JP2780349B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2780349B2
JP2780349B2 JP1161856A JP16185689A JP2780349B2 JP 2780349 B2 JP2780349 B2 JP 2780349B2 JP 1161856 A JP1161856 A JP 1161856A JP 16185689 A JP16185689 A JP 16185689A JP 2780349 B2 JP2780349 B2 JP 2780349B2
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忠文 志水
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ミノルタ株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、当該画像形成装置の動作状態を管理するた
めの外部の管理装置に通信回線を介して接続された画像
形成装置に関する。
〔従来の技術〕
従来より、電子写真プロセスは、複写機、ファクシミ
リ、レーザビームやLEDアレイなどによる光学式プリン
タのように電子写真プロセスを用いてハードコピー画像
を形成する画像形成装置に対して外部の管理装置による
集中管理が行われている。
このようなネットワークシステムでは、例えば、特開
昭59−117689号公報に記載されているように、各画像形
成装置から画像形成枚数、実使用時間などのデータが管
理装置へ送られ、これらのデータを集計することによ
り、主として各画像形成装置に対する使用状況の管理が
行われている。
一方、近年においては、画像形成装置の画質の良否に
関する動作状態(コンディション)を良好状態に保ち、
常に適正な画質のハードコピー画像をユーザーに提供す
るためのサービス体制の確立が要望されている。
ところで、電源投入後における画像形成装置の画質の
良否に関する動作状態には、大別すると、画像形成が可
能な作像可能状態と、不具合(トラブル)の発生により
画像形成が不可能な作像不能状態とがある。
作像可能状態には、装置の各部の設定値が、標準の電
子写真プロセス条件に対応した標準値である適正状態
と、経年変化に伴う各部の性能劣化や設置場所の環境
(温度、湿度、振動など)に起因する物性値の変動を補
うために、所定の機構部において標準値とは異なる値の
動作設定が行われている不適正状態とがある。
また、作像不能状態におけるトラブルには、記録用紙
やトナーなどの消耗品の不足又は用紙詰まり(ジャム)
などのようにオペレータによって対処可能な軽微なトラ
ブルと、各部の故障や損傷などのようにサービスマンに
よる修理が必要な重大なトラブルとがある。軽微なトラ
ブルが発生した場合には、消耗品の補給や詰まった用紙
を取り除くなどして画像形成を再開させることができ
る。しかし、重大なトラブルが発生した場合、すなわ
ち、画像形成装置の動作状態が異常状態である場合に
は、部品交換などの処置が施されるまで画像形成は不可
能となる。
これら各状態を示す情報に基づいて画像形成装置の動
作状態をサービスマンが管理することにより、各部の劣
化又は不良の早期発見が可能となり、的確な保守作業
(メンテナンス)を迅速に行うことが可能となる。した
がって、重大なトラブルの発生が防止され、動作状態が
常に良好状態に保たれる。
〔発明が解決しようとする課題〕
動作状態を管理する場合には、状態が変化したとき
に、その時点の状態を示す情報を画像形成装置から管理
装置へ逐次送るようにすることができる。
しかしながら、一般にデータ通信においては、1回の
通信に際し情報データの通信時間の他に回線接続時間や
相手側の準備待ち時間などの付随的な時間を要する。こ
のため、逐次的な通信の場合には、情報のデータ長が短
いほど通信効率が低くなるといった問題がある。特に通
信回線として電話回線を用いた場合には、付随時間に係
わる通信コストも無視できない。
本発明は、上述の問題に鑑み、的確な保守作業のため
の情報を外部の管理装置へ効率良く送信することのでき
る画像形成装置を提供することを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、上述の課題を解決するため、当該画像形成
装置の動作状態を管理するための外部の管理装置に通信
回線を介して接続された画像形成装置であって、当該画
像形成装置の所定の部位の状態を検出するセンサー手段
と、前記センサー手段の出力に基づいて当該画像形成装
置の動作状態が適正状態であるか不適正状態であるかを
判断する自己診断手段と、前記各状態の内容をそれぞれ
示す管理情報を記憶する記憶手段と、前記各管理情報を
前記管理装置へ送信するための通信手段と、日付情報及
び時刻情報を発生する計時手段とを備え、前記日付情報
及び時刻情報に基づいて、適正状態では第1の期間毎に
不適正状態では第1の期間より短い第2の期間毎に予め
定められた送信時期に前記管理情報を前記管理装置へ送
信するようにしたことを特徴として構成される。
〔作 用〕
センサー手段は、画像形成装置の所定の部位の状態を
検出する。
自己診断手段は、センサー手段の出力に基づいて当該
画像形成装置の動作状態が適正状態であるか不適正状態
であるかを判断する。
記憶手段は、各状態の内容をそれぞれ示す管理情報を
記憶する。
計時手段は、日付情報及び時刻情報を発生する。
通信手段は、日付情報及び時刻情報に基づいて、適正
状態では第1の期間毎に不適正状態では第1の期間より
短い第2の期間毎に予め定められた送信時期に管理情報
を管理装置へ送信する。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説明する。
第1図は複写機Aの要部を示す正面断面図である。
同図において、感光体ドラム5は矢印Maの方向に一定
の周速度vで回転可能に配置され、その周囲には、電子
写真プロセスのための、帯電チャージャ6、像間イレー
サ10、現像装置7、転写チャージャ28、分離チャージャ
29、クリーニング装置9、及びメインイレーサ8が配設
されている。また、露光位置X2と像間イレーサ10との間
には、感光体ドラム5の表面電位を測定するための表面
電位計90が設けられ、分離チャージャ29とクリーニング
装置9との間には、基準トナー像の濃度を測定するため
に発光素子19a及び受光素子19bからなる反射型のフォト
センサー19が設けられている。
感光体ドラム5の表面は、帯電チャージャ6を通過す
ることにより一様に帯電され、露光位置X2にて光学系20
により露光される。露光により感光体ドラム5の表面電
荷は部分的に除電され、感光体ドラム5の表面に原稿D
に対応する潜像が形成される。潜像以外の部分の表面電
荷は、像間イレーサ10によって消去される。
光学系20は、原稿台ガラス1上に載置された原稿Dを
照射する露光ランプ21、原稿Dからの反射光Bを露光位
置X2へ導くためのミラー22a〜d、及び投影レンズ23か
ら構成されている。原稿Dに対する露光走査時には、露
光ランプ21及びミラー22aは矢印Mbの方向に速度v/m(m
は複写倍率)で移動し、ミラー22b,22cは速度v/2mで移
動可能とされている。
感光体ドラム5の表面に形成された潜像は、現像装置
7により現像されてトナー像として顕像化される。
現像装置7は、磁性キャリアと絶縁性のトナーとの混
合物からなる現像剤を用い、周知の磁気ブラシ方式によ
って現像位置X3を通過する潜像(電荷存在部分すなわち
非露光部分)にトナーを付着させる、いわゆる正転現像
を行なう。現像槽70の内部には、磁気ローラ72を内蔵し
た現像スリーブ71、穂高規制板73、バケットローラ74、
スクリューローラ75が設けられ、スクリューローラ75の
下方にはトナー濃度センサー80が配置されている。
バケットローラ74が矢印Mcの方向に回転すると、現像
剤は現像スリーブ71の外周面に磁気ローラ72の磁力で吸
着され、現像スリーブ71の矢印Mdの方向への回転に基づ
いて現像位置X3へ搬送される。トナー濃度センサー80は
現像剤の透磁率から現像剤の全体に対するトナーの重量
比T/C[wt%]を測定するためのものである。
現像槽70の上部にはトナータンク76が設けられ、その
底部にはトナー補給ローラ77が設けられている。トナー
補給ローラ77が補給モータ78によって回転駆動される
と、トナータンク76からスクリューローラ75へトナーが
補給される。補給されたトナーは、スクリューローラ75
の回転により既に現像槽70の内部に存在する現像剤と撹
拌混合されてバケットローラ74に送られる。ここでの撹
拌混合により摩擦帯電が生じ、磁性キャリア及びトナー
は互いに異極性の電荷を帯びる。負極性のトナーは、現
像位置X3において、感光体ドラム5の表面電荷との静電
吸着によって感光体ドラム5の表面に付着する。このと
き感光体ドラム5の表面の残留電荷(露光部分に残った
電荷)によるトナーの付着を防止するため、現像スリー
ブ71には所定電圧の現像バイアスVBが加えられる。
一方、タイミングローラ30により感光体ドラム5の回
転とタイミングをとりつつ用紙Pが搬送され、転写位置
X4にて転写チャージャ28により用紙Pトナー像がに転写
される。トナー像が転写された用紙Pは、分離チャージ
ャ29により感光体ドラム5から分離され、図外の定着装
置へ送られる。
その後、感光体ドラム5の表面は、クリーニング装置
9によって残余のトナーが取り除かれ、メインイレーサ
8により残留電荷が除去されて次回の露光に備えられ
る。
第2図は光学系20の一部を拡大して示す図である。
露光ランプ21及びミラー22aを支持するスライダユニ
ット24は、複写動作時において、上述のように原稿Dを
露光走査するために原稿台ガラス1の下方で往復移動可
能に設けられ、また、後述する画像調整時において、調
整位置Y1又はY2に置かれる。
複写機Aの本体上部カバー26の下面には、調整位置Y
1,Y2に対応するように調整用シール25a,25bが貼り付け
られている。調整用シール25aは通常の原稿紙の地肌
(白地)に相当する反射率を有しており、調整用シール
25bは灰色の地肌(ハーフトーン画像)に相当する反射
率を有している。
第3図は帯電チャージャ6及び出力回路202の構成を
示す図である。
帯電チャージャ6は、チャージワイヤ61、安定板64、
メッシュ状のグリッド63から構成されたスコロトロン方
式のチャージャである。
チャージワイヤ61には、後述する第1CPU201によりオ
ンオフ制御される高圧トランス62から一定の高電圧が供
給される。グリッド63は、出力回路202内の直列接続の
バリスタ65a〜iを介して接地されており、バリスタ65a
〜hのそれぞれの両端子間は短絡スイッチSW1〜8によ
って短絡可能とされている。第1CPU201からの制御信号
によって各短絡スイッチSW1〜8をオンオフすることに
より、グリッド63の電位が制御される。これにより、チ
ャージワイヤ61から感光体ドラム5の表面に向かう電荷
量が制御され、感光体ドラム5の表面電位が設定され
る。
第4図は帯電チャージャ6の設定レベルを示す図であ
る。本実施例では、バリスタ65a〜hの定格電圧は15ボ
ルト、バリスタ65iの定格電圧は790ボルトに設定され、
感光体ドラム5の表面電位は、標準となるレベル5を中
心に15ボルトピッチでレベル1〜9の9段階の設定が可
能である。例えばレベル5では、感光体ドラム5の表面
電位が650ボルトとなるように短絡スイッチSW1〜4をオ
ンとする制御が行われる。なお、バリスタ65a〜hの定
格電圧を互いに異ならせ、レベル数を増大させることも
可能である。
なお、以下の説明では、帯電チャージャ6の設定レベ
ルのことを「HVレベル」という。
第5図は複写機Aの制御回路200のブロック図であ
る。
制御回路200は、複写機Aの全体的な制御を行う第1CP
U201、時計機能をもつ第2CPU221、RAM209,210、ROM211
などを有している。一方のRAM209は図外のメイン電源に
よりバックアップされ、メイン電源をオフすると初期化
される。また、他方のRAM210は、バッテリーによりバッ
クアップされ、RAM210に書き込まれたデータはメイン電
源のオンオフに係わらず保持される。212〜214はRAM20
9,210、ROM211のそれぞれと第1CPU201とを接続するデー
タバスである。
第1CPU201には、上述の表面電位計90の出力電圧VD、
トナー濃度センサー80の出力電圧VT、及びフォトセンサ
ー19の出力電圧VPが、それぞれA/D変換器205〜207によ
ってデジタル信号に変換されて入力され、また、露光ラ
ンプ21を点灯させるための露光ランプ電源50、及び現像
バイアスVBを印加するための高圧電源40には、第1CPU20
1からD/A変換器203,204を介して制御信号が加えられ
る。208は補給モータ78を駆動するための電源、216は後
述する操作パネル100と第1CPU201との間でデータの送受
を行うためのインターフェイスである。
また、223は後述する外部の管理装置227との通信のた
めのオンラインコントローラである。
第9図は感光体ドラム5の表面電位VHと表面電位計90
の出力電圧VDの関係を示すグラフである。
同図に示されているように、表面電位VHが70ボルトで
あれば、出力電圧VDは0.35ボルト、同様に表面電位VHが
350ボルトのとき出力電圧VDは1.75ボルト、表面電位VH
が650ボルトのとき出力電圧VDは3.25ボルトとなる。表
面電位VHにおける70,350,650ボルトは、複写機Aでの明
電位VR、グレイ電位Vi、及び暗電位VOのそれぞれに対す
る標準値とされている。
明電位VRとは、露光により除電された部分(原稿Dの
白地部に対応する部分)に相当する電位であり、最良の
状態であっても残留電荷により0ボルトにはならない。
明電位VRは、110ボルト以下であれば、適正であり、110
ボルトを越えて150ボルトまでは不適正であるが異常で
はなく、150ボルトを越えた場合は異常である。なお、
本実施例においては、調整用シール25aに対応する露光
部分の電位を明電位VRとしている。
グレイ電位Viとは、調整用シール25bに対応する露光
部分の電位であり、暗電位VOとは、感光体ドラム5の表
面における非露光部(黒の部分)に対応する部分の電位
である。
これらグレイ電位Vi、暗電位VO、及び現像バイアスVB
は、明電位VRを基準にして定められる。すなわち、上述
の感光体ドラム5及び現像装置7などの形状、材質など
から規定される標準の電子写真プロセス条件に対応する
最適値は、式(1)〜(3)で示される。
VB=VR+150 …(1) Vi=VB+130 …(2) VO=VB+430 …(3) 第10図は現像バイアスVBの設定レベルを示す図であ
る。
式(1)のように、現像バイアスVBと明電位VRとの差
としては150ボルトが最適である。150ボルトより小さく
なると、露光部分(残留電荷のある部分)へのトナー付
着、いわゆる地肌汚れが生じ、逆に150ボルトより大き
くなると、磁性キャリアの付着が生じる。
そこで、本実施例では、明電位VRの変動に対応できる
ように、標準となる現像バイアスVB(220=70+150ボル
ト)を目標値とするレベル5を中心に10ボルトピッチで
9段階の現像バイアスVBの設定が可能である。なお、以
下の説明では、現像バイアスVBの設定レベルのことを
「VBレベル」という。
第6図はトナー重量比T/Cというトナー濃度センサー8
0の出力電圧VTの関係を示すグラフである。
標準の電子写真プロセス条件(標準値)として規定さ
れているトナー重量比T/Cの値は5[wt%]であり、こ
のときのトナー濃度センサー80の出力電圧VTは2.85ボル
トである。この標準値をトナー重量比T/Cの設定値とし
て複写動作を行う場合には、第1CPU201は、基準電位と
なる2.85ボルトと出力電圧VTの値との比較を行う。出力
電圧VTの値が「2.85」よりも大きいとき、つまり、トナ
ー重量比T/Cが標準値を下回るときには、第1CPU201は補
給モータ78の電源208をオンしてトナー補給を行ない、
トナー重量比T/Cを標準値に近づける。
このようにトナー重量比T/Cを設定値に保持する制御
は、複写動作時において随時行われるが、トナー重量比
T/Cの設定値は、後述する画像調整処理における自己診
断に基づいて変更される。
第7図はトナー重量比T/Cの設定レベルと暗電位VO及
びグレイ電位Viの関係を示す図である。本実施例では、
トナー重量比T/Cの設定値はレベル1〜4の段階の設定
が可能である。なお、以下の説明では、トナー重量比T/
Cの設定レベルのことを「T/Cレベル」という。
一般にトナー重量比T/Cの値が大きくなるにしたがっ
て現像効率が高まるので、感光体ドラム5と現像スリー
ブ71との間の電位差を小さくした場合であっても、トナ
ー重量比T/Cを大きくすることによって適正濃度のハー
ドコピー画像を得ることが可能である。そこで、後述す
る画像調整処理では、標準のトナー重量比T/C、つま
り、T/Cレベル「1」において帯電チャージャ6の出力
調整が限界になった場合には、T/Cレベルが変更され
る。ただし、トナー重量比T/Cが8[wt%]を越える
と、バケットローラなどに過剰の駆動トルクが加わり、
また現像槽70からトナーが溢れ出るなどの弊害が生じる
ため、トナー重量比T/Cの上限値は8[wt%]に規定さ
れている。
第11図は露光量の設定レベルを示す図である。
露光量は露光ランプ電源50から露光ランプ21へ供給さ
れる点灯電力を制御することによって設定される。複写
機Aでは、2.00[Lux・sec]を目標値とするレベル5を
中心に1.6〜2.4[Lux・sec]の範囲で9段階の設定が可
能である。なお、以下では、露光量の設定レベルのこと
を「EXPレベル」という。
第8図はフォトセンサ19の出力電圧VPと推定濃度IDの
関係を示すグラフである。
このグラフは、感光体ドラム5上のトナー像の濃度
と、そのトナー像を用紙Pに転写定着したハードコピー
画像について実測した濃度との関係に対応する。例え
ば、出力電圧VPの値が「2.5」であれば、形成されるハ
ードコピー画像の濃度は1.0[マクベス]であると推定
できる。グラフデータGDは予めROM211に格納されてい
る。
第1CPU201は、ROM211のデータを参照し、フォトセン
サ19の出力電圧VPに基づいて複写動作において形成され
るハードコピー画像の推定濃度IDを算出する。つまり、
電子写真プロセスに伴う物性値の1つであるトナー像の
濃度(トナー像の反射率)に基づいて、オペレータが目
視することになるハードコピー画像の濃度が推定され
る。
第12図は複写機Aの操作パネル100の一例を示す正面
図である。
操作パネル100は、複写枚数や濃度などの複写条件を
設定するための操作部219a、各部の状態の表示に関係す
る表示操作部219bに区分される。
操作部219aには、複写動作をスタートさせるためのプ
リントキー101、複写枚数などを表示する7セグメントL
ED102、それぞれ1,2,…9,0の数値に対応するテンキー10
4〜113、複写条件の設定を解除するためのクリア・スト
ップキー103、複写画像濃度を段階的に変更し設定する
ためのアップ及びダウンキー114,115、複写画像濃度を
表示する濃度表示部116などが配置されている。
また、表示操作部219bには、液晶ディスプレイからな
るメッセージ表示部117、サービスマン用キー118〜124
が配置されている。
サービスマン用キー118〜124は、後述するように、RA
M210に格納された管理情報の表示操作やデータ処理操作
などのサービスマンによるメンテナンスにおいて主に使
用される。なお、サービスマン用キー118〜124は、通常
での操作が行えないようにカバーにより被うか、又は本
体内に設けるようにしてもよい。
第13図は管理ネットワークシステム500の概略の構成
を示すブロック図である。
管理ネットワークシステム500は、被管理装置となる
5台の同型の複写機A,A…と管理装置227とを電話回線23
0を用いてオンライン化したもので、5台の内の3台
は、自動交換機225a及び内部回線229a〜cにより内線網
が構成された建物B1内に設置されており、他の2台はそ
れぞれ建物B2,B3内に設置され、自動交換機225b,225cを
介して電話回線230に接続されている。
各複写機A,A…では、第1CPU201による通信処理が適時
実行され、それぞれの動作状態を示す管理情報がサービ
スステーションSSへ送信される。サービスステーション
SSでは、送られてきた管理情報が自動交換機226を介し
て管理装置227へ入力される。サービスマンは管理装置2
27へ入力された各複写機A,A…の管理情報を表示又はプ
リントさせることにより、各複写機A,A…の動作状態を
確認することができる。これにより、各複写機A,A…の
設置場所と異なる場所において、各複写機A,A…に対す
るメンテナンスの要否の判断を行うことができる。
次に、第14図〜第21図のフローチャートに従って複写
機Aの動作を説明する。
第14図は第1CPU201の動作を概略的に示すメインフロ
ーチャートである。
電源が投入されてプログラムがスタートすると、ま
ず、ステップ#1で各部の初期設定を行い、ステップ#
2で、第1CPU201の1ルーチンの長さを規定するための
内部タイマーのセットを行う。
ステップ#3では、操作パネル100の操作キー、各部
のセンサーやスイッチ類からの信号を受け付ける入力処
理を行う。
続いて、画像調整処理(ステップ#4)、警告表示・
複写禁止処理(ステップ#5)、データ書き込み処理
(ステップ#6)、データ表示処理(ステップ#7)、
データ送信処理(ステップ#8)を順次実行した後に、
ステップ#9において、複写動作を実行する。
次のステップ#10では、第2CPU221との通信処理を行
う。
これらの処理を実行した後、ステップ#11で、内部タ
イマーの待ち合わせを行い、ステップ#2へ戻る。これ
により、1ルーチンの長さが一定に保たれ、電源が投入
されている間は、ステップ#2〜ステップ#11の処理が
繰り返される。
第15図(a)〜(d)は上述のステップ#4の画像調
整処理のフローチャートである。
このルーチンは、複写機Aの動作状態が、適正状態、
不適正状態、及び異常状態のいずれの状態であるかを判
断する自己診断に基づいて、感光体ドラム5の周囲の各
装置に対する設定を行う画像調整のための設定処理(ス
テート「1」〜ステート「15」)と、自己診断によって
得られた各部の状態を示す状態データを記憶する状態記
憶処理(ステート「16」〜ステート「22」)とから構成
されている。
このルーチンでは、最初にステップ#101でステート
のチェックを行い、ステートに応じて以下のような処理
を実行する。
ステート「1」においては、ステップ#111で、現時
点のT/CレベルをRAM209から読み出す。
次に、T/Cレベルが「1」であるか否か、すなわち、
標準のT/Cレベルに設定されているか否かをチェックし
(ステップ#112)、イエスであればステップ#113でス
テートを「2」とする。ステップ#112でノーであれ
ば、ステップ#114で、T/Cレベルを「1」に設定した後
にステップ#113を実行する。
ステート「2」においては、ステップ#121で、帯電
チャージャ6をオンして感光体ドラム5を回転させ、HV
レベルを順次変更して各HVレベル「1」〜「9」におけ
る暗電位VOの測定を行う。
ステップ#122では、ステップ#121での測定値、つま
り表面電位計90の出力電圧VDの値が、暗電位VOの標準値
(650ボルト)に対応する3.25ボルトに最も近い値とな
ったHVレベル「x1」(HVレベル「1」〜「9」の中のい
ずれか)を選択する。そしてステートを「3」とする
(ステップ#123)。
ステート「3」においては、ステップ#131で、前の
ステート「2」で選択したHVレベル「x1」での出力電圧
VDの値「VDx1」が2.0ボルト以上であるか否かをチェッ
クする。すなわち、暗電位VOが複写動作を可能とする下
限値(400ボルト)以上であるか否かをチェックする。
ステップ#131でイエスであれば、ステップ#132で、仮
のHVレベルとしてHVレベル「x1」を設定する。
ステップ#131でノーの場合は、帯電チャージャ6の
チャージワイヤ61の断線などの重大な不具合(トラブ
ル)が発生しており、複写動作の実行は不可能である。
すなわち、複写機Aの動作状態は異常状態である。この
場合には、ステートを「21」とする(ステップ#13
4)。
ステート「4」においては、光学系20のスライダユニ
ット24を上述の調整位置Y1に停止させ(ステップ#14
1)、ステートを「5」とする(ステップ#142)。
ステート「5」においては、まず、ステップ#151
で、EXPレベルを順次変更して調整用シール25aを照射
し、各EXPレベル「1」〜「9」における明電位VRの測
定を行う。
次に、ステップ#152では、ステップ#151での測定値
である表面電位計90の出力電圧VDの値が、明電位VRの標
準値(70ボルト)に対応する0.35ボルトに最も近い値と
なったEXPレベル「x2」を選択する。そしてステートを
「6」とする(ステップ#153)。
ステート「6」においては、ステップ#161で、EXPレ
ベル「x2」での出力電圧VDの値「VDx2」が0.75ボルト以
下であるか否かをチェックする。すなわち、明電位VOが
複写動作を可能とする上限値(150ボルト)以下である
か否かをチェックする。
ステップ#161でノーの場合には、露光ランプ21の故
障などのトラブルが発生しており、複写動作は不可能で
ある。すなわち、複写機Aの動作状態は異常状態であ
る。この場合には、ステップ#166へ移ってステートを
「22」とする。
ステップ#161でイエスであれば、ステップ#162で、
仮のEXPレベルとしてEXPレベル「x2」を設定する。
続くステップ#163で、実測値「VDx2」が0.55ボルト
以下であるか否かを判断する。
ステップ#163でイエスであれば、上述の式(1)を
満たす現像バイアスVBの設定が可能であり、適正な画質
の複写画像を形成することができる。複写機Aの動作状
態は適正状態である。この場合にはステップ#164でス
テートを「7」とする。
ステップ#163でノーの場合には、複写動作の実行は
可能であるが、調整限界であるVBレベル「9」を選択し
たとしても式(1)を満たす現像バイアスVBを設定する
ことは不可能であり、複写画像の画質が不適正となる恐
れがある。したがって、複写機Aの動作状態は不適正状
態となる。この場合にはステートを「18」とする(ステ
ップ#165)。
ステート「7」においては、電子写真プロセス条件の
1つである現像バイアスVBが定められる。
すなわち、上述の実測値「VDx2」に対応する明電位VR
の値「VRx2」を算出し、現像バイアスVBの目標値が「VR
x2+150」ボルトに最も近くなるVBレベル「x3」を選択
し(ステップ#171)、VBレベルとしてVBレベル「x3」
を設定する(ステップ#172)。例えば、実測値「VDx
2」が0.35ボルトであったとすると、これに対応する明
電位VRの値「VRx2」は最適値の70ボルトであり(第9図
参照)、220(70+150)ボルトを目標値とするVBレベル
「5」(第10図参照)の設定が行われる。そしてステッ
プ#173ではステートを「8」とする。
ステート「8」においては、まず、ステップ#181
で、VBレベル「x3」での現像バイアスVBの値「VBx3」を
式(3)に代入して暗電位VOの目標値「VOx4」に対応す
る出力電圧VDの計算値「VDx4」を算出する。
次に、ステップ#182で、値「VBx3」を式(2)に代
入してグレイ電位Viの目標値「Vix6」に対応する出力電
圧VDの計算値「VDx6」を算出する。そして、ステップ#
183でステートを「9」とする。
ステート「9」においては、上述のステート「2」の
ステップ#121での測定値(出力電圧VDの値)が計算値
「VDx4」に最も近いHVレベル「x5」を選択し(ステップ
#191)、ステートを「10」とする(ステップ#192)。
ステート「10」においては、先ずステップ#201で、
実際の暗電位VOが計算により求めた目標値に応じて定ま
る適正範囲内の値であるか否かを確認する。すなわち、
HVレベル「x5」に対応する出力電圧VDの実測値「VDx5」
と計算値「VDx4」との関係が、次の式(4)を満たすか
否かをチェックする。
VDx5≧VDx4−0.25[V] …(4) なお、出力電圧VDにおける0.25ボルトの差は表面電位
VHに換算すると50ボルトの差となる。
ステップ#201でイエスであれば、暗電位VOは適正で
あるので、HVレベルとしてHVレベル「x5」を設定し(ス
テップ#202)、ステートを「11」とする(ステップ#2
03)。
ステップ#201でノーの場合には、ステップ#204でス
テートを「14」とする。この場合は、暗電位VOが適正値
よりも低く、動作状態は不適正状態である。この不適正
状態において複写動作が実行されると、トナーの付着量
が少なく淡い画像が形成される。
ステート「11」においては、スライダユニット24を調
整位置Y2に停止させ(ステップ#211)、ステートを「1
2」とする(ステップ#212)。
ステート「12」においては、まず、ステップ#221
で、EXPレベルを順次変更して調整用シール25bを照射
し、各EXPレベル「1」〜「9」におけるグレイ電位Vi
の測定を行う。
次に、前のステップ#221での測定値である出力電圧V
Dの値が、上述の計算値「VDx6」に最も近い値となったE
XPレベル「x7」を選択し(ステップ#221)、EXPレベル
としてEXPレベル「x7」を設定する(ステップ#222)。
そして、ステップ#223でステートを「13」とする。
ステート「13」においては、ステップ#231で、実際
のグレイ電位Viが計算により求めた目標値「Vix6」に応
じて定まる適正範囲内の値(Vix6±10ボルト)か否かを
確認する。すなわち、EXPレベル「x7」に対応する出力
電圧VDの実測値「VDx7」と計算値「VDx6」との関係が、
次の式(5)を満たすか否かをチェックする。
VDx6−0.05≦VDx7≦VDx6+0.05[V] …(5) ステップ#231でイエスであれば、グレイ電位VOは適
正であり、ステップ#232へ進んでステートを「16」と
する。
ステップ#231でノーの場合には、グレイ電位VOは不
適正であり、ステップ#233でステートを「17」とす
る。
ステート「14」は、上述のステート「10」において暗
電位VOが不適正であると判断された場合に実行される。
ステップ#241で、チャージワイヤ61の清掃状態を示す
チャージャフラグFCHが「0」であるか否かをチェック
する。
ステップ#241でイエスの場合は、チャージワイヤ61
の清掃が行われておらず、暗電位VOが不適正である原因
はチャージヤイヤ61の汚れと考えられる。そこで、ステ
ップ#242で、チャージワイヤ61の清掃を実行する。そ
の後、ステップ#243で、チャージャフラグFCHを「1」
にセットし、ステップ#244でステートを「2」とす
る。したがって、ステップ#241でイエスの場合には、
チャージヤイヤ61の汚れを落とした状態で、再度、ステ
ート「2」以降の各処理が実行される。
ステップ#241でノーの場合は、既にチャージワイヤ6
1の清掃が行われているにも係わらず適正な暗電位VOが
得られない場合である。この場合には、ステップ#245
で、ステートを「15」とする。
ステート「15」においては、まず、ステップ#251
で、T/Cレベルの変更回数nが「3」であるか否かをチ
ェックする。
ステップ#251でノーの場合には、ステップ#252へ進
み、T/Cレベルを1レベルだけアップさせる。すなわ
ち、トナー重量比T/Cが大きくなるようにT/Cレベルの設
定変更を行う。例えば、現状の設定がT/Cレベル「1」
であればT/Cレベル「2」に変更する。次に、ステップ
#253で、変更回数nを現状の値に1を加えた値とし、
ステップ#254で、ステートを「8」とする。
したがって、ステップ#251でノーの場合には、第7
図に示したように、新たなT/Cレベルに対応した暗電位V
O及びグレイ電位Viの各目標値が算出され、その目標値
に基づいて適正な画像が得られるようにHVレベル及びEX
Pレベルの設定が行われることになる。
ステップ#251でイエスの場合は、T/CレベルとしてT/
Cレベル「4」が設定されている場合であり、既にT/Cレ
ベルは調整限界に達しているので、T/Cレベルの変更は
行われず、ステップ#255でステートを「19」とする。
ステート「16」においては、ステップ#261で、変更
回数nが「0」であるか否かをチェックする。ステップ
#261でイエスの場合には、T/Cレベルとして標準のT/C
レベル「1」が設定されているので、ステップ#262
で、T/Cレベルが適正であることを示す状態データCOK
記憶する。本ルーチンにおける記憶は、RAM209にデータ
を格納することにより行われる。
ステップ#261でノーの場合には、ステップ#264で、
T/Cレベルが不適正であることを示す状態データCT/C
記憶する。ステップ#262又はステップ#264の実行の
後、ステップ#263でステートを「20」とする。
ステート「17」においては、ステップ#271で、変更
回数nが「0」であるか否かをチェックし、イエスの場
合は、グレイ電位Viが不適正であることを示す状態デー
タCViを記憶し(ステップ#272)、ノーの場合は、状態
データCVi及び状態データCT/Cを記憶する(ステップ#
273)。ステップ#272又はステップ#273の実行の後、
上述のステップ#263へ進む。
ステート「18」においては、明電位VRが不適正である
ことを示す状態データCVRを記憶し(ステップ#275)、
上述のステップ#263へ進む。
ステート「19」においては、暗電位VOが不適正である
ことを示す状態データCV0を記憶し(ステップ#276)、
上述のステップ#263へ進む。
ステート「20」においては、上述のようにして設定さ
れた電子写真プロセス条件によるハードコピー画像の濃
度を推定するための処理が実行される。
すなわち、ステップ#281で、露光ランプ21を消灯し
て形成したトナー像(黒色に相当するトナー像)、調整
位置Y1で露光ランプ21を点灯して形成したトナー像(白
色に相当するトナー像)、及び調整位置Y2で露光ランプ
21を点灯して形成したトナー像(灰色に相当するトナー
像)の3種のトナー像の濃度をフォトセンサー19を用い
て測定する。
次に、ステップ#282で、フォトセンサー19の出力電
圧VPと、ROM211に格納されているグラフデータGD1とに
基づいて、ハードコピー画像の推定濃度IDを求める演算
を行い、黒色、白色、灰色の3種のハードコピー画像の
それぞれに対する推定濃度データIDO,IDR,IDiを算出す
る。
その後、ステップ#283で、感光体ドラム5周囲の各
装置に対する設定が終了したことを示すための画像調整
終了フラグFCを「1」にセットする。
ステート「21」においては、ステップ#291で、上述
のステート「3」での自己診断に基づき、帯電チャージ
ャ6が異常状態であることを示す状態データCCHを記憶
する。そして、ステップ#292で、画像調整終了フラグF
Cを「1」にセットする。
ステート「22」においては、上述のステート「6」で
の自己診断に基づき、露光ランプ21が異常状態であるこ
とを示す状態データCEXPを記憶し(ステップ#293)、
上述のステップ#292へ進む。
第16図は第14図のステップ#5の警告表示・複写禁止
処理のフローチャートである。
このルーチンにおいても、まず、ステップ#301でス
テートをチェックし、ステートに応じて以下の処理を実
行する。
ステート「31」においては、ステップ#311で、信号S
1の入力の有無をチェックする。信号S1は、操作パネル1
00のアップキー114又はダウンキー115が押されたとき
に、インターフェイス216を介して第1CPU201に入力され
る。ステップ#311でノーであれば、ステップ#315で、
ステートを「32」とする。
ステップ#311でイエスの場合は、オペレータが画質
の1つの要素である濃度の設定を行った場合である。こ
の場合には、オペレータは画質に対して特に注意を払っ
ていると考えられる。このため、複写機Aの動作状態が
不適正状態のときには、複写動作の開始以前に、所望画
質の複写画像の形成が困難であることをオペレータに知
らせる必要がある。
そこで、ステップ#312〜ステップ#314で、状態デー
タCVi,CVR,CV0がそれぞれ記憶されているか否か、つま
り、各データがRAM209内にあるか否かをチェックする。
各ステップ#312〜ステップ#314のいずれかでイエスの
場合は、複写機Aの動作状態は不適正状態である。この
場合にはステップ#316へ進む。
ステップ#316では、操作パネル100のメッセージ表示
部117に複写機Aの動作状態が不適正状態である旨の警
告表示を行なう。
第22図(a)〜(k)はメッセージ表示部117の表示
画面の一例を示す図である。
第22図(a)は、ステップ#312でイエスと判断され
たときの表示画面を示しており、不適正状態の場合のメ
ッセージ文Z1とともに不適正箇所を示す『CVi』の文字
が表示されている。ステップ#313,314においてもイエ
スと判断されたときには、さらに『CVR』、『CV0』の文
字が合わせて表示される。
ステート「32」においては、まず、ステップ#321
で、状態データCCHが記憶されているか否かをチェック
し、記憶されているときには、ステップ#322で、第22
図(b)に示される異常状態の警告表示を行う。この場
合には、異常状態の場合のメッセージ文Z2とともにトラ
ブル箇所(異常箇所)を示す『CCH』の文字が表示され
る。
次に、ステップ#323で、複写動作の開始を禁止する
複写禁止処理を実行する。すなわち、操作パネル100の
各キー101,103〜115の入力を禁止するとともにデータ処
理に関係する装置を除いて各部の電源をオフするための
制御を行う。
その後、ステップ#324で、ステートを「33」に更新
する。
ステート「33」においては、まず、ステップ#331
で、状態データCEXPが記憶されているか否かをチェック
し、記憶されているときには、ステップ#332で、第22
図(c)に示される異常状態の警告表示を行う。この場
合には、トラブル箇所を示す『CEXP』の文字が表示され
る。なお、このとき既にステップ#322で、『CCH』の警
告表示がなされている場合は、『CCH』の下方に、『C
EXP』の文字表示がなされる。
ステップ#333では、上述のステップ#323と同様の複
写禁止処理が実行され、ステップ#334で、ステートを
「31」に戻す。
第17図(a)〜(c)は第14図のステップ#6のデー
タ書き込み処理のフローチャートである。
ステップ#401でステートのチェックが行われ、ステ
ートに応じて以下の処理が実行される。
ステート「41」においては、まず、ステップ#411
で、このルーチンの終了を示す書込み終了フラグFRAMが
「0」であるか否かを判断する。ステップ#411でノー
の場合には、つまり、書込み終了フラグFRAMが「1」の
場合には、直ちにメインルーチンへリターンする。この
ステップ#411を実行することにより、以降の各処理
は、上述の画像調整処理の後に1度だけ実行されること
になる。
ステップ#411でイエスであれば、ステップ#412で、
画像調整終了フラグFCが「0」であるか否かをチェック
する。
ステップ#412でノーの場合は、つまり、画像調整終
了フラグFCが「1」の場合は、ステップ#413で画像調
整終了フラグFCを「0」としてステップ#414へ進む。
ステップ#414で、第2CPU221から日付、曜日などの時
刻情報を示す日時データTDの読み出しを行う。その後、
書込み終了フラグFRAMを「1」とし(ステップ#41
5)、ステートを「42」とする(ステップ#416)。
ステート「42」においては、ステップ#421で、RAM20
9に状態データCViが記憶されているか否かをチェックす
る。
ステップ#421でイエスであれば、ステップ#422で、
後述するようにグレイ電位Viの不適正に対応してRAM210
へ日時データTDを書き込んだ回数を示す回数データk1を
RAM210から読み出す。
次に、読み出した回数データk1の値に「1」を加えて
新たな回数データk1とし(ステップ#423)、その新た
な値の回数データk1をRAM210へ書き込む。
続いて、ステップ#425で、上述のステップ#424で読
み出した日時データTDを、状態データCViと対応付けてR
AM210へ書き込み、ステップ#426で、ステートを「43」
に更新する。
ステート「43」〜ステート「47」においては、それぞ
れ各状態データCT/C,CVR,CV0,CCH,CEXPに対応してステ
ート「42」と同様の処理が行われる。
すなわち、RAM209における状態データCT/C,CVR,CV0,
CCH,CEXPの格納の有無のチェック(ステップ#431,441,
451,461,471)、回数データk2〜6の読み出し(ステッ
プ#432,442,452,462,472)、回数データk2〜6の更新
(ステップ#433,443,453,463,473)、回数データk2〜
6の書き込み(ステップ#434,444,454,464,474)、日
時データTDの書き込み(ステップ#435,445,455,465,47
5)、ステートの更新(ステップ#436,446,456,466,47
6)が実行される。
ステート「48」においては、画像調整処理を実行した
回数を示す処理回数データNをRAM210から読み出し(ス
テップ#481)、処理回数データNに「1」を加えてそ
の値を更新し(ステップ#482)、更新した処理回数デ
ータNをRAM210へ書き込み(ステップ#483)、ステー
トを「49」とする(ステップ#484)。
ステート「49」においては、ステップ#491〜ステッ
プ#495の各ステップで、状態データCOK,CVi,CT/C,CVR,
CV0のそれぞれがRAM209にて記憶されているか否かのチ
ェックを行う。いずれの状態データも記憶されていなけ
れば、ステップ#496で、ステートを「50」とする。
ステップ#491〜ステップ#495のいずれかでイエスの
場合には、ステップ#497で、複写機Aの動作状態の経
時変化を確認するための管理データCD1をRAM210に書き
込む。
管理データCD1は、日時データTD、ステップ#491〜ス
テップ#495でイエスと判断された状態データ、画像調
整処理の終了の後に測定された3種の表面電位VH(暗電
位VO、グレイ電位Vi、明電位VR)の最終測定値、各設定
レベル(VB,T/C,HV,EXP)、及び推定濃度データIDO,I
Di,IDRからなる。
ステート「50」においては、状態データCCHが記憶さ
れているか否かをチェックし(ステップ#501)、イエ
スであれば、管理データCD2をRAM210に書き込み(ステ
ップ#502)、ステートを「51」とする(ステップ#50
3)。
管理データCD2は、日時データTD、状態データCCH、画
像調整処理の終了の後に測定された暗電位VOの最終測定
値、HVレベルからなる。
ステート「51」においては、RAM209に状態データCEXP
が記憶されているか否かをチェックし(ステップ#51
1)、イエスであれば、管理データCD3をRAM210に書き込
み(ステップ#512)、ステートを「52」とする(ステ
ップ#513)。
管理データCD3は、日時データTD、状態データCEXP
画像調整処理の終了の後に測定された暗電位VO及び明電
位VRの最終測定値、HVレベル及びEXPレベルからなる。
このように、管理データCD1〜3は、複写機Aの動作
状態が不適正状態となった原因の識別が可能となる最低
限の情報をもつように、不適正状態の要因、つまり、何
が不適正であるかによって、内容の項目が異なる。これ
により、RAM210の小容量化、後述する表示の簡素化、及
び管理装置227へのデータ送信の効率化が可能となる。
ステート「52」〜ステート「54」では、RAM210のメモ
リの使用効率を高めるための定期的なデータ消去、又は
データの初期化に関係する処理が実行される。
ステート「52」においては、まず、ステップ#521
で、過去に書き込まれた管理データCD1〜3をRAM210か
ら読み出す。
次に、ステップ#522で、読み出された管理データCD1
〜3が、特定の曜日、例えば月曜日に書き込まれたもの
(「月曜日のもの」という。以下同様)であるか否かを
判断する。
ステップ#522でイエスであれば、ステップ#525で、
過去2ヶ月以内のものであるか否かを判断する。ステッ
プ#525でもイエスであれば、データ消去は行われず、
ステップ#526でステートが更新される。
ステップ#522でノーの場合は、ステップ#523で、過
去1週間以内のものであるか否かを判断する。ステップ
#523でイエスであれば、ステップ#526へ進む。
ステップ#523又はステップ#525でノーの場合には、
ステップ#524で、不必要な管理データCD1〜3の消去を
実行する。
これにより、過去1週間以内の毎日のものと、過去2
ヶ月以内の毎月曜日のものだけが引き続いてRAM210にて
記憶されることになる。
ステート「53」においては、まず、上述のステート
「42」〜ステート「47」で、各状態データに対応付けて
書き込まれた日時データTDをRAM210から読み出す。
次に、ステップ#532で、過去1年以内のものである
か否かを判断する。ステップ#532でイエスであれば、
データ消去を行わず、ステップ#534でステートを更新
する。
ステップ#532でノーであれば、ステップ#533で、不
必要な日時データTDの消去を実行する。
これにより、過去1年以内の日時データTDのみが引き
続いてRAM210にて記憶されることになる。
ステート「54」においては、ステップ#541で、信号S
2が入力されたか否かをチェックする。
信号S2は、サービスマン用キー118が押された場合及
び管理装置227から初期化制御信号S2が複写機Aに加え
られた場合に第1CPU201に入力される。
ステップ#541でノーであれば、ステップ#543で、ス
テートを「41」に戻す。
ステップ#541でノーの場合は、ステップ#542で、回
数データk1〜6及び処理回数データNの値を「0」とす
る初期化を行ってステップ#543へ進む。
第18図(a)〜(d)は第14図のステップ#7のデー
タ表示処理のフローチャートである。
最初にステップ#601で、ステートのチェックが行わ
れ、ステートに応じて以下の処理が実行される。
ステート「61」においては、ステップ#611で、この
ルーチンの実行経過を示す処理フラグFS3が「0」であ
るか否かをチェックする。
ステップ#611でノーであれば、ステップ#616へ移っ
てステートを「62」に更新し、イエスであれば、ステッ
プ#612へ進む。
ステップ#612で、信号S3の入力の有無をチェックす
る。信号S3は、サービスマン用キー119が押されたとき
に第1CPU201に入力される。ステップ#612でイエスであ
れば、ステップ#613へ進み、ノーであれば、上述のス
テップ#616へ移る。
ステップ#613では、管理データCD1〜3の中の本日
(このルーチンの実行日)のものをRAM210から読み出
し、そのデータをメッセージ表示部117に表示する。
第22図(d)及び(g)はそれぞれ適正状態及び不適
正状態に対応する管理データCD1に基づいて表示された
画面を示し、第22図(e)及び(f)はそれぞれ管理デ
ータCD2及びCD3に基づいて表示された画面を示してい
る。これらの図において、301は日付、302は状態データ
に対応する文字、303〜305は各最終測定値、306〜309は
各設定レベル値、310は推定濃度値である。
次に、ステップ#614では、表示画面の中の不適正の
項目に対応する表示文字の近くに識別記号300、例えば
第22図(e)〜(g)のような黒の三角印を表示する。
これにより、各項目が適正であるか不適正であるかを容
易に確認することができる。
ステップ#615で、処理フラグFS3を「1」とする。
ステート「62」〜ステート「68」においては、ステー
ト「62」と同様に処理フラグFS3の値及び信号S3の入力
の有無のチェックが行われる。また、管理データCD1〜
3の中から、前日、2日前、3日前…6日前、7日前の
ものがそれぞれ読み出されて表示され、不適正の項目に
対しては識別記号300が付される。
つまり、サービスマンがサービスマン用キー119を押
す毎に、表示される管理データCD1〜3がさらに1日前
のものに変わる。また、7日前のものが表示されている
ときに、さらにキー119を押すと再び当日のものが表示
される。
ステート「69」においては、ステップ#651で、信号S
4の入力の有無をチェックする。
信号S4は、クリア・ストップキー103、又はキー119以
外のサービスマン用キー118,120〜124が押されたときに
入力される。
ステップ#651でイエスであれば、ステップ#652で処
理フラグFS3を「0」に戻す。
これにより、例えば、クリア・ストップキー103を押
すことによって管理データCD1〜3の表示を中止させる
ことができる。また、クリア・ストップキー103を押
し、続けてサービスマン用キー119を押すと、2〜7日
前のものが表示されている場合であっても、直ちに当日
のものに変更させることができる。
ステート「70」においては、ステップ#661で、処理
フラグFS5が「0」であるか否かをチェックする。
ステップ#661でノーであれば、ステップ#666へ移っ
てステートを「71」に更新し、イエスであれば、ステッ
プ#662へ進む。
ステップ#662で、信号S5の入力の有無をチェックす
る。信号S5は、サービスマン用キー120が押されたとき
に入力される。ステップ#662でイエスであれば、ステ
ップ#663へ進み、ノーであれば、上述のステップ#666
へ移る。
ステップ#663では、管理データCD1〜3の中の1週間
前の月曜日のものをRAM210から読み出し、それをメッセ
ージ表示部117に表示する。
次に、ステップ#664では、表示画面の中の不適正の
項目に対応する表示文字の近くに上述の識別記号300を
表示する。
ステップ#665で、処理フラグFS5を「1」に更新す
る。
ステート「71」〜ステート「78」においては、ステー
ト「70」と同様に処理フラグFS5の値及び信号S5の入力
の有無のチェックが行われる。また、管理データCD1〜
3の中から、1週間前、2週間前…8週間前の各月曜日
のものがそれぞれ読み出されて表示され、不適正の項目
に対しては識別記号300が付される。
つまり、サービスマンがサービスマン用キー120を押
す毎に、表示される管理データCD1〜3がさらに1週間
前のものに入れ替わる。また、8週間前のものが表示さ
れているときに、さらにキー120を押すと再び1週間前
の月曜日のが表示される。
ステート「79」においては、ステップ#691で、信号S
6の入力の有無をチェックする。
信号S6は、クリア・ストップキー103、又はキー120以
外のサービスマン用キー118,119,121〜124が押されたと
きに入力される。ステップ#691でイエスであれば、ス
テップ#692で処理フラグFS5を「0」に戻す。これによ
り、例えば、クリア・ストップキー103を押すことによ
って管理データCD1〜3の表示を中止させることができ
る。
ステート「80」においては、ステップ#701で、信号S
7の入力の有無をチェックする。信号S7は、サービスマ
ン用キー121が押されたときに入力される。ステップ#7
01でノーであれば、ステップ#703へ移ってステートの
更新を行い、イエスであれば、ステップ#702へ進む。
ステップ#702では、回数データk1〜6及び処理回数
データNをRAM210から読み出し、読み出したデータをメ
ッセージ表示部117に表示する。
第22図(h)はステップ#702の処理での表示画面を
示している。同図において、313〜319は、それぞれ回数
データk1〜6及び処理回数データNの値を示す数字であ
る。また、311はデータk1〜6,Nを初期化した後、これら
データの計数を開始した年日である。
ステート「81」においては、ステップ#711で、信号S
8の入力の有無をチェックする。信号S8は、サービスマ
ン用キー122が押されたときに入力される。ステップ#7
11でノーであれば、ステップ#713へ移ってステートの
更新を行い、イエスであれば、ステップ#712へ進む。
ステップ#712では、不適正状態及び異常状態に対応
する状態データCVi,CT/C,CVR,CV0,CCH,CEXP及びこれら
を記憶した日付を日付順に並べて表示する。第22図
(i)はステップ#712の処理での表示画面を示してお
り、同図の400が各状態データを記憶した日付(月日)
である。
ステート「82」においては、ステップ#721で、信号S
9の入力の有無をチェックする。信号S9は、サービスマ
ン用キー123が押されたときに入力される。ステップ#7
21でノーであれば、ステップ#723へ移ってステートの
更新を行い、イエスであれば、ステップ#722へ進む。
ステップ#722では、処理フラグFS9を「1」とする。
ステート「83」においては、ステップ#731で、処理
フラグFS9が「0」であるか否かをチェックし、イエス
であれば、ステップ#759へ移ってステートの更新を行
う。
ステップ#731でノーの場合、すなわち、サービスマ
ン用キー123が押された場合には、ステップ#732〜ステ
ップ#739で、信号S21〜28の入力の有無を順次チェック
する。信号S21〜28及び後述する信号S29は、テンキー10
4〜112の操作に対応して入力される。
ステップ#732〜ステップ#739においてイエスの場合
には、それぞれステップ#751〜ステップ#758へ進む。
ステップ#751〜ステップ#758では、それぞれ過去1
週間の毎日の、暗電位VO、グレイ電位Vi、明電位VR、VB
レベル、T/Cレベル、HVレベル、EXPレベル、及び推定濃
度IDを時系列にグラフ化(図式化)してメッセージ表示
部117に表示する。これにより、サービスマンは、自己
診断の項目毎に、過去1週間の動作状態の変化を確認す
ることができる。
第22図(j)はステップ#751による表示画面を示し
ている。同図において、320は暗電位VOの最適値を示す
横線、321及び322は適正範囲の上限値及び下限値を示す
横線、323〜329は日(本日、前日…6日前)を示す縦
線、330〜336は各日の暗電位VOの値を示すプロットであ
る。第22図(j)の例では、暗電位VOの値は、6日前に
は最適値であったが、その後徐々に低下し、本日には下
限値を下回っている。このため、縦線323の上部に識別
信号300が表示されている。
ステップ#732〜ステップ#739で全てノーの場合に
は、ステップ#740で信号S29の入力の有無をチェックす
る。信号S29はクリア・ストップキー103及びキー123を
除くサービスマン用キー118〜122,124が押されると入力
される。
ステップ#740でイエスであれば、ステップ#741で、
処理フラグFS9を「0」にリセットして上述のステップ
#759へ移る。
ステート「84」においては、ステップ#761で、信号S
10の入力の有無をチェックする。信号S10は、サービス
マン用キー124が押されたときに入力される。ステップ
#761でノーであれば、メインルーチンへリターンす
る。
ステップ#761でイエスであれば、ステップ#762で、
処理フラグFS10を「1」とし、ステップ#763で、ステ
ートを「85」とする更新を行う。
ステート「85」においては、ステップ#771で、処理
フラグFS10が「0」であるか否かをチェックし、イエス
であれば、ステップ#799へ移ってステートを「61」に
戻す。
ステップ#771でノーの場合、すなわち、サービスマ
ン用キー124が押された場合には、ステート「83」と同
様に、ステップ#772〜ステップ#779で、信号S21〜28
の入力の有無を順次チェックする。
ステップ#772〜ステップ#779においてイエスの場合
には、それぞれステップ#791〜ステップ#798へ進む。
ステップ#791〜ステップ#798では、それぞれ過去2
ヶ月の毎月曜日における、暗電位VO、グレイ電位Vi、明
電位VR、VBレベル、T/Cレベル、HVレベル、EXPレベル、
及び推定濃度IDを時系列にグラフ化してメッセージ表示
部117に表示する。これにより、サービスマンは、自己
診断項目毎に、過去2ヶ月(8週間)の動作状態の変化
を確認することができる。
第22図(k)はステップ#791での表示画面を示して
いる。同図において、320〜322は第22図(j)と同様の
横線、342〜349は週(今週、先週、先々週…)を示す縦
線、359〜366は各週の暗電位VOの値を示すプロットであ
る。
ステップ#772〜ステップ#779で全てノーの場合に
は、ステップ#780で信号S30の入力の有無をチェック
し、イエスであれば、ステップ#781で、処理フラグFS1
0を「0」にリセットして上述のステップ#799へ移る。
なお、信号S30は、クリア・ストップキー103及びキー12
4を除くサービスマン用キー118〜123が押されると入力
される信号である。
第19図は第14図のステップ#8のデータ送信処理のフ
ローチャートである。
このルーチンでは、複写機Aの動作状態の管理上の必
要性に応じて、自己診断の項目毎に予め定められた時期
に、対応する管理情報が管理装置227へ送られる。
最初にステップ#901で、ステートのチェックが行わ
れ、ステートに応じて以下の処理が実行される。
ステート「91」においては、まず、データを送信する
時期(曜日、時刻)であるか否かを確認するために、ス
テップ#911〜ステップ#913で、それぞれ信号S11〜13
の入力の有無を順次チェックする。信号S11,S12は、後
述するように予め定められた時期に第2CPU221から入力
され、信号S13は、管理装置227からデータ送信を指示す
る制御信号が加えられたときに入力される。
ステップ#911でイエスの場合は、ステップ#915へ進
み、また、ステップ#911でノーでありステップ#912で
イエスの場合は、ステップ#914へ進む。
ステップ#913でノーの場合、すなわち、信号S11〜13
のいずれも入力されなかった場合には、ステップ#920
へ移ってステートの更新を行う。
ステップ#914〜ステップ#918では、それぞれ自己診
断の各項目の診断結果をチェックする。すなわち、適正
及び不適正状態に対応する状態データCOK,CVi,CT/C,
CVR,CV0が記憶されているか否かを判断する。ステップ
#914〜ステップ#918のいずれかでイエスの場合には、
ステップ#919へ進み、いずれもノーであれば、ステッ
プ#920へ移る。
ステップ#919では、上述の管理データCD1をオンライ
ンコントローラ223を介して管理装置227へ送信する。
つまり、このステート「91」の実行により、不適正の
項目が有る場合には、曜日に係わらず毎日の午前10時に
おいて、管理装置227に対して管理情報が送られるが、
不適正の項目が無い場合には、毎週の月曜日及び木曜日
の午前10時において、管理情報が送られることになる。
ステート「92」においては、ステップ#921で、状態
データCCHが記憶されているか否かをチェックし、ノー
であれば、ステートの更新を行い(ステップ#923)、
メインルーチンへリターンする。ステップ#921でイエ
スであれば、ステップ#923で、管理データCD2を管理装
置227へ送信する。
ステート「93」においては、ステップ#931で、状態
データCEXPが記憶されているか否かをチェックし、ノー
であれば、ステートの更新を行い(ステップ#933)、
メインルーチンへリターンする。ステップ#931でイエ
スであれば、ステップ#923で、管理データCD3を管理装
置227へ送信する。
つまり、ステート「92」及びステート「93」は異常状
態に対処するための処理であり、異常状態においては、
日時及び管理装置227からの指示の有無に係わらず、異
常状態の内容を示すデータが管理装置227へ送信され
る。これにより、迅速なメンテナンス作業が実施され、
複写機Aのダウンタイム(故障時間)が短縮される。
第20図は第2CPU221の動作を概略的に示すメインフロ
ーチャートである。
プログラムがスタートすると、各部の初期設定(ステ
ップ#51)、内部タイマーのセット(ステップ#52)、
入力処理(ステップ#53)、計時処理(ステップ#5
4)、を順次実行した後に、ステップ#55において、第1
CPU201との通信処理を実行する。これらの処理を実行し
た後、ステップ#56で、内部タイマーの待ち合わせを行
い、ステップ#52へ戻る。なお、第2CPU221は、バッテ
リーによりバックアップされており、本体電源がオフ状
態となっても時計機能は保持される。
第21図は上述のステップ#55の第1CPU201との通信処
理のフローチャートである。
このルーチンでは、最初にステップ#61でステートの
チェックを行い、ステートに応じて以下のような処理を
実行する。
ステート「101」においては、ステップ#62で、現在
の日付、曜日、時刻を示す日時データTDを送信し、ステ
ップ#63でステートを「102」とする。
ステート「102」においては、ステップ#71で、現在
の時刻が例えば午前10時(AM10:00)であるか否かをチ
ェックし、ノーであれば、ステップ#76で、ステートを
「101」に戻す。
ステップ#71でイエスであれば、つまり、午前10時で
あれば、続いてステップ#72で月曜日であるか否かを判
断する。月曜日でなければ、次にステップ#73で、木曜
日であるか否かを判断する。これらの判断により、本日
の曜日が月曜日又は木曜日の場合はステートを「104」
とし(ステップ#75)、他の曜日の場合はステートを
「103」とする(ステップ#74)。
ステート「103」においては、ステップ#81で、第1CP
U201へ信号S11を送信する。つまり、信号S11は、本日が
月曜日及び木曜日以外の他の曜日において送信されるこ
とになる。ステップ#81の実行の後に、ステップ#82
で、ステートを「101」に戻す。
ステート「104」においては、ステップ#91で、第1CP
U201へ信号S12を送信する。つまり、信号S12は、本日が
月曜日又は木曜日において送信されることになる。ステ
ップ#91の実行の後に、ステップ#92で、ステートを
「101」に戻す。
上述の実施例において、所定の管理情報を管理装置22
7へ送信する時期は、管理の実情に応じて任意に選定す
ることができる。
上述の実施例においては、日々発生する管理情報を固
定のRAM210に記憶するようにしたが、これら管理情報を
複写機Aに対して着脱可能な記憶媒体、例えばICカード
などを用いて記憶するようにしてもよい。その場合に
は、メンテナンス用としてサービスマンが携行する専用
データ処理装置を用いて複写機Aのコンディションを分
析することも可能となる。
〔発明の効果〕
本発明によると、的確な保守作業のための管理情報を
外部の管理装置へ効率良く送信することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は複写機の要部を示す断面正面図、 第2図は光学系の一部を拡大して示す図、 第3図は帯電チャージャ及び出力回路の構成を示す図、 第4図は帯電チャージャの設定レベルを示す図、 第5図は複写機の制御回路のブロック図、 第6図はトナー重量比とトナー濃度センサーの出力電圧
の関係を示すグラフ、 第7図はトナー重量比の設定レベルと暗電位及びグレイ
電位の関係を示す図、 第8図はフォトセンサの出力電圧と推定濃度の関係を示
すグラフ、 第9図は感光体ドラムの表面電位と表面電位計の出力電
圧の関係を示すグラフ、 第10図は現像バイアスの設定レベルを示す図、 第11図は露光量の設定レベルを示す図、 第12図は複写機の操作パネルの一例を示す平面図、 第13図は管理ネットワークシステムの概略の構成を示す
ブロック図、 第14図〜第21図は複写機の動作を示すフローチャート、 第22図(a)〜(k)はメッセージ表示部の表示画面の
一例を示す図である。 80……トナー濃度センサー(センサー手段)、90……表
面電位計センサー手段)、201……第1CPU(自己診断手
段)、201……RAM(記憶手段)、221……第2CPU(計時
手段)、223……オンラインコントローラ(通信手
段)、227……管理装置、230……電話回線(通信回
線)、A……複写機(画像形成装置)、CD1〜3……管
理データ(管理情報)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04N 1/00 106 G03G 21/00 372 (56)参考文献 特開 平1−92765(JP,A) 特開 昭62−90668(JP,A) 特開 昭62−115473(JP,A) 特開 昭59−81656(JP,A) 特開 平2−265350(JP,A) 特開 平2−259662(JP,A) 特開 昭62−186275(JP,A) 実開 昭60−169643(JP,U) 実開 昭63−20156(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 21/00 370 - 540 B41J 29/38 H04N 1/00 106 H04M 11/00 301

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】当該画像形成装置の動作状態を管理するた
    めの外部の管理装置に通信回線を介して接続された画像
    形成装置であって、 当該画像形成装置の所定の部位の状態を検出するセンサ
    ー手段と、 前記センサー手段の出力に基づいて当該画像形成装置の
    動作状態が適正状態であるか不適正状態であるかを判断
    する自己診断手段と、 前記各状態の内容をそれぞれ示す管理情報を記憶する記
    憶手段と、 前記各管理情報を前記管理装置へ送信するための通信手
    段と、 日付情報及び時刻情報を発生する計時手段と を備え、 前記日付情報及び時刻情報に基づいて、適正状態では第
    1の期間毎に不適正状態では第1の期間より短い第2の
    期間毎に予め定められた送信時期に前記管理情報を前記
    管理装置へ送信するようにした ことを特徴とする画像形成装置。
JP1161856A 1989-06-23 1989-06-23 画像形成装置 Expired - Lifetime JP2780349B2 (ja)

Priority Applications (3)

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US07/897,452 US5223896A (en) 1989-06-23 1992-06-10 Image forming apparatus having self-diagnostic function relating to the potential of the photoreceptor

Applications Claiming Priority (1)

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