JP2776957B2 - 画像拡大縮小方法及びその装置 - Google Patents

画像拡大縮小方法及びその装置

Info

Publication number
JP2776957B2
JP2776957B2 JP2141463A JP14146390A JP2776957B2 JP 2776957 B2 JP2776957 B2 JP 2776957B2 JP 2141463 A JP2141463 A JP 2141463A JP 14146390 A JP14146390 A JP 14146390A JP 2776957 B2 JP2776957 B2 JP 2776957B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pixel
scaling
original
enlargement
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2141463A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0437961A (ja
Inventor
佳弘 横山
康雄 黒須
信明 伊豆野
健一 西川
秀文 増崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2141463A priority Critical patent/JP2776957B2/ja
Publication of JPH0437961A publication Critical patent/JPH0437961A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2776957B2 publication Critical patent/JP2776957B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Image Processing (AREA)
  • Editing Of Facsimile Originals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はディジタル2値の画像処理に係り、特に簡単
な回路構成にて画像の拡大および縮小を高速かつ高画質
に行う画像処理方法及びその装置に関する。
〔従来の技術〕
従来の画像の拡大縮小装置は、特開昭59−205665号公
報に記載のように画像の入力画素数と出力画素数に単純
に差をつける方式を主に採用していた。これは入力と出
力において各々1クロックにつき1画素だけ処理する構
成とし、入力と出力に対してクロック数に差を設けるこ
とにより、入力1画素を出力複数画素へコピーして拡大
したり、入力画素を間引いて縮小するものである。
上記装置は整数倍の拡大縮小を行う場合は適切な画質
が得られる。しかし、整数倍でないと画像の一部がゆが
み、画質が悪化する。これは、例えば7/3倍拡大を実現
するために2画素を2倍し、1画素を3倍することを繰
返して、入力3画素に対して出力7画素を得るというよ
うに、局所的に倍率が変動するからである。
そこで、拡大縮小される原画素の白黒から原画像の濃
度を求め、原画像の濃度から処理後の拡大縮小画素の白
黒を決定することにより、画質を向上させる方式が考案
されている。これに関連するものには、例えば、本件出
願人による特開昭59−43467号公報等がある。第2図は
これらの方式を実現する拡大縮小装置の構成である。
入力画像はP/S交換器101によりパラレルデータから1
ビットのシリアルデータへ変換される。シリアルデータ
をラインバッファ201とシフトレジスタE202へ供給する
が、ラインバッファ201は1ライン分だけシリアルデー
タを蓄え、1ライン遅延させてシフトレジスタF203へシ
リアルデータを供給するため、シフトレジスタE202とシ
フトレジスタF203は上下に並んだ2ラインの画素データ
を持つ。シフトレジスタE202とシフトレジスタF203は上
下2ラインおよび左右2画素に並んだ4画素単位で画像
を濃度演算器205へ与える。これに対して、濃度演算器2
05は受け取った4個の原画素と画素位置テーブル204か
らの拡大縮小画素の位置から1個ずつ拡大縮小画素の濃
度すなわち白黒を演算し、S/P変換機115にてパラレルデ
ータへ変換して出力する。
次に濃度演算器205における濃度演算を第3図により
説明する。以下、円が原画素を示し、三角形が拡大縮小
画素を示すとする。(a)の1/4倍縮小では縦8画素と
横8画素の原画素を縦2画素と横2画素の拡大縮小画素
へ変換する際の位置関係を示している。本来は隣合う原
画素間には隙間がないのだが、仮想的に原画素を点とし
て間を作り、拡大縮小画素を均等に位置させる。このよ
うにすることで、偏りのない縮小画像を得られる。ここ
で原画素301を黒であるので、ハッチングを施された原
画素301の黒範囲302内に拡大縮小画素303がはいってい
れば黒とし、範囲外であれば白とすることにより、拡大
縮小画素303の白黒を決定する。
更に、(b)の2倍拡大を用いて詳しく説明する。こ
の図では縦2画素と横2画素の原画素を縦4画素と横4
画素の拡大縮小画素へ変換する。拡大縮小画素を均等に
位置させるためには、本来隣合う原画素に仮想的な間隔
を設け、その間隔を整数dとし、拡大縮小倍率をn/mと
したとき、拡大縮小画素の間隔をm/n×dとする。ただ
し、nとmは整数である。この間隔を原画素から拡大縮
小画素への位置(△X,△Y)に変換し、第2図の画素位
置テーブル204に格納しておき、原画素の白黒の影響を
濃度演算器205にて求める。ここで、第3図(b)の原
画素304が黒であるので、ハッチングの施された原画素3
04の黒範囲309内の画素305,画素306,画素307,画素308は
黒となる。一般に、原画素の影響はこの図のように円形
とするため黒範囲の演算が複雑となるので、濃度演算器
205はテーブルで構成する。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来技術は△Xと△Yをテーブルで持っているた
め、細かな値の倍率を持つ、あるいは多種数の倍率を持
つとテーブルの容量が非常に増大するという問題点があ
った。
更に、原画素の色の影響を円形とすると、斜線などを
拡大する際に白と黒の境界に円の一部が現われ、斜線の
波打つという問題点があった。
また、上記従来技術は2ラインの画像から4画素を得
ているが、1/2倍より高い縮小率では拡大縮小画素に影
響の与えられない原画素が発生し、原画像の情報が根本
的に失われるという問題点があった。例えば、第3図の
原画素310,原画素311,原画素312,および原画素313はこ
の4画素の間に拡大縮小画素がないため、濃度演算器20
5の構成をどのようにしても拡大縮小画素に影響を与え
られない。
本発明の第1の目的は細かな値の倍率や多種類の倍率
を簡単な回路で実現することにある。
本発明の第2の目的は原画素の色の影響パターンによ
って悪化する画質を向上させることにある。
本発明の第3の目的は1/2倍より高い縮小率であって
も、全ての原画素が拡大縮小画素に影響を与えることを
可能にすることにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記第1の目的を達成するために、原画素間の仮想的
な間隔dを倍率の分子nとして乗除算をなくし、テーブ
ルの代わりに簡単な加算器で画素位置を計算する。更
に、倍率によって変わる仮想的な間隔dに対応して濃度
演算をテーブルの代わりに簡単な計算器で構成する。
上記第2の目的を達成するために、原画素の白黒の影
響範囲を円だけでなく、様々なパターンから選択する手
段を設ける。更に、選択するパターンの増加に対応し
て、画像を上下あるいは左右に反転する、または90度単
位で回転する手段を設ける。
上記第3の目的を達成するために、倍率の逆数を切上
げたライン数の画素データがシフトレジスタへ同時に入
力できるだけの個数のラインバッファを設ける。第2図
の構成では倍率の逆数の切上げ−1個のラインバッファ
を備える。また、通常のメモリで構成する場合は、1個
のメモリを同時に読書きできないので、1個のメモリに
書込みながら他の倍率の逆数−1個のメモリから読出す
構成をとり、書込むメモリを順次変えるため、倍率の逆
数の切上げ個のメモリを設ける。
〔作用〕
原画素間の仮想的な間隔dを倍率の分子nとすると、
第3図の拡大縮小画素の間隔m/n×dはmと約分でき、
単純にmを累積して行くことにより、次々と拡大縮小画
素の位置を算出できる。また、原画素315,304,316,317
の4画素中の位置である△Xを求めるにはmの累積値と
間隔nを比較し、n以上になったときには累積値からn
を減算することにより求められる。更に、原画素間の仮
想的な間隔を倍率の分子nとしたため、黒範囲309など
はその境界線をnの関数で表わし、△Xと△Yで表わさ
れる拡大縮小画素の位置と上記境界線を比較することに
より拡大縮小画素の白黒を決定できる。
次に、第4図を用いて拡大縮小画素の位置算出と白黒
決定方法について更に詳しく説明する。前記のように隣
合う原画素間に仮想的な間隔dを設け、間隔dを倍率の
分子nとすることにより、原画素803と原画素804などの
原画素間の間隔はn,拡大縮小画素807と拡大縮小画素808
などの拡大縮小画素間の間隔はmとなる。拡大縮小画素
809,810,811,812,813の位置を決めるには拡大縮小画素8
16から間隔mを累積してゆく。ところが、第4図では例
えば拡大縮小画素811を決定するには原画素802,805,80
4,806の4近傍画素が必要であるが、原画素801,803,81
4,815は不要である。従って、この場合に拡大縮小画素8
11の水平方向の位置を拡大縮小画素816から距離3mとす
るより、原画素802からの距離とした方が原画素802の黒
範囲818内かの判定を簡単にできる。この計算は拡大縮
小画素の位置を1つずつ決める際に、mを累積してゆ
き、隣の原画素間へ移るとき、すなわち拡大縮小画素81
0から拡大縮小画素811へ移るときに間隔nを減算するこ
とにより実現できる。このようにして、水平方向の位置
の△×1,△×2,△×3,△×4を順次算出する。
拡大縮小画素809の白黒決定には原画素801,802,803,8
04の白黒を参照し、どれかの黒画素の黒範囲内であれば
黒とする。第4図では原画素801のハッチングを施した
黒範囲817内にあるので黒となる。拡大縮小画素810も上
記4個の原画素を参照し、原画素802の黒範囲818内であ
るので黒となる。拡大縮小画素811の白黒決定には原画
素802,805,804,806の白黒を参照し、原画素802の黒範囲
818内にあるので黒となる。拡大縮小画素812は上記4個
の原画素を参照し、どの原画素の黒範囲にもはいってい
ないので白となる。
原画素の白黒の影響パターンとしては、円形以外に例
えば第4図に示した三角形や四角形がある。これは濃度
演算に使用する原画素4画素がどのような画像の一部で
あるかを4画素のひとまわり外側の画素の白黒を参照し
て決定し、その画像の一部となるような白黒の影響パタ
ーンを使用する。第5図において、原画素401,原画素40
2,原画素403および原画素404の4画素に対しては原画素
401が黒のとき原画素409と原画素410の白黒を参照し、
両画素が黒であるので白と黒の境界線が45度の斜線であ
ると判断し、三角形の黒範囲413を選択する。原画素40
5,原画素406,原画素407および原画素408の4画素に対し
ては原画素405のみが黒であるので上記4画素と同じ白
黒構成であるが、原画素411と原画素412の白黒を参照
し、両画素が白であるので白と黒の境界線が90度の角で
あると判断し、四角形の黒範囲414を選択する。この他
に黒範囲としては様々な角度の斜線なども考えられる。
また、どのような画像の一部であるかの判断は4画素の
ひとまわり外側の画素の値すなわち黒であれば1,白であ
れば0などをデコードし、そのデコード結果に基づいて
様々な黒範囲を選択する。このようにすることにより、
上下に1ラインずつ合計2ラインだけ多くの画素データ
を必要とするが、常に最適な原画素の白黒の影響パター
ンを使用できるため、斜線が波打つことなく、高画質な
拡大画像が得られる。
上記のように4画素のひとまわり外側の画素の値をデ
コードすると、8画素あるために2の8乗すなわち256
通りの選択を行う必要があり、回路規模が過大になって
しまう。そこで、第6図のように90度回転すると1つの
パターンに変換できるものは、あらかじめ画像を回転し
ておくことにより、1/4の64通りの選択で済ませること
ができる。例えば、第6図において、原画素501,原画素
502,原画素503は回転することで原画素504の位置とし、
原画素504の位置でのひとまわり外側の画素の値をデコ
ードするだけにする。更に、原画素505,原画素506,原画
素507についても原画素508の位置へ回転する。このよう
な回転により上記選択回路を約1/4へと簡単化できる。
第7図と第8図に64通りのデコードパターンの一部を
示す。原画素1001,1002,1003,1004,1005,1006,1007,100
8の8画素をデコードするが、原画素1009が黒の場合の
パターンであるので、第5図及び第6図の原画素504が
黒の場合に対応する。このときの黒範囲が四角形か三角
形であるかの判定は原画素1001と原画素1004のみを参照
し、他の原画素の白黒は無関係である。原画素1001か原
画素1004のどちらかが黒であれば、第7図の三角形とな
り、2つの原画素が白であれば、第8図の四角形とな
る。第7図と第8図は原画素1001,1002,1003,1004の白
黒に対して全てのパターンを示したので16通りである
が、実際には原画素1005,1006,1007,1008も白黒の組合
せがあるので、90度回転して一致するパターンを除く
と、64通りとなる。
上記第3の目的に対しては、倍率の逆数を切上げたラ
イン数の画素データがシフトレジスタに入力され、濃度
演算に使用されると、参照されない原画素がなくなり、
原画像の情報が根本的に失われることを防止できる。第
3図の例では倍率が1/4倍であるので4ラインを同時に
使用する。従って、画素310と画素311は拡大縮小画素30
3に、画素312と画素313は拡大縮小画素314に影響を与え
ることが可能となる。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を第1図により説明する。
第1図は本実施例で使用する画像の拡大縮小装置の構
成図である。
P/S変換器101はコンピュータ等のデータバスから受け
取るパラレル画像データを処理しやすくするために1ビ
ットずつのシリアルデータへ変換する。変換したシリア
ルデータはシフトレジスタA105とラインバッファA102へ
供給する。
ラインバッファA102,ラインバッファB103,ラインバッ
ファC104は各々が画像1ライン分のデータ量を持ち、1
ラインだけ遅延させることができる。これらのラインバ
ッファは直列に接続され、1ラインずつ遅延させ、最終
的にラインバッファC104の出力はP/S変換器101の出力に
対して3ライン分遅延する。1ラインずつ遅延させた各
ラインバッファの出力はシフトレジスタB106,シフトレ
ジスタC107,シフトレジスタD108へ同時に供給される。
シフトレジスタA105,シフトレジスタB106,シフトレジ
スタC107,シフトレジスタD108は受け取った画素のシリ
アルデータを1画素ずつシフトし、参照する原画素の位
置を移動させる。これにより画像の左端から右端まで漏
なく処理できる。各シフトレジスタからは参照する原画
素の値をセレクタA112とセレクタB113へ出力する。
一方、画素位置演算器109は倍率の分母mと分子nを
受け取り、mを加算して累積値をnと比較し、n以上の
場合はnを減算することにより、原画素4個中の拡大縮
小画素の位置を算出する。算出した位置は黒範囲演算器
B111へ出力する。
黒範囲演算器A110は倍率の分子nを入力し、原画素の
仮想的な間隔nに関する黒範囲の定数を計算する。縦横
の倍率が等しいとすると、第5図において黒範囲413は
△X+△Y≦n/2で表わされる。すなわち、この境界線
は間隔がnの原画素401と原画素402の中央と間隔がnの
原画素401と原画素403の中央を通っており、黒範囲413
の中にはいるかの判定には定数n/2が必要となる。黒範
囲414も同様であり、△X≦n/2かつ△Y≦n/2と表わさ
れる。このような間隔nに関する定数を計算し、セレク
タA112へ出力する。
黒範囲演算器B111は拡大縮小画素の位置を入力し、黒
範囲413における△X+△Yなどの黒範囲内かを判定す
る上で必要な位置に関する計算を行い、セレクタB113へ
出力する。なお、黒範囲演算器A110と黒範囲演算器B111
の計算例を1つずつ示したが、黒範囲の形状に応じて複
数個備える。
セレクタA112は黒範囲演算器A110から入力する定数を
4個のシフトレジスタから入力する原画素の値に従って
選択し、比較器114へ出力する。また、セレクタB113も
同様に黒範囲演算器B111から入力する位置に関する計算
値を4個のシフトレジスタから入力する原画素の値に従
って選択し、比較器114へ出力する。
比較器114はセレクタA112から定数を受け取り、セレ
クタB113から位置に関する計算値を受け取り、上記△X
+△Y≦n/2の比較を行い、比較の結果が真であるなら
ば黒すなわち1を、偽であるならば白すなわち0をS/P
変換器115へ出力する。
S/P変換器115は比較器114から入力する1画素ずつの
シリアルデータをデータバスへ出力できるパラレルデー
タに変換して出力する。
第5図の画像の処理について説明する。
まず、原画素409を含む水平1ラインが入力され、P/S
変換器101を介してラインバッファA102に蓄えられる。
次に、原画素402を含む水平1ライン、原画素404を含む
水平1ラインと順次に入力すると、ラインバッファC104
に原画素409が蓄えられ、ラインバッファB103に原画素4
01と原画素402が蓄えられ、ラインバッファA102に原画
素410と原画素403と原画素404が蓄えられる。そして、
最初に原画素410がシフトレジスタB106へ送られ、2番
目に原画素401と原画素403が2個のシフトレジスタC10
7,B106へ同時に送られ、3番目に原画素409と原画素402
と原画素404が3個のシフトレジスタD108,C107,B106へ
同時に送られる。上記の原画素すべてがシフトレジスタ
へ送られた時点で4個のシフトレジスタA105〜D108は各
原画素の値をセレクタA112とセレクタB113へ出力する。
この場合には原画素410と原画素401と原画素409が黒で
あり、原画素403と原画素404と原画素402が白であるの
で、2個のセレクタは黒範囲413を選択し、比較器114に
て色を判定し、S/P変換器115を介して出力する。
第6図のように画像を回転するには、シフトレジスタ
B106とシフトレジスタ107の出力する4個の原画素の値
を使用して、4個のシフトレジスタから2個のセレクタ
へ出力される原画素の値の信号線を入れ替える。これに
より、黒範囲演算器A110,黒範囲演算器B111,セレクタA1
12およびセレクタB113の回路量を減らすことができる。
第9図は縦方向と横方向の倍率が異なる場合でも使用
できる画像の拡大縮小装置の構成図である。第1図との
相違点は黒範囲演算器A110の代わりに黒範囲定数レジス
タ601が設置され、黒範囲演算器B111とセレクタB113を
削除してある。また、画素位置演算器109の入力として
横方向の倍率の分母mxと分子nxを使用する。
黒範囲定数レジスタ601は外部より設定される定数C
を蓄え、セレクタAへ出力するだけである。
第10図は縦方向と横方向の倍率が異なる場合の拡大縮
小画像例である。第9図と第10図を使用して説明する。
第10図のように縦方向と横方向で倍率の分子nが異な
ると、原画素の間隔も異なってしまう。これにより、黒
範囲701の境界線の式は第10図のようになり、傾きがny/
nxであるために乗除算が必要となるので処理速度が著し
く低下し、回路が複雑になる。そこで、△Yが一定のラ
イン単位の処理においてはnx/ny×△Y+nx/2も一定で
あるので、この乗除算を1ラインの処理前に1回だけ実
施し、黒範囲定数レジスタ601に設定すれば、1ライン
の処理中に乗除算の処理が不要となる。定数Cは画像に
おいて点702や点703を表わす。比較器114は画素位置演
算器109から入力する△XとセレクタA112を介して入力
する定数Cを△X≧Cと比較して真であれば黒を出力す
るだけである。
第11図は画素位置演算器109の構成図である。レジス
タ902は倍率の分母mが設定されて、その値を保持し、
レジスタ903は倍率の分子nが設定されて、その値を保
持する。一方、レジスタ901は前拡大縮小画素の位置△
Xあるいは△Yを保持するものであり、その出力を黒範
囲演算器B111へ出すとともに、次の位置計算に使用す
る。加算器904はレジスタ901から△Xあるいは△Yとレ
ジスタ902からmを受け取り、加算する。これは第4図
において、レジスタ901が△×1を保持し、mを加算す
ることにより△×2を得て、拡大縮小画素810の水平方
向の画素位置を計算するものである。比較器905はレジ
スタ901からの△Xあるいは△Yとnを比較し、選択器9
06を制御するものである。すなわち、△Xがnより小さ
いときは選択器906が加算器904の出力を選択し、△Xが
n以上のときはレジスタ901の出力を選択する。これは
縮小の場合に、間隔mより間隔nが大きくなり、第12図
の原画素1201から△×5を計算した後に間隔mを加算
し、△×6となった後に直ちに次の加算を実施しないた
め、レジスタ901から△×6を選択する。
減算器907は選択器906の出力値からレジスタ903の出
力する間隔nを減算するものである。第4図において、
拡大縮小画素811の位置を求める際に、レジスタ901が△
×2を出力し、加算器904が△×2+mを出力するの
で、△×2+mからnを減算して△×3を得るために使
用する。また、第12図において、拡大縮小画素1202の位
置を求める際に、レジスタ901が△×6を出力し、それ
を選択器906が選択して△×6からnを減算して△×7
を得るために使用する。更に、△×7からnを減算して
△×8を得るためにも使用する。比較器908は加算器904
からの加算値とnを比較し、選択器909を制御するもの
である。第4図においては、拡大縮小画素811の位置を
求める際に△Xとして△×2+mを一度出力することな
く直ちに△×2+m−nである△×3を出力するため
に、加算器904の出力結果と間隔nを比較して選択器909
に減算器907の出力を選択させる。また、第12図におい
て、拡大縮小画素1202の位置を求める際に、レジスタ90
1が△×7を出力すると、選択器906が選択して出力する
△×7と間隔nを比較し、間隔nを減算するために選択
器909に減算器907を選択させる。
以上のように、レジスタ901の値に次々と計算を繰返
すことにより、拡大縮小画素の位置を順次算出できる。
なお、上記の例では主に水平方向について説明したが、
第11図の構成を2組設けて、各々を水平方向と垂直方向
に割当てる。
以上説明したように本実施例によれば、斜線などを高
画質で高速に簡単な回路を用いて拡大縮小できる効果が
ある。
〔発明の効果〕
本発明によれば、1/2倍よりも高い縮小率の縮小処理
において根本的に処理対象とならない原画素が発生しな
いので、元の画像の持つ情報を可能なかぎり保持できる
効果がある。
また、拡大縮小画素の位置を簡単な回路構成で高速に
計算できるので、倍率の種類や精度を容易にふやすこと
のできる効果がある。
更に、元の画像に適合した原画素の色の影響パターン
を使用できるので、画質を向上できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例で使用した画像の拡大縮小装
置の構成図、第2図は従来の拡大縮小装置の構成図、第
3図と第4図は拡大と縮小時の画素位置の関係図、第5
図は複数パターンから選択できる黒範囲の例、第6図は
回路を簡単化するための画素の回転図、第7図と第8図
はデコードパターンの一部、第9図は縦横の倍率が異な
る場合の拡大縮小装置の構成図、第10図は縦横の倍率が
異なる場合の黒範囲の例、第11図は画素位置演算器の構
成図、第12図は縮小時の画素位置の関係図である。 109……画素位置演算器,110……黒範囲演算器A,111……
黒範囲演算器B,114……比較器,601……黒範囲定数レジ
スタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊豆野 信明 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社日立製作所マイクロエレクトロ ニクス機器開発研究所内 (72)発明者 西川 健一 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社日立製作所マイクロエレクトロ ニクス機器開発研究所内 (72)発明者 増崎 秀文 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式 会社日立製作所小田原工場内

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像入力手段と,拡大縮小前の原画素と拡
    大縮小後の出力画素の位置関係を決定する手段と, 前記決定による前記位置関係および前記画像入力手段か
    らの画像データを使用して前記出力画素の色を決定する
    手段より成る画像拡大縮小装置において,前記位置関係
    を決定する手段は, 拡大縮小倍率の分母の加算と分子の減算により,前記位
    置関係を計算することを特徴とする画像拡大縮小装置。
  2. 【請求項2】画像入力手段と,拡大縮小前の原画素と拡
    大縮小後の出力画素の位置関係を決定する手段と, 前記決定による前記位置関係および前記画像入力手段か
    らの画像データを使用して前記出力画素の色を決定する
    手段より成る画像拡大縮小装置において,前記位置関係
    を決定する手段は, 水平方向の拡大縮小倍率の分母の加算と水平方向の拡大
    縮小倍率の分子の減算及び垂直方向の定数により,前記
    位置関係を計算することを特徴とする画像拡大縮小装
    置。
  3. 【請求項3】入力した画像を2次元の原画素の集まりと
    して保持する記憶素子と、 拡大縮小の倍率に基づいて、拡大縮小前の原画素の色が
    及ぶ範囲を、当該原画素の斜め方向に隣接する原画素の
    色から計算する黒範囲演算手段と、 拡大縮小の倍率に基づいて、拡大縮小前の4つの原画素
    から、拡大縮小後の画素の位置を定める画素位置演算手
    段と、 前記拡大縮小後の画素の位置に基づいて、該拡大縮小後
    の画素が前記拡大縮小前の画素の色が及ぶ範囲に属する
    か否かを決定する手段を有する画像拡大縮小装置。
  4. 【請求項4】入力した画像を2次元の原画素の集まりと
    して保持する記憶素子と、 拡大縮小の倍率に基づいて、拡大縮小前の原画素の色が
    及ぶ範囲を、当該原画素の斜め方向に隣接する原画素の
    色から計算する黒範囲演算手段と、 水平方向の拡大縮小の倍率及び垂直方向の定数に基づい
    て、拡大縮小前の4つの原画素から、拡大縮小後の画素
    の位置を定める画素位置演算手段と、 前記拡大縮小後の画素の位置に基づいて、該拡大縮小後
    の画素が前記拡大縮小前の画素の色が及ぶ範囲に属する
    か否かを決定する手段を有する画像拡大縮小装置。
  5. 【請求項5】入力した画像を2次元の原画素の集まりと
    して保持する第1のステップと、 拡大縮小の倍率に基づいて、拡大縮小前の原画素の色が
    及ぶ範囲を、当該原画素の斜め方向に隣接する原画素の
    色から計算する第2のステップと、 拡大縮小の倍率に基づいて、拡大縮小前の4つの原画素
    から、拡大縮小後の画素の位置を定める第3のステップ
    と、 前記拡大縮小後の画素の位置に基づいて、該拡大縮小後
    の画素が前記拡大縮小前の画素の色が及ぶ範囲に属する
    か否かを決定する第4のステップを有する画像拡大縮小
    方法。
  6. 【請求項6】入力した画像を2次元の原画素の集まりと
    して保持する第1のステップと、 拡大縮小の倍率に基づいて、拡大縮小前の原画素の色が
    及ぶ範囲を、当該原画素の斜め方向に隣接する原画素の
    色から計算する第2のステップと、 水平方向の拡大縮小の倍率及び垂直方向の定数に基づい
    て、拡大縮小前の4つの原画素から、拡大縮小後の画素
    の位置を定める第3のステップと、 前記拡大縮小後の画素の位置に基づいて、該拡大縮小後
    の画素が前記拡大縮小前の画素の色が及ぶ範囲に属する
    か否かを決定する第4のステップを有する画像拡大縮小
    方法。
JP2141463A 1990-06-01 1990-06-01 画像拡大縮小方法及びその装置 Expired - Fee Related JP2776957B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2141463A JP2776957B2 (ja) 1990-06-01 1990-06-01 画像拡大縮小方法及びその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2141463A JP2776957B2 (ja) 1990-06-01 1990-06-01 画像拡大縮小方法及びその装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0437961A JPH0437961A (ja) 1992-02-07
JP2776957B2 true JP2776957B2 (ja) 1998-07-16

Family

ID=15292471

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2141463A Expired - Fee Related JP2776957B2 (ja) 1990-06-01 1990-06-01 画像拡大縮小方法及びその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2776957B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0437961A (ja) 1992-02-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5511137A (en) Process and apparatus for image magnification
EP0827114B1 (en) Method and apparatus for texture data
US5263135A (en) Image processing apparatus
KR940007161B1 (ko) 이미지버퍼를 이용한 전자주밍시스템
JP2776957B2 (ja) 画像拡大縮小方法及びその装置
JPH08251400A (ja) 複数の補間カーネルを備えたデジタル画像補間回路
JPH05314250A (ja) 拡大画像の平滑方法及び装置
JP4970378B2 (ja) メモリコントローラおよび画像処理装置
JP2502274B2 (ja) 画像変換装置
JPH0481231B2 (ja)
JP3059287B2 (ja) 2値画像変倍装置
JP2804028B2 (ja) レンダリングプロセツサ
JPH05127980A (ja) 画像処理装置
JP2796900B2 (ja) 画像の補間装置
JPS61175781A (ja) 画像拡大縮小時の画素濃度演算回路
KR100665485B1 (ko) 디지털 신호 처리 장치 및 디지털 신호 처리 방법
JPS61206364A (ja) 画像拡大縮小回路
JP2852257B2 (ja) イメージデータ回転方法および装置
JP2780405B2 (ja) デジタル画像処理装置
JPH0222419B2 (ja)
JP2825927B2 (ja) 画像処理装置
JPS61161576A (ja) 画像信号処理装置
CN115334254A (zh) 旋转扭曲视频转场特效的实现方法及相关设备
JP2515534B2 (ja) 信号濾波装置
JPS59100975A (ja) 補間画像出力装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees