JP2780727B2 - 音声信号処理装置 - Google Patents

音声信号処理装置

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JP2780727B2
JP2780727B2 JP3186084A JP18608491A JP2780727B2 JP 2780727 B2 JP2780727 B2 JP 2780727B2 JP 3186084 A JP3186084 A JP 3186084A JP 18608491 A JP18608491 A JP 18608491A JP 2780727 B2 JP2780727 B2 JP 2780727B2
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健治 堀口
幸次 武尾
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、デジタル処理プロセッ
サ(DSP)を用いて音声信号(音響信号を含む概念)
を符号化処理する音声信号処理装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】アナログ音声信号を伝送路に出力したり
記録媒体に記録したりするために音声信号を処理して符
号化する一方法として、帯域分割符号化方式(Sub-Band
Coding 方式)が提案されている(文献『ディジタル通
信回路』、pp99-103、畔柳功芳編、産業図書株式会社発
行、1991年2月)。
【0003】帯域分割符号化方式は、音声信号を複数
(例えば2個)の周波数帯域に分割し、各帯域信号をそ
れぞれナイキスト速度でダウンサンプルすることにより
低域信号に変換し、その後に各帯域についてADPCM
等により符号化を行ない、最後に各帯域についての音声
符号を多重して出力符号を形成する方式である。
【0004】帯域を2分割する帯域分割符号化方式の従
来例は、機能的には図2に示す構成を有する。図2にお
いて、入力音声信号はアナログ/デジタル変換部1にお
いて、所定のサンプリング周波数fs でデジタル信号に
変換されて帯域分割部たるQMF(Quadrature Mirror F
ilter)2に与えられる。QMF2は、バンドギャップが
生じることなく折返し成分がキャンセルできるように帯
域分割できるので、実際上、帯域分割部として広く用い
られている。QMF2は、入力された音声信号を高域及
び低域に2分割し、さらに、分割された各帯域信号をサ
ンプリング周波数fs の1/2の周波数でサンプリング
することにより低域ナイキスト速度に変換して対応する
符号化器3及び4に出力する。高域符号化器3及び低域
符号化器4はそれぞれ、高域信号又は低域信号を所定の
符号化方式(例えばADPCM符号化方式)に従って符
号化して高域符号又は低域符号をマルチプレクサ部5に
与える。マルチプレクサ部5は、高域符号及び低域符号
を多重して出力符号を形成する。
【0005】ここで、QMF2からマルチプレクサ部5
までの処理は、実際上、デジタル処理プロセッサ(DS
P)によるマイクロプログラム処理で実現されることが
多い。この場合において、図2に示すように、QMF2
による処理を基準サンプリング周波数fs の周期で処理
し、その後の高域符号化器3、低域符号化器4及びマル
チプレクサ部5による信号処理をその1/2倍の周波数
fs /2の周期で実施する必要があり、デジタル処理プ
ロセッサで少なくとも2つのナイキスト速度の周期処理
を実行させる技術が必要となる。すなわち、周期2/f
s の間に、QMF処理を2回、高域符号化処理、低域符
号化処理及び多重出力処理をそれぞれ1回実行しなけれ
ばならない。
【0006】図3及び図4は、デジタル処理プロセッサ
によるこのような信号処理を実現する従来の手順例を示
した説明図である。この手順例は、図3に示すように、
周期2/fs を半分の周期1/fs に2分し、前半の周
期(以下、フェーズ0と呼ぶ)でQMF処理及び高域符
号化処理を行ない、後半の周期(以下、フェーズ1と呼
ぶ)でQMF処理、低域符号化処理及び多重出力処理を
行なうものである。ここで、フェーズ管理は、デジタル
処理プロセッサの内部に設けられたフラグにより行な
う。すなわち、周期1/fs 毎に、図4に示す一連の処
理の起動がかかると、内部に設けられたフラグの状態を
判定し(ステップ100)、このフラグがフェーズ0を
指示していると、デジタル処理プロセッサは、QMF処
理(ステップ101)及び高域符号化処理(ステップ1
02)を順に行なって次の起動を待受け、上述したフラ
グがフェーズ1を指示していると、デジタル処理プロセ
ッサは、QMF処理(ステップ103)、低域符号化処
理(ステップ104)及び多重出力処理(ステップ10
5)を順に行なって次の起動を待受ける。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の処理においては、フェーズ0とフェーズ1の動
作を開始するタイミングが定まっており、フェーズ0の
処理及びフェーズ1の処理は共に時間的制約があり、そ
のため、マイクロプログラムのステップ数の制約があっ
た。その結果、処理精度が低下することもあった。ま
た、一方のフェーズの処理時間は他方のフェーズの処理
時間にくいこむことは許されず、図3のように、必ずア
イドル時間を設けなければならず、デジタル処理プロセ
ッサ内のハードウエアの処理能力を十分に生かせないと
いう問題もあった。フェーズ0及びフェーズ1で処理が
一巡するものであるので、フェーズ0からフェーズ1へ
の移行には本来アイドル期間が不要なものであり、かか
る問題は特にフェーズ0からフェーズ1への移行時に大
きいものである。
【0008】また、上述した従来の処理では出力位相に
関する問題があった。すなわち、フェーズ0とフェーズ
1の順序が逆転する場合が発生し、外部からみた場合に
外部のタイミングと多重出力処理における出力点の関係
を規定できず、フェーズ1での出力点が外部タイミング
と一致させることができない場合が発生するという問題
があった。また、ステレオ音声信号を処理する場合にお
いて、Lチャンネル信号用デジタル処理プロセッサと、
Rチャンネル信号用デジタル処理プロセッサとの出力位
相を合わせることが難しいという問題があった。
【0009】本発明は、以上の点を考慮してなされたも
のであり、デジタル処理プロセッサの処理能力及び処理
精度を向上させることができる音声信号処理装置を提供
しようとするものである。また、本発明は、さらに、外
部のタイミングに対して出力位相を規定できる音声音響
信号処理装置を提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、本発明においては、入力された音声信号に対して帯
域分割符号化方式に従う処理を実行するデジタル処理プ
ロセッサを備えた音声信号処理装置を、以下のように構
成した。
【0011】すなわち、基準サンプリング周波数を有す
るクロック信号に基づいて、入力音声信号をラッチして
デジタル処理プロセッサに与える入力レジスタ手段と、
クロック信号が供給されるゲート手段と、デジタル処理
プロセッサによって割込可能状態又は割込不可状態が選
択的にセットされ、このセット状態に応じてゲート手段
を制御する割込マスク手段とを備える。また、デジタル
処理プロセッサは、ゲート手段を通過したクロック信号
によって割込起動がかけられたときに、基準サンプリン
グ周波数の周期のN(Nは2以上の整数)倍の期間内
で、基準サンプリング周波数に従う第1のデジタル信号
処理を1回、基準サンプリング周波数のN分の1のサン
プリング周波数に従う第2のデジタル信号処理をN回を
実行し、かつ、少なくともこれらの実行期間では、割込
マスク手段を割込不可状態にすることとした。
【0012】ここで、クロック信号を分周して基準サン
プリング周波数の周期のN倍を周期とするフラグを発生
するフラグ発生手段を設け、デジタル処理プロセッサ
対して割込起動がかけられた場合、フラグが所定値のと
きにのみ帯域分割符号化処理を実行するようにすること
が好ましい。
【0013】また、デジタル処理プロセッサからの出力
符号をフラグに同期させる出力レジスタ手段を設ける
ことが好ましい。
【0014】
【作用】従来、帯域分割符号化処理を複数のフェーズに
分けて各フェーズ毎に起動を掛けているために欠点が生
じていると考えらえる。そこで、本発明においては、フ
ェーズに関係なく帯域分割符号化処理を実行することと
した。この場合、一連の処理の周期は、基準サンプリン
グ周波数の周期の整数倍となる。従って、この1周期の
間には複数のクロック信号が発生する。各クロック信号
毎に一連の帯域分割符号化処理を起動することはできな
い。そこで、本発明においては、クロック信号の通過を
制御するゲート手段と、デジタル処理プロセッサによっ
て割込可能状態又は割込不可状態がセットされてセット
状態に応じてゲート手段の通過状態を制御する割込マス
ク手段とを設け、これらの動作によって、基準サンプリ
ング周波数の周期の整数倍の周期毎のクロック信号をゲ
ート手段を通過させて、デジタル処理プロセッサを割込
起動させることとした。
【0015】ここで、所定数毎のクロック信号によって
割込起動が掛かるのでクロック信号だけによっては外部
装置との同期を確立することはできない。そこで、クロ
ック信号を分周して基準サンプリング周波数の周期の整
数倍を周期とするフラグを発生するフラグ発生手段を設
け、デジタル処理プロセッサがクロック信号によって割
込起動されてもフラグが所定値のときにのみ帯域分割符
号化処理を実行することとし、このフラグをも用いて外
部装置との同期を確立することが好ましい。さらに、出
力符号をフラグと同期させることで外部装置との同期確
立が正確なものとなる。
【0016】
【実施例】(1)第1実施例 以下、本発明の第1実施例を図面を参照しながら詳述す
る。ここで、図1はこの第1実施例の構成を示すブロッ
ク図であり、図5はそのデジタル処理プロセッサによる
処理手順を示すフローチャートであり、図6は各部タイ
ミングチャートである。
【0017】図1において、アナログ/デジタル変換さ
れた音声信号は、例えばD型フリップフロップ回路で構
成された入力レジスタ回路10に入力される。この入力
レジスタ回路10には、基準サンプリング周波数fs を
有するクロック信号CKが入力され、入力レジスタ回路
10は、このクロック信号CKに基づいて音声信号を取
り込む。
【0018】入力レジスタ回路10にラッチされた音声
信号は、デジタル処理プロセッサ11に与えられる。こ
のデジタル処理プロセッサ11は、後述する図5に示す
ような帯域分割符号化方式に従う一連の処理を実行す
る。デジタル処理プロセッサ11の割込入力端子INT
には、上述したクロック信号CKがアンド回路でなるゲ
ート回路12を介して与えられる。すなわち、開状態の
ゲート回路12を通過したクロック信号CKがデジタル
処理プロセッサ11に与えられる。デジタル処理プロセ
ッサ11はこのとき図5に示す一連の処理を起動する。
【0019】また、デジタル処理プロセッサ11は、セ
ット出力端子SET及びリセット出力端子RESETを
有し、これら端子は割込マスク回路13のセット入力端
子S及びリセット入力端子Rに接続されている。デジタ
ル処理プロセッサ11は、後述するように、一連の処理
の中で適宜セット信号やリセット信号を出力する。割込
マスク回路13は、例えばRS型フリップフロップ回路
で構成されているものである。割込マスク回路13は、
論理“1”が割込不可状態を、論理“0”が割込可能状
態を意味する出力信号を上述したゲート回路12に入力
する。
【0020】これにより、ゲート回路12は、開状態又
は閉状態に制御されてクロック信号CKの通過を制御す
る。
【0021】デジタル処理プロセッサ11が一連の処理
で形成した出力符号は、例えばD型フリップフロップ回
路で構成された出力レジスタ回路14に与えられる。デ
ジタル処理プロセッサ11は、出力符号の送出に同期し
てライト信号も対応する出力レジスタ回路14のクロッ
ク入力端子に与える。このようにして出力レジスタ回路
14にラッチされた出力符号が、当該音声信号処理装置
からの出力符号として後段の回路に与えられる。
【0022】次に、図5を用いて、デジタル処理プロセ
ッサ11による処理を説明する。
【0023】デジタル処理プロセッサ11は、ゲート回
路12を通過したクロック信号CKが割込入力端子IN
Tに入力されると、図5に示した処理を開始し、まず、
割込マスク回路13に対してセット信号を出力して割込
をマスクさせる(ステップ200)。
【0024】そして、帯域分割符号化方式に従う各種の
処理を順に実行する。すなわち、デジタル処理プロセッ
サ11は、入力レジスタ回路10にラッチされている入
力信号を取り込んだ後(ステップ201)、QMF処理
(ステップ202)及び高域符号化処理(ステップ20
3)を順に行なう。さらに続いて、デジタル処理プロセ
ッサ11は、入力レジスタ回路10にラッチされている
入力信号を取り込んだ後(ステップ204)、QMF処
理(ステップ205)、低域符号化処理(ステップ20
6)及び多重出力処理(ステップ207)を順に行な
う。
【0025】このようにして帯域分割符号化方式に従う
各種の処理を順に実行し終えると、割込マスク回路13
に対してリセット信号を出力して、割込不可状態を解除
させて次の割込起動を待受ける(ステップ208)。
【0026】なお、従来のフェーズ0の処理に相当する
上述したステップ202及び203のQMF処理や高域
符号化処理には、多くのマイクロプログラムのステップ
数を割き、ステップ204の入力信号の読取り処理に入
る前には、当該一連の処理を起動したクロック信号の次
のクロック信号によって入力レジスタ回路10がラッチ
動作を完了しているようになされている。
【0027】次に、図6の各部タイミングチャートを用
いて、各種信号の変化を中心として動作を説明する。
【0028】図6(A)に示す基準サンプリング周波数
fs を有するあるクロック信号CKがデジタル処理プロ
セッサ11に入力されると、上述したようにデジタル処
理プロセッサ11による一連の処理が起動されると共
に、割込マスク回路13の出力信号は、図6(B)に示
すように割込不可状態となる。また、このときの図6
(F)に示す入力信号IN1が入力レジスタ回路10に
取り込まれる。デジタル処理プロセッサ11は、この直
前の入力信号IN0を取り込んだ後、QMF処理及び高
域符号化処理を実行する。この高域符号化処理が終了す
る前に、次のクロック信号CKが生じる。しかし、この
クロック信号CKは、ゲート回路12を通過することが
できず、このクロック信号CKによってデジタル処理プ
ロセッサ11が起動されることはない。他方、このクロ
ック信号CKによっても、入力レジスタ回路10は入力
信号IN1のラッチ動作を行なう。高域符号化処理が終
了すると、デジタル処理プロセッサ11は、入力信号I
N1の取り込み、QMF処理、低域符号化処理及び多重
出力処理を実行する。デジタル処理プロセッサ11が出
力多重処理によって、図6(G)に示すように、出力符
号OUT1を出力するときには、これと並行して出力レ
ジスタ回路14に対する図6(E)に示すライト信号の
出力がなされる。これにより、出力レジスタ回路14
は、出力符号OUT1をラッチする。このような多重出
力処理を終了すると、デジタル処理プロセッサ11は図
6(B)に示すように、割込マスク回路13の出力信号
を割込可能状態にする。
【0029】このような一連の処理が終了した後に与え
られる最初のクロック信号CKによっては、再び、デジ
タル処理プロセッサ11が起動され、上述と同様な処理
が実行される。
【0030】ここで、デジタル処理プロセッサ11は、
クロック信号CKの2倍の周期で処理を行なっているこ
とになり、この周期に2回実行されるQMF処理は図6
(C)に示すようにクロック信号CKの周期で実行し、
この周期に1回実行される高域符号化処理、低域符号化
処理及び多重出力処理は図6(D)に示すようにクロッ
ク信号CKの2倍の周期で実行していることになる。
【0031】従って、上述した第1実施例によれば、2
個のクロック信号CK毎にデジタル処理プロセッサ11
を起動し、フェーズを意識することなく処理を実行させ
るようにしたので、デジタル処理プロセッサ11のマイ
クロプログラムのステップ数を従来より多くすることが
でき、処理精度を向上させることができる。また、従来
におけるフェーズ0に相当する処理の時間をフェーズ1
に相当する処理の時間側にずらせることができ、デジタ
ル処理プロセッサ11内のハードウエアの処理能力を十
分に生かせることができる。
【0032】かくするにつき、ゲート回路12を設けて
不要なクロック信号CKがデジタル処理プロセッサ11
に与えらえることを防止したので、上述した効果を得る
動作を確実なものとすることができる。
【0033】(2)第2実施例 次に、本発明をステレオ音声信号の処理装置に適用した
第2実施例を図面を参照しながら詳述する。ここで、図
7はこの第2実施例の構成を示すブロック図であり、図
8はその各デジタル処理プロセッサの処理手順を示すフ
ローチャートであり、図9は各部タイミングチャートで
ある。
【0034】図7において、アナログ/デジタル変換さ
れたLチャンネル信号及びRチャンネル信号はそれぞ
れ、例えばD型フリップフロップ回路で構成された対応
する入力レジスタ回路20及び30に入力される。これ
ら入力レジスタ回路20及び30には、基準サンプリン
グ周波数fs を有するクロック信号CKが入力され、入
力レジスタ回路20及び30は、このクロック信号CK
に基づいてLチャンネル信号又はRチャンネル信号を取
り込む。
【0035】入力レジスタ回路20及び30にラッチさ
れたLチャンネル信号及びRチャンネル信号はそれぞ
れ、対応するLチャンネル用デジタル処理プロセッサ2
1又はRチャンネル用デジタル処理プロセッサ31に与
えられる。これらチャンネル用のデジタル処理プロセッ
サ21、31は、後述する図8に示すような帯域分割符
号化方式に従う一連の処理を実行する。両デジタル処理
プロセッサ21及び31の割込入力端子INTには、上
述したクロック信号CKが、アンド回路でなる対応する
ゲート回路22又は32を介して与えられる。すなわ
ち、開状態のゲート回路22又は32を通過したクロッ
ク信号CKがデジタル処理プロセッサ21又は31に与
えられ、各デジタル処理プロセッサ21、31はこのと
き図8に示す処理を起動する。
【0036】また、各デジタル処理プロセッサ21、3
1は、セット出力端子SET及びリセット出力端子RE
SETを有し、これら端子は対応する割込マスク回路2
3又は33のセット入力端子S及びリセット入力端子R
に接続されている。各デジタル処理プロセッサ21又は
31は、後述するように、一連の処理の中で適宜セット
信号やリセット信号を出力する。各割込マスク回路23
又は33は、例えばRS型フリップフロップ回路で構成
されているものである。各割込マスク回路23又は33
は、論理“1”が割込不可状態を、論理“0”が割込可
能状態を意味する出力信号を対応したゲート回路22又
は32に入力する。
【0037】これにより、各ゲート回路22、32は、
開状態又は閉状態に制御されてクロック信号CKの通過
を制御する。
【0038】また、各デジタル処理プロセッサ21、3
1はフラグ読取端子FLGRDを備えており、このフラ
グ読取端子FLGRDには、フラグ発生回路40が発生
した符号化処理実行管理フラグFLGが入力される。各
デジタル処理プロセッサ21、31は、このフラグFL
Gの内容に応じて、帯域分割符号化処理を実際に実行し
たり実行しなかったりする。フラグ発生回路40は例え
ばD型フリップフロップ回路を利用した1/2分周回路
でなる。フラグ発生回路40は、上述したクロック信号
CKを1/2分周することで上述したフラグFLGを発
生する。
【0039】なお、図示は省略しているが、フラグ発生
回路40は、当該装置を有するシステムの電源投入時
に、他の装置と同期を取れる値にプリセットされるもの
であり、これ以降は上述したようにクロック信号CKが
与えられる毎に分周処理してフラグを発生するものであ
る。
【0040】各デジタル処理プロセッサ21、31から
出力された出力符号はそれぞれ、例えばD型フリップフ
ロップ回路で構成された対応する第1の出力レジスタ回
路24又は34に与えられる。各デジタル処理プロセッ
サ21、31は、出力符号の送出に同期してライト信号
も対応する第1の出力レジスタ回路24又は34のクロ
ック入力端子に与える。
【0041】このようにして各第1の出力レジスタ回路
24、34にラッチされた出力符号はそれぞれ、例えば
D型フリップフロップ回路で構成された対応する第2の
出力レジスタ回路25又は35に与えられる。各第2の
出力レジスタ回路25又は35のクロック入力端子に
は、上述したフラグ発生回路40が出力したフラグFL
Gが与えらえる。これにより、各第2の出力レジスタ回
路25又は35は、フラグFLGのタイミングに基づい
て出力符号をラッチする。このようにラッチされたLチ
ャンネル及びRチャンネルの出力符号が、当該音声信号
処理装置からの出力符号として後段の回路に与えられ
る。
【0042】なお、クロック信号CKやフラグFLG
は、図示は省略しているが、外部装置に同期用として供
給されるものである。
【0043】次に、図8を用いて、各デジタル処理プロ
セッサ21、31の処理を説明する。なお、各デジタル
処理プロセッサ21、31の処理は同様であるので、区
別することなく説明する。
【0044】デジタル処理プロセッサ21又は31は、
ゲート回路22又は32を通過したクロック信号CKが
割込入力端子INTに入力されると、図8に示した処理
を開始し、まず、フラグ発生回路40が発生したフラグ
FLGを取り込んでその内容を判定する(ステップ30
0、301)。フラグFLGが論理“0”であると、処
理を直ちに終了して次の割込起動を待受ける。
【0045】他方、フラグFLGが論理“1”である
と、第1実施例の場合と同様な一連の処理を行なう。す
なわち、割込マスク回路23又は33に対してセット信
号を出力して割込をマスクさせ(ステップ302)、そ
の後に、デジタル処理プロセッサ21又は31は、入力
レジスタ回路20又は30にラッチされている入力信号
を取り込んだ後(ステップ303)、QMF処理(ステ
ップ304)及び高域符号化処理(ステップ305)を
順に行ない、さらに続いて、デジタル処理プロセッサ2
1又は31は、入力レジスタ回路20又は30にラッチ
されている入力信号を取り込んだ後(ステップ30
6)、QMF処理(ステップ307)、低域符号化処理
(ステップ308)及び多重出力処理(ステップ30
9)を順に行ない、最後に、割込マスク回路23又は3
3に対してリセット信号を出力して、割込不可状態を解
除させて次の割込起動を待受ける(ステップ310)。
【0046】従って、この第2実施例の場合、起動割込
みのマスク制御だけでなく、フラグFLGによっても帯
域分割符号化処理の実行を制御している。
【0047】次に、図9の各部タイミングチャートを用
いて、各種信号の変化を中心として動作を説明する。
【0048】図9(A)に示す基準サンプリング周波数
fs を有するあるクロック信号CKがデジタル処理プロ
セッサ21又は31に入力されると、上述したようにデ
ジタル処理プロセッサ21又は31による一連の処理が
起動されると共に、割込マスク回路23又は33の出力
信号は、図9(C)に示すように割込不可状態となる。
また、このときの図9(H)に示す入力信号IN1が入
力レジスタ回路20又は30に取り込まれ、図9(B)
に示すフラグFLGは論理“0”から“1”に反転す
る。
【0049】デジタル処理プロセッサ21又は31は、
割込起動があるとまずフラグFLGを判別するが、論理
“1”であるので、入力信号IN1を取り込んだ後、Q
MF処理及び高域符号化処理を実行する。この高域符号
化処理が終了する前に、次のクロック信号CKが生じ
る。しかし、このクロック信号CKは、ゲート回路22
又は32を通過することができず、この信号によってデ
ジタル処理プロセッサ21又は31が起動されることは
ない。他方、このクロック信号CKによっても、入力レ
ジスタ回路20又は30は入力信号IN2のラッチ動作
を行なう。高域符号化処理が終了すると、デジタル処理
プロセッサ21又は31は、入力信号IN2の取り込
み、QMF処理、低域符号化処理及び多重出力処理を実
行する。デジタル処理プロセッサ21又は31が出力多
重処理によって、出力符号OUT1を出力するときに
は、これと並行して第1の出力レジスタ回路24又は3
4に対する図9(F)に示すライト信号の出力がなされ
る。これにより、第1の出力レジスタ回路24又は34
は出力符号OUT1をラッチする。このような多重出力
処理を終了すると、デジタル処理プロセッサ21又は3
1は図9(C)に示すように、割込マスク回路23又は
33の出力信号を割込可能状態にする。
【0050】なお、第1の出力レジスタ回路24又は3
4にラッチされた出力符号は、フラグFLGの立上がり
によって第2の出力レジスタ回路25又は35にラッチ
され、かくして、最終的な出力符号は図9(G)に示す
ようにフラグFLGに同期したもの(従ってクロック信
号CKに同期したもの)となる。
【0051】このような一連の処理が終了した後に与え
られる最初のクロック信号CKのパルスによっては、再
び、デジタル処理プロセッサ21又は31が起動され、
上述と同様な処理が実行される。
【0052】ここで、デジタル処理プロセッサ21又は
31は、クロック信号CKの2倍の周期で処理を行なっ
ていることになり、この周期に2回実行されるQMF処
理は図9(D)に示すようにクロック信号CKの周期で
実行し、この周期に1回実行される高域符号化処理、低
域符号化処理及び多重出力処理は図9(E)に示すよう
にクロック信号CKの2倍の周期で実行していることに
なる。
【0053】従って、上述した第2実施例によっても、
2個のクロック信号CK毎にデジタル処理プロセッサ2
1又は31を起動し、フェーズを意識することなく処理
を実行させるようにしたので、デジタル処理プロセッサ
21又は31のマイクロプログラムのステップ数を従来
より多くすることができ、処理精度を向上させることが
できる。また、従来におけるフェーズ0に相当する処理
の時間をフェーズ1に相当する処理の時間側にずらせる
ことができ、デジタル処理プロセッサ21又は31内の
ハードウエアの処理能力を十分に生かせることができ
る。
【0054】かくするにつき、ゲート回路22又は32
を設けて不要なクロック信号がデジタル処理プロセッサ
21又は31に与えらえることを防止したので、上述し
た効果を得る動作を確実なものとすることができる。
【0055】また、ノイズ等、不要なクロック信号が、
誤ってデジタル処理プロセッサ21又は31に与えらえ
るときにはフラグFLGによって帯域分割符号化処理を
実行させないようにしたので、誤動作を防止できると共
に、デジタル処理プロセッサ21又は31の処理位相を
確実なものとすることができる。すなわち、外部装置と
同期した帯域分割符号化処理を実行させることができ
る。また、一旦位相同期が乱れたとしても直ちに復旧す
ることができる。
【0056】さらに、第2の出力レジスタ回路25及び
35を設けて、出力符号をクロック信号CKから形成さ
れたフラグFLGに同期させるようにしたので、出力符
号の位相をも外部装置と同期させることができる。この
ことはまた、Lチャンネル信号に対する出力符号と、R
チャンネル信号に対する出力符号とを同期させているこ
とを意味する。
【0057】(3)他の実施例 なお、本発明は、帯域分割符号化方式に従うデジタル処
理プロセッサを有する音声信号処理装置に広く適用でき
るものである。すなわち、各帯域信号に対する具体的な
符号化方式は限定されるものではない。また、帯域分割
数も上記実施例のような2分割に限定されるものではな
い。さらに、ステレオ音声信号の処理を対象とするもの
に限定されるものではない。
【0058】また、デジタル処理プロセッサがセット信
号及びリセット信号を出力するタイミングは、上記実施
例のものに限定されるものではなく、要は、帯域分割符
号化処理の実行中に到来するクロック信号をマスクでき
るタイミングで出力すれば良い。
【0059】
【発明の効果】以上のように、第1の本発明(請求項1
が対応)によれば、基準サンプリング周波数を有するク
ロック信号に基づいて、入力音声信号をラッチしてデジ
タル処理プロセッサに与える入力レジスタ手段と、クロ
ック信号が供給されるゲート手段と、デジタル処理プロ
セッサによって割込可能状態又は割込不可状態が選択的
にセットされ、このセット状態に応じてゲート手段を
御する割込マスク手段とを備えると共に、デジタル処理
プロセッサは、ゲート手段を通過したクロック信号によ
って割込起動がかけられたときに、基準サンプリング周
波数の周期のN(Nは2以上の整数)倍の期間内で、基
準サンプリング周波数に従う第1のデジタル信号処理を
1回、基準サンプリング周波数のN分の1のサンプリン
グ周波数に従う第2のデジタル信号処理をN回を実行
し、かつ、少なくともこれらの実行期間では、割込マス
ク手段を割込不可状態にするので、デジタル処理プロセ
ッサが異なるサンプリング周波数に従う複数のデジタル
信号処理を実行するものであっても、デジタル処理プロ
セッサの処理能力及び処理精度を向上させることができ
る音声信号処理装置を実現できる。
【0060】また、第2の本発明(請求項2が対応)に
よれば、第1の本発明の構成に加えて、クロック信号を
分周して基準サンプリング周波数の周期の整数倍を周期
とするフラグを発生するフラグ発生手段を設け、デジタ
ル処理プロセッサがこのフラグが所定値のときにのみ帯
域分割符号化方式に従う処理を開始するようにしたの
で、第1の本発明の効果に加えて、外部ノイズ等による
処理位相の乱れから容易に復旧させることができ、安定
した出力位相を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の構成を示すブロック図である。
【図2】音声信号処理装置の基本的な機能構成を示すブ
ロック図である。
【図3】デジタル処理プロセッサを用いた従来の処理例
を時間軸上で示した説明図である。
【図4】図3の処理の手順を示すフローチャートであ
る。
【図5】上記第1実施例のデジタル処理プロセッサによ
る処理を示すフローチャートである。
【図6】上記第1実施例の各部タイミングチャートであ
る。
【図7】第2実施例の構成を示すブロック図である。
【図8】上記第2実施例のデジタル処理プロセッサによ
る処理を示すフローチャートである。
【図9】上記第2実施例の各部タイミングチャートであ
る。
【符号の説明】
11…デジタル処理プロセッサ、12…ゲート回路、1
3…割込マスク回路、14…出力レジスタ回路、CK…
基準サンプリング周波数を有するクロック信号。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−114999(JP,A) 特開 昭59−146325(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H03M 7/30 G10H 7/00 H03M 1/12 G10L 1/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された音声信号に対して帯域分割符
    号化方式に従う処理を実行するデジタル処理プロセッサ
    を備えた音声信号処理装置において、基準サンプリング周波数を有するクロック信号に基づい
    て、入力音声信号をラッチして上記デジタル処理プロセ
    ッサに与える入力レジスタ手段と、 上記クロック信号が供給される ゲート手段と、 上記デジタル処理プロセッサによって割込可能状態又は
    割込不可状態が選択的にセットされ、このセット状態に
    応じて上記ゲート手段を制御する割込マスク手段とを
    えると共に、 上記デジタル処理プロセッサは、上記ゲート手段を通過
    したクロック信号によって割込起動がかけられたとき
    に、上記基準サンプリング周波数の周期のN(Nは2以
    上の整数)倍の期間内で、上記基準サンプリング周波数
    に従う第1のデジタル信号処理を1回、上記基準サンプ
    リング周波数のN分の1のサンプリング周波数に従う第
    2のデジタル信号処理をN回を実行し、かつ、少なくと
    もこれらの実行期間では、上記割込マスク手段を割込不
    可状態にする ことを特徴とした音声信号処理装置。
  2. 【請求項2】 上記クロック信号を分周して上記基準サ
    ンプリング周波数の周期のN倍を周期とするフラグを発
    生するフラグ発生手段を設け、 上記デジタル処理プロセッサに対して割込起動がかけら
    れた場合、上記フラグが所定値のときにのみ帯域分割符
    号化処理を実行するようにしたことを特徴とする請求項
    1に記載の音声信号処理装置。
  3. 【請求項3】 上記デジタル処理プロセッサからの出力
    符号を上記フラグに同期させる出力レジスタ手段を設
    けたことを特徴とする請求項2に記載の音声信号処理装
    置。
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