JP2784528B2 - 発泡スチロール粉砕片含有成形体及び該成形体の製造方法 - Google Patents

発泡スチロール粉砕片含有成形体及び該成形体の製造方法

Info

Publication number
JP2784528B2
JP2784528B2 JP35593092A JP35593092A JP2784528B2 JP 2784528 B2 JP2784528 B2 JP 2784528B2 JP 35593092 A JP35593092 A JP 35593092A JP 35593092 A JP35593092 A JP 35593092A JP 2784528 B2 JP2784528 B2 JP 2784528B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
crushed
crushed pieces
pieces
molded article
expanded particles
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP35593092A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06182890A (ja
Inventor
邦雄 高橋
英一 前沢
武 中里
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Achilles Corp
Tosei Kogyo KK
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Achilles Corp
Tosei Kogyo KK
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Achilles Corp, Tosei Kogyo KK, Mitsubishi Electric Corp filed Critical Achilles Corp
Priority to JP35593092A priority Critical patent/JP2784528B2/ja
Publication of JPH06182890A publication Critical patent/JPH06182890A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2784528B2 publication Critical patent/JP2784528B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/52Mechanical processing of waste for the recovery of materials, e.g. crushing, shredding, separation or disassembly
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/62Plastics recycling; Rubber recycling

Landscapes

  • Molding Of Porous Articles (AREA)
  • Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は家電やその他の梱包材又
は断熱材等に用いられる発泡成形体に関し、特に使用済
の発泡スチロールを再生利用した成形体及び、該成形体
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】発泡スチロールは家電製品等の梱包用緩
衝材として広く使用されているが、近年資源保護及び廃
棄物処理等の観点から、使用後再生して利用することが
強く要望されている。従来、発泡スチロールの再生利用
方法として例えば次の〜の手段が提案されている。
発泡スチロールをいったん溶融し押出機でペレット化
し、該ペレットを原料として成形を行い成形品を得る。
押出中にブタン、ペンタン等を圧入して発泡性の粒子
を得たのち、蒸気で加熱することにより予備発泡粒子を
得て、該発泡粒子を原料として型内発泡等を行って再び
発泡成形体を得る。押し出したペレットを再び高温、
高圧下の含浸釜内で発泡剤を圧入し発泡性の粒子を得
て、上記と同様に発泡成形体を得る。
【0003】しかし上記〜の方法はいずれも、発泡
スチロール→前処理→溶融→押出→ペレット化→(→予
備発泡)→成形体(又は発泡成形体)を得るというよう
に、一度樹脂を溶融してペレット化する必要があり、更
に発泡成形体にするには予備発泡粒子を製造しなければ
ならず、工程が多く作業が複雑で手間がかかり、処理コ
ストが高くなるため工業的に実用化されていない。
【0004】そこで、発泡スチロールを一度溶融押出す
る工程を経ずに処理する手段として、使用済の発泡スチ
ロール成形品を粉砕機で粉砕し粉砕片とし、該粉砕片を
未使用の予備発泡粒子と混合したものを原料に発泡成形
体を製造して、発泡スチロールを粉砕しただけで、そこ
から直ちに発泡成形体が製造可能な、いわば複雑な工程
を経ずに発泡成形体を得る方法が実用化されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
発泡スチロールの粉砕片と予備発泡粒子とを混合して発
泡成形体を得る方法は、下記の〜に示すように種々
の欠点があった。発泡粒子と粉砕片との混合状態が不
均一になり、成形品になると粉砕片の多い部分は粉砕片
には発泡余力がないため形状を維持できず収縮してしま
う。粉砕片のサイズにばらつきがあるため充填性が悪
く、また原料供給機に入りにくく充填不良が発生する。
粉砕片が帯電して充填性が悪くなったり、ホッパーと
充填型をつなぐ充填ホースの内部に該粉砕片が付着して
成形型内部へ粒子を供給困難になる。スリットや充填
口に粉砕片が詰まる。
【0006】また仮に成形体が得られたとしても、粉砕
片の混入率(体積%)が成形体の10%を越えると、発
泡成形体の品質が低下して成形品外観が著しく低下した
り、実用上充分な物性が得られないという問題があっ
た。一方、10%以下の粉砕片を混入したものが得られ
るとしても、その程度の粉砕片の使用量では使用済の発
泡スチロールの再生効率が悪く、上記の製造上の問題点
と合わせて欠点の多いものであった。
【0007】そこで、、発泡成形体の品質を比較的損な
うことなく、使用済みの発泡スチロールの再生効率を高
める試みとして、特開平4−108835号公報に示さ
れた方法も行われた。しかしながら本方法においては、
使用済み発泡スチロール成形品を熱線を用いて角状細片
に切断する必要があり、複雑な工程が増加して再生成形
体を得るのに大きなコストアップになってしまう。
【0008】本発明は上記従来技術の欠点を解消しよう
とするものであり、使用済の発泡スチロールを多量使用
し且つ物性的に優れた発泡スチロール粉砕片含有成形体
を得ることを目的とするものである。また同時に、発泡
スチロール粉砕片と予備発泡粒子との均一な混合が可能
であり型への充填性が良好で作業効率に優れ、工業的に
実用化が充分可能で経済的な上記スチロール粉砕片含有
成形体の製造方法を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の発泡スチロール
粉砕片含有成形体は、発泡スチロールを粉砕してなる粉
砕片と未使用の予備発泡粒子とを混合した混合粒子を型
内発泡してなる成形体において、分級して微粉砕片を除
去し、短径の長さが2〜7mmの粉砕片と、未使用の予
備発泡粒子の平均粒径が粉砕片の最大短径の長さの1/
2よりも小さい予備発泡粒子とで構成された混合粒子か
らなり、粉砕片が成形体の体積比で10〜50%の含有
率で分散混入されていることを特徴とする。
【0010】本発明の発泡スチロール粉砕片含有成形体
の製造方法は、発泡スチロールを粉砕してなる粉砕片と
未使用の予備発泡粒子とを混合した混合粒子を型内発泡
させて成形体とする発泡スチロール粉砕片含有成形体の
製造方法において、分級して微粉砕片を除去し、短径の
長さが2〜7mmの粉砕片と、未使用の予備発泡粒子の
平均粒径が粉砕片の最大短径の長さの1/2よりも小さ
い予備発泡粒子とで構成された混合粒子とからなり、粉
砕片が成形体の体積比で10〜50%の含有率で分散混
入されている混合粒子を使用することを特徴とする。予
備発泡粒子の平均粒径は2mm以下であることが好まし
い。また上記製造方法において、発泡スチロールの粉砕
片を帯電防止剤で処理することが好ましい。
【0011】本発明の発泡スチロール粉砕片含有成形体
は、発泡体全体が40倍から70倍に発泡して形成され
た発泡体であり、予備発泡粒子を発泡させて得られた部
分と、発泡スチロールの粉砕片の部分とから形成され、
上記粉砕片の部分は、実用上体積比で全成形体の中の最
高50%まで形成可能である。粉砕片の部分が50%を
越えると、実用上不十分な物性となり望ましくない。ま
た、使用済発泡スチロール等を粉砕して得られる粉砕片
の部分が、成形体のなかで10%以下では廃発泡スチロ
ールの再生効率が低いために、経済的に不利である。従
って、粉砕片の部分と全発泡体体積中の20%〜50%
を粉砕片の部分とし、残りの部分を予備発泡粒子の発泡
により得られた部分として形成するのか好ましい。
【0012】以下、図面を用いて本発明を詳細に説明す
る。図1は本発明の発泡スチロール粉砕片含有成形体の
製造方法を説明するための発泡成形装置を示す概略図で
ある。本発明の発泡スチロール粉砕片含有成形体を製造
するには、先ず発泡スチロールを粉砕して分級し粉砕片
とし、次いで該粉砕片6と予備発泡粒子7をそれぞれの
ホッパー10、11から、例えば図1に示すように混合
機1を用いて均一に混合し混合粒子8とし、該混合粒子
8はホッパー2へ送り充填ホース3を経て充填器4によ
りエアー等で成形型5の内部へ充填され、型内部へ充填
した混合粒子を蒸気等で加熱して発泡させた後、冷却し
て型から取り出して成形体9を得ることができる。上記
のホッパー2や充填器4及び成形型5等の型内発泡成形
装置は、予備発泡粒子を用いて発泡成形体を製造する際
に使用される従来公知の装置をそのまま利用することが
できる。
【0013】図2は上記混合粒子の混合状態を示す模式
図であり、発泡スチロール粉砕片含有成形体の製造に用
いられる混合粒子は、図2に示すように発泡スチロール
を粉砕して得られた粉砕片6と予備発泡粒子7とが均一
に混合されていることが本発明においては重要である。
混合粒子を均一な状態とするために本発明の製造方法に
おいては粉砕片6に対して小さな平均粒径の予備発泡粒
子7を使用している。図3は粉砕片及び粉砕粒子を説明
するための平面図であり、(a)は粉砕片を示し、
(b)は予備発泡粒子を示す。以下本発明において用い
られる粉砕片と予備発泡粒子について説明する。
【0014】本発明の発泡スチロールを粉砕して得られ
る粉砕片6は図2又は図3(a)に示すように、粉砕し
た後微粉砕片を除去した状態の不規則な形状を有するも
のでよいが、図3(a)に示す長さL1(短径)が2m
m〜7mmのサイズのものが用いられ、また1mm以
下、好ましくは2mm以下の微粉砕片を除去したものを
用いるのが好ましい。尚、上記の粉砕片の長さL1は種
々の大きさの粉砕片のなかで最も大きな粉砕片の縦、
横、高さのうち最も短い部分を測定した値を言う。
【0015】粉砕片6の長さL1が7mm以上になると、
通常充填口の大きさは10〜15mm程度なので充填口に
粉砕片がつまり充填性が低下する虞れが大きくなる。ま
た、長さL1が2mm未満になると、微粉砕片が多く発生
してしまう欠点があり、また、粉砕片が帯電し易く微粉
砕片に挙動が近づいて充填性が低下するため好ましくな
い。
【0016】発泡スチロールの粉砕片6は、一度使用し
た発泡スチロール成形品、ブロック、又はそれらを製造
する際に発生した不良品等を原料として粉砕及び分級す
ることで得られる。上記原料としての発泡スチロールは
発泡倍率等特に限定されない。発泡スチロールを粉砕す
る手段は、公知の各種粉砕手段を用いることができる。
例えば特開昭60−8205号に記載されているような
粉砕機を用いる乾式粉砕法や、水の存在下で回転してい
る切断用羽根に発泡成形品を接触させ粉砕する湿式粉砕
法等が挙げられる。
【0017】更に、粉砕機で粉砕した粉砕片を一定の寸
法範囲のものにするには分級機、選別機等を用いてふる
いわけることが望ましい。微粉砕片のなかでも特に1mm
以下の微粉砕片を除去することは、成形後の成形体の表
面に粉浮きし成形体の外観不良を確実に防止できるた
め、この2mm以下の微粉砕片をできるだけ除去するのが
好ましい。分級、選別は粉砕片の最大短径を一定値にす
るようにし、更に短径が2mm以下のものを除去するよう
にする。
【0018】本発明において粉砕片を帯電防止処理をす
ることで、混合粒子の成形型への充填不良や、ホッパー
と成形型をつなぐ充填ホース内部で粉砕片が該ホースに
付着する等の不具合を確実に防止して、よりスムーズな
充填を行うことが可能である。帯電防止処理は予備発泡
粒子との混合前、混合時及び混合後のいずれでもよい。
また発泡スチロールの粉砕に先立ち廃スチロール成形品
に予め帯電防止処理を行っておいてもよい。粉砕片を帯
電防止剤で後から処理する場合には、帯電防止剤を水に
分散させておいて前述の湿式粉砕法を用いると粉砕と防
止処理とを同時に行うことができる。この帯電防止処理
に用いられる帯電防止剤は、アニオン、カチオン、非イ
オン系界面活性剤を水に希釈したものや或いは上記界面
活性剤をそのまま使用することができる。
【0019】本発明において用いられる予備発泡粒子7
は、ポリスチレンの発泡性粒子を予備発泡して得られた
ものであり、該粒子の平均粒径L2が上記の発泡スチロ
ール粉砕片の長さL1の最大短径のものに対して約1/2
以下のものであればよいが、通常平均粒径L2が1.5 〜
3.5 mmのものを使用するのが好ましい。これは前述した
ように大きさが2〜7mmの範囲の粉砕片6を使用するの
が好ましく、平均粒径L2が1.5 〜3.5 mmの予備発泡粒
子は上記粉砕片に対応する大きさである。
【0020】予備発泡粒子は通常の発泡成形に用いられ
ている40〜70倍程度の発泡倍率に発泡可能な予備発
泡粒子を用いることができ、市販品が容易に入手可能で
ある。予備発泡粒子は製造しようとする発泡スチロール
粉砕片含有成形体の用途等に応じ、適宜予備発泡粒子の
発泡倍率や種類を選択すればよい。また、予備発泡粒子
は粉砕片と同様に帯電防止処理を施すのが好ましい。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を示し説明する。 実施例1 アキレス製発泡性ポリスチレンビーズ“KX”を発泡さ
せた予備発泡粒子(平均粒径:1.9 mm)と2mm以下の微
粉砕片を除いた長さ2〜7mmの発泡スチロールの粉砕片
を均一に混合し24時間放置した後、常法にしたがい型
内発泡成形を行った。発泡倍率が60倍、体積比率で予
備発泡粒子:75%・粉砕片:25%の混合成形試料
(以下、実施例1と記す。)と予備発泡粒子100%で
成形した試料(以下、参考例1と記す。)での静的特性
は、圧縮試験装置にて10mm/minの速度で圧縮試験を行
い、得られた圧縮荷重−歪量曲線を図4に示す。図4か
ら実施例1と参考例1での静的特性に有意差がないこと
がわかる。
【0022】また、実施例1と参考例1の動的特性は、
図5に示すように緩衝材落下試験装置にて落下高さ:6
0cmから落下重錘を試料の上に落下して発生した加速度
の測定を行い、得られた発生加速度−静的応力曲線を表
1・図6に、緩衝係数−応力曲線を図7に示す。表1・
図6と図7から、実施例1と参考例1での動的特性に有
為差がないことがわかる。
【0023】実施例2 アキレス製発泡性ポリスチレンビーズ“KX”を50倍
に発泡させた予備発泡粒子を使用し、実際に費用する場
合を想定し、図8に示すように、家電製品であるカラー
テレビの緩衝材22を試作した。このカラーテレビ用緩
衝材の発泡倍率が50倍、体積比率で予備発泡粒子:7
0%・粉砕片:30%の混合成形緩衝材(以下、実施例
2と記す。)と予備発泡粒子:100%で成形した緩衝
材(以下、参考例2と記す。)において、図8に示すよ
うにカラーテレビ21のブラウン管中央に加速度計24
を取付け、外装箱23で覆って試験体とし落下試験を行
い、加速度を測定した結果を表2に示す。表2から実施
例2と参考例2での落下試験結果に有意差がないことが
わかる。
【0024】参考例1 参考のため、使用済の発泡スチロールの粉砕片を全く使
用せずに、予備発泡粒子:100%で製造した静的・動
的特性結果を実施例1に合わせ、図4、表1、図6・7
に示す。
【0025】参考例2 また、カラーテレビ用の緩衝材として、使用済の発泡ス
チロールの粉砕片を全く使用せずに、予備発泡粒子:1
00%で成形した緩衝材の同一条件における落下試験結
果を実施例2に合わせて表2に示す。
【0026】
【表1】
【0027】
【表2】
【0028】
【作用】発泡スチロール粉砕片と予備発泡粒子を混合す
ると、粉砕片に対して予備発泡粒子が小さいため、粉砕
片どうしの間に形成されるすき間に予備発泡粒子が入り
こんで絡みあい一体となり、予備発泡粒子のみが下部に
また粉砕片のみが上方に偏在することなく、両者が均一
に混合した状態が保持される。更に、上記混合粒子が成
形型内部に充填される場合、混合粒子中には粉砕片の微
粉砕片がないために、型の充填口やホース内部でつまり
がなくスムーズに型内に充填される。特に粒径2mm以下
の予備発泡粒子を使用すると、予備発泡粒子は粉砕片と
金型面との間に入り易くなり、成形体の表面部分は殆ど
予備発泡粒子の発泡体で覆われ、粉砕片は表面には殆ど
あらわれなく、外観が良好になる。
【0029】成形型内に充填された混合粒子は、型内が
加熱されると予備発泡粒子が粉砕片の間に均一に分散さ
れた状態で発泡が起こり、粉砕粒子の間の空隙を埋める
ように予備発泡粒子が膨張して粉砕片同志を融着一体化
する。その結果得られた成形体は、予備発泡粒子が発泡
することにより形成された発泡部分と殆ど発泡しない粉
砕粒子の部分とから構成され、粉砕片の部分が成形体の
中に均一に分散した状態に形成される。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本発明の発泡スチロ
ール粉砕片含有成形体は、一度使用した発泡スチロール
成形品を粉砕した粉砕片を多量に含有するため、使用済
発泡スチロールの再生利用の効率が高く、粉砕片を混入
しない発泡成形品と同等の物性を有するものが得られる
ため、使用済みの発泡スチロールを多量に処理して再生
利用することが可能であり、資源の有効利用、廃棄物処
理等の問題解決に寄与する多大な実用的効果を有する。
【0031】本発明の発泡スチロール粉砕片含有成形体
の製造方法は、粉砕片の長さに対して小さな平均粒子径
の予備発泡粒子を混合した混合粒子を使用するために、
使用済の発泡スチロール成形品を粉砕する装置と、予備
発泡粒子とを混合する装置を付加するだけで、成形機の
充填口やコアベントやスリット等に粉砕片がつまって充
填不良が起こる虞れがなく、従来の発泡成形装置をその
まま使用して連続生産が可能なため製造設備が安価で且
つ生産効率が良好になり、発泡スチロール粉砕片含有成
形体を低コストで提供することができる。
【0032】また、本発明製造方法では粉砕片の微粉砕
片を除去していることによ、スリットやコアベント等へ
粉砕片が詰まらず、成形品の外観に微粉砕片が現出した
りせずに、表面平滑できれいな表面を有する成形品が得
られる。
【0033】本発明の製造方法において、発泡スチロー
ルの粉砕片を帯電防止材で処理して使用した場合、成形
機の充填口に粉砕品がつまる充填不良をより確実に防止
でき、連続生産が更にスムーズに行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の発泡スチロール粉砕片含有成形体の製
造方法を説明するための発泡成形装置を示す概略図であ
る。
【図2】発泡スチロール粉砕片と予備発泡粒子との混合
粒子の混合状態を示す模式図である。
【図3】粉砕片及び予備発泡粒子を説明するための平面
図であり、(a)は粉砕片、(b)は予備発泡粒子を示
す。
【図4】実施例1の成形体と参考例の成形体の圧縮応力
−歪量曲線を示すグラフである。
【図5】実施例において用いた緩衝材落下試験装置の概
略図である。
【図6】実施例1と参考例1の成形体の発生加速度−静
的応力曲線を示すグラフである。
【図7】実施例1と参考例1の成形体の緩衝係数−応力
曲線を示すグラスである。
【図8】実施例2と参考例2の落下試験に用いたカラー
テレビ包装形態を示す部分切欠斜視図である。
【符号の説明】
1 混合機 2 ホッパー 3 充填ホース 4 充填機 5 成形型 6 発泡スチロールを粉砕して得た粉砕片 7 予備発泡粒子 8 混合粒子 9 発泡スチロール粉砕片含有成形体 10 粉砕片ホッパー 11 予備発泡粒子ホッパー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前沢 英一 神奈川県鎌倉市大船2−14−40 (72)発明者 中里 武 東京都町田市忠生1−28−5 (56)参考文献 特開 平4−108835(JP,A) 特開 昭53−61658(JP,A)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発泡スチロールを粉砕してなる粉砕片と未
    使用の予備発泡粒子とを混合した混合粒子を型内発泡
    なる成形体において、分級して微粉砕片を除去し、短径の長さが2〜7mmの
    粉砕片と、 未使用の予備発泡粒子の平均粒径が粉砕片の最大短径の
    長さの1/2よりも小さい予備発泡粒子とで構成された
    混合粒子からなり、 粉砕片が成形体 の体積比で10〜50%の含有率で分散
    混入されていることを特徴とする発泡スチロール粉砕片
    含有成形体。
  2. 【請求項2】発泡スチロールを粉砕してなる粉砕片と未
    使用の予備発泡粒子とを混合した混合粒子を型内発泡さ
    せて成形体とする発泡スチロール粉砕片含有成形体の製
    造方法において、分級して微粉砕片を除去し、短径の長さが2〜7mmの
    粉砕片と、 未使用の予備発泡粒子の平均粒径が粉砕片の最大短径の
    長さの1/2よりも小さい予備発泡粒子とで構成された
    混合粒子とからなり、 粉砕片が成形体の体積比で10〜50%の含有率で分散
    混入されている混合粒子 を使用することを特徴とする発
    泡スチロール粉砕片含有発泡成形体の製造方法。
  3. 【請求項3】 予備発泡粒子の平均粒径が2mm以下であ
    る請求項2記載の発泡スチロール粉砕片含有成形体の製
    造方法。
  4. 【請求項4】 発泡スチロールを粉砕してなる粉砕片を
    帯電防止剤で処理する請求項2又は請求項3記載の発泡
    スチロール粉砕片含有成形体の製造方法。
JP35593092A 1992-12-18 1992-12-18 発泡スチロール粉砕片含有成形体及び該成形体の製造方法 Expired - Fee Related JP2784528B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35593092A JP2784528B2 (ja) 1992-12-18 1992-12-18 発泡スチロール粉砕片含有成形体及び該成形体の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35593092A JP2784528B2 (ja) 1992-12-18 1992-12-18 発泡スチロール粉砕片含有成形体及び該成形体の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06182890A JPH06182890A (ja) 1994-07-05
JP2784528B2 true JP2784528B2 (ja) 1998-08-06

Family

ID=18446469

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35593092A Expired - Fee Related JP2784528B2 (ja) 1992-12-18 1992-12-18 発泡スチロール粉砕片含有成形体及び該成形体の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2784528B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002003637A (ja) * 2000-06-19 2002-01-09 Asahi Kasei Corp ポリオレフィン系樹脂型内発泡成形体及びその製造方法
JP4678744B2 (ja) * 2001-03-09 2011-04-27 アキレス株式会社 再生発泡樹脂ブロックの製造方法
JP2002370246A (ja) * 2001-06-13 2002-12-24 Mitsubishi Kagaku Form Plastic Kk 添加剤含有発泡樹脂成形体及びその製造方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5361658A (en) * 1976-11-15 1978-06-02 Kanegafuchi Chemical Ind Producing method and apparatus for foamed polystyrene molded body
JPH04108835A (ja) * 1990-08-29 1992-04-09 Hitachi Chem Co Ltd 再生発泡性熱可塑性樹脂成形品の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06182890A (ja) 1994-07-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101477124B1 (ko) 발포성 폴리스티렌계 수지 입자와 그 제조 방법, 폴리스티렌계 수지 예비 발포 입자, 폴리스티렌계 수지 발포 성형체, 열가소성 수지 예비 발포 입자와 그 제조 방법, 및 열가소성 수지 발포 성형체
US3535408A (en) Recovery and utilization of scrap in production of foamed vinyl aromatic polymeric products
JP2784528B2 (ja) 発泡スチロール粉砕片含有成形体及び該成形体の製造方法
JP2007283576A (ja) 廃発泡ポリオレフィン系樹脂成形体の加圧減容品を利用した発泡ポリオレフィン系樹脂成型体の製造方法
CA2290493C (en) Method of recycling polyester foam
JPH0788876A (ja) 発泡成形方法
JP3589617B2 (ja) 木質様成形品の製造方法
JP2510808B2 (ja) ポリスチレン発泡体の再利用のための処理方法
JP3044942B2 (ja) 球状再生発泡性スチレン系樹脂粒子の製造法
JPH04108835A (ja) 再生発泡性熱可塑性樹脂成形品の製造方法
JPH07314438A (ja) 発泡性熱可塑性樹脂粒子の製造方法
JPH115256A (ja) 再生ビーズ含有の発泡スチロール製造方法及びその成形体
JP3576815B2 (ja) 熱可塑性樹脂発泡成形体及びその製造方法
JPS60161113A (ja) 木質繊維を利用した複合組成物の製造方法
JP5641846B2 (ja) 発泡性ポリスチレン系樹脂粒子とその製造方法、ポリスチレン系樹脂予備発泡粒子及びポリスチレン系樹脂発泡成形体
JP3310886B2 (ja) 再生発泡性スチレン系樹脂粒子、その製造方法および再生発泡スチレン系樹脂成形体
JP3085676U (ja) 木質様成形品および木質様成形品製造装置
JPH06293081A (ja) 発泡熱可塑性樹脂成形体の製造方法
JP2008265093A (ja) 廃発泡ポリオレフィン系樹脂成形体を利用したポリオレフィン系樹脂発泡成形体の製造法。
JP3981299B2 (ja) スチレン系樹脂の回収品から発泡性粒子を製造する方法
JP4035885B2 (ja) 再生発泡性スチレン系樹脂粒子の製造方法
JP2012207156A (ja) 加熱溶融発泡成形用の発泡剤含有熱可塑性樹脂粒子とその製造方法及び熱可塑性樹脂発泡成形体とその製造方法
JP2001040132A (ja) 樹脂発泡体の製造方法
JP4234832B2 (ja) 再生発泡性スチレン系樹脂粒子の製造法及び再生発泡スチレン系樹脂成形品
JPH06182891A (ja) 再生発泡ポリスチレン系樹脂成形体の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080529

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090529

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100529

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100529

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110529

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110529

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120529

Year of fee payment: 14

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees