JP2781079B2 - 多地点テレビ会議装置 - Google Patents

多地点テレビ会議装置

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JP2781079B2
JP2781079B2 JP3106503A JP10650391A JP2781079B2 JP 2781079 B2 JP2781079 B2 JP 2781079B2 JP 3106503 A JP3106503 A JP 3106503A JP 10650391 A JP10650391 A JP 10650391A JP 2781079 B2 JP2781079 B2 JP 2781079B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複数のテレビ会議端
末を結んで同時に多地点会議を行う多地点テレビ会議装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図12は例えば特開平1−265767
号公報に示された従来の多地点テレビ会議装置を示す構
成図である。図において、1は多地点会議を行う複数の
テレビ会議端末であり、2はこれら各テレビ会議端末1
が接続されたリング型ネットワークである。3はこのリ
ング型ネットワークに接続されて、各テレビ会議端末1
間の多地点会議を実現する会議装置である。
【0003】次に動作について説明する。このテレビ会
議は、リング型ネットワーク2の通信路として時分割多
重通信路の同報および個別通信チャネルを用いて行われ
る。即ち、テレビ会議端末1では、映像と音声の会議情
報をテレビカメラ,マイクロホン等による入力手段を介
して入力し、それを送信手段を介してリング型ネットワ
ーク2の個別通信チャネル上に載せて会議装置3に送出
する。
【0004】一方、会議装置3では、その受信手段によ
り、各テレビ会議端末1からの会議情報をリング型ネッ
トワーク2の個別通信チャネルより受信し、それを会議
情報加算手段で重ね合せる。この重ね合せによって合成
された会議情報をその送信手段を介してリング型ネット
ワーク2の同報通信チャネル上に載せて全テレビ会議端
末1に送信する。
【0005】各テレビ会議端末1はその受信手段により
リング型ネットワーク2の同報通信チャネル上の会議情
報を受信し、それをテレビ受像機、スピーカ等による出
力手段に出力する。
【0006】なお、リング型ネットワーク2の代りに交
換装置を用いる場合には、会議装置3と交換装置との間
を複数の回線で接続し、各テレビ会議端末1と会議装置
3の間を交換装置を介して一対一の接続を行うことによ
り多地点会議が同様に実施できる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の多地点テレビ会
議装置は以上のように構成されているので、会社内や事
務所内のリング型ネットワーク2を使用する場合にその
適用が限定され、例えば東京大阪間の遠隔地点での多地
点会議には適用できず、また、総合サービスディジタル
網(以下、ISDN網という)を介した従来の多地点テ
レビ会議システムは、会議装置3とISDN網との間に
設定される回線数が会議に参加する最大の端末数以上必
要となり、少ないテレビ会議端末1で多地点会議を行う
とき回線が有効に利用できないばかりか、会議の回線速
度は、Hoまたは2Bのいずれかであるため、例えば、
全会議装置3にHoの多地点会議が割り付けられると2
Bの多地点会議が割り付けられなくなり、また、多地点
会議を行う会議装置3を適当に割り付けると回線数に余
裕があっても多地点会議が割り付けられなくなるなどの
問題点があった。
【0008】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、会議装置の回線の空きが有効に
利用できる多地点テレビ会議装置を得ることを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
係る多地点テレビ会議装置は、回線速度によって定めら
れた順に複数の会議装置の検索を行い、開催すべき会議
の回線速度及び会議装置の空き回線数とから、会議開催
が可能な会議装置を検索して決定を行い、開催した会議
の開始・終了を運用管理装置により制御するようにした
ものである。
【0010】また、請求項2に記載の発明に係る多地点
テレビ会議装置は、各会議装置に接続され、多地点会議
の開始時間、終了時間を含む会議予約情報が格納できる
予約ファイル、および現在時刻の読み取りが可能な時計
機能を備えて、多地点会議の予約時に、多地点会議の開
始・終了期間における各会議装置の予約状況の回線速度
および空き回線数とから、多地点会議の予約が可能な会
議装置を回線速度によってあらかじめ定められた順に捜
すことにより、当該多地点会議を予約する会議装置の決
定を行い、多地点会議の開始・終了の予約を制御する運
用管理装置を設けたものである。
【0011】
【作用】請求項1に記載の発明における運用管理装置
は、回線速度によって定められた順に複数の会議装置の
検索を行い、開催すべき会議の回線速度及び会議装置の
空き回線数とから、会議開催が可能な会議装置を検索し
て決定を行い、開催した会議の開始・終了を運用管理装
置により制御することにより、会議装置の回線の空きが
有効に利用できる多地点テレビ会議装置を実現する。
【0012】また、請求項2に記載の発明における運用
管理装置は、多地点会議の予約時にその多地点会議を予
約する会議装置を、多地点会議の開始・終了期間におけ
る各会議装置の予約状況の回線速度および空き回線数と
に基づいて、多地点会議の予約が可能な会議装置を回線
速度に応じてあらかじめ定められた順に捜すことによっ
て決定し、多地点会議の開始・終了の予約を制御するこ
とにより、会議装置の回線の空きが有効に利用できる多
地点テレビ会議装置を実現する。
【0013】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の実施例を図について説明す
る。図1は請求項1に記載の発明の一実施例を示す構成
図である。図において、4はDチャネル、Bチャネルお
よびHoチャネルを有し、回線速度が2BまたはHoの
ISDN網であり、5はそれぞれこのISDN網4に複
数の回線で接続され、回線速度が2BまたはHoのいず
れかで多地点会議が開催できる複数の会議装置である。
【0014】6はISDN網4と回線速度が2Bまたは
Hoのいずれかを指定して接続できるテレビ会議端末で
あり、7はISDN網4と回線速度が2Bで接続できる
テレビ会議端末である。これら各テレビ会議端末6,7
はそれぞれ複数台ずつがISDN網4に接続されてい
る。8は各会議装置5に接続され、多地点会議の開始・
終了の制御を行う運用管理装置である。
【0015】また、図2は会議装置5の構成例を示すブ
ロック図である。図において、11は回線速度2Bまた
はHoのいずれかを指定し、ディジタル信号による入力
会議情報をISDN網4より受信して一時記憶する機
能、および一時記憶したディジタル信号による出力会議
情報をISDN網4に送信する機能を有する送受信手段
である。
【0016】12はこの送受信手段11より入力された
ディジタル信号による会議情報をアナログ信号に変換す
るディジタル・アナログ変換手段(以下、DA変換手段
という)であり、13はアナログ信号による会議情報を
ディジタル信号に変換して送受信手段11に出力するア
ナログ・ディジタル変換手段(以下、AD変換手段とい
う)である。
【0017】ここで、これら送受信手段11、DA変換
手段12およびAD変換手段13はISDN網4と接続
される各回線に対応して設置されている。
【0018】14は後述する会議テーブルの内容を参照
して、DA変換手段12より受けた受信データを加算し
て合成し、それを送信データとしてAD変換手段13に
出力する会議情報加算手段である。15は当該会議装置
5にて実行される多地点会議の情報が格納されている前
記会議テーブルであり、図3にその構成を示す。
【0019】図3において、20はこの会議テーブル1
7を形成している複数の会議端末情報であり、21は当
該会議装置5が開催する多地点会議の回線速度で、2B
の場合にはパターン“1”が、Hoの場合にはパターン
“2”がそれぞれ格納される。
【0020】22は会議開催中であれば“1”、会議終
了もしくは会議なしであれば“0”が格納される会議状
態、23は会議の主催者の端末番号が格納される親端
末、24は会議の参加端末の代表の端末番号が格納され
る代表端末、25は主催者を除いた会議に参加している
端末の数が格納される子端末数、26は会議に参加して
いる端末の端末番号が格納される子端末であり、前記会
議端末情報20はこれらによって構成されている。
【0021】また、図4はテレビ会議端末6あるいは7
の構成例を示すブロック図である。図において、31は
音声情報と画像情報を共に入力できる、マイクロホンお
よびテレビカメラ等による会議情報入力手段であり、3
2は音声情報と画像情報を出力できる、スピーカおよび
テレビ受像機等の会議情報出力手段である。
【0022】33はISDN網4と接続する際に回線速
度を2BまたはHoに決定する機能と、決定された回線
速度により、ISDN網4よりディジタル信号による入
力会議情報を受信して一時記憶する機能、および一時記
憶したディジタル信号による出力会議情報をISDN網
4に送信する機能を有する端末送受信手段である。
【0023】34は会議情報入力手段31から入力され
たアナログ信号の会議・情報をディジタル信号に変換し
て端末送受信手段33に送る端末AD変換手段であり、
35は端末送受信手段33から入力されたディジタル信
号の会議情報をアナログ信号に変換し、会議情報出力手
段32に出力する端末DA変換手段である。
【0024】また、図5は運用管理装置8の構成例を示
すブロック図であり、この運用管理装置5は例えばパソ
コン等により構成されている。図において、41は運用
管理情報を入力するキーボード等の入力手段であり、4
2は運用管理情報を出力するCRTディスプレイ等の表
示手段である。
【0025】43は当該運用管理装置8に接続された各
会議装置5の1台を指定してデータの送受信を行う会議
装置セレクタであり、44は会議の開催/終了の制御を
行う機能を有する運用管理制御手段である。45は会議
の開催/終了の制御のための会議の情報を格納した運用
テーブルであり、図6にその構成を示す。
【0026】図6において、51は会議テーブル17の
回線速度21に対応する運用回線速度であり、53は同
じく親端末23に対応する運用親端末、54は代表端末
24に対応する運用代表端末、55は子端末数25に対
応する運用子端末数、56は子端末26に対応する運用
子端末である。
【0027】次に動作について説明する。運用管理装置
8は会議開催の開始・終了の制御を各会議装置5毎の会
議テーブル15の内容を、自身の運用テーブル45の内
容を参照して変更することにより実行する。
【0028】まず、会議開催の開始時には運用管理装置
8内の運用テーブル45内の運用親端末53、運用代表
端末54、運用子端末数55、および運用子端末56の
各項目を、入力手段41と表示手段42を用いて入力す
ることにより、当該多地点会議に参加するテレビ会議端
末6,7を指定する。
【0029】次に、運用管理制御手段44は、運用親端
末53と運用子端末数55で指定されたm台の運用子端
末56のそれぞれの回線速度を調べ、1台でも2Bのみ
のテレビ会議端末7があれば2B、そうでなければ、H
oまたは2Bと会議の回線速度を決める。
【0030】当該多地点会議の回線速度が決まれば、回
線速度によってあらかじめ定められた優先速度、例えば
回線速度が2BならNo.1,No.2,……,No.Mと昇順に、
また回線速度がHoなら No.M,……,No.2 ,No.1と降
順に、各会議装置5で会議開催が可能か否かのチェック
を行う。その結果、始めて“OK”となった会議装置5
を、また、回線速度がHoの場合に全て“NG”なら回
線速度を2Bに変更して再チェックし、始めて“OK”
となった会議装置5を会議開催に使用する会議装置5と
する。
【0031】図7はこの会議開催が可能か否かのチェッ
クの処理手順を示すフローチャートである。まず、チェ
ック対象の会議装置5を会議装置セレクタ43で指定
し、当該会議装置5の会議テーブル15の内容を参照し
てステップST1の処理を実行する。
【0032】ステップST1では会議状態22に会議開
催中のパターン“1”が格納されている会議端末情報2
0内の子端末数24の内容“m”より、会議に参加して
いるテレビ会議端末6,7が、m+1台であることを知
り、これをくり返して会議テーブル15での総和を求め
ることによりチェック対象の会議装置5の使用中の回線
数を知る。
【0033】次に、ステップST2において、ステップ
ST1で求めた使用中の回線数をチェックし、それが
“0”でなければステップST3へ、“0”ならステッ
プST6へそれぞれ処理を移行させる。ステップST3
では、運用テーブル45内の運用回線速度51と会議テ
ーブル17内の会議回線速度21を比較し、同一であれ
ばステップST4へ、異っておればステップST7へそ
れぞれ処理を移行させる。
【0034】ステップST4においては当該多地点会議
の回線数の計算が行われる。この計算は、運用管理装置
8の運用テーブル45を参照して運用子端末数55の内
容“x”より会議の回線数が“x+1”であることを知
る。
【0035】次にステップST55において、ステップ
ST1で求めた使用中の回線数とステップST4で求め
た当該会議の回線数の合計をその会議装置5の最大の回
線数と比較し、それを越えている場合にはステップST
7に、等しいか少ない場合にはステップST6に処理を
移行させる。
【0036】ステップST6では会議開催“OK”と判
定し、またステップST7では会議開催“NG”と判定
する。会議開催“OK”と判定された場合には、その会
議装置5に対して、運用テーブル45の内容で多地点会
議の開催を指示する。
【0037】図8にその際の基本呼制御シーケンスを示
す。会議装置5はその多地点会議に参加するテレビ会議
端末6あるいは7との呼を、ISDN網4のDチャネル
を用いて設定する。会議装置5は呼設定メッセージ10
1にテレビ会議端末6(7)の着番号とユーザ・ユーザ
情報に回線速度が2B,Hoいずれかの情報を格納して
発呼する。
【0038】ISDN網4は呼設定メッセージ101を
受け取ると、呼設定受付メッセージ102を会議装置5
に返答するとともに、呼設定メッセージ103を相手の
テレビ会議端末6または7に送信する。
【0039】テレビ会議端末6または7では、呼設定メ
ッセージ103内のユーザ・ユーザ情報より回線速度が
2BとHoのいずれかを知り、その回線速度でISDN
網4に接続できる時は応答メッセージ104をISDN
網4に送信する。
【0040】なお、2Bの回線速度のみを有するテレビ
会議端末7のユーザ・ユーザ情報に回線速度Hoが指定
された呼設定メッセージ103を受けた場合、当該速度
ではISDN網4には接続できないので、切断メッセー
ジ121をISDN網4に送信する。
【0041】ISDN網4は応答メッセージ104を受
信すると会議装置5へ応答メッセージ105を送信し会
議装置5とテレビ会議端末6あるいは7は通信中110
となる。
【0042】なお、切断シーケンスは、TV会議端末6
(7)または会議装置5のいずれかより切断メッセージ
を送信する。今、例えばテレビ会議端末6(7)より切
断メッセージ121をISDN網4へ送信したものとす
る。この切断メッセージ121を受けたISDN網4
は、解放メッセージ122をTV会議端末6(7)へ、
切断メッセージ123を会議装置5へ送信する。
【0043】テレビ会議端末6(7)は、解放メッセー
ジ122を受信すると、解放完了メッセージ124をI
SDN網4へ送信し切断が完了する。一方、会議装置5
は、ISDN網4より切断メッセージ123を受信する
と、解放メッセージ125をISDN網4に送信し、I
SDN網4よりの解放完了メッセージ126を受信して
切断が完了する。
【0044】会議装置5と当該多地点会議に参加するテ
レビ会議端末6,7とが通話中110の状態になると、
前記各テレビ会議端末6,7は会議者の音声,映像信号
を、例えばマイクロホン,テレビカメラ等より構成され
る会議情報入力手段31より音声情報,画像情報のアナ
ログ信号として入力する。
【0045】それらの会議情報は端末AD変換手段34
に送られてアナログ信号からディジタル信号に変換され
る。ディジタル信号に変換された会議情報は、端末送受
信手段33によって、ISDN網4に送出されて会議装
置5へ送られる。
【0046】会議装置5では、会議に参加している各テ
レビ会議端末6,7より送信されてくる会議情報を対応
する送受信手段11にて受信する。受信された会議情報
それぞれのDA変換手段12に送られ、それぞれの音声
情報と映像情報とがアナログ信号に変換されて会議情報
加算手段14に送られる。
【0047】会議情報加算手段14は、会議テーブル1
5の内容に従って入力されたアナログ信号による会議情
報の加算処理を行い、得られた音声情報と映像情報とを
各AD変換手段13に送る。AD変換手段13はそれら
をディジタル信号に変換し、それぞれの送受信手段11
によってISDN網4を介して対応するテレビ会議端末
6,7へ送信する。
【0048】ここで、会議情報加算手段14は、同時に
開催しうる会議数に応じた数の加算手段を含んでおり、
アナログ信号による会議情報の加算処理を以下のように
実行する。
【0049】即ち、音声情報については、会議テーブル
15の親端末23と子端末26に格納されている端末番
号の各テレビ会議端末のそれぞれについて、自己以外の
テレビ会議端末の各アナログ信号をミックスして送る。
【0050】また、映像情報については、会議テーブル
15の親端末23に端末番号が格納されたテレビ会議端
末には代表端末24に端末番号が格納されたテレビ会議
端末のアナログ信号を、子端末26に端末番号が格納さ
れたテレビ会議端末には親端末23に端末番号が格納さ
れたテレビ会議端末のアナログ信号をそれぞれ送ること
により、アナログ信号を加算処理する。この処理を会議
テーブル15の会議端末情報20により、同時に開催し
ている会議数だけ実施する。
【0051】このようにして加算処理され、ディジタル
信号に変換されてISDN網4に送信された会議情報
は、当該多地点会議に参加している各テレビ会議端末
6,7にて受信される。即ち、各テレビ会議端末6,7
は、それを端末送受信手段33にて受信し、端末DA変
換手段35によりその音声情報と映像情報をディジタル
信号からアナログ信号に変換して、例えばスピーカ,テ
レビ受像機等にて構成される会議情報出力手段32より
音声映像として出力する。
【0052】また、会議開催の終了時には運用管理装置
8内の運用テーブル45で指定された情報を各会議装置
5内の会議テーブル15内の会議端末情報20と比較し
て、一致するものがあれば会議状態22に会議なしのパ
ターン“0”をセットすることにより会議終了の指示を
行う。
【0053】実施例2. 次に請求項2に記載の発明の実施例について説明する。
この場合も全体構成は図1に示すものと共通であるが、
運用管理装置5の構成が異なっている。図9はその運用
管理装置8の一実施例を示すブロック図であり、図5と
同一の部分には同一符号を付して重複説明をさけてい
る。
【0054】図において、46は予約される多地点会議
の開始時間,終了時間,および会議番号,会議名称,参
加部門,責任者,電話番号,参加人員などの会議予約情
報が格納される予約ファイルであり、47は現在時刻の
読み取りが可能な時計機能である。
【0055】また、図10は前記予約ファイル46の構
成を示す説明図である。図中、70は予約会議情報であ
り、この予約ファイル46は複数の当該予約会議情報7
0にて構成されている。また、各予約会議情報70は以
下に説明する各部分によって構成されている。
【0056】71は予約有効無効区分であり、例えば会
議予約がある場合には“1”、なければ“0”が格納さ
れる。72は予約会議装置、73は予約回線速度であ
り、74s,74eはそれぞれ予約の開始時間と終了時
間である。また、75は例えば4 桁の数字による会議番
号であり、76は例えば20文字の漢字コードによる会
議名称である。
【0057】77は予約親端末で予約した会議の主催者
の端末であり、78は例えば6桁の英数字による予約親
参加部門である。また、79は例えば10文字の漢字コ
ードによる予約親責任者、80は例えば20桁の英数字
による予約親電話番号であり、81は例えば2桁の数字
による予約親参加人員である。
【0058】82は予約代表端末で予約親端末77また
は後述する予約子端末84のいずれかである。83は予
約端末数で予約子端末の数を示す。
【0059】84は予約子端末で予約した会議に参加す
る端末とする。また、85は例えば6桁の英数字による
予約子参加部門であり、86は例えば10文字の漢字コ
ードによる予約子責任者である。87は例えば20桁の
英数字による予約子電話番号であり、88は例えば2桁
の数字による予約子参加人員である。
【0060】次に動作について説明する。この場合、会
議装置5、TV会議端末6,7、ISDN網4、運用管
理装置8は請求項1に記載の発明と同等の動作をするも
のとし、異なる部分を以下に説明する。
【0061】会議の開始時、運用管理装置8はその時計
機能47により、現在の時刻を知り、予約ファイル46
内の予約開始時間74sとその現在の時刻とを比較す
る。その結果、両者が一致する予約会議情報70があれ
ば、その予約会議装置72で指定された会議装置5内の
会議テーブル15の会議回線速度21に予約回線速度7
3の内容を設定する。
【0062】次に、予約ファイル46の予約会議情報7
0の予約親端末77の内容を会議テーブル15の会議端
末情報20の親端末23へ、予約代表端末82の内容を
代表端末24へ、予約子端末数83の内容を子端末数2
5へ、予約子端末84の内容を子端末26へ、それぞれ
コピーし、会議テーブル15の会議状態22に会議開催
中を示すパターン“1”を設定することにより会議開催
の開始の指示を行う。
【0063】会議の終了時にも同様に、運用管理装置8
はその時計機能47により現在の時刻を知り、予約ファ
イル46内の予約終了時間74eと現在の時刻が一致す
る予約会議情報70があれば、その予約会議装置72で
指定された会議装置5内の会議テーブル15の各会議端
末情報20の中で、前記予約会議情報70の予約親端末
77と親端末23、予約代表端末82と代表端末24、
予約子端末数83と子端末数25、予約子端末84と子
端末26とがそれぞれ一致する会議端末情報20内の会
議状態22に会議なしのパターン“0”を設定すること
により会議開催の終了の指示を行う。
【0064】次に、予約ファイル46の新規登録,修
正,削除の方法について説明する。新規登録の際には予
約会議情報70の予約有効無効区分71に予約会議なし
のパターン“0”が格納されているものを捜し、その
後、予約開始時間73から予約子参加人数88までの各
項目を表示手段42および入力手段41を用いて入力す
る。
【0065】次に、予約会議装置72、予約回線速度7
3の決定を行う。これは、予約親端末77と、予約子端
末数83で指定された各予約子端末84の回線速度を調
べ、1台でも2Bのみのテレビ会議端末7があれば2
B、そうでなければHoまたは2Bと会議の回線速度を
決定する。
【0066】会議の回線速度が決まれば、回線速度より
あらかじめ定められた優先速度、例えば回線速度が2B
ならNo.1,No.2,……,No.Mと昇順に、またHoなら N
o.M,……No.2,No.1と降順に会議装置5で会議予約が
可能か否かをチェックする。その結果始めて“OK”と
なった会議装置5を、また回線速度がHoの場合に全て
“NG”なら回線速度を2Bに変更して再チェックし、
始めて“OK”となった会議装置5を会議予約する会議
装置1とする。
【0067】会議予約する会議装置5が決定すると、そ
の番号を予約ファイル46内の予約会議情報70の予約
会議装置72に格納した後、予約有効無効区分71に予
約会議ありを示すパターン“1”を格納する。これによ
って予約ファイル46への新規登録が完了する。
【0068】ここで、図11は会議予約が可能か否かの
チェックの処理手順を示すフローチャートである。ま
ず、チェック対象の会議装置5の予約状況を予約ファイ
ル46内の予約会議情報70を参照してステップST1
1の処理を実行する。
【0069】ステップST11では予約有効無効区分7
1に予約会議ありのパターン“1”が格納されており、
予約会議装置72の内容がチェック対象の会議装置5と
一致している予約会議情報70内の予約子端末数83の
内容mにより、会議に参加するテレビ会議端末6,7が
m+1台であることを知り、これをくり返して予約ファ
イル46での総和を求めることによりチェック対象の会
議装置5の予約中の回線数、および予約回線速度73を
知る。
【0070】次に、ステップST12において、ステッ
プST11で求めた予約中の回線数をチェックし、それ
が“0”でなければステップST13へ、“0”ならス
テップST16へそれぞれ処理を移行させる。ステップ
ST13では、チェックする回線速度とステップST1
1で得られた予約回線速度73とを比較し、同一であれ
ばステップST14へ、異なっておればステップST1
7へそれぞれ処理を移行させる。
【0071】ステップST14においては予約会議の回
線数の計算が行われる。この計算は、新規登録する予約
会議情報70内の予約子端末数83の内容“x”より会
議の回線数が“x+1”であることを知る。
【0072】次にステップST15においてステップS
T11で求めた予約中の回線数とステップST14で求
めた予約会議の回線数との合計をその会議装置5の最大
の回線数と比較し、それを越えている場合にはステップ
ST17に、等しいか少ない場合にはステップST16
に処理を移行させる。
【0073】ステップST16では会議予約“OK”と
判定し、またステップST17では会議予約“NG”と
判定する。以上により会議予約が可能か否かのチェック
が行える。
【0074】また、予約ファイル46の修正の際には、
まず対象となる予約会議情報70内の有効無効区分71
に予約会議なしのパターン“0”を格納した後、修正し
たい予約会議情報70の予約開始時間73から予約子参
加人数88までの各項目を表示手段42および入力手段
41を用いて修正する。その後、新規登録と同様の方法
で予約会議装置72、予約回線速度73を決定し、有効
無効区分71に予約会議ありのパターン“1”を格納す
ることによって修正の処理を行う。
【0075】削除の際には、対象となる予約会議情報7
0内の有効無効区分71に予約会議なしのパターン
“0”を格納することにより削除の処理を行う。
【0076】実施例3.なお、上記各実施例では運用管
理装置8に入力手段41、表示手段42を設けたものを
示したが、運用管理装置8にモデムを設けて電話公衆回
線と接続し、例えばパソコンのような入力手段,表示手
段を有する装置をモデムを設けて電話公衆回線に接続し
て、このパソコン入力手段と表示手段に運用管理装置8
の入力手段41および表示手段42の機能を代替させて
もよく、上記実施例と同様の効果を奏する。
【0077】実施例4.また、上記各実施例では通信網
としてISDN網を例にあげ、その回線速度が2B,H
oの2種類の場合について説明したが、回線速度がH1
のものや専用回線であってもよく、上記実施例と同様の
効果を奏する。
【0078】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載の発明に
よれば、回線速度によって定められた順に複数の会議装
置の検索を行い、開催すべき会議の回線速度及び会議装
置の空き回線数とから、会議開催が可能な会議装置を検
索して決定を行い、開催した会議の開始・終了を運用管
理装置により制御するように構成したので、会議装置の
回線の空きが有効に利用できる多地点テレビ会議装置が
得られる効果がある。
【0079】また、請求項2に記載の発明によれは、多
地点会議の予約時にその多地点会議を予約する会議装置
を、多地点会議の開始・終了期間における各会議装置の
予約状況の回線速度および空き回線数とに基づいて、多
地点会議の予約が可能な会議装置を回線速度に応じてあ
らかじめ定められた順に捜すことによって決定するよう
に構成したので、会議装置の回線の空きが有効に利用で
きる多地点テレビ会議装置が得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による多地点テレビ会議装
置を示す構成図である。
【図2】上記多地点テレビ会議装置で用いられる会議装
置の構成の一例を示すブロック図である。
【図3】上記会議装置で用いられる会議テーブルの構成
の一例を示す説明図である。
【図4】前記多地点テレビ会議装置で用いられるテレビ
会議端末の構成の一例を示すブロック図である。
【図5】請求項1に記載の発明による多地点テレビ会議
装置で用いられる運用管理装置の構成の一例を示すブロ
ック図である。
【図6】上記運用管理装置で用いられる運用テーブルの
一例を示す説明図である。
【図7】前記運用管理装置による会議開催可否チェック
の処理手順を示すフローチャートである。
【図8】前記多地点テレビ会議装置における基本呼制御
シーケンスを示すタイミング図である。
【図9】請求項2に記載の発明による多地点テレビ会議
装置で用いられる運用管理装置の構成の一例を示すブロ
ック図である。
【図10】上記運用管理装置で用いられる予約ファイル
の一例を示す説明図である。
【図11】前記運用管理装置による会議予約可否チェッ
クの処理手順を示すフローチャートである。
【図12】従来の多地点テレビ会議装置を示す構成図で
ある。
【符号の説明】
4 通信網(ISDN網) 5 会議装置 6,7 テレビ会議端末 8 運用管理装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04M 3/56 H04M 3/42 H04N 7/15 H04Q 3/58

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信網と接続する回線の回線速度を複数
    設定できる複数の第1テレビ会議端末と、この第1テレ
    ビ会議端末で設定可能な複数の回線速度内の所定の回線
    速度で上記通信網と接続する第2テレビ会議端末と、複
    数の回線を有し、上記第1テレビ会議端末及び上記第2
    テレビ会議端末と上記通信網とを介して接続するととも
    に、会議参加端末数の合計が上記複数の回線数までの複
    数の上記第1テレビ会議端末及び上記第2テレビ会議端
    末による多地点会議を、上記回線速度中の1つにより開
    催する複数の会議装置と、上記回線速度によって定めら
    れた順に上記複数の会議装置の検索を行い、開催すべき
    会議の回線速度及び上記会議装置の空き回線数とから、
    会議開催が可能な上記会議装置を検索して決定を行い、
    開催した会議の開始・終了を制御する運用管理装置とを
    備えた多地点テレビ会議装置。
  2. 【請求項2】 通信網と接続する回線の回線速度を複数
    設定できる複数の第1テレビ会議端末と、この第1テレ
    ビ会議端末で設定可能な複数の回線速度内の所定の回線
    速度で上記通信網と接続する第2テレビ会議端末と、複
    数の回線を有し、上記第1テレビ会議端末及び上記第2
    テレビ会議端末と上記通信網とを介して接続するととも
    に、会議参加端末数の合計が上記複数の回線数までの複
    数の上記第1テレビ会議端末及び上記第2テレビ会議端
    末による多地点会議を、上記回線速度中の1つにより開
    催する複数の会議装置と、上記各会議装置が接続され
    て、上記多地点会議の開始時間、終了時間を含む会議予
    約情報が格納できる予約ファイル、および現在時刻の読
    み取りが可能な時計機能を備え、上記多地点会議の開始
    ・終了期間における上記各会議装置の予約状況の回線速
    度および空き回線数とから、上記多地点会議の予約が可
    能な上記会議装置を回線速度によってあらかじめ定めら
    れた順に捜すことにより、当該多地点会議を予約する
    会議装置の決定を行い、上記多地点会議の開始・終了
    の予約を制御する運用管理装置とを備えた多地点テレビ
    会議装置。
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