JP2781153B2 - 騒音低減装置 - Google Patents

騒音低減装置

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JP2781153B2
JP2781153B2 JP7090385A JP9038595A JP2781153B2 JP 2781153 B2 JP2781153 B2 JP 2781153B2 JP 7090385 A JP7090385 A JP 7090385A JP 9038595 A JP9038595 A JP 9038595A JP 2781153 B2 JP2781153 B2 JP 2781153B2
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茂 井上
守 小澤
隆之 佐藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、騒音低減装置に関し、
自動車や建物、特に、残響性を有する空間の音を低減す
るのに適する騒音低減装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、残響性のある空間において騒音
を低減する場合に吸音材を用いるなどしているが、使用
される吸音材により吸音特性が決まるため、1種類の吸
音材を用いた場合にはある特定の周波数の音しか低減で
きないという問題がある。
【0003】例えば特開平5−19738号公報には
3つの吸音材と1つの反射板とを設けた吸音体が開示さ
れており、異なる吸音特性を有する各吸音材を組み合わ
せることにより、広い周波数帯域に渡る吸音特性を有す
る吸音体が得られるようにしている。しかしながら、上
記構造のものでは、平均化された吸音特性を得ることは
可能であるが、不特定の騒音であって音圧の高い周波数
の部分、例えば自動車のエンジン騒音やロードノイズ等
の500Hz以下の低周波数帯の部分が時々刻々変化する
場合には、音圧が最大となる周波数が各吸音体の吸音特
性の最適値から外れる場合があり、特に低周波数帯の吸
音体はピーキィな特性となるため、そのようなときには
好適に吸音できないという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来技術の
問題点に鑑み、本発明の主な目的は、残響性のある空間
の騒音において最大音圧周波数が変化したり音圧ピーク
周波数が複数あるものに対しても騒音を低減可能な騒音
低減装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような目的は、本発
明によれば、吸音特性の異なる複数の膜状吸音体を直列
につなぎ合わせた帯状吸音体と、前記帯状吸音体を前記
直列方向に移動させるための帯状吸音体移動手段と、前
記帯状吸音体の一部を騒音低減対象の空間に臨ませるた
めの開口部と、音センサと、前記音センサにより検出さ
れた音の周波数に対する音圧分布を分析してピーク音圧
周波数を求めると共に、騒音低減に最適な吸音特性にす
るべく前記ピーク音圧周波数に応じた吸音特性を有する
前記膜状吸音体の前記開口部に臨む面積を大きくするよ
うに前記複数の膜状吸音体の前記開口部に臨む面積比を
変化させるように、前記帯状吸音体を前記帯状吸音体移
動手段により変位させる制を行う制御手段とを有する
ことを特徴とする騒音低減装置を提供することにより達
成される。
【0006】
【作用】このように、音センサにより検出した音の周波
数に対する音圧分布を分析して得られたピーク音圧周波
に対して最適な吸音特性となる膜状吸音体を大きな面
積比にて開口部に臨ませるように、帯状吸音体を帯状吸
音体移動手段により変位させることにより、周波数を特
定できない騒音であっても対応し得るように吸音特性を
変化させることができる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の好適実施例を添付の図面につ
いて詳しく説明する。
【0008】図1は、本発明に基づく騒音低減装置を示
す模式図である。図1には、例えば図示されない部屋の
室内側(図における上側)に開口するように壁に設置さ
れた箱体1と、その箱体1の室内側の開口を覆う帯状吸
音体2とが示されている。
【0009】帯状吸音体2は、吸音特性の異なる複数
(図では2枚)の膜状吸音体2a・2bを直列につなぎ
合わせて帯状に形成され、箱体1の室内側開口の互いに
相反する縁部に設けられた例えば一対のガイドローラ間
に開口を横切るように掛け渡されている。その帯状吸音
体2の一方の端部(膜状吸音体2a)が駆動巻取ローラ
3に巻回され、他方の端部(膜状吸音体2b)が従動巻
取ローラ4に巻回されている。駆動巻取ローラ3はモー
タ5により正逆回転駆動されるようになっており、従動
巻取ローラ4は、駆動巻取ローラ3の巻取り力に抗して
巻取る向きに例えばねじりコイルばね6により弾発付勢
されている。
【0010】本装置の室内側には、室内側の騒音を音圧
として検出するための音センサ7が設けられている。ま
た、両膜状吸音体2a・2bの境界部分には反射板8が
取り付けられており、箱体1内には反射板8の位置を検
出するための例えば光センサからなる膜位置センサ9が
設けられている。それら各センサ7・9の検出信号は本
装置の制御を行う制御盤10に入力され、制御盤10に
よりモータ5を駆動制御するようになっている。
【0011】図2には上記制御盤10による制御のブロ
ック図が示されている。制御盤10内には、音センサ7
から入力される音圧−時間の情報を音圧−周波数に変換
するための周波数変換フィルタ11と、膜位置センサ9
から入力される情報を距離に変換するための距離変換フ
ィルタ12と、各フィルタ11・12にて変換された信
号を処理するためのCPU13と、CPU13からの制
御信号に応じてモータ5を所定量正逆転駆動するための
ドライバ14とが設けられている。
【0012】このようにして構成された本装置の制御に
ついて、図3のフロー図に基づいて以下に示す。ステッ
プST1では音センサ7により音の取り込みを行い、ス
テップST2では周波数変換フィルタ11により、入力
された音信号が音圧−時間の関係であることから、その
関係を音圧−周波数の関係に変換する。ステップST3
ではCPU13により、対象とする周波数帯の音圧が設
定された騒音レベルの閾値以上にあるか、あるいは音圧
の閾値以上にあるものの周波数を調べて、音圧のピーク
値及びその周波数の分析を行う。
【0013】次のステップST4では、CPU13によ
り、閾値以上の音圧の周波数の音を低減するのに最適な
吸音特性となる両膜状吸音体2a・2bの室内に臨む部
分の面積比を算出し、それに応じた両膜状吸音体2a・
2bの最適位置を決定する。ステップST5では、両膜
状吸音体2a・2bを上記最適位置にする変位信号をド
ライバ14に出力し、ドライバ14からモータ5に駆動
信号を出力して、帯状吸音体2を変位させる。
【0014】そして、ステップST6で、距離変換フィ
ルタ12により検出した両膜状吸音体2a・2bの境界
(反射板8)位置信号を基準位置(例えば膜位置センサ
9)からの距離に変換し、その距離信号に基づいてCP
U13により、ステップST4で決定した最適位置に対
する境界位置を判別して、最適位置に達していない場合
にはステップST5に戻りさらにモータ5を駆動し、最
適位置に達していた場合には本制御ルーチンを終了す
る。
【0015】本装置の各膜状吸音体2a・2bは、図4
(a)に示されるように一方の例えば膜状吸音体2aに
は、比較的低周波数帯の所定の周波数F1にて最大の吸
音性能を発揮するようにされた材質のものを選び、他方
の膜状吸音体2bには比較的中・高周波数帯の所定の周
波数F2にて最大の吸音性能を発揮するようにされた材
質のものを選んでいる。
【0016】前記したように両膜状吸音体2a・2bを
共に室内に臨ませることにより、それぞれの最大吸音率
の各周波数F1・F2にて吸音率がピークとなる吸音特
性が得られ、両膜状吸音体2a・2bの面積比を変える
ことにより各周波数F1・F2をピークとする吸音率を
変化させた吸音特性が得られる。例えば、面積比が1:
1の場合には図4(b)の実線に示されるように各ピー
ク値が同程度になり、膜状吸音体2aの面積を大きくす
ると一点鎖線に示されるように比較的低周波数帯の吸音
率を高め、膜状吸音体2bの面積を大きくすると破線に
示されるように比較的中・高周波数帯の吸音率を高める
ように変化させることができる。これらの変化は、両膜
状吸音体2a・2bの面積比を変えること、すなわちモ
ータ5を駆動して帯状吸音体2を変位させることで行わ
れる。したがって、ピーク音圧周波数が時々刻々変化す
る場合でも、前記したステップST3の処理を行う度に
音圧のピーク値が更新されるため、随時両膜状吸音体2
a・2bの面積比を変える制御を行うことができる。
【0017】このようにしてなる本騒音低減装置を用い
ることにより、残響性のある空間の騒音を低減する際
に、そのピーク音圧周波数が変化したり、複数のピーク
音圧周波数を有する場合でも、各ピーク音圧周波数の吸
音をアクティブに制御可能である。さらに、本実施例で
は2種類の膜状吸音体2a・2bを用いて2つの特定ピ
ーク値を有する吸音特性にしたが、3種類以上の膜状吸
音体を連結して隣り合う膜状吸音体の吸音ピーク値の関
係を変えておくことにより、種々のピーク周波数の変化
する騒音の低減に好適に対応し得る。
【0018】また、本装置によれば、各膜状吸音体2a
・2bの種類を変えることにより、各最大吸音率の周波
数を種々設定できる。従って、対象となる空間の周波数
特性に合わせて最適な吸音特性となる装置を設定でき
る。また、箱体1の室外側には可動膜1aが設けられて
おり、膜状吸音体2a・2bの吸音特性に合わせて背後
空気層を変化可能にされている。従って、吸音材の種類
を変える度に箱体を別途製作し直すなど不都合を回避し
得る。
【0019】なお、本実施例では、騒音低減装置を室内
の壁や天井に設けた場合について示したが、自動車など
の車両の車室や他の乗り物の室内に設けても良く、本騒
音低減装置は、残響性のある空間の騒音を低減する場合
に好適である。また、本実施例ではモータにより両膜状
吸音体2a・2bの境界位置を変更したが、モータに限
るものではなく、例えば帯状吸音体2を巻き取らずに左
右方向に往復動させるようにリニア型アクチュエータを
用いることも可能である。また、膜状吸音体には、その
特性に応じて膜状部材、柔軟材、穴あき板材を用いても
良い。
【0020】
【発明の効果】このように本発明によれば、音圧が最大
となる周波数を複数有したり、そのピーク音圧周波数が
変化するような空間の騒音に対して、膜状吸音体の面積
比を変化させて各ピーク音圧周波数の低減を可能にした
ことから、複数の最大音圧周波数を有する騒音の場合に
は各音圧の大きさに応じた最適な吸音率による吸音を行
うことができると共に、音圧が最大となる周波数が時事
刻々変化する騒音の場合には、変化するピーク音圧周波
に応じた吸音特性になるように、帯状吸音体を変位さ
せて膜状吸音体の面積比を変えることにより、騒音低減
に最適な吸音を行うことができるなど、種々の騒音の低
減をアクティブに制御できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づく騒音低減装置を示す模式図。
【図2】本発明に基づく騒音低減装置の制御ブロック
図。
【図3】制御を示すフロー図。
【図4】(a)は2種類の膜状吸音体の各吸音特性を示
す図であり、(b)は両膜状吸音体の面積比を変化させ
た場合の本装置の吸音特性を示す図。
【符号の説明】
1 箱体 1a 可動膜 2 帯状吸音体 2a・2b 膜状吸音体 3 駆動巻取ローラ 4 従動巻取ローラ 5 モータ 6 ねじりコイルばね 7 音センサ 8 反射板 9 膜位置センサ 10 制御盤 11 周波数変換フィルタ 12 距離変換フィルタ 13 CPU 14 ドライバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 隆之 群馬県桐生市広沢町1丁目2681番地 株 式会社三ツ葉電機製作所内 (72)発明者 依田 健 群馬県桐生市広沢町1丁目2681番地 株 式会社三ツ葉電機製作所内 (56)参考文献 特開 平3−239296(JP,A) 特開 平3−287944(JP,A) 特開 昭64−12951(JP,A) 実開 昭61−1515(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G10K 11/16

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸音特性の異なる複数の膜状吸音体を
    直列につなぎ合わせた帯状吸音体と、前記帯状吸音体を
    前記直列方向に移動させるための帯状吸音体移動手段
    と、前記帯状吸音体の一部を騒音低減対象の空間に臨ま
    せるための開口部と、音センサと、前記音センサにより
    検出された音の周波数に対する音圧分布を分析してピー
    ク音圧周波数を求めると共に、騒音低減に最適な吸音特
    性にするべく前記ピーク音圧周波数に応じた吸音特性を
    有する前記膜状吸音体の前記開口部に臨む面積を大きく
    するように前記複数の膜状吸音体の前記開口部に臨む面
    積比を変化させるように、前記帯状吸音体を前記帯状吸
    音体移動手段により変位させる制を行う制御手段とを
    有することを特徴とする騒音低減装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS611515U (ja) * 1984-06-11 1986-01-08 松下電工株式会社 内装パネル
JP3039667B2 (ja) * 1990-02-16 2000-05-08 大成建設株式会社 残響時間制御装置

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