JP2791895B2 - 電動三輪車のフロントサスペンション装置 - Google Patents

電動三輪車のフロントサスペンション装置

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JP2791895B2
JP2791895B2 JP1083673A JP8367389A JP2791895B2 JP 2791895 B2 JP2791895 B2 JP 2791895B2 JP 1083673 A JP1083673 A JP 1083673A JP 8367389 A JP8367389 A JP 8367389A JP 2791895 B2 JP2791895 B2 JP 2791895B2
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満 金子
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、身体障害者、老人等に利用される電動三輪
車のフロントサスペンション装置に関する。
(従来の技術) 従来、電動三輪車のフロントサスペンション装置は第
6図に示すリジット式構造のものが利用されていた。こ
れは前輪1の車軸1aをハンドルを支持するステアリング
ヘッドパイプ2の軸線2aより前方に配置している。この
ため、地面の段差の乗越え性能を良くしているが、走行
路の凹凸がそのままステアリングヘッドパイプ2から振
動として身体に伝わり、悪路での走行は乗心地が悪くな
る。また、上記機構と比べ乗心地のよい緩衝機構を付加
したトレーリング式(第7図)、リーディング式(第8
図)が採用されている電動三輪車がある。
第7図に示すトレーリング式構造のものは、前輪1を
軸支するスイングアーム3が、ステアリングヘッドパイ
プ2の下端に設けた前輪1を覆うフロントフォーク4
の、前端に位置する軸5に軸着されている。また、緩衝
機構としてのばね付きショックアブソーバ(以下、スプ
リングという)6が設けられ、その一端はスイングアー
ム4の車軸1aに近い部位に、他端はフロントフォーク4
のステアリングヘッドパイプ2を取付けた付近に掛けら
れている。このステアリング6によって走行路の凹凸に
よる衝撃を緩和している。
また、第8図に示すリーディング式構造のものは、ス
イングアーム3の取付け方がトレーリング式と異なり、
スイングアーム3の端部はフロントフォーク4の前輪後
方位に設けた軸7に軸着されている。この場合でもスプ
リング6によって走行路の凹凸による衝撃を緩和し乗心
地を良くしている。なお、実開昭55−67722号公報等に
前輪側に乗越え補助具を設け段差を乗越えるときの衝撃
を緩和し乗心地を良くしたものが開示されている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上記、トレーリング式またはリーディ
ング式の構造では電動三輪車として要求される重要な段
差乗越の性能は、クッション性が良くなる分悪くなる。
トレーリング式においては前輪1が段差に当たると第7
図に二点鎖線で図示したようにスイングアーム3が前傾
し、矢印方向に車体前部が沈み込むために乗越えにくく
なる。また、リーディング式においては、第8図に二点
鎖線で図示したように、スイングアーム3が下方に回り
こみ車体前部が沈み込む。このように荷重の前倒しが大
きく段差乗越性能が劣ることになる(高い段差が乗越せ
ない。)。リーディング式を一例にとり力関係を第8図
に図示すると、地面の段差Pの衝突時の力F0は車輪を回
そうとする力Fxと車軸1aを押す力Fyとに分かれる。この
とき、スイングアーム3は地面の段差Pと車軸1aの延長
線上に位置していないため、力Fyはスイングアーム3を
押す力F1とスイングアーム3が車軸1aからずれた角度−
b゜による上むきの力F2とに分かれる。この力F2によっ
て車体前部が沈み込み乗越性能が悪くなる。
本発明は、上記、不都合を改善して乗越性能を良くす
るための、電動三輪車のフロントサスペンション装置を
提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 本発明は上記目的を達成するために、上端にハンドル
を取付けたステアリングヘッドパイプ15の下端にフロン
トフォーク14の中間部分を取付け、該フロントフォーク
14の後端近傍部分にスイングアーム17の後端を軸着し、
該スイングアーム17の前端に前輪10を軸着すると共に、
該スイングアーム17の前端近傍部分と前記フロントフォ
ーク14の前端との間にショックアブソーバ(スプリング
21)を介装した電動三輪車において、前記スイングアー
ム17の車軸19中心からフロントフォーク14軸着部中心を
結ぶ線分(軸線17a)が、予想する路面上の段差Pと前
記車軸19中心とを結ぶ直線(目標線P1)の上側に位置す
るよう、この直線(目標線P1)に対して線分(軸線17
a)に角度a゜を持たせたことを特徴とする。
(作用) 電動三輪車の走行路上に、スイングアーム17の線分
(軸線17a)の延長線上より下方に位置する低い地面の
凹凸を乗越えるときは、ショックアブソーバ(スプリン
グ21)がその乗越え時の振動を吸収する。また、スイン
グアーム17による線分(軸線17a)の延長線上より上方
に位置する地面の段差Pを乗越えるときは、スイングア
ーム17の後端がこの段差Pと前記車軸19とを結ぶ直線
(目標線P1)上より上方位置に軸着して角度a゜を持た
せてあるので、車体前部を浮き上がらせる力が働いて乗
越え易くなる。
(実施例) 次に、本発明の実施例を第1図ないし第3図に基づい
て説明する。
第3図に示す電動三輪車8はフロントフロア9の下部
に前輪10が設けられ、後部座席11の下部に後輪12の駆動
装置13が設けられている。フロントフォーク14はフロン
トフロア9に設けたステアリングヘッドパイプ15に連結
されている。
前輪10のサスペンション装置は第1図に示すように、
フロントフォーク14の後端近傍部分に設けたピン16にス
イングアーム17の後端が軸支され、スイングアーム17の
前端に前輪10が軸着されている。また、フロントフォー
ク14前部に設けたピン18と、前輪10の車軸19に近いスイ
ングアーム17の前端近傍部分に設けたピン20とにスプリ
ング21が設けられている。さらにこの場合、スイングア
ーム17の軸線17aが乗越えようとする目標高さの段差P
と車軸19を結んだ目標線P1より角度a゜だけ車軸19から
回転した位置に、スイングアーム17が取付けられる。15
aはステアリングヘッドパイプ15の軸線である。
このようなサスペンション装置において、段差P衝突
時の力F0は第2図に示すように、車輪(前輪10)を回そ
うとする力Fxと車軸(スイングアーム17)を押す力Fyと
に分かれる。このとき、スイングアーム17は目標線P1
に位置していないため、力Fyはスイングアーム17を押す
力F3とスイングアーム17が目標線P1上からずれた角度a
゜にする下むきの力F4とに分かれる。
この力F4によって車体前部が浮き上がり乗越性能が改
善される。
次に、フロントサスペンション装置の作動について説
明する。まず、普通の悪路では第4図に示すように、ス
イングアーム17がスプリング21を押して路面よりの衝撃
を緩和する普通のサスペンション機構となる。段差Pを
乗越えるときには、第5図に示すように、スイングアー
ム17は車体を持ち上げる方向(スプリング21を引延ばす
方向)へ力が働き段差乗越を助ける。
乗越え段差の目標高さを決めたときにはリジット式よ
り車体を持ち上げる方向へ力が働く分だけ段差乗越性能
が向上する。
(発明の効果) 本発明は、以上のように構成したものであるので、従
来のリジット式サスペンション装置よりも、段差乗越性
能が良くなり、しかも、乗心地は従来の性能を維持する
ことができ、また、スイングアームの取付け方によって
は、どちらかの機能を優先することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による実施例の電動三輪車のフロントサ
スペンション装置を示す模式図、第2図は実施例のフロ
ントサスペンション装置の説明図、第3図は実施例の電
動三輪車の斜視図、第4図および第5図は実施例のフロ
ントサスペンション装置の作動状態の説明図、第6図は
従来のフロントサスペンション装置の説明図、第7図は
従来の他のフロントサスペンション装置の作動状態の説
明図、第8図は従来の他のフロントサスペンション装置
の作動状態の説明図である。 10……前輪 14……フロントフォーク 15……ステアリングヘッドパイプ 17……スイングアーム 17a……軸線 21……スプリング P……段差、P1……目標線 a゜……角度

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上端にハンドルを取付けたステアリングヘ
    ッドパイプの下端にフロントフォークの中間部分を取付
    け、該フロントフォークの後端近傍部分にスイングアー
    ムの後端を軸着し、該スイングアームの前端に前輪を軸
    着すると共に、該スイングアームの前端近傍部分と前記
    フロントフォークの前端との間にショックアブソーバを
    介装した電動三輪車において、前記スイングアームの車
    軸中心からフロントフォーク軸着部中心を結ぶ線分が、
    予想する路面上の段差と前記車軸中心とを結ぶ直線の上
    側に位置するよう、この直線に対して線分に角度を持た
    せたことを特徴とする電動三輪車のフロントサスペンシ
    ョン装置。
JP1083673A 1989-03-31 1989-03-31 電動三輪車のフロントサスペンション装置 Expired - Fee Related JP2791895B2 (ja)

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