JP2774957B2 - 昇降可能な作業台 - Google Patents

昇降可能な作業台

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JP2774957B2
JP2774957B2 JP22821796A JP22821796A JP2774957B2 JP 2774957 B2 JP2774957 B2 JP 2774957B2 JP 22821796 A JP22821796 A JP 22821796A JP 22821796 A JP22821796 A JP 22821796A JP 2774957 B2 JP2774957 B2 JP 2774957B2
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義一 田林
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株式会社大阪タイユー
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、載置される重量物
の重さに応じて、載置面が昇降する作業台に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、斯種作業台としては、図5に示す
ものが知られている。これは把手(31)を具え、キャスタ
(33)を具えた基台(3)上に、一対の第1、第2アーム(9
1)(92)を中央で枢支した交差アーム機構(9)を左右に1
組ずつ配備する。各アーム(91)(92)の上端には、基台
(3)に平行なテーブル(2)が取り付けられる。第1アー
ム(91)は下端部が基台(3)に枢支され、上端部がテーブ
ル(2)下面に形成されたレール溝(22)に嵌まる。第2ア
ーム(92)は、下端部が基台(3)に形成されたレール溝(3
2)に嵌まり、上端部がテーブル(2)の下面に枢支されて
いる。第1アーム(91)と基台(3)の間には、圧縮バネ(9
0)が介装され、該圧縮バネ(90)により両アーム(91)(92)
は上向きに付勢されている。テーブル(2)に荷物(85)が
搭載されない無負荷状態では、両アーム(91)(92)は略9
0゜に直交している。
【0003】図6に示すように、テーブル(2)に荷物(8
5)を載置すると、荷物(85)の荷重により、両アーム(91)
(92)は夫々レール溝(22)(32)内を摺動しながら、下向き
に回転する。しかし、圧縮バネ(90)による弾性抵抗の為
に、下向き変位量は規制され、テーブル(2)は荷重に応
じた値だけ下がる。従って、かさ高で、重い荷物(85)を
載置したときにも、テーブル(2)の下がり過ぎが防止さ
れることで、床面(30)から荷物(85)先端までの高さが略
一定に設定される。複数の荷物(85)を重ねてテーブル
(2)上に載置した時に、各荷物(85)を上から順に取れ
ば、テーブル(2)の高さが徐々に上昇し、床面(30)から
荷物(85)上端までの高さは略一定に保たれる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図5に示す作業台(1)
では、無負荷状態では、第1アーム(91)の長手方向と圧
縮バネ(90)の荷重方向が直交しているから、荷物(85)が
載置されたときの第1アーム(91)の変位方向は、圧縮バ
ネ(90)の荷重方向に略一致している。従って、第1アー
ム(91)の変位量は、圧縮バネ(90)のバネ定数に比例す
る。しかし、既に荷物(85)が載置され、両アーム(91)(9
2)が下降した状態では、図6に示すように、第1アーム
(91)の変位方向と、圧縮バネ(90)の荷重方向はずれてい
る。両アーム(91)(92)の成す鋭角をαとすれば、第1ア
ーム(91)の変位方向に加わる圧縮バネ(90)の荷重は、本
来の弾性荷重にSinαを乗じた値となり、本来のバネ
荷重よりも小さくなる。即ち、圧縮バネ(90)により、テ
ーブル(2)に付与される上向きのモーメントは、無負荷
状態よりも、テーブル(2)が既に下降した状態の方が小
さくなる。従って、テーブル(2)に同じ荷重が加わった
場合に於いて、テーブル(2)が無負荷状態にあった場合
よりも、テーブル(2)が予め下がっていた場合の方が、
下向きの変位量が大きくなる。換言すれば、同一荷重を
加えても、テーブル(2)の初期位置により、変位量が異
なる問題がある。本発明は、テーブルの初期位置に拘ら
ず、同一荷重を加えた場合に、変位量を一定とすること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決する為の手段】基台(3)上に、リンク機構
を介して、テーブル(2)を設け、該テーブル(2)上の荷
物高さに拘らず、最上部の荷物の高さ位置を一定に保つ
作業台であって、リンク機構は、基台(3)上に互いに平
行に枢支された一対の下リンク板(4)(40)と、テーブル
(2)に互いに平行に枢支された一対の上リンク板(5)(5
0)と、上リンク板(5)(50)の自由端部を上端部に、下リ
ンク板(4)(40)の自由端部を下端部に夫々枢支連結する
取付けブラケット(6)を具え、取付けブラケット(6)内
には、テーブル昇降方向と直交方向に出没する押し棒(7
0)を外向きにバネ付勢した筒状ガイド(7)と、押し棒(7
0)の上下に夫々配備され、押し棒(70)の先端側に設けら
れた取付板(72)に夫々一端が取り付けられ、他端が上リ
ンク板(4)及び下リンク板(5)に取り付けられたチェー
ン、ワイヤ等の索体(8)とが具えられ、索体(8)が取り
付けられたリンク板(4)(5)の取付けブラケット(6)側
の基端外縁には、索体(8)が巻き付いて接し、リンク板
(4)(5)の枢支中心から索体(8)の巻付き方向に沿っ
て、半径が大きくなるように変化するカム面(55)が形成
されている。
【0006】
【作用及び効果】テーブル(2)を下降させると、索体
(8)が上リンク板(5)のカム面(55)に巻き付く。カム面
(55)は、リンク板(4)(5)の枢支中心から索体(8)の巻
付き方向に対して、半径が大きくなるように形成されて
いるから、上リンク板(5)が回転すると、索体(8)が引
張られる。筒状ガイド(7)の押し棒(70)が押し込まれる
ことによるバネ反発力により、テーブル(2)には上リン
ク板(5)の回転角に応じた上向きのモーメントが付与さ
れる。この結果、テーブル(2)に荷重を印加したことに
よるモーメントが大きくなっても、筒状ガイド(7)によ
りテーブル(2)に付与されるモーメントも大きくなるか
ら、上リンク板(5)の枢支部に付与されるモーメントは
全体として殆ど変らない。即ち、当初のテーブル(2)の
上下位置如何に拘らず、同一荷重をテーブル(2)に印加
したときの、テーブル(2)の下降量は一定に保たれる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本例に係わる作業台を、図
を用いて詳述する。図1は、作業台(1)の斜視図であ
り、図2は同上の側面図である。床面(30)にキャスタ(3
3)を介して載置され、把手(31)を具えた基台(3)上に
は、左右両側に支持ブラケット(20)(20)が立設してい
る。基台(3)の上方には、基台(3)に対して平行に昇降
するテーブル(2)が設けられている。本作業台(1)は、
両支持ブラケット(20)(20)及びテーブル(2)の両側に取
り付けられる機構に特徴があり、該機構は左右とも同様
であるので、以下の記載では正面から見て右側の機構に
ついて説明する。支持ブラケット(20)の側面には、一対
の平行な下リンク板(4)(40)が枢支され、該下リンク板
(4)(40)の自由端部は、テーブル(2)と基台(3)間に位
置する取付けブラケット(6)の下端部に枢支連結されて
いる。
【0008】テーブル(2)の側面には、一対の平行な上
リンク板(5)(50)が枢支され、該上リンク板(5)(50)の
自由端部は、取付けブラケット(6)の上端部に枢支され
ている。取付けブラケット(6)内には、テーブル昇降方
向と直交方向に出没する押し棒(70)を具えた筒状ガイド
(7)が設けられている。筒状ガイド(7)は筒体(71)内
に、圧縮バネ(90)を設けて、押し棒(70)を外向きに付勢
し、該押し棒(70)の先端部上下には、押し棒(70)に沿っ
て延びた索体(8)(8)の一端が夫々取り付けられる取付
板(72)が設けられている。上側の索体(8)は上リンク板
(5)の下端部に、下側の索体(8)は下リンク板(4)の上
端部に繋がっている。尚、索体(8)はチェーン、ケーブ
ル、ワイヤ等により形成される。
【0009】索体(8)が巻き付く上リンク板(5)の下端
面は、図4(a)に示すように、カム面(55)を形成してい
る。カム面(55)は、索体(8)の取付け部から索体(8)が
巻き付く方向に沿って曲率半径が徐々に大きくなって膨
らむ円弧面(56)と、該円弧面(56)の終端から直線状に延
びた傾斜面(57)とを具えている。下リンク板(4)も、上
端部にカム面(55)を形成している。
【0010】(昇降動作)図3に示すように、テーブル
(2)に荷物(85)を載置して、下向きの荷重を加えると、
上リンク板(5)(50)に押されて、取付けブラケット(6)
は左方に移動する。上リンク板(5)(50)及び下リンク板
(4)(40)は、取付けブラケット(6)との枢支部を中心
に、互いに反対方向に回転し、テーブル(2)は下がる。
このとき、図4(b)に示すように、索体(8)が取り付け
られた上リンク板(5)が、カム面(55)に索体(8)が巻き
付く方向に回転する。索体(8)が引っ張られて、押し棒
(70)が押し込まれ、該押し棒(70)は筒状ガイド(7)の筒
体(71)内の圧縮バネ(90)により、弾性反発力を受ける。
該反発力が索体(8)を介して、上リンク板(5)に伝わる
ことにより、テーブル(2)には上向きのモーメントが与
えられ、テーブル(2)は下降量を規制される。これによ
り、テーブル(2)に荷重が付与されたときは、該荷重に
応じたモーメントが、筒状ガイド(7)により付与される
から、テーブル(2)の下降量は略一定になる。尚、下リ
ンク板(4)も上リンク板(5)と同様に回転して、索体
(8)を引っ張る。
【0011】既にテーブル(2)に荷重が加わって、テー
ブル(2)が下降した状態から、更にテーブル(2)に荷重
を印加する場合は、図3に示す上リンク板(5)と垂直方
向とのなす角β2が、無負荷状態での角β1(図2参照)よ
りも大きい。テーブル(2)上の荷重により、上リンク板
(5)の枢支部に加わるモーメントMは、テーブル(2)
上の荷重に、Sinβ2を乗じた値に、上リンク板(5)
の腕長さを乗じたものである。従って、印加される荷重
値の総和が等しい場合は、予めテーブル(2)が下降した
状態からテーブル(2)に荷重を加える方が、モーメント
Mは大きく、本来のテーブル(2)の下降量は大きい。
【0012】本例に係わる作業台(1)では、図4(b)に
示すように、索体(8)がリンク板(4)(5)のカム面(55)
に巻き付くことにより、上リンク板(5)の回転角が大き
いほど、索体(8)を引張る量が多くなる。従って、押し
棒(70)が押し込まれる量が多くなり、筒体(71)内の圧縮
バネ(90)による弾性力が大きくなることに起因して、テ
ーブル(2)に与えられる上向きのモーメントは大きくな
る。この結果、荷重を印加したことによるモーメントM
が大きくなっても、筒状ガイド(7)により付与されるモ
ーメントも大きくなるから、上リンク板(5)の枢支部に
付与されるモーメントは全体として殆ど変らない。即
ち、当初のテーブル(2)の上下位置如何に拘らず、荷重
をテーブル(2)に印加したときの、テーブル(2)の下降
量は一定に保たれる。
【0013】上記の説明では、当初のテーブル(2)の上
下位置如何に拘らず、荷重をテーブル(2)に印加したと
きの、テーブル(2)の下降量が一定であるとしたが、荷
重を徐々に除去するときにも、当初のテーブル(2)の上
下位置如何に拘らず、テーブル(2)の上昇量は一定とな
る。
【0014】上記実施例の説明は、本発明を説明するた
めのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を限定
し、或は範囲を減縮する様に解すべきではない。又、本
発明の各部構成は上記実施例に限らず、特許請求の範囲
に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能であることは
勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる作業台の斜視図である。
【図2】同上の作業台の無負荷状態の側面図である。
【図3】同上の作業台に荷重を印加した状態の側面図で
ある。
【図4】(a)は無負荷状態の筒状ガイドの側面図、(b)は
テーブルに荷重が印加された状態の筒状ガイドの側面図
である。
【図5】従来の作業台の無負荷状態の側面図である。
【図6】同上の荷重を印加した状態の側面図である。
【符号の説明】
(2) テーブル (3) 基台 (4) 下リンク板 (5) 上リンク板 (6) 取付けブラケット (7) 筒状ガイド (8) 索体 (40) 下リンク板 (50) 上リンク板 (70) 押し棒

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基台(3)上に、リンク機構を介して、テ
    ーブル(2)を設け、該テーブル(2)上の荷物高さに拘ら
    ず、最上部の荷物の高さ位置を一定に保つ作業台であっ
    て、 リンク機構は、基台(3)上に互いに平行に枢支された一
    対の下リンク板(4)(40)と、テーブル(2)に互いに平行
    に枢支された一対の上リンク板(5)(50)と、上リンク板
    (5)(50)の自由端部を上端部に、下リンク板(4)(40)の
    自由端部を下端部に夫々枢支連結する取付けブラケット
    (6)を具え、 取付けブラケット(6)内には、テーブル昇降方向と直交
    方向に出没する押し棒(70)を外向きにバネ付勢した筒状
    ガイド(7)と、押し棒(70)の上下に夫々配備され、押し
    棒(70)の先端側に設けられた取付板(72)に夫々一端が取
    り付けられ、他端が上リンク板(4)及び下リンク板(5)
    に取り付けられたチェーン、ワイヤ等の索体(8)とが具
    えられ、 索体(8)が取り付けられたリンク板(4)(5)の取付けブ
    ラケット(6)側の基端外縁には、索体(8)が巻き付いて
    接し、リンク板(4)(5)の枢支中心から索体(8)の巻付
    き方向に沿って、半径が大きくなるように変化するカム
    面(55)が形成されたことを特徴とする作業台。
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CN110255459A (zh) * 2019-06-19 2019-09-20 郑州大学 一种大跨度的平面膜材窗的多功能试验装置

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