JP2793063B2 - 建築用床材 - Google Patents

建築用床材

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JP2793063B2 JP3932492A JP3932492A JP2793063B2 JP 2793063 B2 JP2793063 B2 JP 2793063B2 JP 3932492 A JP3932492 A JP 3932492A JP 3932492 A JP3932492 A JP 3932492A JP 2793063 B2 JP2793063 B2 JP 2793063B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は建築用床材に関し、特
に、合板よりなる床下地、RC造のコンクリート床下地
或いはOA床等よりなる平滑な床下地上に直接に敷設さ
れる建築用床材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記のような床下地上に直接に床
仕上げをする場合には、施工が簡便で且つ張り替えが容
易なために、じゅうたんやカーペット等の敷き込み、或
いはクッションフロアや長尺塩ビシート等からなる合成
樹脂製シート状床材の接着貼り等がよく採用されてき
た。
【0003】ところで、近年、居住性、耐久性、ダニ等
の衛生面及び高級感のある外観を求める等のニーズか
ら、木質系フローリング材の需要が増加すると共に、平
滑な床下地上に接着剤を使用して直接に施工する木質系
の直貼り床材からなる建築用床材の需要が急増してき
た。そして、後者の建築用床材としては、ムク材や合板
フローリング材或いは防音性を高めるために合板フロー
リング材の下面に繊維状やシート状のクッション材を貼
着したもの等がよく使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、後者の
ような建築用床材は、前者の根太下地に釘打ち施工する
木質系フローリングに比べて施工性は改善されたが、な
お接着剤を使用して床下地上に施工しなければならない
ので施工に手間がかかり、近年における職人不足、工期
の短縮の要請及び張り替え需要に対して十分に対処でき
ないという問題を有している。
【0005】また、上記の建築用床材においては、その
木材部分に反りや捩じれが発生すると床材の敷設が著し
く行ない難くなると共に、敷設後に木材部分に反りが発
生すると床仕上げ面の美観が著しく損なわれることにな
る。
【0006】そこで、建築用床材を構成する木材部分の
下面に鋸等により多数の溝を形成して木材部分の反りを
防止したり木材部分に柔軟性を持たせたりすることによ
って、建築用床材と床下地との馴染み性の向上を図った
ものがある。
【0007】ところが、このように木材部分の下面に鋸
等により多数の溝を形成することは、製造工程における
手間がかかるので生産性が悪いという問題がある。
【0008】また、鋸等により木材部分の下面に多数の
溝を形成する方法では、溝同士の間隔を或る程度以下の
寸法にできないため、木材部分の反りの防止及び木材部
分に対する柔軟性の付与が十分では無い。このため、該
建築用床材は接着剤を用いて床下地上に接着されない場
合には、建築用床材が床下地上から浮き上がったり或い
は互いにずれたりするので、安定した外観の床仕上げ面
を得ることができないという問題がある。
【0009】本発明は、上記の問題点を一挙に解決し、
木材部分に反りや捩じれが発生しないと共に木材部分が
柔軟性を有しているために接着剤を特に用いなくても床
下地上に簡便且つ迅速に施工ができ、また張り替えが容
易である建築用床材を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1の発明は、上面或いは下面に形成された亀
裂により木材薄板に柔軟性をもたらしめ、これによって
建築用床材に柔軟性を付与すると共に、木材薄板の下面
に比重が大きい樹脂製シートを貼着して建築用床材を低
重心化し、建築用床材の柔軟性と低重心性により床下地
に対する馴染み性を向上させるものである。
【0011】具体的に請求項1の発明が講じた解決手段
は、建築用床材を、上面及び下面のうちの少なくとも一
面に形成された多数の亀裂によって柔軟性がもたらされ
た木材薄板の上面に突板が両者の繊維方向が互いに交差
するように貼着され、上記木材薄板の下面に柔軟性を有
し且つ上記木材薄板よりも比重が大きい樹脂製シートが
貼着されている構成とするものである。
【0012】請求項2の発明は、建築用床材の床下地に
対する馴染み性をいっそう向上させると共に建築用床材
同士の接合部に発生する床鳴りをなくすため、請求項1
の構成に、上記木材薄板はその繊維方向が短辺方向に設
定された長方形状に形成されており、上記木材薄板の長
辺側の一側面に雄実部が設けられ且つ長辺側の他側面に
上記雄実部と対応する形状の雌実部が設けられており、
上記雄実部の上面及び上記雌実部を構成する上側凸条部
の下面にそれぞれ多数の亀裂が形成されている構成を付
加するものである。
【0013】請求項3の発明は、建築用床材の柔軟性を
増すために、請求項1又は2の構成に、上記突板の厚さ
は上記木材薄板の厚さの2分の1以下に設定されている
構成を付加するものである。
【0014】請求項4の発明は、建築用床材の低重心性
を増すために、請求項1〜3の構成に、上記樹脂製シー
トの比重は上記木材薄板の比重の1.5倍以上に設定さ
れている構成を付加するものである。
【0015】
【作用】請求項1の構成により、木材薄板は上面及び下
面のうちの少なくとも一面に形成された多数の亀裂によ
って柔軟性がもたらされているが、突板と木材薄板とは
両者の繊維方向が互いに交差するように貼着されている
ため、木材薄板の上面或いは下面に多数の亀裂が形成さ
れているにも拘らず、木材薄板はバラバラにならない。
従って木材薄板には十分な柔軟性を付与することができ
る。
【0016】また、木材薄板の下面に柔軟な樹脂製シー
トが貼着されており、木材薄板が十分な柔軟性を有して
いることと相俟って、建築用床材は大きな柔軟性を有し
ている。
【0017】また、木材薄板の下面に該木材薄板よりも
比重が大きい樹脂製シートが貼着されているため建築用
床材は低重心化されているので、建築用床材はその柔軟
性と低重心性とにより床下地との馴染み性が極めて良好
である。従って、建築用床材を床下地上に敷き並べるだ
けで接着剤によって特に接着しないでも建築用床材は移
動しない。
【0018】さらに、木材薄板には多数の亀裂が設けら
れているため、木材薄板が吸湿したり放湿したりする際
に木材薄板に発生する伸縮力は木材薄板の内部に伝達さ
れ難く、伸縮に伴う応力が緩和されるので、木材薄板に
は反りや捩じれ等が発生し難い。
【0019】請求項2の構成により、木材薄板はその繊
維方向が短辺方向に設定された長方形状に形成されてい
るので、木材薄板ひいては建築用床材の長辺方向の柔軟
性はいっそう向上している。
【0020】また、木材薄板の長辺側の一側面に雄実部
が設けられ且つ他側面に上記雄実部と対応する形状の雌
実部が設けられ、雄実部の上面及び雌実部を構成する上
側凸条部の下面にそれぞれ多数の亀裂が形成されている
ため、雄実部と雌実部を構成する上側凸条部とが共に柔
軟性を有している。
【0021】請求項3の構成により、建築用床材を構成
する木材薄板、突板及び樹脂製シートのうち突板の厚さ
が木材薄板の厚さの2分の1以下に設定されているた
め、突板の剛性が小さいので、建築用床材の柔軟性はい
っそう向上している。
【0022】請求項4の構成により、樹脂製シートの比
重は木材薄板の比重の1.5倍以上に設定されているの
で、建築用床材はいっそう低重心化されており、その柔
軟性と相俟って床下地に対する馴染み性がいっそう向上
している。
【0023】
【実施例】以下、本発明の一実施例に係る建築用床材を
図面に基づいて説明する。
【0024】建築用床材は、図1に示すように、下面に
形成された多数の亀裂10aによって柔軟性をもたらさ
れた木材薄板10と、木材薄板10の上面に貼着された
突板12と、木材薄板10の下面に貼着された柔軟性を
有する樹脂製シート18とから構成され、長方形状に形
成されている。この建築用床材の大きさは特に限定され
ないが、一例を挙げると、短辺方向の長さが100mm
で、長辺方向の長さが900mm或いは1800mm程
度に設定することができる。
【0025】木材薄板10の樹種は特に限定されない
が、針葉樹やラワン系(南洋産広葉樹)を用いることが
でき、木材薄板10の厚さは2〜8mm程度にすること
が好ましく、木材薄板10の繊維方向を短辺方向に設定
することが好ましい。
【0026】突板12は木材薄板10の上面に互いの繊
維方向が交差するように、つまり突板12の繊維方向が
長辺方向になるように接着されている。突板12として
は天然或いは人工のものを用いることができ、突板12
の厚さは3mm以下で且つ木材薄板10の厚さの1/2
以下の寸法に設定することが、建築用床材に柔軟性を付
与する上で好ましい。
【0027】木材薄板10と突板12とを接着する接着
剤は、特に限定されないが、通常用いられる尿素樹脂
系、メラミン樹脂系、フェノール樹脂系、ウレタン樹脂
系、ゴム系等の汎用接着剤を用いることができる。
【0028】樹脂製シート18としては、自重により平
面に良く馴染む柔軟性と重量性とを有していることが必
要である。
【0029】樹脂製シート18の種類は特に限定されな
いが、塩化ビニール樹脂、ウレタン樹脂、合成ゴム系樹
脂、ポリエチレン樹脂、各種再利用プラスチック等を使
用でき、これらの樹脂に炭酸カルシウム、シリカ、アル
ミナ、カーボンブラック、金属粉或いは金属酸化物粉等
の重量粉が混入されていてもよく、このような樹脂製シ
ート18の比重は木材薄板10よりも大きくなるように
する必要がある。尚、樹脂製シート18の比重として
は、少なくとも木材薄板10の比重(0.4〜0.7)
の1.5倍以上であることが好ましく、木材薄板10の
比重の2倍以上であることがより好ましい。
【0030】また、柔軟性を有する木材薄板10の下面
に木材薄板10の1/3〜2倍程度の厚さの樹脂製シー
ト18を貼着し、さらに木材薄板10の上面に貼着され
る突板12の繊維方向を長方形の長辺方向に設定する
と、長辺方向に湾曲自在な柔軟性を有する建築用床材を
得ることができる。
【0031】以下、上記実施例に係る建築用床材の製造
方法について説明する。
【0032】まず、針葉樹やラワン系の原木をロータリ
ーレース又はスライサーにより切削して、下面に微視的
或いは明視的な多数の亀裂を有する通常のロータリー単
板又はスライス単板からなる木材薄板10を得る。
【0033】次に、木材薄板10及び突板12の一方又
は両方に接着剤を塗布した後、図2に示すように、両者
を積層して所定時間圧締又は熱圧することによって互い
に貼着して両者を一体化する。この場合、本実施例にお
いては、木材薄板10における亀裂10aが発生してい
ない方を上面に設定したが、これに代えて、木材薄板1
0における亀裂10aが発生している方を上面に設定し
てもよい。また、当然ではあるが、木材薄板10の両面
に亀裂10aが発生している場合には、いずれの面を上
面に設定してもよい。
【0034】次に、図3に示すように、突板12が貼着
された木材薄板10を複数対のローラ16,16同士の
間を木材薄板10に曲げ力が加わるように通過させて木
材薄板10の亀裂10aを拡大させる。このようにして
木材薄板10の亀裂10aを拡大させると、木材薄板1
0は剛性が低下して柔軟になる。この場合、木材薄板1
0の亀裂10aは拡大しており、突板12との間の接着
剤層に至る程度に深い亀裂10aも生じるが、木材薄板
10と突板12とは互いの繊維方向が交差するように貼
着されているため、突板12に微細な亀裂が発生してい
てもこの亀裂は拡大しないので、木材薄板10は分断し
たりすることなく一体化した状態を保ち得る。
【0035】尚、上記の製造方法においては、木材薄板
10に多数の亀裂10aを有するものを使用し、該亀裂
10aを拡大させることにより木材薄板10に柔軟性を
付与したが、これに代えて、切削時の刃物の形状の変
化、切削前の原木に対する蒸煮時の温度や蒸煮時間の加
減、或いはロータリーレースのノーズバーの圧力の加減
等の調節を行なうことによって意図的に多数の深い亀裂
10aを発生させたり、又は通常の条件で単板を得た
後、該単板をローラ等によってしごいたり或いは湾曲さ
せたりして多数の深い亀裂10aを発生させてもよい。
さらには、亀裂の入り易い小径の木材を適宜レースで切
削したり、このようなレースで切削後の単板に亀裂10
aを拡大させるようなスポット的な衝撃ないしは押圧力
を加えて多数の深い亀裂10aを発生させてもよい。も
っとも、上記のような処理は単板が細かく分断された
り、搬送等の取扱い時に破損したりしない程度にとどめ
ておくことが好ましい。このようにして多数の亀裂10
aを意図的に発生させた木材薄板10は、上記のように
突板12を貼着した後ローラ等により曲げ力を加えて、
さらに亀裂10aを拡大させることもできるし、また、
このようなローラ等による曲げ力を加えなくとも十分な
柔軟性を有する状態に形成されている場合は上記ローラ
等による曲げ力を加える処理は特に必要ではない。
【0036】上記のようにして、木材薄板10の亀裂1
0aを深くし、接着剤層にまで達する亀裂10aを増加
させると、木材薄板10に剪断的な力も加わり、木材薄
板10はいわゆる、のしいか状の非常に柔軟性に富む状
態にも形成できる。
【0037】次に、柔軟性が付与された木材薄板10の
下面に樹脂製シート18を接着剤により貼着する。接着
剤としては特に限定されず、上述した木材薄板10と突
板12とを接着したものを適宜用いることができる。
【0038】次に、柔軟性が付与された木材基板10の
上下面に突板12及び樹脂製シート18が貼着されてな
る建築用床板20の四周の端末部を切断して図1に示す
ような長方形状の建築用床材を得ることができる。
【0039】尚、上記のように予め最終形状に近い木材
薄板10、突板12及び樹脂製シート18を準備し、こ
れらを互いに貼着してもよいし、予め最終形状よりも大
きい大版形状の木材薄板、突板及び樹脂製シートを互い
に貼着した後、これを所定の大きさに切断してもよい。
【0040】さらに、上記の製造方法においては、木材
薄板10の上面に突板12を貼着した後、木材薄板10
を柔軟化したり予め意図的に柔軟化した木材薄板10に
突板12を貼着したものを示したが、これに代えて、木
材薄板10の下面に樹脂製シート18を貼着した後、木
材薄板10を柔軟化してもよいし、また、木材薄板10
の上面に突板12を貼着すると共に下面に樹脂製シート
18を貼着した後、木材薄板10を柔軟化してもよい。
【0041】さらには、上記予め意図的に柔軟化した木
材薄板10の下面に樹脂製シート18を貼着したり、こ
の木材薄板10の上面に突板12を、またその下面に樹
脂製シート18をそれぞれ貼着するだけでもよく、この
場合は特にローラ等による柔軟化処理はしなくてもよ
い。
【0042】図4は上記実施例の第1変形例に係る建築
用床材の断面構造を示しており、該第1変形例において
は、短辺方向の長さが略等しい木材薄板10、突板12
及び樹脂製シート18が短辺方向に互いにずらして貼着
されることにより、建築用床材の長辺方向の一側面に雄
実部22が、他側面に雌実部24がそれぞれ形成されて
いる。このようにすると、図5に示すように雄実部22
と雌実部24とを実接合させた場合、雄実部22が柔軟
性を有しているために雄実部22と雌実部24との実接
合が滑らかになり、建築用床材の上を人が歩行した場合
の床鳴りが低減する。
【0043】図6は上記実施例の第2変形例に係る建築
用床材の全体構造を示しており、該第2変形例において
は、木材薄板10と、木材薄板10の上面に貼着された
突板12と、木材薄板10の下面に貼着された樹脂製シ
ート18とからなる建築用床材の長辺方向の両側面に実
加工が施されることにより、長辺方向の一側面に雄実部
22が、他側面に雌実部24がそれぞれ形成されてい
る。
【0044】図7、図8及び図9は上記実施例の第3変
形例、第4変形例及び第5変形例を示し、本発明に係る
建築用床板の長辺方向の両側面にそれぞれ嵌合可能な雌
雄の合決り加工が施されてなる。
【0045】尚、上記実施例及び第1〜第5変形例では
建築用床材として長方形のものを例示したが、本発明の
建築用床材は、この形状に限るものでなく、方形等種々
の形状に適用できる。また、変形例で示した実加工や合
決り加工は互いに接合可能なように建築用床材の全周に
設けることもできる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
係る建築用床材によると、多数の亀裂によって柔軟性が
もたらされている木材薄板の上面に突板が下面に樹脂製
シートがそれぞれ貼着されているために、木材薄板は多
数の亀裂を有しているにも拘らずバラバラになることな
く柔軟性を有している。また木材薄板の下面に該木材薄
板よりも比重が大きい樹脂製シートが貼着されているた
めに、建築用床材は柔軟性と低重心性とを備えており、
床下地の上面に良く馴染むので、建築用床材を接着剤に
よって床下地に特に接着しなくても床下地上に敷き並べ
るだけで確実に施工できるので、本発明に係る建築用床
材は施工性が極めて良好である。
【0047】また、木材薄板と突板とを互いの繊維方向
が交差するように貼着しているので、木材薄板に多数の
亀裂が形成されているにも拘らず突板が割れることはな
く、良好な床仕上げ面を維持することができる。
【0048】また、突板と樹脂製シートとの間に多数の
亀裂を有する木材薄板が介在しているため建築用床材の
上面に加わる床荷重に対して強いと共に耐久性が良い。
【0049】さらに、木材薄板には多数の亀裂が設けら
れているため、木材薄板が吸湿したり放湿したりする際
の伸縮力が木材薄板の内部に伝わり難いので、下層の樹
脂製シートの柔軟性及び低重心性と相俟って反りや捩じ
れ等の発生が少なく、良好な外観を維持することができ
る。
【0050】請求項2の発明に係る建築用床材による
と、木材薄板はその繊維方向が短辺方向に設定された長
方形状に形成されており、建築用床材の長辺方向の湾曲
性及び柔軟性はいっそう向上している。
【0051】また、木材薄板の長辺側の一側面に設けら
れた雄実部の上面及び長辺側の他側面に設けられた雌実
部を構成する上側凸条部の下面にそれぞれ多数の亀裂が
形成されているため、雄実部と雌実部を構成する上側凸
条部とが共に柔軟性を有しているので、雄実部と雌実部
との実接合が滑らかであり、建築用床材の上面を人が歩
行しても床鳴りが発生し難い。
【0052】請求項3の発明に係る建築用床材による
と、突板の厚さが木材薄板の厚さの2分の1以下に設定
されているため突板の剛性が小さいので、建築用床材の
柔軟性はいっそう向上している。
【0053】請求項4の発明に係る建築用床材による
と、樹脂製シートの比重は木材薄板の比重の1.5倍以
上に設定されているため、建築用床材はいっそう低重心
化されているので、その柔軟性と相俟って床下地に対す
る馴染み性がいっそう向上している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る建築用床材の斜視図で
ある。
【図2】上記建築用床材の製造方法を示す斜視図であ
る。
【図3】上記建築用床材の製造方法を示す斜視図であ
る。
【図4】上記建築用床材の第1変形例の断面図である。
【図5】上記建築用床材の第1変形例の実接合を示す断
面図である。
【図6】上記建築用床材の第2変形例の斜視図である。
【図7】上記建築用床材の第3変形例の断面図である。
【図8】上記建築用床材の第4変形例の断面図である。
【図9】上記建築用床材の第5変形例の断面図である。
【符号の説明】
10 木材薄板 12 突板 18 樹脂製シート 22 雄実部 24 雌実部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04F 15/04

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面及び下面のうちの少なくとも一面に
    形成された多数の亀裂によって柔軟性がもたらされた木
    材薄板の上面に突板が両者の繊維方向が互いに交差する
    ように貼着され、上記木材薄板の下面に柔軟性を有し且
    つ上記木材薄板よりも比重が大きい樹脂製シートが貼着
    されていることを特徴とする建築用床材。
  2. 【請求項2】 上記木材薄板はその繊維方向が短辺方向
    になるように設定された長方形状に形成されており、上
    記木材薄板の長辺側の一側面に雄実部が設けられ且つ長
    辺側の他側面に上記雄実部と対応する形状の雌実部が設
    けられており、上記雄実部の上面及び上記雌実部を構成
    する上側凸条部の下面にはそれぞれ多数の亀裂が形成さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載の建築用床
    材。
  3. 【請求項3】 上記突板の厚さは上記木材薄板の厚さの
    2分の1以下に設定されていることを特徴とする請求項
    1又は2に記載の建築用床材。
  4. 【請求項4】 上記樹脂製シートの比重は上記木材薄板
    の比重の1.5倍以上に設定されていることを特徴とす
    る請求項1〜3のいずれか1項に記載の建築用床材。
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