JP2779146B2 - 非常用浄水装置 - Google Patents

非常用浄水装置

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JP2779146B2 JP7251195A JP25119595A JP2779146B2 JP 2779146 B2 JP2779146 B2 JP 2779146B2 JP 7251195 A JP7251195 A JP 7251195A JP 25119595 A JP25119595 A JP 25119595A JP 2779146 B2 JP2779146 B2 JP 2779146B2
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清治 宝珠戸
利夫 城田
均 奥地
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、非常用浄水装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の浄水装置には、図5に示すような
ものがある。それは、井戸水を電動ポンプ100でくみ
上げ、それに対して、凝集剤収容部102内の凝集剤
(液体)を電動ポンプ106によって導いて混合させ、
濾過器110で濾過させる。そして、塩素収容部112
内の液体の塩素(次亜塩素酸ナトリウム)を電動ポンプ
114で導いて混合させ、飲用とするものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近頃、大地
震等の非常時における備えの重要性が認識されている。
そして、かかる非常時には飲用水を確保することが極め
て重要であり、そのための装置を日頃から確保しておく
必要がある。しかしながら、上記従来の浄水装置は電動
ポンプを使用するものであるため、非常時において電気
の供給が停止してしまった場合には全く用をなさず、非
常時の飲用水確保の手段とはならない。
【0004】そこで、本発明は、非常時にも飲用水の確
保ができる浄水装置を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に係る発明は、水源の水を吸引して下流
側へ流すエンジンポンプと、そのエンジンポンプの上流
側に設けられ、当該エンジンポンプの吸引による負圧に
よって凝集剤を前記水へ導く凝集剤導入路と、前記エン
ジンポンプの下流側に設けられ、当該エンジンポンプに
よって流される水を濾過する濾過器とを有することを特
徴とする。ここで、「濾過器」には、逆浸透膜を使用し
たもの,限外濾過膜を使用したもの,精密濾過膜を使用
したもの等がある。
【0006】この発明においては、エンジンポンプによ
って水源の水が吸引されるとともに、そのエンジンポン
プの吸引の際の負圧によって凝集剤が凝集剤導入路を経
て、その水に合流する。そして、その水が凝集された状
態で、濾過器によって濾過される。このように、本発明
では、電気を用いることなく水源の水を飲用に供するこ
とが可能であり、電気の供給が停止された非常時の使用
にも適している。また、凝集剤の供給もエンジンポンプ
によって行われるために、その点においても電気を使用
しないという効果がある。また、エンジンポンプによっ
て水源の水の吸引と凝集剤の混入の双方を行うために、
設備の簡略化を図ることができる。また、凝集剤が混入
した水がエンジンポンプの内部を流れる際に強く急速攪
拌され、その後の濾過が有効に行われる。強く急速攪拌
されることによって、その後の緩速攪拌のための配管を
短くすることが可能となり、装置のコンパクト化が図ら
れる。
【0007】また、請求項2に係る発明は、請求項1に
係る発明であって、前記エンジンポンプの下流側に設け
られ、当該エンジンポンプによって流される水の流路内
に固体の次亜塩素酸ナトリウムを設置して、その流れる
水によって徐々にその固体の次亜塩素酸ナトリウムを溶
解させてその水に混入させる殺菌装置を有することを特
徴とする。
【0008】この発明においては、次亜塩素酸ナトリウ
ムの水溶液を混入させる場合と比べて次の利点がある。
すなわち、次亜塩素酸ナトリウムの水溶液を混入させる
ものの場合は、その混入のための特別な装置が必要な場
合がある。例えば、次亜塩素酸ナトリウムの水溶液を収
容する容器と、それと連通する管路と、その管路を経て
水に合流するようにするポンプ等である。しかしなが
ら、この発明では、水の流路内に殺菌装置が設置され、
その流れる水によって、その殺菌装置中の固体の次亜塩
素酸ナトリウムを徐々に溶解させて混入させるものであ
るため、混入のための複雑な装置が必要ではなく、装置
の簡単化が図られるのである。
【0009】また、請求項3に係る発明は、請求項1又
は請求項2に係る発明であって、前記濾過器内を通常時
とは逆方向に水を流す逆洗機構が付加されていることを
特徴とする。
【0010】長時間の使用によって、濾過器内には、濾
過された不純物が蓄積してくる。すると、濾過の性能が
落ちてくる。しかし、この発明では、逆洗機構が付加さ
れているため、この逆洗機構によって濾過器内に通常時
とは逆方向に水が流されることにより、蓄積された不純
物が除去される。このため、濾過器の濾過性能を高く維
持することができるのである。そして、長期にわたって
使用することが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。この浄水装置は、池やプール等の
かなり汚い水も水源とし得るものである。池等の水源に
設置される原水導入管10の下流側にはエンジンポンプ
12が設けられている。エンジンポンプ12は、ガソリ
ン等を燃料として燃焼し、その燃焼の際のエネルギーに
よって原水を吸引して下流側へ送るものである。
【0012】原水導入管10(エンジンポンプ12より
も上流側)には、凝集剤導入管(凝集剤導入路)16が
合流している。凝集剤導入管16は凝集剤収容部14に
収容された凝集剤を原水導入管16に導くものである。
ただし、凝集剤を原水導入管16に導く特別な機構(動
力)は設けられてはいない。そして、上述のエンジンポ
ンプ12による原水吸引の際に生じる負圧によって、凝
集剤が原水導入管16に導かれるようにされている。
【0013】エンジンポンプ12の下流側の主管路22
には濾過器20が設けられている。濾過器20は各種の
膜によって水を濾過するものである。濾過器20の下流
側には、活性炭フィルタ40が設けられている。その下
流側は二股に分流し、一方には絞り弁58が設けられ、
他方には流量調整弁56及び殺菌装置50が設けられて
おり、その下流側において両者は合流して、飲用水とし
て使用されるようにされている。
【0014】また、濾過器20の近傍においては、次の
ように配管されている。図2に示すように、エンジンポ
ンプ12の下流側の主管路(上流側)22aが、切換弁
24を介して第1管路31と第2管路32とに分流され
ている。第1管路31は、切換弁25を介して第3管路
33と排水管路37とに分流されている。第3管路33
は濾過器20の流入部21aに接続されている。第2管
路32は、合流部26において主管路(下流側)22b
に連通しており、主管路(下流側)22bは、前述のよ
うに活性炭フィルタ40へと導かれている。濾過器20
の流出部21bには第4管路34が接続されており、第
4管路34は、合流部26において第2管路32及び主
管路(下流側)22bに合流するとともに、第5管路3
5を経て排水管路37に接続されている。主管路(下流
側)22bの途中には開閉弁27が設けられている。第
5管路35の途中にも開閉弁28が設けられている。
【0015】図3に示すように、殺菌装置50はほぼ円
筒状のケーシング51を有し、ケーシング51の一方側
には流入部52aが形成され、他方側には流出部52b
が形成されている。ケーシング51の内側には円筒状の
金網から形成された薬剤筒53が収容されており、薬剤
筒53内には固体状の次亜塩素酸ナトリウム(NaOC
l)が収納されている。そして、流入部52aからケー
シング51内に流入した水に対して次亜塩素酸ナトリウ
ムが溶解混入し、その次亜塩素酸ナトリウムが混入した
水が流出部52bから流出するようにされている。
【0016】次に、この装置の作用について説明する。
図1に示すように、池の水等の原水がエンジンポンプ1
2によって吸引され、その際の負圧によって凝集剤収容
部14内の凝集剤が凝集剤導入管16を経て原水導入管
10に導かれる。そして、エンジンポンプ12内におい
てその池等から吸引された原水と凝集剤とが急速攪拌さ
れ、エンジンポンプ12の下流側における主管路内にお
いて緩速攪拌され、フロックの形成が助長される。そし
て、そのフロックが形成された水が濾過器20において
濾過され、さらに活性炭フィルタ40によって一層濾過
される。その下流側において、水の一部が殺菌装置50
を流れることによって次亜塩素酸ナトリウムが溶解混入
して殺菌され、飲用に供される。なお、その際、絞り弁
58及び流量調整弁56を操作することによって、殺菌
装置50に流れる水の割合が調整され、飲用に供される
水における次亜塩素酸ナトリウムの濃度を適切なものに
調整することができる。
【0017】濾過器20(図2参照)の近傍において
は、次のような作用がある。通常時においては、切換弁
24,25,開閉弁27,28の切換により、図4(a)
に示すように、主管路(上流側)22aを流れてくる水
は、第1管路31,第3管路33を経て濾過器20の流
入部21aから濾過器20内に流入し、その後、濾過器
20の流出部21bから流出し、第4管路34から主管
路(下流側)22bを流れる。一方、長時間使用して濾
過器20に不純物が蓄積した場合には、切換弁24,2
5,開閉弁27,28を切り換えて、図4(b) に示す逆
洗状態とする。すなわち、主管路(上流側)22aを流
れてくる水は、第2管路32,第4管路34を経て濾過
器20の流出部21bから濾過器20内に流入し、濾過
器20内を通常時とは逆方向に流れる。そして、流入部
21aから流出し、第3管路33を経て排水管路37か
ら排水される。このようにすることによって、濾過器2
0内に蓄積した不純物が浮き上がって除去される。その
逆洗状態の後には、一旦、切換弁24,25,開閉弁2
7,28を切り換えて、図4(c) に示す水洗状態とす
る。主管路(上流側)22aからの水は、第1管路3
1,第3管路33を経て流入部21aから濾過器20に
流入し、濾過器20内は通常時と同じ方向に流れ、流出
部21bから流出し、第4管路34,第5管路35を経
て排水管路37から排水される。これによって、逆洗状
態によって浮き上がった不純物が洗い流される。そし
て、その後に上述した通常時の使用を行うのである。そ
うすると、再び、濾過器20の性能が回復し、適切に浄
化された水が下流側へ流れるのである。このように、こ
の浄水装置では、逆洗機構及び水洗機構によって濾過器
20の性能を高く維持して、原水の浄化作用を高く維持
することができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を模式的に示すブロック図で
ある。
【図2】図1中の濾過器の近傍を示す図である。
【図3】図1中の殺菌装置を拡大して示す図である。
【図4】図2の機構の作用を示す図である。
【図5】従来の浄水装置を示すブロック図である。
【符号の説明】
12 エンジンポンプ 14 凝集剤導入管 20 濾過器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C02F 1/50 510 C02F 1/50 520A 520 531P 531 540E 540 550C 550 550H 560B 560 560Z 1/76 A 1/76 B01D 35/02 Z (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C02F 1/00,1/52 - 1/56

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水源の水を吸引して下流側へ流すエンジ
    ンポンプと、 そのエンジンポンプの上流側に設けられ、当該エンジン
    ポンプの吸引による負圧によって凝集剤を前記水へ導く
    凝集剤導入路と、 前記エンジンポンプの下流側に設けられ、当該エンジン
    ポンプによって流される水を濾過する濾過器とを有する
    ことを特徴とする非常用浄水装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の非常用浄水装置であっ
    て、 前記エンジンポンプの下流側に設けられ、当該エンジン
    ポンプによって流される水の流路内に固体の次亜塩素
    ナトリウムを設置して、その流れる水によって徐々にそ
    の固体の次亜塩素ナトリウムを溶解させてその水に混
    入させる殺菌装置を有することを特徴とする非常用浄水
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の非常用浄
    水装置であって、 前記濾過器内を通常時とは逆方向に水を流す逆洗機構が
    付加されていることを特徴とする非常用浄水装置。
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