JP2789056B2 - 尿 器 - Google Patents
尿 器Info
- Publication number
- JP2789056B2 JP2789056B2 JP29321590A JP29321590A JP2789056B2 JP 2789056 B2 JP2789056 B2 JP 2789056B2 JP 29321590 A JP29321590 A JP 29321590A JP 29321590 A JP29321590 A JP 29321590A JP 2789056 B2 JP2789056 B2 JP 2789056B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- urine
- opening
- grip
- handle
- urinal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Non-Flushing Toilets (AREA)
Description
本発明は、臥床した状態での排尿時に使用される尿器
に関する。
に関する。
【従来の技術】 臥床した状態での排尿時に使用するための尿器が提供
されている。 これは、例えば、第３図図示のように、人体からの排
尿を受けるための開口部１を有する貯留部２が硝子材又
はプラスチック材で形成されて成る。 なお、貯留部２の上面には、運搬用の取っ手21が固着
されており、貯留部２から開口部１に向けては一部（頚
部３）を立上げ、貯留部２内の尿がこぼれないようにし
てある。
されている。 これは、例えば、第３図図示のように、人体からの排
尿を受けるための開口部１を有する貯留部２が硝子材又
はプラスチック材で形成されて成る。 なお、貯留部２の上面には、運搬用の取っ手21が固着
されており、貯留部２から開口部１に向けては一部（頚
部３）を立上げ、貯留部２内の尿がこぼれないようにし
てある。
臥床した状態での排尿（以下床上排尿ともいう）の必
要な患者であって、片麻酔患或いは手術後の患者等のよ
うに、尿器の扱いに不自由を覚える患者にとって、従来
の尿器は、下記の問題点を有する。 上半身を床上に起こすことができず、手が排尿部付近
へ届き難い患者は、排尿時自分の手で尿器の開口部の開
口縁部を自分の尿排出部の周囲適切な位置にセットし難
い。 また、尿器をセットした後に於いても、手に力を入れ
難いため、尿器の開口縁部をしっかり人体に密着させる
ことができず、そのため、排尿に不安を覚えて排尿でき
なかったり、また、排尿できた場合でも、排尿の開口縁
部と身体との位置ずれ、或いは尿器底部の浮き上がり等
のために、尿を周囲のシーツ等へ漏らす等の失敗をしが
ちになる。 さらに、一度失敗すると、次回からは失敗を恐れて尿
意があっても、排尿を無理に我慢しがちとなり、膀胱炎
等の疾患を併発し易い。特に女性の場合、介助者等への
依頼には、羞恥心、遠慮等が伴うため、尿意を無理に我
慢する傾向があり、上記同様、膀胱炎等の疾患を併発し
易い。 本発明は、かかる実情に鑑みたものであり、片麻酔患
者等であっても、自分の手で、容易に、安心して、確実
に排尿できる扱い易い尿器を提供することを目的とす
る。
要な患者であって、片麻酔患或いは手術後の患者等のよ
うに、尿器の扱いに不自由を覚える患者にとって、従来
の尿器は、下記の問題点を有する。 上半身を床上に起こすことができず、手が排尿部付近
へ届き難い患者は、排尿時自分の手で尿器の開口部の開
口縁部を自分の尿排出部の周囲適切な位置にセットし難
い。 また、尿器をセットした後に於いても、手に力を入れ
難いため、尿器の開口縁部をしっかり人体に密着させる
ことができず、そのため、排尿に不安を覚えて排尿でき
なかったり、また、排尿できた場合でも、排尿の開口縁
部と身体との位置ずれ、或いは尿器底部の浮き上がり等
のために、尿を周囲のシーツ等へ漏らす等の失敗をしが
ちになる。 さらに、一度失敗すると、次回からは失敗を恐れて尿
意があっても、排尿を無理に我慢しがちとなり、膀胱炎
等の疾患を併発し易い。特に女性の場合、介助者等への
依頼には、羞恥心、遠慮等が伴うため、尿意を無理に我
慢する傾向があり、上記同様、膀胱炎等の疾患を併発し
易い。 本発明は、かかる実情に鑑みたものであり、片麻酔患
者等であっても、自分の手で、容易に、安心して、確実
に排尿できる扱い易い尿器を提供することを目的とす
る。
本発明は、上記目的を達するため、開口部から流入す
る尿を貯留するための貯留部を有し、臥床した状態で排
泄される尿を開口部から受けて貯留するために使用され
る尿器において、上記の尿器には、開口縁部を尿排出部
の周辺に当付ける使用状態に於いて人体の腹部方向へ向
けて延びる棒状の柄部の元部が連結されており、該柄部
の先端には膨出状の握部を形成したものである。
る尿を貯留するための貯留部を有し、臥床した状態で排
泄される尿を開口部から受けて貯留するために使用され
る尿器において、上記の尿器には、開口縁部を尿排出部
の周辺に当付ける使用状態に於いて人体の腹部方向へ向
けて延びる棒状の柄部の元部が連結されており、該柄部
の先端には膨出状の握部を形成したものである。
使用に際しては、貯留部を両手又は片手で把持し、臥
床した状態で、人体下半身の採尿位置にセットする。次
に柄部の上に位置する握部を臥床した状態でもって引き
上げる。上記採尿位置にセットされた尿器の開口部は、
握部及び柄部を介して人体に引き寄せられ、開口縁部は
身体の尿排出部の周辺に密着される。
床した状態で、人体下半身の採尿位置にセットする。次
に柄部の上に位置する握部を臥床した状態でもって引き
上げる。上記採尿位置にセットされた尿器の開口部は、
握部及び柄部を介して人体に引き寄せられ、開口縁部は
身体の尿排出部の周辺に密着される。
以下、本発明の実施例を示す第１図及び第２図につい
て説明する。尿器Ａは、開口部１を備える貯留部２を有
する。材質は硝子、或は透明プラスチック等の軽量材料
によって形成される。貯留部２の上部には、熱可塑性プ
ラスチック（以下、ポリキャストという）等任意の軽量
材料から成る中空筒状の柄部４が連結状態固着されてい
る。また、該柄部４の端部には、握部５が、柄部４と同
一の材料によって一体に形成されている。開口部１は、
臥床した状態で人体の尿排出部から排泄される尿を受け
るためのもので、その径及び水平面に対する傾斜角度
は、通常知られているように上記機能を果たし得るもの
であればよい。 貯留部２の一部は尿の漏れを防ぐ為に一部高く頚状３
にしてある、底部22は、使用後の定置の安定性を確保す
るために、比較的広い面積に渡って平坦に形成されてい
る。なお、貯留部２を覆う上面部には、運搬用の取っ手
21が、貯留部２と一体に形成されている。 柄部４の元部42は、取っ手21の上部、及び開口縁部11
の上部の２箇所で、尿器Ａに固着されており、先部45に
は、握部５が形成されている。なお、柄部４と尿器Ａと
は、本実施例では接着剤によって固着されているが、こ
れは、貯留部２の成形時に、貯留部２の周壁と一体に形
成してもよい。また、一体に形成されている柄部４と握
部５とは、前述のように、材料としてポリキャストを用
いて一体に形成しているが、これは、軽量、且つ、本尿
器に望まれる所定の強度を有する他の材料であればよ
い。さらに両者は別体成形の上、結合させた構成でもよ
い。 また、柄部４ちの中間部付近には、角度ｃの折れ曲が
り部43が形成されている。 折れ曲がり部43の角度ｃは、該折れ曲がり部43の前後
での長さｂ及びａとともに、柄部４を、使用状態に於い
て、「人体の腹部に略沿うような形状」とするためのパ
ラメータとして決定される因子であり、 c:120゜〜150゜，好ましくは140゜程度 b:9cm 〜18cm,好ましくは14cm程度 a:10cm〜30cm,好ましくは20cm程度 であれば、本発明の効果を得る。また、柄部４と握部５
との成す角度ｄは、90゜付近がよい。 なお、角度ｃが上記範囲以上となると、握部５を把持
して使用する際に、該握部５が身体よりもかなり上に位
置し、上記範囲以下となると腹部に当たる。 同様に、長さｂが上記範囲以上となると、握部５が身
体よりもかなり上に位置し、上記範囲以下となると腹部
に当たる。 また、長さａが上記範囲以上となると、握部５が胸の
近くに位置し、上記範囲以下となると尿排出部近くに位
置することになる。 要するに握部５を腹部の上において頭の方向に引く
と、その力によって開口縁部11が身体の尿排出口の周辺
に密着するように開口部１の開口面に対して握部５の位
置は設定される。 従って上記実施例では、柄部４を、中間に１つの折れ
曲がり部43を有する中空又は忠実棒状の部材として実現
しているが、例えば、２つ以上の折れ曲がり部を有する
棒状の部材であってもよい。換言すれば、「人体の腹部
に略沿うような形状」を実現し得る形状であればよく、
全体的に緩やかに湾曲する形状の部材であってもよい。 また、握部５の形状は、図示の外、環状体であって
も、大きく膨らんだ塊状であっても、握り易いものであ
ればよい。握部５は上記角度ｃと関連して引張り易くな
っていて、これを引くと、開口縁部11、特に下部位置1
1′が身体に密着するようになればよい。
て説明する。尿器Ａは、開口部１を備える貯留部２を有
する。材質は硝子、或は透明プラスチック等の軽量材料
によって形成される。貯留部２の上部には、熱可塑性プ
ラスチック（以下、ポリキャストという）等任意の軽量
材料から成る中空筒状の柄部４が連結状態固着されてい
る。また、該柄部４の端部には、握部５が、柄部４と同
一の材料によって一体に形成されている。開口部１は、
臥床した状態で人体の尿排出部から排泄される尿を受け
るためのもので、その径及び水平面に対する傾斜角度
は、通常知られているように上記機能を果たし得るもの
であればよい。 貯留部２の一部は尿の漏れを防ぐ為に一部高く頚状３
にしてある、底部22は、使用後の定置の安定性を確保す
るために、比較的広い面積に渡って平坦に形成されてい
る。なお、貯留部２を覆う上面部には、運搬用の取っ手
21が、貯留部２と一体に形成されている。 柄部４の元部42は、取っ手21の上部、及び開口縁部11
の上部の２箇所で、尿器Ａに固着されており、先部45に
は、握部５が形成されている。なお、柄部４と尿器Ａと
は、本実施例では接着剤によって固着されているが、こ
れは、貯留部２の成形時に、貯留部２の周壁と一体に形
成してもよい。また、一体に形成されている柄部４と握
部５とは、前述のように、材料としてポリキャストを用
いて一体に形成しているが、これは、軽量、且つ、本尿
器に望まれる所定の強度を有する他の材料であればよ
い。さらに両者は別体成形の上、結合させた構成でもよ
い。 また、柄部４ちの中間部付近には、角度ｃの折れ曲が
り部43が形成されている。 折れ曲がり部43の角度ｃは、該折れ曲がり部43の前後
での長さｂ及びａとともに、柄部４を、使用状態に於い
て、「人体の腹部に略沿うような形状」とするためのパ
ラメータとして決定される因子であり、 c:120゜〜150゜，好ましくは140゜程度 b:9cm 〜18cm,好ましくは14cm程度 a:10cm〜30cm,好ましくは20cm程度 であれば、本発明の効果を得る。また、柄部４と握部５
との成す角度ｄは、90゜付近がよい。 なお、角度ｃが上記範囲以上となると、握部５を把持
して使用する際に、該握部５が身体よりもかなり上に位
置し、上記範囲以下となると腹部に当たる。 同様に、長さｂが上記範囲以上となると、握部５が身
体よりもかなり上に位置し、上記範囲以下となると腹部
に当たる。 また、長さａが上記範囲以上となると、握部５が胸の
近くに位置し、上記範囲以下となると尿排出部近くに位
置することになる。 要するに握部５を腹部の上において頭の方向に引く
と、その力によって開口縁部11が身体の尿排出口の周辺
に密着するように開口部１の開口面に対して握部５の位
置は設定される。 従って上記実施例では、柄部４を、中間に１つの折れ
曲がり部43を有する中空又は忠実棒状の部材として実現
しているが、例えば、２つ以上の折れ曲がり部を有する
棒状の部材であってもよい。換言すれば、「人体の腹部
に略沿うような形状」を実現し得る形状であればよく、
全体的に緩やかに湾曲する形状の部材であってもよい。 また、握部５の形状は、図示の外、環状体であって
も、大きく膨らんだ塊状であっても、握り易いものであ
ればよい。握部５は上記角度ｃと関連して引張り易くな
っていて、これを引くと、開口縁部11、特に下部位置1
1′が身体に密着するようになればよい。
【発明の効果】 本発明によると、排尿に際して、上半身を起こすこと
なく、自分の手によって握部５を握り、頭部方向に引く
と開口縁部え11は身体の尿排出部の周辺に密着する特長
がある。 このことは、片麻酔患者或いは手術後の患者等のよう
に、尿器の扱いに不自由を覚える患者であっても、不安
を覚えずに臥床した状態で排尿でき、また、尿意を無理
に我慢することに起因する膀胱炎等の患者も防止できる
有用性がある。 また、介助者の補助も不要となるため、精神的な安寧
を得させ得る効果もある。
なく、自分の手によって握部５を握り、頭部方向に引く
と開口縁部え11は身体の尿排出部の周辺に密着する特長
がある。 このことは、片麻酔患者或いは手術後の患者等のよう
に、尿器の扱いに不自由を覚える患者であっても、不安
を覚えずに臥床した状態で排尿でき、また、尿意を無理
に我慢することに起因する膀胱炎等の患者も防止できる
有用性がある。 また、介助者の補助も不要となるため、精神的な安寧
を得させ得る効果もある。
図面は実施例を示すもので、第１図は斜視図、第２図は
尿器の説明図、第３図は従来の尿器の斜視図。 １……開口部、２……貯留部、４……柄部、５……握
部。
尿器の説明図、第３図は従来の尿器の斜視図。 １……開口部、２……貯留部、４……柄部、５……握
部。
フロントページの続き (72)発明者 杉山 麻実 愛知県名古屋市港区港明１丁目10番６号 労働福祉事業団中部労災病院内 (72)発明者 神谷 千鶴 愛知県名古屋市港区港明１丁目10番６号 労働福祉事業団中部労災病院内 (72)発明者 浅田 悦子 愛知県名古屋市港区港明１丁目10番６号 労働福祉事業団中部労災病院内 (72)発明者 林田 節子 愛知県名古屋市港区港明１丁目10番６号 労働福祉事業団中部労災病院内 (72)発明者 亀田 郁代 愛知県名古屋市港区港明１丁目10番６号 労働福祉事業団中部労災病院内 (72)発明者 松元 さとみ 宮崎県都城市志比田町5860 (56)参考文献 実開 昭48−14899（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭52−66198（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) A47K 11/06
Claims (1)
- 【請求項１】開口部（１）から流入する尿を貯留するた
めの貯留部（２）を有し、臥床した状態で排泄される尿
を開口部（１）から受けて貯留するために使用される尿
器（Ａ）において、上記の尿器（Ａ）には、開口縁部
（11）を尿排出部の周辺に当付ける使用状態に於いて人
体の腹部方向へ向けて延びる棒状の柄部（４）の元部
（42）が連結されており、該柄部の先端（45）には膨出
状の握部（５）が備えさせてあることを特徴とする尿
器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29321590A JP2789056B2 (ja) | 1990-10-30 | 1990-10-30 | 尿 器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29321590A JP2789056B2 (ja) | 1990-10-30 | 1990-10-30 | 尿 器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04164421A JPH04164421A (ja) | 1992-06-10 |
| JP2789056B2 true JP2789056B2 (ja) | 1998-08-20 |
Family
ID=17791916
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29321590A Expired - Lifetime JP2789056B2 (ja) | 1990-10-30 | 1990-10-30 | 尿 器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2789056B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5358128B2 (ja) * | 2008-06-17 | 2013-12-04 | アロン化成株式会社 | 尿器 |
-
1990
- 1990-10-30 JP JP29321590A patent/JP2789056B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04164421A (ja) | 1992-06-10 |
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