JP2776771B2 - 袋状収納体の運搬具 - Google Patents

袋状収納体の運搬具

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JP2776771B2
JP2776771B2 JP7249174A JP24917495A JP2776771B2 JP 2776771 B2 JP2776771 B2 JP 2776771B2 JP 7249174 A JP7249174 A JP 7249174A JP 24917495 A JP24917495 A JP 24917495A JP 2776771 B2 JP2776771 B2 JP 2776771B2
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敏 錠者
厳 渡辺
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忠 高橋
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、穀物等を収納した複数
の袋状収納体を同時に、倉庫内の所定の位置まで吊り上
げ下げして運搬する際などに活用される、袋状収納体の
運搬具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複数の米袋等の袋状収納体を車両
の荷台から降ろし、例えば倉庫内の所定の位置まで運ぶ
に際し、例えば次のような方法が取られていた。すなわ
ち、 車両の荷台の付近にフォークリフトを位置させ、こ
のフォークリフトのフォーク上に剛性を有する板状体を
置き、その板状体の上に車両の荷台の上に積まれていた
袋状収納体を手作業により降ろす。このとき、降ろした
複数の袋状収納体を板状体の上面においてバランス良く
配列するとともに、複数段に積み上げる。(1回目の手
作業) この状態のまま、例えば倉庫までフォークリフトを
移動させ、例えば倉庫内の入口付近でフォークリフトを
停止させる。(フォークからの荷崩れの注意) ここで、それまでフォークの上に積層されていた袋
状収納体を手作業により、予め用意してある網目状に形
成された運搬袋の中に移し替える作業をおこなう。(2
回目の手作業) このようにして複数の袋状収納体を入れた運搬袋の
上端に、倉庫内に配置される荷吊り装置のフックを係合
させ、荷吊り装置を移動させて、倉庫内の所定の位置の
付近まで運び、荷吊り装置を停止させる。 運搬袋の中から手作業で袋状収納体を1つずつ取り
出し、所定の位置に配列し、積み上げる。(3回目の手
作業) 荷吊り装置を移動させて運搬袋を倉庫の入口まで運
び、次の作業に対して待機させる。以下同様の作業が、
所望の袋状収納体のすべてが倉庫内に積層されるまで、
繰り返し実施される。 作業終了時には、荷吊り装置を移動させて運搬袋を
所定の保管場所まで移動させ、この運搬袋を管理するこ
とがおこなわれる。
【0003】(運搬袋の管理)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のやり方
では、車両の荷台上から袋状収納体をフォークに積替え
る手作業(1回目の手作業)の他に、フォークから袋状
収納体を運搬袋内に移し替える手作業(2回目の手作
業)と、倉庫内の所定の位置付近で袋状収納体を運搬袋
から取り出し、所定の位置に積み上げる手作業(3回目
の手作業)とが必要であり、袋状収納体に接触する手作
業の回数が多い問題がある。
【0005】米袋等の袋状収納体は一般に重量が大きい
ことから、作業者に肉体的に大きな負担を掛けることに
なり、疲労の増加を招きやすい。また、手作業に時間が
かかることから、この袋状収納体の積み上げ作業能率の
向上を見込み難い。
【0006】また、フォークリフトで倉庫まで袋状収納
体を運ぶ際には、荷崩れをしないようにフォークリフト
の走行速度を遅くするなど、多大な注意が必要であり、
この点でも作業者の疲労の増加を招き、この袋状収納体
の積み上げ作業の能率向上を見込み難い。
【0007】さらに、このように倉庫内に袋状収納体を
積み上げる作業の終了後には、運搬袋を所定の保管場所
まで運び、管理する必要があり、作業者に煩わしさを与
えやすい。
【0008】本発明は、上記した従来技術における実情
に鑑みてなされたもので、その目的は、袋状収納体に接
触する手作業の回数を減らすことができ、フォークリフ
トによる運搬時でも荷崩れを生じさせることがなく、ま
た、管理上の煩わしさを軽減させることができる袋状収
納体の運搬具を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明の請求項1に係る発明は、穀物等を収納した
複数の袋状収納体を同時に所定の位置まで運搬する際な
どに活用される袋状収納体の運搬具において、可撓性を
有し、基本形状が四角形状から成り、織布状の上側平坦
部と、この上側平坦部に一体に、かつ、該上側平坦部の
下方に設けられる織布状の下側平坦部とを含み、上記上
側平坦部と上記下側平坦部との間に空隙部を形成し得る
とともに、上記上側平坦部の縁部、及びこの縁部に対向
する上記下側平坦部の縁部の部分に、上記空隙部に連な
る開口部を有する基体と、可撓性を有し、展開時に井桁
状を形成するように、上記基体の上記下側平坦部の下側
に固定される4本の帯体から成り、これらの4本の帯体
のそれぞれが上記基体の外方に向かって延出する2つず
つの延出部を有し、これらの合計8つの延出部を吊り上
げることにより、上記基体を吊持可能な吊持体と、上記
基体とは別体に設けられ、剛性を有する平板状の板体か
ら成り、上記基体の上記基本形状とほぼ同形状に形成さ
れ、上記基体の上記開口部から上記空隙部に挿入される
補強体と、上記吊持体の4本の上記帯体の上記延出部の
うちの、上記基体の4つの角部のそれぞれを挾むように
配置される2つの延出部どうしを、それぞれ連結する複
数の連結部材と、これらの連結部材を一体的に固定する
固定手段とを備え、上記基体内に上記補強体を挿入した
状態で、上記基体の上記上側平坦部の上に上記袋状収納
体を載置し、上記固定手段を吊り上げ下げして該袋状収
納体を運搬する構成にしてある。
【0010】
【作用】本発明の請求項1に係る発明では、例えば車両
の荷台に積まれた複数の袋状収納体をフォークリフト上
に移し替えるに際しては、基体の開口部から空隙部内に
補強体を挿入し、可撓性の基体に補強体による剛性を付
与する。なお、基体の4つの角部のそれぞれを挾むよう
に配置される、吊持体を形成する帯体の延出部は、連結
部材によって予め固定されるが、これらの連結部材はま
だ固定手段によって固定されていない。また、吊持体を
形成する帯体の2つずつの延出部のそれぞれは、可撓性
を有するので、連結部材で連結した状態であっても、基
体の開口部をよけるよう撓ませることができ、基体の開
口部への補強体の挿入の妨げにはならない。
【0011】このように補強体を挿入した基体をフォー
クリフトのフォークの上に置き、手作業で車両の荷台の
袋状収納体を基体上に移し、この基体上においてできる
だけ隙間なくバランス良く配列し、所定段数積層する。
この状態で固定手段により、それぞれの連結部材を一体
に固定する。これにより、補強体が挿入された基体、吊
持体、連結部材、固定手段、及び複数の袋状収納体は、
底部が剛性を有する1つの荷物となって、フォークリフ
トのフォーク上に静止する。
【0012】この状態でフォークリフトを例えば、倉庫
内の入口付近まで移動させ、停止させる。ここで、一旦
固定手段による連結部材の固定を解き、基体の開口部付
近に位置する帯体の延出部を撓ませ、補強体を基体から
抜き取る作業が実施される。このような補強体の抜き取
りは、例えば専用の抜き取り装置によっておこなうこと
ができる。この場合、一般に倉庫の床は平坦なコンクリ
ート床に形成されており、補強体も板体から成ることか
ら、比較的容易に抜き取ることができる。補強体の抜き
取りの後には、再び固定手段により連結部材のそれぞれ
が一体に固定される。
【0013】なお、上述したフォークリフトの移動の
間、吊持体を形成する4つの帯体の合計8つの延出部に
より、基体の上に積層された袋状収納体の外側部分が移
動しないように規制される。また、連結部材によって、
基体の4つの角部のそれぞれを挾むように配置される帯
体の延出部どうしが連結された状態で、固定手段によっ
て固定されるので、帯体の延出部のそれぞれに張力が作
用し、その結果、基体の4つの角部のそれぞれには、互
いに対角上に位置する他の角部に向かう方向の力が作用
し、この力により基体上の袋状収納体は、互いに密着す
るように保持される。これにより、フォークリフトの移
動の間、袋状収納体の荷崩れの懸念がなく、安定した状
態で運搬することができる。
【0014】そして例えば、倉庫内に備えられる荷吊り
装置のフックを固定手段に係合させることにより、この
補強体が挿入された基体、吊持体、連結部材、固定手
段、及び複数の袋状収納体から成る1つの荷物を吊り上
げることができる。荷吊り装置によるフックの移動によ
り、吊り上げられたその荷物は、倉庫内の所定の位置ま
で運ばれる。フックと固定手段との係合を解くことによ
り、上述の1つの荷物は所定の位置に静止する。
【0015】以下同様にして、先に所定の位置に置かれ
た基体、吊持体、連結部材、固定手段、及び複数の袋状
収納体から成る1つの荷物の例えば隣の位置に、同様構
成の他の荷物が配列され、あるいは、これらの荷物の上
に別の荷物が積層される。すなわち、基体、吊持体、連
結部材、固定手段を含む運搬具から、複数の袋状収納体
が取り出されることなく、1つの荷物として、共に倉庫
内に積層される。
【0016】したがって、車両の荷台から複数の袋状収
納体を降ろし、フォークリフトの上に置いた基体の上
に、その降ろした袋状収納体を配列、積層する手作業は
必要とするものの、これらの袋状収納体を倉庫内の所定
の位置に、袋状収納体に触れる他の手作業を要すること
なく配置することができ、袋状収納体に触れる手作業の
回数を最少の回数とすることができる。
【0017】また、上述のように基体、吊持体、連結部
材、固定手段を含む運搬具は、袋状収納体と共に倉庫内
に配列、積層されるので、袋状収納体の積み上げ作業の
終了後であっても、これらの運搬具を倉庫内の別の保管
場所等で管理することは必要としていない。
【0018】なお、補強体を抜き取った後の基体は可撓
性を有するので、倉庫内の所定の位置に袋状収納体と共
に1つの荷物として配列し、積層した際に、上段に積層
された荷物の底部が適度に撓んで下段に位置する荷物の
上面に密着し、このため倉庫内における荷崩れを防ぐこ
とができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の袋状収納体の運搬具の実施例
を図に基づいて説明する。 図1〜図8は、本発明の一
実施例の説明図で、図1は本発明の袋状収納体の運搬具
の一実施例を展開して示した平面図、図2は図1に示す
実施例に備えられる吊持体を構成する帯体の先端部を拡
大して示した斜視図、図3は図1のA−A断面図、図4
は図1に示す実施例に備えられる基体の裏側を示す平面
図、図5は図1に示す実施例の運搬時の状態を示す正面
図、図6は図5に示す運搬時等に用いられる連結部材拘
束具を示す側面図、図7は図6に示す連結部材拘束具の
平面図、図8は図5に示す運搬時に袋状収納体に働く力
を説明する平面図である。
【0020】本実施例の運搬具は、基本構成として、図
1〜図4に示すように、補強体11を含む基体1と、こ
の基体1を吊持可能な吊持体6と、この吊持体6の上端
に連結される連結部材16,17,18,19とを備え
ると共に、図5〜図8に示すように、これらの連結部材
16,17,18,19を一体に固定する固定手段、例
えば連結部材拘束金具22とを備えている。これらにつ
いては後述する。また、本実施例の運搬具によって運搬
される袋状収納体20は、例えば米袋等の穀物袋から成
っている。
【0021】上述した基体1は、可撓性を有し、基本形
状が四角形状の例えば合成樹脂から成り、織布状の上側
平坦部2と、この上側平坦部2に一体に、かつ、上側平
坦部2の下方に設けられる織布状の下側平坦部3とを含
み、上側平坦部2と下側平坦部3との間に空隙部4を形
成し得るとともに、図1,3の上方に位置する上側平坦
部2の縁部、及びこの縁部に対向する下側平坦部3の縁
部の部分に、空隙部4に連なる開口部5を有する。すな
わち、袋状体を形成している。
【0022】上述した吊持体6は、可撓性を有し、図1
に示す展開時には井桁状を形成するように、基体1の下
側平坦部3の下側に固定される合成樹脂の4本の帯体
7,8,9,10から成り、これらの帯体7,8,9,
10のそれぞれが基体1の外方に向かって延出する2つ
ずつの延出部7a,7b,8a,8b,9a,9b,1
0a,10bを有し、図5に示すように、これらの合計
8つの延出部7a,7b,8a,8b,9a,9b,1
0a,10bを吊り上げることにより、基体1を吊持可
能になっている。4本の帯体7,8,9,10のうち、
2本の帯体7,8は、図1に示す基体1の所定の側縁1
aに平行に配置され、残りの2本の帯体9,10は、所
定の側縁1aに対して直交する方向に位置する別の側縁
1bに平行に配置してある。この吊持体6は、図1,4
に示すように、合成樹脂製の糸を用いた縫い付け部7
c,7d,8c,8d,9c,9d,10c,10dに
より、基体1の下側平坦部3に固定してある。
【0023】また、吊持体6を形成する帯体7,8,
9,10の延出部7a,7b,8a,8b,9a,9
b,10a,10bのそれぞれの端部には、図1,2に
示すように、後述する連結部材が係合する環状部7e,
7f,8e,8f,9e,9f,10e,10fを設け
てある。これらの環状部7e,7f,8e,8f,9
e,9f,10e,10fは、図2に例示するように、
帯体7,8,9,10の延出部7a,7b,8a,8
b,9a,9b,10a,10bのそれぞれの端部を屈
曲させて、合成樹脂の糸を用いた縫い付け部7g,7
h,8g,8h,9g,9h,10g,10hを設ける
ことにより作製してある。
【0024】図1,4に示す補強体11は、基体1と別
体に設けられ、剛性を有する例えば合成樹脂製の平板状
板体から成り、基体1の基本形状とほぼ同じ形状に形
成され、図3の矢印30で示すように、基体1の開口部
5から空隙部4に挿入可能になっており、また逆に、基
体1の空隙部4から開口部5を経て取り出し可能になっ
ている。この補強体11の先端部を図3に示すように、
基体1の内部の奥に位置する空隙部4の端部まで挿入さ
せた際、その先端部と反対側に位置する当該補強体11
の末端部が、開口部5が設けられる基体1の縁部(図1
の上側に位置する縁部)から所定寸法突出する突出部2
1を形成するように、基体1及び補強体11の形状寸法
を設定してある。この突出部21は、基体1に挿入され
た当該補強体11の抜き取りを容易にするために設けた
ものである。
【0025】また、上述した連結部材16,17,1
8,19は、図1,2,8に示すように、吊持体6の複
数の帯体7,8,9,10のうちの、基体1の4つの角
部12,13,14,15のそれぞれを挾むように配置
される帯体7,8,9,10の延出部7a,7b,8
a,8b,9a,9b,10a,10bどうしを、それ
ぞれ連結する。すなわち、連結部材16は、基体1の角
部12を挾む帯体7の延出部7aと帯体9の延出部9b
とを連結し、連結部材17は、基体1の角部13を挾む
帯体8の延出部8aと帯体9の延出部9aとを連結し、
連結部材18は、基体1の角部14を挾む帯体10の延
出部10aと帯体8の延出部8bとを連結し、連結部材
19は、基体1の角部15を挾む帯体7の延出部7bと
帯体10の延出部10bとを連結する。これらの連結部
材16,17,18,19は、図2にも例示するよう
に、前述した帯体7,8,9,10の延出部7a,7
b,8a,8b,9a,9b,10a,10bのそれぞ
れの端部に設けた該当する環状部7e,7f,8e,8
f,9e,9f,10e,10fに挿通される、例えば
合成樹脂製の紐状体から成っている。これらの連結部材
16,17,18,19、すなわち紐状体の端部のそれ
ぞれは、図2に例示するように、環状部7e,7f,8
e,8f,9e,9f,10e,10fから突出させた
部分と、該当する紐状体の他の部分とを互いに編み上げ
て形成した編み上げ部16a,16b等を介して固定し
たものから成っている。
【0026】また、上述した連結部材16,17,1
8,19を一体的に固定する固定手段は、例えば、図
5,6,7,8に示すように、連結部材16を掛止する
溝状の掛止部26、連結部材17を掛止する溝状の掛止
部23、連結部材18を掛止する溝状の掛止部24、連
結部材19を掛止する溝状の掛止部25を備えると共
に、図5に示す倉庫内に備えられる荷吊り装置のフック
27に係合可能な、例えばフック状の係合部28を備え
る連結部材拘束金具22から成っている。なお、係合部
28の下端は、ねじ部を有する軸と成っており、離脱可
能に螺合されている。
【0027】このように構成した実施例の運搬具は、以
下のようにして活用される。例えば図示しない車両の荷
台に積まれた複数の袋状収納体20をフォークリフト上
に移し替えるに際しては、図1,3に示すように、基体
1の開口部5から空隙部4内に補強体11を挿入し、可
撓性の基体1に補強体11による剛性を付与する。な
お、基体1の4つの角部12,13,14,15のそれ
ぞれを挾むように配置される、吊持体6を形成する帯体
7,8,9,10の延出部7a,7b,8a,8b,9
a,9b,10a,10bは、図8の二点鎖線で示すよ
うに、連結部材16,17,18,19によって予め固
定されるが、これらの連結部材16,17,18,19
は、従来のように基体1上に所定量の袋状収納体20を
積層し終えるまでは、固定手段すなわち連結部材拘束金
具22によって固定されない。また、吊持体6を形成す
る帯体7,8,9,10の延出部7a,7b,8a,8
b,9a,9b,10a,10bは、可撓性を有するの
で、連結部材16,17,18,19で連結した状態で
あっても、基体1の開口部5をよけるよう撓ませること
ができ、基体1の開口部5への補強体11の挿入の妨げ
にはならない。
【0028】このように補強体11を挿入した基体1を
フォークリフトのフォークの上に置き、手作業で図示し
ない車両の荷台の袋状収納体20を基体1上に移し、こ
の基体1上において、図8に例示するように、できるだ
け隙間なくバランス良く配列し、図5に示すように所定
段数積層する。この状態で、図8に示すように、連結部
材拘束金具22により、それぞれの連結部材16,1
7,18,19を一体に固定する。これにより、補強体
11が挿入された基体1、吊持体6、連結部材16,1
7,18,19、連結部材拘束金具22、及び複数の袋
状収納体20は、底部が剛性を有する1つの荷物となっ
て、フォークリフトのフォーク上に静止する。
【0029】この状態でフォークリフトを例えば、図示
しない倉庫内の入口付近まで移動させ、停止させる。こ
こで、一旦連結部材拘束金具22による連結部材16,
17,18,19の固定を解き、図1に示す基体1の開
口部5付近に位置する帯体7,8の延出部7a,8aを
撓ませ、補強体11を基体1から抜き取る作業が実施さ
れる。このような補強体11の抜き取りは、例えば専用
の抜取り装置によっておこなうことができる。この場
合、一般に倉庫の床は平坦なコンクリート床に形成され
ており、補強体11も板体から成ることから、比較的容
易に抜き取ることができる。補強体11の抜き取りの後
には、再び図8に例示するように、連結部材拘束金具2
2により連結部材16,17,18,19のそれぞれが
一体に固定される。 なお、上述したフォークリフトの
移動の間、吊持体6を形成する帯体7,8,9,10の
延出部7a,7b,8a,8b,9a,9b,10a,
10bにより、基体1の上に積層された袋状収納体20
の外側部分が移動しないように規制される。また、連結
部材16,17,18,19によって、基体1の4つの
角部12,13,14,15のそれぞれを挾むように配
置される帯体7,8,9,10の延出部7a,7b,8
a,8b,9a,9b,10a,10bどうしが連結さ
れた状態で、連結部材拘束部材22によって固定される
ので、帯体7,8,9,10の延出部7a,7b,8
a,8b,9a,9b,10a,10bのそれぞれに張
力が作用し、その結果、図8に示すように、基体1の4
つの角部12,13,14,15のそれぞれには、互い
に対角上に位置する他の角部に向かう方向の力Fが作用
し、この力Fの分力X,Yにより基体1上の袋状収納体
20は、互いにその側部が密着するように保持される。
これにより、フォークリフトの移動の間、袋状収納体2
0の荷崩れの懸念がなく、安定した状態で運搬すること
ができる。
【0030】そして例えば、図示しない倉庫内に備えら
れる荷吊り装置のフック27を連結部材拘束金具22の
係合部28に係合させることにより、この補強体11が
挿入された基体1、吊持体6、連結部材16,17,1
8,19、連結部材拘束金具22、及び複数の袋状収納
体20から成る1つの荷物を吊り上げることができる。
荷吊り装置によるフック27の移動により、吊り上げら
れたその荷物は、倉庫内の所定の位置まで運ばれる。フ
ック27と連結部材拘束金具22の係合部28との係合
を解くことにより、上述の1つの荷物は所定の位置に静
止する。この状態において、例えば連結部材拘束金具2
2から係合部28だけを離脱させ、荷物の上面を平坦状
に形成する。
【0031】以下同様にして、先に所定の位置に置かれ
た基体1、吊持体6、連結部材16,17,18,1
9、連結部材拘束金具22、及び複数の袋状収納体20
から成る1つの荷物の例えば隣の位置に、同様構成の他
の荷物が配列され、あるいは、これらの荷物の上に別の
荷物が積層される。すなわち、基体1、吊持体6、連結
部材16,17,18,19、連結部材拘束金具22を
含む運搬具から、複数の袋状収納体20が取り出される
ことなく、これらのものが1つの荷物として、共に倉庫
内に積層される。
【0032】したがって、図示しない車両の荷台から複
数の袋状収納体20を降ろし、フォークリフトの上に置
いた基体1の上に、その降ろした袋状収納体20を配
列、積層する手作業は必要とするものの、これらの袋状
収納体20を倉庫内の所定の位置に、袋状収納体20に
触れる他の手作業を要することなく配置することがで
き、袋状収納体20に触れる手作業の回数を最少の回数
とすることができる。
【0033】また、上述のように基体1、吊持体6、連
結部材16,17,18,19、連結部材拘束金具22
を含む運搬具は、袋状収納体20と共に図示しない倉庫
内に配列、積層されるので、袋状収納体20の積み上げ
作業の終了後であっても、これらの運搬具を倉庫内の別
の保管場所等で管理することは必要としていない。
【0034】なお、補強体11を抜き取った後の基体1
等は、可撓性を有するので、倉庫内の所定の位置に内部
に収納した袋状収納体20と共に1つの荷物として配列
し、積層した際に、上段に積層された荷物の底部が適度
に撓んで下段に位置する荷物の上面に密着するようにな
っている。
【0035】このように構成した実施例によれば、図示
しない車両の荷台から降ろし、フォークリフトで移動さ
せ、図示しない倉庫内に荷を積み上げる袋状収納体20
の積み上げ作業に際し、袋状収納体20に触れる手作業
は、車両の荷台から降ろした袋状収納体20をフォーク
リフトのフォークに置いた基体1上に配列し、積層する
手作業だけで済み、作業者の疲労を軽減できるととも
に、作業時間の短縮化を実現でき、作業能率を向上させ
ることができる。
【0036】また、フォークリフトのフォークに載置し
た荷物は、吊持体6の規制により袋状収納体20の荷崩
れを生じないことから、車両の荷台付近から倉庫まで移
動する際のフォークリフトの走行速度を比較的速くする
こともでき、また、フォークリフトの走行中の荷崩れの
不安がないことから、その荷崩れを注意する作業者の疲
労も招かず、この点でも作業能率を向上させることがで
きる。また、フォークリフトの走行中に荷崩れを生じな
いことから、基体1の上に例えば5段前後の複数段積層
させることもでき、この点でも倉庫内に保管される荷の
積み上げ作業の能率を向上させることができる。
【0037】さらに、本実施例の運搬具は、袋状収納体
20と一体的な荷物として倉庫内の所定の位置に積層さ
れるので、この運搬具に対する特別な管理の煩わしさを
作業者に与えない。
【0038】また、袋状収納体20と一体的な荷物とし
て倉庫内に積層される本実施例の基体1は、可撓性を有
するので、上段に積まれた荷物と下段に積まれた荷物と
の間に密着性を確保でき、倉庫内に複数の袋状収納体2
0を安定して積層させることができる。
【0039】上記実施例では、連結部材拘束金具22が
離脱可能なフック状の係合部28を備えているが、すな
わち、突起体を形成する係合部28を備えているが、こ
のような係合部28を設ける代りに、連結部材拘束金具
22の中央にフック27が係合可能な孔を形成し、突起
体を設けない構成にしてもよい。
【0040】
【発明の効果】本発明の各請求項に係る発明は、以上の
ように構成してあるので、下記に列挙する効果が得られ
る。
【0041】 袋状収納体に触れる手作業の回数を従
来に比べて減らすことができ、これに伴って従来に比べ
作業者の疲労を軽減できるとともに、作業時間の短縮化
を実現でき、作業能率を向上させることができる。
【0042】 フォークリフトによる運搬時でも荷崩
れを生じさせることがなく、したがって、フォークリフ
トの走行速度を比較的速くすることもでき、また、フォ
ークリフトの走行中に荷崩れの不安がないことから、そ
の荷崩れを注意する作業者の疲労も招かず、この点でも
作業能率を向上させることができ、さらに、フォークリ
フトの走行中に荷崩れを生じないことから、予め基体の
上に袋状収納体を比較的多くの段数積層させることがで
き、この点でも作業能率を向上させることができる。
【0043】 袋状収納体と一体的な荷物として倉庫
内等の所定の位置に積層されるので、この運搬具に対す
る特別な管理の煩わしさを作業者に与えない。
【0044】 袋状収納体と一体的な荷物として積層
される基体は、可撓性を有するので、倉庫内等において
上段に積まれた荷物と下段に積まれた荷物との間に密着
性を確保でき、これにより袋状収納体を倉庫内等に荷崩
れを生じることなく安定して積層させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の袋状収納体の運搬具の一実施例を展開
して示した平面図である。
【図2】図1に示す実施例に備えられる吊持体を構成す
る帯体の先端部を拡大して示した斜視図である。
【図3】図1のA−A断面図である。
【図4】図1に示す実施例に備えられる基体の裏側を示
す平面図である。
【図5】図1に示す実施例の運搬時の状態を示す正面図
である。
【図6】図5に示す運搬時等に用いられる連結部材拘束
具を示す側面図である。
【図7】図6に示す連結部材拘束具の平面図である。
【図8】図5に示す運搬時に袋状収納体に働く力を説明
する平面図である。
【符号の説明】
1 基体 1a 所定の側縁 1b 別の側縁 2 上側平坦部 3 下側平坦部 4 空隙部 5 開口部 6 吊持体 7 帯体 7a 延出部 7b 延出部 7c 縫い付け部 7d 縫い付け部 7e 環状部 7f 環状部 7g 縫い付け部 7h 縫い付け部 8 帯体 8a 延出部 8b 延出部 8c 縫い付け部 8d 縫い付け部 8e 環状部 8f 環状部 8g 縫い付け部 8h 縫い付け部 9 帯体 9a 延出部 9b 延出部 9c 縫い付け部 9d 縫い付け部 9e 環状部 9f 環状部 9g 縫い付け部 9h 縫い付け部 10 帯体 10a 延出部 10b 延出部 10c 縫い付け部 10d 縫い付け部 10e 環状部 10f 環状部 10g 縫い付け部 10h 縫い付け部 11 補強体 12 角部 13 角部 14 角部 15 角部 16 連結部材 16a 編み上げ部 16b 編み上げ部 17 連結部材 18 連結部材 19 連結部材 20 袋状収納体 21 突出部 22 連結部材拘束金具 23 掛止部 24 掛止部 25 掛止部 26 掛止部 27 フック 28 係合部 30 矢印
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 忠 北海道旭川市豊岡四条五丁目九番五号 株式会社 日星電機内 (72)発明者 藤原 忠昭 東京都江東区福住一丁目13番12号 株式 会社 日立東サービスエンジニアリング 内 (72)発明者 亀山 佳永 東京都江東区福住一丁目13番12号 株式 会社 日立東サービスエンジニアリング 内 (56)参考文献 特開 平4−294778(JP,A) 実開 平6−80693(JP,U) 実開 昭62−38887(JP,U) 実公 昭47−16366(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65D 88/22 B66C 1/16

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 穀物等を収納した複数の袋状収納体を同
    時に所定の位置まで運搬する際などに活用される袋状収
    納体の運搬具において、 可撓性を有し、基本形状が四角形状から成り、織布状の
    上側平坦部と、この上側平坦部に一体に、かつ、該上側
    平坦部の下方に設けられる織布状の下側平坦部とを含
    み、上記上側平坦部と上記下側平坦部との間に空隙部を
    形成し得るとともに、上記上側平坦部の縁部、及びこの
    縁部に対向する上記下側平坦部の縁部の部分に、上記空
    隙部に連なる開口部を有する基体と、 可撓性を有し、展開時に井桁状を形成するように、上記
    基体の上記下側平坦部の下側に固定される4本の帯体か
    ら成り、これらの4本の帯体のそれぞれが上記基体の外
    方に向かって延出する2つずつの延出部を有し、これら
    合計8つの延出部を吊り上げることにより、上記基体
    を吊持可能な吊持体と、上記基体とは別体に設けられ、 剛性を有する平板状の
    体から成り、上記基体の上記基本形状とほぼ同形状に形
    成され、上記基体の上記開口部から上記空隙部に挿入
    れる補強体と、 上記吊持体の4本の上記帯体の上記延出部のうちの、上
    記基体の4つの角部のそれぞれを挾むように配置される
    2つの延出部どうしを、それぞれ連結する複数の連結部
    材と、 これらの連結部材を一体的に固定する固定手段とを備
    え、 上記基体内に上記補強体を挿入した状態で、上記基体の
    上記上側平坦部の上に上記袋状収納体を載置し、上記固
    定手段を吊り上げ下げして該袋状収納体を運搬すること
    を特徴とする袋状収納体の運搬具。
  2. 【請求項2】 上記基体、及び上記吊持体が合成樹脂か
    ら成るとともに、上記吊持体を上記基体に縫い付け部に
    より固定したことを特徴とする請求項1記載の袋状収納
    体の運搬具。
  3. 【請求項3】 上記補強体の先端部を、上記基体内部の
    奥に位置する上記空隙部の端部まで挿入させた際、上記
    先端部と反対側に位置する当該補強体の末端部が、上記
    開口部が設けられる上記基体の上記縁部から所定寸法突
    出するように、上記基体及び上記補強体の形状寸法を設
    定したことを特徴とする請求項1または2記載の袋状収
    納体の運搬具。
  4. 【請求項4】 上記吊持体を形成する上記帯体の上記延
    出部のそれぞれの端部に環状部を設けるとともに、上記
    連結部材が上記環状部に挿通される紐状体から成ること
    を特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の袋状収納
    体の運搬具。
  5. 【請求項5】 上記環状部を、上記帯体の上記延出部の
    端部を屈曲させて縫い付けることにより形成したことを
    特徴とする請求項記載の袋状収納体の運搬具。
  6. 【請求項6】 連結部材のそれぞれが、合成樹脂で作製
    された紐状体から成るとともに、これらの紐状体のそれ
    ぞれの端部を該当する環状部に挿通させ、その環状部か
    ら突出させた紐状体の部分と、該当する紐状体の他の部
    分とを編み上げて固定したことを特徴とする請求項
    たは記載の袋状収納体の運搬具。
  7. 【請求項7】 上記固定手段が、上記連結部材のそれぞ
    れを掛止する掛止部と、所定の荷吊り装置に備えられる
    フックに係合可能な係合部とを有する連結部材拘束金具
    から成ることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記
    載の袋状収納体の運搬具。
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