JP2790705B2 - 光学式情報書込読出装置 - Google Patents

光学式情報書込読出装置

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JP2790705B2 JP9859590A JP9859590A JP2790705B2 JP 2790705 B2 JP2790705 B2 JP 2790705B2 JP 9859590 A JP9859590 A JP 9859590A JP 9859590 A JP9859590 A JP 9859590A JP 2790705 B2 JP2790705 B2 JP 2790705B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [概要] 光磁気使用を利用して情報の書替が可能な光学式情報
書込読出装置に関し、 高精度のトラッキング制御を可能とする2ビーム方式
の小型ヘッドの実現を目的とし 対物レンズを装着した2台の二次元揺動型アクチュエ
ータのみをキャリッジに搭載し、固定光学系との間でレ
ーザビームの入出射を行い、更に2つの対物レンズが媒
体中心線を挟んで最小距離で隣接するようにキャリッジ
上に2台のアクチュエータを配置するように構成する。
[産業上の利用分野] 本発明は、回転媒体に光学的に情報の記録再生を行う
光学式情報書込読出装置に関し、特に、光磁気作用を利
用して記録情報の消去書替えができる光学式情報書込読
出装置に関する。
光ディスク装置はトラック間隔をミクロンオーダに設
定できるために大きな記録容量が得られ、近年、計算機
システム等の大容量記憶装置として注目されている。
通常、光ディスク装置では、光源となる半導体レーザ
からの光をコリメートレンズで平行光束に変換し、各種
光学部品でなるヘッド光学系で透過或いは反射させた後
に対物レンズに導き、対物レンズで絞り込んだビームス
ポットをディスク媒体のトラック上に形成して情報の書
き込みと読出しを行う。
このような光ディスク装置の中には、光磁気ディスク
装置と呼ばれるものがあり、光磁気ディスク装置は、光
と磁気の作用を利用し、従来の磁気ディスク装置と同じ
ように、書込んだ情報を消去して新たに書込む情報の書
替えができる。
しかし、光磁気ディスク装置における情報の書替え
は、まずトラックの磁化方向を一定方向に揃える消去動
作を行った後に情報ビットに応じて磁化方向を反転させ
る書込動作を行わなければならず、単一のヘッドで消去
動作と書込動作を切替えていた場合には1回の書込動作
にディスク2回転分の処理時間が必要となる。そこで、
消去専用ヘッドと書込専用ヘッドを設け、見かけ上、デ
ィスク1回転で書込動作を行う2ビーム方式が考えられ
ているが、2台のヘッドを設けることで大型化し、また
同じトラックにビームスポットを形成する2つの対物レ
ンズのトラック方向での配置間隔が大きいため、トラッ
キングサーボの制御精度に悪影響を及ぼしている。従っ
て、小形化と同時に対物レンズの配置間隔を小さくした
2ビーム方式の光磁気デイスク装置が望まれる。
[従来の技術] 従来の光磁気ディスク装置の書込方法は、まずディス
ク媒体のトラック上をビームスポットでなぞりながら外
部に備えた磁界発生器の磁場を加え例えば下向きに磁化
方向を揃える消去動作を行う。しかる後に磁界発生器の
磁場の方向を逆向きに切替え、ビームスポットをパルス
変調をかけながら照射することで例えばビット1で磁化
方向を逆の上向きに反転させて情報の書込を行う。
このような情報の消去記録は、媒体記録層をビームス
ポットの照射により加熱して磁性が失われる転移温度以
上に加熱し、加熱後の冷却過程で加わる外部磁場の方向
に磁化するものである。
従って、消去動作と書込動作が同時にできないため、
単一のヘッドで消去動作と書込動作を切替えて行う場合
には、1回の書込動作にディスク2回転分の時間が必要
になる。
このような光磁気ディスク装置の時間のかかる書込動
作に起因した性能低下の問題を解決するため、消去用と
書込用のヘッドを2台設け、2つのビームスポットを同
時に使用することで、見掛け上、ディスク1回転で情報
の書き込みを終了する方式が提案されている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、消去用ヘッドと書込用ヘッドを設けた
2ビーム方式にあっては、通常のヘッドを2台配置する
構造となるため、ヘッドの機構構造が大型化する問題が
あった。例えば2台ヘッドをディスク回転中心を挟んだ
対向する位置、即ち180度離れた位置に配置した場合に
は、各ヘッド毎に粗シークのためのキャリッジを必要と
するために、ヘッド駆動機構が複雑化且つ大型化する。
また1台のキャリッジに2台のヘッドを並べて配置した
場合には、ヘッドの大型化と同時にヘッド重量が2倍と
なりキャリッジの剛性や駆動力を引き上げなければなら
ず、大型化する問題があった。
また同一キャリッジ上に2台のヘッドを並べて搭載し
た場合には、同一トラック上にビッムスポットを照射す
る対物レンズのトラック方向での間隔が大きくなり、例
えば一方のビームスポットのもどり光から得られるトラ
ッキングエラー信号に基づいて媒体偏心を除去するキャ
リッジのサーボ制御を行った場合、他方のビームスポッ
ト位置の偏心は位置ずれにより十分に除去されず、キャ
リッジサーボによる偏心除去の効果が不十分となる。
更に2つの対物レンズは媒体中心線に対し平行移動さ
れるため、インナー側のトラックに位置した場合に、ト
ラックピッチが見かけ上増加して見えることとなり、ト
ラッキング制御やキックバック制御の不安定要因となる
問題があった。
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされた
もので、高精度のトラッキング制御を可能とする小形化
された2ビーム方式のヘッドを備えた光学式情報書込読
出装置を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 第1図は本発明の原理説明図である。
まず本発明は、光源からのレーザ光を対物レンズを用
いて回転される媒体上にビームスポットを形成し、ビー
ムスポットの照射で媒体に情報を書込むと共にビームス
ポットの戻り光により媒体から情報を読出す光学式情報
書込読出装置、特に光磁気作用により情報を書替え可能
な光学式情報書込読出装置を対象とする。
このような光学式情報書込読出装置につき本発明にあ
っては、軸方向の動きで対物レンズ10−1,10−2のフォ
ーカス制御を行い、軸回転方向の動きで対物レンズ10−
1,10−2によるビームスポットをスピンドルモータSPに
より回転駆動される媒体20のトラツク上に追従させる2
台のアクチュエータ12−1,12−2を設け、アクチュエー
タ12−1,12−2の各々に搭載された対物レンズ10−1,10
−2が媒体20の中心線14を堺とした対称位置に最小距離
で隣接するようにアクチュエータ12−1,12−2を配置
し、2つの対物レンズ10−1,10−2からのビームスポッ
トを同じトラック上にトラッキングさせて同時に消去動
作と書込動作を行わせるように構成する。
ここで、対物レンズ10−1,10−2及びアクチュエータ
12−1,12−2でなるアクチュエータ部のみをキャリッジ
駆動用モータVCMにより媒体20の半径方向に移動される
キャリッジ16に搭載し、キャリッジ16に搭載されたアク
チュエータ部に対しキャリッジ移動方向に対向配置した
固定光学部18よりレーザビームの入出射を行うように構
成する。
また対物レンズ10−1,10−2の光軸中心と媒体20の回
転中心とを結ぶ2本の線のなす角度θが、媒体20の最イ
ンナー側のトラック位置で30度以下となるようにアクチ
ュエータ12−1,12−2による対物レンズ10−1,10−2の
隣接間隔を設定する。
[作用] このような構成を備えた本発明の光学式情報書込読出
装置によれば、フォーカシングは軸方向のスライドで、
またトラッキングは軸回転方向の動きで行う所謂二次元
揺動型のアクチュエータ12−1,12−2を採用し、媒体20
の回転中心を通る中心線を挟んで対物レンズ10−1,10−
2が最小距離で隣接するように所謂二次元揺動型のアク
チュエータ12−1,12−2を配置し、且つキャリッジ16に
は対物レンズ10−1,10−2及びアクチュエータ12−1,12
−2で成るアクチュエータ部のみを搭載するようにした
ため、2ビーム方式としてもヘッドを大型化せずに済
む。また2つの対物レンズのトラック方向での間隔を最
小限に抑えることで、一方のビームスポットによるトラ
ッキングエラー信号で媒体偏心に追従してキャリッジサ
ーボ制御したときの他方のビームスポットに対する偏心
除去効果を十分に有効とできる。更にヘッドが内周側に
移動した時のレンズ間隔に起因したトラックピッチの見
かけ上の間隔増加が抑えられ、安定したトラッキング制
御やキックバック制御が実現できる。
[実施例] 第2図は本発明の一実施例を示した実施例構成図であ
る。
第2図において、20は光磁気ディスクであり、例えば
ISO標準の5インチディスクが使用される。光磁気ディ
スク20はスピンドルモータ22に装着されて一定角度、例
えば3600rpmで定速回転される。光磁気ディスク20の下
側にはヘッド24が搭載され、ヘッド24からは光磁気ディ
スク20の同じトラック上に2つのビームスポットが照射
される。ヘッド24はキャリッジ16上に搭載されており、
キャリッジ16は両側にVCMを構成するキャリッジ用磁気
回路26をもち、一対のキャリッジ走行レール28に沿って
光磁気ディスク20の径方向に移動することができる。
ヘッド24に対向したディスク半径方向の外側位置には
固定光学部18が設けられ、固体光学部18よりキャリッジ
16内に開口したビーム入出口30に対し一対のレーザビー
ムLB1,LB2を照射し、同一経路をもって戻りビームを入
射している。
第3図は第2図に示したヘッド24を取り出して示した
説明図であり、同図(a)に平面図を、同図(b)に正
面図を示す。
第3図において、ヘッド24のヘッドベース25の四隅に
は取付穴27が設けられ、この取付穴27によって第2図に
示したキャリッジ16上に配置される。ヘッドベース25内
には、後の説明で明らかにする2台の二次元揺動型アク
チュエータが設置され、アクチュエータに設けた2つの
対物レンズ10−1,10−2がヘッドカバー29の窓31を介し
て外部に露出している。
第4図は第3図(a)に示すヘッド24のヘッドカバー
29を取り外して示した平面図であり、内部に2台のアク
チュエータ12−1,12−2が搭載されている。
第5図は第4図の左側に搭載したアクチュエータ12−
1を取り出して示した組立分解図である。
第5図において、アクチュエータ12−1は可動部32と
アクチュエータベース42で構成される。
可動部32は一端に対物レンズ10−1を装着すると共
に、反対側にバランスウエイト34を装着しており、中央
の軸穴40を貫通している下部の円筒部にはファーカスコ
イル38を装着し、またアーム部の両側にはトラックコイ
ル36を装着している。固定側となるアクチュエータベー
ス42には円筒状の空洞部をもった一対の永久磁石46が組
み込まれ、中央に固定軸44を起立している。
アクチュエータベース42の固定軸44に対し可動部32の
軸穴40を嵌め入れることで、アクチュエータベース42に
対し可動部32は軸方向及び軸回りに動くことのできる二
次元揺動型アクチュエータを構成する。即ち、フォーカ
スコイル38の通電による永久磁石46との電磁作用により
可動部32が固定軸44に沿って軸方向にスライドされ、対
物レンズ10−1からの絞り込みビームが媒体トラック面
上で規定のビームスポットとなるようにフォーカス制御
を行なう。また、トラッキングコイル36に通電すること
により可動部32は固定軸44を中心に回動し、対物レンズ
10−1からのビームスポットを媒体トラックを横切る方
向に移動させる。
更に、可動部32のバランスウエイト34の下側には遮光
ピン35が突出されており、遮光ピン35を間に介したLED5
0−1と2分割ディテクタ52−1の配置により位置セン
サ48−1を構成している。即ち、位置センサ48−1はア
クチュエータ可動部32の中立位置からの回転量と回転方
向を表わす方向位置信号LPOSを求めるために使用され
る。
第6図は第4図に示した位置センサ48−1のヘッドベ
ース25に対する取付構造を示したもので、センサケース
56を有し、センサケース56内には第7図の断面図に示す
ようにLED50−1が組み込まれ、発光穴60より検出光を
出力する。発光穴60の開口部には矩形状に刳り貫かれた
検出空間58が形成され、検出空間58の外側に受光面を内
側として2分割ディテクタ52−1が装着されている。
このようにユニット化された位置センサ48−1は、ビ
ス62により第4図のヘッドベース25の左側に固着するこ
とで、第5図に示したアクチュエータ可動部32のバラン
スウエイト34の下に設けた遮光ピン35が、第7図に示す
ように検出空間58の中に位置する。
位置センサ48−1による検出作用は、アクチュエータ
可動部32が中立位置にあるとき遮光ピン35は2分割ディ
テクタ52−1の2つの受光部の境界に位置しており、2
つの受光部に対する遮光量が同一となることから受光出
力が同じとなる。これに対しアクチュエータ可動部32が
回動すると、遮光ピン35も同時に回動し、回動側に位置
する受光部の受光量が減少し反対側の受光部の受光量が
増加する関係となる。従って、2つの受光部の受光信号
の差を求めることで、アクチュエータ回転量に比例して
増加し、且つ回転方向によって極性が異なる方向位置信
号PLOSを作成することができる。
再び第4図を参照するに、アクチュエータ12−1,12−
2のそれぞれは一対のゴムバンド64により中立位置に支
持されている。
第8図は第4図のゴムバンド64を取り出して示したも
ので、バンド本体66は長手部分の1箇所で切り欠かれた
割りリング形状をもっており、割り部分の端部に嵌着穴
70を備えたアクチュエータ嵌着部68を一体に形成してお
り、割り部分に相対したバンド本体66の中央部外側には
ヘッドベース取付部72が形成され、ヘッドベース取付部
72にピン穴74を貫通している。
この第8図に示す構造のゴムバンド64を使用すること
によりヘッドベース25側はピン75のピン穴74に対する嵌
込みで固定でき、一方、アクチュエータ12−1,12−2側
にいついては、第5図に示すようにアクチュエータ可動
部32の側面4箇所に突出した嵌合突起77に対するゴムバ
ンド64のアクチュエータ嵌着部68の嵌着穴70の嵌込みで
固着でき、ビス止めやカシメ等の煩雑な組付けを必要と
することなく、簡単にゴムバンド64によりアクチュエー
タ可動部32を中立位置に保持できる。勿論、実際の組立
てについてはアクチュエータ可動部32側にアクチュエー
タ嵌着部68によってゴムバンド6を装着した状態でヘッ
ドベース25に組み入れ、ピン75の挿入で固定すればよ
い。
第9図は第2図に示した固定光学部18の一実施例を示
した実施例構成図である。第9図において、右側がイレ
ーズ光学系76であり、左側が書込/読出光学系90であ
る。
まず、イレーズ光学系76を説明すると、半導体レーザ
78からの光はコリメートレンズ80で平行光線束に変換さ
れ、変更ビームスプリッター82、更にλ/4板84を通過し
てレーザビームLB2として分離配置されたキャリッズ上
のヘッド24に与えられ、キャリッズ入射部でプリズムあ
るいはミラー等により直角方向(上方)に反射されて対
物レンズ10−2に導かれ、対物レンズ10−2で絞られて
上部のディスク面にビームスポットを結像する。このイ
レーズ用のビームスポットを形成するためのレーザパワ
ーの強さは、ビームスポットの照射で媒体面の記録層を
磁気送出可能な転移温度以上に加熱できる充分なレーザ
パワーとしている。
イレーズ用ビームスポットの戻り光は対物レンズ10−
2下部のミラーまたはプリズムで反射されてレーザビー
ムLB2としてλ/4板84に入射し、偏光ビームスプリッタ
ー82で直角方向に反射され、集光レンズ86により4分割
ディテクタ88に結像される。4分割ディテクタ88はビー
ムスポットの戻り光からトラッキングエラー信号TES及
びフォーカシングエラー信号FESを作成するために使用
される。例えば、トラッキングエラー信号TESについて
はプッシュプル法に従って作り出され、一方、フォーカ
シングエラー信号FESについては、例えば非点収差法に
よって作り出される。
次に、書込/読出光学系90を説明すると、半導体レー
ザ92からの光はコリメートレンズ94で平行光線束に変換
され、ビームスプリッター96を通過してレーザビームLB
1として分離配置されたキャリッジ上のヘッド24に送出
される。レーザビームB1はヘッド24側のプリズムまたは
ミラーにより直角方向(上方)に反射されて対物レンズ
10−1に導かれ、対物レンズ10−1で絞り込まれて上部
のディスク面にビームスポットを結像する。書込時にあ
っては、半導体レーザ92に対する駆動電流を情報ビット
0,1でパルス変調することでパルス変調光が送出され
る。例えばビット1で媒体を転移温度以上に加熱する強
いパワーのレーザ光を発射し、ビット0で転移温度以下
のビームスポットとなる弱いレーザ光を発射させる。ま
た、読出時にあっては読出用の弱いパワーのレーザ光を
定常発振(無変調)により送出する。
対物レンズ10−1からのビームスポットによる戻り光
は、レーザビームLB1としてビームスプリッター96に入
射して直角方向に反射され、λ/2板98を通って偏光ビー
ムスプリッター100に入射する。偏光ビームスプリッタ
ー100は読出時の戻り光に対し検光子としての作用をも
ち、情報ビット1に対応した磁化方向の磁化部分からの
ビームスポットの反射光の受けたカー効果による偏光面
の回転角、即ちイレーズ磁化に対する書込磁化の各々の
回転角θの偏光面の回転をもつ戻り光のみを透過反射
し、集光レンズ102と106を介して4分割ディテクタ104,
108に結像する。4分割ディテクタ104.108は4つの受光
部の総和として高周波読出信号RFS1,RFS2を求め、その
出力の作動RFS1−RFS2が光磁気信号の読出データとな
る。
また、ビームスプリッター100で直角方向に反射され
た戻り光は、集光レンズ106で集光されて4分割ディテ
クタ108に受光され、4分割ディテクタ108の4つの受光
出力に基づいて書込/読出用ビームスポットに基づくト
ラッキングエラー信号TES及びフォーカシングエラー信
号FESを作り出すようにしている。
以上説明してきたような本発明の2ビーム方式のヘッ
ド構造にあっては、キャリッジ16に搭載されるヘッド24
に対物レンズ10−1,10−2を光学部品とて備えた二次元
揺動型アクチュエータ12−1,12−2の部分のみを搭載
し、それ以外の第9図に示すイレーズ光学系76及び書込
/読出光学系90については、分離配置された固定光学部
18に設けているため、ヘッド24自体を大幅に小型、且つ
計量化することができる。例えばISO5インチ標準ディス
クを対象とした2ビーム方式のヘッドにあっては、本発
明のヘッド光学系の分離構造によりキャリッジい16に搭
載されるヘッド24の重量を約60gと軽量化している。ま
た、ヘッド24自体も高さが約14mm、平面から見た縦が約
24mm、横が50mmと大幅に小型化できる。
また、第4図から明らかなように、アクチュエータ12
−1,12−2のヘッドベース25に対する組込みをそれぞれ
に装着している対物レンズ10−1,10−2が最短距離で隣
接するように配置しており、この結果、5インチ標準デ
ィスクを対象とした第3図(a)に示す対物レンズ10−
1と10−2の光軸中心の間隔LをL=8mmに抑えること
が可能となった。
更に、ヘッド24の小型化はアクチュエータ12−1,12−
2の小型化により実現できるものであるが、アクチュエ
ータ12−1,12−2が小型化するとアクチュエータを中立
位置に保持するためのバネ部材、更にアクチュエータの
回転方向と位置を検出する位置センサも小型化され、そ
の組付けが困難になる問題を生ずる。このような小型化
で生ずる問題に対し、本発明にあっては、まず位置セン
アにつては第6,7図に示したように、センサケース56にL
ED50−1、2分割ディテクタ52−1を組み込んでユニッ
ト化し、このセンサユニットを第3図に示すようにヘッ
ドベース25にビス止めするだけでアクチュエータ側に設
けた遮光ピン35に対する組付けができ、アクチュエータ
自体を小型化しても位置センサの組立てが煩雑になるこ
とはなく、また検出精度も充分に向上できる。
一方、アクチュエータ12−1,12−2を中立位置に保持
するためのバネ部材にていても、第8図に示す構造のゴ
ムバンド64を使用しており、アクチュエータ12−1,12−
2側にゴムバンド64を嵌込み装着した状態でヘッドベー
ス25側にピン75により嵌込み固定するだけでアクチュエ
ータを中立位置に保持することができ、しかもゴムバン
ド64は共通部品として量産されることから、図示のよう
にゴムバンド64を2つ設けてアクチュエータを保持した
ときの中立位置への支持バランスが良好であり、アクチ
ュエータの回動に安定した復元力をバランス良く発生さ
せることができる。
次に、第3,4図に示したように、対物レンズ10−1と1
0−2の光軸中心の間隔が最小限となるようにアクチュ
エータ12−1,12−2をヘッドベース25内に組み込んだこ
とによる作用を説明する。
第10図は光磁気ディスクの最インナートラック110と
最アウタートラック112に対する2つの対物レンズ10−
1,10−2のキャリッジによる径方向への移動状態を示し
た説明図である。ISO標準5インチの光磁気ディスクの
場合、最インナートラック110は半径30mm(R30)であ
り、一方、最アウタートラック112は半径60mm(R60)と
なる。
いま仮に、対物レンズ10−1,10−2の光軸距離LがL
=16mmであっとすると、最インナートラック110上に対
物レンズ10−1,10−2が位置したときの対物レンズ10−
1と10−2の中点を通る中心線14に対する、例えば対物
レンズ10−1の光軸中心とディスク回転中心Oを結ぶ線
の成す角θ1はθ1=15゜となる。この点は対物レンズ
10−2の光軸中心と中心線14との成す角についても同じ
である。
その結果、最インナートラック110を対物レンズ10−
1,10−2からのビームスポットで、例えば読み取ったと
きの読取信号の位相のずれは2×θ1=30゜となる。
いま、ビームスポットをトラックに追従させるための
トラッキング制御を二重サーボ方式として知られたディ
スク偏心に伴う大きな変動成分は、キャリッジ16のサー
ボ制御で追従させ、残りの細かな偏心をアクチュエータ
によるサーボ制御で追従させる方式を採用したとする。
トラッキング制御に使用するトラッキングエラー信号
は2つのビームスポットのいずれかからも得られるが、
対物レンズ10−1,10−2は両方とも1つのキャリッジに
搭載されているため、例えば対物レンズ10−1のビーム
スポットの戻り光から得られたトラッキグエラー信号TE
Sに従ってキャリッジのサーボ制御を行なう。
このように1つのビームスポットに基づくトラッキン
グエラー信号により、ディスク偏心に追従するキャリッ
ジのサーボ制御が行われたとすると、対物レンズ10−1
のビームスポットはディスク偏心に追従するように正確
にトラック上をトレースすることができる。しかし、30
゜の位相遅れをもつ対物レンズ10−2のビームスポット
については、光軸間距離L=16mmの位置ずれに相当する
追従送れがあるため、偏心除去のキャリッジ駆動を行な
っても、偏心を完全に除去することができない。
第11図は対物レンズ10−1の位置で見た偏心を実線A
で示し、L=16mm離れた対物レンズ10−2の位置で見た
偏心を破線Bで示している。そして、A,B両者の間には
L=16mmに相当した30゜の位相遅れが最インナートラッ
ク110に位置しているときに生ずる。
このため、例えば時刻t1のタイミングでAの偏心量が
ゼロであっても、B側は30゜の位相ずれにより偏心幅を
30μmとすると、 sin15゜×2×30=7.8μm となる偏心取残し成分が残る。トラッキングエラー信号
TESを得ている1つのビームについては大きな偏心成分
を取り除くことができ、もう一方のビームには約1/4の
偏心取残し効果が期待できる。
対物レンズ10−1のアクチュエータ12−1はキャリッ
ジのサーボ制御による媒体偏心の除去を充分に受けるこ
とができるため、それ以外の細かな偏心を除去するよう
にサーボ制御を受け、対物レンズ10−2のアクチュエー
タについては7.8μmの偏心取残し成分をアクチュエー
タのトラッキング制御で除去することになる。
ところが例えば、対物レンズ10−1,10−2の光軸距離
がL=28mmと長く、θ1=25゜となった場合には、同じ
偏心幅30μmに対し、 sin25゜×2×15=12.7μm の偏心取残し成分が対物レンズ10−2側のビームに生
じ、キャリッジサーボによる偏心除去の効果は偏心量の
6割程度しか期待できない。即ち、二重サーボによる偏
心除去のメリットが殆ど失われてしまうことになる。こ
の偏心除去の取り残し量がアクチュエータの駆動範囲を
越える量であれば、ビームスポットのトラッキングが不
能となる。
このような偏心除去のための二重サーボにつき、本発
明にあっては対物レンズ10−1,10−2の光軸間距離Lを
さらにL=8mmと最小限に近接させているため、θ1=
7.6゜となり、一方のビームスポットから得られたトラ
ッキングエラー信号によりキャリッジのサーボ制御を行
なって偏心成分を除去すると、偏心成分取り残し量は、
偏心量の13%程で他方のビームスポットに対し有効にキ
ャリッジサーボによる偏心除去の効果が得られ、アクチ
ュエータ側のトラッキング制御のサーボ負担を低減する
ことができる。
次に、本発明にあっては、ビームスポットがディスク
の半径上を走行しないことによって、第10図に示すよう
に最インナートラック110に対物レンズ10−1,10−2が
位置したときのアシマス角度が最大となる。例えば、光
軸間距離L=16mmでθ1=15゜の場合、トラックピッチ
は1.035倍と大きく見えるのに対し、光軸間距離L=28m
mでθ1=25゜になるとトラックピッチは1.103倍にも大
きく見えることになる。このようにビームスポットがデ
ィスクの半径上を走行しないことによりインナー側トラ
ックでのアジマス角度が増大して見かけ上トラックピッ
チが大きく見えると、トラッキングのためのサーボ制御
やスパイラルトラックの1回転毎に1トラックピッチだ
けビームを戻すキックバック制御を行なう場合の不安定
要因となり、高精度のトラッキングができなくなってし
まう。
これに対し本発明にあっては、光軸間距離を更に短か
いL=8mmを実現しているため、最インナートラック110
に対物レンズ10−1,10−2が位置してもアジマス角度は
小さいためにトラックピッチの増大は殆ど無視できる程
度に少なく、トラッキングサーボ制御やキックバック制
御が不安定となってしまうことを確実に防止し、高精度
のトラッキングを実現することができる。
[発明の効果] 以上説明してきたように本発明によれば、同じトラッ
ク上に消去用と書込用のビームスポットを照射する2ビ
ーム方式であっても、キャリッジに搭載されるヘッドを
小型化し、且つ軽量化することができる。また2つのビ
ームスポットを照射する対物レンズの光軸間距離を最小
限とするように二次元揺動型アクチュエータを配置する
ことで、対物レンズ光軸間距離が大きいことにより生ず
るキャリッジサーボ制御の偏心取残し成分発生の問題を
なくし、更にビームスポットがディスク中心線上を移動
しないことによるインナー側でのアジマス角の増大によ
るトラックピッチの見かけ上の増加に伴うトラッキング
制御の不安定性の問題点を解消し、構成度のトラッキン
グ制御を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の原理説明図; 第2図は本発明の実施例構成図; 第3図は本発明のヘッド概観図; 第4図は本発明のヘッド内部構造説明図; 第5図は本発明のアクチュエータ組立分解図; 第6図は本発明の位置センサ構成図; 第7図は本発明の位置センサ断面図; 第8図は本発明のアクチュエータ用ゴムバンド構成図; 第9図は本発明の固定光学系説明図; 第10図は本発明の対物レンズ光軸間距離の作用説明図; 第11図は本発明のレンズ光軸間距離と偏心量の説明図で
ある。 図中、 10−1,10−2:対物レンズ 12−1,12−2:アクチュエータ(二次元揺動型) 14:ディスク中心線 16:キャリッジ 18:固定光学部 20:媒体(光磁気ディスク) 22:スピンドルモータ 24:ヘッド 25:ヘッドベース 26:キャリッジ駆動磁気回路 27:取付穴 28:キャリッジ走行レール 29:ヘッドカバー 30:ビーム入出口 31:窓 32:可動部 34:バランスウエイト 35:遮光ピン 36:トラックコイル 38:ファーカスコイル 40:軸穴 42:アクチュエータベース 44:固定軸 46:永久磁石 48−1,48−2:位置センサ 50−1,50−2:LED 52−1,52−2:2分割ディテクタ 56:センサケース 58:検出空間 60:発光穴 62:ビス 64:ゴムバンド 66:バンド本体 68:アクチュエータ嵌着部 70:嵌着穴 72:ヘッドベース取付部 74:ピン穴 75:ピン 76:イレーズ光学系 78,92:半導体レーザ 80,94:コリメートレンズ 82,100:偏光ビームスプリッター 86,102,106:集光レンズ 88,104,108:4分割ディテクタ 90:書込/読出光学系 96:ビームスプリッター 98:λ/2板 110:最インナートラック 112:最アウタートラック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡部 昭憲 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (72)発明者 加藤 喜久次 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−267740(JP,A) 特開 平3−66030(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 7/095 G11B 11/10

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光源からのレーザ光を対物レンズを用いて
    回転される媒体上にビームスポットを形成し、該ビーム
    スポットの照射で媒体に情報を書込むと共にビームスポ
    ットの戻り光により媒体から情報を読出す光学式情報書
    込読出装置に於いて、 軸方向の動きで対物レンズ(10−1,10−2)のフォーカ
    ス制御を行い、軸回転方向の動きで対物レンズ(10−1,
    10−2)からのビームスポットを媒体(20)のトラック
    に追従させるトラッキング制御を行なう2台のアクチュ
    エータ(12−1,12−2)を設け、該2台のアクチュエー
    タ(12−1,12−2)の各々に搭載された対物レンズ(10
    −1,10−2)が前記媒体の中心線(14)を堺とした対称
    位置に最小距離で隣接するようにアクチュエータ(12−
    1,12−2)を配置し、2つの対物レンズ(10−1,10−
    2)からのビームスポットを同時に同じトラック上にト
    ラッキングさせることを特徴とする光学式書込読出装
    置。
  2. 【請求項2】前記対物レンズ(10−1,10−2)を搭載し
    た2台のアクチュエータ(12−1,12−2)で成るアクチ
    ュエータ部のみを媒体(20)の半径方向に移動されるキ
    ャリッジ(16)に搭載し、該キャリッジ(16)に搭載さ
    れたアクチュエータ部に対しキャリシッジ移動方向に対
    向して固定光学部(18)を設けてレーザビームの入出射
    を行うことを特徴とする請求項1記載の光学式情報書込
    読出装置。
  3. 【請求項3】前記対物レンズ(10−1,10−2)の光軸中
    心と媒体(20)の回転中心とを結ぶ2本の線のなす角度
    (θ)が、媒体(20)の最インナー側のトラック位置で
    30度以下となるように前記アクチュエータ(12−1,12−
    2)による対物レンズ(10−1,10−2)の隣接間隔を設
    定したことを特徴とする請求項1記載の光学式情報書込
    読出装置。
  4. 【請求項4】前記アクチュエータ(12−1,12−2)は、
    アクチュエータ可動部に中立位置からの回転量及び回転
    方向に応じた方向位置信号を求めるための位置センサを
    有し、該位置センサはアクチュエータ可動部の対物レン
    ズ搭載側と反対側に遮光ピンを設け、アクチュエータベ
    ース側に前記遮光ピンが挿入配置される検出空間を介し
    て受光部と発光部を対向配置した検出ユニットを固定し
    たセンサ構造を有することを特徴とする請求項1記載の
    光学式情報書込読出装置。
  5. 【請求項5】前記アクチュエータ(12−1,12−2)は、
    アクチュエータ可動部を中立位置に保持する割りリング
    形状のゴムバンドを有し、該ゴムバンドの割り部先端の
    各々にアクチュエータ可動部への嵌着部を一体に形成す
    ると共に、該割り部に相対したバンド部位にアクチュエ
    ータベース側への嵌着ピン穴を備えたことを特徴とする
    請求項1記載の光学式情報書込読出装置。
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KR100467378B1 (ko) * 1996-05-09 2005-06-27 소니 가부시끼 가이샤 광학픽업및디스크플레이어
WO2005038785A2 (en) * 2003-10-21 2005-04-28 Koninklijke Philips Electronics N.V. Improved arrangement for dual lens actuator

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