JP2783037B2 - 気相シリコンエピタキシャル成長装置 - Google Patents

気相シリコンエピタキシャル成長装置

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JP2783037B2
JP2783037B2 JP2983092A JP2983092A JP2783037B2 JP 2783037 B2 JP2783037 B2 JP 2783037B2 JP 2983092 A JP2983092 A JP 2983092A JP 2983092 A JP2983092 A JP 2983092A JP 2783037 B2 JP2783037 B2 JP 2783037B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は気相シリコンエピタキシ
ャル成長装置に関し、特に反応容器を縦にして組み立て
た気相シリコンエピタキシャル成長装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】図9は従来の気相シリコンエピタキシャ
ル成長装置を示す縦断面図である。以下、特開昭63−
0086424に基づいて、従来の成長装置について説
明する。基板ホルダー4に単結晶基板5をある間隔で水
平に積み重ねるように保持し、減圧下で抵抗加熱炉7を
用いて900〜1200℃程度に加熱してその基板表面
にジクロルシラン等のシラン系ガス、ホスフィン等のド
ーピングガス、塩化水素ガス等のエッチングガス、アル
ゴンや窒素等のキャリアガスからなる混合ガスをノズル
管8より供給し、またそれとは別のノズル管8より水素
ガスのみを供給して、エピタキシャル成長させるものと
なっている。反応容器は架台3により保持される2重構
造で外管1で真空を保持し、回転する単結晶基板5に複
数のノズル管8を用いて混合ガス、水素ガスを供給す
る。ノズル管8は等間隔でかつ直径の等しい複数のガス
放出孔12を有している。混合ガス、水素ガスは内管2
の円筒面に設けられた多数のガス排出孔10を通って排
出される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の気相シ
リコンエピタキシャル成長装置では、単結晶基板5上に
成長するエピタキシャル膜への不純物ドーピングはホス
フィン等のドーピングガスを用いて行なっている。ドー
ピングガスが流れるノズル管8は全ての単結晶基板5の
それぞれに対し、ドーピングガスをほぼ平行に放出する
複数のガス放出孔12を有している。そのため、反応容
器を高くして多数枚の単結晶基板5上に成長するエピタ
キシャル膜にドーピングしようとすると、ノズル管8は
長くなり、ドーピングガスはノズル管8の上流側のガス
放出孔12から主に放出される為、下流側では圧力損失
が起こってガス放出孔12から放出されるドーピングガ
ス流量が上流側よりも少くなる。その結果、複数枚の単
結晶基板5の間ではエピタキシャル膜の抵抗率は、上流
側の単結晶基板5の方がドーピングガス流量が大きくド
ーパント供給量が多いことから、上流側の方が下流側の
それよりも小さくなるという現象が起きる。従って単結
晶基板5の成長枚数を増やすと、単結晶基板5間の抵抗
率均一性が著しく悪化するという欠点がある。
【0004】単結晶基板5の面内のエピタキシャル膜抵
抗率均一性については、ジクロルシラン等のシラン系ガ
スとホスフィン等のドーピングガスとではキァリアガス
中の拡散係数が一致せず、物質輸送律速のエピタキシャ
ル成長条件であるために単結晶基板5の面内のエピタキ
シャル膜厚均一性を向上させるためにキャリアガスやシ
ラン系ガスの流れを最適化しても、同時にドーピングガ
スの流れを最適化することでは困難である。従って、単
結晶基板5の面内のエピタキシャル膜抵抗率均一性と膜
厚均一性を同時に向上させることは困難であるという欠
点がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、複数枚
の被気相成長シリコン基板を所定の間隔で水平に積み重
ねるように保持し、複数のガス放出孔を有する複数のノ
ズル管より複数枚の被気相成長シリコン基板のそれぞれ
の被気相成長面にエピタキシャル膜を気相成長させる気
相シリコンエピタキシャル成長装置において、被気相成
長シリコン基板の成長枚数を増やした時の被気相成長シ
リコン基板の被気相成長面間のエピタキシャル膜抵抗率
均一性を従来よりも改善し、また被気相成長シリコン基
板の被気相成長面内のエピタキシャル膜抵抗均一性を従
来よりも改善する構造となっている気相シリコンエピタ
キシャル成長装置を得る。
【0006】本発明の成長枚数を増やした時の被気相成
長面間のエピタキシャル膜抵抗率均一性及び被気相成長
面内のエピタキシャル膜抵抗率均一性を従来よりも改善
する構造は、エピタキシャル膜へのドーピング源を高濃
度に不純物がドーピングされた単結晶基板とし、このド
ーピング源を被気相成長シリコン基板群の上部と下部ま
たは被気相成長シリコン基板群を上下に分割したものの
上部、中央部、下部に配置するか、または被気相成長シ
リコン基板群を2個以上に分割したものの上部、各群の
間、下部に配置し、かつドーピング源を下から適当な複
数個ずつにまとめた各集団の各々に対してドーピング群
のみをガスエッチングするノズル管を割り当てるかし、
エピタキシャル成長中にこれらのドーピング源のみをガ
スエッチングしてエピタキシャル膜へのドーピングを行
なうことが出来、またこれらのドーピング源をそのもの
にはエピタキシャル成長しない構造であることを特徴と
する。
【0007】
【実施例】次に本発明について図面を参照して説明す
る。
【0008】図1は本発明の第1の実施例の縦断面図で
ある。
【0009】本実施例は、装置を支えるための架台3、
外管1と内管2からなる二重管構造の反応管、シリコン
単結晶基板5を保持するための基板ホルダー4、抵抗加
熱炉7、シリコン単結晶基板5上に別系統でキャリアガ
ス、シラン系ガス、エッチングガスからなる混合ガス、
水素ガスを供給するノズル管8(エピタキシャル成長
用)、ドーピング源の単結晶基板6、及びこの単結晶基
板6のみをガスエッチングするためのノズル管9(ガス
エッチング用)から構成される。
【0010】ノズル管8(エピタキシャル成長用)には
窒素またはアルゴン等のキャリアガス、ジクロルシラン
等のシラン系ガス、およびこの石英ノズル管自身にエピ
タキシャル成長中に同時に堆積するポリシリコンをエッ
チングするための塩化水素ガス等のエッチングガスのみ
から成る混合ガスが流れ、所定の間隔で水平に積載され
た複数のシリコン単結晶基板5のそれぞれに対して、こ
の混合ガスがほぼ水平にガス放出孔12を通して供給さ
れ、ガス排出孔10を通して排気される。またそれとは
別のノズル管8(エピタキシャル成長用)により同様に
水素ガスが供給され、シリコン単結晶基板5上で両者の
ガスが混合されエピタキシャル成長する。ドーピング源
となる高濃度に不純物ドーピングされたシリコン単結晶
基板6はシリコン単結晶基板5の群の上部と下部に搭載
され、この基板上には前述の混合ガス、水素ガスは供給
されないためエピタキシャル成長しない。これはノズル
管8(エピタキシャル成長用)のガス放出孔12、およ
びガス排出孔10がこのドーピング源の単結晶基板6の
位置においては開孔されていないことにより実現する。
【0011】さらにこのドーピング源の単結晶基板6の
みには、ノズル管9(ガスエッチング用)によりエピタ
キシャル成長中に塩化水素ガス等のエッチングガス、キ
ャリアガスが供給されエッチングされることにより高濃
度ドーピング源中の不純物が蒸発し、シリコン単結晶基
板5上に成長するエピタキシャル膜中に不純物が均一に
ドーピングされる。ドーピング源の単結晶基板6はシリ
コン単結晶基板5の群の上部と下部に搭載されるため、
エピタキシャル成長中にエッチングにより蒸発した不純
物はキャリアガスによって全てのシリコン単結晶基板5
の上にほぼ均一に供給され、エピタキシャル膜抵抗率の
シリコン単結晶基板5面間均一性は改善される。またシ
リコン単結晶基板5の面内においてエピタキシャル膜厚
均一性が最適化されるようなガスの流れを形成したと
き、不純物の気相中の流れはそれとは別に制御している
ためにエピタキシャル膜厚の抵抗率の面内均一性を同時
に達成することが出来る。
【0012】以下に本実施例による気相シリコンエピタ
キシャル成長装置を使用したエピタキシャル膜の成長例
を説明する。基板ホルダー4に直径150mmのシリコ
ン単結晶基板5を8mm間隔で12枚セットし、またド
ーピング源の単結晶基板6を12枚のシリコン単結晶基
板5の群の上部と下部に各1枚ずつ8mm間隔でセット
する。ドーピング源の単結晶基板6は、直径150mm
の抵抗率約0.003Ω・cmのAsドーピングシリコ
ン単結晶基板とした。1分間に5回転の回転数(5rp
m)で基板ホルダー4を回転させ、反応管内温度を抵抗
加熱炉7により1050℃とした。ノズル管8(エピタ
キシャル成長用)にはシラン系ガスとしてジクロルシラ
ンを200SCCM、エッチングガスとして塩化水素ガ
スを150SCCM、キャリアガスとして窒素を12S
LMで流し、それとは別のノズル管8から水素ガスを1
2SLMの流量で流した。またノズル管9(ガスエッチ
ング用)にはドーピング源の単結晶基板6のみをガスエ
ッチングするために塩化水素ガスを50SCCM、キャ
リアガスとして窒素を3SLMで流した。成長圧力10
Torrの条件でシリコン単結晶基板5上にエピタキシ
ャル膜を膜厚3μm、抵抗率1Ω・cmで成長した。
【0013】この実施例の結果を、図9に示した従来の
装置でエピタキシャル膜を成長させた場合の結果と比較
して説明する。図2は従来の成長装置及び本発明の第
1,第2(後述する)実施例成長装置を用いた場合のシ
リコン単結晶基板5の中心部のエピタキシャル膜抵抗率
の単結晶基板搭載位置依存性を示した図,図3は同様に
シリコン単結晶基板5面内のエピタキシャル膜抵抗率均
一性を示した図である。図2の単結晶基板搭載位置は、
基板ホルダー最下部の基板を1として最上部に向かって
カウントした位置である。但しドーピング源の基板は除
いてカウントする。図2の従来の成長装置では単結晶基
板搭載位置番号が大きくなる方向、つまりノズル管8の
下流側に行く程エピタキシャル膜抵抗率は上昇する。従
って抵抗率均一性は±30%であるが、本発明の成長装
置では±9%と著しく改善される。これは従来の成長装
置ではノズル管8の上流側からドーピングガスが主に放
出されるため、下流側では圧力損失が起こってガス放出
孔12より放出されるドーピングガス流量が減少する
が、本発明の成長装置では、水平に積載された12枚の
単結晶基板群の上部と下部に配置された高濃度ドーピン
グ源の単結晶基板よりエッチングにより蒸発したAs
が、キャリアガスにより上下から12枚の単結晶基板に
ほぼ均一に供給されるためである。本実施例では、搭載
位置6,7の単結晶基板5は搭載位置1,12の単結晶
基板5に比べ約0.2Ω・cm程高抵抗であるが、これ
はドーピング源の単結晶基板6より離れるにつれてエッ
チングにより蒸発したAsの気相中の濃度が低下し、単
結晶基板5へのドーパント供給量が減少するためであ
る。しかし、ドーピング源が搭載位置1の単結晶基板5
の1つ下、及び搭載位置12の単結晶基板5の1つ上に
搭載されるために、12枚の単結晶基板5全てに同一の
ノズル管8でドーパントを供給する従来の技術に比べれ
ば、12枚の単結晶基板5全ての基板間抵抗率均一性は
改善される。
【0014】また図3で単結晶基板面内のエピタキシャ
ル膜抵抗率均一性は従来の成長装置では±16%である
のに対し、本実施例の成長装置では±2%と著しく改善
される。このときの単結晶基板面内のエピタキシャル膜
厚均一性は±2%と最適化してある。すなわち、単結晶
基板面内のエピタキシャル膜厚均一性が向上するように
ジクロルシランやキャリアガスの流れを最適化した場
合、従来の成長装置では同じキャリアガスの中に同時に
ホスフィンガスも混ぜており、しかもジクロルシランと
ホスフィンガスとでキャリアガス中の拡散係数が異なる
ために必ずしもホスフィンガスの流れが最適とはならな
い。一方、本実施例の成長装置ではジクロルシランとド
ーピング源から蒸発したAsの流れが独立に制御される
ため、膜厚均一性と同時に抵抗率均一性も最適化される
ようにガスの流れを制御することが出来、本実施例では
基板面内の抵抗率均一性を最適化するようにエッチング
ガス、キャリアガス流量を選び±2%の面内均一性を
得、従来のそれよりも著しく改善されている。
【0015】またドーピング源自身にはエピタキシャル
成長しない構造としたことにより、同一のドーピング源
を何度使用しても上述の効果を得ることが出来る。
【0016】次に本発明の第2の実施例について説明す
る。図4は本発明の第2の実施例の縦断面図である。ド
ーピング源の単結晶基板6を単結晶基板5の群を上下に
分割したものの上部、中央部、下部に配置し、それに対
応する位置にのみノズル管9(ガスエッチング用)のガ
ス放出孔を開孔し、またノズル管8(エピタキシャル成
長用)のガス放出孔12及びガス排出孔10は、ノズル
管9のガス放出孔位置に開孔しないようにした。それ以
外は全て第1の実施例と同様にした。
【0017】図2に従来の装置と第1の実施例と本実施
例を用いて成長したときのエピタキシャル膜抵抗率の単
結晶基板搭載位置依存性を示したが、本実施例は抵抗率
均一性は±4%と第1の実施例の±9%に比べ改善され
ている。これはドーピング源を単結晶基板5の群の上半
分と下半分の中間にも配置したことで、12枚の単結晶
基板5のあらゆる場所へのAsの供給がより促進された
ためである。すなわち第1の実施例において、ドーピン
グ源より離れるにつれエッチングによる蒸発Asの気相
中濃度の減少が見られたが、前述のようにドーピング源
を配置したことによりこのような現象が抑えられ、本実
施例では第1の実施例に比べ基板間抵抗率均一性が改善
される。
【0018】また単結晶基板5の群の間や上部,下部に
配置するドーピング源の枚数を更に増やすようにすれ
ば、更に基板間抵抗率均一性が改善される。
【0019】次に本発明の第3の実施例について説明す
る。図5は本発明の第3の実施例の縦断面図、図6は本
発明の第3の実施例の横断面概略図、図7は本発明の第
3の実施例のガス制御系を示した図である。図5に示す
ように、ドーピング源の単結晶基板6を、48枚の単結
晶基板5を下から6枚ずつに分割したものの上部、各群
の間、下部に1枚ずつ配置した。またこのように配置し
たドーピング源の単結晶基板6を下から3枚ずつ組にし
てできた上、中、下の3つの組の各々に対し、図6に示
すようにガスエッチング用のノズル管9を割り当てた。
このとき図7に示すように、各ガスエッチング用ノズル
管9に供給されるキャリアガス、エッチングガス流量は
各々マスフローコントローラ13を介して独立に制御で
きるようにした。各ノズル管9に供給されるキャリアガ
ス流量、エッチングガス流量は各々3SLM、50SC
CMとし、それ以外の条件は第1,2の実施例と同様と
した。
【0020】図8に従来の装置と第2の実施例と第3の
実施例を用いて成長したときのエピタキシャル膜抵抗率
の単結晶基板搭載位置依存性を示したが、本実施例では
±4%を48枚の単結晶基板5に対して達成しているの
に対し、第2の実施例では±10%となっている。また
従来の装置では、48枚の単結晶基板5すべてにはドー
ピングできない。第2の実施例の場合、単結晶基板5は
12枚程度であれば±4%の基板間抵抗率均一性を得ら
れるが単結晶基板5の枚数が著しく増加すると、ドーピ
ング源より蒸発したAsの気相中濃度の低下が激しくな
り、均一なドーピングができなくなる。そこで本実施例
では、ドーピング源6を単結晶基板5の6枚ごとに配置
して、ドーピング源の単結晶基板6より蒸発したAsの
気相中濃度の低下を抑え、さらにドーピング源の単結晶
基板6の3枚ずつに対しガスエッチング用のノズル管9
を別々に割り当てることにより、エッチングガス(塩化
水素ガス等)の圧力損失を抑制し、48枚という多数の
単結晶基板5に対し均一なドーピングを可能にしてい
る。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の気相シリ
コンエピタキシャル成長装置は所定の間隔で水平に積載
された複数のシリコン単結晶基板の群の上部と下部に高
濃度に不純物ドーピングされたドーピング源の単結晶基
板を配置し、この基板上にはエピタキシャル膜が成長し
ないようにし、さらにこの基板のみがエピタキシャル成
長中にガスエッチングされるようなガスエッチング専用
ノズル管を配置することにより、エピタキシャル膜抵抗
率の単結晶基板面間および面内均一性を同時に改善する
という効果がある。これは複数の単結晶基板の上下のド
ーピング源よりエッチングされ蒸発したAsが全ての単
結晶基板にほぼ均一にエピタキシャル成長中に供給さ
れ、またエピタキシャル膜厚単結晶基板面内均一性の最
適化とエピタキシャル膜抵抗率の単結晶基板面均一性の
最適化を独立に行なうことが出来るためである。
【0022】さらにドーピング源を単結晶基板の群を上
下に分割したものの上部と中央部と下部にも配置するこ
とで、エピタキシャル膜抵抗率の単結晶基板面間均一性
は改善されるという効果がある。これはドーピング源の
エッチングによる蒸発Asの濃度ばらつきが基板間にお
いて改善され複数の単結晶基板へのドーパントの供給が
より均一になったためである。また単結晶基板群を2個
以上に分割しそれらの上部、各群の間、下部にドーピン
グ源を配置し、かつドーピング源を数枚ずつ組にして各
組に対し独立に流量制御可能なガスエッチング用ノズル
管を割り当てることにより、単結晶基板枚数が著しく多
い時であってもドーピング源のエッチングによる蒸発A
sの濃度のばらつきを単結晶基板間において、単結晶基
板枚数が少ない時と全く同じようにすることができる。
従って単結晶基板枚数が著しく多い時であっても、エピ
タキシャル膜抵抗率の単結晶基板面間均一性は確保され
るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の縦断面図である。
【図2】本発明の第1,第2の実施例と従来の気相シリ
コンエピタキシャル成長装置とのエピタキシャル膜抵抗
率のシリコン単結晶基板搭載位置依存性を示した図であ
る。
【図3】本発明の第1の実施例と従来の気相シリコンエ
ピタキシャル成長装置とのエピタキシャル膜抵抗率均一
性を示した図である。
【図4】本発明の第2の実施例の縦断面図である。
【図5】本発明の第3の実施例の縦断面図である。
【図6】図5の横断面概略図である。
【図7】本発明の第3の実施例のガス制御系を示した図
である。
【図8】本発明の第2,第3の実施例と従来の気相シリ
コンエピタキシャル成長装置とのエピタキシャル膜抵抗
率のシリコン単結晶基板搭載位置依存性を示した図であ
る。
【図9】従来の気相シリコンエピタキシャル成長装置の
縦断面図である。
【符号の説明】
1 外管 2 内管 3 架台 4 基板ホルダー 5 単結晶基板 6 ドーピング源の単結晶基板 7 抵抗加熱炉 8 ノズル管(エピタキシャル成長用) 9 ノズル管(ガスエッチング用) 10 ガス排出孔 11 排気口 12 ガス放出孔 13 マスフローコントローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 21/205 C30B 25/14 H01L 21/22 511

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数枚の被気相成長シリコン基板を所定
    の間隔で水平に積み重ねるように保持し、複数のガス放
    出孔を有する複数のノズル管を有し、前記複数枚の被気
    相成長シリコン基板のそれぞれの被気相成長面に対して
    ほぼ平行にシラン系ガス、エッチングガス、キャリアガ
    スからなる混合ガスと水素ガスとをそれぞれ別の前記ノ
    ズル管より流し、前記被気相成長面にエピタキシャル膜
    を気相成長させる気相シリコンエピタキシャル成長装置
    において、前記エピタキシャル膜へのドーピング源を高
    濃度に不純物がドーピングされた単結晶基板とし、この
    ドーピング源を前記被気相成長シリコン基板と同時に搭
    載して前記エピタキシャル成長中にこのドーピング源の
    みをガスエッチングして前記エピタキシャル膜へのドー
    ピングを行なうためのエッチングガス放出孔を有するノ
    ズル管を設けたことを特徴とする気相シリコンエピタキ
    シャル成長装置。
  2. 【請求項2】 前記エピタキシャル膜へのドーピング源
    である高濃度に不純物ドーピングされた単結晶基板を前
    記被気相成長シリコン基板群の上部と下部に搭載配置し
    た請求項1記載の気相シリコンエピタキシャル成長装
    置。
  3. 【請求項3】 前記エピタキシャル膜へのドーピング源
    である高濃度に不純物ドーピングされた単結晶基板を前
    記被気相成長シリコン基板群を上下に2分割したものの
    上部と中央部と下部に搭載配置した請求項1記載の気相
    シリコンエピタキシャル成長装置。
  4. 【請求項4】 前記エピタキシャル膜へのドーピング源
    である高濃度に不純物ドーピングされた単結晶基板の各
    々に対して、これらのドーピング源のみをガスエッチン
    グする独立に流量制御可能なノズル管を一本ずつ割り当
    てた請求項1記載の気相シリコンエピタキシャル成長装
    置。
  5. 【請求項5】 前記エピタキシャル膜へのドーピング源
    である高濃度に不純物ドーピングされた単結晶基板を前
    記被気相成長シリコン基板群を2個以上に分割したもの
    の上部、各群の間、下部に配置し、かつ前記ドーピング
    源を下から適当な複数個ずつにまとめた各集団の各々に
    対して、前記ドーピング源のみをガスエッチングする独
    立に流量制御可能なノズル管を割り当てた請求項1記載
    の気相シリコンエピタキシャル成長装置。
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