JP2785725B2 - インクジェットプリントヘッド - Google Patents

インクジェットプリントヘッド

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JP2785725B2
JP2785725B2 JP6316840A JP31684094A JP2785725B2 JP 2785725 B2 JP2785725 B2 JP 2785725B2 JP 6316840 A JP6316840 A JP 6316840A JP 31684094 A JP31684094 A JP 31684094A JP 2785725 B2 JP2785725 B2 JP 2785725B2
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良広 萩原
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Nippon Electric Co Ltd
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェットプリン
トヘッドに係り、特に、インクを吐出させて印字を行な
うインクジェットプリントヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のインクジェットプリント
ヘッドとしては、サイドシュート型のプリントヘッドが
知られている。これは、図4乃至図5(図4のC部にお
けるノズルプレート60を取り除いた拡大図)及び図6
(図5におけるVI−VI線での断面図)に示すよう
に、インクを吐出させるための発熱部50を有する基板
52を有し、基板52上にインクを供給するための流路
部54を形成する流路形成部材56が配設され、流路形
成部材56の上に、各発熱部50に対応したノズル58
を有するノズルプレート60が接着された構成になって
いる。
【0003】また、基板52上には、図示しないインク
タンクと流路部54とを結ぶ貫通孔62が基板52の中
心に設けられている。更に、発熱部50は基板52上に
配設された電極64で通電するようになっている。
【0004】上記構成にかかるインクの吐出メカニズム
を説明すると、図6に示すように、発熱部50の通電加
熱によって表面のインクが沸騰し、バブルBが形成され
る。バブルBの発生によって吐出圧が生じ、これによっ
て、インク滴がノズル部58から吐出する。図中、記号
DはバブルBの成長方向、Dmax は最大バブル成長方
向、Eはインク吐出方向、Fはバブル圧力逃げ流れ、S
o はインク供給方向を、各々示す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の所
謂バブルジェット方式のインクジェットプリントヘッド
においては、吐出効率をあげることが重要な課題となっ
ている。この吐出効率を上げるには、発生したバブルの
圧力を如何に無駄なく吐出エネルギーに変換できるかが
鍵となり、その一つとして、バブルの成長方向と,イン
クの吐出方向,インクの供給方向の関係が注目されてい
る。
【0006】即ち、バブルの成長方向とインクの供給方
向の関係に着目すると、吐出圧力はインクの供給方向に
は作用しないことが望ましい。インクの供給方向に作用
した吐出圧力はすべて吐出効率のロスとなるばかりか、
インク供給路内のインクをインク貯蔵部の方向へ逆流さ
せるため吐出終了後のインクの供給を遅らせる原因とな
るからである。
【0007】一方、基板上に形成された発熱部から成長
するバブルは、発熱部表面に対して半球状に成長してい
くため、発熱部表面上の全方向に圧力が作用している。
従って、インクの供給方向は、これら以外の方向、すな
わち、相対しない方向からなされることが望ましい。
【0008】また、バブルの成長方向とインクの吐出方
向の関係については、少なくとも半球状に成長していく
バブルの成長方向のいずれかが吐出方向であればよい
が、発熱部表面に対して鉛直方向のときが最も吐出効率
はよい。従って、インクの吐出方向は、バブル成長方向
の内の発熱部表面に対して鉛直方向成分(以下、最大バ
ブル成長方向と呼ぶ)と等しいことが望ましい。
【0009】従来より知られているバブルジェット方式
のインクジェットプリントヘッドには、サイドシュート
型とエッジシュート型が存在する。しかしながら、サイ
ドシュート型のインクジェットプリントヘッドでは、図
6に示すように、インクの吐出方向Eは最大バブル成長
方向Dmaxにあるものの、インクの供給方向So は発
熱部50の表面に対して平行な方向にあり、発生するバ
ブルBの圧力の一部は流路部54内に逃げてしまうため
吐出効率は良くない。さらに流路部54内に逆流が起こ
るため、吐出終了後のインクの供給も遅れる傾向にあ
る。
【0010】一方、エッジシュート型のインクジェット
プリントヘッドでは、インクの吐出方向および供給方向
とも、発熱部の表面に対して平行な方向にあり、やはり
吐出効率は良くない。
【0011】
【発明の目的】本発明は、かかる従来例の有する不都合
を改善し、インクの吐出効率を高めて印字品質の向上を
図ると共に構成の簡易化も図り得るインクジェットプリ
ントヘッドを提供することを、その目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明では、インクを部
分的に沸騰させてバブルを発生させる発熱部およびこの
発熱部へ通電させるための電極を有する基板を備え、発
熱部に対応したノズル部を有するノズルプレートを基板
上に装備し、更に、ノズル部にインクを供給するインク
供給穴を基板上に備えて成るインクジェットプリントヘ
ッドにおいて、発熱部領域に流入するインクの流入方向
を、当該発熱部とこれに対応するノズル部とを結ぶ中心
軸線に沿った方向に設定する。 更に、前述した基板上の
インク供給穴を、前述した発熱部の少なくとも両側に設
ける、という構成を採っている。これによって前述した
目的を達成しようとするものである。
【0013】
【作用】電極を介して発熱部への通電がなされると、発
熱部の表面のインクが部分的に沸騰してバブルが発生し
成長していく。最大バブル成長方向がインクの吐出方向
と一致し、且つ、インクの供給方向とも一致するので、
バブルによる圧力の大部分が吐出エネルギーに変換さ
れ、これによって吐出効率が高められる。また、バブル
の圧力がインクを貯蔵部の方向へ逆流させる方向に働か
ないので、次の吐出に対するインクの応答動作が阻害さ
れない。
【0014】更に、ノズルプレートと基板とが直に重ね
合わされているので、流路形成部材のパターニング等が
不要となり、構成が簡易となり、製造工程の単純化が可
能となる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1乃至図3に基
づいて説明する。ここで、図2は図1のA部分における
ノズルプレートを取り除いた場合の拡大説明図、図3は
図2のIII−III線に沿った断面内における拡大動
作説明図である。
【0016】この図1乃至図3に示す実施例は、インク
を部分的に沸騰させてバブルを発生させる発熱部10お
よびこの発熱部10へ通電させるための電極12を有す
る基板8とを備えている。また、この基板8上には、発
熱部10に対応したノズル部4を有するノズルプレート
6が装備されている。また、このノズル部4にインクを
供給する複数のインク供給穴14が基板8上に設けられ
ている。
【0017】ノズルプレート6のノズル部4を形成する
穴部分の直径は、その前述した発熱部10側が当該ノズ
ル部4の外側の穴部分の直径より大きく形成され、更に
この発熱部10側のノズル部4の穴部分は、インクの流
入空間を狭めるようにして当該発熱部10上の空間を囲
むように配置され、当該発熱部10の周囲に延設されて
いる。これにより、発熱部10の領域に流入するインク
の流入方向は、発熱部10とこれに対応するノズル部4
とを結ぶ中心軸線に沿った方向に設定されるようになっ
ている。
【0018】また、前述した基板8上のインク供給穴1
4は、前述した発熱部10の少なくとも両側に設けられ
ている。
【0019】これをさらに詳述すると、インクジェット
プリントヘッド2は、前述したように、インクを外部に
吐出させるための複数のノズル部4を有するノズルプレ
ート6と、このノズルプレート6に直に重ね合わせられ
た基板8とから構成されており、基板8には、インクを
沸騰させてバブルを発生させるための複数の発熱部10
とこれらの発熱部10に通電するための電極12とが装
備されていると共に、各発熱部10に個別に対応するイ
ンク供給穴14が形成されている。各インク供給穴14
は、図示しないインクの貯蔵部へ連通されている。
【0020】インク供給穴14が各発熱部10ごとに個
別にあけられているのは、インク供給穴14と発熱部1
0を極力近づけるための手段であり、インク供給穴14
を近づけたことによって、ノズルプレート6を取り付け
たときにノズル部4がインク供給穴14と連通すること
を目的としている。インク供給穴14が各発熱部10ご
とに個別にあけられていることにより、発熱部10の両
脇にインク供給穴14が開口することになる。
【0021】ノズル部4はインク供給穴14と連通する
ことができる程度に大きいことが必要となるが、あまり
大きいと吐出速度の低下、吐出方向精度の狂い等を生じ
るため、ノズル部4には、図3に示すように、テーパ部
16を設けて、テーパ量を調整してインク供給穴14と
連通させている。
【0022】次に、上述したインクジェットプリントヘ
ッド2におけるインクの吐出動作を説明する。
【0023】図3に示すように、発熱部10に通電がな
されると、表面のインクが沸騰し、バブルBが発生す
る。最大バブル成長方向Dmax がインクの吐出方向E及
びインク供給方向Sn とほぼ等しく、また、バブル成長
方向Dとインク供給方向Sn との打ち消し合いは殆ど生
じないので、バブルBの圧力は、高効率で吐出エネルギ
ーに変換される。従って、インクの吐出効率が高められ
る。
【0024】更に、バブル圧力逃げ流れがなく、すなわ
ち、バブルBの圧力がインクを貯蔵部へ逆流させるよう
に作用しないので、次の吐出に対するインクの応答(リ
フィル)動作が早く行われる。
【0025】また、本実施例では、従来技術において不
可欠とされた流路形成部材が不要であるため、これによ
り、種々の利点がもたらされる。
【0026】すなわち、構成の簡易化に加え、流路形成
部材の基板8への接着、パターニング、流路形状の検査
等の工程が不要となるため、製造工程の大幅な短縮が得
られる。また、流路形成部材を含めた3層の位置合わせ
の手間が軽減され、上記の点も併せて構成精度の向上が
容易に得られる。
【0027】また、流路形成部材は、主に樹脂材料の薄
膜フィルムを用いているが、これは流路部の形状のパタ
ーニングによる形成、基板8やノズルプレート6との接
着性、密着性の点で優れているものの、インクの種類に
よっては耐インク性が著しく悪い場合があり、そのため
流路形成部材に与える影響を評価、考慮しながらインク
を開発する必要があった。本発明では、主にSiやガラ
ス等を用いた基板8の層と、金メッキ等の耐インク処理
を施したノズルプレート6の2層構造としているため、
耐インク性は非常に高く、インクの開発を行う上での自
由度が飛躍的に向上することになる。
【0028】なお、上記例では、各構成要素を特定の形
状で示したが、これに限定されるものではなく、上述の
吐出効率向上機能を満足する範囲で適宜に組替えないし
変更できるものである。
【0029】
【発明の効果】以上のように、本発明によると、最大バ
ブル成長方向とインクの吐出方向及びインク供給方向と
がほぼ等しくなるように構成したので、バブル圧を高効
率で吐出エネルギーに変換することができ、よって吐出
効率を向上させることができ、ひいては印字品質を向上
させることができる。
【0030】また、流路形成部材を不要とすることがで
きるので、構成の簡易化に加え、製造工程の短縮に伴う
製造コストの低減を図ることができると共に製造精度の
向上を図ることができ、さらには、耐インク性の向上並
びにインク開発の自由度を飛躍的に向上させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す平面図である。
【図2】図1内のA部分に於けるノズルプレートを取り
除いた場合の部分拡大説明図である。
【図3】図2のIII−III線に沿った断面図であ
る。
【図4】従来例を示す平面図である。
【図5】図4内のC部分に於けるノズルプレートを取り
除いた場合の部分拡大説明図である。
【図6】図5のVI−VI線での断面図である。
【符号の説明】
4 ノズル部 6 ノズルプレート 8 基板 10 発熱部 12 電極 14 インク供給穴 B バブル Dmax 最大バブル成長方向(鉛直方向成分) E インクの吐出方向 Sn インク供給方向

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを部分的に沸騰させてバブルを発
    生させる発熱部と,この発熱部へ通電させるための電極
    とを有する基板を備え、前記発熱部に対応したノズル部
    を有するノズルプレートを前記基板上に装備し、前記ノ
    ズル部にインクを供給するインク供給穴を前記基板上に
    備えて成るインクジェットプリントヘッドにおいて、 前記発熱部領域に流入するインクの流入方向を、前記発
    熱部とこれに対応するノズル部とを結ぶ中心軸線に沿っ
    た方向に設定し、 前記基板上の前記インク供給穴が、前記発熱部の少なく
    とも両側に設けられている ことを特徴としたインクジェ
    ットプリントヘッド。
  2. 【請求項2】 前記ノズルプレートのノズル部を形成す
    る穴部分の前記発熱部側が、インクの流入空間を狭める
    ようにして且つ当該発熱部上の空間を囲むようにして当
    該発熱部周囲に延設されていることを特徴とした請求項
    1記載のインクジェットプリントヘッド。
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