JP2792872B2 - 光記録媒体の再生方法 - Google Patents
光記録媒体の再生方法Info
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- JP2792872B2 JP2792872B2 JP63292853A JP29285388A JP2792872B2 JP 2792872 B2 JP2792872 B2 JP 2792872B2 JP 63292853 A JP63292853 A JP 63292853A JP 29285388 A JP29285388 A JP 29285388A JP 2792872 B2 JP2792872 B2 JP 2792872B2
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- Japan
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- recording medium
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- optical recording
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- Electrochromic Elements, Electrophoresis, Or Variable Reflection Or Absorption Elements (AREA)
- Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
- Optical Recording Or Reproduction (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 イ. 産業上の利用分野 本発明は、フォトクロミック材料の屈折率変化を利用
してレーザー光で情報の再生を行なう光記録媒体の再生
方法に関する。
してレーザー光で情報の再生を行なう光記録媒体の再生
方法に関する。
ロ. 従来の技術 近年書き換え可能型ディスクシステムとして、光磁気
ディスク相変化型光ディスクなどが開発され商品化され
つつある。しかし光磁気ディスク相変化型をディスクは
媒体の構造が複雑で量産性に問題があり、媒体の価格が
高価になるという大きな欠点をもっている。
ディスク相変化型光ディスクなどが開発され商品化され
つつある。しかし光磁気ディスク相変化型をディスクは
媒体の構造が複雑で量産性に問題があり、媒体の価格が
高価になるという大きな欠点をもっている。
そこで、従来の書き換え可能な光記録媒体としてフォ
トクロミック材料の研究が現在活発に進められている。
フォトクロミックとは、ある物質Aに特定の波長λ1を
照射すると、吸収波長の異なる物質Bが生成し、物質B
に、特定の波長λ2を照射するかあるいは熱を加えるこ
とによって再びもとの物質Aに戻る光可逆反応のことを
称する。ABを記録あるいは消去とすれば書き換え可
能な光記録媒体となる。即ち、第3図はフォトクロミッ
ク材料の紫外光の照射前(A)と照射後(B)の吸光度
を示している。この図から分かるように紫外光照射後に
波長が350nmの光を照射すれば、この波長に対する紫外
光照射部分と未照射部分の吸光度に大きな差異があるか
ら、結局情報の読出しができることになる。
トクロミック材料の研究が現在活発に進められている。
フォトクロミックとは、ある物質Aに特定の波長λ1を
照射すると、吸収波長の異なる物質Bが生成し、物質B
に、特定の波長λ2を照射するかあるいは熱を加えるこ
とによって再びもとの物質Aに戻る光可逆反応のことを
称する。ABを記録あるいは消去とすれば書き換え可
能な光記録媒体となる。即ち、第3図はフォトクロミッ
ク材料の紫外光の照射前(A)と照射後(B)の吸光度
を示している。この図から分かるように紫外光照射後に
波長が350nmの光を照射すれば、この波長に対する紫外
光照射部分と未照射部分の吸光度に大きな差異があるか
ら、結局情報の読出しができることになる。
フォトクロミック材料は媒体の作成が簡単で、量産性
にすぐれ媒体の価格が、光磁気ディスクや、相変化型デ
ィスクよりもはるかに安価になるという大きな利点をも
っているものもある。又、記録消去がいずれもフォト
ンモードである材料に関しては、反応速度が早いために
転送レートも大幅に向上する可能性をもっている。
にすぐれ媒体の価格が、光磁気ディスクや、相変化型デ
ィスクよりもはるかに安価になるという大きな利点をも
っているものもある。又、記録消去がいずれもフォト
ンモードである材料に関しては、反応速度が早いために
転送レートも大幅に向上する可能性をもっている。
しかし、状態変化(記録状態か消去状態か)を見極め
るのに光吸収率の変化を検出する為、逆反応が生じる波
長を使用しなければならない。即ち、先の例では、波長
350nmを読出し光として利用する訳であるが、この波長
に対して紫外光照射部分(即ち記録部)は吸光度(光吸
収率)が高いので、光を吸収して逆反応を生じ、何回も
再生を行うと記録が消滅してしまうという致命的な欠点
を有している。
るのに光吸収率の変化を検出する為、逆反応が生じる波
長を使用しなければならない。即ち、先の例では、波長
350nmを読出し光として利用する訳であるが、この波長
に対して紫外光照射部分(即ち記録部)は吸光度(光吸
収率)が高いので、光を吸収して逆反応を生じ、何回も
再生を行うと記録が消滅してしまうという致命的な欠点
を有している。
ハ. 発明が解決しようとする課題 そこで本発明は、逆反応が生じないような再生方法を
提案せんとするものである。
提案せんとするものである。
ニ. 課題を解決するための手段 本発明に於いては実質的に吸収率の無い波長の光を利
用して情報を再生する。吸収率の低い波長の光に対して
記録層の屈折率が記録前後で大きく変化するのでこの屈
折率の変化を検出して情報を再生する。
用して情報を再生する。吸収率の低い波長の光に対して
記録層の屈折率が記録前後で大きく変化するのでこの屈
折率の変化を検出して情報を再生する。
ホ. 作用 実質的に吸収率の無い波長の光を利用するので、逆反
応が進行することがなく記録情報が消去されることがな
い。また屈折率の変化を検出して情報の再生が可能とな
る。
応が進行することがなく記録情報が消去されることがな
い。また屈折率の変化を検出して情報の再生が可能とな
る。
ヘ.実 施 例 光記録媒体はポリカーボネード基板(1)上にアルミ
ニウム等の金属反射膜(2)を作成し、その上にフォト
クロミック材料であるスピロピラン系化合物を樹脂に混
合してスピンコート法で塗布して記録層(3)を作成す
る。スピロピラン系化合物は第3図に示すように、紫外
光照射前(A)と照射後(B)で光吸収率(吸光度)が
変化する。そして、光照射後は、長波長側の光吸収率の
端部が700nmまで伸びており、実質的に吸収率が無い。
第1図は光照射前の記録媒体に対してこの700nmの波長
の光を照射した場合、第2図は光照射後の記録媒体に対
して照射した場合を示している。
ニウム等の金属反射膜(2)を作成し、その上にフォト
クロミック材料であるスピロピラン系化合物を樹脂に混
合してスピンコート法で塗布して記録層(3)を作成す
る。スピロピラン系化合物は第3図に示すように、紫外
光照射前(A)と照射後(B)で光吸収率(吸光度)が
変化する。そして、光照射後は、長波長側の光吸収率の
端部が700nmまで伸びており、実質的に吸収率が無い。
第1図は光照射前の記録媒体に対してこの700nmの波長
の光を照射した場合、第2図は光照射後の記録媒体に対
して照射した場合を示している。
LB1は入射光、LB2は媒体表面からの反射光、LB3は記
録層(3)を透過し、反射膜(2)にて反射された反射
光である。空気中の屈折率をn1、媒体の屈折率をn2(光
照射前)、n3(光照射後)とすれば、 n1/n2=sinφ1/sinφ2 n1/n3=sinφ1/sinφ3 が成立する。φ2、φ3は夫々LB2とLB3の位相差を求め
ることにより検出できるので、結局、屈折率n2、n3の差
即ち、情報の検出が可能である。尚、上記実施例は反射
型の例であったが、もちろん透過型でもよ良い。
録層(3)を透過し、反射膜(2)にて反射された反射
光である。空気中の屈折率をn1、媒体の屈折率をn2(光
照射前)、n3(光照射後)とすれば、 n1/n2=sinφ1/sinφ2 n1/n3=sinφ1/sinφ3 が成立する。φ2、φ3は夫々LB2とLB3の位相差を求め
ることにより検出できるので、結局、屈折率n2、n3の差
即ち、情報の検出が可能である。尚、上記実施例は反射
型の例であったが、もちろん透過型でもよ良い。
ト. 発明の効果 以上述べた本発明に依れば、情報を消去することなく
情報を再生ができる、フォトクロミック材料を利用した
光記録再生システムを提供できる。
情報を再生ができる、フォトクロミック材料を利用した
光記録再生システムを提供できる。
第1図及び第2図は本発明の再生原理を示す図であり、
第1図は記録前の状態を示す図、第2図は記録後の状態
を示す図、第3図はフォトクロミック材料の吸光度特性
を示す図である。 (1)は基板、(2)は反射膜、(3)は記録前の記録
層、(3′)は記録後の記録層。
第1図は記録前の状態を示す図、第2図は記録後の状態
を示す図、第3図はフォトクロミック材料の吸光度特性
を示す図である。 (1)は基板、(2)は反射膜、(3)は記録前の記録
層、(3′)は記録後の記録層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久米 実 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 松浦 宏太郎 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三 洋電機株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−214148(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 7/00
Claims (1)
- 【請求項1】情報をフォトクロミック物質よりなる記録
層の状態変化として記録した光記録媒体に対して、前記
情報が記録された記録層で実質的に光の吸収が無い波長
の光を照射することにより、前記記録層の屈折率変化を
検出して前記情報を再生することを特徴とする光記録媒
体の再生方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63292853A JP2792872B2 (ja) | 1988-11-18 | 1988-11-18 | 光記録媒体の再生方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63292853A JP2792872B2 (ja) | 1988-11-18 | 1988-11-18 | 光記録媒体の再生方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02139718A JPH02139718A (ja) | 1990-05-29 |
JP2792872B2 true JP2792872B2 (ja) | 1998-09-03 |
Family
ID=17787216
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63292853A Expired - Fee Related JP2792872B2 (ja) | 1988-11-18 | 1988-11-18 | 光記録媒体の再生方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2792872B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0488153B1 (en) * | 1990-11-27 | 1997-06-04 | Sanyo Electric Co., Ltd. | Optical recording medium |
US5527661A (en) * | 1992-11-25 | 1996-06-18 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Optical information recording medium |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61214148A (ja) * | 1985-03-19 | 1986-09-24 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 消去可能な光記録方法 |
-
1988
- 1988-11-18 JP JP63292853A patent/JP2792872B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02139718A (ja) | 1990-05-29 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |