JP2787191B2 - 袋体取り出し装置 - Google Patents

袋体取り出し装置

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JP2787191B2
JP2787191B2 JP6156504A JP15650494A JP2787191B2 JP 2787191 B2 JP2787191 B2 JP 2787191B2 JP 6156504 A JP6156504 A JP 6156504A JP 15650494 A JP15650494 A JP 15650494A JP 2787191 B2 JP2787191 B2 JP 2787191B2
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sticking
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正輝 河村
俊輝 河村
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KAWAMURA SEIKI KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、載置台に載置されたビ
ニール袋等の袋体を作業者の手元側に一枚ずつ取り出す
ようにした袋体取り出し装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】野菜等を包装する場合、一端が開口した
ビニール袋等の袋体を使用し、この袋体に野菜等を入れ
て包装した状態のままで野菜売り場等の陳列台に陳列で
きるようにしている。
【0003】この包装作業時には、作業者の近傍の適当
箇所に袋体と野菜等とを並べて置き、その多数枚の袋体
の中から、袋体を1枚ずつ取り出して、その中に野菜等
を入れて行く。この場合、一般に作業者は、先ず片方の
手で袋体を取り、次に両手を使って袋体の開口側を広げ
た後、片方の手で開口側を広げた状態のままで袋体を保
持しながら、他方の手で野菜等を取って袋体に挿入する
方法を採る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の包装作業は、袋
体の取り出しから、その開口側を広げて野菜等を袋体に
入れるまでの全てを作業者が手作業で行っており、作業
が非常に煩わしく作業能率が著しく低下する欠点があ
る。特に、袋体が薄手のビニール袋等の場合には、その
開口側の表裏のシート材を分離して、開口側を広げる作
業が非常に困難であり、また一旦、開口側を広げても、
一方の手で袋体をそのままの状態に保持し、他方の手で
野菜等を取って開口側から挿入する必要があるため、野
菜等の開口側への挿入が困難である。
【0005】本発明は、かかる従来の課題に鑑み、袋体
を1枚ずつ機械的に取り出すことができると共に、袋体
の開口側を容易に広げることができ、野菜等の被包装物
の包装作業を容易且つ能率的に行うことができる袋体取
り出し装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、開口1cを有する袋体1 を多数枚積層状に載置する載
置台2 と、この載置台2 上の粘着位置A で袋体1 に対し
てその表シート材1aの開口1c近傍を上側から着脱自在に
粘着し且つ所定の取り出し位置B で袋体1 の開口1cが上
向きとなるように載置台2 上の袋体1 を取り出すための
粘着手段3 と、粘着位置A 側で粘着手段3 が載置台2 上
の袋体1 に対して昇降し、且つ粘着位置A から取り出し
位置B への袋体1 の取り出し時に袋体1 の開口1cが取り
出し位置B 側に向くように、粘着位置A と取り出し位置
B との間で粘着手段3 を往復移動させる移動手段4 と、
この移動手段4 を駆動する駆動手段5 とを備え、粘着手
段3 の左右両側に、該粘着手段3 に粘着状態にある袋体
1 を該粘着手段3 の側方で受ける袋体支持部材22を設
け、粘着手段3 による袋体1 の粘着時に袋体支持部材22
が後退するように、該袋体支持部材22を粘着手段3 の粘
着部21側に対して出退自在に構成したものである。
【0007】請求項2に記載の本発明は、請求項1に記
載の発明において、粘着手段3 に粘着する袋体1 の有無
を検出する袋体検出手段6 と、この袋体検出手段6 が粘
着位置A で袋体1 の粘着を検出した時に移動手段4 を取
り出し位置B 側へと駆動し、且つ袋体検出手段6 が取り
出し位置B で袋体1 の剥離を検出した時に移動手段4を
粘着位置A へと駆動するように、駆動手段5 を制御する
制御手段7 とを備えたものである。
【0008】請求項3に記載の本発明は、請求項1又は
2に記載の発明において、粘着手段3 の粘着ヘッド20
に、その粘着部21の間から突出するように袋体検出手段
6 の検出用突起25を設けたものである。
【0009】請求項4に記載の本発明は、請求項1、2
又は3に記載の発明において、粘袋体支持部材22をバネ
材により構成したものである。
【0010】請求項5に記載の本発明は、請求項1、
2、3又は4に記載の発明において、取り出し位置B で
粘着手段3 に粘着状態にある袋体1 の開口側にエアーを
噴出して開口側を広げるためのエアーノズル65を設けた
ものである。
【0011】
【作用】請求項1に記載の本発明では、載置台2 上に袋
体1 を載置して置き、駆動手段5 により移動手段4 を駆
動し、この移動手段4 により粘着手段3 を粘着位置A と
取り出し位置B との間で移動させる。そして、粘着位置
A において、載置台2 上の袋体1 の開口1c側近傍を粘着
手段3 により粘着し、その状態で粘着手段3 を粘着位置
A から取り出し位置B へと移動させて、順次、載置台2
上の袋体を取り出し位置B へと機械的に取り出す。
【0012】請求項2に記載の本発明では、粘着手段3
で袋体1 を取り出すに際して、袋体検出手段6 により粘
着手段3 に粘着する袋体1 の有無を検出する。そして、
袋体検出手段6 の信号に応じて制御手段により駆動手段
5 を制御する。この時、袋体検出手段6 が粘着位置A で
袋体1 の粘着を検出すれば、駆動手段5 により移動手段
4 を取り出し位置B 側へと駆動し、また袋体検出手段6
が取り出し位置B で袋体1 の剥離を検出すれば、駆動手
段5 により移動手段4 を粘着位置A へと駆動する。
【0013】請求項3に記載の本発明では、袋体検出手
段6 で袋体1 の有無を検出する際に、粘着部21の間に検
出用突起25があるため、粘着部21に粘着した袋体1 によ
り検出用突起25を押圧する。
【0014】請求項4に記載の本発明では、粘着手段3
で袋体1 を粘着する際に、バネ材により構成された袋体
支持部材22が袋体1 に押されて弾性変形しながら後退す
る。この時、袋体1 の皺等を伸ばす。そして、袋体1 の
粘着後は、この袋体支持部材22が復帰して袋体1 の開口
1c側を受ける。
【0015】請求項5に記載の本発明では、取り出し位
置B で粘着手段3 に粘着状態にある袋体1 の開口1c側に
エアーノズル65からエアーを噴出して、そのエアーによ
り袋体1 の開口1c側を広げる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述
する。図1乃至図13は本発明に係る袋体取り出し装置
の第1実施例を例示し、図1は全体の斜視図、図2は正
面断面図、図3は側面断面図である。この袋体取り出し
装置は、図1乃至図3に示すように、ビニール袋等の袋
体1を載置する載置台2 と、この載置台2 上の袋体1 を
粘着する粘着手段3 と、この粘着手段3 を載置台2 上の
粘着位置A と所定の取り出し位置B との間で往復移動さ
せる移動手段4 と、この移動手段4 を駆動する駆動手段
5 と、粘着手段3 に粘着する袋体1 の有無を検出する袋
体検出手段6 と、この袋体検出手段6 が粘着位置A で袋
体1 の粘着を検出した時に移動手段4 を取り出し位置B
側へと駆動し、且つ袋体検出手段6 が取り出し位置B で
袋体1 の剥離を検出した時に移動手段4を粘着位置A へ
と駆動するように、駆動手段5 を制御する制御手段7
(図4参照)とを備えている。
【0017】袋体1 は、例えば野菜等の被包装物を包装
するためのもので、台形状の表裏シート材1a,1b の3辺
を溶着して、一辺側から野菜等を挿入するように開口1c
となっている。載置台2 の上面には、積層上に載置され
た多数枚の袋体1 を位置決めする3個の位置決め部材8
と、袋体1 の開口1cと反対側の端部を押さえる押さえ手
段9 とが設けられている。
【0018】位置決め部材8 は下側にマグネットラバー
を有する断面L字上のアングル材により構成され、開口
1c側を除く3辺で袋体1 を載置台2 上に位置決めするよ
うになっている。なお、各位置決め部材8 は、袋体1 の
形状に応じて載置台2 上の任意の箇所に着脱可能であ
る。なお、載置台2 は鉄板等の磁性体により構成されて
いる。
【0019】押さえ手段9 は、図5に示すように、載置
台2 の後端側のブラケット10にヒンジ11を介して上下揺
動自在に枢支された揺動板12と、この揺動板12に袋体1
の寸法に応じて位置調整可能に固定されたガイド体13
と、このガイド体13に上下摺動自在に挿入された押さえ
針14と、押さえ針14を下方に付勢するウエイト15とから
構成されている。
【0020】揺動板12は基部側に下限規制用のストッパ
ー16を、先端側に長手方向に長孔17を夫々有し、その長
孔17に沿ってガイド体13が位置調整可能に設けられてい
る。押さえ針14は下端が先鋭状に形成され、その先鋭部
で袋体1 を上側から押さえるようになっている。
【0021】載置台2 の一側には、略L字状に屈曲する
支持杆17を介して支持枠18が装着され、この支持枠18上
にL字状のモータブラケット19等を介して移動手段4 、
駆動手段5 等が設けられている。粘着手段3 は、図6及
び図7に示すように、前面が矩形状の粘着ヘッド20と、
この粘着ヘッド20の前面側に装着された左右一対の粘着
部21とを有し、粘着ヘッド20の左右両側に、この粘着ヘ
ッド20から左右に突出する袋体1 の突出側を受ける袋体
支持部材22が装着されている。
【0022】粘着ヘッド20には中央部に検出孔23が形成
されると共に、背後側に逆L字状の取り付け部24が一体
に形成され、その取り付け部24の基部側に袋体検出手段
6 が装着されている。袋体検出手段6 は、図6及び図7
に示すように、検出用突起25を備えたマイクロスイッチ
により構成され、その検出用突起25が粘着ヘッド20の検
出孔23を経て、左右両側の粘着部21よりも前方側に若干
突出しており、粘着部21に袋体1 が粘着した時に、その
袋体1 によって検出用突起25が押されてマイクロスイッ
チがオンするようになっている。
【0023】各粘着部21は、図2及び図6に示すよう
に、粘着ヘッド20の前面側に両面粘着テープを着脱自在
に粘着してなり、この粘着部21の粘着力により袋体1 の
開口1c側近傍でシート材1aを剥離可能に粘着して、載置
台2 上に載置された袋体1 を上側から順次取り出すよう
になっている。なお、粘着部21の中央部には、検出孔23
に対応する部分に切り欠きが形成されている。
【0024】各袋体支持部材22は、図6及び図7に示す
ように、先端側が後方へ湾曲形成された湾曲部26を有す
る板バネ材からなり、粘着ヘッド20の左右両側の取り付
け部27に挿入した状態でネジ28によって着脱自在に固定
されている。そして、各袋体支持部材22は、通常時には
湾曲部26側が粘着ヘッド20の粘着部21よりも前方に突出
し、且つ粘着位置A での袋体1 の粘着時に、湾曲部26側
が逃げるように、弾性変形によって前後方向に出退すべ
く構成されている。
【0025】即ち、各袋体支持部材22は、載置台2 上の
粘着位置A で粘着手段3 を下方に押し下げて、その粘着
部21により袋体1 を粘着させる時には、全体が弾性変形
して湾曲部26側が上側に逃げ、また粘着手段3 を上昇さ
せた時には、その弾性により復元して、粘着ヘッド20の
両側で袋体1 を受けるようになっている。
【0026】移動手段4 は、図2及び図3に示すよう
に、揺動アーム29と、揺動アーム29の基部側に一体に折
り曲げ形成された横軸30と、横軸30を支持する昇降台31
と、昇降台31を昇降自在に案内する前後一対のガイドレ
ール32と、昇降台31の昇降時に横軸30を介して揺動アー
ム29を揺動及び上下動させるカム板33とを備え、その揺
動アーム29の先端側に粘着手段3 の粘着ヘッド20が着脱
自在に装着されている。
【0027】即ち、揺動アーム29には、図6及び図7に
示すように、U字状の支持ブラケット34が固着され、こ
の支持ブラケット34内に取り付け台35が前後方向にのみ
摺動自在に嵌合されている。取り付け台35はガイドロッ
ド36を有し、ガイドロッド36は支持ブラケット34内のガ
イドブッシュ37により摺動自在に支持されると共に、コ
イルバネ38により突出方向に付勢されている。取り付け
台35には粘着ヘッド20の取り付け部24がネジ39によって
着脱自在に装着されている。なお、取り付け台32は、ス
トッパー40により抜け止めされている。
【0028】横軸30は、図2、図8及び図9に示すよう
に、軸受41を介して昇降台31に回動自在に挿支されると
共に、揺動アーム29と反対側の端部にカムレバー42が固
定され、そのカムレバー42の先端部にカムフォロアー43
が回動自在に軸支されている。
【0029】昇降台31の前後両側には、図2及び図8に
示すように、上下一対のガイドローラ45が装着され、そ
の各ガイドローラ45は前後一対のガイドレール32の各ガ
イド溝32a に転動自在に嵌合されている。各ガイドレー
ル32は下部がモータブラケット19に固定されると共に、
モータブラケット19の上方でカム板33により前後に連結
され、カム板33にカムフォロアー43を案内するカム溝46
が形成されている。カム溝46は、図10に示すように、
上下方向の縦溝部46a と、この縦溝部46a の上端から後
方に湾曲する円弧溝部46b とを有し、この溝部46a,46b
内をカムフォロアー43が転動するように構成されてい
る。
【0030】そして、これら昇降台31、ガイドレール3
2、カムフォロアー43、カムレバー42、カム板33等によ
って、昇降台31をガイドレール32に沿って昇降させた時
に、揺動アーム29が載置台2 上で横軸30から下方に垂下
する粘着位置A と、揺動アーム29が横軸30から前方に略
水平方向に延びる取り出し位置B との間で昇降動作を伴
いながら、揺動アーム29を横軸30廻りに往復揺動させる
ための作動機構が構成されている。
【0031】駆動手段5 は、図2、図3、図8及び図1
0に示すように、モータブラケット19に装着された可逆
式の駆動モータ47と、この駆動モータ47の回転軸47a に
固定されたクランクレバー48と、上下両端がピン49,50
により昇降台31及びクランクレバー48に連結されたクラ
ンクアーム51とから構成され、駆動モータ47の回転軸47
a が正転又は逆転した時に、クランクレバー48、クラン
クアーム51を介して昇降台31がガイドレール32に沿って
昇降するようになっている。
【0032】なお、一方のガイドレール32の上端には、
図3及び図10に示すように、ブラケット52を介して上
限検出手段53が設けられている。上限検出手段53はマイ
クロスイッチから構成され、昇降台31が上限まで上昇し
た時に、一方の上側のガイドローラ45が検出用突起に接
触してオンするようになっている。
【0033】昇降台31とカム板33の上端には、図2及び
図10に示すように、昇降台31を上限位置で位置決めす
る位置決め手段54が設けられている。位置決め手段54
は、ブラケット55を介して昇降台31に装着されたボール
プランジャー56と、カム板33に固定された位置決め板57
とを備え、昇降台31が上限位置まで上昇した時に、ボー
ルプランジャー56のボール56a が位置決め板57の上端に
係脱自在に係合して、昇降台31を上限位置で位置決めす
るようになっている。
【0034】ガイドレール32には、図3及び図10に示
すように、スペーサ58を介して基板59が固定され、この
基板59に制御手段7 の各電気部品がプリント配線等によ
って装着されている。なお、支持枠18には、移動手段4
の昇降台31、ガイドレール32、カム板33及び駆動手段5
を覆うようにカバー60が装着されている。そして、載置
台2 、支持杆17、支持枠18、カバー60等によって装置本
体64が構成されている。
【0035】制御手段7 には、図4に示すように、袋体
検出手段6 、上限検出手段53、駆動モータ47の他に、運
転スイッチ61、停止スイッチ62及び各種の表示ランプ63
が接続されている。運転スイッチ61、停止スイッチ62、
表示ランプ63等はカバー60の前面側に装着されている。
【0036】制御手段7 は運転スイッチ61を操作した時
に駆動モータ47を起動させる機能と、停止スイッチ62を
操作した時、及び上限検出手段53が昇降台31の上限を検
出した時に駆動モータ47を停止させる機能と、粘着位置
A で袋体検出手段6 が袋体1を検出した時に、揺動アー
ム29が粘着位置A から取り出し位置B へと揺動し、且つ
取り出し位置B で袋体検出手段6 が袋体1 の剥離を検出
した時に、揺動アーム29が取り出し位置B から粘着位置
A へと揺動するように、駆動モータ47を正逆転制御する
機能とを有する。
【0037】次に袋体取り出し装置における袋体1 の取
り出し動作について、図13のフローチャートを参照し
ながら説明する。通常、移動手段4 の揺動アーム29は、
図1に示すように取り出し位置B で停止状態にある。こ
の時、昇降台31は、図2及び図3に示すように上限位置
で位置決め手段54により保持され、またカムレバー42の
カムフォロアー43は、図10に示すようにカム溝46の円
弧溝部46b の上端側にある。
【0038】この状態で運転スイッチ61を操作すると、
制御手段7 が初期化された後(ステップS1)、制御手
段7 から駆動モータ47に正転指令が送られて、駆動モー
タ47が正転する(ステップS2)。すると駆動モータ47
の回転軸47a に固定のクランクレバー48が図3のa矢示
方向に回転し、クランクアーム51を介して昇降台31が下
方に引き下げられるため、昇降台31がガイドローラ45を
介してガイドレール32に沿ってb矢示方向に下降し始め
る。
【0039】この時、昇降台31に回動自在に挿支された
横軸30は、昇降台31と一体的にガイドレール32に沿って
直線的に下降するが、カムレバー42のカムフォロアー43
がカム溝46の円弧溝部46b 内を図10のc矢示方向に移
動するので、カムレバー42を介して横軸30がその軸心廻
りにd矢示方向に回動し、この横軸30と一体の揺動アー
ム29がd矢示方向に揺動する。このため、揺動アーム29
は若干下降しながら載置台2 上の粘着位置A までd矢示
方向に揺動し、横軸30から下方に垂下する。そして、揺
動アーム29が粘着位置A まで揺動して、粘着手段3 の粘
着部21が下向き状態になると、カムフォロアー43がカム
溝46の円弧溝部46b から縦溝部46a に到達するため、揺
動アーム29が揺動を停止する。
【0040】揺動アーム29の揺動が停止した後、クラン
クレバー48が更にa矢示方向に回動すると、昇降台31の
下降に伴ってカムフォロアー43がカム溝46の縦溝部46a
内を下降するので、揺動アーム29は、図3に仮想線で示
すように、粘着手段3 が下端側になった状態を維持しな
がら直線的に下降して、載置台2 上に載置された袋体1
の粘着動作に移行する。
【0041】粘着手段3 が下降すると、図11に示すよ
うに、先ず左右一対の袋体支持部材22の湾曲部26側が最
上位の袋体1 の開口1cの近傍で上側の表シート材1aに当
接し、粘着手段3 の下降に伴って弾性変形しながらe矢
示方向に上側へと逃げる。この時、各袋体支持部材22の
湾曲部26が袋体1 のシート材1a上をf矢示方向に摺動し
て、袋体1 のシート材1aを左右両側にf矢示の如く引っ
張るので、袋体1 のシート材1aに皺、弛み等があって
も、それらを取って袋体1 を伸ばすことができる。
【0042】各袋体支持部材22が弾性変形して上側に逃
げると、粘着手段3 の粘着ヘッド20の下面側の各粘着部
21が最上位の袋体1 に押し付けられるため、この粘着部
21の粘着力によって袋体1 が粘着手段3 側に粘着され
る。一方、この時、袋体検出手段6 の検出用突起25が袋
体1 に当接して、この検出用突起25が上方に押されるの
で、袋体検出手段6 が袋体1 の粘着を検出してオンす
る。
【0043】袋体検出手段6 が袋体1 の粘着を検出する
と、制御手段7 が袋体検出手段6 のオン信号によて袋体
1 の粘着を判別して(ステップS3)、駆動モータ47に
逆転指令を送るので、駆動モータ47が逆転し始める(ス
テップS4)。従って、袋体検出手段6 は、袋体1 の検
出用の他に、昇降台31の下限検出用、及び駆動モータ47
の正転から逆転への切り替え用としても機能することに
なり、下限検出用の検出手段を別途設ける必要がない。
【0044】駆動モータ47が逆転すると、クランクレバ
ー48、クランクアーム51を介して昇降台31が図3の反b
矢示方向に押し上げられ、この昇降台31がガイドローラ
45、ガイドレール32に案内されながら上昇する。この
時、カムフォロアー43がカム溝46の縦溝部46a 内にある
間は、揺動アーム29、粘着手段3 が粘着位置A で直線的
に反b矢示方向に上昇し、その粘着手段3 が袋体1 のシ
ート材1a側を上方に引き上げる。そして、カムフォロア
ー43がカム溝46の円弧溝部46b に沿って図10の反c矢
示方向に移動して行くと、カムレバー42が横軸30を反d
矢示方向に回動させるので、揺動アーム29が横軸30と一
体に粘着位置A から取り出し位置B へと反d矢示方向に
揺動し始める。
【0045】粘着手段3 が上昇し始めると、左右の袋体
支持部材22が粘着ヘッド20の両側で袋体1 を下方に押し
付けた状態で、粘着手段3 が袋体1 の上側のシート材1a
の中央部を上方に引き上げるので、上側のシート材1aが
下側のシート材1bから分離して、図12に示すように、
袋体1 の開口1c側が若干広がった状態になる。そして、
この状態から粘着手段3 が上昇を続けると、袋体1 の上
側のシート材1aを更に上方に引き上げるので、押さえ針
14の下端で押さえられていた袋体1 の端部が押さえ針14
に抗して引き千切られるので、最上位の袋体1 のみを分
離して取り出すことができる。
【0046】この時、粘着手段3 の粘着部21に粘着状態
の袋体1 は、そのシート材1aが検出用突起25の両側で粘
着部21に張り状態で粘着しているため、シート材1aによ
って検出用突起25を押し込み状態に保ことができる。特
に、粘着手段3 の押し付け時に、袋体支持部材22で袋体
1 の皺等を予め伸ばしているため、載置台2 上の袋体1
に皺等があっても、袋体検出手段6 が誤動作するような
ことはなく、マイクロスイッチ等の簡単な接触式の袋体
検出手段6 を使用することができる。
【0047】駆動モータ47が逆転状態に移行した後、制
御手段7 で袋体検出手段6 がオン状態か否かを判別し
(ステップS5)、オン状態を継続していれば、駆動モ
ータ47の逆転を続ける。しかし、この時、袋体検出手段
6 がオフであれば、粘着手段3に袋体1 が粘着していな
いので、カウント値を1増加させる処理を行う(ステッ
プS6)。
【0048】粘着手段3 が上昇すると、前述のように袋
体1 の開口1c側が若干広がるので、その後、揺動アーム
29が横軸30廻りに取り出し位置B へと反d矢示方向に揺
動する間に、袋体1 の開口1c側に空気が入り、揺動アー
ム29が取り出し位置B に到達するまでに、袋体1 の開口
1c側を開放状に広げることができる。特に、粘着ヘッド
20の両側には袋体支持部材22があり、この袋体支持部材
22で袋体1 の両側を受けているため、揺動アーム29の揺
動時に、袋体1 の両側が空気抵抗によって折れ曲がるこ
とも少なく、袋体1 の開口1cを確実に広げて行くことが
できる。
【0049】昇降台31が上限まで上昇してカムフォロア
ー43がカム溝46の円弧溝部46b の後端側に達すると、揺
動アーム29は横軸30から前方に略水平状に延びて、粘着
手段3 が作業者の手元近傍の取り出し位置B になる。そ
して、上限検出手段53が昇降台31を検出してオンするの
で、制御手段7 が上限検出手段53のオンを判別して(ス
テップS7)、駆動モータ47を停止させる(ステップS
8)。一方、この時、ボールプランジャー56のボール56
a がストッパーの上端に係合し、位置決め手段54が昇降
台31を上限位置に位置決めするので、駆動モータ47が停
止しても、昇降台31が落下することはない。
【0050】駆動モータ47の停止後、作業者は、粘着手
段3 に粘着状態にあるシート材1aとは反対側のシート材
1bを持って、袋体1 の開口1c側を完全に広げた後、その
開口1c側から野菜等を袋体1 に挿入する。この時、粘着
ヘッド20の両側の袋体支持部材22が袋体1 の両側を受け
ているので、粘着手段3 に粘着状態の袋体1 、特にその
開口1c側の位置を安定させることができ、袋体1 に容易
に野菜等を挿入することができる。
【0051】そして、次に袋体1 を粘着手段3 の前方側
に引っ張ると、シート材1aが粘着部21から剥離し、袋体
1 を傷めることなく粘着手段3 から容易に外すことがで
きる。これと同時に、袋体検出手段6 の検出用突起25が
突出して袋体検出手段6 がオフする。そこで、制御手段
7 が袋体検出手段6 のオフを判別し(ステップS9)、
駆動モータ47を正転させて(ステップS3)、以降、載
置台2 上の袋体1 が無くなるか、又は停止スイッチ62を
操作するまで、同様な動作を続行する。
【0052】袋体1 が粘着手段3 に粘着しなかった時、
又は載置台2 上の袋体1 が無くなった時には、一旦、袋
体検出手段6 がオンして駆動モータ47が逆転しても、そ
の後に袋体検出手段6 がオフになるので、制御手段7 が
オンの継続状態でないことを判別して(ステップS
5)、カウント値Nを1増加する処理をする(ステップ
S6)。この時、そのカウント値Nが3以下であれば
(ステップS10)、駆動モータ47を正転させて(ステ
ップS2)、再度、袋体1 の粘着動作に戻る。そして、
この動作を3回繰り返して、カウント値Nが3になれば
(ステップS10)、駆動モータ47を停止させて(ステ
ップS11)、全ての動作を停止させる。
【0053】粘着手段3 の粘着部21の粘着力が低下した
場合には、粘着部21に両面粘着テープを使用しているの
で、その粘着部21を粘着ヘッド20から剥がして交換すれ
ば良く、その交換も容易に行える。袋体1 の寸法等が大
きく異なる場合には、粘着ヘッド20を外して粘着手段3
を交換する。また粘着手段3 を交換する必要がない場合
には、その袋体1 の大きさ、形状、厚さ、材質等に応じ
て袋体支持部材22を取り付け台35から取り外して交換し
ても良い。
【0054】この袋体取り出し装置を使用すれば、前述
のように、載置台2 に載置した袋体1 を揺動アーム29の
先端の粘着手段3 で粘着させた後、揺動アーム29を粘着
位置A から取り出し位置B へと移動させて1枚ずつ自動
的に取り出すことができるので、従来の手作業による場
合に比較して、野菜等の包装作業が非常に容易であり、
作業能率が著しく向上する。
【0055】特に、この袋体取り出し装置では、載置台
2 上の袋体1 を取る手段として粘着手段3 を採用し、そ
の粘着部21で袋体1 を粘着させて取り出すようにしてい
るため、袋体1 の上側のシート材1aを粘着することがで
きる。従って、粘着手段3 による粘着後に、袋体1 の開
口1c側を容易且つ確実に広げることができ、袋体1 が粘
着手段3 に粘着状態のままで、袋体1 を広げて野菜等を
挿入すること可能である。
【0056】しかも、構造的には、ガイドレール32に沿
って昇降自在な昇降台31を設け、この昇降台31の昇降時
に、カムレバー42のカムフォロアー43をカム板33のカム
溝46に沿って案内して、揺動アーム29を横軸30廻りに揺
動させると共に、粘着位置Aで揺動アーム29を上下動さ
せる構成を採っているため、揺動アーム29が揺動運動と
昇降運動とを繰り返すにも拘わらず、移動手段4 の構造
を簡単にすることができる。また駆動手段5 の駆動モー
タ47と昇降台31とをクランクレバー48、クランクアーム
51を介して連動連結しているため、駆動モータ47の回転
により昇降台31を確実に昇降させることができる。
【0057】図14及び図15は本発明の第2実施例を
例示し、取り出し位置B で粘着手段3 に粘着状態にある
袋体1 の開口1c側に向かってエアーを噴出するエアーノ
ズル65を設けたものである。エアーノズル65は可撓性パ
イプ等のエアーパイプ66を介してカバー60内のエアー源
等に接続され、上限検出手段53が昇降台31の上昇を検出
した時点から一定時間、又は袋体検出手段6 が袋体1 の
剥離を検出するまでの間、粘着手段3 の前上方の近傍に
向かってエアーを噴出し、そのエアー圧によって袋体1
の開口1c側を広げるようになっている。
【0058】この時、袋体1 の開口1c側にエアーを噴出
すれば、袋体1 の一方のシート材1aが粘着部21に粘着状
態にあるので、そのシート材1aの上端側がエアーによっ
て他方のシート材1b側に折れ曲がり、エアーがその折れ
曲がり部分を通過して他方のシート材1b側を押し広げて
行く。従って、袋体1 の開口1c側が粘着手段3 から上側
に突出していても、開口1c側を問題なく広げることが可
能である。
【0059】なお、図15に仮想線で示すように、粘着
手段3 の上側に樋状等のエアーガイド板67を設ければ、
エアーノズル65からのエアーを確実に案内すことができ
る。またエアーノズル65から噴出するエアー圧は極く僅
かで良いので、常時噴出させるようにしても良い。
【0060】図16及び図17は本発明の第3実施例を
例示し、左右の袋体支持部材22を一体に構成すると共
に、粘着ヘッド20の前面側に粘着部21を着脱自在に装着
したものである。左右の袋体支持部材22は一枚の板バネ
68により一体に成形され、この板バネ68の中央部が粘着
ヘッド20の受け部20a 側に押さえ板20b とネジ69とによ
って着脱自在に固定されている。粘着ヘッド20の押さえ
板20b には、粘着部装着用の凹部70が形成されると共
に、凹部70を取り囲む縁部71の適当箇所に工具挿入用の
切り欠き部72が形成されている。
【0061】粘着部21は、凹部70に対応する大きさのマ
グネットラバー73をベースとして、このマグネットラバ
ー73の片面にスプレー、刷毛等で粘着剤74が塗布された
ものであって、凹部70内でマグネットラバー73の磁力に
より粘着ヘッド20に着脱自在に装着されている。この粘
着部21を交換する場合には、切り欠き部72からドライバ
ー等の工具75を挿入してマグネットラバー73の一端側を
剥がした後、その端部側を引っ張って全体を剥がして行
く。
【0062】このようにすれば、袋体支持部材22の構造
が簡単であり、また粘着部21の交換を非常に容易に行う
ことができる。なお、粘着ヘッド20の凹部70、縁部71は
省いても良い。またマグネットラバー73に代えて、鉄板
等を埋め込んだ合成樹脂製のベースを用い、このベース
に両面粘着テープ又は粘着剤74を設け、粘着ヘッド20側
に磁石を設けても良い。
【0063】図18及び図19は本発明の第4実施例を
示し、粘着ヘッド20の左右両側に金属製又は合成樹脂製
の袋体支持部材22を設け、この袋体支持部材22の基部側
をピン76で粘着ヘッド20のブラケットに開閉自在に枢支
したものである。ピン76にはつる巻きバネ77が套嵌さ
れ、このつる巻きバネ77の両端は粘着ヘッド20と袋体支
持部材22とに係合されている。
【0064】この実施例では、粘着手段3 による袋体1
の粘着時には、袋体支持部材22がつる巻きバネ77に抗し
て逃げ、袋体1 の粘着動作が完了すれば、袋体支持部材
22がつる巻きバネ77によって突出するため、袋体支持部
材22を弾性材以外の材料で構成しているにも拘わらず、
第1実施例と同様な機能を得ることができる。
【0065】図20は本発明の第5実施例を示し、
(A)は粘着ヘッド20の前面に上下2本の両面粘着テー
プ78を貼付して粘着部21を構成したもの、(B)は粘着
ヘッド20の前面に左右2本の両面粘着テープ78を貼付し
て粘着部21を構成したもの、(C)は粘着ヘッド20及び
粘着部21を左右に長く構成したものである。
【0066】図21は本発明の第6実施例を示し、台盤
79上に載置台2 を傾斜状に設け、揺動アーム29を粘着位
置A と取り出し位置B との間で揺動させて、その先端部
の粘着手段3 により載置台2 の袋体1 を取り出すように
したものである。載置台2 には袋体1 が傾斜状に載置さ
れている。揺動アーム29の先端部には、ガイド棒80とバ
ネ81とによって粘着手段3 が出退自在に装着されてい
る。
【0067】この実施例では、揺動アーム29を粘着位置
A まで揺動させた時に、バネ81によって粘着手段3 が載
置台2 の袋体1 側に押圧されて、その粘着部21に袋体1
を粘着させる。そして、その後、揺動アーム29が取り出
し位置B まで上昇方向に揺動する。この場合には、揺動
アーム29を横軸30廻りに揺動させれば良いので、移動手
段4 、駆動手段5 の構造を簡単にすることができる。
【0068】以上、本発明の各実施例について説明した
が、本発明はこれらに限定されるものではない。例え
ば、袋体支持部材22は、弾性線材を折り曲げて構成して
も良い。また移動手段4 は揺動アーム29による他、直線
運動と回転運動とを組み合わせて構成しても良く、その
運動形式に応じて駆動手段5 の構成も適宜変更可能であ
る。袋体1 に包装する被包装物は、野菜等に限定される
ものではなく、その他の何であっても良い。また袋体1
の材料、形状等は、被包装物に応じて適宜決定すれば良
い。
【0069】
【発明の効果】請求項1に記載の本発明によれば、開口
1cを有する袋体1 を多数枚積層状に載置する載置台2
と、この載置台2 上の粘着位置A で袋体1 に対してその
表シート材1aの開口1c近傍を上側から着脱自在に粘着し
且つ所定の取り出し位置B で袋体1 の開口1cが上向きと
なるように載置台2 上の袋体1 を取り出すための粘着手
段3 と、粘着位置A 側で粘着手段3 が載置台2 上の袋体
1 に対して昇降し、且つ粘着位置A から取り出し位置B
への袋体1 の取り出し時に袋体1 の開口1cが取り出し位
置B 側に向くように、粘着位置A と取り出し位置B との
間で粘着手段3 を往復移動させる移動手段4 と、この移
動手段4 を駆動する駆動手段5 とを備え、粘着手段3 の
左右両側に、該粘着手段3 に粘着状態にある袋体1 を該
粘着手段3 の側方で受ける袋体支持部材22を設け、粘着
手段3 による袋体1 の粘着時に袋体支持部材22が後退す
るように、該袋体支持部材22を粘着手段3 の粘着部21側
に対して出退自在に構成しているので、次のような顕著
な効果を奏する。
【0070】 載置台2 上の袋体1 を粘着手段3 によ
り1枚ずつ取り出し位置B まで機械的に取り出すことが
でき、野菜等の商品を袋体1 に挿入して包装作業を容易
且つ能率的に行うことができ、従来に比較して作業能率
が著しく向上する。
【0071】 載置台2 上の粘着位置A で袋体1 に対してその表シ
ート材1aの開口1c近傍 を上側から粘着手段3 により着脱
自在に粘着し、袋体1 の取り出し時に袋体 1 の開口1cが
取り出し位置B 側に向くように粘着位置A から取り出し
位置B へと移動させるべく構成しているので、袋体1 の
表裏のシート材1a,1b を同時に掴むようなことがなく
ると同時に、粘着位置A から取り出し位置B へと移動す
る間に、袋体1 の開口1cを広げることができ、その後に
袋体1 の開口1cを容易に広げることができる。 粘着位置A 側で粘着手段3 が載置台2 上の袋体1 に
対して昇降するように しているので、載置台2 上の袋体
1 を容易に粘着できると共に、粘着後の粘 着手段3 の上
昇時に開口1c側が開口し易くなり、粘着位置A から取り
出し位 置B へと移動する時に袋体1 の開口1cを容易に広
げることができる。
【0072】 また取り出し位置B では袋体1 の開口1cを上向きに
した状態で、その袋体 1 の一方のシート材1aの開口1c近
傍を粘着手段3 により粘着しているため、取り出し位置
B で袋体1 に野菜等の商品を入れる際にも、他方のシー
ト材1bを持って袋体1 の開口1cを広げることができ、
の挿入が非常に容易である。
【0073】 粘着手段3 の左右両側に、該粘着手段3 に粘着状態
にある袋体1 を該粘着手段3 の側方で受ける袋体支持部
材22を設けているので、取り出し位置B で粘着手段3 に
粘着状態の袋体1 に商品を挿入する際に、袋体1 の安定
性が良くなり、袋体1 に商品を容易に挿入することがで
きる。 粘着手段3 による袋体1 の粘着時に袋体支持部材22
が後退するように、該袋体支持部材22を粘着手段3 の粘
着部21側に対して出退自在に構成しているので、粘着手
段3 で袋体1 を粘着する時に、袋体支持部材22で袋体1
の皺等を伸ばすことができ、粘着手段3 による袋体1 の
粘着が確実になると共に、粘着状態でも袋体1 に皺等が
ないので、粘着位置A から取り出し位置B への移動中で
も、袋体検出手段6 で袋体1 を確実に検出することがで
きる。請求項2に記載の本発明によれば、請求項1に記
載の発明において、粘着手段3 に粘着する袋体1 の有無
を検出する袋体検出手段6 と、この袋体検出手段6 が粘
着位置A で袋体1 の粘着を検出した時に移動手段4 を取
り出し位置B 側へと駆動し、且つ袋体検出手段6 が取り
出し位置B で袋体1 の剥離を検出した時に移動手段4 を
粘着位置A へと駆動するように、駆動手段5 を制御する
制御手段7 とを備えているので、次のような顕著な効果
を奏する。
【0074】 袋体検出手段6 により粘着手段3 の袋体1 の有無を
検出できると共に、袋体検出手段6 の信号によって、制
御手段7 による自動運転を行うことができる 。
【0075】 特に、粘着位置A で袋体検出手段6 が袋体1 を検出
した時に、移動手段4を取り出し位置B へと駆動するよ
うにしているため、粘着位置A へと移動した移動手段4
を停止させて、その後に、この移動手段4 を取り出し位
置B へと移動させるための検出手段を別途設ける必要が
なく、検出手段の数を少なくすることができる。
【0076】請求項3に記載の本発明によれば、請求項
1又は2に記載の発明において、粘着ヘッド20に、その
粘着部21の間から突出するように袋体検出手段6 の検出
用突起25を設けているので、次のような顕著な効果を奏
する。
【0077】 粘着手段3 が粘着位置A から離れても、粘着部21に
粘着状態の袋体1 で検出用突起25を押すので、袋体検出
手段6 で袋体1 の有無を検出することができる。
【0078】請求項4に記載の本発明によれば、請求項
1、2又は3に記載の発明において、袋体支持部材22を
バネ材により構成しているので、次のような顕著な効果
を奏する。
【0079】 袋体支持部材22をバネ材により構成しているため、
構造が簡単である。
【0080】 粘着手段3 で袋体1 を粘着する時に、バネ材により
構成された袋体支持部材22で袋体1 の皺等を確実に伸ば
すことができる。
【0081】請求項5に記載の本発明によれば、請求項
1、2、3又は4に記載の発明において、取り出し位置
B で粘着手段3 に粘着状態にある袋体1 の開口1c側にエ
アーを噴出して開口1c側を広げるためのエアーノズル65
を設けているので、次のような顕著な効果を奏する。
【0082】 取り出し位置B で袋体1 の開口1c側を自動的に広げ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す全体の斜視図であ
る。
【図2】本発明の第1実施例を示す本体部の正面断面図
である。
【図3】本発明の第1実施例を示す本体部の側面断面図
である。
【図4】本発明の第1実施例を示す制御手段のブロック
図である。
【図5】本発明の第1実施例を示す押さえ手段の側面図
である。
【図6】本発明の第1実施例を示す粘着手段の平面断面
図である。
【図7】本発明の第1実施例を示す粘着手段の斜視図で
ある。
【図8】本発明の第1実施例を示す移動手段の斜視図で
ある。
【図9】本発明の第1実施例を示す横軸支持粘着部の断
面図である。
【図10】本発明の第1実施例を示す移動手段の背面図
である。
【図11】本発明の第1実施例を示す粘着手段の粘着動
作時の斜視図である。
【図12】本発明の第1実施例を示す粘着手段の粘着動
作時の正面断面図である。
【図13】本発明の第1実施例を示す取り出し時のフロ
ーチャートである。
【図14】本発明の第2実施例を示す全体の斜視図であ
る。
【図15】本発明の第2実施例を示す要部の側視図であ
る。
【図16】本発明の第3実施例を示す粘着手段の斜視図
である。
【図17】本発明の第3実施例を示す粘着手段の断面図
である。
【図18】本発明の第4実施例を示す粘着手段の斜視図
である。
【図19】本発明の第4実施例を示す粘着手段の断面図
である。
【図20】本発明の第5実施例を示す粘着手段の正面図
である。
【図21】本発明の第6実施例を示す概略側面図であ
る。
【符合の説明】 1 袋体 1c 開口 2 載置台 3 粘着手段 4 移動手段 5 駆動手段 6 袋体検出手段 7 制御手段 9 押さえ手段 20 粘着ヘッド 21 粘着部 22 袋体支持部材 25 検出用突起 29 揺動アーム 30 横軸 31 昇降台 32 ガイドレール 33 カム板 47 駆動モータ 65 エアーノズル A 粘着位置 B 取り出し位置

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口(1c)を有する袋体(1) を多数枚積層
    状に載置する載置台(2) と、この載置台(2) 上の粘着位
    置(A) で袋体(1) に対してその表シート材(1a)の開口(1
    c)近傍を上側から着脱自在に粘着し且つ所定の取り出し
    位置(B)で袋体(1) の開口(1c)が上向きとなるように載
    置台(2) 上の袋体(1) を取り出すための粘着手段(3)
    と、粘着位置(A) 側で粘着手段(3) が載置台(2) 上の袋
    体(1) に対して昇降し、且つ粘着位置(A) から取り出し
    位置(B) への袋体(1) の取り出し時に袋体(1) の開口(1
    c)が取り出し位置(B) 側に向くように、粘着位置(A)と
    取り出し位置(B) との間で粘着手段(3) を往復移動させ
    る移動手段(4) と、この移動手段(4) を駆動する駆動手
    段(5) とを備え、粘着手段(3) の左右両側に、該粘着手
    段(3) に粘着状態にある袋体(1) を該粘着手段(3) の側
    方で受ける袋体支持部材(22)を設け、粘着手段(3) によ
    る袋体(1) の粘着時に袋体支持部材(22)が後退するよう
    に、該袋体支持部材(22)を粘着手段(3) の粘着部(21)側
    に対して出退自在に構成したことを特徴とする袋体取り
    出し装置。
  2. 【請求項2】 粘着手段(3) に粘着する袋体(1) の有無
    を検出する袋体検出手段(6) と、この袋体検出手段(6)
    が粘着位置(A) で袋体(1) の粘着を検出した時に移動手
    段(4) を取り出し位置(B) 側へと駆動し、且つ袋体検出
    手段(6) が取り出し位置(B) で袋体(1) の剥離を検出し
    た時に移動手段(4) を粘着位置(A)へと駆動するよう
    に、駆動手段(5) を制御する制御手段(7) とを備えたこ
    とを特徴とする請求項1に記載の袋体取り出し装置。
  3. 【請求項3】 粘着手段(3) の粘着ヘッド(20)に、その
    粘着部(21)の間から突出するように袋体検出手段(6) の
    検出用突起(25)を設けたことを特徴とする請求項1又は
    2に記載の袋体取り出し装置。
  4. 【請求項4】 袋体支持部材(22)をバネ材により構成し
    ことを特徴とする請求項1、2又は3に記載の袋体取
    り出し装置。
  5. 【請求項5】 取り出し位置(B) で粘着手段(3) に粘着
    状態にある袋体(1) の開口側にエアーを噴出して開口側
    を広げるためのエアーノズル(65)を設けたことを特徴と
    する請求項1、2、3又は4に記載の袋体取り出し装
    置。
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