JP2793970B2 - エレクトロスラグ溶接用ワイヤ装填物 - Google Patents
エレクトロスラグ溶接用ワイヤ装填物Info
- Publication number
- JP2793970B2 JP2793970B2 JP7350195A JP7350195A JP2793970B2 JP 2793970 B2 JP2793970 B2 JP 2793970B2 JP 7350195 A JP7350195 A JP 7350195A JP 7350195 A JP7350195 A JP 7350195A JP 2793970 B2 JP2793970 B2 JP 2793970B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wire
- welding
- electroslag welding
- tip
- current
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、非消耗ノズル式エレク
トロスラグ溶接に用いられる溶接用ワイヤを円筒状の収
納パックにループ状に積層したエレクトロスラグ溶接用
ワイヤ装填物に関する。
トロスラグ溶接に用いられる溶接用ワイヤを円筒状の収
納パックにループ状に積層したエレクトロスラグ溶接用
ワイヤ装填物に関する。
【０００２】
【従来の技術及びその問題点】非消耗ノズル式エレクト
ロスラグ溶接を行うに当たり、ペールパックを使用する
場合、パック内に落とし込まれたワイヤには曲げ及びね
じれ等が発生しており、これによりワイヤには残留応力
が存在し、この残留応力により、チップ先端のワイヤが
自然に移動してしまうという難点がある。
ロスラグ溶接を行うに当たり、ペールパックを使用する
場合、パック内に落とし込まれたワイヤには曲げ及びね
じれ等が発生しており、これによりワイヤには残留応力
が存在し、この残留応力により、チップ先端のワイヤが
自然に移動してしまうという難点がある。
【０００３】このため、そのまま溶接を行うと、希に、
ワイヤ送給不良又は融合不良、溶込み不足及びスラグ巻
等の溶接欠陥が生じることがあった。本願発明者等が詳
細に観察した結果、これらの不具合は、チップ先端のワ
イヤ軌跡に不均一が生じたときに発生していることが判
明した。
ワイヤ送給不良又は融合不良、溶込み不足及びスラグ巻
等の溶接欠陥が生じることがあった。本願発明者等が詳
細に観察した結果、これらの不具合は、チップ先端のワ
イヤ軌跡に不均一が生じたときに発生していることが判
明した。
【０００４】このような現象に対し、これまでも例えば
特開平６−２３８４７０のように、ワイヤ１ループ当た
りの振れ量を限定し、チップ先端でのワイヤの振れを３
０°〜１８０°に押さえることが提案されているが、上
記問題点を解決できるまでには至っていない。
特開平６−２３８４７０のように、ワイヤ１ループ当た
りの振れ量を限定し、チップ先端でのワイヤの振れを３
０°〜１８０°に押さえることが提案されているが、上
記問題点を解決できるまでには至っていない。
【０００５】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、非消耗ノズル式エレクトロスラグ溶接を施
工するに当たり、送給不良、融合不良、溶け込み不足及
びスラグ巻き等の溶接欠陥が生じにくいエレクトロスラ
グ溶接用ワイヤ装填物を提供することを目的とする。
のであって、非消耗ノズル式エレクトロスラグ溶接を施
工するに当たり、送給不良、融合不良、溶け込み不足及
びスラグ巻き等の溶接欠陥が生じにくいエレクトロスラ
グ溶接用ワイヤ装填物を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明に係るエレクトロ
スラグ溶接用ワイヤ装填物は、長さ２５〜６０ｍｍの交
換式通電チップを使用し、通電チップの直前に長さ６０
０ｍｍ以上の直線部を有し、そこから方向転換ローラ又
はフレキシブルコンジットケーブルにつながる送給系を
持つ非消耗ノズル式エレクトロスラグ溶接機で使用する
エレクトロスラグ溶接用ソリッドワイヤ装填物におい
て、ワイヤ径が１．４〜２．４ｍｍのエレクトロスラグ
溶接用ソリッドワイヤで、Ｃｕメッキ量は０．１２〜
０．５５重量％、ワイヤ抗張力は５７０〜８６０Ｎ／ｍ
ｍ2、うねりとしてピッチが１０００〜２７００ｍｍ、
振幅が１００〜７００ｍｍとなるよう調整されているこ
とを特徴とする。
スラグ溶接用ワイヤ装填物は、長さ２５〜６０ｍｍの交
換式通電チップを使用し、通電チップの直前に長さ６０
０ｍｍ以上の直線部を有し、そこから方向転換ローラ又
はフレキシブルコンジットケーブルにつながる送給系を
持つ非消耗ノズル式エレクトロスラグ溶接機で使用する
エレクトロスラグ溶接用ソリッドワイヤ装填物におい
て、ワイヤ径が１．４〜２．４ｍｍのエレクトロスラグ
溶接用ソリッドワイヤで、Ｃｕメッキ量は０．１２〜
０．５５重量％、ワイヤ抗張力は５７０〜８６０Ｎ／ｍ
ｍ2、うねりとしてピッチが１０００〜２７００ｍｍ、
振幅が１００〜７００ｍｍとなるよう調整されているこ
とを特徴とする。
【０００７】
【作用】図１はチップ先端のワイヤ軌跡を表したもので
ある。図１（ａ）に示すように、ワイヤ先端はＸ−Ｙ座
標の中心に向けて送給されるものとする。そうすると、
正常な場合は、図１（ｂ）に示すように、ワイヤ先端は
周期的に円弧又は円を描くように移動して行くが、異常
があった場合は、図１（ｃ）に示すように、ある期間、
一部にワイヤ先端が停留し、集中してしまう。
ある。図１（ａ）に示すように、ワイヤ先端はＸ−Ｙ座
標の中心に向けて送給されるものとする。そうすると、
正常な場合は、図１（ｂ）に示すように、ワイヤ先端は
周期的に円弧又は円を描くように移動して行くが、異常
があった場合は、図１（ｃ）に示すように、ある期間、
一部にワイヤ先端が停留し、集中してしまう。
【０００８】本願発明者等がこのようなチップ先端のワ
イヤ軌跡異常の原因を調査した結果、ワイヤのうねり形
状が、ワイヤ送給系の曲率を持った部分と干渉して発生
することが分かった。図２に示すように、ワイヤはピッ
チ及び振幅をもつうねりを有して送給される。そこで、
本願発明者等が実際に製造可能なワイヤ抗張力５７０〜
８６０Ｎ／ｍｍ2の範囲でピッチ及び振幅を変化させて
ワイヤの軌跡及び溶接欠陥の発生を確認したところ、異
常が発生しにくいものは、ピッチ１０００〜２７００ｍ
ｍ、振幅１００〜７００ｍｍであった。なお、ワイヤ装
填物から非消耗ノズル式エレクトロスラブ溶接機までの
ワイヤ送給経路の長さが長くなると送給負荷が大きくな
るためピッチが１２００〜２５００ｍｍ、振幅が１５０
〜６００ｍｍが望ましい。ピッチ及び振幅は、収納パッ
クより癖がつかないようにワイヤを５輪取り出し、ワイ
ヤの持つ弾性変形分を開放するように平面上に展開した
ときの形状を測定したものである。
イヤ軌跡異常の原因を調査した結果、ワイヤのうねり形
状が、ワイヤ送給系の曲率を持った部分と干渉して発生
することが分かった。図２に示すように、ワイヤはピッ
チ及び振幅をもつうねりを有して送給される。そこで、
本願発明者等が実際に製造可能なワイヤ抗張力５７０〜
８６０Ｎ／ｍｍ2の範囲でピッチ及び振幅を変化させて
ワイヤの軌跡及び溶接欠陥の発生を確認したところ、異
常が発生しにくいものは、ピッチ１０００〜２７００ｍ
ｍ、振幅１００〜７００ｍｍであった。なお、ワイヤ装
填物から非消耗ノズル式エレクトロスラブ溶接機までの
ワイヤ送給経路の長さが長くなると送給負荷が大きくな
るためピッチが１２００〜２５００ｍｍ、振幅が１５０
〜６００ｍｍが望ましい。ピッチ及び振幅は、収納パッ
クより癖がつかないようにワイヤを５輪取り出し、ワイ
ヤの持つ弾性変形分を開放するように平面上に展開した
ときの形状を測定したものである。
【０００９】また、溶接中に通電チップ部で微少融着に
よるワイヤ送給抵抗が発生するが、チップ先端のワイヤ
軌跡に異常が生じるとチップ直上の直線部においてワイ
ヤが不規則な挙動を増し、この直線部が６００ｍｍ未満
では溶接欠陥につながる軌跡不整が助長されることがわ
かった。しかしながら、この直線部分は非消耗ノズル式
エレクトロスラグ溶接においては、１５００ｍｍ位まで
はノズルとして必ず存在するものであり、本発明は１２
００ｍｍを基準として実験を進めたが、ノズル長さとし
ては１７００ｍｍまでは本発明の範囲でカバーすること
が確認された。なお、ワイヤ径については、１．４ｍｍ
未満では開先内を溶かすための十分な電流を流すことが
できず融合不良が発生する。また２．４ｍｍを超える
と、ワイヤの剛性が上がり、送給負荷が大きくなるとと
もに市販の溶接電流では十分に電流を上げることができ
ず溶込み不足が生じ易くなる。なお、本発明においてワ
イヤ径とは公称径を示す。
よるワイヤ送給抵抗が発生するが、チップ先端のワイヤ
軌跡に異常が生じるとチップ直上の直線部においてワイ
ヤが不規則な挙動を増し、この直線部が６００ｍｍ未満
では溶接欠陥につながる軌跡不整が助長されることがわ
かった。しかしながら、この直線部分は非消耗ノズル式
エレクトロスラグ溶接においては、１５００ｍｍ位まで
はノズルとして必ず存在するものであり、本発明は１２
００ｍｍを基準として実験を進めたが、ノズル長さとし
ては１７００ｍｍまでは本発明の範囲でカバーすること
が確認された。なお、ワイヤ径については、１．４ｍｍ
未満では開先内を溶かすための十分な電流を流すことが
できず融合不良が発生する。また２．４ｍｍを超える
と、ワイヤの剛性が上がり、送給負荷が大きくなるとと
もに市販の溶接電流では十分に電流を上げることができ
ず溶込み不足が生じ易くなる。なお、本発明においてワ
イヤ径とは公称径を示す。
【００１０】更に、上記ワイヤ送給異常に関して、以下
に示す項目も重要な因子となる。１．Ｃｕメッキ量 Ｃｕメッキ量は０．１２〜０．５５重量％とするのが適
正であり、この範囲では微少融着に起因する送給抵抗が
小さくなり、軌跡異常が生じにくい。仮に、軌跡異常が
生じても、その程度が小さい。Ｃｕメッキ量が０．５５
重量％より多い場合は、メッキコストが高くなり、しか
もメッキ剥離によるノズル詰まりが発生したり、溶接金
属の耐割れ性が低下する等の不都合がある。また、Ｃｕ
メッキ量が０．１２重量％未満の場合、微少融着に起因
する送給抵抗が大きくなり、チップ先端のワイヤ軌跡異
常が生じやすく、かつその程度は大きくなる。望ましく
は、Ｃｕメッキ量を０．１８〜０．３５重量％の範囲と
する。２．ワイヤ抗張力 ワイヤ抗張力は５７０〜８６０Ｎ／ｍｍ2とするのが適
当である。８６０Ｎ／ｍｍ2を超えると、ワイヤ送給経
路中での摩擦及び変形抵抗が大きく、安定して送給でき
なくなり、溶接が不安定になる。ワイヤ抗張力が５７０
Ｎ／ｍｍ2未満になると、チップ先端のワイヤ軌跡異常
が生じやすくなり、かつその程度が大きい。望ましく
は、ワイヤ抗張力は６００〜８４０Ｎ／ｍｍ2の範囲で
ある。３．通電チップ 通電チップは交換式のものを使用するが、通電部の長さ
は２５〜６０ｍｍとする。通電部の長さが６０ｍｍより
長いと、主通電点がチップ上部に移動した場合に、チッ
プ内でワイヤが加熱され、ワイヤがチップに融着してし
まう。また、通電部の長さが２５ｍｍ未満であると、通
電が安定せず、微少融着が発生しやすくなるため、送給
抵抗が大きくなってしまう。
に示す項目も重要な因子となる。１．Ｃｕメッキ量 Ｃｕメッキ量は０．１２〜０．５５重量％とするのが適
正であり、この範囲では微少融着に起因する送給抵抗が
小さくなり、軌跡異常が生じにくい。仮に、軌跡異常が
生じても、その程度が小さい。Ｃｕメッキ量が０．５５
重量％より多い場合は、メッキコストが高くなり、しか
もメッキ剥離によるノズル詰まりが発生したり、溶接金
属の耐割れ性が低下する等の不都合がある。また、Ｃｕ
メッキ量が０．１２重量％未満の場合、微少融着に起因
する送給抵抗が大きくなり、チップ先端のワイヤ軌跡異
常が生じやすく、かつその程度は大きくなる。望ましく
は、Ｃｕメッキ量を０．１８〜０．３５重量％の範囲と
する。２．ワイヤ抗張力 ワイヤ抗張力は５７０〜８６０Ｎ／ｍｍ2とするのが適
当である。８６０Ｎ／ｍｍ2を超えると、ワイヤ送給経
路中での摩擦及び変形抵抗が大きく、安定して送給でき
なくなり、溶接が不安定になる。ワイヤ抗張力が５７０
Ｎ／ｍｍ2未満になると、チップ先端のワイヤ軌跡異常
が生じやすくなり、かつその程度が大きい。望ましく
は、ワイヤ抗張力は６００〜８４０Ｎ／ｍｍ2の範囲で
ある。３．通電チップ 通電チップは交換式のものを使用するが、通電部の長さ
は２５〜６０ｍｍとする。通電部の長さが６０ｍｍより
長いと、主通電点がチップ上部に移動した場合に、チッ
プ内でワイヤが加熱され、ワイヤがチップに融着してし
まう。また、通電部の長さが２５ｍｍ未満であると、通
電が安定せず、微少融着が発生しやすくなるため、送給
抵抗が大きくなってしまう。
【００１１】
【実施例】以下、本発明の実施例について、その比較例
と比較して説明する。図３は非消耗ノズル式エレクトロ
スラグ溶接方法を示す模式図である。溶接すべき母材１
と母材２と垂直に突き合わせ、この突合せ開先部を１対
の鋼製当金３、４で挟み、母材１と母材２との間の間隙
に、通電チップ７及び溶接ワイヤ８を上方から垂直に挿
入する。この通電チップ７は直線状の非消耗ノズル６の
下端に設置されており、この非消耗ノズル６を母材の上
方に配置した送給ローラ５により上方に引き上げるよう
になっている。本発明において、通電チップの直前の直
線部といっているのは、本実施例においては、このチッ
プの上方に配置された非消耗ノズル６のことであり、非
消耗ノズル６の長さが直線部の長さとなる。
と比較して説明する。図３は非消耗ノズル式エレクトロ
スラグ溶接方法を示す模式図である。溶接すべき母材１
と母材２と垂直に突き合わせ、この突合せ開先部を１対
の鋼製当金３、４で挟み、母材１と母材２との間の間隙
に、通電チップ７及び溶接ワイヤ８を上方から垂直に挿
入する。この通電チップ７は直線状の非消耗ノズル６の
下端に設置されており、この非消耗ノズル６を母材の上
方に配置した送給ローラ５により上方に引き上げるよう
になっている。本発明において、通電チップの直前の直
線部といっているのは、本実施例においては、このチッ
プの上方に配置された非消耗ノズル６のことであり、非
消耗ノズル６の長さが直線部の長さとなる。
【００１２】このエレクトロスラグ溶接装置において
は、開先深部まで挿入されたチップ７から下方に突出す
るワイヤ８と母材との間でアークが形成され、溶融金属
１０とその上の溶融スラグ９とが生成される。溶融金属
１０が凝固して溶接金属１１となる。
は、開先深部まで挿入されたチップ７から下方に突出す
るワイヤ８と母材との間でアークが形成され、溶融金属
１０とその上の溶融スラグ９とが生成される。溶融金属
１０が凝固して溶接金属１１となる。
【００１３】本実施例においては、ピッチ及び振幅等を
調整したペイルパックに装填されたワイヤを用い、図３
に示す装置を用いて非消耗ノズル式エレクトロスラグ溶
接法にて溶接した。各ワイヤ径にピッチ、振幅、ワイヤ
抗張力、Ｃｕメッキ量、通電チップ長さを種々変化組み
合わせて、溶接長当たりの送給停止回数、融合不良及び
溶込み不良発生並びにスラグ巻き発生の有無を調査し、
総合的に評価した。
調整したペイルパックに装填されたワイヤを用い、図３
に示す装置を用いて非消耗ノズル式エレクトロスラグ溶
接法にて溶接した。各ワイヤ径にピッチ、振幅、ワイヤ
抗張力、Ｃｕメッキ量、通電チップ長さを種々変化組み
合わせて、溶接長当たりの送給停止回数、融合不良及び
溶込み不良発生並びにスラグ巻き発生の有無を調査し、
総合的に評価した。
【００１４】スキンプレート、ダイヤフラム及び鋼製当
金からなる開先形状は図４に示すとおりであり、使用鋼
材（母材）の組成は下記表１に示すとおりである。ま
た、表２はワイヤ径、うねりのピッチ、振幅、抗張力、
メッキ量、通電チップの長さ、直線部の長さを示す。そ
して、溶接試験の結果を下記表３に示す。
金からなる開先形状は図４に示すとおりであり、使用鋼
材（母材）の組成は下記表１に示すとおりである。ま
た、表２はワイヤ径、うねりのピッチ、振幅、抗張力、
メッキ量、通電チップの長さ、直線部の長さを示す。そ
して、溶接試験の結果を下記表３に示す。
【００１５】
【表１】
【００１６】
【表２】
【００１７】
【表３】
【００１８】溶接ワイヤはＪＩＳ Ｚ３３１２ ＹＧＷ
１７相当品、使用フラックスはＪＩＳ Ｚ３３５２ Ｆ
Ｓ−ＦＧ３相当品を使用した。ワイヤ径が１．６ｍｍの
ものは溶接電流３８０Ａ、アーク電圧４５Ｖであり、ワ
イヤ径が１．４ｍｍのものは溶接電流３００Ａ、アーク
電圧４２Ｖであり、ワイヤ径が２．４ｍｍのものは溶接
電流５６０Ａ、アーク電圧４４Ｖで溶接を行った。
１７相当品、使用フラックスはＪＩＳ Ｚ３３５２ Ｆ
Ｓ−ＦＧ３相当品を使用した。ワイヤ径が１．６ｍｍの
ものは溶接電流３８０Ａ、アーク電圧４５Ｖであり、ワ
イヤ径が１．４ｍｍのものは溶接電流３００Ａ、アーク
電圧４２Ｖであり、ワイヤ径が２．４ｍｍのものは溶接
電流５６０Ａ、アーク電圧４４Ｖで溶接を行った。
【００１９】表３に示すように、Ｎｏ．２，９，１０，
１３，２２のワイヤは、ピッチ、振幅、ワイヤ抗張力及
びメッキ量の全てに本発明条件を満足するものであり、
溶接欠陥がない良好な溶接結果が得られた。
１３，２２のワイヤは、ピッチ、振幅、ワイヤ抗張力及
びメッキ量の全てに本発明条件を満足するものであり、
溶接欠陥がない良好な溶接結果が得られた。
【００２０】一方、Ｎｏ．１，８，２１は、ピッチが短
く、このため、送給不良が発生し、欠陥が発生した。Ｎ
ｏ．３，１１，２３は、ピッチが長く、開先内でのワイ
ヤの軌跡が不安定となり、溶込み不良が発生した。Ｎ
ｏ．１２は、振幅が狭いため、送給不良が発生し、融合
不良が発生した。Ｎｏ．１４は、振幅が大きいため、ワ
イヤ軌跡が不安定となり、溶込み不良が発生した。Ｎ
ｏ．４，１６，２４はワイヤ抗張力が低く、ワイヤ軌跡
異常からか、融合不良及びスラグ巻が発生した。Ｎｏ．
１５はワイヤ抗張力が高く、送給不良が発生した。Ｎ
ｏ．５，１７，２５はＣｕメッキが少なく、チップ内で
送給不良が発生し、一部に融合不良が発生した。Ｎｏ．
１８は溶接中にメッキ剥離が見られ、送給不良が発生し
た。Ｎｏ．７，２０，２７は通電チップ長さが短く、通
電の不安定がみられ、送給不良が発生した。Ｎｏ．６，
１９，２６は通電チップ長さが長く、チップ内でワイヤ
融着が起き、送給不良が発生した。Ｎｏ．２８，２９は
チップ前の直線部が短く、ワイヤ軌跡異常が見られ、融
合不良及びスラグ巻が発生した。
く、このため、送給不良が発生し、欠陥が発生した。Ｎ
ｏ．３，１１，２３は、ピッチが長く、開先内でのワイ
ヤの軌跡が不安定となり、溶込み不良が発生した。Ｎ
ｏ．１２は、振幅が狭いため、送給不良が発生し、融合
不良が発生した。Ｎｏ．１４は、振幅が大きいため、ワ
イヤ軌跡が不安定となり、溶込み不良が発生した。Ｎ
ｏ．４，１６，２４はワイヤ抗張力が低く、ワイヤ軌跡
異常からか、融合不良及びスラグ巻が発生した。Ｎｏ．
１５はワイヤ抗張力が高く、送給不良が発生した。Ｎ
ｏ．５，１７，２５はＣｕメッキが少なく、チップ内で
送給不良が発生し、一部に融合不良が発生した。Ｎｏ．
１８は溶接中にメッキ剥離が見られ、送給不良が発生し
た。Ｎｏ．７，２０，２７は通電チップ長さが短く、通
電の不安定がみられ、送給不良が発生した。Ｎｏ．６，
１９，２６は通電チップ長さが長く、チップ内でワイヤ
融着が起き、送給不良が発生した。Ｎｏ．２８，２９は
チップ前の直線部が短く、ワイヤ軌跡異常が見られ、融
合不良及びスラグ巻が発生した。
【００２１】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るエレ
クトロスラグ溶接用ワイヤ装填物を使用すれば、非消耗
ノズル式エレクトロスラグ溶接による施工に際し、融合
不良、溶け込み不良及びスラグ巻等の溶接欠陥がない良
好な溶接施工を実施できる。このように、本発明は非消
耗ノズル式エレクトロスラグ溶接の分野において、極め
て優れた効果を奏する。
クトロスラグ溶接用ワイヤ装填物を使用すれば、非消耗
ノズル式エレクトロスラグ溶接による施工に際し、融合
不良、溶け込み不良及びスラグ巻等の溶接欠陥がない良
好な溶接施工を実施できる。このように、本発明は非消
耗ノズル式エレクトロスラグ溶接の分野において、極め
て優れた効果を奏する。
【図１】チップ先端でのワイヤ軌跡を説明する図であ
る。
る。
【図２】ワイヤのうねり（ピッチ及び振幅）を説明する
図である。
図である。
【図３】非消耗ノズル式エレクトロスラグ溶接方法を示
す模式図である。
す模式図である。
【図４】開先形状を示す模式図である。
１、２：母材 ３、４：鋼製当金 ５：送給ローラ ６：非消耗ノズル ７：通電チップ ８：溶接ワイヤ ９：溶融スラグ １０：溶融金属 １１：溶接金属
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) B23K 35/30 B23K 9/12 B23K 35/02
Claims (2)
- 【請求項１】 長さ２５〜６０ｍｍの交換式通電チップ
を使用し、通電チップの直前に長さ６００ｍｍ以上の直
線部を有し、そこから方向転換ローラ又はフレキシブル
コンジットケーブルにつながる送給系を持つ非消耗ノズ
ル式エレクトロスラグ溶接機で使用するエレクトロスラ
グ溶接用ソリッドワイヤ装填物において、ワイヤ径が
１．４〜２．４ｍｍのエレクトロスラグ溶接用ソリッド
ワイヤで、Ｃｕメッキ量は０．１２〜０．５５重量％、
ワイヤ抗張力は５７０〜８６０Ｎ／ｍｍ2、うねりとし
てピッチが１０００〜２７００ｍｍ、振幅が１００〜７
００ｍｍとなるよう調整されていることを特徴とするエ
レクトロスラグ溶接用ソリッドワイヤ装填物。 - 【請求項２】 Ｃｕメッキ量は０．１８〜０．３５重量
％、ワイヤ抗張力は６００〜８４０Ｎ／ｍｍ2、うねり
としてピッチが１２００〜２５００ｍｍ、振幅が１５０
〜６００ｍｍとなるよう調整されていることを特徴とす
る請求項１に記載のエレクトロスラグ溶接用ソリッドワ
イヤ装填物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7350195A JP2793970B2 (ja) | 1995-03-30 | 1995-03-30 | エレクトロスラグ溶接用ワイヤ装填物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7350195A JP2793970B2 (ja) | 1995-03-30 | 1995-03-30 | エレクトロスラグ溶接用ワイヤ装填物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08267274A JPH08267274A (ja) | 1996-10-15 |
| JP2793970B2 true JP2793970B2 (ja) | 1998-09-03 |
Family
ID=13520075
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7350195A Expired - Fee Related JP2793970B2 (ja) | 1995-03-30 | 1995-03-30 | エレクトロスラグ溶接用ワイヤ装填物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2793970B2 (ja) |
Families Citing this family (12)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| USRE40351E1 (en) | 1996-07-24 | 2008-06-03 | Lincoln Global, Inc. | Mechanism for braking the unwinding of a bundle of metallic wire housed in a drum |
| US20060266794A1 (en) | 2005-05-25 | 2006-11-30 | Lincoln Global, Inc. | Method and apparatus for packaging wire in a wire container |
| US8882018B2 (en) | 2011-12-19 | 2014-11-11 | Sidergas Spa | Retainer for welding wire container and welding wire container with retainer |
| US10343231B2 (en) | 2014-05-28 | 2019-07-09 | Awds Technologies Srl | Wire feeding system |
| US10010962B1 (en) | 2014-09-09 | 2018-07-03 | Awds Technologies Srl | Module and system for controlling and recording welding data, and welding wire feeder |
| US10350696B2 (en) | 2015-04-06 | 2019-07-16 | Awds Technologies Srl | Wire feed system and method of controlling feed of welding wire |
| US9975728B2 (en) | 2015-09-10 | 2018-05-22 | Sidergas Spa | Wire container lid, wire container and wire feeding system |
| CN105414743A (zh) * | 2015-12-17 | 2016-03-23 | 中车洛阳机车有限公司 | 一种熔嘴电渣堆焊修复轧辊的方法 |
| WO2018051823A1 (ja) * | 2016-09-13 | 2018-03-22 | 株式会社神戸製鋼所 | エレクトロスラグ溶接用ワイヤ、エレクトロスラグ溶接用フラックス及び溶接継手 |
| US9950857B1 (en) | 2016-10-17 | 2018-04-24 | Sidergas Spa | Welding wire container |
| US11278981B2 (en) | 2020-01-20 | 2022-03-22 | Awds Technologies Srl | Device for imparting a torsional force onto a wire |
| US11174121B2 (en) | 2020-01-20 | 2021-11-16 | Awds Technologies Srl | Device for imparting a torsional force onto a wire |
-
1995
- 1995-03-30 JP JP7350195A patent/JP2793970B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH08267274A (ja) | 1996-10-15 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP2793970B2 (ja) | エレクトロスラグ溶接用ワイヤ装填物 | |
| US10058949B2 (en) | Resistance spot welding steel and aluminum workpieces using insertable cover | |
| JP5570473B2 (ja) | ２電極溶接法 | |
| JP2015526295A (ja) | レーザと電気アーク溶接機との間に配置されたワイヤ送給装置を用いるハイブリッド溶接システム及び溶接方法 | |
| JP2005262319A (ja) | 鉄合金のガス−金属アーク溶接法 | |
| JPH08243754A (ja) | クラッド鋼管の内面溶接方法 | |
| WO2009034460A2 (en) | Method and apparatus of welding with electrical stickout | |
| JP2003033865A (ja) | アルミニウムまたはアルミニウム合金と鋼材との接合法および接合継手 | |
| KR20180043358A (ko) | 고전류 펄스 아크 용접 방법 및 플럭스 코어드 용접 와이어 | |
| KR102587375B1 (ko) | 다전극 가스 실드 아크 편면 용접 방법 및 다전극 가스 실드 아크 편면 용접 장치 | |
| JP3596723B2 (ja) | ２電極立向エレクトロガスアーク溶接方法 | |
| JP2008030044A (ja) | エレクトロガスアーク溶接方法 | |
| JP2835277B2 (ja) | 片面サブマージアーク溶接方法 | |
| JP4707949B2 (ja) | 多電極片面サブマージアーク溶接方法 | |
| JP2005319507A (ja) | 多電極片面サブマージアーク溶接方法 | |
| JPH08276273A (ja) | クラッド鋼の突合せ溶接方法 | |
| JP6607677B2 (ja) | ４電極片面１層サブマージアーク溶接方法 | |
| JP3820179B2 (ja) | Ｍｉｇ溶接用チタン合金溶接ワイヤおよび溶接方法 | |
| JP3205145B2 (ja) | 溶接用フラックス入りワイヤの接続方法 | |
| JP2589035B2 (ja) | ビード蛇行防止ｇｍａｗ用ソリッドワイヤ | |
| JP3881588B2 (ja) | Ｍｉｇ溶接用チタン合金の溶接方法 | |
| JP3947422B2 (ja) | チタン又はチタン合金のｍｉｇ溶接方法 | |
| JP3583561B2 (ja) | 横向エレクトロガス溶接方法 | |
| JP3333305B2 (ja) | ガスシールドアーク溶接方法 | |
| JP4263879B2 (ja) | 溶接用フラックス入りワイヤ |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |