JP2785301B2 - 芳香族ジアゾニウム塩の製造法 - Google Patents
芳香族ジアゾニウム塩の製造法Info
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Description
【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本発明は芳香族ジアゾニウム塩の製造法に関するもの
である。
である。
芳香族ジアゾニウム塩は農薬、医薬、染料等のファイ
ンケミカル製品の中間体として有用であり、芳香族ハロ
ゲン化物、芳香族炭化水素化合物、芳香族フェノール、
芳香族スルホニルクロライド等に容易に誘導することが
できる。
ンケミカル製品の中間体として有用であり、芳香族ハロ
ゲン化物、芳香族炭化水素化合物、芳香族フェノール、
芳香族スルホニルクロライド等に容易に誘導することが
できる。
(ロ)従来の技術及び発明が解決しようとする問題点 芳香族アミンより芳香族ジアゾニウム塩を経由して、
例えば芳香族スルホニルクロライドの製造を行うと、目
的物の収率が70〜80%と変動し、更にスケールアップす
ると収率が60〜70%に低下する場合がある。
例えば芳香族スルホニルクロライドの製造を行うと、目
的物の収率が70〜80%と変動し、更にスケールアップす
ると収率が60〜70%に低下する場合がある。
(但し、式中Rは芳香族基を示す。) この芳香族スルホニルクロライドの収率の変動要因
は、上式に示したように、芳香族アミンより生成する芳
香族ジアゾニウム塩が過剰に存在する亜硝酸と反応し芳
香族炭化水素、芳香族塩化物が生成するためであること
が判明した。
は、上式に示したように、芳香族アミンより生成する芳
香族ジアゾニウム塩が過剰に存在する亜硝酸と反応し芳
香族炭化水素、芳香族塩化物が生成するためであること
が判明した。
(ハ)問題点を解決するための手段 本発明者等は上記問題点を解決すべく鋭意努力検討し
た結果、本発明を完成するに至った。
た結果、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は芳香族アミンと亜硝酸ナトリウムより
芳香族ジアゾニウム塩を製造するにあたり、過剰の亜硝
酸を存在させない芳香族ジアゾニウム塩の製造法に関す
るものであり、芳香族ジアゾニウム塩溶液よりエチレン
ジクロライド等の塩素系有機溶媒を使用して亜硝酸をノ
ックス(NOX)として抽出除去する芳香族ジアゾニウム
塩の製造法、芳香族ジアゾニウム塩溶液より亜硝酸をノ
ックス(NOX)としてを減圧除去する芳香族ジアゾニウ
ム塩の製造法、特に芳香族アミンの転化率が約95%に達
したときに、過剰の亜硝酸1モルに対し尿素0.3〜3モ
ルを添加後、更に仕込み芳香族アミン1モルに対し亜硝
酸ナトリウム0.1〜0.5モルを添加する芳香族ジアゾニウ
ム塩の製造法に関するものである。
芳香族ジアゾニウム塩を製造するにあたり、過剰の亜硝
酸を存在させない芳香族ジアゾニウム塩の製造法に関す
るものであり、芳香族ジアゾニウム塩溶液よりエチレン
ジクロライド等の塩素系有機溶媒を使用して亜硝酸をノ
ックス(NOX)として抽出除去する芳香族ジアゾニウム
塩の製造法、芳香族ジアゾニウム塩溶液より亜硝酸をノ
ックス(NOX)としてを減圧除去する芳香族ジアゾニウ
ム塩の製造法、特に芳香族アミンの転化率が約95%に達
したときに、過剰の亜硝酸1モルに対し尿素0.3〜3モ
ルを添加後、更に仕込み芳香族アミン1モルに対し亜硝
酸ナトリウム0.1〜0.5モルを添加する芳香族ジアゾニウ
ム塩の製造法に関するものである。
芳香族アミンとしては、 一般式〔I〕 (但し、式中R1は炭素数1〜10のアルキル基、Xは水素
原子、ハロゲン原子を示す。) で表されるピラゾール化合物、 一般式〔II〕 (但し、式中R2及びR3はそれぞれ独立に水素原子、炭素
数1〜5のアルキル基、ハロゲン原子、Xは水素原子、
炭素数1〜5のアルコキシ基を示す。) で表される芳香族化合物等が挙げられる。
原子、ハロゲン原子を示す。) で表されるピラゾール化合物、 一般式〔II〕 (但し、式中R2及びR3はそれぞれ独立に水素原子、炭素
数1〜5のアルキル基、ハロゲン原子、Xは水素原子、
炭素数1〜5のアルコキシ基を示す。) で表される芳香族化合物等が挙げられる。
その他、ジニトロアニリン、ジブロムニトロアニリ
ン、アミノナフトール、アミノナフトールスルホン酸等
が挙げられる。
ン、アミノナフトール、アミノナフトールスルホン酸等
が挙げられる。
先ず、本発明の (1)芳香族アミンの転化率が約95%に達したときに、
過剰の亜硝酸1モルに対し尿素0.3〜3モルを添加後、
更に仕込み芳香族アミン1モルに対し亜硝酸ナトリウム
0.1〜0.5モルを添加する芳香族ジアゾニウム塩の製造法 について、以下説明する。
過剰の亜硝酸1モルに対し尿素0.3〜3モルを添加後、
更に仕込み芳香族アミン1モルに対し亜硝酸ナトリウム
0.1〜0.5モルを添加する芳香族ジアゾニウム塩の製造法 について、以下説明する。
芳香族ジアゾニウム塩は、芳香族アミン、硫酸水溶
液、塩酸水溶液及び必要に応じて酢酸を混合した後、反
応温度に保ちながら亜硝酸ナトリウム水溶液を一定時間
(反応時間)添加する。亜硝酸ナトリウムを一定量添加
したとき、即ち芳香族アミンの転化率が約95%に達した
ときに、尿素水溶液を一定量添加後、更に亜硝酸ナトリ
ウムを添加し反応を続け、芳香族ジアゾニウム塩を製造
するものである。
液、塩酸水溶液及び必要に応じて酢酸を混合した後、反
応温度に保ちながら亜硝酸ナトリウム水溶液を一定時間
(反応時間)添加する。亜硝酸ナトリウムを一定量添加
したとき、即ち芳香族アミンの転化率が約95%に達した
ときに、尿素水溶液を一定量添加後、更に亜硝酸ナトリ
ウムを添加し反応を続け、芳香族ジアゾニウム塩を製造
するものである。
反応温度は、通常0〜40℃の範囲、好ましくは5〜20
℃の範囲がよい。
℃の範囲がよい。
反応時間は、通常0.5〜10時間の範囲、好ましくは1
〜2時間の範囲がよい。
〜2時間の範囲がよい。
硫酸の使用量は、芳香族アミン1モルに対して通常2
〜5モルの範囲、好ましくは2.5〜4モルの範囲がよ
い。
〜5モルの範囲、好ましくは2.5〜4モルの範囲がよ
い。
硫酸水溶液濃度は、通常40〜98重量%の範囲、好まし
くは60〜70重量%の範囲がよい。
くは60〜70重量%の範囲がよい。
塩酸の使用量は、芳香族アミン1モルに対して通常1.
0〜1.5モルの範囲、好ましくは1.05〜1.1モルの範囲が
よい。
0〜1.5モルの範囲、好ましくは1.05〜1.1モルの範囲が
よい。
塩酸水溶液濃度には特に限定はなく、通常35重量%の
ものが使用される。
ものが使用される。
酢酸を使用する場合、芳香族アミン1モルに対して通
常2重量倍までが使用される。
常2重量倍までが使用される。
亜硝酸ナトリウムの全使用量は、芳香族アミン1モル
に対して通常1.05〜1.6モルの範囲、好ましくは1.05〜
1.2モルの範囲がよい。
に対して通常1.05〜1.6モルの範囲、好ましくは1.05〜
1.2モルの範囲がよい。
亜硝酸ナトリウムの尿素添加後の使用量は、仕込み芳
香族アミン1モルに対して通常0.1〜0.5モルの範囲、好
ましくは0.1〜0.2モルの範囲がよい。
香族アミン1モルに対して通常0.1〜0.5モルの範囲、好
ましくは0.1〜0.2モルの範囲がよい。
尿素添加後の亜硝酸ナトリウムは、一部はジアゾ化反
応に使用され、残りは尿素と反応することになる。
応に使用され、残りは尿素と反応することになる。
亜硝酸ナトリウム水溶液の添加速度が遅い場合、ジア
ゾ化反応が優先して起こり反応が終了すると亜硝酸ナト
リウムと尿素の反応が起こる。
ゾ化反応が優先して起こり反応が終了すると亜硝酸ナト
リウムと尿素の反応が起こる。
亜硝酸ナトリウム水溶液濃度は、通常30〜60重量%の
範囲、好ましくは40〜50%重量%の範囲がよい。
範囲、好ましくは40〜50%重量%の範囲がよい。
亜硝酸ナトリウム水溶液の添加方法としては、芳香族
アミン、硫酸水溶液、塩酸水溶液及び必要なら酢酸の混
合液中に、細管(例えば、内径1mm)を入れ定量ポンプ
による亜硝酸ナトリウム水溶液の添加量が変動しないよ
うにすることが好ましい。
アミン、硫酸水溶液、塩酸水溶液及び必要なら酢酸の混
合液中に、細管(例えば、内径1mm)を入れ定量ポンプ
による亜硝酸ナトリウム水溶液の添加量が変動しないよ
うにすることが好ましい。
亜硝酸ナトリウム水溶液の添加速度が遅い場合、ジア
ゾ化反応が終了すると亜硝酸ナトリウムと反応系の発泡
が激しくなり、ジアゾ化反応終了の判定ができる。
ゾ化反応が終了すると亜硝酸ナトリウムと反応系の発泡
が激しくなり、ジアゾ化反応終了の判定ができる。
尿素の使用量は、過剰に存在する亜硝酸1モルに対し
て通常0.3〜3モルの範囲、好ましくは0.5〜1.5モルの
範囲がよい。
て通常0.3〜3モルの範囲、好ましくは0.5〜1.5モルの
範囲がよい。
尿素水溶液濃度は、通常10〜60重量%の範囲、好まし
くは20〜45%重量%の範囲がよい。
くは20〜45%重量%の範囲がよい。
尿素の代わりにスルファミン酸を使用することもでき
る。
る。
次に、本発明の (2)芳香族ジアゾニウム塩溶液よりエチレンジクロラ
イド等の塩素系有機溶媒を使用して亜硝酸をノックス
(NOX)として抽出除去する芳香族ジアゾニウム塩の製
造法 について、以下説明する。
イド等の塩素系有機溶媒を使用して亜硝酸をノックス
(NOX)として抽出除去する芳香族ジアゾニウム塩の製
造法 について、以下説明する。
芳香族ジアゾニウム塩溶液は、芳香族アミン、硫酸水
溶液、塩酸水溶液及び必要に応じ酢酸を混合した後、通
常反応温度に保ちながら亜硝酸ナトリウム水溶液を一定
時間(反応時間)添加して製造する。
溶液、塩酸水溶液及び必要に応じ酢酸を混合した後、通
常反応温度に保ちながら亜硝酸ナトリウム水溶液を一定
時間(反応時間)添加して製造する。
反応温度は、通常0〜40℃の範囲、好ましくは5〜20
℃の範囲がよい。
℃の範囲がよい。
反応時間は、通常0.5〜10時間の範囲、好ましくは1
〜4時間の範囲がよい。
〜4時間の範囲がよい。
硫酸の使用量は、芳香族アミン1モルに対して通常2
〜5モルの範囲、好ましくは2.5〜4モルの範囲がよ
い。
〜5モルの範囲、好ましくは2.5〜4モルの範囲がよ
い。
硫酸水溶液濃度は、通常40〜98重量%の範囲、好まし
くは60〜70重量%の範囲がよい。
くは60〜70重量%の範囲がよい。
塩酸の使用量は、芳香族アミン1モルに対して通常1.
0〜1.5モルの範囲、好ましくは1.05〜1.1モルの範囲が
よい。
0〜1.5モルの範囲、好ましくは1.05〜1.1モルの範囲が
よい。
塩酸水溶液濃度には特に限定はなく、通常35重量%の
ものが使用される。
ものが使用される。
酢酸を使用する場合、芳香族アミン1モルに対して通
常2重量倍までが使用される。
常2重量倍までが使用される。
亜硝酸ナトリウムの使用量は、芳香族アミン1モルに
対して通常1.0〜1.6モルの範囲、好ましくは1.05〜1.2
モルの範囲がよい。
対して通常1.0〜1.6モルの範囲、好ましくは1.05〜1.2
モルの範囲がよい。
亜硝酸ナトリウム水溶液濃度は、通常30〜60重量%の
範囲、好ましくは40〜50%重量%の範囲がよい。
範囲、好ましくは40〜50%重量%の範囲がよい。
上記のようにして製造する芳香族ジアゾニウム塩溶液
について、抽出操作を行う。
について、抽出操作を行う。
抽出溶媒としては、ジクロルエタン等の脂肪族塩素系
有機溶媒が挙げられる。
有機溶媒が挙げられる。
抽出溶媒の使用量としては、芳香族ジアゾニウム塩溶
液1重量部に対して通常0.5〜1.0重量部の範囲がよい。
液1重量部に対して通常0.5〜1.0重量部の範囲がよい。
抽出溶媒の添加時期は、ジアゾ化反応前又はジアゾ化
反応中に添加するのがよく、少なくとも亜硝酸水溶液の
添加終了後直ちに添加する必要がある。
反応中に添加するのがよく、少なくとも亜硝酸水溶液の
添加終了後直ちに添加する必要がある。
抽出温度としては、通常0〜40℃の範囲、好ましくは
5〜20℃の範囲がよい。
5〜20℃の範囲がよい。
更に、本発明の (3)芳香族ジアゾニウム塩溶液より亜硝酸をノックス
(NOX)としてを減圧除去する芳香族ジアゾニウム塩の
製造法 について、以下説明する。
(NOX)としてを減圧除去する芳香族ジアゾニウム塩の
製造法 について、以下説明する。
芳香族ジアゾニウム塩溶液は、上記(2)の項のよう
にして製造後、減圧除去操作を行う。
にして製造後、減圧除去操作を行う。
減圧度としては、通常10〜200mmHgの範囲、好ましく
は30〜70mmHgの範囲がよい。
は30〜70mmHgの範囲がよい。
減圧除去温度としては、芳香族ジアゾニウム塩の分解
温度未満で行う必要があり、通常20℃程度がよい。
温度未満で行う必要があり、通常20℃程度がよい。
減圧時間としては、通常0.3〜3時間の範囲、好まし
くは0.5〜1時間の範囲がよい。
くは0.5〜1時間の範囲がよい。
上記発明(1)、(2)及び(3)のようにして製造
された芳香族ジアゾニウム塩は通常分析及び単離が不可
能なので、例えば芳香族スルホニルクロライドとして定
量分析を行う。
された芳香族ジアゾニウム塩は通常分析及び単離が不可
能なので、例えば芳香族スルホニルクロライドとして定
量分析を行う。
芳香族スルホニルクロライドの製造法としては、芳香
族ジアゾニウム塩溶液を製造後、酢酸、亜硫酸ガス、銅
化合物の混合液に上記芳香族ジアゾニウム塩溶液を滴下
し、芳香族スルホニルクロライドとするものである。
族ジアゾニウム塩溶液を製造後、酢酸、亜硫酸ガス、銅
化合物の混合液に上記芳香族ジアゾニウム塩溶液を滴下
し、芳香族スルホニルクロライドとするものである。
反応温度は、通常−10〜10℃の範囲、好ましくは0〜
5℃の範囲がよい。
5℃の範囲がよい。
反応温度が10℃を越えると亜硫酸ガスの溶解度が低下
するため、芳香族スルホニルクロライドの収率が低下す
る場合がある。
するため、芳香族スルホニルクロライドの収率が低下す
る場合がある。
反応時間は、通常1〜6時間の範囲、好ましくは1〜
2時間の範囲がよい。
2時間の範囲がよい。
酢酸の使用量は、通常使用した芳香族アミンの2〜8
倍重量の範囲、好ましくは2〜3倍重量の範囲がよい。
倍重量の範囲、好ましくは2〜3倍重量の範囲がよい。
亜硫酸ガスの使用量は、通常芳香族アミンの3〜12倍
モルの範囲、好ましくは6〜10倍重量の範囲がよい。
モルの範囲、好ましくは6〜10倍重量の範囲がよい。
亜硫酸ガスの使用量が多い程、芳香族スルホニルクロ
ライドの収率は向上する。例えば、3倍モルの使用で収
率80%、6倍モルの使用で収率86%、10倍モルの使用で
収率91%となる。
ライドの収率は向上する。例えば、3倍モルの使用で収
率80%、6倍モルの使用で収率86%、10倍モルの使用で
収率91%となる。
銅化合物の使用量は触媒量でよく、通常芳香族アミン
の0.01〜0.1倍重量の範囲、好ましくは0.01〜0.05倍重
量の範囲がよい。
の0.01〜0.1倍重量の範囲、好ましくは0.01〜0.05倍重
量の範囲がよい。
銅化合物としては、酢酸第2銅、塩化第2銅、硫酸第
2銅等が使用される。
2銅等が使用される。
次に、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明する
が、本発明はこれらに限定されるものではない。
が、本発明はこれらに限定されるものではない。
(ニ)発明の効果 本発明により芳香族ジアゾニウム塩を高収率で容易に
製造することができる。又、製造された芳香族ジアゾニ
ウム塩は、−10℃で3日間保存しても安定であった。
製造することができる。又、製造された芳香族ジアゾニ
ウム塩は、−10℃で3日間保存しても安定であった。
従って、本発明により製造された芳香族ジアゾニウム
塩より、芳香族ハロゲン化物、芳香族炭化水素化合物、
芳香族フェノール、芳香族スルホニルクロライド等を容
易に高収率で製造することができる。
塩より、芳香族ハロゲン化物、芳香族炭化水素化合物、
芳香族フェノール、芳香族スルホニルクロライド等を容
易に高収率で製造することができる。
(ホ)実施例 実施例1 上記1−メチル−6−アミノ−4−ピラゾールカルボ
ン酸エチルエステル50.7g、65重量%硫酸水溶液136g、3
5重量%塩酸水溶液34.4g、酢酸76gを5〜20℃に保ちな
がら撹拌、混合した。
ン酸エチルエステル50.7g、65重量%硫酸水溶液136g、3
5重量%塩酸水溶液34.4g、酢酸76gを5〜20℃に保ちな
がら撹拌、混合した。
次に、内径1mmの細管をこの混合液中に導き、定量ポ
ンプを使用して41.9重量%亜硝酸ナトリウム水溶液51.9
gを1時間で添加する。続いて、41.7重量%尿素水溶液
6.5gを添加後、更に41.9重量%亜硝酸ナトリウム水溶液
4.9gを添加する。この間、反応温度は5〜20℃に保っ
た。
ンプを使用して41.9重量%亜硝酸ナトリウム水溶液51.9
gを1時間で添加する。続いて、41.7重量%尿素水溶液
6.5gを添加後、更に41.9重量%亜硝酸ナトリウム水溶液
4.9gを添加する。この間、反応温度は5〜20℃に保っ
た。
このジアゾニウム塩水溶液を、塩化第2銅2水塩0.5
g、酢酸150g、亜硫酸ガス115.2gの混合液に温度を10℃
以下に保ちながら約1時間で滴下した。
g、酢酸150g、亜硫酸ガス115.2gの混合液に温度を10℃
以下に保ちながら約1時間で滴下した。
反応終了後、減圧下過剰の亜硫酸ガスを除去した後、
ジクロルエタン200gを添加して抽出を行った。又、分離
した水層もジクロルエタン200gを添加して抽出を行っ
た。
ジクロルエタン200gを添加して抽出を行った。又、分離
した水層もジクロルエタン200gを添加して抽出を行っ
た。
このジクロルエタン抽出液をあわせて、高速液体クロ
マトグラフィを使用して分析を行ったところ1−メチル
−4−カルボン酸エチル−6−ピラゾールスルホニルク
ロライド65.1g(収率86%)を得た。
マトグラフィを使用して分析を行ったところ1−メチル
−4−カルボン酸エチル−6−ピラゾールスルホニルク
ロライド65.1g(収率86%)を得た。
実施例2 実施例1と同様にして調製した1−メチル−6−アミ
ノ−4−ピラゾールカルボン酸エチルエステル50.7g、6
5重量%硫酸水溶液136g、35重量%塩酸水溶液34.4g、酢
酸76gの混合液中に、内径1mmの細管を導入し定量ポンプ
を使用して41.9重量%亜硝酸ナトリウム水溶液56.8gを
反応温度5〜10℃に保ちながら1時間で添加した。添加
終了後、直ちにジクロルエタン400gを添加し亜硝酸及び
副反応生成物を抽出除去した。この間、温度は5〜10℃
に保った。
ノ−4−ピラゾールカルボン酸エチルエステル50.7g、6
5重量%硫酸水溶液136g、35重量%塩酸水溶液34.4g、酢
酸76gの混合液中に、内径1mmの細管を導入し定量ポンプ
を使用して41.9重量%亜硝酸ナトリウム水溶液56.8gを
反応温度5〜10℃に保ちながら1時間で添加した。添加
終了後、直ちにジクロルエタン400gを添加し亜硝酸及び
副反応生成物を抽出除去した。この間、温度は5〜10℃
に保った。
このジアゾニウム塩溶液を、塩化第2銅2水塩0.5g、
酢酸150g、亜硫酸ガス115.2gの混合溶液に反応温度を10
℃以下に保ちながら約1時間で滴下した。
酢酸150g、亜硫酸ガス115.2gの混合溶液に反応温度を10
℃以下に保ちながら約1時間で滴下した。
反応終了後、減圧下過剰の亜硫酸ガスを除去した後、
ジクロルエタン200gを添加して抽出を行った。又、分離
した水層もジクロルエタン200gを添加して抽出を行っ
た。
ジクロルエタン200gを添加して抽出を行った。又、分離
した水層もジクロルエタン200gを添加して抽出を行っ
た。
このジクロルエタン抽出液をあわせて、実施例1と同
様にして分析を行ったところ、1−メチル−4−カルボ
ン酸エチル−6−ピラゾールスルホニルクロライド63.8
g(収率84.2%)を得た。
様にして分析を行ったところ、1−メチル−4−カルボ
ン酸エチル−6−ピラゾールスルホニルクロライド63.8
g(収率84.2%)を得た。
実施例3 実施例1と同様にして調製した1−メチル−6−アミ
ノ−4−ピラゾールカルボン酸エチルエステル50.7g、6
5重量%硫酸水溶液136g、35重量%塩酸水溶液34.4g、酢
酸76gの混合液中に、内径1mmの細管を導入し定量ポンプ
を使用して41.9重量%亜硝酸ナトリウム水溶液56.8gを
反応温度5〜10℃に保ちながら1時間で添加した。添加
終了後、直ちに30mmHgで1時間脱気し亜硝酸を除去し
た。この間、温度は5〜20℃に保った。
ノ−4−ピラゾールカルボン酸エチルエステル50.7g、6
5重量%硫酸水溶液136g、35重量%塩酸水溶液34.4g、酢
酸76gの混合液中に、内径1mmの細管を導入し定量ポンプ
を使用して41.9重量%亜硝酸ナトリウム水溶液56.8gを
反応温度5〜10℃に保ちながら1時間で添加した。添加
終了後、直ちに30mmHgで1時間脱気し亜硝酸を除去し
た。この間、温度は5〜20℃に保った。
このジアゾニウム塩溶液を、塩化第2銅2水塩0.5g、
酢酸150g、亜硫酸ガス115.2gの混合液に反応温度を10℃
以下に保ちながら約1時間で滴下した。
酢酸150g、亜硫酸ガス115.2gの混合液に反応温度を10℃
以下に保ちながら約1時間で滴下した。
反応終了後、減圧下過剰の亜硫酸ガスを除去した後、
ジクロルエタン200gを添加して抽出を行った。又、分離
した水層もジクロルエタン200gを添加して抽出を行っ
た。
ジクロルエタン200gを添加して抽出を行った。又、分離
した水層もジクロルエタン200gを添加して抽出を行っ
た。
このジクロルエタン抽出液をあわせて、実施例1と同
様にして分析を行ったところ、1−メチル−4−カルボ
ン酸エチル−6−ピラゾールスルホニルクロライド64.5
g(収率85.1%)を得た。
様にして分析を行ったところ、1−メチル−4−カルボ
ン酸エチル−6−ピラゾールスルホニルクロライド64.5
g(収率85.1%)を得た。
実施例4 実施例1と同様にして調製した1−メチル−6−アミ
ノ−4−ピラゾールカルボン酸エチルエステル50.7g、6
5重量%硫酸水溶液136g、35重量%塩酸水溶液34.4g、酢
酸76gの混合液中に、内径1mmの細管を導入し定量ポンプ
を使用して41.9重量%亜硝酸ナトリウム水溶液56.8gを
反応温度5〜10℃に保ちながら1時間で添加した。続い
て、41.7重量%尿素水溶液6.5gを添加後、更に41.9重量
%亜硝酸ナトリウム水溶液4.9gを添加した。この間、反
応温度は5〜20℃に保った。この反応液(尿素処理液と
略称する。)を3分割して15℃で30分及び2時間、5℃
で24時間放置後、各放置反応液について副反応生成物を
ジクロロエタン抽出して分析を行った。
ノ−4−ピラゾールカルボン酸エチルエステル50.7g、6
5重量%硫酸水溶液136g、35重量%塩酸水溶液34.4g、酢
酸76gの混合液中に、内径1mmの細管を導入し定量ポンプ
を使用して41.9重量%亜硝酸ナトリウム水溶液56.8gを
反応温度5〜10℃に保ちながら1時間で添加した。続い
て、41.7重量%尿素水溶液6.5gを添加後、更に41.9重量
%亜硝酸ナトリウム水溶液4.9gを添加した。この間、反
応温度は5〜20℃に保った。この反応液(尿素処理液と
略称する。)を3分割して15℃で30分及び2時間、5℃
で24時間放置後、各放置反応液について副反応生成物を
ジクロロエタン抽出して分析を行った。
又、実施例1と同様にして調製した1−メチル−6−
アミノ−4−ピラゾールカルボン酸エチルエステル50.7
g、65重量%硫酸水溶液136g、35重量%塩酸水溶液34.4
g、酢酸76gの混合液中に、内径1mmの細管を導入し定量
ポンプを使用して41.9重量%亜硝酸ナトリウム水溶液5
6.8gを反応温度5〜10℃に保ちながら1時間で添加し
た。この反応液(無処理液と略称する。)を3分割して
15℃で30分及び2時間、5℃で24時間放置後、各放置反
応液について副反応生成物をジクロロエタン抽出して分
析を行った。
アミノ−4−ピラゾールカルボン酸エチルエステル50.7
g、65重量%硫酸水溶液136g、35重量%塩酸水溶液34.4
g、酢酸76gの混合液中に、内径1mmの細管を導入し定量
ポンプを使用して41.9重量%亜硝酸ナトリウム水溶液5
6.8gを反応温度5〜10℃に保ちながら1時間で添加し
た。この反応液(無処理液と略称する。)を3分割して
15℃で30分及び2時間、5℃で24時間放置後、各放置反
応液について副反応生成物をジクロロエタン抽出して分
析を行った。
副反応生成物は1−メチル−4−ピラゾールカルボン
酸エチルエステル(MPHと略称する。)及び1−メチル
−6−クロル−4−ピラゾールカルボン酸エチルエステ
ル(PClと略称する。)であった。結果を次頁表に示
す。
酸エチルエステル(MPHと略称する。)及び1−メチル
−6−クロル−4−ピラゾールカルボン酸エチルエステ
ル(PClと略称する。)であった。結果を次頁表に示
す。
比較例 実施例1と同様にして調製した1−メチル−6−アミ
ノ−4−ピラゾールカルボン酸エチルエステル50.7g、6
5重量%硫酸水溶液136g、35重量%塩酸水溶液34.4g、酢
酸76gの混合液中に、内径1mmの細管を導入し定量ポンプ
を使用して41.9重量%亜硝酸ナトリウム水溶液58.4gを
反応温度5〜10℃に保ちながら1時間で添加した。1時
間反応後、41.7重量%尿素水溶液6.5gを添加する。この
間、反応温度は5〜20℃に維持する。
ノ−4−ピラゾールカルボン酸エチルエステル50.7g、6
5重量%硫酸水溶液136g、35重量%塩酸水溶液34.4g、酢
酸76gの混合液中に、内径1mmの細管を導入し定量ポンプ
を使用して41.9重量%亜硝酸ナトリウム水溶液58.4gを
反応温度5〜10℃に保ちながら1時間で添加した。1時
間反応後、41.7重量%尿素水溶液6.5gを添加する。この
間、反応温度は5〜20℃に維持する。
このジアゾニウム塩溶液を、塩化第2銅2水塩0.5g、
酢酸150g、亜硫酸ガス115.2gの混合液に約1時間で滴下
する。この間、反応温度は10℃以下に維持する。
酢酸150g、亜硫酸ガス115.2gの混合液に約1時間で滴下
する。この間、反応温度は10℃以下に維持する。
反応終了後、減圧下過剰の亜硫酸ガスを除去した後、
ジクロルエタン200gを添加して抽出を行った。又、分離
した水層もジクロルエタン200gを添加して抽出を行っ
た。
ジクロルエタン200gを添加して抽出を行った。又、分離
した水層もジクロルエタン200gを添加して抽出を行っ
た。
このジクロルエタン抽出液をあわせて、実施例1と同
様にして分析を行ったところ、1−メチル−4−カルボ
ン酸エチル−6−ピラゾールスルホニルクロライド56.8
g(収率75%)を得た。
様にして分析を行ったところ、1−メチル−4−カルボ
ン酸エチル−6−ピラゾールスルホニルクロライド56.8
g(収率75%)を得た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07B 43/00 C07C 245/20 C07D 231/18,231/38
Claims (2)
- 【請求項1】一般式〔I〕 (但し、式中R1は炭素数1〜10のアルキル基、Xは水素
原子又はハロゲン原子を示す。) で表されるピラゾール化合物と亜硝酸ナトリウムより芳
香族ジアゾニウム塩を製造するにあたり、過剰の亜硝酸
を存在させない芳香族ジアゾニウム塩の製造法。 - 【請求項2】ピラゾール化合物の転化率が約95%に達し
たときに、過剰の亜硝酸1モルに対し尿素0.3〜3モル
を添加後、更に仕込みピラゾール化合物に対し亜硝酸ナ
トリウム0.1〜0.5モルを添加する請求項(1)記載の芳
香族ジアゾニウム塩の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1037226A JP2785301B2 (ja) | 1989-02-16 | 1989-02-16 | 芳香族ジアゾニウム塩の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1037226A JP2785301B2 (ja) | 1989-02-16 | 1989-02-16 | 芳香族ジアゾニウム塩の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02215731A JPH02215731A (ja) | 1990-08-28 |
JP2785301B2 true JP2785301B2 (ja) | 1998-08-13 |
Family
ID=12491683
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1037226A Expired - Fee Related JP2785301B2 (ja) | 1989-02-16 | 1989-02-16 | 芳香族ジアゾニウム塩の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2785301B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE3204132A1 (de) * | 1981-02-13 | 1982-10-21 | Rohner AG Pratteln, 4133 Pratteln | Verfahren zur durchfuehrung von chemischen reaktionen, bei welchen nitrose gase auftreten |
WO1988007987A1 (en) * | 1987-04-06 | 1988-10-20 | Mallinckrodt, Inc. | Improved process for preparing aromatic fluorides |
-
1989
- 1989-02-16 JP JP1037226A patent/JP2785301B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02215731A (ja) | 1990-08-28 |
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