JP2786861B2 - 画像合成印刷方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は画像合成印刷方法に関し、特に画像読取装置
から読み取ったイメージデータとコンピュータ内部で作
成した文字データ或は、画像データとをページプリンタ
等によってハードコピーする場合のデータ合成方法に関
する。

（従来の技術） 最近のコンピュータを用いたデータ処理技術において
は、単にコンピュータ内部で作成された文字、キャラク
タ或は画像データだけでなく、イメージスキャナ等によ
り読み取った任意の外部の画像をこれらに加えて合成す
ることが多く行われるようになっている。

第３図は従来の汎用コンピュータとページプリンタと
を備えたシステムの概要構成説明図であり、この図にお
いて符号100は汎用コンンピュータ総体を、または110は
ページプリンタを夫々示している。

更に、汎用コンピュータ100は内部システムバス101
と、このバスラインを介して互いに接続されたCPU102
と、汎用コンピュータで作成された文章や画像ファイル
をメモリする画像ファイルメモリ装置103と、I/O装置10
4を有し、更には図示を省略したがキーボード或はフロ
ッピーディスクドライブ、CRT等を備えている。

また、ページプリンタ110従来のシリアルプリンタが
印字方向に対し直線的に移動して印字するのに対し、ペ
ージ単位に印刷を完了する方式のプリンタであり、内部
構成を大きく分けると、コンピュータからI/O装置104を
介して受け取った画像データをページ単位に画像データ
に展開するためのデータ展開部111と、実際に転写用紙
に画像を印刷する印字部112とにより構成され、更には
必要に応じて印字部には印字用紙単位に画像データを一
時的にメモリするフレームメモリが備えられ、このフレ
ームメモリに記憶されたデータはページプリンタにおい
て発生する主走査及び副走査同期信号と画素クロック信
号とにより順次読出されて各々のページ毎に印刷を完了
する。

また、この印字部としては高速、高分解能且つ低騒音
というメリットから、一般的な複写機に用いられる静電
印刷方式のレーザプリンタ（または通常ページプリンタ
とも呼ばれる）方式を採用することが多く、この方式は
周知にように一様に帯電した感光体ドラム上に原稿画像
に対応した静電潜像を形成するとともにこれにトナーを
塗布して可視化し、この可視像を転写紙に転写したあと
加熱加圧して定着させるものである。

上記のような構成を有した一連のシステムによってコ
ンピュータ内部において作成され、或は外部から入力さ
れた文字画像データは一旦画像ファイルメモリ装置103
にメモリされ、アプリケーション・ソフトウェア（プロ
グラム）中に印刷要求があると、必要な画像データがシ
ステムバス101に読出されてI/O装置を介して上述したペ
ージプリンタ110に出力される。

しかしながら、一般にコンピュータ内部で作成される
文字或は簡単なシンボルマークはASCII（American Stan
dard Code for information Interchange）またはJISコ
ードにて代表されるような予め定めれらたビット配列
（例えば１バイト）によって表示されるのに対し、イメ
ージスキャナ等にて読み取られる画像信号はビット単位
または少数ビットによって各画素ドットの白黒或は中間
階調（ハーフトーン）を表するものであって、文字コー
ドと同一処理が困難であるため、上述した如くコンピュ
ータ内部において両者を共にイメージデータとして処理
した上で一旦画像ファイルメモリ装置にメモリし、文字
データと画像データ両者の合成印刷を行うようにしてい
た。

しかしながら最近では、コンピュータを用いた各種設
計（CAD）システムにおけるベクトル形式のもの或はDTP
（DiskTop Publishing）におけるPDL（Page Discript L
anguage）形式の記述のもの等種々の形式が採用されて
いるため、上述したように一旦コンピュータ内において
データ置換を行う方法ではコンピュータ側の負担及びハ
ードウェアの複雑さが増大するばかりでなく、ユーザ側
の操作処理における負担が増大するという問題があっ
た。

（発明の目的） 本発明は上記に鑑みてなされたものであり、コンピュ
ータ内部において作成された文字データ或はその他のデ
ータと、イメージスキャナ等によって読み取ったコンピ
ュータ外部からの画像データとの合成を極めて簡便な方
法にて行うようにした手段を提供することを目的として
いる。

（発明の構成） 上記目的を達成するため、本発明は、コンピュータと
ページプリンタと画像読取装置とを含むコンピュータシ
ステムによってコンピュータ内部のデータと前記画像読
取装置からの外部データとを合成して印刷する方法にお
いて、前記画像読取装置に対して読取るべき外部画像デ
ータを前記コンピュータから指定し、指定した外部画像
データをコンピュータに取り込み、取り込んだ前記外部
画像データが入力されるべき前記ページプリンタ内部の
メモリのアドレスを前記ページプリンタへの出力前に予
め算出し、前記外部画像データの夫々のデータに前記ア
ドレスを付加して前記ページプリンタ内部のメモリに入
力し、前記ページプリンタ内部のメモリからの前記外部
画像データと前記コンピュータ内部のメモリから出力さ
れたデータとを合成して印刷することを特徴としてい
る。

即ち、画像読取装置からの信号をコンピュータ内部の
画像ファイルメモリ装置に記録することなく、直接ペー
ジプリンタに入力することによって操作性の向上とコン
ピュータ側の負担軽減を図ったものである。

以下、添付図面に示した実施例に基づいて本発明を詳
細に説明する。

第１図は本発明の一実施例を示すブロック構成図であ
り、第３図と同じ部分は同一符号で表し重複した説明は
省略する。

即ち符号100は汎用コンピュータシステムであり、シ
ステムバス101と、このバス101を介して接続されたCPU1
02と、画像ファイルメモリ103と、第１のI/O装置104
と、更に付加された第２のI/O装置105とを含んでいる。

また、符号110は第３図と同様にページプリンタを表
し、データ展開部111、印字部112とを備えたものであ
る。印字部112の印字速度は高速の場合には、データ展
開部111内に存する印字用紙に対応したフレームメモリ
内に展開された画像データがページ毎に格納される。

更に、この実施例では画像読取装置200が付加されて
おり、前記コンピュータ100とは第２のI/O装置105を介
してそのシステムバス101と接続されている。

なお、この構成そのものは第３図に示した従来のコン
ピュータシステムに対して単に画像読取装置200を付加
したに過ぎないようにも考えられるが、従来のものは読
み取った画像信号をコンピュータ内部において他のデー
タと合成処理した後、一旦画像ファイルメモリ装置103
にメモリする必要がある点において、後述するように本
発明の合成処理方法と相違している。

即ち、本発明では画像読取装置200に合成したい原稿
画面を載置するとともに、駆動すべきシステム名（画像
読取装置200）の指定と、当該原稿中の読取対象となる
部分（位置）の指定を行う。なお、これらの動作は汎用
コンピュータにおけるアプリケーション・ソフトウェア
の動作中におけるものである。

読取位置の指定は例えばコンピュータ100に付属した
キーボードを操作して行うが、その一例を示せば、原稿
上の一端からの寸寸法または画像読取装置200の原稿載
置板上に付した目盛等の値をキーボードから入力するこ
とによって行う。

次に、コンピュータ100によって作成された画像また
は他の合成すべきデータを、そのファイル名をキーボー
ド操作によって指定する等によって印字要求指令を入力
する。

この場合、外部データと、コンピュータ内部データの
いずれを優先するかの指定をも同時に入力しておく必要
があろう。

また、合成すべきコンピュータ内部データが複数の場
合は夫々のファイル名と優先順位とを入力しておく。

この状態において印字命令をキーボードから入力する
か、またはその旨の命令を含んだプログラムを実行する
と、CPUは画像読取装置200を起動して指定された原稿の
画像を読取り、その信号を第２のI/O装置105を介してシ
ステムバス101に取り込むとともに、第１のI/O装置104
を経てページプリンタ110に出力する。これと同時にCPU
はコンピュータ内の合成すべき内部データを画像ファイ
ルメモリ装置103より出力し、合成すべき順序にしたが
って同じように第１のI/O装置104を介してページプリン
タ110に出力する。

この両者の画像データは上述した合成順序にしたがっ
て順番に読取りを行ってもよいが、予め入力されるべき
ページプリンタのフレームメモリ111のアドレスをCPUに
よって算出して夫々のデータにこのアドレスを付加して
ページプリンタに出力するよう制御してもよい。

この方法によれば、画像読取り装置200からの外部デ
ータと、コンピュータ内部のデータのどちらを先に読取
っても良く、ハードウェア制御の煩雑さを軽減すること
ができる。

なお、上記においてはページプリンタにフレームメモ
リを備える場合を例示したが、仮にフレームメモリが無
い場合は、同様に一時的に画像をメモリする手段、例え
ばバッファメモリ等を有する場合はその容量に応じて利
用しても良く、更には全くメモリ手段を有しないページ
プリンタであれば、コンピュータ内部のメモリを一時的
に利用することも可能である。

コンピュータ側のメモリを一時的に利用する場合であ
っても上述したものと同様の制御が可能であるから、従
来の方法に比べでコンピュータ側の負担軽減及び操作性
向上に寄与することが可能である。

第２図は以上の制御手順を示したフローチャートであ
るが、重複するため各ステップの説明は省略する。

なお、このフローチャートでは合成順序に従って夫々
のデータをページプリンタのメモリに書き込む場合を示
したが、、上述したように夫々のデータが結果的に書き
込まれるべきアドレスを算出して、このアドレスを付し
ていずれか一方のデータを先に入力するようにしてもよ
いことはいうまでもない。

（発明の効果） 以上に説明したように、本発明は、画像読取装置に対
して読取るべき外部画像データをコンピュータから指定
し、指定した外部画像データをコンピュータに取り込
み、取り込んだ前記外部画像データが入力されるべきペ
ージプリンタ内部のメモリのアドレスを前記ページプリ
ンタへの出力前に予め算出し、前記外部画像データの夫
々のデータに前記アドレスを付加してページプリンタ内
部のメモリに入力し、ページプリンタ内部のメモリから
の外部画像データとコンピュータ内部のメモリから出力
されたデータとを合成して印刷するようにしたので、コ
ンピュータ側の負担を軽減するとともに、外部画像デー
タのコンピュータ内部データのどちらを先に読取っても
よく、ハードウェア制御の煩雑さを軽減し、ハードウェ
アの簡素化を可能にし、更には操作を単純化することが
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明方法を適用したコンピュータシステムの
一実施例を示すブロック図、第２図は本発明の一実施例
を示すフローチャート図、第３図は従来のコンピュータ
システムの動作を説明するためのブロック図である。 100……コンピュータ、101……システムバス、102……C
PU、103……画像ファイルメモリ、104、105……I/O装
置、110……ページプリンタ、111……展開部、112……
印字部、200……画像読取り装置

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 羽生 嘉昭 東京都大田区中馬込１丁目３番６号 株 式会社リコー内 (56)参考文献 特開 昭61−105963（ＪＰ，Ａ) 特開 昭62−264322（ＪＰ，Ａ) 特開 平１−308655（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−318665（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−8822（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−59063（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.⁶，ＤＢ名) B41J 5/30 B41J 21/00 B41J 2/485 G06F 3/12 H04N 1/387

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】コンピュータとページプリンタと画像読取
   装置とを含むコンピュータシステムによってコンピュー
   タ内部のデータと前記画像読取装置からの外部データと
   を合成して印刷する方法において、 前記画像読取装置に対して読取るべき外部画像データを
   前記コンピュータから指定し、 指定した外部画像データをコンピュータに取り込み、 取り込んだ前記外部画像データが入力されるべき前記ペ
   ージプリンタ内部のメモリのアドレスを前記ページプリ
   ンタへの出力前に予め算出し、 前記外部画像データの夫々のデータに前記アドレスを付
   加して前記ページプリンタ内部のメモリに入力し、 前記ページプリンタ内部のメモリからの前記外部画像デ
   ータと前記コンピュータ内部のメモリから出力されたデ
   ータとを合成して印刷することを特徴とする画像合成印
   刷方法。