JP2783242B2 - 回転検出装置 - Google Patents

回転検出装置

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JP2783242B2
JP2783242B2 JP8042674A JP4267496A JP2783242B2 JP 2783242 B2 JP2783242 B2 JP 2783242B2 JP 8042674 A JP8042674 A JP 8042674A JP 4267496 A JP4267496 A JP 4267496A JP 2783242 B2 JP2783242 B2 JP 2783242B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は回転検出装置に係
り、特に小型で安価な光学式回転検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の光学式回転検出装置は、回転量を
電気パルスに変換し、機器制御等を目的として用いられ
ている。この光学式回転検出装置は、その構造から、透
過型と反射型との2種類に分類されている。
【0003】透過型の光学式回転検出装置としては、例
えば1990年7月発行の「センサ技術」第10巻第8
号の26〜30頁によると、図12に示すように、軸4
2に中心部が貫通固定されている円盤状のロータリープ
レート43の周辺部に、所定幅のスリット44が所定間
隔で断続的に形成されている。このスリット44を透過
する位置には、光源45と受光素子46が対向配置され
ており、さらに、ロータリープレート43と受光素子4
6の間にはスリット44と同じ寸法を持つ、スリット4
4’を有するインデックススケール47が配置されてい
る。
【0004】回転の検出は、図13に示すように、ロー
タリープレート43のスリット44とインデックススケ
ール47のスリット44’が一致した場合と、それ以外
の時の受光素子の出力レベルの比で行われる。
【0005】一方、従来の反射型の光学式回転検出装置
としては、例えば特開平5−141991号公報記載の
ものが知られている。この光学式回転検出装置は、図1
4に示すように、光源50と受光素子51を横に並べて
配置する構成とされており、無反射部を形成するロータ
リープレート52の移動方向に所定長の反射部53を所
定間隔で断続的に形成し、反射部53で反射された光源
50からの光を受光素子51により受光する構成であ
る。なお、この従来の回転検出装置では、図示を省略し
たマスクが受光素子51の受光面上に設けられ、ギャッ
プ変動に伴う受光素子51への受光量の変動を抑制して
いる。
【0006】また、クロストークを防ぐため図14に示
すように、マスク54をロータリープレート52と光源
50及び受光素子51の間に設けることが特開昭62−
58728号公報に記載されている。
【0007】更に、機能の点から、光学式回転検出装置
を分類すると、「センサ技術」1991年臨時増刊号4
2−46頁に示されるように、インクリメンタル型とア
ブソリュート型とに分類されている。
【0008】インクリメンタル型は、例えば、図12に
示すように、ロータリープレート43が回転し、スリッ
ト44の通過毎に、受光素子46での光の強弱を検出し
パルスを生成する構成である。また、受光素子を2つ以
上設け、その出力に位相差が生じるように、受光素子の
位置を設定することにより、回転方向を検出することが
できる。
【0009】一方、アブソリュート型の構造は図15に
示すように、回転ディスク60に符号化した絶対位置情
報が穴61によって刻んである。回転ディスク60の目
盛りは、外周部で細かく、軸中心に近づくに従い粗くな
っていく。回転ディスク60は複数の発光素子62と複
数の受光素子63の間に設けられている。また、回転デ
ィスク60と発光素子62の間にはアブソリュート用ス
リット64が穿設された固定板65が固定されている。
【0010】このアブソリュート型の回転検出装置で
は、発光素子62から出射された光がそれぞれアブソリ
ュート用スリット64を透過し、更に回転している回転
ディスク60の穴61がその光路中に来たときのみその
穴を通過して、回転ディスク60の半径方向に並ぶ複数
の受光素子63により受光される。これにより、受光素
子63が光電変換してビット情報を出力する。最外周部
の受光素子からLSB信号、最内周部の受光素子からM
SB信号を検出できる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記の従来
の透過型回転検出装置の場合、回転の検出は、図13に
あるように、ロータリープレート43のスリット44と
インデックススケール47のスリット44’が一致した
場合と、それ以外の時の受光素子の出カレベルの比で行
われるため、ロータリープレート43およびインデック
ススケール47をはさんで光源45と受光素子46の光
軸を精度良く設定する必要がある。また、実際の組立の
場合、光源45や受光素子46は個別部品を用いるた
め、その位置合わせが難しく、組み立て性が非常に悪い
という不都合を生じていた。
【0012】さらに、光源45や受光素子46は、ロー
タリープレート43の周辺部に配置されるため、中心部
等には無駄な空間が存在する。回転検出装置の径方向の
サイズは、分解能によるスリットサイズによるものの
他、光源45や受光素子46のサイズによって決まる。
すなわち、小型化に際して不都合な構成である。従来の
反射型の光学式回転検出装置も透過型同様に光源50や
受光素子51は個別部品を隣接配置するため、そのサイ
ズは大きくなる。
【0013】このような、精度、サイズといった問題
は、アブソリュート型回転検出装置を作成する場合特に
問題となる。アブソリュート型では、図15と共に説明
したとおり、多数の発光素子62、受光素子63及び多
数の穴のあいた回転ディスク60及び多数のスリット6
4を有する固定板65が必要であり、これらを光軸方向
に沿って精度良く並べ、組み上げなければならない。イ
ンクリメンタル型においても、回転方向を検出する機能
を設ける場合、同様の問題があり、組立性を悪くし、小
型化を困難にしている。
【0014】本発明は以上の点に鑑みなされたもので、
小型で精度が良く、しかも組立の際の光学素子間の精密
な位置出し調整を軽減し得る回転検出装置を提供するこ
とを目的とする。
【0015】また、本発明の他の目的は、電気的なノイ
ズや塵埃に強い回転検出装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために、開口部を持つ受光素子が表面に形成され
た受光素子基板と、受光素子基板の裏面に配置された光
源と、受光素子基板の表面に対向離間配設された、部分
的に反射部が形成された回転基板とを有し、回転基板の
回転軸延長線上に光源を配置し、光源から出た光を受光
素子基板の開口部を通過して回転基板上に照射し、回転
基板の回転により変化する、反射部からの反射光の光強
度の強弱を、受光素子によって検出する構成としたもの
である。
【0017】この発明では、受光素子が表面に形成され
た受光素子基板を薄膜半導体プロセスで形成でき、それ
を組立に用いることができる。また、受光素子は開口部
を有し、光源から出た光をこの開口部を透過させる構成
であるため、開口部により従来のスリットに相当する機
能を果たすことができる。
【0018】また、本発明における回転基板は反射部が
一定間隔で放射状に配置されており、受光素子は反射部
の有無と等しい間隔で、複数の開口部を備えた一つの受
光素子である構成としたため、複数の反射部からの反射
光をまとめて一つの受光素子で受光できるため、光の利
用効率を高くすることができる。
【0019】また、本発明における回転基板は、複数の
同心円上に互いに異なるピッチで反射部が形成されてお
り、受光素子は、回転基板の複数の各同心円の円周上の
任意位置に対応するようにそれぞれ開口部が配置された
複数の受光素子からなること構成としたものである。こ
の発明では、アブソリュート型の回転検出装置を構成す
る場合に従来は多数並べる必要があった受光素子を一つ
の受光素子基板上に形成することができる。
【0020】更に、本発明は、受光素子を開口部の位置
がそれぞれ回転基板に規則的に設けた反射部のピッチの
相と異なる複数の受光素子からなる構成とすることによ
り、回転基板の回転方向の検出もできる。
【0021】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0022】図1は本発明になる回転検出装置の第1の
実施の形態の分解斜視図を示す。同図において、受光素
子基板3をはさみ、一方の側に光源2が配置され、他方
の側にロータリープレート7が配置される。ロータリー
プレート7の中心部には回転軸9の一端が固定され、回
転軸9の他端は軸受け8によって、筐体(図2の1)に
支えられている。図では離して描いてあるが、受光素子
基板3とロータリープレート7は、その間隔がおよそ5
0μmになるよう調整されている。
【0023】図2は図1の回転検出装置を組み立てた状
態の断面図を示す。光源2、受光素子基板3、軸受け8
は筐体1に固定され、回転軸9の回転により、ロータリ
ープレート7が回転するようになっている。
【0024】 光源2は、例えば発光ダイオード(LE
D)であり、光線の指向性、平行性を出すため樹脂レン
ズ18が光源2の前方に取り付けられている。この光源
2と樹脂レンズ18からなる光学部品は市販品でよく、
例えば三洋電機株式会社製のSLP−835A−37を
用いることができ、その径は3.4mmである。また、
光源2は図2から明らかなように、回転軸9の延長線上
に配置されている。
【0025】図3は図1の受光素子基板3の一例の正面
図を示す。受光素子基板3は、透明基板であるガラス基
板上の縦方向の直線上に2つの受光素子5が形成されて
いる基板である。このガラス基板の受光素子5の中心に
対応する位置に、光を通すために、開口部10が設けら
れており、それ以外のところは、ガラス基板上の受光素
子5の下部電極によって遮光する構成としているため、
裏面からの照明光は開口部10のみを通り抜けることに
なる。
【0026】図4は図1中の一つの受光素子5の一例の
断面図を示す。ここに示す受光素子5はp−i−ショッ
トキータイプのフォトダイオードである。図4に示すよ
うに、受光素子5は、透明基板である受光素子基板3上
に遮光体兼カソード電極4、水素化アモルファスシリコ
ン(a−Si:H)層11、アノード電極12、透明電
極13及び絶縁膜14からなる構造で、アノード電極1
2は配線15を介して図3に示したパッド16に接続さ
れている。なお、図3のパッド17は図4に示した遮光
体兼カソード電極4が、受光素子基板3を正面から見た
ときに露出している部分である。
【0027】受光素子5の形成方法は、例えば、透明基
板である受光素子基板3上に保護膜である二酸化シリコ
ンを、化学気相成長(CVD)法で成膜する。次に下部
電極であるカソード電極4をスパッタ法とフォトリソグ
ラフィ法でクロムにより形成する。この下部電極(カソ
ード電極)4は遮光体であり、受光素子基板の開口部1
0を除いて受光素子基板3の全面を覆うこととなる。開
口部10のサイズは、今回50μm×200μmとし
た。
【0028】次に、水素化アモルファスシリコン(a−
Si:H)によるi層を成膜し、その上層部をP+層に
した層11を形成する。その後、上部電極であるアノー
ド電極12をクロムで形成し、ITOを成膜することで
透明電極13を形成した後、パターニングを行う。受光
窓部のサイズは、150μm×300μmとした。
【0029】次に、絶縁膜14として二酸化シリコンを
成膜した後、アノード電極12とのコンタクトホールを
絶縁膜14の所定位置に形成する。続いて、アルミニウ
ムで配線15を形成し、最後に保護膜である窒化シリコ
ン膜を成膜し、パッド17を露出させる。そして、ダイ
ジングソーで切断することにより、4mm角の受光素子
基板を得る。角に設けたパッド17と、ワイヤボンディ
ング法等で電気的接続をとり使用する。
【0030】図5は図1中のロータリープレート7の一
例の正面図を示す。このロータリープレート7は、ガラ
ス基板7a上に、放射状に所定のピッチでアルミニウム
をパターニングした構成である。アルミニウムの部分が
反射部7b、アルミニウムの無いガラス基板7aの部分
が非反射部となる。分解能は32P/Rである。
【0031】図3に示した受光素子基板3の受光面と、
このロータリープレート7を、中心を合わせ、向かい合
わせると図6に示すような構造になる。すなわち、図6
は受光素子の開口部10と、ロータリープレート7の円
周方向の断面図を示す。開口部10付近での反射部7b
の幅は150μmである。
【0032】次にこの回転検出装置の動作について説明
する。光源2から出た光は、樹脂レンズ18を通り光束
を揃えられ、受光素子基板3の裏面を一様に照射する。
受光素子基板3は開口部10を除き、受光素子5内に設
けたカソード電極4によって遮光されている。そのた
め、開口部10からのみ、光が受光素子基板3を通り抜
け、ロータリープレート7に到達する。
【0033】ロータリープレート7は、回転軸9の回転
によって回転する。ここで、開口部10に対向する位置
に反射部7bがある場合、開口部10を透過した光は反
射部7bで反射し、開口部10の近傍にある受光素子5
にその反射光が入射する。一方、開口部10に対向する
位置にロータリープレート7の非反射部がある場合、こ
の非反射部は図5に示したガラス基板7aであるため、
開口部10を透過した光はガラス基板7aを殆ど反射す
ることなく透過するため、開口部10の近傍の受光素子
5には反射光が受光されない。
【0034】従って、ロータリープレート7の回転によ
り、その回転速度に応じた周期で開口部10に対向する
位置に断続的に反射部7bが位置することとなるため、
受光素子5に達する反射光に上記回転速度に応じた周期
で光強度の強弱が生じ、受光素子5に流れる電流が反射
光の光強度の強弱に応じて増減する。従って、この受光
素子5の出力電流レベルを、所定のしきい値で二値化す
ることにより、ロータリープレート7の回転速度に応じ
た周期のパルス列を検出できる。
【0035】この第1の実施の形態によれば、受光素子
5が表面に形成された受光素子基板3が薄膜半導体プロ
セスで形成でき、それを組立に用いることができるた
め、個別部品を用いて組み立てていた従来装置に比し、
組立性を向上できる。また、受光素子5は開口部10を
有し、光源2から出た光をこの開口部10を透過させる
ことにより、開口部10を従来のスリットに相当する機
能を果たすようにしているため、従来必要であった光源
−スリット−回転板−受光素子間の位置合わせが不要と
なる。
【0036】また、この実施の形態によれば、従来個別
部品である光源2は回転軸9の軸方向に一致する中心部
に配置し、受光素子5は受光素子基板3上に形成される
ため、空間的な無駄を減らすことができて小型に構成で
きる。
【0037】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。
【0038】上記の第1の実施の形態では図6に示した
ように、1個の受光素子5に対して1個の開口部10が
形成されているため、光の利用効率が良いとは言えない
し、また、受光素子5からの信号も大きいとは言えな
い、更に、塵や電気的ノイズにも強いとは言えない。
【0039】そこでこれらの問題を解決するために、こ
の第2の実施の形態では、受光素子基板を図7の斜視図
に20で示すように、1つの大きなドーナツ状の受光素
子21に、複数の開口部22を一定角度間隔で設けたも
のである。
【0040】この開口部22の間隔(ピッチ)は、図8
の受光素子基板20とロータリープレート7の円周方向
の断面図に示すように、図5に示したロータリープレー
ト7の反射部7bと同じピッチである。この複数の開口
部22を設けた受光素子21の形状、開口部22の形
状、精度は薄膜半導体プロセスにおけるパターン精度で
あるため、サブミクロン単位での制御が行える。
【0041】次に、この第2の実施の形態の動作につい
て説明する。図8において、図示しない光源から出た光
が受光素子基板20の複数の開口部22を通って、ロー
タリープレート7に達する。ここで、開口部22の間隔
(ピッチ)は、ロータリープレート7の反射部7bと同
じピッチであるため、ロータリープレート7の回転によ
り、複数の開口部22のうちのどの開口部を通った光で
も、一斉にロータリープレート7の反射部7bに当たる
か、一斉に非反射部に当たる。
【0042】反射部7bで反射して得られた反射光は、
ドーナツ状の一つの受光素子21によってまとめて検出
されるため、受光素子21により光電変換されて得られ
る信号量は、開口部22のサイズが第1の実施の形態の
開口部10と同じであれば、第1の実施の形態の数十倍
から数百倍に達する。この受光素子21の出力信号レベ
ルを、所定のしきい値で二値化することにより、ロータ
リープレート7の回転速度に応じた周期のパルス列を検
出できる。
【0043】この第2の実施の形態によれば、第1の実
施の形態に比べて光の利用効率を高くできるため、受光
素子21の出力信号量を増加させることができ、電気的
ノイズに対して強い回転検出装置を構成することがで
き、また、多くの反射部7bからの反射光を得るため、
たとえ塵や傷によっていくつかの反射部が不良となって
も、良好な回転検出信号(パルス列)が得られる。
【0044】次に、本発明の第3の実施の形態について
説明する。
【0045】図9(A)は本発明の回転検出装置の第3
の実施の形態の受光素子基板の正面図、同図(B)はロ
ータリープレートの正面図を示す。図9(A)に示すよ
うに、受光素子基板25には、複数の受光素子26が同
心円と直線の交点に配設されており、複数の受光素子2
6のそれぞれに対応するパッド28が形成されている。
各受光素子26には他の実施の形態と同様に開口部27
が設けてある。
【0046】一方、ロータリープレート30は、図9
(B)に示すように、ガラス基板31a上の半径の異な
る同心円上に、符号化した絶対位置情報の各ビット情報
に応じて配列された反射部31bが断続して形成されて
いる。この反射部31bが配置された同心円に対応する
ように前記受光素子26が形成されている。
【0047】ロータリープレート30の、同心円周上に
配置された反射部31の間隔は、外周側に行くほど細か
く(短く)、軸中心に近づくに従い粗く(長く)なるよ
うに形成されている。
【0048】この受光素子基板25とロータリープレー
ト30を図1に示した受光素子基板3とロータリープレ
ート7の代わりに用い、第1の実施の形態のように装置
を構成することにより、前記の説明から明らかに類推で
きるように、複数の受光素子26によりそれぞれ対応す
る同心円上に配置された反射部31bで反射された反射
光が受光され、その結果、複数の受光素子26から出力
される出力信号は、全体として受光素子26の数のビッ
ト数の回転検出信号を構成し、2進数で絶対位置が得ら
れる。この場合、最外周の同心円上の受光素子からはL
SBの信号が得られ、最内周の同心円状の受光素子から
はMSBの信号が得られることとなる。
【0049】次に、本発明の第4の実施の形態について
説明する。
【0050】図10は本発明になる回転検出装置の第4
の実施の形態における受光素子基板の正面図を示す。こ
の受光素子基板35は光を透過する基板上に2個の独立
した受光素子36、37が、それらの出力信号位相が相
対的に90度ずれるように所定回転角度ずらして配置さ
れている。また、受光素子36、37はそれぞれ中心部
に楕円形状の開口部38、39を有している。更に、基
板の四隅にはパッド40が形成されている。
【0051】また、この実施の形態では、ロータリープ
レートは、図5に示したインクリメンタル型を使用す
る。この受光素子基板35を図1に示した受光素子基板
3の代わりに用い、第1の実施の形態のように装置を構
成することにより、図11の波形図に示す信号が得られ
る。
【0052】図11(A)、(B)はそれぞれロータリ
ープレートの正回転時に、受光素子36、37の出力信
号を所定のしきい値で2値化して得られた回転検出信号
で、ロータリープレートの反射部からの反射光を受光す
るタイミングが、受光素子37の方が受光素子36より
も90度遅く受光するため、受光素子37の出力信号は
受光素子36の出力信号の位相よりも位相が90度遅れ
る。
【0053】図11(C)、(D)はそれぞれロータリ
ープレートの逆回転時に、受光素子36、37の出力信
号を所定のしきい値で2値化して得られた回転検出信号
で、ロータリープレートの逆回転時には上記とは逆に受
光素子37の出力信号は受光素子36の出力信号の位相
よりも位相が90度進む。従って、例えば受光素子36
の出力信号の立ち上がりの時に、受光素子37の出力信
号レベルを参照することにより、ロータリープレートの
回転方向が分かることとなる。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
受光素子が表面に形成された受光素子基板が薄膜半導体
プロセスで形成でき、それを組立に用いることができる
ため、個別部品を用いて組み立てていた従来装置に比
し、組立性を向上できる。
【0055】また、本発明によれば、受光素子は開口部
を有し、光源から出た光をこの開口部を透過させること
により、開口部により従来のスリットに相当する機能を
果たすようにしたため、従来必要であった光源−スリッ
ト−回転板−受光素子間の位置合わせが不要となる。受
光素子間の相対位置精度は、薄膜半導体プロセスにおけ
る精度であるため、サブミクロン単位で制御できる。そ
のため、本発明によれば、従来位置合わせが難しかっ
た、アブソリュート型や回転方向が検出できる回転検出
装置を容易に構成できる。
【0056】また、本発明によれば、従来個別部品であ
る光源は中心部に配置し、受光素子は受光素子基板上に
形成されるため、空間的な無駄を減らすことができて小
型に構成できる。
【0057】また、本発明によれば、複数の反射部から
の反射光をまとめて一つの受光素子で受光できる構成と
することにより、光の利用効率を高くすることができる
ため、受光素子の出力信号量を増加させることができ、
電気的ノイズに対して強い回転検出装置を構成すること
ができる。また、多くの反射部からの反射光から回転検
出信号を得るため、たとえ塵や傷によっていくつかの反
射部が不良となっても、良好な回転検出信号が得られ
る。
【0058】また、本発明によれば、アブソリュート型
の回転検出装置を構成する場合に従来は多数並べる必要
があった受光素子を一つの受光素子基板上に形成するこ
とができるため、小型な構成とすることができる。更
に、本発明によれば、受光素子を開口部の位置がそれぞ
れ回転基板に規則的に設けた反射部のピッチの相と異な
る複数の受光素子からなる構成とすることにより、回転
基板の回転方向の検出もできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す分解斜視図で
ある。
【図2】図1の回転検出装置を組み立てた状態の断面図
である。
【図3】図1の受光素子基板の正面図である。
【図4】図1の受光素子の断面図である。
【図5】図1のロータリープレートの正面図である。
【図6】図2の受光素子開口部とロータリープレートの
円周方向の断面図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態の受光素子基板の斜
視図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態の受光素子とロータ
リープレートの円周方向の断面図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態の受光素子基板及び
ロータリープレートの正面図である。
【図10】本発明の第4の実施の形態の受光素子基板の
正面図である。
【図11】図10の受光素子基板から得られる出力信号
を示す波形図である。
【図12】従来の回転検出装置の一例の構成図である。
【図13】図12のスリットの円周方向の断面図であ
る。
【図14】従来装置の他の例を示す構成図である。
【図15】従来装置の更に他の例を示す構成図である。
【符号の説明】
1 筐体 2 光源 3、20、25、35 受光素子基板 4 遮光体兼カソード電極 5、21、26、36、37 受光素子 7、30 ロータリープレート 7a、31a ガラス基板 7b、31b 反射部 8 軸受け 9 回転軸 10、22、27、38、39 開口部 11 a−Si:H層 12 アノード電極 13 透明電極 14 絶縁膜 15 配線 16、17、28、40 パッド 18 樹脂レンズ

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口部を持つ受光素子が表面に形成され
    た受光素子基板と、 前記受光素子基板の裏面に配置さ
    れた光源と、 前記受光素子基板の表面に対向離間配設された、部分的
    に反射部が形成された回転基板とを有し、前記回転基板
    の回転軸延長線上に前記光源を配置し、前記光源から出
    た光を前記受光素子基板の前記開口部を通過して前記回
    転基板上に照射し、前記回転基板の回転により変化す
    る、前記反射部からの反射光の光強度の強弱を、前記受
    光素子によって検出することを特徴とする回転検出装
    置。
  2. 【請求項2】 前記回転基板は前記反射部が一定間隔で
    放射状に配置されており、前記受光素子は前記反射部の
    有無と等しい間隔で、複数の開口部を備えた一つの受光
    素子であることを特徴とする請求項1記載の回転検出装
    置。
  3. 【請求項3】 前記回転基板は、複数の同心円上に互い
    に異なるピッチで反射部が形成されており、前記受光素
    子は、前記回転基板の複数の各同心円の円周上の任意位
    置に対応するようにそれぞれ前記開口部が配置された複
    数の受光素子からなることを特徴とする請求項1記載の
    回転検出装置。
  4. 【請求項4】 前記回転基板上の複数の同心円上に形成
    されたそれぞれ異なるピッチの反射部は、符号化した絶
    対位置情報の各ビット情報に応じて配設されており、該
    反射部のピッチは該回転基板の外周方向の同心円上に配
    設される反射部ほど小であることを特徴とする請求項3
    記載の回転検出装置。
  5. 【請求項5】 前記受光素子は、開口部の位置がそれぞ
    れ前記回転基板に規則的に設けた反射部のピッチの相と
    異なる複数の受光素子からなることを特徴とする請求項
    1記載の回転検出装置。
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