JP2777965B2 - コンテナー用インナーバッグ - Google Patents
コンテナー用インナーバッグInfo
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- JP2777965B2 JP2777965B2 JP5261464A JP26146493A JP2777965B2 JP 2777965 B2 JP2777965 B2 JP 2777965B2 JP 5261464 A JP5261464 A JP 5261464A JP 26146493 A JP26146493 A JP 26146493A JP 2777965 B2 JP2777965 B2 JP 2777965B2
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- JP
- Japan
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- container
- bag
- inner bag
- main body
- waterproof sheet
- Prior art date
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65D—CONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
- B65D90/00—Component parts, details or accessories for large containers
- B65D90/02—Wall construction
- B65D90/04—Linings
- B65D90/046—Flexible liners, e.g. loosely positioned in the container
- B65D90/048—Flexible liners, e.g. loosely positioned in the container comprising bracing straps
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65D—CONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
- B65D2590/00—Component parts, details or accessories for large containers
- B65D2590/02—Wall construction
- B65D2590/04—Linings
- B65D2590/043—Flexible liners
- B65D2590/046—Bladders
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、貨物運搬用の箱形のコ
ンテナーに収めコンテナー内壁面に発生する結露から貨
物を保護するため用いられるコンテナー用インナーバッ
グに関する。
ンテナーに収めコンテナー内壁面に発生する結露から貨
物を保護するため用いられるコンテナー用インナーバッ
グに関する。
【0002】
【従来の技術】一般貨物の運搬用にもちいられる汎用型
の箱形コンテナーは陸上輸送はもとより海上輸送にも広
く利用されている。特に船舶による海上輸送においては
貨物をー括梱包した状態で発送地から目的地まで安全に
輸送することができ、必要に応じてそのまゝ陸上輸送に
移行することができることから輸送管理の面において極
めて有利である。また、このコンテナーは各種様々な貨
物に対応できるため復路における貨物輸送にそのまま利
用できることが多く、空荷の状態を解消できることから
輸送手段として有利に利用されている。
の箱形コンテナーは陸上輸送はもとより海上輸送にも広
く利用されている。特に船舶による海上輸送においては
貨物をー括梱包した状態で発送地から目的地まで安全に
輸送することができ、必要に応じてそのまゝ陸上輸送に
移行することができることから輸送管理の面において極
めて有利である。また、このコンテナーは各種様々な貨
物に対応できるため復路における貨物輸送にそのまま利
用できることが多く、空荷の状態を解消できることから
輸送手段として有利に利用されている。
【0003】この箱形コンテナーは液体や気体を除く貨
物全般に亘って利用することができるが、最近ではイン
ナーバッグを併用することによって従来専用コンテナー
で運搬していた化学薬品液等の液体や、コーヒー豆やナ
ッツ類、穀物等の粒体や粉体もばら積み状態で運搬する
ことが可能となっている。
物全般に亘って利用することができるが、最近ではイン
ナーバッグを併用することによって従来専用コンテナー
で運搬していた化学薬品液等の液体や、コーヒー豆やナ
ッツ類、穀物等の粒体や粉体もばら積み状態で運搬する
ことが可能となっている。
【0004】しかし、汎用型箱形コンテナーは周知の様
に金属板によって箱形に組立られた容器に過ぎないため
無機質の貨物の場合には問題がないが、含水性の貨物、
例えばコーヒー豆や大豆,小麦等の穀物類を輸送する場
合には品質管理の上で問題がある。
に金属板によって箱形に組立られた容器に過ぎないため
無機質の貨物の場合には問題がないが、含水性の貨物、
例えばコーヒー豆や大豆,小麦等の穀物類を輸送する場
合には品質管理の上で問題がある。
【0005】一般にコーヒー豆等の場合は収穫した生の
ものを袋詰めにして輸送するが、箱形のコンテナーに収
容して長時間海上輸送に託すと、昼夜の温度差等によっ
て、貨物中から蒸発した水分が冷却に伴ってコンテナー
内壁面で結露し、これが水滴となって貨物に振りかゝ
り、或いはコンテナーの床に溜まって貨物を浸蝕し、腐
敗させる等品質低下を起こす問題があった。特に赤道或
いはその近くを航行する船舶の場合は昼間と夜間の温度
差が大きくなることから多量の結露が発生し水になって
貨物を浸蝕することがあった。
ものを袋詰めにして輸送するが、箱形のコンテナーに収
容して長時間海上輸送に託すと、昼夜の温度差等によっ
て、貨物中から蒸発した水分が冷却に伴ってコンテナー
内壁面で結露し、これが水滴となって貨物に振りかゝ
り、或いはコンテナーの床に溜まって貨物を浸蝕し、腐
敗させる等品質低下を起こす問題があった。特に赤道或
いはその近くを航行する船舶の場合は昼間と夜間の温度
差が大きくなることから多量の結露が発生し水になって
貨物を浸蝕することがあった。
【0006】この問題の解決は言うまでもなく天候や気
候の影響を受けない専用のコンテナー、例えば保冷恒温
コンテナーや、保温断熱コンテナー等を利用すればよい
ことであるが、専用コンテナーはそれ以外の一般貨物の
コンテナーとしては不向きであるため往路しか利用する
ことができず復路は空荷となることが多く輸送コストを
下げることができない。
候の影響を受けない専用のコンテナー、例えば保冷恒温
コンテナーや、保温断熱コンテナー等を利用すればよい
ことであるが、専用コンテナーはそれ以外の一般貨物の
コンテナーとしては不向きであるため往路しか利用する
ことができず復路は空荷となることが多く輸送コストを
下げることができない。
【0007】この様なことから、従来汎用型箱形コンテ
ナーにおける上記問題点の解決策としてコンテナーの内
部上方に水分吸着樹脂を添えた幕を天蓋状に吊設し、コ
ンテナーの天井面で結露し、滴下する水滴をこの幕に受
けると共に水分吸着樹脂に吸収させる方法が提案されて
いる。しかし、この方法は多量の滴下水を貯えたときそ
の重量によって不安定となることに加え、天井面からの
水滴しか受けることができないためコンテナー側壁面で
発生した結露に対しては全く対応することができず従っ
て床面に溜まった水が貨物を浸蝕する問題があった。
ナーにおける上記問題点の解決策としてコンテナーの内
部上方に水分吸着樹脂を添えた幕を天蓋状に吊設し、コ
ンテナーの天井面で結露し、滴下する水滴をこの幕に受
けると共に水分吸着樹脂に吸収させる方法が提案されて
いる。しかし、この方法は多量の滴下水を貯えたときそ
の重量によって不安定となることに加え、天井面からの
水滴しか受けることができないためコンテナー側壁面で
発生した結露に対しては全く対応することができず従っ
て床面に溜まった水が貨物を浸蝕する問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする問題点】本発明は上述したよ
うな主として温度差を原因にして貨物から発生した水蒸
気が箱形コンテナーの内壁面で結露し、これが水滴とな
って貨物にかゝり、貨物を浸食することに鑑み、これを
改善する目的で開発されたコンテナー用インナーバッグ
に関するもので、その第1の目的は結露から水滴となっ
て貨物を浸食する水をコンテナー内部において貨物から
離し、水浸しとなることを有効に回避することにあり、
第2には水滴を貯水してコンテナー内部が乾燥状態とな
ったとき、これを再蒸発させ内部空気の湿度調整ができ
るようにしたコンテナー用インナーバッグを提供するこ
とにある。
うな主として温度差を原因にして貨物から発生した水蒸
気が箱形コンテナーの内壁面で結露し、これが水滴とな
って貨物にかゝり、貨物を浸食することに鑑み、これを
改善する目的で開発されたコンテナー用インナーバッグ
に関するもので、その第1の目的は結露から水滴となっ
て貨物を浸食する水をコンテナー内部において貨物から
離し、水浸しとなることを有効に回避することにあり、
第2には水滴を貯水してコンテナー内部が乾燥状態とな
ったとき、これを再蒸発させ内部空気の湿度調整ができ
るようにしたコンテナー用インナーバッグを提供するこ
とにある。
【0009】また、本発明は箱形コンテナーを特別改善
を加えることなくそのまゝの状態で使用を可能にすると
共に、箱形コンテナーに対して着脱を可能にし、また簡
易,迅速に行えるようにして箱形コンテナーの再使用を
容易にし、作業性を高めて輸送コストの軽減にも有効で
あるコンテナー用インナーバッグを提供しようとするも
のである。
を加えることなくそのまゝの状態で使用を可能にすると
共に、箱形コンテナーに対して着脱を可能にし、また簡
易,迅速に行えるようにして箱形コンテナーの再使用を
容易にし、作業性を高めて輸送コストの軽減にも有効で
あるコンテナー用インナーバッグを提供しようとするも
のである。
【0010】
【問題点を解決するための手段】本発明は上述目的に基
づきなされたもので、その特徴とするところはバッグ主
体を箱形コンテナーの内法形状に適合した箱形に形成す
ると共に、該バッグ主体の全面を防水性のシートで形成
し、少なくともその上面部について透湿性の防水性シー
トで形成してなることを特徴としたコンテナー用インナ
ーバッグを提供することにある。
づきなされたもので、その特徴とするところはバッグ主
体を箱形コンテナーの内法形状に適合した箱形に形成す
ると共に、該バッグ主体の全面を防水性のシートで形成
し、少なくともその上面部について透湿性の防水性シー
トで形成してなることを特徴としたコンテナー用インナ
ーバッグを提供することにある。
【0011】本発明インナーバッグは鉄板等金属材で成
形される箱形コンテナー内に収容し、コンテナー内に収
める貨物をこのインナーバッグに収めるもので、自然状
態において、或いはコンテナー内部の温度上昇によって
貨物から水分が蒸発したとき、この水蒸気をバッグ主体
を形成する透湿性のシートを通してバッグ外に放出する
ようにするものであり、その一方外気温等によってコン
テナーが冷却されることに伴ってコンテナー内壁面に結
露が発生し、これが水滴となって滴下する事態となった
とき、バッグ主体内部への水の侵入を阻却して直接滴下
水が貨物に触れないようにしたことにある。
形される箱形コンテナー内に収容し、コンテナー内に収
める貨物をこのインナーバッグに収めるもので、自然状
態において、或いはコンテナー内部の温度上昇によって
貨物から水分が蒸発したとき、この水蒸気をバッグ主体
を形成する透湿性のシートを通してバッグ外に放出する
ようにするものであり、その一方外気温等によってコン
テナーが冷却されることに伴ってコンテナー内壁面に結
露が発生し、これが水滴となって滴下する事態となった
とき、バッグ主体内部への水の侵入を阻却して直接滴下
水が貨物に触れないようにしたことにある。
【0012】また本発明は、上記インナーバッグにおい
て、バッグ主体の上面部の一部を引き上げて頂部を形成
し、これによって該頂部から辺部に向けて下り勾配の傾
斜面を形成してコンテナーの天井面から滴下する水滴を
バッグ主体の周辺部に誘水するようにしてるコンテナー
用インナーバッグを提供することにある。
て、バッグ主体の上面部の一部を引き上げて頂部を形成
し、これによって該頂部から辺部に向けて下り勾配の傾
斜面を形成してコンテナーの天井面から滴下する水滴を
バッグ主体の周辺部に誘水するようにしてるコンテナー
用インナーバッグを提供することにある。
【0013】また、本発明は前記バッグ主体において、
左右の側面部の上縁部に沿って適宜の間隔で複数の吊設
手段を配設し、該吊設手段に各対応させて箱形コンテナ
ーの左右側壁部上部に設ける係止部に係脱自由に係止し
てバッグ主体を吊設状に支持する一方、バッグ主体の上
面部の前後縁の各中央部には吊設手段を設け、該吊設手
段をコンテナーの天井面の前後両縁部の中央部に設ける
係止部に係脱自由に止着し、該前後中央部の吊設手段の
取付部を前記側面部の吊設手段の高さ位置より上方に支
持し、上面部を切妻形に形成してなることを特徴とした
コンテナー用インナーバッグを提供することにある。
左右の側面部の上縁部に沿って適宜の間隔で複数の吊設
手段を配設し、該吊設手段に各対応させて箱形コンテナ
ーの左右側壁部上部に設ける係止部に係脱自由に係止し
てバッグ主体を吊設状に支持する一方、バッグ主体の上
面部の前後縁の各中央部には吊設手段を設け、該吊設手
段をコンテナーの天井面の前後両縁部の中央部に設ける
係止部に係脱自由に止着し、該前後中央部の吊設手段の
取付部を前記側面部の吊設手段の高さ位置より上方に支
持し、上面部を切妻形に形成してなることを特徴とした
コンテナー用インナーバッグを提供することにある。
【0014】また、本発明は箱形コンテナーの後部開口
部に臨むバッグ主体の後面部の両側縁部と下縁部を左右
両側面部と底面部の各後縁部から切り離して垂れ幕形に
形成し、開閉自由にしてなることを特徴としたコンテナ
ー用インナーバッグを提供することにある。
部に臨むバッグ主体の後面部の両側縁部と下縁部を左右
両側面部と底面部の各後縁部から切り離して垂れ幕形に
形成し、開閉自由にしてなることを特徴としたコンテナ
ー用インナーバッグを提供することにある。
【0015】また、本発明は前記バッグ主体の底面部後
縁部には起立する縁部を設け、該縁部の外側面に垂れ幕
形の後面部下縁部を添わせるようにしたことを特徴とす
るコンテナー用インナーバッグを提供することにある。
縁部には起立する縁部を設け、該縁部の外側面に垂れ幕
形の後面部下縁部を添わせるようにしたことを特徴とす
るコンテナー用インナーバッグを提供することにある。
【0016】また、本発明は前記バッグ主体の左右側面
部若しくは左右側面部と前面部にそれぞれの外側面に沿
って各面部から上向きに折り返す如く防水性のシートを
延設して上部を開口させた有底の貯水室を形成してなる
ことを特徴としたコンテナー用インナーバッグを提供す
ることにある。
部若しくは左右側面部と前面部にそれぞれの外側面に沿
って各面部から上向きに折り返す如く防水性のシートを
延設して上部を開口させた有底の貯水室を形成してなる
ことを特徴としたコンテナー用インナーバッグを提供す
ることにある。
【0017】そして更に、本発明は上記バッグ主体の左
右側面部と前面部にはそれぞれの外側面に沿って各面部
から上向きに折り返す如く防水性のシートを延設して上
部を開口させた有底の貯水室を形成すると共に、該貯水
室相互を連通させたことを特徴とするコンテナー用イン
ナーバッグを提供することにある。
右側面部と前面部にはそれぞれの外側面に沿って各面部
から上向きに折り返す如く防水性のシートを延設して上
部を開口させた有底の貯水室を形成すると共に、該貯水
室相互を連通させたことを特徴とするコンテナー用イン
ナーバッグを提供することにある。
【0018】また本発明は、前記貯水室の内部に底部か
ら所要の高さに亘って仕切り部を設け、該貯水室内部に
複数の小室を形成してなることを特徴としたコンテナー
用インナーバッグを提供することにある。
ら所要の高さに亘って仕切り部を設け、該貯水室内部に
複数の小室を形成してなることを特徴としたコンテナー
用インナーバッグを提供することにある。
【0019】また本発明は、前記バッグ主体の左右側面
部若しくは左右側面部と前面部の各外側面に沿って折り
返し状に防水性シートを延設しその上縁部を上記左右側
面部、前面部の上縁部より高い位置に支持したことを特
徴とするコンテナー用インナーバッグを提供することに
ある。
部若しくは左右側面部と前面部の各外側面に沿って折り
返し状に防水性シートを延設しその上縁部を上記左右側
面部、前面部の上縁部より高い位置に支持したことを特
徴とするコンテナー用インナーバッグを提供することに
ある。
【0020】そして本発明は、上記折り返し状に延設さ
れるシートの上縁部に沿って吊設手段を複数個備え、箱
形コンテナーの左右側壁部、前壁部上部に設ける係止部
に各係脱自由に係止し吊設状に支持するようにしたこと
を特徴とするコンテナー用インナーバッグを提供するこ
とにある。
れるシートの上縁部に沿って吊設手段を複数個備え、箱
形コンテナーの左右側壁部、前壁部上部に設ける係止部
に各係脱自由に係止し吊設状に支持するようにしたこと
を特徴とするコンテナー用インナーバッグを提供するこ
とにある。
【0021】更に本発明は、前記バッグ主体を形成する
防水性シートに断熱性シートをラミネートしたことを特
徴とするコンテナー用インナーバッグを提供することに
ある。次に本発明を図示する実施例につき説明し、その
他の特徴について併せて説明することにする。
防水性シートに断熱性シートをラミネートしたことを特
徴とするコンテナー用インナーバッグを提供することに
ある。次に本発明を図示する実施例につき説明し、その
他の特徴について併せて説明することにする。
【0022】
【実施例1】添付する図面は本発明に係るコンテナー用
インナーバッグの実施例を示したもので、図1はインナ
ーバッグを汎用型箱形コンテナーの内部に使用可能な状
態に吊設装置した一実施例における一部欠截の斜視図で
あり、図2はコンテナー内部に吊設装備したインナーバ
ッグの縦断面図、図3は図2の部分を拡大して示した一
部欠截の縦断面図である。
インナーバッグの実施例を示したもので、図1はインナ
ーバッグを汎用型箱形コンテナーの内部に使用可能な状
態に吊設装置した一実施例における一部欠截の斜視図で
あり、図2はコンテナー内部に吊設装備したインナーバ
ッグの縦断面図、図3は図2の部分を拡大して示した一
部欠截の縦断面図である。
【0023】本発明のインナーバッグは主体1をこれを
使用する箱形コンテナー(以下単にコンテナーと称
す。)2の内法形状に適合させた前後に長さを有する直
方体形の箱形に形成してあり、コンテナーの後部開口部
3に臨む後部を開いて貨物4の出入口5としている。
使用する箱形コンテナー(以下単にコンテナーと称
す。)2の内法形状に適合させた前後に長さを有する直
方体形の箱形に形成してあり、コンテナーの後部開口部
3に臨む後部を開いて貨物4の出入口5としている。
【0024】このバッグ主体1は左右の側面部6,7と
前後面部8,9及び底面部10を防水性の可撓性を有し
たシートで形成し、天井面を形成する上面部11を透湿
性を有する防水性のシートを以て形成している。
前後面部8,9及び底面部10を防水性の可撓性を有し
たシートで形成し、天井面を形成する上面部11を透湿
性を有する防水性のシートを以て形成している。
【0025】上面部11はインナーバッグ内に収容する
貨物4から発生した水蒸気分圧がバッグ主体外部の水蒸
気分圧を超えたとき、或いは逆の現象を生じたとき水蒸
気を透過させる一方、水の通過を阻止するシート状素
材、即ち透湿防水性のシートが選択される。この実施例
では上記上面部の素材としてデュポンジャパン社が販売
する商標名「タイベック」を付したポリエチレン繊維製
の建築用資材として提供されている透湿防水性の可撓性
シートを用いている。
貨物4から発生した水蒸気分圧がバッグ主体外部の水蒸
気分圧を超えたとき、或いは逆の現象を生じたとき水蒸
気を透過させる一方、水の通過を阻止するシート状素
材、即ち透湿防水性のシートが選択される。この実施例
では上記上面部の素材としてデュポンジャパン社が販売
する商標名「タイベック」を付したポリエチレン繊維製
の建築用資材として提供されている透湿防水性の可撓性
シートを用いている。
【0026】従って、このバッグ主体1は基本的には防
水性のシート状物を主体に防水構造に成形されるものと
なる。次に各面部の構成について説明すると、底面部1
0はコンテナー2の床板12に合わせて縦長の長方形状
に形成し、その各縁部を上方に起立させて起立縁部10
aを設け、浅い皿形に形成してある。そして、この起立
縁部10aの外側に左右側面部6,7の下縁部と前面部
8の下縁部のそれぞれを添わせ縫着等適宜の止着方法に
よって一体に止め付けている。
水性のシート状物を主体に防水構造に成形されるものと
なる。次に各面部の構成について説明すると、底面部1
0はコンテナー2の床板12に合わせて縦長の長方形状
に形成し、その各縁部を上方に起立させて起立縁部10
aを設け、浅い皿形に形成してある。そして、この起立
縁部10aの外側に左右側面部6,7の下縁部と前面部
8の下縁部のそれぞれを添わせ縫着等適宜の止着方法に
よって一体に止め付けている。
【0027】一方、上面部11は上記左右の側面部6,
7と前面部8及び後面部9によって形成される矩形の平
面空間より大き目の長方形状に形成して周縁部に前記起
立縁部10aと対称形をなすように垂下縁部11aを設
け、この垂下縁部を左右の側面部6,7及び前面部8の
各上縁部の外側に添わせて同じく縫着等の止着方法によ
って止め付けている。この止め付けによって後述するよ
うに上面部11上に滴下する水がその周縁部から流れ落
ちたとき側面部,前面部との止着部を通してバッグ内に
流入しないようにし、またコンテナーの床上に水が溜ま
ったとき同じく底面部との止着部を通して浸水しないよ
うにしてある。
7と前面部8及び後面部9によって形成される矩形の平
面空間より大き目の長方形状に形成して周縁部に前記起
立縁部10aと対称形をなすように垂下縁部11aを設
け、この垂下縁部を左右の側面部6,7及び前面部8の
各上縁部の外側に添わせて同じく縫着等の止着方法によ
って止め付けている。この止め付けによって後述するよ
うに上面部11上に滴下する水がその周縁部から流れ落
ちたとき側面部,前面部との止着部を通してバッグ内に
流入しないようにし、またコンテナーの床上に水が溜ま
ったとき同じく底面部との止着部を通して浸水しないよ
うにしてある。
【0028】出入口5に臨む後面部9はその上縁部を前
記上面部11の後縁部分から垂下する縁部11aの内側
面に添わせて止着し、垂れ幕状に設けてあり、その下縁
部には底面部10の後縁から起立する前記縁部10aの
外側面に適宜設けるバックル13に緊締するベルト(図
示せず)を各対応する如く設けてある。
記上面部11の後縁部分から垂下する縁部11aの内側
面に添わせて止着し、垂れ幕状に設けてあり、その下縁
部には底面部10の後縁から起立する前記縁部10aの
外側面に適宜設けるバックル13に緊締するベルト(図
示せず)を各対応する如く設けてある。
【0029】図中14,15は上面部11の前後の縁部
の各中央部分に止着した吊設手段となる吊り紐であり、
16はこの前後の縁部の両端、つまり上面部11の各隅
部と、左右の側面部6,7の各上縁部に間隔をおいて止
着した同じく吊設手段となる吊り紐である。上記それぞ
れの吊り紐は本発明インナーバッグをコンテナー内部に
箱形に広がった状態に吊り下げ支持するためのもので、
前後中央部で向かい合う2本の吊り紐14,15はその
他の吊り紐16より短く形成してあり、それぞれはコン
テナー2の天井面17の隅部に設ける環状の係止部1
8,19に止め付けられる。
の各中央部分に止着した吊設手段となる吊り紐であり、
16はこの前後の縁部の両端、つまり上面部11の各隅
部と、左右の側面部6,7の各上縁部に間隔をおいて止
着した同じく吊設手段となる吊り紐である。上記それぞ
れの吊り紐は本発明インナーバッグをコンテナー内部に
箱形に広がった状態に吊り下げ支持するためのもので、
前後中央部で向かい合う2本の吊り紐14,15はその
他の吊り紐16より短く形成してあり、それぞれはコン
テナー2の天井面17の隅部に設ける環状の係止部1
8,19に止め付けられる。
【0030】本発明に係る上記インナーバッグは不使用
時には折り畳んで格納運搬に都合がよいように小さく纒
めておかれる。そして、使用に際しては先ず前面部8の
上縁に沿って設けられる吊り紐14と16をコンテナー
の前面壁20の上縁部に設ける環状の係止部18,19
に止め付ける。このとき中央部から延設する吊り紐14
を高く吊り上げて上面部11の前縁部の中央部を左右両
端部、つまり吊り紐16の取付け位置より高く支持させ
る。
時には折り畳んで格納運搬に都合がよいように小さく纒
めておかれる。そして、使用に際しては先ず前面部8の
上縁に沿って設けられる吊り紐14と16をコンテナー
の前面壁20の上縁部に設ける環状の係止部18,19
に止め付ける。このとき中央部から延設する吊り紐14
を高く吊り上げて上面部11の前縁部の中央部を左右両
端部、つまり吊り紐16の取付け位置より高く支持させ
る。
【0031】この前面部8側の吊り下げ作業を行ったの
ち左右の側面部6、7の上縁に沿って設ける吊り紐16
をコンテナーの隅部に各対応して設ける係止部19に次
々と止着してインナーバッグを立体化し、最後に後面部
9の上縁に備える吊り紐15と16を前記前面部8側の
ものと同様にコンテナー天井面17の後縁部分に設ける
係止部18と19に止め付けこのインナーバッグの装着
作業を完了する。
ち左右の側面部6、7の上縁に沿って設ける吊り紐16
をコンテナーの隅部に各対応して設ける係止部19に次
々と止着してインナーバッグを立体化し、最後に後面部
9の上縁に備える吊り紐15と16を前記前面部8側の
ものと同様にコンテナー天井面17の後縁部分に設ける
係止部18と19に止め付けこのインナーバッグの装着
作業を完了する。
【0032】このとき上記上面部11の後縁の中央部の
吊り紐15は左右の吊り紐16より高く吊り上げ、該上
面部11の後縁の中央部を高い位置に支持し、且つ同時
に前記前面部8側の吊り紐14と引き合わせ緊張させて
上面部11の中央部を引き上げ、これによって前後方向
に稜線21を形成してこの上面部を左右方向に勾配を分
ける傾斜面、つまり切妻形に形成する。
吊り紐15は左右の吊り紐16より高く吊り上げ、該上
面部11の後縁の中央部を高い位置に支持し、且つ同時
に前記前面部8側の吊り紐14と引き合わせ緊張させて
上面部11の中央部を引き上げ、これによって前後方向
に稜線21を形成してこの上面部を左右方向に勾配を分
ける傾斜面、つまり切妻形に形成する。
【0033】上述の様に構成されたインナーバッグは上
記手順に従ってコンテナー内部に装備されたのちコーヒ
ー豆やナッツ、穀物等の含水性の貨物4を開放した出入
口5から積込格納することになる。
記手順に従ってコンテナー内部に装備されたのちコーヒ
ー豆やナッツ、穀物等の含水性の貨物4を開放した出入
口5から積込格納することになる。
【0034】このインナーバッグは貨物の輸送途中で陽
射を受けて或いは熱帯地域を通過することで内部の温度
が上昇し、これに基づき貨物中の水分が蒸発すると、上
面部11の透湿防水性のシートを通して空気と共に外部
(コンテナー2の内部)に水蒸気として逃すことにな
る。その一方、夜間の気温の降下等によってコンテナー
が冷却され、上記水蒸気が飽和状態となってコンテナー
内壁面で結露し、これが水滴となって流下し或いは滴下
すると、バッグ主体は各面部が防水作用を有するためこ
の水はバッグ主体内部への侵入を阻止されることにな
る。ことに、コンテナーの天井面17から水滴となって
滴下した水はインナーバッグの上面部11に落下する
と、その傾斜面に従って側方に誘水され、側面部に沿っ
て落とされることからそのままこの上面部11上に溜ま
ることがなく、従って上面部にはこの水の重量が掛かる
ことがなく、また上面部の透湿機能が損なわれるともな
い。
射を受けて或いは熱帯地域を通過することで内部の温度
が上昇し、これに基づき貨物中の水分が蒸発すると、上
面部11の透湿防水性のシートを通して空気と共に外部
(コンテナー2の内部)に水蒸気として逃すことにな
る。その一方、夜間の気温の降下等によってコンテナー
が冷却され、上記水蒸気が飽和状態となってコンテナー
内壁面で結露し、これが水滴となって流下し或いは滴下
すると、バッグ主体は各面部が防水作用を有するためこ
の水はバッグ主体内部への侵入を阻止されることにな
る。ことに、コンテナーの天井面17から水滴となって
滴下した水はインナーバッグの上面部11に落下する
と、その傾斜面に従って側方に誘水され、側面部に沿っ
て落とされることからそのままこの上面部11上に溜ま
ることがなく、従って上面部にはこの水の重量が掛かる
ことがなく、また上面部の透湿機能が損なわれるともな
い。
【0035】
【実施例2】図5乃至図7は本発明のその他の実施例を
示したのである。この実施例はインナーバッグ主体1の
周囲、更に具体的には左右側面部6,7の外側面乃至前
面部8の外側面に上面部11から流れ落ちる水を貯水す
るための貯水室22を形成した場合である。尚、本実施
例中、前記図1乃至図4に示す実施例と同一の部分につ
いては同一の符号を以て表示し、その説明を省略する。
また後述するその他の実施例についても同様とする。
示したのである。この実施例はインナーバッグ主体1の
周囲、更に具体的には左右側面部6,7の外側面乃至前
面部8の外側面に上面部11から流れ落ちる水を貯水す
るための貯水室22を形成した場合である。尚、本実施
例中、前記図1乃至図4に示す実施例と同一の部分につ
いては同一の符号を以て表示し、その説明を省略する。
また後述するその他の実施例についても同様とする。
【0036】貯水室22は左右の側面部6,7の外側面
に沿って設ける場合と、前面部8の外側面にも設ける場
合があり、更に各面部に形成する貯水室を個々に独立さ
せる場合と、前面部8に設けた場合に、この前面部の貯
水室を介して左右の貯水室を連続させる場合とがある。
以下これにつき順次説明することにする。
に沿って設ける場合と、前面部8の外側面にも設ける場
合があり、更に各面部に形成する貯水室を個々に独立さ
せる場合と、前面部8に設けた場合に、この前面部の貯
水室を介して左右の貯水室を連続させる場合とがある。
以下これにつき順次説明することにする。
【0037】当該実施例はバッグ主体1の左右側面部に
貯水室22を個別に形成する場合につき示したものであ
る。それぞれの貯水室22は側面部6,7を形成する防
水性のシートを下縁部から延長してこれを各側面部6,
7の外側面に沿って折り返し片23とすると共に、この
各折り返し片の両縁部を各側面部の前後の縁に水密に縦
着等止着することによって形成してある。
貯水室22を個別に形成する場合につき示したものであ
る。それぞれの貯水室22は側面部6,7を形成する防
水性のシートを下縁部から延長してこれを各側面部6,
7の外側面に沿って折り返し片23とすると共に、この
各折り返し片の両縁部を各側面部の前後の縁に水密に縦
着等止着することによって形成してある。
【0038】この実施例では各折り返し片23は側面部
6,7の高さより高くなるよう延設して上面部11の縁
部との間に貯水室の流入口24を開口させてあり、この
折り返し片の端縁部分に前記係止部19に対応させて係
止手段となる吊り紐25を設け、この吊り紐25の結び
付けによってコンテナー2の左右側壁面26,27に沿
って吊設状に支持するようにしてある。
6,7の高さより高くなるよう延設して上面部11の縁
部との間に貯水室の流入口24を開口させてあり、この
折り返し片の端縁部分に前記係止部19に対応させて係
止手段となる吊り紐25を設け、この吊り紐25の結び
付けによってコンテナー2の左右側壁面26,27に沿
って吊設状に支持するようにしてある。
【0039】上記形成された貯水室22はコンテナー2
の天井面17において結露し、水滴となってバッグ主体
の上面部11に落下してその斜面に沿って流れ落ちる水
を受け入れ、床板12上に溜まるのを回避するのに併せ
て、この水を貯えてコンテナー内部、更にはバッグ主体
内部が乾燥したとき、水分を補給するための水溜となる
ものであり、その容量は貨物から蒸発する水分を貯水す
るに充分な大きさに形成される。
の天井面17において結露し、水滴となってバッグ主体
の上面部11に落下してその斜面に沿って流れ落ちる水
を受け入れ、床板12上に溜まるのを回避するのに併せ
て、この水を貯えてコンテナー内部、更にはバッグ主体
内部が乾燥したとき、水分を補給するための水溜となる
ものであり、その容量は貨物から蒸発する水分を貯水す
るに充分な大きさに形成される。
【0040】
【実施例3】図8は上記形成された貯水室22を小さく
区分し、内部に溜まった水がコンテナー輸送中に移動し
て溢れ出すのを防止するようにした一例である。この実
施例では前記左右の側面部6,7の外側面に沿って折り
返し片23を設けることによって前後方向に肉薄の袋状
空間として形成される貯水室22の適当位置に底部から
高さの途中に亘って縦に側面部と折り返し片とを重ね合
わせに縫着し、仕切り28を設けて複数の小室29を形
成している。この小室は上部において互いに連通し、一
部において水が満杯となったとき隣室に流出し調整され
ることになる。
区分し、内部に溜まった水がコンテナー輸送中に移動し
て溢れ出すのを防止するようにした一例である。この実
施例では前記左右の側面部6,7の外側面に沿って折り
返し片23を設けることによって前後方向に肉薄の袋状
空間として形成される貯水室22の適当位置に底部から
高さの途中に亘って縦に側面部と折り返し片とを重ね合
わせに縫着し、仕切り28を設けて複数の小室29を形
成している。この小室は上部において互いに連通し、一
部において水が満杯となったとき隣室に流出し調整され
ることになる。
【0041】
【実施例4】次に、図9はバッグ主体1の左右の側面部
6,7に沿って貯水室22を形成すると共に、前面部8
の外側面部にこの前面部の下縁部から延設する折返し片
23を添わせて貯水室22を形成し、上記左右の貯水室
と一連に連続させた他の実施例を示したものである。こ
の実施例はバッグ主体1の3方を囲むように貯水室22
を形成することによって容量の拡大を図る一方、水が偏
って貯水された場合、これを他に分散し溢れ出すなどの
問題を解決するためのものである。ことに大洋を渡る海
上輸送等の場合コンテナーの一面が陽に晒され他面が日
影になって冷却されるような場合があり結露が偏って発
生することがあるため有効な方法となる。尚、図中30
はコンテナー2の後部開口部3を閉塞する扉である。
6,7に沿って貯水室22を形成すると共に、前面部8
の外側面部にこの前面部の下縁部から延設する折返し片
23を添わせて貯水室22を形成し、上記左右の貯水室
と一連に連続させた他の実施例を示したものである。こ
の実施例はバッグ主体1の3方を囲むように貯水室22
を形成することによって容量の拡大を図る一方、水が偏
って貯水された場合、これを他に分散し溢れ出すなどの
問題を解決するためのものである。ことに大洋を渡る海
上輸送等の場合コンテナーの一面が陽に晒され他面が日
影になって冷却されるような場合があり結露が偏って発
生することがあるため有効な方法となる。尚、図中30
はコンテナー2の後部開口部3を閉塞する扉である。
【0042】
【実施例5】次に、図10は貯水室22を形成する側面
部6(7)に断熱性シート31をラミネートした他の実
施例を示したものである。この断熱性シート31は貯水
室22に貯水した水が冷却水となって側面部6(7)を
冷却し、バッグ主体内部の空気中の水分がこの側面部の
内面で結露するのを防止するためのものであり、従って
貯水室を前面部8に形成した場合にはこの前面部に対し
同様にラミネートするのが有効である。尚、断熱性シー
ト31は耐水性のシートであることが望まれるが、図示
するように側面部の片面に貼る外、両面に貼ってもよ
い。また、このシートは全面に貼らなくともよく、実質
的に水が溜まる範囲に貼ればその効果を期待することが
できる。
部6(7)に断熱性シート31をラミネートした他の実
施例を示したものである。この断熱性シート31は貯水
室22に貯水した水が冷却水となって側面部6(7)を
冷却し、バッグ主体内部の空気中の水分がこの側面部の
内面で結露するのを防止するためのものであり、従って
貯水室を前面部8に形成した場合にはこの前面部に対し
同様にラミネートするのが有効である。尚、断熱性シー
ト31は耐水性のシートであることが望まれるが、図示
するように側面部の片面に貼る外、両面に貼ってもよ
い。また、このシートは全面に貼らなくともよく、実質
的に水が溜まる範囲に貼ればその効果を期待することが
できる。
【0043】本発明のインナーバッグは上述実施例につ
いて説明した如く構成されるもので、使用に当たっては
コンテナー2の天井面17の周囲隅部に各配置される係
止部18,19に前述したようにインナーバッグ主体1
の上面部周縁部に沿って設ける吊設手段、即ち吊り紐1
4,15,16,25を係止することによって吊り下げ
状に支持し装置される。そして、貨物4はコンテナーの
開口部3に向かって開く出入口5を通して持ち込まれ、
積込完了後はこの出入口5に設ける垂れ幕状の後面部9
を下し、これに設けるベルトを起立縁部のバックル13
に掛け止めることによって密閉される。勿論、後面部9
の閉塞はスライドファスナー等によってもよく、更には
気密性を高めるため縁部の合わせ部分に粘着テープを貼
り密閉してもよい。
いて説明した如く構成されるもので、使用に当たっては
コンテナー2の天井面17の周囲隅部に各配置される係
止部18,19に前述したようにインナーバッグ主体1
の上面部周縁部に沿って設ける吊設手段、即ち吊り紐1
4,15,16,25を係止することによって吊り下げ
状に支持し装置される。そして、貨物4はコンテナーの
開口部3に向かって開く出入口5を通して持ち込まれ、
積込完了後はこの出入口5に設ける垂れ幕状の後面部9
を下し、これに設けるベルトを起立縁部のバックル13
に掛け止めることによって密閉される。勿論、後面部9
の閉塞はスライドファスナー等によってもよく、更には
気密性を高めるため縁部の合わせ部分に粘着テープを貼
り密閉してもよい。
【0044】この様にして貨物を封入したインナーバッ
グは大気温度の上昇によって、或いは直射日光を受けて
コンテナー2が加熱され、これに伴って内部空気が昇温
し、貨物からの水分の蒸発があると、バッグ主体内部の
湿度が上昇し、多湿となった空気は次第にバック主体1
の上面部11を透過してコンテナー内部に移動すること
になる。
グは大気温度の上昇によって、或いは直射日光を受けて
コンテナー2が加熱され、これに伴って内部空気が昇温
し、貨物からの水分の蒸発があると、バッグ主体内部の
湿度が上昇し、多湿となった空気は次第にバック主体1
の上面部11を透過してコンテナー内部に移動すること
になる。
【0045】この様な状態において次にコンテナーが冷
却されると、水蒸気はコンテナー内壁面において結露
し、天井面においてはそのまゝ水滴となってバッグ主体
の上面部11上に落下し、側壁面において発生した結露
は面をつたわって床上に流れ落ちることになる。このと
き、上記上面部11に落下した水滴はこの上面部が防水
性シートからなるため傾斜面に沿って流れ、開口部24
を通して貯水室22に溜められることになる。
却されると、水蒸気はコンテナー内壁面において結露
し、天井面においてはそのまゝ水滴となってバッグ主体
の上面部11上に落下し、側壁面において発生した結露
は面をつたわって床上に流れ落ちることになる。このと
き、上記上面部11に落下した水滴はこの上面部が防水
性シートからなるため傾斜面に沿って流れ、開口部24
を通して貯水室22に溜められることになる。
【0046】この貨物からの水分の蒸発、そしてコンテ
ナーの冷却に伴う結露の発生は日中と夜間の温度差、直
射日光の有無、熱帯と寒冷地域間の移動を通して繰り返
され、逐次貨物からの水分は水となって貯水室に貯えら
れる。その一方本発明におけるインナーバッグは、バッ
グ主体内の空気が乾燥した場合、このバッグ主体とコン
テナー内部とが透湿性の上面部11を通して連通する関
係にあることから上記貯水室22内の水が蒸発してコン
テナー内の湿度を上げ、同時にバッグ主体内の湿度を上
げて貨物の必要以上の乾燥を防止することになる。勿
論、この場合コンテナーの床板上に流下した水も蒸発対
象となり、内部が乾燥状態となった場合湿度調整に作用
することになるが、バッグ主体1の外で水となったもの
はバッグの防水機能によって直接内部に侵入するのを阻
止されるため貨物を浸食することはない。
ナーの冷却に伴う結露の発生は日中と夜間の温度差、直
射日光の有無、熱帯と寒冷地域間の移動を通して繰り返
され、逐次貨物からの水分は水となって貯水室に貯えら
れる。その一方本発明におけるインナーバッグは、バッ
グ主体内の空気が乾燥した場合、このバッグ主体とコン
テナー内部とが透湿性の上面部11を通して連通する関
係にあることから上記貯水室22内の水が蒸発してコン
テナー内の湿度を上げ、同時にバッグ主体内の湿度を上
げて貨物の必要以上の乾燥を防止することになる。勿
論、この場合コンテナーの床板上に流下した水も蒸発対
象となり、内部が乾燥状態となった場合湿度調整に作用
することになるが、バッグ主体1の外で水となったもの
はバッグの防水機能によって直接内部に侵入するのを阻
止されるため貨物を浸食することはない。
【0047】ところで、前記各実施例においてバッグ主
体1の上面部11についてのみ透湿性の防水シートを使
用したが、バッグ主体を構成する全面についてこの透湿
性防水シートの使用を妨げるものではない。要するにバ
ッグ主体は外部からの水の侵入を防止する一方、内外湿
度の移動が可能であればよく、側面部の一部に上面部と
同質のシートを利用することを妨げない。
体1の上面部11についてのみ透湿性の防水シートを使
用したが、バッグ主体を構成する全面についてこの透湿
性防水シートの使用を妨げるものではない。要するにバ
ッグ主体は外部からの水の侵入を防止する一方、内外湿
度の移動が可能であればよく、側面部の一部に上面部と
同質のシートを利用することを妨げない。
【0048】
【発明の効果】以上本発明を各実施例に基づき説明した
が、本発明インナーバッグはバッグ主体内部とコンテナ
ー内部との通気性が保たれ、相互間の湿度の調整が図ら
れる一方、外部において発生した水の侵入を阻止する構
造としたことから貨物の過乾燥状態を防止できると共
に、貨物から発生した水によって直接侵されることがな
く安全に、しかも良好な状態で含水性の貨物を運搬する
ことができる。そして本発明インナーバッグはコンテナ
ーに対して吊設手段を介して簡単に装置することがで
き、また使用後はこの吊設手段を外すことで簡単に取除
くことができ作業性に優れると共に、使用したコンテナ
ーをそのまゝ他の貨物の積込運搬に使用できる利点があ
る。そして、インナーバッグ自体は折り畳みによって小
さく纒められ、更に再使用が可能であるため低廉に使用
することができ輸送コスト軽減の上で極めて有利であ
る。また、本発明インナーバッグは上面部上に滴下した
水は直ちに傾斜面に従って側方に流されることから水の
重量を受けることがなく、このため支持手段、更に具体
的には吊り紐等の吊設手段に特別の強度を要せず簡素な
構造において製造できる利点がある。
が、本発明インナーバッグはバッグ主体内部とコンテナ
ー内部との通気性が保たれ、相互間の湿度の調整が図ら
れる一方、外部において発生した水の侵入を阻止する構
造としたことから貨物の過乾燥状態を防止できると共
に、貨物から発生した水によって直接侵されることがな
く安全に、しかも良好な状態で含水性の貨物を運搬する
ことができる。そして本発明インナーバッグはコンテナ
ーに対して吊設手段を介して簡単に装置することがで
き、また使用後はこの吊設手段を外すことで簡単に取除
くことができ作業性に優れると共に、使用したコンテナ
ーをそのまゝ他の貨物の積込運搬に使用できる利点があ
る。そして、インナーバッグ自体は折り畳みによって小
さく纒められ、更に再使用が可能であるため低廉に使用
することができ輸送コスト軽減の上で極めて有利であ
る。また、本発明インナーバッグは上面部上に滴下した
水は直ちに傾斜面に従って側方に流されることから水の
重量を受けることがなく、このため支持手段、更に具体
的には吊り紐等の吊設手段に特別の強度を要せず簡素な
構造において製造できる利点がある。
【図1】コンテナー内部に使用可能な状態に吊設支持し
た本発明インナーバッグの一実施例を示す一部欠截する
斜視図。
た本発明インナーバッグの一実施例を示す一部欠截する
斜視図。
【図2】コンテナー内部に吊設支持した状態のインナー
バッグの縦断面図。
バッグの縦断面図。
【図3】図2の一部を拡大して示した一部欠截の縦断面
図。
図。
【図4】後面部を巻上げ出入口を開口させた状態を示す
インナーバッグの部分縦断側面図。
インナーバッグの部分縦断側面図。
【図5】本発明に係るインナーバッグの他の実施例を示
す吊設支持した状態の一部欠截する斜視図。
す吊設支持した状態の一部欠截する斜視図。
【図6】コンテナー内部に吊設支持した状態の図5に示
したインナーバッグの縦断面図。
したインナーバッグの縦断面図。
【図7】図6の一部を拡大して示した一部欠截の縦断面
図。
図。
【図8】インナーバッグ主体の外側に形成される貯水室
の内部を仕切った他の実施例を示す使用状態の横断平面
図。
の内部を仕切った他の実施例を示す使用状態の横断平面
図。
【図9】他の実施例の使用状態における横断平面図。
【図10】インナーバッグ主体の側面部に沿って断熱性
シートをラミネートした他の実施例を示す一部欠截する
部分の拡大縦断面図。
シートをラミネートした他の実施例を示す一部欠截する
部分の拡大縦断面図。
1 インナーバッグ主体 2 箱形コンテナー 4 貨物 5 出入口 6,7 インナーバッグの側面部 8 前面部 9 後面部 10 底面部 10a 起立縁部 11 上面部 11a 垂下縁部 13 バックル 14,15,16 吊設手段たる吊り紐 17 コンテナーの天井面 18,19 箱型コンテナーの内部に設ける係止
部 22 貯水室 23 折り返し片 24 貯水室の流入口 25 吊設手段たる吊り紐 26,27 コンテナーの左右の側壁部 29 貯水室内に設けられる小室 31 断熱性シート
部 22 貯水室 23 折り返し片 24 貯水室の流入口 25 吊設手段たる吊り紐 26,27 コンテナーの左右の側壁部 29 貯水室内に設けられる小室 31 断熱性シート
Claims (11)
- 【請求項1】 貨物運搬用の箱形のコンテナーの内部に
収められるインナーバッグであって、バッグ主体を前記
コンテナーの内法形状に適合させた箱形に形成すると共
に、該バッグ主体の左右側面部と前後面部の4面並びに
底面部をそれぞれ防水性の可撓性シートで形成し、上面
部を透湿防水性シートで形成してなることを特徴とした
コンテナー用インナーバッグ。 - 【請求項2】 請求項1の記載において、バッグ主体は
上面部の一部を吊り上げて頂部を形成し、該頂部から辺
部に向けて下り勾配の傾斜面を形成してなることを特徴
としたコンテナー用インナーバッグ。 - 【請求項3】 請求項1の記載において、バッグ主体は
左右側面部の上縁部に沿って適宜の間隔で複数の吊設手
段を配設し、該吊設手段に各対応させて箱形のコンテナ
ーの左右側壁部上部に設ける係止部に係脱自由に係止し
てバッグ主体を吊設状に支持する一方、バッグ主体の上
面部の前後縁の各中央部に吊設手段を設け、該吊設手段
をコンテナーの天井部の前後両縁部の中央部に設ける係
止部に係脱自由に止着し、該前後中央部の吊設手段の取
付部を前記側面部の吊設手段の高さ位置より上方に支持
し、上面部を切妻形に形成してなることを特徴としたコ
ンテナー用インナーバッグ。 - 【請求項4】 請求項1において、箱形のコンテナーの
後部開口部に臨むバッグ主体の後面部の両側縁部と下縁
部をそれぞれ左右両側面部と底面部の各後縁部から切り
離して垂れ幕形に形成し、開閉自由にしてなることを特
徴としたコンテナー用インナーバッグ。 - 【請求項5】 請求項4において、バッグ主体の底面部
後縁部には起立する起立延部を設け、該起立延部の外側
面に垂れ幕形の後面部下部を添わせるようにしてなるこ
とを特徴としたコンテナー用インナーバッグ。 - 【請求項6】 請求項1の記載において、バッグ主体の
左右側面部若しくは左右側面部と前面部にはそれぞれの
外側面に沿って各面部から上向きに折り返す如く防水性
のシートを延設して上部を開口させた有底の貯水室を形
成してなることを特徴としたコンテナー用インナーバッ
グ。 - 【請求項7】 請求項1の記載において、バッグ主体の
左右側面部と前面部にはそれぞれの外側面に沿って各面
部から上向きに折り返す如く防水性のシートを延設して
上部を開口させた有底の貯水室を形成すると共に、該貯
水室相互を連通させてなることを特徴としたコンテナー
用インナーバッグ。 - 【請求項8】 請求項6の記載において、貯水室は内部
に底部から所要の高さに亘って仕切りを設け、室内部を
複数の小室に形成してなることを特徴としたコンテナー
用インナーバッグ。 - 【請求項9】 請求項6の記載において、左右側面部若
しくは左右側面部と前面部の各外側面に沿って折り返し
状に防水性シートを延設し、その上縁部を上記左右側面
部、若しくは前面部の上縁部より高い位置に支持してな
ることを特徴としたコンテナー用インナーバッグ。 - 【請求項10】 請求項9の記載において、折り返し状
に延設される防水性シートは上縁部に沿って吊設手段を
複数個備え、箱形コンテナーの左右側壁部、前壁部の上
部に設ける係止部に各係脱自由に係止し吊設状に支持し
てなることを特徴としたコンテナー用インナーバッグ。 - 【請求項11】 請求項1の記載において、バッグ主体
を形成する防水性シートには断熱性シートをラミネート
してなることを特徴としたコンテナー用インナーバッ
グ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5261464A JP2777965B2 (ja) | 1993-09-14 | 1993-09-14 | コンテナー用インナーバッグ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5261464A JP2777965B2 (ja) | 1993-09-14 | 1993-09-14 | コンテナー用インナーバッグ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0789591A JPH0789591A (ja) | 1995-04-04 |
JP2777965B2 true JP2777965B2 (ja) | 1998-07-23 |
Family
ID=17362266
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5261464A Expired - Fee Related JP2777965B2 (ja) | 1993-09-14 | 1993-09-14 | コンテナー用インナーバッグ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2777965B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3036205U (ja) * | 1996-07-19 | 1997-04-15 | 川崎汽船株式会社 | コンテナ内部結露水濡損防止装置 |
JP3141930B2 (ja) * | 1997-07-03 | 2001-03-07 | 小川テント株式会社 | 取付け装置、荷物収納空間用インナバッグおよび荷物収納空間用濡損防止幕 |
CN111619986A (zh) * | 2020-06-11 | 2020-09-04 | 中山顺隆集装箱袋有限公司 | 一种可缓解冲力的集装箱流体袋 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2599303B2 (ja) * | 1989-08-30 | 1997-04-09 | エーピーエス株式会社 | コンテナー用内装バッグ |
JPH0312709U (ja) * | 1989-06-22 | 1991-02-08 |
-
1993
- 1993-09-14 JP JP5261464A patent/JP2777965B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH0789591A (ja) | 1995-04-04 |
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