JP2794768B2 - 小型艇の操舵装置 - Google Patents
小型艇の操舵装置Info
- Publication number
- JP2794768B2 JP2794768B2 JP1105521A JP10552189A JP2794768B2 JP 2794768 B2 JP2794768 B2 JP 2794768B2 JP 1105521 A JP1105521 A JP 1105521A JP 10552189 A JP10552189 A JP 10552189A JP 2794768 B2 JP2794768 B2 JP 2794768B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- case
- gear case
- rudder
- engine
- swivel
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
- Gear Transmission (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） 本発明は、船外機を装着したボート、或はスターンド
ライブのような後方にプロペラを有するギヤケースを左
右に振ることによって旋回力を得るようにした小型艇の
操舵装置に関する。
ライブのような後方にプロペラを有するギヤケースを左
右に振ることによって旋回力を得るようにした小型艇の
操舵装置に関する。
（従来の技術） 第４図は船体の船尾部に従来の船外機を装着した状態
を示す図であって、船外機１はクランプブラケット２に
よって船体３のトランサム3aに装着されている。上記船
外機１は、エンジンを収容するエンジン部４と、そのエ
ンジンの回転力をプロペラ５に伝えるドライブシャフト
を収容するドライブシャフト部６と、そのドライブシャ
フト部６の下方に設けられ、プロペラを回転自在に支持
するギャケース７とから構成されている。
を示す図であって、船外機１はクランプブラケット２に
よって船体３のトランサム3aに装着されている。上記船
外機１は、エンジンを収容するエンジン部４と、そのエ
ンジンの回転力をプロペラ５に伝えるドライブシャフト
を収容するドライブシャフト部６と、そのドライブシャ
フト部６の下方に設けられ、プロペラを回転自在に支持
するギャケース７とから構成されている。
上記ドライブシャフト部６の前縁部にはスイベルケー
ス８が縦軸線回りに回動可能に装着されており、このス
イベルケース８の上部が前記クランプブラケット２に水
平軸９の回りに揺動可能に装着され、船外機１自体を上
記水平軸９を中心に揺動して所定角度位置に固定可能と
してある。
ス８が縦軸線回りに回動可能に装着されており、このス
イベルケース８の上部が前記クランプブラケット２に水
平軸９の回りに揺動可能に装着され、船外機１自体を上
記水平軸９を中心に揺動して所定角度位置に固定可能と
してある。
ところで、上記ギャケース７はそれ自身が舵の役目を
も果たすことができるような形状にしてあり、スイベル
ケース８内に配設された縦軸8aを中心として上記ギャケ
ース７を左右に振ってプロペラスラスト軸の方向を変え
ることによって、旋回力を得るようにしてある（第５
図）。なお、第４図において符号10はエンジン冷却用の
吸水口である。
も果たすことができるような形状にしてあり、スイベル
ケース８内に配設された縦軸8aを中心として上記ギャケ
ース７を左右に振ってプロペラスラスト軸の方向を変え
ることによって、旋回力を得るようにしてある（第５
図）。なお、第４図において符号10はエンジン冷却用の
吸水口である。
（発明が解決しようとする課題） ところが、旋回時のギャケース７回りの水流の状態を
考えてみると、第６図に示すように、旋回半径外側の水
流の圧力が下がり、特に高速時には、ギャケースの側面
に剥離現象が生じて、キャビテーションが発生し、舵の
機能が低下する等の問題がある。また、このような水流
のため後方で回転するプロペラ５のスラストを減少させ
てしまう。さらに、ギャケース７の側面に設けられてい
る吸水口10から取り入れられる水量が、ギャケース側面
における水流の剥離現象等によって減少し、エンジンの
オーバーヒートを招く恐れがある等の問題がある。
考えてみると、第６図に示すように、旋回半径外側の水
流の圧力が下がり、特に高速時には、ギャケースの側面
に剥離現象が生じて、キャビテーションが発生し、舵の
機能が低下する等の問題がある。また、このような水流
のため後方で回転するプロペラ５のスラストを減少させ
てしまう。さらに、ギャケース７の側面に設けられてい
る吸水口10から取り入れられる水量が、ギャケース側面
における水流の剥離現象等によって減少し、エンジンの
オーバーヒートを招く恐れがある等の問題がある。
本発明はこのような点に鑑み、舵として作用するギャ
ケースの側面での水流の剥離がなく、プロペラのスラス
ト減少を生じるようなことがない操舵装置を得ることを
目的とする。
ケースの側面での水流の剥離がなく、プロペラのスラス
ト減少を生じるようなことがない操舵装置を得ることを
目的とする。
（課題を解決するための手段） 本発明は、エンジンを収容するエンジン部、ドライブ
シャフトを収容するドライブシャフト部、及びプロペラ
を回転自在に支持するギヤケースとからなる船外機を、
スイベルケースに縦軸線回りに揺動可能に装着するとと
もに、上記スイベルケースを船体のトランサムに取付け
られているクランプブラケットに水平軸を中心として揺
動可能に装着した小型艇の操舵装置において、上記ギヤ
ケースの前方に配設され、そのギヤケースの側面ととも
に全体が滑らかな翼型状の流線形をなすような固定舵
を、前記スイベルケースの下部に一体的に形成したこと
を特徴とする。
シャフトを収容するドライブシャフト部、及びプロペラ
を回転自在に支持するギヤケースとからなる船外機を、
スイベルケースに縦軸線回りに揺動可能に装着するとと
もに、上記スイベルケースを船体のトランサムに取付け
られているクランプブラケットに水平軸を中心として揺
動可能に装着した小型艇の操舵装置において、上記ギヤ
ケースの前方に配設され、そのギヤケースの側面ととも
に全体が滑らかな翼型状の流線形をなすような固定舵
を、前記スイベルケースの下部に一体的に形成したこと
を特徴とする。
（作 用） 舵を切るためにギャケースを舷側に振っても、固定舵
とギャケースが連続する流線形を形成し、旋回半径外側
のギャケース後方部分に流れ込む水の迎角の変化が小さ
く、水流の剥離現象が発生しにくくなる。したがって、
大きな旋回力を得ることができる。
とギャケースが連続する流線形を形成し、旋回半径外側
のギャケース後方部分に流れ込む水の迎角の変化が小さ
く、水流の剥離現象が発生しにくくなる。したがって、
大きな旋回力を得ることができる。
（実施例） 以下、第１図乃至第３図を参照して本発明の一実施例
について説明する。
について説明する。
第１図において、エンジン部４、ドライブシャフト部
６およびギャケース７とからなる船外機１は、スイベル
ケース８に縦軸線回りに揺動可能に装着され、このスイ
ベルケース８の上部がクランプブラケット２に装着さ
れ、このクランプブラケット２が船体３のトランサム3a
に取り付けられている。
６およびギャケース７とからなる船外機１は、スイベル
ケース８に縦軸線回りに揺動可能に装着され、このスイ
ベルケース８の上部がクランプブラケット２に装着さ
れ、このクランプブラケット２が船体３のトランサム3a
に取り付けられている。
上記構成は従来の船外機と全く同様であるが、本発明
においては、ギャケース７の前方においてギャケースの
軸線方向に延びる固定舵11が上記スイベルケース８の下
部に一体的に形成されている。
においては、ギャケース７の前方においてギャケースの
軸線方向に延びる固定舵11が上記スイベルケース８の下
部に一体的に形成されている。
ところで、上記ギャケース７の前縁は、第２図に示す
ように、その断面が半径R2の凸曲面に形成され、固定舵
11の後縁はその断面が半径R1の凹曲面に形成され、固定
舵11の後縁とギャケース７の前縁との間にはわずかな隙
間が形成されている。また、固定舵11およびギャケース
７の外面は、ギャケース７を両舷に振った場合にも全体
が滑らかな翼型状の流線形をなすような形状としてあ
る。
ように、その断面が半径R2の凸曲面に形成され、固定舵
11の後縁はその断面が半径R1の凹曲面に形成され、固定
舵11の後縁とギャケース７の前縁との間にはわずかな隙
間が形成されている。また、固定舵11およびギャケース
７の外面は、ギャケース７を両舷に振った場合にも全体
が滑らかな翼型状の流線形をなすような形状としてあ
る。
しかして、船体の航行中に旋回を行なうには従来と同
様にギャケース７の所要の舷側に揺動させればよいが、
この場合第３図に示すように、固定舵とギャケースの外
側が連続する流線形を形成する。したがって、旋回半径
外側のギャケース後方部分に流れ込む水の迎角の変化が
小さくなり、水の流れが滑らかとなり、水流の剥離が防
止される。
様にギャケース７の所要の舷側に揺動させればよいが、
この場合第３図に示すように、固定舵とギャケースの外
側が連続する流線形を形成する。したがって、旋回半径
外側のギャケース後方部分に流れ込む水の迎角の変化が
小さくなり、水の流れが滑らかとなり、水流の剥離が防
止される。
なお、上記実施例においては、船外機を取り着けた船
について説明したが、同様な方式で推進及び旋回を行な
うスターンドライブの小型艇にも応用できる。
について説明したが、同様な方式で推進及び旋回を行な
うスターンドライブの小型艇にも応用できる。
以上説明したように、本発明においては、舵として作
用を行なうギャケースの前方に、そのギャケースの側面
とともに全体が滑らかな翼型状の流線形をなすような固
定舵を設けたので、ギャケースを舷側に振った場合にも
旋回半径外側に沿う水の流れに剥離が生じにくくなり、
後方で回転するプロペラのスラストが減少することがな
く、旋回性能が向上する。また、上述のように水の流れ
に剥離が生じにくくなることから、ギャケース側面に設
けられた吸水口における吸水性能の低下が防止され、エ
ンジントラブルが防止される。さらに、直進状態では舵
の弦長が増すことになり、直進安定性が向上する等の効
果を奏する。
用を行なうギャケースの前方に、そのギャケースの側面
とともに全体が滑らかな翼型状の流線形をなすような固
定舵を設けたので、ギャケースを舷側に振った場合にも
旋回半径外側に沿う水の流れに剥離が生じにくくなり、
後方で回転するプロペラのスラストが減少することがな
く、旋回性能が向上する。また、上述のように水の流れ
に剥離が生じにくくなることから、ギャケース側面に設
けられた吸水口における吸水性能の低下が防止され、エ
ンジントラブルが防止される。さらに、直進状態では舵
の弦長が増すことになり、直進安定性が向上する等の効
果を奏する。
第１図は本発明の操舵装置の概略構成を示す側面図、第
２図はギャケースおよび固定舵の平断面図、第３図は旋
回時の水流状態を示す説明図、第４図は従来の船外機の
概略構成を示す側面図、第５図は従来の装置における旋
回作動状態説明図、第６図は従来の装置におけるギャケ
ース側面の水の流れを示す説明図である。 １……船外機、２……クランプブラケット、７……ギャ
ケース、８……スイベルケース、11……固定舵。
２図はギャケースおよび固定舵の平断面図、第３図は旋
回時の水流状態を示す説明図、第４図は従来の船外機の
概略構成を示す側面図、第５図は従来の装置における旋
回作動状態説明図、第６図は従来の装置におけるギャケ
ース側面の水の流れを示す説明図である。 １……船外機、２……クランプブラケット、７……ギャ
ケース、８……スイベルケース、11……固定舵。
Claims (1)
- 【請求項１】エンジンを収容するエンジン部、ドライブ
シャフトを収容するドライブシャフト部、及びプロペラ
を回転自在に支持するギヤケースとからなる船外機を、
スイベルケースに縦軸線回りに揺動可能に装着するとと
もに、上記スイベルケースを船体のトランサムに取付け
られているクランプブラケットに水平軸を中心として揺
動可能に装着した小型艇の操舵装置において、上記ギヤ
ケースの前方に配設され、そのギヤケースの側面ととも
に全体が滑らかな翼型状の流線形をなすような固定舵
を、前記スイベルケースの下部に一体的に形成したこと
を特徴とする、小型艇の操舵装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1105521A JP2794768B2 (ja) | 1989-04-25 | 1989-04-25 | 小型艇の操舵装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1105521A JP2794768B2 (ja) | 1989-04-25 | 1989-04-25 | 小型艇の操舵装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02283595A JPH02283595A (ja) | 1990-11-21 |
| JP2794768B2 true JP2794768B2 (ja) | 1998-09-10 |
Family
ID=14409906
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1105521A Expired - Lifetime JP2794768B2 (ja) | 1989-04-25 | 1989-04-25 | 小型艇の操舵装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2794768B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6859875B1 (en) * | 2000-06-12 | 2005-02-22 | Freescale Semiconductor, Inc. | Processor having selective branch prediction |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6315200A (ja) * | 1986-07-07 | 1988-01-22 | 三菱原子力工業株式会社 | 放射性ほう酸廃液のりん酸塩ガラス化処理法 |
-
1989
- 1989-04-25 JP JP1105521A patent/JP2794768B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH02283595A (ja) | 1990-11-21 |
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