JP2778570B2 - 水性有機珪素系組成物 - Google Patents

水性有機珪素系組成物

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JP2778570B2
JP2778570B2 JP8012491A JP1249196A JP2778570B2 JP 2778570 B2 JP2778570 B2 JP 2778570B2 JP 8012491 A JP8012491 A JP 8012491A JP 1249196 A JP1249196 A JP 1249196A JP 2778570 B2 JP2778570 B2 JP 2778570B2
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  • Emulsifying, Dispersing, Foam-Producing Or Wetting Agents (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,コンクリート等の
建築・土木材料, その他石材用水性浸透型吸水防止剤と
して有用な、水性有機珪素系組成物に関する。さらに詳
しくは, アルキルアルコキシシランを脂肪酸アルカノー
ルアミド系乳化剤を用いて, 水性乳化することを特徴と
する水性有機珪素系組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から,アルキルアルコキシシランお
よびその縮合物がコンクリート等の建築・土木材料の浸
透性吸水防止材として有用であることは広く知られてい
た。表面のみに防水性を与える撥水剤に比べて,浸透性
吸水防止剤はコンクリート等の表層部に厚い疎水層を設
けるため吸水防止性能が長期にわたって持続し,塩分や
水分の浸透による種々の劣化現象を抑制できる。
【0003】一般的には,これらアルコキシシランを種
々の溶剤で希釈したものを用いていたが,このような溶
剤型の組成物は用いる溶剤の毒性,揮発性および引火性
等の性質によりその使用範囲に制限があった。例えば,
比較的毒性の少ないイソプロピルアルコールを溶剤に用
いた場合,蒸発が急速であるため基材への浸透が制限さ
れる等の問題点があった。逆に揮発しにくい溶剤を用い
た場合は塗工面が湿潤状態になり乾燥し難く,また,一
般的に溶剤型は濡れたコンクリート表面には塗布できな
い等の問題点があった。
【0004】以上の問題点を解決してアルキルアルコキ
シシランをコンクリート用浸透性吸水防止剤として用い
るためには水溶液あるいは水性分散体にするのが理想的
であるが,アルコキシシランは加水分解性が強く,それ
に続く縮合反応が起こりやすいため水中で安定に存在さ
せることは極めて難しいとされていた。
【0005】それらの問題点を解決する手段として,最
近,非イオン性乳化剤を用いてアルキルトリアルコキシ
シラン等の加水分解性有機珪素化合物を水性乳化させる
方法(特開昭 62-197369号公報)等が報告された。
【0006】非イオン性乳化剤としては、親水性の強い
ポリエチレングリコール型よりも親油性の強い多価アル
コール型の方がアルキルアルコキシシランの乳化に適し
ており, 中でも多価アルコール型のソルビタン脂肪酸エ
ステル系の乳化剤が良好ではある。しかしながら、前記
多価アルコール型脂肪酸エステル系乳化剤は, 疎水基と
親水基がエステル結合で連結されているものであり、エ
ステル結合が加水分解し易いために、乳化後の安定性が
悪く, 長期に渡り安定な乳化物を得ることが難しかっ
た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、長期
に渡り分離することが無く, 現場での使用の際の使いず
らさや用途が制限されることも無く, しかも浸透性吸水
防止剤として優れた性能を兼ね備えたコンクリート等の
建築・土木材料, その他石材用水性浸透型吸水防止剤を
提供することである。本発明者は, 加水分解し易いエス
テル結合ではなく, アミド結合を有する多価アルコール
型乳化剤に着目し本発明に至った。
【0008】
【課題を解決するための手段】即ち,第1の発明は、
(a) 脂肪酸アルカノールアミド系乳化剤, (b1) アルキ
ルアルコキシシラン, (c)水、を含む塗工用水性有機珪
素系組成物である。
【0009】第2の発明は、(a) 脂肪酸アルカノールア
ミド系乳化剤, (b2) アルキルアルコキシシランの低縮
合物, (c)水、を含む塗工用水性有機珪素系組成物であ
る。
【0010】第3の発明は、 (a)脂肪酸アルカノールア
ミド系乳化剤, (b1) アルキルアルコキシシラン、 (b
2) アルキルアルコキシシランの低縮合物, (c)水、を
含む塗工用水性有機珪素系組成物である。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明において使用される(a) 脂
肪酸アルカノールアミド系乳化剤としては,アルカノー
ルアミンと脂肪酸の縮合によって合成された,多価アル
コール型の脂肪酸アルカノールアミド系乳化剤であれ
ば、特に制限は無い。例えば, ラウリン酸エタノールア
ミド、椰子油脂肪酸エタノールアミド,パーム核油脂肪
酸エタノールアミド等の脂肪酸1モルに対してアルカノ
ールアミン1モルが縮合した1:1モル型脂肪酸アルカ
ノールアミドや、ラウリン酸ジエタノールアミド、椰子
油脂肪酸ジエタノールアミド,パーム核油脂肪酸ジエタ
ノールアミド等の脂肪酸1モルに対してアルカノールア
ミン2モルが縮合した1:2モル型脂肪酸アルカノール
アミド等が挙げられ、これらのうち1:1モル型脂肪酸
アルカノールアミドが好ましい。
【0012】(a)脂肪酸アルカノールアミド系乳化剤
は、後述する(b1)アルキルアルコキシシランや(b2)アル
キルアルコキシシランの低縮合物に対して、0.1 〜50重
量% 、好ましくは0.1 〜10重量% 用いれば良い。0.1 重
量%より少ないと安定な乳化物が得られにくく、機能安
定性も悪くなる傾向にある。一方, 50重量%より多いと
充分な吸水防止性能が得られにくくなる。
【0013】(b1)アルキルアルコキシシランは、特に制
限はなく,アルキルトリアルコキシシラン,ジアルキル
ジアルコキシシランおよびトリアルキルモノアルコキシ
シラン等が挙げられる。一般には,アルキルアルコキシ
シランの珪素に直結した少なくとも一個のアルキル基の
炭素数は 1〜20,好ましくは 6〜20であり,さらにアル
コキシ基の炭素数は1から4である。
【0014】例えば,メチルトリメトキシシラン,メチ
ルトリエトキシシラン,エチルトリメトキシシラン,エ
チルトリエトキシシラン,プロピルトリメトキシシラ
ン,プロピルトリエトキシシラン,ブチルトリメトキシ
シラン,ブチルトリエトキシシラン,ペンチルトリメト
キシシラン,ペンチルトリエトキシシラン,ヘキシルト
リメトキシシラン,ヘキシルトリエトキシシラン,ヘプ
チルトリメトキシシラン,ヘプチルトリエトキシシラ
ン,オクチルトリメトキシシラン,オクチルトリエトキ
シシラン,ノニルトリメトキシシラン,ノニルトリエト
キシシラン,デシルトリメトキシシラン,デシルトリエ
トキシシラン,ウンデシルトリメトキシシラン,ウンデ
シルトリエトキシシラン,ドデシルトリメトキシシラ
ン,ドデシルトリエトキシシラン,トリデシルトリメト
キシシラン,トリデシルトリエトキシシラン,テトラデ
シルトリメトキシシラン,テトラデシルトリエトキシシ
ラン,ペンタデシルトリメトキシシラン,ペンタデシル
トリエトキシシラン,ヘキサデシルトリメトキシシラ
ン,ヘキサデシルトリエトキシシラン,ヘプタデシルト
リメトキシシラン,ヘプタデシルトリエトキシシラン,
オクタデシルトリメトキシシラン,オクタデシルトリエ
トキシシラン,ノナデシルトリメトキシシラン,ノナデ
シルトリエトキシシラン,エイコシルトリメトキシシラ
ン,エイコシルトリエトキシシラン等のアルキルトリア
ルコキシシラン,ジメチルジメトキシシラン,オクチル
メチルジメトキシシラン等のジアルキルジアルコキシシ
ラン,XC95-418,XC95-468,XC95-470,XC95-472(東芝
シリコーン(株)製)等のフルオロアルキルアルコキシ
シランあるいはこれらの混合物が挙げられる。
【0015】珪素に直結した少なくとも一個のアルキル
基の炭素数が 6より小さい場合は,揮発性が非常に高く
未反応のシラン成分が蒸発しやすいため,疎水層の形成
効率が低く経済的にも不利なので,部分的に加水分解重
縮合させたものを使用する方が好ましい。また,珪素に
直結したアルキル基の炭素数が20より大きいと分子量が
大きく基材に浸透しにくくなるため,炭素数が20以下の
ものを使うことが望ましい。アルコキシ基がメトキシ基
の場合は強アルカリ性条件下での安定性が悪く基材内部
に浸透する前に浅い部分で結合あるいは架橋が起こり易
くなるため,また水中での安定性も悪く長期保存すると
高分子量化して基材に浸透しなくなる恐れがあるため,
エトキシ基を用いる方が好ましい。プロポキシ基以上の
炭素鎖のアルコキシ基の場合は逆に安定性が良いだけ内
部に浸透しても基材との結合が遅くなる傾向にある。
【0016】(b2) アルキルアルコキシシランの低縮合
物とは、上記アルキルアルコキシシラン(b1)の低縮合物
である。一般にアルキルアルコキシシランの縮合が進行
したものを含有する組成物をコンクリ−ト等に塗布した
場合、水等の分散媒が揮発した後もコンクリ−ト等の表
面が水に濡れたような状態、いわゆる「塗れ色」を呈す
る。コンクリートそのものの持つ外観・美観を重要視す
る、いわゆる「打ちっぱなしコンクリート」の場合は、
係る「塗れ色」状態は、コンクリートの外観・美観を損
なうものとして好ましくないものである。しかしなが
ら、アルキルアルコキシシランが縮合しても、該縮合が
低度であれば、ほとんど「塗れ色」は発生しない。すな
わち、本発明の (b2) アルキルアルコキシシランの低縮
合物は、コンクリ−トに塗布・乾燥した時に、「濡れ
色」にならない程度の低縮合物である。
【0017】上記した(b1)アルキルアルコキシシランや
(b2)アルキルアルコキシシランの低縮合物は、それぞれ
単独で用いてもよいし、混合物として用いてもよい。(b
1)アルキルアルコキシシランや(b2)アルキルアルコキシ
シランの低縮合物、またはそれらの混合物は、水性塗工
組成物中 1〜80重量%が好ましい。1 重量%未満ではコ
ンクリート等の表面に十分な厚さの疎水層が得られず,
吸水防止性能が持続し難い。一方、80重量%を超えると
非常に乳化が困難になったり、乳化状態を安定に保てな
くなる場合があるばかりでなく、相対的に水分が少なく
なるので乾燥し易くなり、その結果アルキルアルコキシ
シラン等がコンクリート等の十分深部に浸透する前に、
コンクリート等の比較的表面近傍で結合または架橋が起
こり易くなり、高度な吸水防止性能が得難くなる。
【0018】以上挙げた(b1)アルキルアルコキシシラン
や(b2)アルキルアルコキシシランの低縮合物と (a)脂肪
酸アルカノールアミド系乳化剤の混合物をホモミキサー
等で高速攪拌させながら (c)水を少しずつ滴下させるこ
とによって, 目的とする水性有機珪素系組成物が得られ
る。攪拌方法については特に制限は無く, 一般的なディ
ゾルバー型, ホモミキサー型の攪拌機から低圧から高圧
までの剪断力・衝撃力を用いて乳化を行うホモジナイザ
ー型等まで種類は問わない。
【0019】なお、本発明の組成物にはさらに必要に応
じて,水で希釈したり, 染料, 顔料, 乳化剤,防腐剤,
防黴剤およびpH調整剤等を添加して種々の機能を付与
することも可能である。
【0020】
【実施例】
【実施例1】n-オクチルトリエトキシシラン20g,ラ
ウリン酸モノエタノールアミド2 gを混合し1000r
pm以上で攪拌し,これに水78gを徐々に加えること
によって常温で六ヵ月以上安定な白色水性エマルジョン
が得られた。吸水率を求め、その結果を表1に示す。
【0021】
【実施例2】ラウリン酸モノエタノールアミド2 gを椰
子油脂肪酸モノエタノールアミド2g に変える以外は,
実施例 1と同様にして常温で六ヵ月以上安定な白色水性
エマルジョンが得られた。吸水率を求め、その結果を表
1に示す。
【0022】
【実施例3】n-オクチルトリエトキシシラン 50g,ラ
ウリン酸モノエタノールアミド 3 gを混合し1000r
pm以上で攪拌し,これに水 47 gを徐々に加えること
によって常温で六ヵ月以上安定な白色水性エマルジョン
が得られた。吸水率を求め、その結果を表1に示す。
【0023】
【実施例4】ラウリン酸モノエタノールアミド3 gを椰
子油脂肪酸モノエタノールアミド3g に変える以外は,
実施例 3と同様にして常温で六ヵ月以上安定な白色水性
エマルジョンが得られた。吸水率を求め、その結果を表
1に示す。
【0024】
【実施例5】n-ヘキシルトリエトキシシラン20g,ラ
ウリン酸モノエタノールアミド2 gを混合し1000r
pm以上で攪拌し,これに水78gを徐々に加えること
によって常温で六ヵ月以上安定な白色水性エマルジョン
が得られた。吸水率を求め、その結果を表1に示す。
【0025】
【実施例6】ラウリン酸モノエタノールアミド2 gを椰
子油脂肪酸モノエタノールアミド2g に変える以外は,
実施例 5と同様にして常温で六ヵ月以上安定な白色水性
エマルジョンが得られた。吸水率を求め、その結果を表
1に示す。
【0026】
【比較例1】n-オクチルトリエトキシシラン20g,ポ
リオキシエチレンステアリルエーテル( HLB 9.4 ) 2 g
を混合し1000rpm以上で攪拌し,これに水78g
を徐々に加えることによって白色水性エマルジョンが得
られたが, 1 日後に二層に分離した。吸水率を求め、そ
の結果を表1に示す。
【0027】
【比較例2】ポリオキシエチレンステアリルエーテル(
HLB 9.4 ) 2 gをポリオキシエチレンソルビタンモノオ
レエート( HLB 15 )に変える以外は, 比較例 1と同様に
して白色水性エマルジョンが得られたが, 3 日後に二層
に分離した。吸水率を求め、その結果を表1に示す。
【0028】
【比較例3】n-オクチルトリエトキシシラン20g,ポ
リオキシエチレンソルビタンモノラウレート( HLB 16.7
)0.5 g と ソルビタンセスキオレエート( HLB 3.7 )
1.5 gを混合し1000rpm以上で攪拌し,これに水
78gを徐々に加えることによって白色水性エマルジョ
ンが得られたが, 5 日後に二層に分離した。吸水率を求
め、その結果を表1に示す。
【0029】
【比較例4】n-オクチルトリエトキシシラン 50g,ポ
リオキシエチレンソルビタンモノオレエート( HLB 15 )
3 g を混合し1000rpm以上で攪拌し,これに水7
7gを徐々に加えることによって白色水性エマルジョン
が得られたが, 3 日後に二層に分離した。吸水率を求
め、その結果を表1に示す。
【0030】
【表1】
【0031】
【発明の効果】本発明の組成物は、加水分解によって縮
合しやすいアルコキシ基が存在するにもかかわらず, 油
滴となったその周囲を耐加水分解性の強いアミド結合を
持つ脂肪酸アルカノールアミド系乳化剤により覆い, シ
ランの油滴を水中で安定化させ得るため, 室温六ヵ月に
渡る長期間でも分離せず, しかも, 増粘, ゲル化あるい
は吸水防止剤としての性能低下等が起こらず, 安定した
乳化物を提供することができる。そして本発明の組成物
は、コンクリート等の土木建築基材に塗工することによ
って内部奥深くまで浸透し結合して, 乾燥後に優れた防
水層を形成し, 該基材の劣化を防ぎ長期的な耐久性を付
与することができる、極めて有用である。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)脂肪酸アルカノールアミド系乳化
    剤, (b1) アルキルアルコキシシラン, (c)水、を含む
    塗工用水性有機珪素系組成物。
  2. 【請求項2】 (a)脂肪酸アルカノールアミド系乳化
    剤, (b2) アルキルアルコキシシランの低縮合物, (c)
    水、を含む塗工用水性有機珪素系組成物。
  3. 【請求項3】 (a)脂肪酸アルカノールアミド系乳化
    剤, (b1) アルキルアルコキシシラン、 (b2) アルキル
    アルコキシシランの低縮合物, (c)水、を含む塗工用水
    性有機珪素系組成物。
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KR100425076B1 (ko) * 2001-04-11 2004-03-30 (주)정상 엔지니어링 유-무기 혼합 복합체의 제조방법
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