JP2780182B2 - 原稿走査装置 - Google Patents

原稿走査装置

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JP2780182B2
JP2780182B2 JP1038656A JP3865689A JP2780182B2 JP 2780182 B2 JP2780182 B2 JP 2780182B2 JP 1038656 A JP1038656 A JP 1038656A JP 3865689 A JP3865689 A JP 3865689A JP 2780182 B2 JP2780182 B2 JP 2780182B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明はスキャナと原稿を相対的に移動させること
で原稿を走査しながら原稿の読取りを行なう画像読取装
置に関するもので、特にスキャナの位置の異常検出を行
なう画像読取装置に関するものである。
[従来の技術] 従来の画像読取装置を用いた複写機においては、スキ
ャナによって原稿をスキャンしながらその像を感光体ド
ラム上に形成し、その像を複写紙に転写することによっ
て原稿の複写を行なっている。通常スキャナは所定の初
期位置を有し、その位置を基準として原稿の読取りを行
ない、供給された複写紙との同期とをとっている。した
がって、複写機が正常に動作するには、スキャナは複写
を開始する前、常に初期位置にセットされている必要が
ある。このようにスキャナを確実に初期位置にセットす
るために通常はスキャナをその初期位置にセットするた
めのホームポジションセンサを設けるとともに、スキャ
ナモータとしてステッピングモータを採用している。特
に面順次印字方式のカラー複写機においては、色ごとに
複数回のスキャンが行なわれるため、各スキャンにおけ
る画像の端部を合わせるレジスト合わせは重要である。
このためにもスキャナモータとしてステッピングモータ
が採用されている。すなわち、ステッピングモータを用
いて、その数値制御を行なって位置合わせを確実に行な
っている。
しかしながら、ステッピングモータにおいては脱調が
生じることがある。脱調とは、数値制御用のパルスが制
御器側から送られてもモータが追従しないことをいう。
この脱調は主として次のような場合に生じる。
(1) ステッピングモータの回転速度とその速度にお
ける負荷トルクには一定の関係があるが、負荷トルクが
その限界を越えた場合に生じる。このように負荷トルク
が限界を越える場合とは以下に示す(2),(3)のよ
うな理由による。
(2) スキャナモータが埃っぽい場所に長期に置かれ
たような場合に、ステッピングモータのスライダに埃が
入った場合に生じる。
(3) 通常スキャナモータは、原稿が載置される原稿
台に固定されたレールに沿って移動される。このとき、
原稿台上に重いものが載置されるとき、原稿台が撓むこ
とがある。その結果スキャナモータのレールが撓み、脱
調が生じる。
上記のような脱調が生じた場合に、スキャナは位置の
制御ができず、所定の停止位置で停止されない。
[発明が解決しようとする課題] 従来のスキャナを用いた複写機は上記のように構成さ
れているので、スキャナに脱調が生じたとき、スキャナ
が所定の位置で停止されず、他の部材に衝突し、複写機
そのものが破壊されるおそれがある。これに対処するた
め、従来はスキャナが所定の移動範囲よりもオーバラン
しないようにオーバランセンサがスキャナの移動方向の
両端に設けられた。このため、しかし、上記のような対
策では、大規模な脱調に対しては効果はあるが、面順次
のカラー複写機等における色ずれを防止するためのよう
な微小な脱調対策としては十分ではない。
この発明の上記のような問題点を解消するためになさ
れたもので、微小な脱調をも検出し得る画像読取装置を
提供することである。
[課題を解決するための手段] この発明に係る原稿走査装置は、原稿走査部材と、原
稿走査部材を駆動するステッピングモータと、主査部材
が第1位置から第2位置に到達するまでの間にステッピ
ングモータに与えられた駆動パルス数を検出する検出手
段と、検出手段により検出された駆動パルス数と目標値
とを比較する比較手段とを含む。
好ましくは、原稿走査装置は比較手段によって比較さ
れた駆動パルス数と目標値との差が所定の値を超えたと
き、異常であると判定する異常判定手段を含む。
さらに好ましくは、原稿走査装置は、異常判定手段が
異常であると判定したとき、走査部材の走査条件を変更
する変更手段を含む。
[作用] この発明に係る原稿走査装置においては、原稿走査部
材が第1位置から第2位置に到達するまでの間にステッ
ピングモータに与えられた駆動パルス数を検出し、検出
された駆動パルス数と目標値とを比較する。
好ましくは、比較された駆動パルス数と目標値との差
が所定の値を超えたとき異常であると判定される。
さらに好ましくは、異常であると判定されたとき、走
査部材の走査条件が変更される。
[発明の実施例] 以下この発明の実施例を図面を参照して説明する。
第1図はこの発明が適用されたデジタルカラー複写機
の全体構成を示す正面図である。
この複写機は、イメージセンサにより読取った原稿画
像をデジタル信号である画像データに変換し、この画像
データに対応して電子写真法により用紙に画像を印字
(形成)するものである。
第1図を参照して、デジタルカラー複写機は、原稿の
画像を読取るとともに読取った画像を処理するための画
像読取部71と、画像読取部71で読取った画像信号を記録
するためのレーザ光信号に変えるための走査露光部72
と、走査露光部72から出力されたレーザ光によって複写
紙上に原稿の画像を複写するための画像記録部73とを含
む。画像読取部71は、原稿を載置するための原稿台16
と、原稿台16の下方に設けられ、原稿台16上に載置され
た原稿の画像を読取るためのイメージセンサを含むスキ
ャナ10と、スキャナ10を駆動するためのスキャナモータ
11と、スキャナ10のホームポジションを検出するための
センサ100とスキャナ10がスキャナモータ11側にオーバ
ランしないようにスキャナ10の位置を検出するためのオ
ーバランセンサ101とスキャナ10で読取った信号を処理
するための信号処理部20とを含む。走査露光部72は信号
処理部20で処理された信号を記録するためのレーザビー
ムに換えるためのプリンタヘッド31と、レーザビームを
反射するための反射鏡37とを含む。画像記録部73は、反
射鏡37で反射されたレーザビームによって静電潜像を形
成するための感光体ドラム41と、感光体ドラム41の外周
上に設けられ、感光体ドラム41を帯電するための帯電チ
ャージャ43と、感光体ドラム41上の静電潜像を現像する
ための現像器45a〜45dと、感光体ドラム41上の像を転写
するための転写ドラム51と、転写ドラム51によって複写
紙に転写された画像を定着するための定着装置48と、転
写ドラム51へ送られる複写紙を保持するための用紙カセ
ット50と、定着装置48で定着された複写紙を保持するた
めの排紙トレー49とを含む。
スキャナ10は、原稿を照射する露光ランプ12と、原稿
からの反射光を集光するロッドレンズアレイ13と、集光
された光を電気信号に変換するための密着型CCDなどか
らなるカラー用のイメージセンサ14とを含む。
なお、本実施例では原稿台が固定でスキャナが移動す
る画像読取装置を示したが、スキャナが固定で原稿台を
移動するようにしてもよい。この場合は、原稿台かステ
ッピングモータで駆動される。
次に第1図で示したデジタルカラー複写機の動作につ
いて説明する。スキャナ10は、原稿画像を読取る際にモ
ータ11によって駆動され、原稿台16上の原稿を走査す
る。ここに、スキャナ10の移動方向(第1図矢線方向)
が走査方向であり、イメージセンサ14の配列方向(第1
図紙面に対して垂直方向)が主走査方向である。
露光ランプ12により照射された原稿画像は、イメージ
センサ14によって光電変換され、読取信号処理部20によ
ってイエロー、マゼンダ、シアン、またはブラックのい
ずれかの色の印字信号に変換される。
プリンタヘッド部31では、信号処理部20からの各色ご
との印字信号に従ってLDドライブ回路33が動作され、半
導体レーザ34が点滅する(第2図参照)。
半導体レーザ34から発生するレーザビームは、反射鏡
37により反射され、感光体ドラム41を露光する。感光体
ドラム41は、帯電チャージャ43によって表面が一様に帯
電されており、上述の露光を受けることにより静電潜像
が形成される。この静電潜像は、現像器45a〜45dのうち
のいずれかによって、イエロー、マゼンダ、シアンまた
はブラックのいずれかの色に現像される。現像された画
像は、転写ドラム51の周面に巻付けられた用紙に転写チ
ャージャ46によって転写される。上述の工程がイエロ
ー、マゼンダ、シアンまたはブラックの少なくとも1色
以上について繰返された後に、用紙に分離爪47によって
転写ドラム51から分離され、定着装置48によって定着が
行なわれ、排紙トレー49によって排紙される。これらの
間において、スキャナ10は、感光体ドラム41および転写
ドラム51の回転動作に同期してスキャン動作を繰返す。
転写ドラム51には、ポジションセンサ53が設けられ、こ
の検出信号によりスキャナ10との同期をとるように制御
される。この転写ドラム51の径は、感光体ドラム41の径
より大きい。これは、大きなサイズの用紙を転写ドラム
51の周面に巻付けてセットできるようにしたためであ
る。もちろん両者の径は同じであってもよい。
なお、用紙は用紙カセット50から給紙されるととも
に、転写ドラム51に設けられたチャッキング機構52によ
ってその先端がチャッキングされ、各色の転写時に位置
ずれが生じないようになっている。また、42はイレーザ
ランプである。
第2図は読取信号処理部20の構成を示すブロック図で
ある。イメージセンサ14で光電変換されたR(レッ
ド)、G(グリーン)、B(ブルー)、の3色の各画像
信号は、それぞれログアンプ21によって画像濃度に対応
する大きさの信号に演算増幅される。ここでログアンプ
21が設けられている理由は次のとおりである。CCDが原
稿から受ける画像信号は原稿の反射率に比例する。した
がってこれを画像信号に変換するにはこれを濃度に変え
る必要がある。一般に反射率の対数が濃度に比例するた
めログアンプを用いてCCDの検知した反射率を濃度に変
換するのである。次にA/D変換器22によってデジタル信
号に変換される。このデジタル信号は階調性を有した画
像信号(画像データ)であり、その後、シェーディング
補正回路23によってシェーディング補正が行なわれる。
次に、マスキング処理回路24によってR、G、Bの3
色の各画像信号から、Y(イエロー)、M(マゼン
ダ)、C(シアン)、およびB(ブラック)の各印字色
に対応する印字のための画像信号(印字信号)が現像器
45a〜45dのトナーの特性に合わせて生成される。
なお、いずれの色に関する印字信号を生成するかはCP
U25からの制御信号によって逐次決定される。さらに、C
PU25には図示しない操作パネルからの各種のキー入力信
号が入力されるとともに、転写ドラム51に設けたポジシ
ョンセンサ53からの検出信号▲▼が入力さ
れ、この信号に基づいてスキャナ10を駆動するモータ11
を制御するための制御信号がCPU25から出力される。な
お、CPU25には、スキャナ10のホームポジションを検出
するためのセンサ100とスキャナのオーバランを検出す
るためのセンサ101からの信号も入力される。
なお、ここで、センサ100は電源投入時にはホームポ
ジションセンサとして機能するが、それ以外の時(スキ
ャナ10の走査時)にはオンされない。
続く電気変倍移動回路26は、照射方向の変倍操作およ
び移動方向の移動操作を行なう。また、電気変倍移動回
路26内において、同じ領域を複数回繰返して出力するこ
とにより、操作方向に同一画像を複数出力することも可
能である。
中間調処理回路27は、たとえばディザ法などによって
マスキング処理回路24からの印字信号を2値化処理し、
2値の擬似中間調信号を生成する。中間調処理された信
号は、I/F回路18を介して、LDドライブ回路33に入力さ
れる。I/F回路28は、ライン単位で画像データを記憶す
るラインメモリを有している。このラインメモリは読出
しおよび書込み動作を並行して行なうように2ライン分
の容量を持つ。LDドライブ回路33はこの信号データに対
応して半導体レーザ34を点滅させる。半導体レーザ34の
発生するビームは、第1図に示すように反射鏡37を介し
て感光体ドラム41を露光する。これにより、感光体ドラ
ム41上に画像が描かれ、静電潜像が形成される。
次に上記構成を有するデジタルカラー複写機のスキャ
ナ制御について説明する。本実施例のようにラインメモ
リを有し、フル画面メモリを有しないデジタルカラー複
写機では、スキャナ10と転写ドラム51とが同期して駆動
されることが必要である。本実施例においては、感光体
ドラム41および転写ドラム51が低速回転し転写ドラムの
動作に合わせてスキャナ10のスキャン動作の立上がりが
制御されることにより、両者の同期がとられる。このた
め、転写ドラム51に設けたポジションセンサ53により、
転写ドラム51の回転が検出され、この検出信号▲
▼がCPU25へ入力される。CPU25は▲▼信
号の立上がりから一定時間経過後に原稿画像の先端を読
取れるように、モータ11を制御してスキャナ10を駆動す
る。
この場合副走査方向の倍率が変化すれば、スキャナ10
の実質的な立上がり時間はそれに応じて変化する。した
がってその倍率に応じてスキャナ10の起動タイミングを
ずらすか、スキャナ10のホームポジション自体をずらす
か、あるいはそれらを組合わせた複合的な補正を行なう
ことがスキャナ10の立上がり時間に対して必要である。
第3A図は、スキャナ10のホームポジションをずらす方
法により上記補正を行なう場合のタイミングチャートで
ある。▲▼信号の立上がりで直ちにスキャナ
10は起動する。起動開始位置であるスキャナ10のホーム
ポジションは倍率により異なる。たとえば、等倍時のホ
ームポジションをH1とすれば、0.5倍時のホームポジシ
ョンHo5は四辺形A1A1/21/2B1(時間X速度で距離を表
わす)だけ画像先端位置より遠ざかり、2倍時のホーム
ポジションH2は、四辺形A2A1B1B2だけ画像先端位置に近
づいた位置となる(第3B図参照)。ここで、▲
▼信号の立上がりは必ずしも時刻0と一致する必要は
なく、それ以前であればよいことは言うまでもない。以
上のようにスキャナ10の起動開始を制御することによ
り、操作方向の倍率によらず、▲▼信号の立
下がりから一定時間後に原稿画像の先端に対してスキャ
ン動作を開始するこどでき、プリントヘッド部31はこの
時点で印字を開始する。上記のスキャナの移動速度と時
刻との関係が第4図に示されている。第4図において、
X軸は時刻を表わし、Y軸が速度を表わす。Y軸の負の
範囲は、速度も負方向を表わす。第4図を参照して、時
刻t1で低速のスキャン速度まで立上がったスキャナ10
は、原稿サイズから求められるスキャナ長(時刻t2
で)を低速でスキャンする。スキャン終了後(時刻t3
は、直ちにスキャナ10は逆方向に向かって加速され(時
刻t4〜t5)、高速で(時刻t5からt6まで)ホームポジシ
ョンに帰り停止する(時刻t7)。
次にデジタルカラー複写機のスキャナの脱調時の具体
的制御についてフローチャートを参照して説明する。
第5図はデジタルカラー複写機のスキャナの脱調状態
を検知するための処理を示すメインルーチンを表わすフ
ローチャートである。
第5図を参照して、デジタルカラー複写機の電源がオ
ンされると、まずスキャナ10を原稿読取状態にするため
にスキャナ10の初期化が行なわれる(S102)。次にプリ
ントスイッチがオンされているか否かが判断され(S10
4)、オンされていれば、スキャナ10が原稿読取状態に
あるか否かを判断するためのテストスキャン(S106)が
行なわれ、スキャン動作が開始される(S108)。次にス
キャナ10がオーバランの状態にあるか否かを検出する異
常検出1(S110)、スキャナ10が正常に起動されるか否
かを判断するための異常検出2(S112)、実際の複写動
作(S114)の各処理が行なわれる。なお、ステップS104
でプリントスイッチがオンされていない場合には、処理
フローは異常検出1(S110)へ移行する。複写動作(S1
14)が終了した後は、スキャナ10が脱調によるトラブル
状態にあるか否かを判断するためにトラブルフラグがチ
ェックされ(S116)、トラブル状態になければ(S116で
YESの場合)スキャンの終了が判断される(S118)。ス
キャンが終了していれば(S118でYESのとき)、処理フ
ローはプリントスイッチがオンされているか否かの判定
処理(S104)に移行される。ステップS118でスキャンが
終了されていないときは、処理フローは異常検出1(S1
10)に移行する。なお、ステップS116でトラブル状態に
あると判断されたとき(S116でNOのとき)、トラブル状
態がリセットされたか否かが判断される(S120)。ステ
ップS120でトラブル状態がリセットされたとき、処理フ
ローは初期化のサブルーチン(S102)に移行し、トラブ
ル状態がリセットされないときは(S120でNOのとき)、
トラブル状態がリセットされるまで処理が停止される。
次に第5図で示した各サブルーチンについての詳細に
ついて順に説明する。
第6図は第5図のステップS102で示した初期化のサブ
ルーチンの詳細を示すフローチャートである。
デジタルカラー複写機の電源投入時にスキャナ10がホ
ーム位置にない場合がある。そこでまずホーム位置への
スキャナ10の復帰動作を開始する。ここで、復帰すべき
ホーム位置は最小倍率(すなわちスキャン速度が最も速
い場合)のスキャン開始位置よりさらに画像先端から遠
い位置とする。これは第3B図のH0で示した位置に対応す
る。このような動作を実現するため、スキャナ10の読取
部の位置が上記したH0かそれよりさらに画像先端より遠
い位置にある場合に“L"、Hoより画像先端側にある場合
“H"となる信号をCPU25に伝達するセンサ100がスキャナ
10のホーム位置に設けられている(第1図参照)。この
センサを用いて、電源投入時にはまずHoの位置にスキャ
ナ10を移動し、その後予め定められた倍率に対するホー
ム位置に移動する。
上記した内容を第6図に示すフローチャートを参照し
て説明する。なお図中CWは正転方向(スキャナ10がスキ
ャンする方向)、CCWは逆転方向(スキャナ10がリター
ンする方向)を示す。
まずセンサ100が“H"信号を出力しているか否かが判
断される(S202)。センサ100が“H"信号を出力してい
るときはスキャナ10の読取部がHoより画像先端側にある
場合であるから、スキャナモータ11が逆転され(S20
2)、スキャナ10が1パルス分駆動される(S208)。そ
してセンサ100の出力が反転したかどうかが判断される
(S210)。ステップS210でセンサ100の出力が反転した
ときは、スキャナ10の読取部の位置がHoに達した場合で
あるので、スキャナ10による読取りが可能となる。この
ときスキャナ10の位置を示すカウンタLCNTに0が代入さ
れる。カウンタLCNTはスキャナモータ11がスキャン方向
に1パルス分動くと1加算され、1パルス分リターン方
向へ動くと1減算される。次に予め操作部からCPU25に
入力されている初期倍率に対するスキャナ10のホーム位
置までのパルス数PSが読取られる(S216)。初期倍率に
対するスキャナ10のホーム位置は必ずスキャン方向にあ
るから、スキャナモータ11はスキャナを1パルス分ずつ
スキャン方向に移動する(S218)。同時にカウンタLCNT
の値が1ずつインクリメントされる(S220)。この動作
がカウンタLCNTがホーム位置までのパルス数PSに一致す
るまで繰返される(S222)。
ステップS202でNOと判断されたときはスキャナ10の読
取部の位置がHoよりもさらに画像先端より遠い位置にあ
る場合であるからスキャナモータ11のモータ回転方向は
スキャン方向とされ(S206)、1パルス分駆動される
(S208)。ステップS210でセンサ100の出力が反転しな
いときは、スキャナモータ11はそれぞれのモータ回転方
向に従って1パルス分ずつスキャナ10を駆動する(S20
8)。
次に第5図のS110およびS112で示したスキャナ駆動の
異常検出の詳細について説明する。スキャナモータ10と
してステッピングモータを使用しているため、電源投入
時にホーム位置を定めれば、以後のスキャナ10の制御は
CPU25が数値で制御できる。しかしながら予期せぬ負荷
変動が万一生じた場合は脱調現象を発生する。その場
合、CPU25はスキャナ駆動異常を即座に検出することは
難しい。そこで、本実施例では第1図に示したセンサ10
0およびセンサ101を用いて脱調等に伴う異常検出を行な
っている。異常検出項目は以下のとおりである。
(1) センサ100、センサ101はスキャナ10の駆動中に
“L"となった場合はパルス発生を中断し、スキャナモー
タ11にブレーキをかける。複写機の表示部にトラブルと
して表示する。
(2) スキャン終了後或るタイミングでHoまでスキャ
ナ10を駆動し、そのときのカウンタLCNTの値が許容誤差
より大きければ脱調発生とし、補償処理を行なう。
第7図を参照して異常検出1の場合のフローチャート
を詳細を説明する。センサ100は上記したように電源投
入時以外にはオンされない。またセンサ101についても
通常はオンされないように設置される。
第7図を参照して、異常検出1のフローにおいては、
まずセンサ100もしくはセンサ101がオンしたか否かが判
断される(S302)。次にスキャン実行中か否かが判断さ
れる(S304)。上記したようにスキャン実行中にはセン
サ100、センサ101とも通常はオンしないように設置され
ている。したがってこれらセンサがオンした場合は異常
であると判断してよい。したがってステップS304でYES
判断されたときはスキャナモータ11のモータ駆動パルス
が停止される(S306)。次に複写機の操作部にトラブル
状態であることが表示される(S308)。そして複写機が
トラブル状態であることを示すためのトラブルフラグ1
に代入される(S310)。
ステップS302およびステップS304でそれぞれNOと判断
されたときは、複写機はトラブル状態にないから処理フ
ローはリターンする。
次に異常検出2について説明する。本来脱調現象が発
生しなければ、或る倍率におけるスキャン開始ホーム位
置とセンサ100との距離は一定となっているはずであ
る。そこで、或るタイミングで実際にスキャナ10を移動
させ、スキャン開始ホーム位置からセンサ100がオンす
るまでの移動ステップ数をカウントし、その距離を測定
する。その際は脱調が起きないよう十分遅い速度でスキ
ャナ10が駆動される。測定結果の距離と予め定められた
目標値との差からスキャナ10が脱調状態にあるか否かが
判断される。この処理を第8図に示す異常検出2のフロ
ーチャートを参照して説明する。異常検出2のフローに
おいては、まずスキャナ10が停止状態にあるか否かが判
断される(S402)。スキャナ10が停止状態にあれば(S4
02でYES)、異常検出2の動作要求の有無が判断される
(S404)。異常検出2の動作要求であれば(S404でYE
S)、低速にてセンサ100の位置までスキャナ10がスキャ
ナモータ11によって駆動され、そのときのパルス数で距
離が測定される(S406)。次に予め定められた目標値と
ステップS406で求めた測定値との差εを演算する(S40
8)。εが測定誤差範囲内で0に十分近い値(l1)以下
であるか否かが判断される(S410)。εがl1以下であれ
ば(S410でYES)、スキャナ10は正常であると判断さ
れ、再びスキャン開始のホーム位置に復帰される(S41
2)。ステップS410で差εがl1より大きいと判断された
ときは差εが所定の値l2以上か否かが判断される(S41
4)。ステップS414で差εが所定の値l2以上であると判
断された場合は(S414でYES)、補償不能な脱調発生で
あると判断し、異常検出1と同じく複写機の操作部にト
ラブル状態であることを表示する(S418)、そしてトラ
ブル発生を表示するためのトラブルフラグを1にする
(S420)。ステップS414で差εが所定の値l2より小さい
と判断されたときは、補償可能な脱調であると判断し、
以後の動作に制限を加え、複写機の走査部に制限が加わ
ったことが表示され(S416)、スキャナ10は測定前の位
置まで復帰される(S412)。
次に上記した補償動作について説明する。第9図はス
キャナモータ11として一般に用いられるステッピングモ
ータの回転数とトルクとの関係を示す図である。X軸が
回転数を示し、Y軸がトルクを示す。第9図を参照し
て、ステッピングモータは回転速度が高くなるに従って
出力トルクが低下する。このことは、第4図におけるt5
で示した時刻付近の加速状態およびt6で示した時刻直後
の減速状態において最もトルクの余裕が少ないことを意
味する。本来、これらの点においてもトルクの余裕が確
保できるようにスキャナモータ11は選定されているが、
予期せぬ負荷変動によりこれらの点において若干の脱調
が生じることが考えられる。この脱調はリターン時の加
速、減速の加速度を小さくすること(つまりt4〜t5の間
の時間を長くすること)あるいは、スキャナ10のリター
ン速度そのものを低くすることにより避けることができ
る。このとき、弊害としてリターンを終える時刻t8が遅
くなり、本来ならば転写ドラム1回転中にリターンを終
えられるスキャナ動作が行なえなくなり、その結果次の
複写工程には転写ドラムのアイドリングを入れなければ
ならないことになる。したがって、この旨を使用者に伝
えるため操作部に警告の表示を行なう。
読取スキャン時の小倍率においてはリターン時の速度
カーブに類似した速度カーブでスキャナ10が駆動され
る。この場合、加速度を小さくすると0〜t1の時間が長
くなり▲▼信号の立下時からレジスト位置ま
での時間内にスキャナ10の加速が終了できなくなるので
不具合が生じる。また、加速に必要な距離も大きくなる
ので複写機を予め大きくしておかなければならない。以
上の点から複写機の小倍率での使用を制限する必要があ
る。たとえば、もともと0.5倍〜4倍の変倍範囲で使用
が可能であった複写機であれば、脱調状態における補償
時には、複写倍率を0.7倍〜4倍といった倍率範囲に使
用制限し、この制限が加わったことを上の例と同様に操
作部に警告として表示する。
なお、異常検出2の測定はたとえば前の複写動作の終
了後一定時間後(たとえばオートクリアモードを有する
複写機であればオートクリア時)に行なえばよい。また
使用者が画像を見て副走査方向に色ごとのずれがあるの
ではないかと感じたときに異常検出2の動作要求を操作
部を通じて行なうようにしてもよい。また上記の2つの
動作を併用してもよい。
次にテストスキャンについて説明する。テストスキャ
ンとは複写機のスキャナが脱調状態にあるときに、上記
したような複写倍率やスキャナの加速についての制限を
加えた状況下で実際に脱調現象が抑えられたかどうかを
判断するスキャンをいう。制限が加えられた後の最初の
複写スイッチオンの後、複写紙を給紙する前にまず制限
範囲内で1番小倍率のスキャン動作が行なわれる。そし
てスキャナ10がリターン後、センサ100との距離が測定
される。このときの測定結果が脱調なしと判断されれば
続いて複写工程に移行される。また、制限が加えられた
後は、複写スイッチがオンされるたびごとに動作モード
で一度プリスキャンが行なわれ、脱調の有無が判断され
てもよい。上記のテストスキャンでスキャナ10に脱調あ
りと判断されれば、トラブルとして以後の複写動作が停
止される。
上記内容をテストスキャンフローチャート第10図およ
び第11図を参照して説明する。第10図はテストスキャン
その1の処理を示すフローチャートである。テストスキ
ャンその1においては、まず制限後の最初の複写要求か
否かが判断される(S502)。ステップS502で最初の複写
要求であると判断されたとき(YES)、まず給紙が行な
われない(S504)。次に制限範囲内の最小倍率でスキャ
ナ10がプリスキャンされる(S506)。そして低速にてセ
ンサ100までスキャナ10が移動され、このときのパルス
数にてスキャナのずれの距離が測定される(S508)。ず
れの値εは予め定められた目標値と測定値との差で表わ
される(S510)。次にずれεが測定誤差範囲内で0に近
いたとえばl1以下であるか否かが判断される(S512)。
差εがl1以下であれば(ステップS512でYES)、スキャ
ナ10は測定前の位置まで復帰され(S514)、ステップS5
04で一時停止された給紙ウェイトが解除される(S51
6)。ステップS512で差εがl1よりも大きければ、複写
機の操作部にトラブルがあることを表示し(S518)、ト
ラブル表示のためのトラブルフラグに1が代入される
(S520)。
なお、ステップS502で制限後の最初のプリント要求で
ない場合には処理フローはリターンされる。
第11図は補償動作中の第2のテストスキャン方法を示
すフローチャートである。
第11図を参照して、第2のテストスキャン方法によれ
ば、まずスキャナ10に何らかの制限が加えられているか
否かが判断され(S602)、制限ありと判断されたときは
(S602でYES)、給紙を中断するための給紙ウェイト処
理(S604)がなされ、動作モードにてプリスキャンが行
なわれる(S606)。そして脱調が生じない低速にてセン
サ100までスキャナ10が移動され、そのときのパルス数
が測定されて所定の位置との距離が測定される(S60
8)。次に予め定められた目標値とステップS608で求め
られた測定値との差εが演算される(S610)。次に差ε
が測定誤差範囲内で0に近い所定の値l1以下であるか否
かが判断され(S612)、差εが所定の値l1以下であれば
(ステップS612でYES)、スキャナ10は測定前の位置ま
で復帰され(S614)、ステップS604で行なわれた給紙ウ
ェイト処理が解除される(S610)。ステップS612で差ε
が所定の値l1よりも大きければ、(NO)、複写機の操作
部にトラブル状態であることを表示し(S618)、トラブ
ル状態を表示するためのトラブルフラグに1が代入され
る(S620)。
[発明の効果] 以上のように、この発明によれば、走査部材が第1位
置から第2位置に到達するまでの間にステッピングモー
タに与えられた駆動パルス数が検出され、それが目標値
と比較されるため、走査部材が所定量駆動されたかどう
かを知ることができる。所定量移動されなかったときは
脱調と判断できるため、微小な脱調をも検出し得る原稿
走査装置を提供することができる。
好ましくは、原稿走査装置は、比較された駆動パルス
数と目標値との差が所定の値を超えたとき異常であると
判定する異常判定手段を含むため、脱調が異常であるか
否かを知ることができる。
さらに好ましくは、異常判定手段が異常であると判定
したとき、走査部材の走査条件が変更されるため、自動
的に脱調が修復される。
【図面の簡単な説明】
第1図はデジタルカラー複写機の全体構成を示す正面図
であり、第2図は読取信号処理部20の構成を示すブロッ
ク図であり、第3A図はスキャナのホームポジションをず
らすことにより補正を行なう場合のタイミングチャート
であり、第3B図は各倍率における画像先端とホームポジ
ションとの位置関係を示す図であり、第4図はスキャナ
の移動における時刻と速度との関係を示すグラフであ
り、第5図はスキャナの脱調状態を検出するためのメイ
ンフローチャートであり、第6図はスキャナの初期化の
サブルーチンを示すフローチャートであり、第7図は異
常検出位置のサブルーチンを示すフローチャートであ
り、第8図は異常検出2のサブルーチンを示すフローチ
ャートであり、第9図はステッピングモータの回転数と
トルクとの関係を示すグラフであり、第10図はテストス
キャンその1のサブルーチンを示すフローチャートであ
り、第11図はテストスキャンその2のサブルーチンを示
すフローチャートである。 10はスキャナ、11はスキャナ用モータ、16は原稿台、20
は信号処理部、100、101はセンサである。 なお、図中、同一符号は同一、または相当部分を示す。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿走査部材と、 前記原稿走査部材を駆動するステッピングモータと、 前記走査部材が第1位置から第2位置に到達するまでの
    間に前記ステッピングモータに与えられた駆動パルス数
    を検出する検出手段と、 前記検出手段により検出された駆動パルス数と目標値と
    を比較する比較手段と、 を備えたことを特徴とする原稿走査装置。
  2. 【請求項2】前記比較手段によって比較された駆動パル
    ス数と目標値との差が所定の値を超えたとき、異常であ
    ると判定する異常判定手段を備えたことを特徴とする、
    請求項1記載の原稿走査装置。
  3. 【請求項3】前記異常判定手段が異常であると判定した
    とき、前記走査部材の走査条件を変更する変更手段を備
    えたことを特徴とする、請求項2記載の原稿走査装置。
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