JP2786739B2 - 過励磁検出継電装置 - Google Patents
過励磁検出継電装置Info
- Publication number
- JP2786739B2 JP2786739B2 JP2293172A JP29317290A JP2786739B2 JP 2786739 B2 JP2786739 B2 JP 2786739B2 JP 2293172 A JP2293172 A JP 2293172A JP 29317290 A JP29317290 A JP 29317290A JP 2786739 B2 JP2786739 B2 JP 2786739B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wave
- value
- digital
- voltage
- calculated
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Emergency Protection Circuit Devices (AREA)
- Protection Of Transformers (AREA)
- Protection Of Generators And Motors (AREA)
Description
など、広い周波数帯域での保護を必要とする機器の保護
に用いられる過励磁検出継電装置に関する。
運転を行なうと、機器の過熱を引き起こし、その結果機
器に損傷を与えることになる。また連続過励磁運転をし
た場合の許容運転時間の限度は、電力機器に対する過励
磁の程度に依存する。上記した過励磁の程度を測る尺度
として従来より、電圧Vに比例し周波数fに反比例する
量、即ち、V/fなる量が用いられており、このV/fの大き
さにより電力機器の運転を制限することが行なわれてい
る。
器に対する保護,制御をディジタル的に行なう試みが種
々なされている。前記したV/fなる量の導出をディジタ
ル的に精度よく行なうアルゴリズムとしては、一定時間
間隔でサンプリングされディジタル量に変換された交流
電圧のサンプル値を用い、該交流電圧の半波又は半波の
整数倍の期間のサンプル値の絶対値を加算することによ
り、前記したV/fに対応した量を得るものがあるが、現
在広く一般に使用されているサンプリング間隔である電
気角30゜では、その誤差が第7図に示すように実用的な
周波数範囲である60Hz以下にて±4.1%、またハッチン
グ部で示される範囲が誤差範囲となり、更に精度を良く
するためにはサンプリング間隔を例えば電気角15゜とす
るように短くしなければならない。
あり、発電機及び変圧器などの電力機器の過励磁運転状
態を検出するための尺度であるV/fなる量を、ディジタ
ル的な演算手法により電気角30゜のサンプリング間隔に
おいても精度良く導出し得る過励磁検出継電装置を提供
することを目的としている。
定時間間隔でサンプリングし、該サンプル値をディジタ
ル量に変換するアナログ/ディジタル変換部と、変換さ
れたディジタル量を用いて演算処理し、被保護電力機器
へ保護指令を与える中央演算処理部と、データメモリ,
プログラムメモリ及び出力部とを少なくとも備え、前記
交流電圧の半波または半波の整数倍の各期間中における
サンプル値のディジタル量を用いて台形近似及び三角形
近似を行ない、交流電圧波形の面積に対応した量を計算
する保護継電装置において、前記交流電圧波形の正波か
ら負波、又は負波から正波に変化する点の前後のサンプ
ル値va,vbを用いて、 にて計算される三角形の近似補間項を備えるよう構成し
た。
る図であり、一例として入力交流電圧Vの周波数fが50
Hzでサンプリング周波数が600Hzの場合を示している。
なお、第2図に示すように入力交流電圧を一定周期(1/
600秒)でサンプリングし、これをアナログ/ディジタ
ル変換した電圧のサンプル値をv-1,v0,v1,…,v12と表し
ている。そして本発明では第2図に示すハッチング部の
面積、即ち、正波もしくは負波いずれかの片半波の面積
は電圧Vの大きさに略比例し、電圧Vの周波数fに略反
比例することを知得してなされたものである。要するに
第2図に示すハッチング部の面積は、各サンプル値及び
時間軸によって構成される台形及び三角形の面積の和に
比例する。台形及び三角形の面積の導出を一例として第
2図に示すS1,S2の部分で以下に示す。
であり、第1図(a)よりS1部の面積は(1)式とな
る。
を示す図である。第1図(b)のハッチング部が求める
面積S2を示し、その面積は互いに符号の異なるサンプル
値v-1,v0と、そのサンプル値と時間軸によって作られる
2つの三角形が互いに相似であることを用い、以下に示
す過程を経て(2)式となる。
例した量Pの近似式が得られる。
なる。
jは正波又は負波に含まれるサンプル値の数。
を1P.U.とし、周波数を変えた時のP(∝V/f)の誤差を
第3図に示す。即ち、前記した(4)式に基づいてV/f
を計算した場合、第3図に示す範囲が誤差範囲となる。
要するに本発明によるV/fの計算結果は実用的な周波数
範囲である60Hz以下において、第3図に示されるように
0〜0.4%以内の精度が得られ、またその誤差の幅が極
めて小となる結果が得られており、第7図に示す従来例
の誤差に比し、大幅に精度が向上されていることにな
る。
の構成図である。
ゃ断器CBを介して系統へ電力を供給する。PT計器用変圧
器であり、母線Bの電圧を過励磁検出継電装置1へ導入
する。ここで過励磁検出継電装置は従来公知なディジタ
ル継電器によって構成され、導入された交流電圧Vはア
ナログ/ディジタル変換部(A/D)2を介して一定周期
でサンプリングされて、ディジタル量に変換される。中
央演算部3はプログラムメモリ(ROM)4に予め記憶さ
れたプログラムに従い、上記したディジタル量とデータ
メモリ(RAM)5とを用いて後述する過励磁検出演算を
行ない、その結果、過励磁状態が検出された場合には、
出力部(OUT)6より過励磁の程度、即ち、V/fの大きさ
に応じて定められた時限後に発電機Gに対してトリップ
指令7が発せられる。
算処理を説明するフローチャートである。第5図におい
て、ステップ51ではアナログ/ディジタル変換部(A/
D)2にてディジタル量に変換された電圧のサンプル値
(v-1,v1,…)が取り込まれてステップ52へ移る。ステ
ップ52においては(4)式に基づき、V/fに比例した量
Pの近似値が計算される。ステップ53では(4)式の演
算結果が予め選定された定数kと比較されて、過励磁運
転状態が否かが判定される。過励磁運転状態でないと判
定された場合は終了する。ステップ53にて過励磁運転状
態と判定された場合はステップ54へ移り、過励磁運転時
間が所定時間継続したか否かが判定され、ここで所定時
間継続していないと判定された場合は終了する。ステッ
プ54において所定時間継続したと判定された場合は、ス
テップ55へ移って発電機Gに対してトリップ指令が発せ
られる。
ンプリングされて、ディジタル量に変換されたデータを
用い、(4)式に示されるような演算にて電力機器の過
励磁運転の程度を電気角30゜のサンプリング間隔におい
ても精度良く検出することが可能となった。したがっ
て、発電機保護のディジタル刈によるV/fの計算におい
てその値をサンプリング数を減少させ、かつ精度良く求
めることが可能になった。
応した量を求める例について説明したが、これに限定さ
れるものではなく、1波分又は1.5波分など入力交流量
の半波の整数倍を求めるようにしてもよい。例えば1波
分の面積を求めるようにした場合の例を第2図を用いて
示すと、(5)式によりV/fに比例した量qの近似値が
得られる。
番号、jは前半波に含まれるサンプル値の数、kは後半
波に含まれるサンプル値の数。
プ52で計算しても同様の硬化が得られる。なお、この場
合、第5図のステップ53における予め整定された定数k
は、当然ながら2kとする必要がある。
を加えることなく第5図のステップ53にて比較する例を
説明したが、これに限定されるものではなく、次に示す
ようにV/f∝Pの値に定数としてAを乗算して用いても
よい。即ち、第2図を用いて説明すると、入力交流電圧
の半波の面積は(4)式で表わされ、その結果に対し定
数Aを乗算すると(7)式となる。
において零とすることが可能となる。例えば、第3図に
おいて50Hzの点を零としたい時は、A=0.977とするこ
とにより第6図に示すように50Hzにおいては誤差は零と
なる。又、誤差事態も小さくなり第6図では60Hz以下の
周波数にて−0.88〜+1.5%となる。この場合の定数A
は得られたPの値を補正するものであり、したがって第
5図のステップ53における予め整定された定数kに対し
ては何ら手を加える必要はない。
のサンプリングを600Hzにて行なう例であった。しかし
ながら、サンプリング周波数は600Hzに限定されるもの
ではなく、V/fなる量の計算に必要な精度に応じて任意
に変更することができる。例えば60Hz以下の周波数で0
〜4.0%の精度を必要としない場合には、サンプリング
周波数を600Hz以下としてもよい。また、より高精度を
必要とする場合には、60Hz以上のサンプリング周波数と
する必要がある。
に電気角30゜でサンプリングされ、ディジタル量に変換
した交流電圧の各サンプル値を用い、入力交流電圧の半
波または半波の整数倍の期間内のサンプル値の絶対値を
加算して、V/fなる量に対応した量を得、かつこれに入
力交流波形の正波又は負波の両端部を三角形にて近似す
る補間項を加えるように構成したので、電力機器の加熱
損傷を引き起こす過励磁の尺度であるV/fなる量をサン
プリング間隔を短くすることなく、精度良く演算するこ
とができる。
るための図、第1図(b)は三角形近似部分の面積を求
める式を説明するための図、第2図は本発明による過励
磁検出継電装置の基本的な考え方を説明するための波形
図、第3図は実施例によって算出したV/f量が実用的な
周波数範囲にてどの程度の誤差となるかを示した図、第
4図は本発明による過励磁検出継電装置の一実施例の構
成図、第5図は中央演算部において実行される過励磁検
出演算処理を説明するフローチャート、第6図は実施例
によって算出したV/fに定数Aを乗算し、特定周波数に
おける誤差が零となるよう補正した時の実用的な周波数
範囲における誤差を示した図、第7図は従来例の場合の
誤差を示す図である。1 ……過励磁検出継電装置 2……アナログ/ディジタル変換部 3……中央演算部、4……プログラムメモリ 5……データメモリ、6……出力部 7……トリップ指令
Claims (1)
- 【請求項1】交流電圧波形を一定時間間隔でサンプリン
グし、該サンプル値をディジタル量に変換するアナログ
/ディジタル変換部と、変換されたディジタル量を用い
て演算処理し、被保護電力機器へ保護指令を与える中央
演算処理部と、データメモリ,プログラムメモリ及び出
力部とを少なくとも備え、前記中央演算処理部では交流
電圧の半波または半波の整数倍の各期間中におけるサン
プル値の数jの前記ディジタル量の絶対値|vm|を用いて
台形近似及び三角形近似を行ない、交流電圧波形の面積
に対応した量Pを下記式を用いて所定の周期で計算し、
前記計算値の大きさに応じて被保護電力機器の運転時間
を制限する過励磁検出継電装置において、前記三角形近
似部では前記交流電圧波形の正波から負波、又は負波か
ら正波に変化する点の前後のサンプル値va,vbを用い
て、 にて計算される三角形の近似補間項を備えたことを特徴
とする過励磁検出継電装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2293172A JP2786739B2 (ja) | 1990-10-30 | 1990-10-30 | 過励磁検出継電装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2293172A JP2786739B2 (ja) | 1990-10-30 | 1990-10-30 | 過励磁検出継電装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04168907A JPH04168907A (ja) | 1992-06-17 |
JP2786739B2 true JP2786739B2 (ja) | 1998-08-13 |
Family
ID=17791346
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2293172A Expired - Lifetime JP2786739B2 (ja) | 1990-10-30 | 1990-10-30 | 過励磁検出継電装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2786739B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5920039B2 (ja) | 2012-06-11 | 2016-05-18 | 富士通株式会社 | 制御パラメータ決定のための情報処理方法及び装置 |
JP5884654B2 (ja) | 2012-06-12 | 2016-03-15 | 富士通株式会社 | 光増幅器及び光増幅器制御方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58141618A (ja) * | 1982-02-17 | 1983-08-23 | 株式会社明電舎 | デイジタル保護継電装置 |
JPH0691702B2 (ja) * | 1985-07-19 | 1994-11-14 | 株式会社東芝 | 過励磁検出継電装置 |
-
1990
- 1990-10-30 JP JP2293172A patent/JP2786739B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04168907A (ja) | 1992-06-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8108165B2 (en) | Acquiring phasors outside the frequency tracking range for power protective relays | |
US6507184B1 (en) | Methods and apparatus for differential current measurement in a three-phase power system | |
US6330141B1 (en) | Electronic protective relay with variable and fixed delay tally time of current protection | |
JPH0828934B2 (ja) | 保護制御装置 | |
JP2677722B2 (ja) | ディジタル保護継電器 | |
EP2756570B1 (en) | Method for compensating overload trip curve for ct error | |
EP3629437A1 (en) | Method and device for controlling at least one circuit breaker of a power system | |
JP2786739B2 (ja) | 過励磁検出継電装置 | |
JP2877489B2 (ja) | 過励磁検出継電装置 | |
KR100307034B1 (ko) | 역상과전류계전기 | |
US20040145334A1 (en) | Method associated with controlling a synchronous machine | |
CN116137895A (zh) | 提供电力系统中的电量的频率 | |
EP0367563B1 (en) | Detector of quantity of electricity | |
JPH0691702B2 (ja) | 過励磁検出継電装置 | |
Zocholl | Integrated metering and protective relay systems | |
JPH0668512B2 (ja) | 振幅値演算装置 | |
JP2561062B2 (ja) | 過電流継電器 | |
JPH08126186A (ja) | ディジタル形比率差動継電器の保護方法 | |
JPS6022772Y2 (ja) | デイジタル保護継電装置 | |
JP2598889Y2 (ja) | 三相交流測定装置 | |
JP3543380B2 (ja) | ディジタル形電圧平衡継電器 | |
Jadrić et al. | Development of synchronous generator saturation model from steady-state operating data | |
JPH0336920A (ja) | 回転電機地絡保護装置 | |
JPH075212A (ja) | 周波数検出装置 | |
Zocholl | Integrated metering and protective relay systems-large drive motor applications |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115 |
|
R360 | Written notification for declining of transfer of rights |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360 |
|
R370 | Written measure of declining of transfer procedure |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080529 Year of fee payment: 10 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090529 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090529 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100529 Year of fee payment: 12 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110529 Year of fee payment: 13 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110529 Year of fee payment: 13 |