JP2793547B2 - ノイズ除去装置およびその除去方法 - Google Patents

ノイズ除去装置およびその除去方法

Info

Publication number
JP2793547B2
JP2793547B2 JP4140196A JP4140196A JP2793547B2 JP 2793547 B2 JP2793547 B2 JP 2793547B2 JP 4140196 A JP4140196 A JP 4140196A JP 4140196 A JP4140196 A JP 4140196A JP 2793547 B2 JP2793547 B2 JP 2793547B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
noise
value
output
input signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP4140196A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09232980A (ja
Inventor
昌一 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NIPPON DENKI AISHII MAIKON SHISUTEMU KK
Original Assignee
NIPPON DENKI AISHII MAIKON SHISUTEMU KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NIPPON DENKI AISHII MAIKON SHISUTEMU KK filed Critical NIPPON DENKI AISHII MAIKON SHISUTEMU KK
Priority to JP4140196A priority Critical patent/JP2793547B2/ja
Publication of JPH09232980A publication Critical patent/JPH09232980A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2793547B2 publication Critical patent/JP2793547B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Noise Elimination (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はノイズ除去装置およ
びその除去方法に関し、特にリアルタイム処理を必要と
する技術領域において、パルス性ノイズを除去する際に
使用されるノイズ除去装置およびその除去方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、リアルタイム処理を必要とする技
術領域において、パルス性ノイズを除去するノイズ除去
装置およびその除去方法は、FM放送まはAM放送の受
信時、または傷のついたレコード盤を再生する場合など
に生じるパルス性のノイズを低減することなどを目的と
して利用されているのが通例である。このようなパルス
性のノイズは、図7(a)の正常な信号波形に対して、
図7(b)に示されるように、その信号出力波形が急激
に変動する信号であり(Gの区間を参照)、一般的に、
通常の音楽等の信号の周波数領域よりも更に高い周波数
領域において大きいエネルギーを有している。このため
に、パルス性のノイズが重畳されている音楽信号を高域
通過フィルタを通すことにより、これらの音楽信号に含
まれているパルス性ノイズ成分を検出することが可能で
ある。
【0003】このように、パルス性ノイズの検出方法と
しては、実公昭60ー7572号公報に1つの方法が開
示されている。当該検出方法は、高域通過フィルタより
出力される信号の出力エンベロープを検出して、その出
力エンベロープ信号のレベルを所定のレベル値と比較照
合して、当該出力エンベロープ信号のレベルが著しく大
きい場合に、前記高域通過フィルタに対する入力信号
に、パルス性ノイズが含まれているものと判定する方法
である。一方において、これらの手法を用いて検出され
たパルス性ノイズを除去するために、パルス性ノイズ成
分の原信号を数学的手法を用いて推測し、その推測結果
によるデータに基づいて信号補間を行うノイズ除去方法
が特公平2ー48815号公報に開示されている。
【0004】上記の特公平2ー48815号公報に示さ
れているノイズ除去手法を1従来例として、その処理内
容について説明する。当該従来例の基本的な処理手順は
次記のとうりであ。 A.ギャップ中のデータ値を予測するための信号モデル
を与えるために、当該ギャップの前と後の双方より良好
なデータ値を用いて数学的モデルを作成し、 B.前記ギャップに先立つ良好なデータ値を用いて、ギ
ャップに対応するデータ値を予測するために、前記数学
的モデルを使用し、 C.当該ギャップに対応するデータ値を予測するため
に、実際のデータ値が存在するギャップに続く点に対応
するデータ値を予測するために、前記数学的モデルを引
続き継続して使用し、 D.前記ギャップに続く点に対応して予測されたデータ
値と、ギャップに続く良好なデータ値から得られる実際
のデータ値とを比較し、且つ前記数学的モデルを変更す
ることなく、当該数学的モデルにより予測されたデータ
値および実際のデータ値が得られるギャップに続く点に
対応して予測されたデータ値におけう誤差の総計を最小
化するように、ギャップの点に対応して予測されたデー
タ値を再度計算し、 E.前記点に対応して再度計算されたデータ値を、ノイ
ズ信号を削除した部分に代入して、ノイズ除去方法を終
了する。
【0005】次に、上記の従来例について、図5のブロ
ック図および図6の処理フローを示すフローチャートを
参照して、その動作内容について敷延して説明する。な
お、本従来例は、入力信号として音楽信号を対象とした
場合の1例である。
【0006】図5は、当該従来例の構成を示すブロック
図である。図5に示されるように、本従来例は、入力遅
延回路1と、高域通過フィルタ2と、全波整流回路3
と、低域通過フィルタ4と、信号比率比較回路5と、信
号推測演算回路6と、振幅抑圧回路7と、信号再推測演
算回路10と、出力信号生成回路9とを備えて構成され
る。
【0007】図5において、信号入力端子T1 に入力さ
れた音楽信号Si は、入力信号遅延回路1および高域通
過フィルタ2にそれぞれ入力される。高域通過フィルタ
2に入力された音楽信号Si は、パルス性ノイズの検出
用として用いられており、高域通過フィルタ2からはパ
ルス性信号を含む高周波信号S3 が出力される。当該高
周波信号S3 は全波整流回路3において全波整流され
て、低域通過フィルタ4に入力され、平滑化された信号
S4 が生成されて出力される。上記の高周波信号S3 と
平滑化された信号S4 は信号比率比較回路5に入力され
て比較照合され、高周波信号S3 のレベルが極端に大き
い場合には、パルス性ノイズが検出され、検出信号S5
が、パルス性ノイズ部分を示す信号として出力されて、
信号推測演算回路6および振幅抑圧回路7に入力され
る。振幅抑圧回路7においては、入力信号遅延回路1よ
り出力される信号S1 のノイズ信号部分が検出信号S5
の入力を介して抑圧制御され、その出力信号は出力信号
生成回路9に入力される。
【0008】一方において、この検出信号S5 が信号比
率比較回路5より出力されている間において、入力信号
遅延回路1において遅延された音楽信号Si は、信号S
1 として出力されて信号推測演算回路6および振幅抑圧
回路7に入力される。信号推測演算回路6においては、
当該信号S1 と検出信号S5 の入力を受けて、ノイズを
除去する信号の原信号の値を推測するための信号モデル
を作成するために、ノイズ信号の前および後のサンプル
された信号(図7におけるBおよびAの時間領域の信
号)の双方の値より、良好なデータ値を用いて数学的モ
デルが作成される(ステップ61)。、次いで、信号推
測演算回路6において、ノイズ信号前の良好な信号(図
7におけるBの時間領域の信号)のデータ値を初期値と
して、ステップ61において作成された数学的モデルを
使用して、ノイズ信号部分(図7におけるGの時間領域
の信号)の原信号の推測値が算出される(ステップ6
2)。そして、原信号に対する推測データ値の精度を向
上させるための反復計算に使用する数学的モデルを作成
するために、良好なデータ値が存在するサンプル上(図
7におけるAの時間領域の信号)においても、ステップ
61において作成された数学的モデルを使用して、原信
号の推測演算処理が継続して行われる(ステップ6
3)。次いで、ステップ63において予測演算を行って
得られたデータ値(図7におけるAの時間領域の信号に
対応するA’)と、実際のサンプリング値とが比較照合
されて、当該予測結果と実際のサプリング値との差が0
となるように、ステップ61において作成された数学的
モデルが修正され(ステップ64)、当該ステップ64
において修正算出された数学モデルを用いて、信号再推
測演算回路10においては、ノイズ信号部分の時間区間
に対応する原信号予測値の再計算が行われる(ステップ
65)。そして、ステップ65において再計算され、原
信号予測値として信号再推測演算回路10より出力され
る信号S2 は出力信号生成回路9に入力される。出力信
号生成回路9においては、上記の信号S2 と振幅抑圧回
路7より入力される信号とが加算されて(ステップ6
7)、ノイズ信号部分の時間区間に信号S2 が挿入さ
れ、ノイズ信号が除去された信号So として信号出力端
子T2 より出力される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のノイズ
除去装置およびその除去方法においては、図6の処理手
順において示されるように、信号推測演算回路6および
信号再推測演算回路10において、数学的モデルの作成
と信号予測演算が2回行われるが、この予測計算を行う
ためには、〔n2 +O(n)×2〕(解像度16ビット
の場合にはn=15)の乗除算処理と同じ回数の加減算
処理が行われている。また、推測演算処理するための数
学的モデルを作成するためには、〔n2 +O(n)×2+
8〕回の乗除算と8回の加減算を行うことが必要であ
る。このために、従来のノイズ除去装置およびその除去
方法においては、推測された信号値を、ノイズ信号部分
に挿入する処理に時間を要し、その処理をリアルタイム
にて実行することが不可能であるという欠点がある。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1の発明のノイズ除去
装置は、パルス性のノイズ信号が部分的に混合される入
力信号の入力を受けて、当該入力信号を所定時間遅延さ
せて出力する入力信号遅延手段と、前記入力信号に混合
されているバルス性のノイズ信号を検出して、当該ノイ
ズ信号のサンプル値を出力するノイズ検出手段と、前記
入力信号遅延手段より出力される遅延入力信号の入力を
受けて、前記ノイズ検出手段より出力されるノイズ信号
のサンプル値を介して、当該遅延入力信号における当該
ノイズ信号部分の前後の正常信号を参照して、前記ノイ
ズ信号が混合されている部分に相応する原信号を推測演
算処理し、所定の信号推測値を出力する信号推測演算手
段と、前記ノイズ検出手段より出力されるノイズ信号の
サンプル値と、前記信号推測演算手段より出力される信
号推測値とを比較照合して、当該比較照合値が所定のス
レッシュ・ホールド値未満の値であるか、または当該ス
レッシュ・ホールド値以上の値であるかを判定し、所定
のレベル判定信号を出力する信号レベル比較手段と、前
記レベル判定信号により制御されて、前記比較照合値が
所定のスレッシュ・ホールド値以上の値である場合に
は、前記遅延入力信号に存在するノイズ信号レベルを抑
圧して出力する振幅抑圧手段と、前記レベル判定信号に
より制御されて、前記比較照合値が所定のスレッシュ・
ホールド値以上の値である場合には、前記信号推定値
を、前記振幅抑圧手段より出力される信号のノイズ信号
部分に置換挿入して生成される信号を所定の出力信号と
して出力し、前記比較照合値が所定のスレッシュ・ホー
ルド値未満の値である場合には、前記遅延入力信号を所
定の出力信号として出力する出力信号生成手段と、を少
なくとも備えて構成され、前記信号推測演算手段が唯一
の信号推測演算手段として設けられていることを特徴と
している。
【0011】また、第2の発明のノイズ除去方法は、パ
ルス性のノイズ信号が部分的に混合される入力信号よ
り、当該ノイズ信号を除去するノイズ除去方法におい
て、前記入力信号を所定時間遅延させて遅延入力信号を
出力するとともに、当該入力信号に混合されている前記
ノイズ信号を検出して、当該ノイズ信号のサンプル値を
生成する第1のステップと、前記前記遅延入力信号をサ
ンプリングし、前記ノイズ信号の存在する時間区間に相
応する原信号の信号推測値を推測演算して生成する第2
のステップと、前記第1のステップにおいて得られたノ
イズ信号のサンプル値と、前記第2のステップにおいて
得られた信号推測値とを比較照合して、相互間のレベル
判定信号を生成する第3のステップと、前記レべル判定
信号を介して、前記比較照合値が所定のスレッシュ・ホ
ールド値以上の値である場合には、前記遅延入力信号に
存在するノイズ信号レベルが抑圧された信号に対して、
前記信号推定値を当該信号のノイズ信号部分に置換挿入
して生成される信号を所定の出力信号として出力し、前
記比較照合値が所定のスレッシュ・ホールド値未満の値
である場合には、前記遅延入力信号を、そのまま所定の
出力信号として出力する第4のステップと、を少なくと
も有することを特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明について図面を参照
して説明する。
【0013】図1は本発明の1実施形態を示すブロック
図である。図1に示されるように、本実施形態は、入力
遅延回路1と、高域通過フィルタ2と、全波整流回路3
と、低域通過フィルタ4と、信号比率比較回路5と、信
号推測演算回路6と、信号レベル比較回路7と、振幅抑
圧回路8と、出力信号生成回路9とを備えて構成され
る。また図2は、本実施形態によるノイズ除去方法にお
けるノイズ除去処理手順を要約して示すフローチャート
である。
【0014】図1において、信号入力端子T1 に入力さ
れた音楽信号Si は、入力信号遅延回路1および高域通
過フィルタ2にそれぞれ入力される。高域通過フィルタ
2に入力された音楽信号Si は、パルス性ノイズの検出
用として用いられており、高域通過フィルタ2からは、
パルス性ノイズ信号以外の大半の信号のレベルが減衰さ
れた高周波信号S3 が出力される。当該高周波信号S3
は全波整流回路3において全波整流されて、低域通過フ
ィルタ4に入力され、平滑化された信号S4 が生成され
て出力される。なお、低域通過フィルタ4の遮断周波数
は、高域通過フィルタ2の遮断周波数よりは極めて低い
値に設定されており、信号S4 は、瞬間的な信号変化に
対してはあまり反応しないレベル変動の少ない高域信号
として出力される。上記の高周波信号S3 と平滑化され
た信号S4 は信号比率比較回路5に入力されて比較照合
され、高周波信号S3 のレベルが極端に大きい場合には
パルス性ノイズの発生区間として判定され、パルス性ノ
イズが検出されて検出信号S5 が、パルス性ノイズ部分
を示す信号として出力されて、信号推測演算回路6およ
び信号レベル比較回路7に入力される。
【0015】一方において、この検出信号S5 が信号比
率比較回路5より出力されている間において、入力信号
遅延回路1において遅延された音楽信号Si は、信号S
1 として出力されて信号推測演算回路6および信号レベ
ル比較回路7に入力される。信号推測演算回路6におい
ては、当該信号S1 と検出信号S5 の入力を受けて、ノ
イズを除去する信号の原信号の値を推測するための信号
モデルを作成するために、検出信号S5 の入力を介して
ノイズ信号の前および後のサンプルされた信号(図7に
おけるBおよびAの時間領域の信号)の双方の値より、
これらの良好なデータ値を用いて数学的モデルが作成さ
れる(ステップ21)。本発明における信号推測演算回
路6は、線形予測を演算を行うために必要な線形予測係
数作成部と、線形予測係数作成のために必要な部分自己
相関係数抽出部と、信号推測演算部とを備えて構成され
ている。
【0016】ここにおいて、ステップ21以降の処理手
順の説明に対応して、信号推測演算回路6における処理
内容について、図3に示されるPARCOR係数定義用
の模式図と、図4のPARCOR係数抽出回路を参照し
て説明する。
【0017】音楽信号のような不規則信号の生成過程
は、次のような自己回帰過程モデル(以下、ARモデル
とする)にて表示される。字数n型の再帰型フィルタに
て表わされる確率過程のサンプルをXt にて表わす。こ
こにおいて、Vt は、平均と共分散が、それぞれ次式に
て示されるような白色雑音である。
【0018】
【0019】次数(mー1)のARモデルは、過去の
(mー1)個の時点のサンプル波形(Xtーm+1 ,……
…,Xtー2 、Xtー1 )に基づいて、現在のサンプルXt
を予測する 次式の形にて書くことができる。
【0020】
【0021】このモデルを使用して前向き線形予測(3
4)が行われるが、ここにおいては、得られる予測値は
予測係数と呼ばれる。この時に、実現値(32)との間
に生じる予測誤差は次式のように表わされるが、これを
前向き予測誤差と云う。
【0022】
【0023】前記(1)式の場合と同様に、同じ(mー
1)個の時点のサンプル波形から、m時点前のサンプル
tーm を後向き線形予測(33)した時の、実現値(3
1)との間に生じる後向き線形予測誤差は、次式によう
に表わされる。
【0024】
【0025】この時に、相関器(37)によるXt とX
tーm の部分自己相関関数Km は、PARCO係数とし
て、次式にて定義される。
【0026】
【0027】km (m=1,2,…………,n)をサン
プリング波形Xt から直接に求めるために、前向きおよ
び後向き予測誤差演算子Am (D)、Bm (D)が次式の
ように定義される。
【0028】
【0029】但し、Dは遅延演算子であり、D'Xt
tー1 である。これより、PARCO係数が求められ、
下記の(7)式を用いてm=1、2、…………nの繰返
し演算が行われて、予測係数が算出される。求められた
予測係数と、1つ前のサンプル信号を使用して、前記
(2)式より予測データが作成される。
【0030】
【0031】即ち、本発明においては、上記の(1)式
〜(7)式を含む数学的解析処理により、パルス性ノイ
ズ信号の部分における原信号の推測値が算出される(ス
テップ22)。
【0032】信号推測演算回路6より出力される信号S
2 は、信号レベル比較回路7および出力信号生成回路9
に入力されるが、信号レベル比較回路7においては、信
号比率比較回路5より入力される検出信号S5 を介し
て、信号推測演算回路6において推測されて生成された
信号S2 のレベルと、信号S1 のG区間のサンプリング
された信号レベルとが比較照合され、その比較結果にお
いて、信号S1 のレベルが任意に設定されたスレッシュ
ホールド値よりも大きい場合には、信号S2 のレベルが
抑圧されて、推測された信号S2 の方をG区間に対して
挿入されるように、振幅抑圧回路8および出力生成回路
9に対する制御が行われ、また逆に、比較結果におて、
信号S1 のレベルが任意に設定されたスレッシュホール
ド値よりも小さい場合には、信号S2 の方がそのまま出
力されるように、振幅抑圧回路8および出力生成回路9
に対する制御が行われる(ステップ23)。
【0033】振幅抑圧回路8においては、信号引率比較
回路5においてパルス性ノイズが存在するものと判定さ
れる場合には、入力信号遅延回路1より出力される信号
S1のレベルは0に抑圧される。通常、音楽信号のレベ
ルを急に0にすると信号波形が不連続となり、第2のノ
イズの原因となるが、本発明においては、出力生成回路
9には、信号レベル比較回路7からの制御作用を介し
て、サンプリグされた信号S1 のレベル値を出力する
か、または信号推測演算回路6より出力される信号S2
のレベル値を出力するか、何れか一方の信号を選択して
出力する信号切替機能が具備されており、上記の0レベ
ルに抑圧された信号部分に対しては、信号推測演算回路
6より出力される信号S2 が、当該切替制御機能を介し
て代わりに挿入されて(ステップ24)、出力生成回路
9からは、連続した正常の信号So が生成されて出力さ
れる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、パルス
性ノイズの前後における良好な信号のサンプル信号を用
いて数学的モデルを作成し、当該ノイズの前の良好な信
号のサンプル値を初期値として、ノイズ区間の原信号を
前記数学的モデルを用いて推測し、当該推測値のサンプ
ル値とサンプリングしたノイズ信号値とを比較照合し
て、当該比較値が、所定のスッレッシュ・ホールド値以
上の場合には、前記推測値をノイズ信号の区間に挿入
し、また当該比較値が、前記スッレッシュ・ホールド値
未満の場合には、入力されているノイズ区間の信号よ
り、前記サンプリングされたノイズ信号値を削除した信
号を、前記ノイズ信号の区間に挿入することにより、従
来は、2回にわたり行われている数学的モデルを用いて
行う信号推測演算処理を、1回の信号推測演算処理のみ
により済ませることが可能となり、これにより演算処理
時間が短縮されて、リアルタイムにおいてパルス性ノイ
ズ信号の除去を行うことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施形態を示すブロック図である。
【図2】本実施形態における処理手順を示すフローチャ
ート概念図である。
【図3】従来例を示すブロック図である。
【図4】従来例における処理手順を示すフローチャート
概念図である。
【図5】入出力信号波形の1例を示す図である。
【符号の説明】
1 入力信号遅延回路 2 高域通過フィルタ 3 全波整流回路 4 低域通過フィルタ 5 信号比率比較回路 6 信号推測演算回路 7 信号レベル比較回路 8 振幅抑圧回路 9 出力信号生成回路 10 信号再推測演算回路 11 ノイズ検出回路 21 ステップ21(A,Bからの数学的モデルの発
生) 22 ステップ22(Gの予測) 23 ステップ23(サンプリングGと予測値Gの比
較) 24 ステップ24(SW) 41 ステップ41(A,Bからの数学的モデルの発
生) 42 ステップ42(Gの予測) 43 ステップ43(A' の予測) 44 ステップ44(A,A' の比較) 45 ステップ45(Gの再計算) 46 ステップ46(+) T1 信号入力端子 T2 信号出力端子 Si 入力信号 So 出力信号 S1 〜S7 信号

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】パルス性のノイズ信号が部分的に混合され
    る入力信号の入力を受けて、当該入力信号を所定時間遅
    延させて出力する入力信号遅延手段と、 前記入力信号に混合されているバルス性のノイズ信号を
    検出して、当該ノイズ信号のサンプル値を出力するノイ
    ズ検出手段と、 前記入力信号遅延手段より出力される遅延入力信号の入
    力を受けて、前記ノイズ検出手段より出力されるノイズ
    信号のサンプル値を介して、当該遅延入力信号における
    当該ノイズ信号部分の前後の正常信号を参照して、前記
    ノイズ信号が混合されている部分に相応する原信号を推
    測演算処理し、所定の信号推測値を出力する信号推測演
    算手段と、 前記ノイズ検出手段より出力されるノイズ信号のサンプ
    ル値と、前記信号推測演算手段より出力される信号推測
    値とを比較照合して、当該比較照合値が所定のスレッシ
    ュ・ホールド値未満の値であるか、または当該スレッシ
    ュ・ホールド値以上の値であるかを判定し、所定のレベ
    ル判定信号を出力する信号レベル比較手段と、 前記レベル判定信号により制御されて、前記比較照合値
    が所定のスレッシュ・ホールド値以上の値である場合に
    は、前記遅延入力信号に存在するノイズ信号レベルを抑
    圧して出力する振幅抑圧手段と、 前記レベル判定信号により制御されて、前記比較照合値
    が所定のスレッシュ・ホールド値以上の値である場合に
    は、前記信号推定値を、前記振幅抑圧手段より出力され
    る信号のノイズ信号部分に置換挿入して生成される信号
    を所定の出力信号として出力し、前記比較照合値が所定
    のスレッシュ・ホールド値未満の値である場合には、前
    記遅延入力信号を所定の出力信号として出力する出力信
    号生成手段と、 を少なくとも備えて構成され、前記信号推測演算手段が
    唯一の信号推測演算手段として設けられていることを特
    徴とするノイズ除去装置。
  2. 【請求項2】 パルス性のノイズ信号が部分的に混合さ
    れる入力信号より、当該ノイズ信号を除去するノイズ除
    去方法において、 前記入力信号を所定時間遅延させて遅延入力信号として
    出力するとともに、当該入力信号に混合されている前記
    ノイズ信号を検出して、当該ノイズ信号のサンプル値を
    生成する第1のステップと、 前記遅延入力信号をサンプリングし、前記ノイズ信号の
    存在する時間区間に相応する原信号の信号推測値を推測
    演算して生成する第2のステップと、 前記第1のステップにおいて得られたノイズ信号のサン
    プル値と、前記第2のステップにおいて得られた信号推
    測値とを比較照合して、相互間のレベル判定信号を生成
    する第3のステップと、 前記レべル判定信号を介して、前記比較照合値が所定の
    スレッシュ・ホールド値以上の値である場合には、前記
    遅延入力信号に存在するノイズ信号レベルが抑圧された
    信号に対して、前記信号推定値を当該信号のノイズ信号
    部分に置換挿入して生成される信号を所定の出力信号と
    して出力し、前記比較照合値が所定のスレッシュ・ホー
    ルド値未満の値である場合には、前記遅延入力信号を、
    そのまま所定の出力信号として出力する第4のステップ
    と、 を少なくとも有することを特徴とするノイズ除去方法。
JP4140196A 1996-02-28 1996-02-28 ノイズ除去装置およびその除去方法 Expired - Fee Related JP2793547B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4140196A JP2793547B2 (ja) 1996-02-28 1996-02-28 ノイズ除去装置およびその除去方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4140196A JP2793547B2 (ja) 1996-02-28 1996-02-28 ノイズ除去装置およびその除去方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09232980A JPH09232980A (ja) 1997-09-05
JP2793547B2 true JP2793547B2 (ja) 1998-09-03

Family

ID=12607360

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4140196A Expired - Fee Related JP2793547B2 (ja) 1996-02-28 1996-02-28 ノイズ除去装置およびその除去方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2793547B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6618453B1 (en) * 1999-08-20 2003-09-09 Qualcomm Inc. Estimating interference in a communication system
KR100334911B1 (ko) * 2000-01-28 2002-05-04 오길록 적응형 전송시스템에서의 수신 신호 레벨 예측방법
JP4606264B2 (ja) 2005-07-19 2011-01-05 三洋電機株式会社 ノイズキャンセラ

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09232980A (ja) 1997-09-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2034354C (en) Signal processing device
US5204906A (en) Voice signal processing device
JPS6111380B2 (ja)
JP2793547B2 (ja) ノイズ除去装置およびその除去方法
EP2187385B1 (en) Pitch detection apparatus and method
JP3264831B2 (ja) 背景雑音消去装置
KR890016554A (ko) 임펄스잡음 검출 및 억제시스템
JP3279254B2 (ja) スペクトル雑音除去装置
JP3097586B2 (ja) 信号検出器
JP2006284528A (ja) 信号処理機構
JP2603758B2 (ja) キャビテーション雑音検出方法及びその装置
JP3713289B2 (ja) デジタル信号処理方式
JP3410149B2 (ja) 色信号トランジェント改善装置
JPH09160594A (ja) 雑音除去装置
JP2668721B2 (ja) リミツタ補間型dft演算方式
JPH02294120A (ja) デジタル信号のdcオフセット除去回路
JP2005204020A (ja) デジタル信号処理装置
JPH0943340A (ja) 信号処理装置およびその方法
KR100472072B1 (ko) 시간방향 지역평균값을 제거한 워터마크 신호를 이용한워터마크 삽입/검출장치 및 그 방법
SU947897A2 (ru) Устройство дл сжати информации
JP2772598B2 (ja) 音声符号化装置
KR970002195B1 (ko) 디지탈기기의 음소거장치 및 음소거 제어방법
JPH07234672A (ja) ピッチ検出装置
JP3734894B2 (ja) 音量制御装置
JPH05165495A (ja) 雑音抑圧装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19980526

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees