JP2785170B2 - 塗布液の塗布法及びその装置 - Google Patents
塗布液の塗布法及びその装置Info
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- JP2785170B2 JP2785170B2 JP5201139A JP20113993A JP2785170B2 JP 2785170 B2 JP2785170 B2 JP 2785170B2 JP 5201139 A JP5201139 A JP 5201139A JP 20113993 A JP20113993 A JP 20113993A JP 2785170 B2 JP2785170 B2 JP 2785170B2
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- Japan
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- processing chamber
- pressure
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- processed
- aerosol
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- Special Spraying Apparatus (AREA)
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
- Spray Control Apparatus (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は合成樹脂成型品、紙、
布、木材、セラミック等の被処理物への表面改質剤、着
色剤、接着剤の塗布、金属等の表面処理、さらには食品
添加剤の塗布等に使用する塗布液の塗布法及びその装置
に関するものである。
布、木材、セラミック等の被処理物への表面改質剤、着
色剤、接着剤の塗布、金属等の表面処理、さらには食品
添加剤の塗布等に使用する塗布液の塗布法及びその装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】合成樹脂成型品等の表面に帯電防止剤等
の表面改質剤から成る皮膜を塗布、形成せしめるには表
面改質剤等の溶液を大気圧より高い高圧エアーで加圧し
て霧化し、微粒子から成るミスト又はエアロゾルにして
これを被処理物に吹き付け、これにより被処理物の表面
に均一な極薄膜を形成する方法が採られている。
の表面改質剤から成る皮膜を塗布、形成せしめるには表
面改質剤等の溶液を大気圧より高い高圧エアーで加圧し
て霧化し、微粒子から成るミスト又はエアロゾルにして
これを被処理物に吹き付け、これにより被処理物の表面
に均一な極薄膜を形成する方法が採られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら特定の容
器や処理室の中でこれをやると次第に圧力差がなくな
り、霧化しなくなる。また空気中で微粒子から成るミス
ト又はエアロゾルを被処理物に吹き付ける場合、微粒子
は空気の粘性によって邪魔され、被処理物に付着しにく
い。これは圧力が上がれば上がる程空気が邪魔し、ミス
ト又はエアロゾルの被処理物への付着性が悪い。
器や処理室の中でこれをやると次第に圧力差がなくな
り、霧化しなくなる。また空気中で微粒子から成るミス
ト又はエアロゾルを被処理物に吹き付ける場合、微粒子
は空気の粘性によって邪魔され、被処理物に付着しにく
い。これは圧力が上がれば上がる程空気が邪魔し、ミス
ト又はエアロゾルの被処理物への付着性が悪い。
【0004】そこでこの発明はエアロゾルを被処理物に
吹き付ける塗布法において、エアロゾルの粒子を小さく
してもエアロゾルが空気に邪魔されず、被処理物に付着
し易い塗布法及び装置を提供するものである。
吹き付ける塗布法において、エアロゾルの粒子を小さく
してもエアロゾルが空気に邪魔されず、被処理物に付着
し易い塗布法及び装置を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は被処理物を密
閉された処理室内に入れ、別設の真空ポンプ等を用いて
約105Pa(パスカル)以下にまで減圧して処理室内
を外気圧より減圧状態にする。一方処理室外部に設けた
表面改質剤等の塗布液を小径の注入口であるノズルから
処理室内に吸引させる。これにより塗布液はその圧力差
により霧化され、粒径約0.1μ〜100μのエアロゾ
ル乃至はマイクロゾルとなる。そして上記被処理物にエ
アロゾルを付着させ、エアロゾルの成分から成る皮膜を
被処理物の表面に形成せしめる塗布液の塗布法とした。
また上記塗布液を処理室に吸引させる際、適宜の気体と
ともに吸引させる場合もある。
閉された処理室内に入れ、別設の真空ポンプ等を用いて
約105Pa(パスカル)以下にまで減圧して処理室内
を外気圧より減圧状態にする。一方処理室外部に設けた
表面改質剤等の塗布液を小径の注入口であるノズルから
処理室内に吸引させる。これにより塗布液はその圧力差
により霧化され、粒径約0.1μ〜100μのエアロゾ
ル乃至はマイクロゾルとなる。そして上記被処理物にエ
アロゾルを付着させ、エアロゾルの成分から成る皮膜を
被処理物の表面に形成せしめる塗布液の塗布法とした。
また上記塗布液を処理室に吸引させる際、適宜の気体と
ともに吸引させる場合もある。
【0006】またこの方法に使用する装置としては、被
処理物を入れて密閉する処理室を設け、当該処理室内の
エアーを抜いて処理室内の圧力を外気圧より減圧する真
空ポンプ装置を設け、当該処理室の外部に設けた表面改
質剤等の塗布液を単独又は適宜の気体とともに上記処理
室内に吸引して霧化させるノズルを設けたものである。
処理物を入れて密閉する処理室を設け、当該処理室内の
エアーを抜いて処理室内の圧力を外気圧より減圧する真
空ポンプ装置を設け、当該処理室の外部に設けた表面改
質剤等の塗布液を単独又は適宜の気体とともに上記処理
室内に吸引して霧化させるノズルを設けたものである。
【0007】
【作用】この発明では被処理物が入った処理室を約10
5Pa以下に減圧し、外気圧より減圧した状態にしてい
るため、塗布液を適宜の気体とともに又は塗布液のみを
ノズルから吸引させると、処理室と塗布液が入っていた
個所との圧力差により当該塗布液が霧化し、エアロゾル
乃至はマイクロゾルとなる。また被処理物の大きさによ
って大量のエアロゾルを必要とする場合は、真空ポンプ
等で処理室内の圧力を減圧しつつ塗布液を処理室に注入
することもできる。また減圧と塗布液の噴霧とを交互に
繰り返す場合もある。またこの様に処理室を減圧してい
るためエアロゾルは被処理物に付着しやすい。また処理
室内に浮遊しているエアロゾルは処理室内で空気の粘膜
に邪魔されず、エアロゾル乃至はマイクロゾルが微細な
粒子であっても被処理物表面に付着しやすい。
5Pa以下に減圧し、外気圧より減圧した状態にしてい
るため、塗布液を適宜の気体とともに又は塗布液のみを
ノズルから吸引させると、処理室と塗布液が入っていた
個所との圧力差により当該塗布液が霧化し、エアロゾル
乃至はマイクロゾルとなる。また被処理物の大きさによ
って大量のエアロゾルを必要とする場合は、真空ポンプ
等で処理室内の圧力を減圧しつつ塗布液を処理室に注入
することもできる。また減圧と塗布液の噴霧とを交互に
繰り返す場合もある。またこの様に処理室を減圧してい
るためエアロゾルは被処理物に付着しやすい。また処理
室内に浮遊しているエアロゾルは処理室内で空気の粘膜
に邪魔されず、エアロゾル乃至はマイクロゾルが微細な
粒子であっても被処理物表面に付着しやすい。
【0008】
【実施例】以下この発明の実施例を図について説明す
る。図1乃至図3はこの発明の装置を示し、処理室を形
成する鋼板から成る処理タンク1を設け、この処理タン
ク1は蓋2を有し、この蓋2の開閉により処理室内に被
処理物3を出し入れする。またこの処理タンク1内には
ヒーター4を設けている。
る。図1乃至図3はこの発明の装置を示し、処理室を形
成する鋼板から成る処理タンク1を設け、この処理タン
ク1は蓋2を有し、この蓋2の開閉により処理室内に被
処理物3を出し入れする。またこの処理タンク1内には
ヒーター4を設けている。
【0009】この処理タンク1内からパイプ5を外部に
導出し、その他端に補助タンク6、真空ポンプ7及び8
を夫々直列に接続している。この処理タンク1と上記真
空ポンプ7とを直結するバイパスパイプ9を設け、この
バイパスパイプ9に第1バルブ10を設け、また補助タ
ンク6の前後のパイプ5に、この第1バルブ10に並列
して第2バルブ11及び第3バルブ12を夫々設けてい
る。
導出し、その他端に補助タンク6、真空ポンプ7及び8
を夫々直列に接続している。この処理タンク1と上記真
空ポンプ7とを直結するバイパスパイプ9を設け、この
バイパスパイプ9に第1バルブ10を設け、また補助タ
ンク6の前後のパイプ5に、この第1バルブ10に並列
して第2バルブ11及び第3バルブ12を夫々設けてい
る。
【0010】さらに上記処理タンク1内からパイプ13
を外部に導出し、その他端に第4バルブ14及びエアー
フィルター15を直列に接続している。またこのエアー
フィルター15と並列に第5バルブ16b及び窒素ガス
ボンベ17を設けている。なおこの第5バルブ16bに
対応して上記エアーフィルター15の接続個所に第6バ
ルブ16aを設けている。またこの処理タンク1には内
部の処理室の圧力を表示する圧力計18を設けている。
を外部に導出し、その他端に第4バルブ14及びエアー
フィルター15を直列に接続している。またこのエアー
フィルター15と並列に第5バルブ16b及び窒素ガス
ボンベ17を設けている。なおこの第5バルブ16bに
対応して上記エアーフィルター15の接続個所に第6バ
ルブ16aを設けている。またこの処理タンク1には内
部の処理室の圧力を表示する圧力計18を設けている。
【0011】さらにこの処理タンク1には図2に示すご
とく、上記パイプ13の一端と接続されたノズル19を
設け、このノズル19に近接したパイプ13に適宜の塗
布液の移送パイプ20の一端が接続されている。そして
この移送パイプ20の一端には電磁弁21を設けてい
る。また処理タンク1内の底部にはタンク内のドレイン
を抜くドレインパイプ22を設けている。なお図2では
ノズル19を二個設け、各ノズル19に上記パイプ13
の一端を接続させているが、これは上記パイプ13の一
端を分岐させてもよく、又エアーフィルター15等を有
するパイプ13を二組設けても良い。またこのノズル1
9は、図3に示すごとく、上記移送パイプ20の先端開
口部外周を中空部23を介して被い、上記パイプ13の
開口端を当該中空部23に面した構成となっている。
とく、上記パイプ13の一端と接続されたノズル19を
設け、このノズル19に近接したパイプ13に適宜の塗
布液の移送パイプ20の一端が接続されている。そして
この移送パイプ20の一端には電磁弁21を設けてい
る。また処理タンク1内の底部にはタンク内のドレイン
を抜くドレインパイプ22を設けている。なお図2では
ノズル19を二個設け、各ノズル19に上記パイプ13
の一端を接続させているが、これは上記パイプ13の一
端を分岐させてもよく、又エアーフィルター15等を有
するパイプ13を二組設けても良い。またこのノズル1
9は、図3に示すごとく、上記移送パイプ20の先端開
口部外周を中空部23を介して被い、上記パイプ13の
開口端を当該中空部23に面した構成となっている。
【0012】次ぎにこの装置を用いて被処理物にエアロ
ゾルを塗布するには、まず処理タンク1の蓋2を開け
て、被処理物3を処理タンク1内に入れ、そして蓋2を
閉める。そして第2バルブ11及び第3バルブ12を開
け真空ポンプ7及び8を作動させる。これにより処理タ
ンク1内のエアーが補助タンク6内に吸引され、その後
第2バルブ11及び第3バルブ12を閉じで第1バルブ
10を開ける。これにより直接処理タンク1内のエアー
を吸引する。そして圧力計18を見て処理タンク1内の
圧力を確認しつつ処理タンク1内のエアーを抜いてい
き、約105Pa以下に成ったことを確認する。
ゾルを塗布するには、まず処理タンク1の蓋2を開け
て、被処理物3を処理タンク1内に入れ、そして蓋2を
閉める。そして第2バルブ11及び第3バルブ12を開
け真空ポンプ7及び8を作動させる。これにより処理タ
ンク1内のエアーが補助タンク6内に吸引され、その後
第2バルブ11及び第3バルブ12を閉じで第1バルブ
10を開ける。これにより直接処理タンク1内のエアー
を吸引する。そして圧力計18を見て処理タンク1内の
圧力を確認しつつ処理タンク1内のエアーを抜いてい
き、約105Pa以下に成ったことを確認する。
【0013】そこで上記第4バルブ14及び第6バルブ
16aを開き、エアーフィルター15を通して外気エア
ーをノズル19から処理タンク1内に吸引し、これと同
時に上記電磁弁21を開く。これにより移送パイプ20
内の塗布液がパイプ13内の外気エアーに引っ張られて
各ノズル19から処理タンク1内に吸引される。そこで
処理タンク1内と移送パイプ20乃至はパイプ13内と
の圧力差により上記塗布液は霧化し、多数の微粒子から
成るエアロゾル乃至はマイクロゾルとなる。しかもこの
処理タンク1内は減圧されているためこれらのエアロゾ
ルは処理タンク1内に噴霧された状態と成り、被処理物
3にエアロゾルが付着する。
16aを開き、エアーフィルター15を通して外気エア
ーをノズル19から処理タンク1内に吸引し、これと同
時に上記電磁弁21を開く。これにより移送パイプ20
内の塗布液がパイプ13内の外気エアーに引っ張られて
各ノズル19から処理タンク1内に吸引される。そこで
処理タンク1内と移送パイプ20乃至はパイプ13内と
の圧力差により上記塗布液は霧化し、多数の微粒子から
成るエアロゾル乃至はマイクロゾルとなる。しかもこの
処理タンク1内は減圧されているためこれらのエアロゾ
ルは処理タンク1内に噴霧された状態と成り、被処理物
3にエアロゾルが付着する。
【0014】その際被処理物3の大きさ等によってエア
ロゾルの噴霧の間中上記真空ポンプ7、8を作動させ、
処理タンク1内を吸引減圧させる場合や、一端真空ポン
プ7、8の作動を止めてエアロゾルを噴霧する場合、又
はこれらを断続的に繰り返す場合がある。さらに上記処
理タンク1内のヒーター4を加熱し、処理タンク1内の
温度を上げることにより、エアロゾルの粒子に含まれる
水分の蒸発を促進させ、微粒子化するとともに被処理物
3へ付着した粒子の水分の蒸発を促進させるものであ
る。この様にして被処理物3に付着したエアロゾルの粒
子に含まれた水分が蒸発し、被処理物3の表面に塗布液
の成分から成る薄膜が形成される。
ロゾルの噴霧の間中上記真空ポンプ7、8を作動させ、
処理タンク1内を吸引減圧させる場合や、一端真空ポン
プ7、8の作動を止めてエアロゾルを噴霧する場合、又
はこれらを断続的に繰り返す場合がある。さらに上記処
理タンク1内のヒーター4を加熱し、処理タンク1内の
温度を上げることにより、エアロゾルの粒子に含まれる
水分の蒸発を促進させ、微粒子化するとともに被処理物
3へ付着した粒子の水分の蒸発を促進させるものであ
る。この様にして被処理物3に付着したエアロゾルの粒
子に含まれた水分が蒸発し、被処理物3の表面に塗布液
の成分から成る薄膜が形成される。
【0015】噴霧処理の終了後処理タンク1内を外気エ
アーを入れて外気圧と同じ圧力にし、処理タンク1の蓋
2を開けて被処理物3を取り出す。なお上記実施例では
第4バルブ14及び第6バルブ16aを開け、外気エア
ーをエアーフィルター15を通して処理タンク1内に吸
引したが、これに代えて第4バルブ14及び第5バルブ
16bを開けて窒素ガスボンベ17から窒素ガスを処理
タンク1の処理室内に吸引し、上記塗布液を霧化するこ
ともできる。
アーを入れて外気圧と同じ圧力にし、処理タンク1の蓋
2を開けて被処理物3を取り出す。なお上記実施例では
第4バルブ14及び第6バルブ16aを開け、外気エア
ーをエアーフィルター15を通して処理タンク1内に吸
引したが、これに代えて第4バルブ14及び第5バルブ
16bを開けて窒素ガスボンベ17から窒素ガスを処理
タンク1の処理室内に吸引し、上記塗布液を霧化するこ
ともできる。
【0016】なお上記被処理物には合成樹脂成型品、
紙、布、木材、セラミック、食品等の適宜のものが含ま
れる。また塗布液には帯電防止剤、防曇剤等の表面改質
剤、着色剤、接着剤、塗料、薬剤さらには食品添加剤等
の溶液、分散液が含まれる。また上記実施例では適宜の
気体とともに塗布液が処理タンク1内に吸引させている
が、図4に示すように、ノズル19に塗布液の移送パイ
プ20の先端のみを接続し、電磁弁21の開放により塗
布液を処理タンク1内に吸引させ、塗布液を霧化させる
こともできる。また上記実施例では処理タンク1内を約
105Pa以下に減圧したが、これはほぼ真空状態であ
る。しかしながら必ずしも真空状態にする必要はなく、
要は塗布液が圧力差により霧化できる程度に減圧すれば
よい。
紙、布、木材、セラミック、食品等の適宜のものが含ま
れる。また塗布液には帯電防止剤、防曇剤等の表面改質
剤、着色剤、接着剤、塗料、薬剤さらには食品添加剤等
の溶液、分散液が含まれる。また上記実施例では適宜の
気体とともに塗布液が処理タンク1内に吸引させている
が、図4に示すように、ノズル19に塗布液の移送パイ
プ20の先端のみを接続し、電磁弁21の開放により塗
布液を処理タンク1内に吸引させ、塗布液を霧化させる
こともできる。また上記実施例では処理タンク1内を約
105Pa以下に減圧したが、これはほぼ真空状態であ
る。しかしながら必ずしも真空状態にする必要はなく、
要は塗布液が圧力差により霧化できる程度に減圧すれば
よい。
【0017】
【発明の効果】この発明は以上の構成であり、請求項1
項乃至3項の発明では外気圧より減圧した状態の密閉さ
れた処理室内に適宜の気体とともに又は単独で塗布液を
吸引させるため、当該塗布液が霧化し、エアロゾル乃至
はマイクロゾルを処理室内に噴霧したのと同じ状態にな
る。しかも処理室内は減圧されているためエアロゾルが
空気に邪魔されず、被処理物に付着し易い。従ってエア
ロゾルの粒子を微細化し、マイクロゾル化しても被処理
物に付着する。それ故この発明の方法又は装置によれ
ば、微細化したエアロゾル又はマイクロゾルを迅速かつ
確実に被処理物表面に付着させることができ、極薄膜が
形成できる。
項乃至3項の発明では外気圧より減圧した状態の密閉さ
れた処理室内に適宜の気体とともに又は単独で塗布液を
吸引させるため、当該塗布液が霧化し、エアロゾル乃至
はマイクロゾルを処理室内に噴霧したのと同じ状態にな
る。しかも処理室内は減圧されているためエアロゾルが
空気に邪魔されず、被処理物に付着し易い。従ってエア
ロゾルの粒子を微細化し、マイクロゾル化しても被処理
物に付着する。それ故この発明の方法又は装置によれ
ば、微細化したエアロゾル又はマイクロゾルを迅速かつ
確実に被処理物表面に付着させることができ、極薄膜が
形成できる。
【0018】また真空状態では水蒸気の飽和点が小さく
なるため気化しやすく、このため少ないエアー量又は気
体量で霧化しやすい。それ故塗布液をエアロゾルにする
際の供給エアー量を極めて少なくすることができ、経済
的である。
なるため気化しやすく、このため少ないエアー量又は気
体量で霧化しやすい。それ故塗布液をエアロゾルにする
際の供給エアー量を極めて少なくすることができ、経済
的である。
【図1】この発明の実施例の装置の概略構成図である。
【図2】この発明の実施例の装置における処理タンクの
構成図である。
構成図である。
【図3】この発明の実施例の装置におけるノズルの概略
構成図である。
構成図である。
【図4】この発明の実施例の装置における他のノズルの
概略構成図である。
概略構成図である。
1 処理タンク 2 蓋 3 被処理物 5 パイプ 6 補助タンク 7 真空ポンプ 8 真空ポンプ 9 バイパスパ
イプ 10 第1バルブ 13 パイプ 14 第4バルブ 19 ノズル 20 移送パイプ 21 電磁弁
イプ 10 第1バルブ 13 パイプ 14 第4バルブ 19 ノズル 20 移送パイプ 21 電磁弁
Claims (3)
- 【請求項1】被処理物を密閉された処理室内に入れ、当
該処理室内のエアーを抜いて外気圧より減圧し、この状
態の処理室内に、処理室の外部に設けた適宜の塗布液を
ノズルから吸引させ、その圧力差で当該塗布液を霧化
し、この霧化されたエアロゾルを上記被処理物に付着さ
せ、エアロゾルの成分から成る皮膜を被処理物の表面に
形成せしめることを特徴とする、塗布液の塗布法。 - 【請求項2】被処理物を密閉された処理室内に入れ、当
該処理室内のエアーを抜いて外気圧より減圧し、この状
態の処理室内に、処理室の外部に設けた適宜の気体とと
もに適宜の塗布液をノズルから吸引させ、その圧力差で
当該塗布液を霧化し、この霧化されたエアロゾルを上記
被処理物に付着させ、エアロゾルの成分から成る皮膜を
被処理物の表面に形成せしめることを特徴とする、塗布
液の塗布法。 - 【請求項3】被処理物を入れて密閉自在となる処理室を
設け、当該処理室内のエアーを抜いて外気圧より減圧す
る真空ポンプ装置を設け、この処理室内に、処理室の外
部に設けた適宜の塗布液を単独又は適宜の気体とともに
吸引して、霧化させるノズルを設けたことを特徴とす
る、塗布液の塗布装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5201139A JP2785170B2 (ja) | 1993-07-21 | 1993-07-21 | 塗布液の塗布法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5201139A JP2785170B2 (ja) | 1993-07-21 | 1993-07-21 | 塗布液の塗布法及びその装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0731906A JPH0731906A (ja) | 1995-02-03 |
JP2785170B2 true JP2785170B2 (ja) | 1998-08-13 |
Family
ID=16436054
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5201139A Expired - Lifetime JP2785170B2 (ja) | 1993-07-21 | 1993-07-21 | 塗布液の塗布法及びその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2785170B2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0240472U (ja) * | 1988-09-12 | 1990-03-19 | ||
JPH0397508A (ja) * | 1989-09-11 | 1991-04-23 | Fuji Electric Co Ltd | 多孔質板の液体含浸装置 |
JPH0663467A (ja) * | 1992-08-10 | 1994-03-08 | Asahi Sanac Kk | 自動塗装ラインに用いる光電式被塗物検出装置 |
-
1993
- 1993-07-21 JP JP5201139A patent/JP2785170B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0731906A (ja) | 1995-02-03 |
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