JP2782632B2 - カード駆動式マッサージ器 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 この発明は、マッサージを受ける患者の好みに応じて
自動的に変化に富んだマッサージを行うことが可能なカ
ード駆動式マッサージ器に関する。

《従来の技術》 従来より、病院やホテルなどのレクリエーション施設
内などに、例えばコイン駆動式のマッサージ器が設置さ
れている。

しかして、この種のマッサージ器は、患者がマッサー
ジ器に座臥あるいは横臥してコインを投入すると、一定
時間マッサージを受けることができるものである。

《発明が解決しようとする課題》 しかしながら、従来のこの種のマッサージ器は、いず
れもマッサージ部が一定動作で作動するように構成され
ているため、全ての患者に対して一定状態のマッサージ
を行なうことしかできず、各患者の好みに応じて、例え
ば特に右肩がこりやすく右肩を長時間強くマッサージし
て欲しい、あるいは左脇側を良くマッサージして欲しい
などの要求を満足させることができなかった。

また、マッサージ部を単に一定動作で作動させるだけ
でなく、局部的に特殊動作をするように構成されたマッ
サージ器もないわけではないが、この場合には、特殊動
作は患者の手動作によって行う構造となっており、かつ
単調な動作変化しか行うことができなかった。

この発明は、上記のような問題を解決するために、マ
ッサージを受ける患者の好みに応じて自動的に変化に富
んだマッサージを行うことが可能なカード駆動式マッサ
ージ器を提供することを目的とする。

《課題を解決するための手段》 上記のような目的を達成するために、この発明に係る
カード駆動式マッサージ器は、 人体の一部に刺激を与えるマッサージ部と、 マッサージ情報を記憶しているカードからマッサージ
情報を読み取るカードリーダと、 このカードリーダが読み取ったマッサージ情報に基づ
いて前記マッサージ部を駆動する制御部と、 を有することを特徴とする。

《作用》 この発明では、カードリーダでマッサージ情報を記憶
しているカードからマッサージ情報を読み取ると、制御
部ではこのカードリーダが読み取ったマッサージ情報に
基づいて機器のマッサージ部を駆動する。

《実施例の説明》 以下、本発明に係るカード駆動式マッサージ器の実施
例を図面に基づいて説明する。

第１図はカード駆動式マッサージ器の外観構成を示す
斜視図であり、このマッサージ器はコインの挿入によっ
ても駆動することができるカード駆動式のものとして構
成されている。

図中１はマッサージ器本体であり、患者が座臥しその
表面部1aが患者の背面側に接触する椅子型に形成されて
いる。

なお、このマッサージ器本体１は図示した椅子型のも
のの他か、例えば患者が横臥するベット型などとして形
成することも可能である。

２はマッサージ器本体１の表面部1aに設けられたマッ
サージ部であり、このマッサージ部２は、やや弾性を有
する硬質ゴム材などにより形成されている。

また、このマッサージ部２は、例えばマッサージ器本
体１に座臥した患者の首部から臀部にかけて移動可能に
マッサージすべく、その裏面側より突設されているレバ
ー（図示略）が、マッサージ器本体１の表面部1aに列設
されているガイド溝３内に移動可能に挿入され、かつそ
のレバーがマッサージ器本体１に内蔵されている駆動部
９に連設されている。ただし、このマッサージ部２は、
マッサージ器本体１の表面部1aに多数のマッサージ部が
列設するように設けても良い。

４はマッサージ器本体１の所定箇所（実施例にあって
は側面部分）に設けられたコイン投入口であり、５はコ
イン投入口４の付近に設けられているカード挿入口であ
る。

第２図は、この発明に係わるマッサージ器の電気的な
構成を示すブロック図である。

作動開始指令部６は、コイン投入口４にコインＡが投
入されるとこれを検出し、かつその後一定時間内にカー
ド挿入口５にカードが挿入されない場合、あるいは予め
カードが挿入されていない場合には制御部８へON信号を
出力する。

制御部８は、上記ON信号に基づいて予めプログラミン
グされている通常のマッサージ動作を行い駆動制御信号
を駆動部に出力し、駆動部９を介してマッサージ部２を
通常状態のマッサージ動作として作動させる。

一方、作動開始指令部６は、カード挿入口５にカード
Ｂが挿入された場合には、カードリーダ７をON状態とす
る。

カードリーダ７は、カードＢに書込まれているマッサ
ージ情報、すなわち通常状態のマッサージ情報と特殊マ
ッサージ情報を読取るとともに、このマッサージ情報を
マイクロプロセッサを主体として構成されている制御部
８に出力する。

カードリーダ７からマッサージ情報が入力された制御
部８は、その情報に基づいて駆動部９に駆動制御信号を
出力し、駆動部９をカードＢに書込まれているマッサー
ジ情報に従って作動するように制御する。

しかして、マッサージ部２は、駆動部９の作動に基づ
いて通常状態のマッサージ動作を行うとともに、必要に
応じて患者の好みに応じた特殊マッサージ動作を行うこ
とができる。

第３図は、上記マッサージ器に用いるカードを発行す
るカード発行装置の外観構成を示す斜視図である。

同図に示すように、装置本体10の正面側には、マッサ
ージ情報の表示パネル11、およびマッサージ情報の書込
用操作手段12が設けられている。

13は装置本体10の所定箇所（実施例にあっては側面部
分）に設けられた、マッサージ情報の書込可能なカード
ｂの挿入口である。

上記表示パネル11には、操作者である患者などが好み
のマッサージ情報を書込み易くするために、例えば人体
の模式図11aが表示されるとともに、この模式図11a中に
人体各部のつぼ11b…が表示され、かつ各つぼ11b…を示
す名称あるいは番号（図示略）が付記されている。

一方、上記操作手段12は、第１図に示したマッサージ
器の駆動部９が通常状態で作動するようなマッサージ情
報を書込む操作キー12a、および患者の所望部位を強調
してマッサージすべく、すなわち患者の好みに応じた特
殊マッサージ情報を書込む操作キー12bを備えている。

従って、特に操作キー12bは、表示パネル11における
各つぼ11b…が名称で表示される場合には各名称の付さ
れたキーとされ、また各つぼ11b…が番号で示される場
合にはテンキーとされる。

第４図は、上記カード発行装置の電気的な構成を示す
ブロック図である。

装置本体10に内蔵されているカードリーダ14は、カー
ド挿入口13よりマッサージ情報の書込可能なカードｂが
挿入されると装置をON状態とする。

マッサージ情報書込手段15は、この装置の制御中枢を
構成するもので、RAM,ROMを含むマイクロプロセッサに
より構成されている。

したがって、患者が操作キー12aを操作すると、予め
プログラミングされている通常状態のマッサージ情報が
カードｂに書込まれる。

次に、患者が表示パネル11に基づいて操作キー12b…
の操作を行うと、好みに応じた特殊マッサージ情報が上
記カードｂに書込まれ、完成されたカードＢが作成され
る。

上記カードｂは、いわゆるカード形状のRAM,EEPROMな
どで構成されており、その内部は上記したようにマッサ
ージ動作を行う上での必要情報が書込み可能となってい
る。

次に、以上の構成よりなるカード発行装置およびマッ
サージ器の動作を、第５図および第６図に示すフローチ
ャートを参照しながら説明する。

まず、第５図に示すように、カード発行装置のカード
挿入口13に、マッサージ情報を書込めるように初期化さ
れたカードｂが挿入されると、ステップ100においてこ
のカードｂが正しく初期化されたカードか否かが判断さ
れ、正しくないと判断された場合にはステップ106へ進
み、警告信号音などとともにカード挿入口13より排出さ
れる。

一方、このカードが正しいと判断された場合にはステ
ップ101へ進み、操作手段12の通常状態のマッサージ情
報を書込む操作キー12aが操作されたか否かが判断さ
れ、この操作キー12aの操作がないと判断された場合に
は待機状態を保持するが、操作があったと判断された場
合にはステップ102へ進んで通常状態のマッサージ情報
がマッサージ情報書込手段15によってカードｂに書込ま
れる。

次いで、ステップ103へ進み操作手段12において特殊
マッサージ情報を書込む操作キー12bが操作されたか否
かが判断され、この操作キー12bの操作がないと判断さ
れた場合にはステップ106へ進み、通常状態のマッサー
ジ情報のみが書込まれたカードＢがカード挿入口13より
排出される。

一方、ステップ103で特殊マッサージ情報を書込む操
作キー12bの操作があったと判断された場合には、ステ
ップ104へ進みマッサージ情報書込手段15により特殊マ
ッサージ情報が書き加えられる。

次に、ステップ105においては特殊マッサージ情報の
書込みが終了したか否かが判断され、その書込みが終了
したと判断された場合にはステップ106へ進み、カード
挿入口13より完成されたカードＢが排出されカードＢの
作成作業は終了する。

次に、第６図に基づいてマッサージ器の動作を説明す
る。

まず、ステップ200において作動開始指令部６により
マッサージ器のカード挿入口４にコインＡが投入された
か否かが判断され、コインＡの投入がないと判断された
場合にはこの判断が繰り返されるが、コインＡの投入が
あったと判断された場合にはステップ201へ進み、マッ
サージ情報が書込まれたカードＢが挿入されたか否かが
判断される。

次いで、ステップ201でカードＢの挿入があったと判
断された場合にはステップ202へ進み、カードリーダ７
によりカードＢに書込まれているマッサージ情報が読取
られ、さらにステップ203へ進んでマッサージ動作が行
われる。

一方、ステップ201でカードＢの投入がないと判断さ
れた場合には直ちにステップ203へ進む。

なお、ステップ203におけるマッサージ動作は、制御
部８へのマッサージ情報の入力に伴って、予め制御部８
にプログラミングされているシーケンス制御によって行
われるが、カードＢに書込まれている通常のマッサージ
動作と特殊マッサージ動作を行うマッサージ情報が読取
られてそれぞれのマッサージ動作が行われる。

この場合、通常のマッサージ動作はカードＢに通常の
マッサージ情報が書込まれている場合に、またはコイン
Ａのみが投入された場合に実行される。

それ以外の場合、すなわちカードＢに特殊マッサージ
情報が書込まれている場合には、特殊マッサージ動作が
実行される。

しかして、ステップ204においてはマッサージ動作の
タイムアップか否かが判断され、マッサージ動作が終了
したと判断された場合にはステップ205ヘ進んでカード
が排出され、一連のマッサージ動作が終了される。

このように、本実施例に係るカード駆動式マッサージ
器によれば、マッサージ器の制御部８には、カードリー
ダ７から患者の好みに応じた読取りマッサージ情報が入
力されるとともに、これに基づいて作動部９に駆動制御
信号を出力し、かつマッサージ部２の動作を制御するこ
とができる。

従って、マッサージ部２は従来のように一定動作で作
動されるだけではなく、また患者の手動作により単調な
動作変化しか行われるのではなく、患者の好みに応じて
自動的に変化に富んだマッサージを行うことができる。

また、上記カード発行装置によれば、患者は操作手段
12のキー操作によって、容易にマッサージ器の駆動部９
が通常状態で作動するようなマッサージ情報をカードに
書込むとともに、患者の好みに応じた特殊マッサージ情
報の書込まれたカードを作成することができるので、手
軽に携帯して随時自分に合った好みのマッサージを受け
ることができる。

なお、この実施例においては、マッサージ器はコイン
の投入によっても駆動されるものとして説明したが、カ
ードのみによって駆動するように構成しても良い。

《発明の効果》 以上説明したように、この発明では、カードリーダで
マッサージ情報を記憶しているカードからマッサージ情
報を読み取ると、制御部ではこのカードリーダが読み取
ったマッサージ情報に基づいて機器のマッサージ部を駆
動するようにしたので、マッサージ部は、従来のように
一定動作で作動されるだけでなく、また患者の手動作に
より単調な動作変化しか行うのではなく、患者の好みに
応じて自動的に変化に富んだマッサージ動作を行うこと
ができるため、患者の健康促進に貢献することができ
る。

【図面の簡単な説明】 第１図は本発明の一実施例に係るカード駆動式マッサー
ジ器の外観構成を示す斜視図、第２図は同マッサージ器
の電気的構成を示すブロック図、第３図はカード発行装
置の外観構成を示す斜視図、第４図は同装置における電
気的構成を示すブロック図、第５図は第３図に示すカー
ド発行装置の動作を説明するフローチャート、第６図は
第１図に示すマッサージ器の動作を説明するフローチャ
ートである。 １…マッサージ器本体 ２…マッサージ部 ５…カード挿入口 10…カード発行装置 11…表示パネル 12…操作手段 15…マッサージ情報書込手段

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】人体の一部に刺激を与えるマッサージ部
   と、 マッサージ情報を記憶しているカードからマッサージ情
   報を読み取るカードリーダと、 このカードリーダが読み取ったマッサージ情報に基づい
   て前記マッサージ部を駆動する制御部と、 を有することを特徴とするカード駆動式マッサージ器。