JP2783006B2 - ベルレス高炉装入装置における原料装入時間の測定方法 - Google Patents

ベルレス高炉装入装置における原料装入時間の測定方法

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JP2783006B2 JP3257850A JP25785091A JP2783006B2 JP 2783006 B2 JP2783006 B2 JP 2783006B2 JP 3257850 A JP3257850 A JP 3257850A JP 25785091 A JP25785091 A JP 25785091A JP 2783006 B2 JP2783006 B2 JP 2783006B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はベルレス高炉装入装置に
おける原料装入時間の測定方法に関し、より詳細には炉
内への原料装入分布を制御するために装入時間を測定す
るベルレス高炉装入装置における原料装入時間の測定方
法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】ベルレ
ス高炉装入装置には原料を貯留する複数のホッパーであ
る炉頂バンカーが並列に配設された「並列ホッパー型」
の装置と、ホッパーが上、下2段に配設されたいわゆる
「センターフィード型」の装置とがある。
【0003】並列ホッパー型ベルレス高炉装入装置にお
いては、図6に示したように炉頂バンカー11a、11
bにそれぞれ貯留された鉱石12a、コークス12b
は、下部シール弁13a,13bが開となり原料コント
ロールゲート14a、14bにより原料の流量がコント
ロールされて下方の集合ホッパー15へと交互に流出す
る。そして原料は集合ホッパー15の下方に配設された
センタリングシュート16及び垂直シュート17を通
り、さらに一定速度で旋回する分配シュート18を通過
することによって、炉内ストックライン19上方より炉
20内へ装入される。従って分配シュート18の傾動角
度やその角度における旋回数等を調節することにより所
望の任意の装入分布を形成し得る点で、他のベル式装入
装置に比べると有利である。しかしこの装置の場合、上
記したように装入の自由なコントロールが容易な反面、
分配シュート18の傾動角度や旋回速度の違いがそのま
ま原料の装入分布の差として現れるので的確な制御が必
要である。特に特定の分配シュート18旋回速度のもと
での実際の装入時間がいくらであるかは重要で、その少
しの違いが装入物偏析の原因ともなり、ひいては炉況を
悪化させることになる。
【0004】従来、かかる装入時間は装入開始点とその
終了点とを例えば以下の4つの方法で特定し、それに基
づいて算出していた。1つは分配シュート18の上方に
配設されている炉頂バンカー11a、11bに貯留され
た原料の鉱石12aまたはコークス12bが下部シール
弁13a、13b及び原料コントロールゲート14a、
14bを解放することにより炉20内に装入されるとき
の炉頂バンカー11a、11bの重量変化を、ロードセ
ル21a、21bでそれぞれ測定して各装入タイミング
(開始点、終了点)を検知し、測定時間算定の基礎とす
る方法である。しかしながら、図6で明らかなように原
料は原料コントロールゲート14a、14b、集合ホッ
パー15、センタリングシュート16及び垂直シュート
17を通ってから分配シュート18に達するので途中で
の滞留や堆積などによって時間的後れが生じてしまい、
この方法では分配シュート18の原料挙動をつかむこと
ができないという課題があった。しかもこの時間的遅れ
は原料の種類、大きさ、流出速度により変化するもので
あるから、単に時間についての補正をするだけでは正確
な装入タイミングを知ることは困難であった。
【0005】また図7(a)はロードセル21a、21
bにより測定した炉頂バンカー11a、11b内原料の
重量変化を示したものであるが、この図から明らかなよ
うに炉頂バンカー11a、11b内原料の重量変化量A
は炉頂バンカー11a、11b内原料の装入末期Bでは
やや緩やかとなり、装入終了点Cにおいてはロードセル
21a、21bによる検知が明確でないという課題も有
していた。これは鉱石や焼結鉱に比べて装入重量が少な
い、例えば鉱石量の約1/4と装入重量が少ないコーク
スの場合において顕著であり、装入終了点の判断が曖昧
となっていた。
【0006】原料装入時間の測定方法の2つ目は例えば
特公昭57−53406号公報に開示されている方法で
あり、原料の装入開始点を分配シュート18の旋回駆動
用モータの電流値の上昇によって検知する一方、電流値
の下降により装入終了点を検知し、これらの検知結果に
基づいて装入時間を求める方法である。この方法では、
分配シュート18自体にかかる作動負荷を分配シュート
18の旋回駆動用モータ電流値によって検知しており、
嵩比重が大きい焼結鉱を分配する場合等は嵩比重の大き
さに伴って作動負荷も大きくなって図7(c)に示した
ように電流値の変化量も大きくなるため、各装入タイミ
ングの検知を比較的正確に行うことができる。しかしな
がら、焼結鉱に比べて嵩比重が約1/3.5のコークス
を分配する場合には作動負荷も小さいので、図7(c)
のDに示したように電流値の変化量も小さくなり特に装
入終了点Cの判定が曖昧となって的確な装入終了検知が
できないという課題があった。そしてこのことが測定誤
差を生む原因となっていた。図8にコークス装入の場合
と焼結鉱装入の場合の旋回駆動用モータ電流値の測定結
果の実例を示す。図8からも明らかなように焼結鉱に比
べてコークスの場合は装入終了検知が不明確であること
がわかる。
【0007】原料装入時間の測定方法の3つ目は、例え
ば特開昭56−169713号公報及び特開昭54−1
20206号公報に開示されている方法であり、図6に
示したごとく音響センサ又は振動計の装入時間検出器2
2を集合ホッパー15に取り付けて原料の落下音又は落
下振動を検知し、この検知結果に基づいて装入時間を求
めるものである。ところがこの音響センサ又は振動計の
装入時間検出器22を用いた方法では、他の雑音が入り
易い環境では装入中の原料の性状が変化したときなど雑
音と原料の落下音又は落下振動との区別が難しく調整が
しづらいという課題があった。また特開昭57−104
607号公報では分配シュート18の振動を振動検出器
(図示せず)により検知して装入時間を求める方法が開
示されているが、この場合においても上記と同様の課題
を有していた。
【0008】原料装入時間の測定方法の4つ目は、例え
ば実公昭63−753号公報に開示されている方法であ
り、図6に示したように炉芯軸上の集合ホッパー15と
分配シュート18とを結ぶ集合ホッパー15の上部に非
接触式距離計23を配設し、非接触式距離計23によっ
て傾動スロート(図示せず)通過中の原料までの距離及
び分配シュート18までの距離を測定してその距離差よ
り原料装入開始点から終了点までの時間を測定する方法
である。しかしながらこの方法では、原料装入終了時点
に炉頂バンカー11a、11bの内壁に付着あるいは滞
留している原料又は炉頂バンカー11a、11b内に設
置されている原料反撥板(図示せず)上に残留している
原料が何らかの振動で落下したときには非接触式距離計
23に誤検知されてしまい外乱となって正確な測定距離
信号とならず、装入終了点を正確に検知することができ
ない場合があった。
【0009】本発明は上記課題に鑑みなされたものであ
り、原料装入開始点及び装入終了点を的確に検知するこ
とができ、原料装入開始から装入終了点までの装入時間
を正確に求めることができるベルレス高炉装入装置にお
ける原料装入時間の測定方法を提供することを目的とし
ている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明に係るベルレス高炉装入装置における原料装入
時間の測定方法は、ホッパー内の原料を集合ホッパー、
分配シュートを介して、炉内へ装入するベルレス高炉装
入装置における原料装入時間の測定方法において、前記
集合ホッパーに落下する前記原料流れと略直交して非接
触式のマイクロ波発振器及びその受信器を配設し、前記
原料の通過に伴って前記マイクロ波発振器からのマイク
ロ波の強度を前記受信器で受信し、その検知結果に基づ
いて原料の装入開始点から終了点までの実装入時間を求
めることを特徴としている。
【0011】
【作用】上記方法によれば、前記ホッパーから流出した
原料が前記集合ホッパーの上部に配設された前記マイク
ロ波発振器近傍を通過すると、該マイクロ波発振器から
放射されるマイクロ波が通過中の原料の流れに干渉して
吸収されるか反射されて大きく減衰し、前記受信器の受
信感度が低下する。そしてこの受信感度が低下する時点
が装入開始点として正確に検知される。また原料装入終
了近くとなり、前記マイクロ波発振器近傍を原料が通過
しなくなると、前記マイクロ波発振器からのマイクロ波
が原料によって吸収あるいは反射されなくなるため、前
記マイクロ波は殆ど減衰せずに前記受信器に到達する。
そしてこの時点が装入終了点として正確に検知される。
従って、これら検知結果により装入開始から装入終了ま
での実装入時間が正確に求められ、さらにこの正確な実
装入時間と前記ホッパーの原料秤量値とに基づいて前記
分配シュートの旋回回転数が決定されるため、装入分布
が原料の種類、性状、貯蔵高さの変化に影響されること
なく適切に制御されることとなる。また前記マイクロ波
発振器及びその受信器を前記集合ホッパーの上部に配設
しており、該集合ホッパーの上部近傍は構造が簡単で、
かつ常時駆動される装置が少ないので、メンテナンスを
安全、かつ容易に行い得ることとなる。
【0012】
【実施例】以下、本発明に係るベルレス高炉装入装置に
おける原料装入時間の測定方法の実施例を図面に基づい
て説明する。なお、従来例と同一機能を有する構成部品
には同一符号を付することとする。図1は実施例に係る
ベルレス高炉装入装置における原料装入時間の測定方法
を実施するための「並列ホッパー型」ベルレス高炉装入
装置を示した概略断面図であり、図2は図1における側
面断面図である。従来と同様に、原料である鉱石12
a、コークス12bをそれぞれ貯留する炉頂バンカー1
1a、炉頂バンカー11bの底部には、流出する原料の
流量を調節する原料コントロールゲート14a、14b
及び炉頂バンカー11a、11b底部の開閉を行うため
の下部シール弁13a、13bが順次取り付けられてお
り、炉頂バンカー11a、11bの下方には集合ホッパ
ー15が配設されている。そして集合ホッパー15の底
部にはセンタリングシュート16が配設されておりセン
タリングシュート16の下方には垂直シュート17、分
配シュート18が順次配設されている。また垂直シュー
ト17の周りには分配シュート18を駆動するための分
配シュート用駆動装置24が設置されており、分配シュ
ート用駆動装置24の上方の集合ホッパー15の上部側
壁には原料の流れ25と略直交するようにマイクロ波発
振器31及び受信器32が互いに対向して取り付けられ
ている。
【0013】図3は図1におけるマイクロ波発振器31
及び受信器32の取り付け状況を概略的に示した部分拡
大断面図であり、図3に示したように例えばマイクロ波
発振器31及び受信器32はそれぞれ、集合ホッパー1
5の側壁に対向して取り付けられた取り付けノズル3
3、34を介して設置されている。このノズル33、3
4は中空金属製であり、中にはセラミックやモルタルな
どの非導電性絶縁物35が充填されている。つまり集合
ホッパー15は鋼板製で導電性でありマイクロ波を透過
させないため取り付けノズル33、34内の非導電性絶
縁物35を介してマイクロ波発振器31及び受信器32
からのマイクロ波の発信、受信が感度良く行われるよう
になっている。尚集合ホッパー15内部の原料の流れ2
5がある所は粉塵雰囲気であるので取り付けノズル3
3、34の集合ホッパー15内側の端部36は平滑にし
てダストや粉塵が付着してマイクロ波の発信、受信時の
感度影響がないようにすることが肝要である。
【0014】ところで、図1に示した「並列ホッパー
型」は炉頂バンカー11a、11bが左右2基あり原料
の流れ25も2方位となるので、上記の如く取り付けら
れるマイクロ波発振器31、受信器32は集合ホッパー
15の左右に2対配設される。また炉頂バンカー11
a、11bと炉頂バンカー11a、11bの下方に配設
されている固定部材26との間には、炉頂バンカー11
a、11b内の原料重量変化を測定するためのロードセ
ル21a、21bが配設されている。
【0015】このようなベルレス高炉装入装置において
は、従来と同様に炉頂バンカー11a、11b内の鉱石
12a又はコークス12bは、下部シール弁13a、
13bが開となって原料コントロールゲート14a、1
4bで原料の流量がコントロールされながら集合ホッパ
ー15へと流出し、センタリングシュート16及び垂直
シュート17を通り、さらに分配シュート18を通過す
ることによって炉内ストックライン19上方より炉20
内へ装入される。そして本方法では原料が集合ホッパー
15を通過する際のマイクロ波発振器31から発信され
るマイクロ波の強度を受信器32で受信することによっ
て、原料装入開始点及び装入終了点が正確に検知され、
その検知結果から装入時間が求められる。すなわち、マ
イクロ波発振器31より発信されたマイクロ波は、原料
コントロールゲート14a、14bが閉のときはまだ障
害物となる原料の流れ25がないため、減衰することな
くほとんど受信器32に受信され、図4(c)のaに示
したような出力信号となって表われる。一方、例えば原
料コントロールゲート14aが開となると、炉頂バンカ
ー11a内の鉱石12aが流下して原料の流れ25とな
り、マイクロ波発振器31からのマイクロ波がそれに反
射又は吸収されて大きく減衰し、受信器32の受信感度
が低下する。この受信感度の低下は図4(c)のbに示
したような出力信号となって表われ、最初に受信感度が
低下する時点が装入開始点として明確に検出される。ま
た炉頂バンカー11内の鉱石12aの装入が終了する
と、マイクロ波をさえぎるものがなくなるので、マイク
ロ波はほとんど減衰せずに受信器32に到達する。この
ときの受信器32の出力信号は再び図4(c)のcに示
したようになり、初めて減衰せずに受信器32に到達す
る時点が装入終了点として明確に検知される。そしてこ
の装入終了点は、装入終了点近くにおける受信器32の
マイクロ波到達出力の感度を調整することにより、より
明確に検知することが可能である。また、従来の方法
は装入終了点近くでは例えば炉頂バンカー11aの内壁
面や炉頂バンカー11a内に設置されている原料反撥板
(ストーンホックス)(図示せず)に付着あるいは滞留
している鉱石12aが、何らかの振動、衝撃若しくは炉
頂バンカー11a内の気体の流れの影響等で落下するい
わゆるバラバラ落ち状態が発生すると、それが雑音や外
乱となって装入終了点の識別を困難にしていた。しかし
本方法では上記したように受信器32のマイクロ波到達
出力の感度を調整することで、バラバラ落ち状態が発生
しても装入終了点を容易に識別することができる。そし
てこのようにして検知した装入開始点から装入終了点ま
での時間T(図4(c))を測定することにより、正確
な実装入時間を求めることができる。またこの実装入時
間と炉頂バンカー11a、11bの原料秤量値とに基づ
いて分配シュート18の旋回回転数が決定されるため、
装入分布を原料の種類、性状、貯蔵高さの変化に影響さ
れることなく適切に制御することができる。またマイク
ロ波発振器31及びその受信器32を集合ホッパー15
の上部に配切しており、集合ホッパー15の上部近傍は
構造が簡単で、かつ常時駆動される装置が少ないので、
メンテナンスを安全、かつ容易に行うことができる。
【0016】図5は本発明にかかるベルレス高炉装入装
置における原料装入時間の測定方法を実施するための
「センターフィード型」ベルレス高炉装入装置の一例を
示した概略断面図である。この装置はホッパーが上下2
段に配設されており、つまり原料42aを貯留する上段
ホッパー41aの下方に上部シール弁48を介して原料
42bを貯留する下段ホッパー41bが配設されてお
り、下段ホッパー41bの下方には原料コントロールゲ
ート44、下部シール弁43、集合ホッパー45、垂直
シュート47及び分配シュート18が順次下方へ向けて
配設されている。また垂直シュート47の周りには分配
シュート用駆動装置24が配置されており、分配シュー
ト用駆動装置24上方かつ下部シール弁43の下方の集
合ホッパー45の側壁には、原料の流れ55と略直交す
るようにマイクロ波発振器31と受信器32とが対向し
て1対取り付けられている。また下段ホッパー41bと
固定部材49との間には、下段ホッパー41b内の原料
42bの重量変化を測定するためのロードセル21が配
設されている。
【0017】このようなベルレス高炉装入装置において
は上段ホッパー41a内の原料42aは上部シール弁4
8を介してまず下段ホッパー41bへ装入される。次い
で下段ホッパー41b内の原料42bは下部シール弁4
3が開となり原料コントロールゲート44により流量が
コントロールされて、集合ホッパー45、垂直シュート
47を通り、さらに分配シュート18を通過することに
よって炉内ストックライン19上方より炉20内へ装入
される。そして原料42bが集合ホッパー45を通過す
る際のマイクロ波発振器31から発信されるマイクロ波
の強度を受信器32で受信することによって、原料装入
開始点及び装入終了点が正確に検知され、その検知結果
から装入時間が求められる。この実施例の場合は、原料
の流れ55が鉛直方向であるため、装入終了点近くで時
々発生するバラバラ落ち状態での装入終了時点の識別
が、前述した実施例の場合よりも少しは容易である。ま
た上段ホッパー41aから下段ホッパー41bへの原料
42aの装入完了検知(空検知)について述べると、従
来では炉頂の原料を装入コンベア50で上段ホッパー4
1aへ装入する前の打込みホッパー(図示せず)の秤量
値と下段ホッパー41bに配設されている音響センサ又
は振動計の装入時間検出器22の秤量値との所定許容差
を比較して装入完了検知を確認していた。しかしながら
この実施例では、図5に示したように、上部シール弁4
8と下段ホッパー41b内原料42bの堆積稜線より上
側との間にマイクロ波発振器31a及び受信器32aを
取り付けることによって上段ホッパー41aの原料装入
完了検知を行うことが可能である。このように本実施例
においては、マイクロ波発振器31及び受信器32で実
装入時間を測定することができ、マイクロ波発振器31
a及び受信器32aで上段ホッパー41aの原料装入完
了検知を行うことができるので、上記従来法より容易に
原料装入時間を測定することができる。
【0018】以上説明したように本実施例においては、
マイクロ波発振器31及び受信器32によって炉頂バン
カー11a、11bの原料又は下段ホッパー41bの原
料42bを炉20内に装入するときの装入開始点及び終
了点を明確に検知することができ、正確な実装入時間を
測定することができる。従って、この実装入時間とロー
ドセル21a、21b又はロードセル21による秤量値
とに基づいて分配シュート18の的確な旋回回転数を決
定することができ、又原料コントロールゲート44によ
る装入速度のコントロールを的確に行うことができるの
で、炉20内における装入物分布を適正に制御すること
ができる。
【0019】
【発明の効果】以上の説明により明らかなように、本発
明に係るベルレス高炉装入装置における原料装入時間の
測定方法にあっては、集合ホッパーに落下する原料流れ
と略直交して非接触式のマイクロ波発振器及びその受信
器を配設し、前記原料の通過に伴って前記マイクロ波発
振器からのマイクロ波の強度を前記受信器で受信し、そ
の検知結果に基づいて原料の装入開始点から終了点まで
の実装入時間を求めるので、原料の種類、性状、貯蔵高
の変化に影響されることなく常に炉内への原料実装入
時間を正確に求めることができる。従ってこの正確な実
装入時間と前記ホッパーの原料秤量値とに基づき、原料
流料及び分配シュートの旋回回転数を決定することがで
き、この結果、装入物分布を適切に制御して安定した高
炉の操業を確保することができる。また前記マイクロ波
発振器及びその受信器を前記集合ホッパーの上部に配設
しており、該集合ホッパーの上部近傍は構造が簡単で、
かつ常時駆動される装置が少ないので、メンテナンスを
安全、かつ容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るベルレス高炉装入装置における原
料装入時間の測定方法を実施するための「並列ホッパ
ー」ベルレス高炉装入装置の一例を示した概略断面図で
ある。
【図2】図1における側面断面図である。
【図3】図1におけるマイクロ波発振器及び受信器の取
り付け状態を概略的に示した部分拡大断面図である。
【図4】(a)は原料コントロールゲートの開度と時間
との関係を示したグラフであり、(b)は(a)におけ
るロードセルによる炉頂バンカー重量と時間との関係を
示したグラフであり、(c)は(a)におけるマイクロ
波受信器出力と時間との関係を示したグラフである。
【図5】本発明に係るベルレス高炉装入装置における原
料装入時間の測定方法を実施するための「センターフィ
ード型」ベルレス高炉装入装置の一例を示した概略断面
図である。
【図6】従来の「並列ホッパー型」ベルレス装入装置の
一例を示した概略断面図である。
【図7】(a)はロードセルによる炉頂バンカーの重量
測定と分配シュート旋回数及び時間との関係を示したグ
ラフであり、(b)は原料コントロールゲートの開度と
時間との関係を示したグラフであり、(c)はコークス
及び焼結鉱を装入した場合の旋回駆動用モータ電流値と
時間との関係を示したグラフである。
【図8】コークス及び焼結鉱を装入した場合の旋回駆動
用モータ電流値の測定例を示したグラフである。
【符号の説明】
11a、11b 炉頂バンカー(ホッパー) 12a 鉱石(原料) 12b コークス(原料) 18 分配シュート 20 炉 24 分配シュート用駆動装置 25、55 原料の流れ 31、31a マイクロ波発振器 32、32a 受信器 41a 上段ホッパー 41b 下段ホッパー 42a、42b 原料

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホッパー内の原料を集合ホッパー、分配
    シュートを介して、炉内へ装入するベルレス高炉装入装
    置における原料装入時間の測定方法において、前記集合
    ホッパーに落下する前記原料流れと略直交して非接触式
    のマイクロ波発振器及びその受信器を配設し、前記原料
    の通過に伴って前記マイクロ波発振器からのマイクロ波
    の強度を前記受信器で受信し、その検知結果に基づいて
    原料の装入開始点から終了点までの実装入時間を求める
    ことを特徴とするベルレス高炉装入装置における原料装
    入時間の測定方法。
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