JP2775606B2 - コルク模倣材を用いたミッドソールの製造方法及びその製品 - Google Patents

コルク模倣材を用いたミッドソールの製造方法及びその製品

Info

Publication number
JP2775606B2
JP2775606B2 JP32777295A JP32777295A JP2775606B2 JP 2775606 B2 JP2775606 B2 JP 2775606B2 JP 32777295 A JP32777295 A JP 32777295A JP 32777295 A JP32777295 A JP 32777295A JP 2775606 B2 JP2775606 B2 JP 2775606B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
midsole
cork
filler
mold
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP32777295A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09135705A (ja
Inventor
治滄 陳
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
CHIN KOSO
Original Assignee
CHIN KOSO
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by CHIN KOSO filed Critical CHIN KOSO
Priority to JP32777295A priority Critical patent/JP2775606B2/ja
Publication of JPH09135705A publication Critical patent/JPH09135705A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2775606B2 publication Critical patent/JP2775606B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一種のコルク模倣
材を用いたミッドソールの製造方法に関し、特にコルク
屑をその中のフィラーとなして成形するミッドソールの
製造方法であって、該方法により製造される重合体のミ
ッドソールの外表がコルク材で製造したものに酷似し、
コルクの外観に類似する視覚的な効果を有するほか、そ
の質量が軽く、柔軟であり、靱性に優れ、変形しにくい
優れた点を有するものに関し、また、加熱金型を用いた
射出成形を採用しコルク屑をフィラーとして含むミッド
ソールの製造方法であって、ゆえに経済的で生産効率を
高めることのできるものに関する。
【0002】
【従来の技術】現在市場にある靴のミッドソールには、
コルクを材料として裁断してシートとなし、さらにミッ
ドソールの外表面に接着してミッドソールの外表に古典
的な美観を持たせ、視覚的な効果を高めたものがある。
しかしこのようなミッドソールはコルクのシートが被覆
方式により貼着されているため、耐磨性が低く、コルク
のシートが剥がれやすかった。かといってミッドソール
全体をコルクで製造するとすれば、製造コストがかか
り、経済上の利益が得られないため、市場で見られる一
見コルク製のミッドソールがいずれも外表をコルクのシ
ートで被覆したものである原因となっている。
【0003】伝統的に、ミッドソールの製造方法は次の
二種に帰納する。 1.スラッシュ成形(slash molding)方
法: これはプラスチゾル(オルガノゾル)が加熱体に
接触すると固化する原理を応用したもので、プラスチゾ
ルを予熱した金型(多くはアルミ製)中に注入し、金型
壁と直接触れている部分のみを固化させ、数分後に流動
性を失っていない余分のゾルを流し出し、金型を蒸気加
熱した後、冷却して成形品を取り出す方法である。これ
が一般によく使用されるミッドソールの製造方法であ
り、ゴムミッドソール、合成ゴムミッドソールなどを製
造することができる。この方法は生産上、プラスチゾル
を金型中に入れ、さらに蒸気加熱するプロセスが必要で
あり、このため生産効率は高くなかった。また、この方
法では本発明のようなコルク屑フィラーを含むミッドソ
ールは製造できなかった。 2.ミッドソール裁断方法: 圧延により大面積のミッ
ドソール用シートを製造し、さらに裁断により必要なミ
ッドソールとなすもので、この方法は大量生産できる効
果を有してはいるが、あまり高級でないミッドソールの
生産に採用されるのに限られている。且つ裁断法は、材
料の廃棄部分が大きく、浪費を形成した。この方法は、
スポンジや布製の及びゴムのミッドソールを生産するこ
とができるが、上述の欠点により未来への発展方向であ
る軽く、柔軟で保護層が厚く価値が高いミッドソールの
製造には適用されるものではなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は加熱金型を用
いた射出成形によりミッドソールの生産を進行し、且つ
軽く、放熱性、靱性に優れたミッドソールを製造するこ
とをもくろんでなされたものである。本発明の目的は: 1.経済的なメリットがあり、生産効率を高めることが
できるミッドソールの製造方法を提供すること 2.外表がコルクの外観に酷似するほかに、質量が軽
く、柔軟で、保護層が厚く変形しにくいミッドソールの
製造方法を提供すること 3.ミッドソール上に皮革を貼着しやすく、且つ放熱効
果の高いミッドソールの製造方法を提供すること、以上
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、a.
ポリ塩化ビニル粉末を一定重量分数比でジオクチルフタ
レート(dioctyl phthatate,DO
P)を混合し、プラスチゾルを形成し、さらに得られた
プラスチゾルに一定重量%の、 1)ユリア樹脂:これは補強剤として重合体の強度を増
すのに用いられる 2)ステアリン酸:これは潤滑剤として、成形したミッ
ドソールの表面を光滑とし並びに型から成形品を取り出
しやすくするのに用いられる。 3)総合安定剤:これはステアリン酸カドミウム、ステ
アリン酸バリウムより組成されて重合体の劣化防止に用
いられる 4)スチレン:促進剤とされ、架橋反応を促進するのに
用いられる。以上を包括する添加剤を加えてオルガノゾ
ルとする。 c.得られたオルガノゾルにさらにフィラーを加えた
後、さらに加熱金型に射出して成形する。以上のa〜c
のステップを含み、加入するフィラーはコルク屑とし、
金型のキュア温度は100℃から240℃とし、且つそ
れぞれポリ塩化ビニル粉末80〜100重量%、ジオク
チルフタレート(dioctyl phthatat
e,DOP)40〜80重量%、コルク屑フィラー40
〜60重量%、スチレン5〜10重量%、ユリア樹脂2
〜6重量%、ステアリン酸カドミウム0.5〜3重量
%、ステアリン酸バリウム0.5〜3重量%、及びステ
アリン酸0.5〜2.5重量%としたことを特徴として
いる。
【0006】請求項2の発明では、各成分の割合を、ポ
リ塩化ビニル粉末を100重量%、ジオクチルフタレー
ト50重量%、スチレン8重量%、ユリア樹脂5重量
%、ステアリン酸カドミウム2.5重量%、ステアリン
酸バリウム2.5重量%、及びステアリン酸2重量%と
している。
【0007】請求項3の発明は、請求項1の方法により
製造されるミッドソールとしている。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明は一種のミッドソールの製
造方法に関するもので、該方法は、以下のa〜cのステ
ップを包括する。 a.ポリ塩化ビニル粉末を一定重量%で液状可塑剤であ
るジオクチルフタレート(dioctyl phtha
tate,DOP)混合し、プラスチゾルを形成する。 b.所得したプラスチゾルに一定重量%の添加剤を加え
てオルガノゾルとする。その中、該添加剤は、 1)ユリア樹脂:これは補強剤として重合体の強度を増
すのに用いられる 2)ステアリン酸:これは潤滑剤として、成形したミッ
ドソールの表面を光滑とし並びに型から成形品を取り出
しやすくするのに用いられる。 3)総合安定剤:これはステアリン酸カドミウム、ステ
アリン酸バリウムより組成されて重合体の劣化防止に用
いられる 4)スチレン:促進剤とされ、架橋反応を促進するのに
用いられる。以上を包括する。 c.得られたオルガノゾルにさらにフィラーを加えた
後、さらに加熱金型に射出し成形する。
【0009】本発明の主な特徴は、加入するフィラーを
コルク屑とし、金型のキュア温度は100℃から240
℃とし、且つ、ポリ塩化ビニル粉末80〜100重量
%、ジオクチルフタレート(dioctyl phth
atate,DOP)40〜80重量%、コルク屑フィ
ラー40〜60重量%、スチレン5〜10重量%、ユリ
ア樹脂2〜6重量%、ステアリン酸カドミウム0.5〜
3重量%、ステアリン酸バリウム0.5〜3重量%、及
びステアリン酸0.5〜2.5重量%からなるオルガノ
ゾルを材料とし、外表が本物のコルクの外観に酷似する
と共に、軽く、柔軟で、且つ放熱しやすいコルク模倣材
のミッドソールを製造することにある。また、この方法
は加熱金型を用いて射出成形することにより、ミッドソ
ールを製造が経済的に行え、その生産効率を上げること
ができる(10個/分)。
【0010】図1は本発明の方法により製造したミッド
ソールを用いた靴の分解斜視図である。この靴は、アッ
パー10、ミッドソール12及びアウトソール14を包
括している。
【0011】
【実施例】以下のA、Bのステップを経てミッドソール
を製造する。 A. オルガノゾルの準備: ポリ塩化ビニル粉末 100重量% ジオクチルフタレート 80重量% コルク屑フィラー 50重量% スチレン 8重量% ユリア樹脂 5重量% ステアリン酸カドミウム 2.5重量% ステアリン酸バリウム 2.5重量% ステアリン酸 2重量% 以上を均一に混合し、コルク屑フィラーを含むオルガノ
ゾルを得る。 B. ミッドソールの製造:Aで得られたオルガノゾル
を射出成形機のホッパー中に入れ、成形機中の加熱器を
加熱し(約180℃)て熱可塑化し、ノズルより金型内
に射出し、コルク屑フィラーを含むミッドソールを製造
する。
【0012】
【発明の効果】本発明のコルク模倣材を用いたミッドソ
ールの製造方法は、経済的であり、ミッドソールの生産
効率を高めることができ、実際には1分間に10個のミ
ッドソールを製造できる。そしてこの方法により生産さ
れるミッドソールはコルク屑フィラーを含み、軽く、強
靱であり、放熱しやすく、且つ変形しにくいという優れ
た点を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法で製造したミッドソールを用いた
靴の分解斜視図である。
【符号の説明】
10・・・アッパー 12・・・ミッドソール 14・
・・アウトソール

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a.ポリ塩化ビニル粉末を一定重量分数
    比でジオクチルフタレート(dioctyl phth
    atate,DOP)を混合し、プラスチゾルを形成
    し、さらに得られたプラスチゾルに一定重量%の、 1)ユリア樹脂:これは補強剤として重合体の強度を増
    すのに用いられる 2)ステアリン酸:これは潤滑剤として、成形したミッ
    ドソールの表面を光滑とし並びに型から成形品を取り出
    しやすくするのに用いられる。 3)総合安定剤:これはステアリン酸カドミウム、ステ
    アリン酸バリウムより組成されて重合体の劣化防止に用
    いられる 4)スチレン:促進剤とされ、架橋反応を促進するのに
    用いられる。以上を包括する添加剤を加え、オルガノゾ
    ルとする c.得られたオルガノゾルにさらにフィラーを加えた
    後、さらに加熱金型に射出して成形する、以上のa〜c
    のステップを含み、 加入するフィラーはコルク屑とし、金型のキュア温度は
    100℃から240℃とし、上記ポリ塩化ビニル粉末8
    0〜100重量%、ジオクチルフタレート(dioct
    yl phthatate,DOP)40〜80重量
    %、コルク屑フィラー40〜60重量%、スチレン5〜
    10重量%、ユリア樹脂2〜6重量%、ステアリン酸カ
    ドミウム0.5〜3重量%、ステアリン酸バリウム0.
    5〜3重量%、及びステアリン酸0.5〜2.5重量%
    としたことを特徴とする、請求項1に記載のコルク模倣
    材を用いたミッドソールの製造方法。
  2. 【請求項2】 各成分の割合は、ポリ塩化ビニル粉末を
    100重量%、ジオクチルフタレート50重量%、スチ
    レン8重量%、ユリア樹脂5重量%、ステアリン酸カド
    ミウム2.5重量%、ステアリン酸バリウム2.5重量
    %、及びステアリン酸2重量%としたことを特徴とす
    る、請求項1に記載のコルク模倣材を用いたミッドソー
    ルの製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1の方法により製造されたミッド
    ソール。
JP32777295A 1995-11-13 1995-11-13 コルク模倣材を用いたミッドソールの製造方法及びその製品 Expired - Lifetime JP2775606B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32777295A JP2775606B2 (ja) 1995-11-13 1995-11-13 コルク模倣材を用いたミッドソールの製造方法及びその製品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32777295A JP2775606B2 (ja) 1995-11-13 1995-11-13 コルク模倣材を用いたミッドソールの製造方法及びその製品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09135705A JPH09135705A (ja) 1997-05-27
JP2775606B2 true JP2775606B2 (ja) 1998-07-16

Family

ID=18202819

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32777295A Expired - Lifetime JP2775606B2 (ja) 1995-11-13 1995-11-13 コルク模倣材を用いたミッドソールの製造方法及びその製品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2775606B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09135705A (ja) 1997-05-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US2313985A (en) Method of molding plastics
US3420729A (en) Molded hollow plastic articles of manufacture rigidified with rigid resinous compositions and process for their manufacture
US3928693A (en) Composite article of fibers and resins
JP2775606B2 (ja) コルク模倣材を用いたミッドソールの製造方法及びその製品
KR20000003134A (ko) 코르크 모방재를 이용한 미드 솔의 제조 방법 및 그 제품
US20040041290A1 (en) Method for the production of at least one body and a pourable mixture for use in such a method
JPH10109357A (ja) 合成樹脂成形体の成形方法及びその成形装置
CN1241384A (zh) 仿软木材质鞋垫的制造方法
JPH03138147A (ja) 塩化ビニル樹脂成形品
TW239838B (en) Production process for cork-like shoepad
US1558505A (en) Method of producing rubber articles
CN1217355A (zh) 含有聚氯乙烯和苯二甲酸酯的热固性树脂组合物
CN101352276A (zh) 环保鞋垫及制造方法
JPS6057843B2 (ja) 靴底の製造法
WO2015113320A1 (zh) 一种软硬材料结合一体成型装置及其制造方法
JP2888596B2 (ja) 積層成形体およびその製造方法
JPH03143401A (ja) 靴底の製造方法
JPH03111427A (ja) 異形材の製法
JPS5854803B2 (ja) 靴底用半透用ゴム低発泡体の製造法
JP3009651U (ja) インソール
JPS6232903A (ja) 滑り止め付スポンジ靴底及びその製造方法
JP2000256461A5 (ja)
KR101531693B1 (ko) 멀티 컬러와 경도를 가지는 발포성형부츠의 제조방법
JPS6359847B2 (ja)
JPH10315258A (ja) 床用複合材とその製造方法。

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19980324