JP2773191B2 - カラー表示装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、表現可能な表示可能色の中から選択された
所定数の表示可能色によってカラー画像表示を行う、カ
ラーディスプレイ装置等のカラー表示装置に関する。

〔従来の技術〕

従来、このような装置では、カラーディスプレイ装置
は、一般的に一度に表示できる色数（表示可能色数）に
制約が加っているので、画面上に表現できる色数（表現
可能色数）と（表示可能色数）とが異なっており、この
ため画面に表示されるカラー画像に対し、上記カラーデ
ィスプレイ装置で表現可能な表現可能色の中から所定数
の共通の表示可能色を選んでカラーマップに登録し、さ
らにカレントカラーマップにセットすることによって、
複数の上記カラー画像を上記カレントカラーマップに登
録されている共通のカラーマップに応じて画面上のウィ
ンドウやリージョン（ウィンドウ内の画像表示領域）に
表示していた。

〔発明が解決しようとする課題〕

ところが、上記カラー表示装置では、画面上に表示さ
れるカラー画像はカレントカラーマップにセットされて
いる、共通のカラーマップ中の色で表示されるため、例
えば画像の色合いが全く異なる複数のカラー画像が存在
する場合には、カレントカラーマップにセットされる色
数では、画像の色合いを表現する色数がたりなくなっ
て、適切なカラー表示ができないという問題点があっ
た。

本発明は、上記問題点に鑑みなされたもので、表示可
能色に色数の制約が加わる場合でも全てのカラー画像が
共通のカレントカラーマップに限定されることなく、適
切な表現可能色を使用して表示できるカラー表示装置を
提供することを課題とする。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的を達成するために、この発明は、 表示手段で表現可能な複数の表現可能色の中から所望
の表示可能色を選択してカレントカラーマップに登録
し、前記表示手段に表示する画像を前記カレントカラー
マップに登録された表示可能色を用いてカラー表示する
カラー表示装置において、 前記表示手段に表示される各画像に対応してそれぞれ
の所望の表示可能色を設定する複数のカラーマップを記
憶するカラーマップ記憶手段と、 前記表示手段の所望の画像表示領域を選択指定する選
択指定手段と、 前記選択指定手段による所望の画像表示領域の選択指
定に対応して前記カラーマップ記憶手段に記憶された該
選択指定された領域に表示された画像に対応するカラー
マップを読み出し、該読み出したカラーマップで前記カ
レントカラーカラーマップを更新するカレントカラーマ
ップ更新手段と を具備することを特徴とする。

〔作用〕

選択指定手段により表示手段の所望の画像表示領域を
選択指定すると、該選択指定手段により選択指定された
所望の画像表示領域の画像に対応するカラーマップをカ
レントカラーマップ更新手段によりカラーマップ記憶手
段から読み出して該読み出したカラーマップで表示手段
に表示する画像の表示可能色を制御するカレントカラー
カラーマップを更新する。

このような構成によると、表示可能色の色数に制約が
加わる場合でも、全てのカラー画像が共通のカレントカ
ラーマップに限定されることなく、適切な表現色を使用
して表示することが可能になる。

〔実施例〕

本発明の実施例を第１図及至第５図の図面に基づき詳
細に説明する。

第１図は、本発明に係るカラー表示装置の概略構成を
示すブロック図である。図において、フレームバッファ
メモリ11は、カラーディスプレイ装置14で表現可能なレ
ッド、グリーン、ブルーの３原色の情報を各８ビットご
との表現可能色（約168万色）として記憶している。

実メモリ12は、カラー表示用の制御プログラムを記憶
すると共に、１ピクセル８ビットの表示可能色（256
色）で表現されるカラービットマップ（第２図（ａ）参
照）、１ピクセル４ビットの白黒16階調で表現される白
黒16階調ビットマップ（第２図（ｂ）参照）、各カラー
画像ごとに上記フレームバッファメモリ11から選択され
た240エントリ（各エントリは上記３原色をカラービッ
トマップの表示可能色（256色）で表現されている。）
のカラーマップ、上記カラーマップに対応した白黒16階
調の対応表を記憶している。なお、上記カラービットマ
ップは、対応する各カラー画像をIIT等のイメージスキ
ャナで読み込み、読み込んだカラーイメージをデジタル
サンプリングして256階調で表現して作成されており、
上記カラーマップは、レッド、グリーン、ブルーの３色
をカラービットマップに基づき、表現可能な240エント
リに振り分けて作成されている。

カラーディスプレイ制御部13は、複数のレジスタから
なるレジスタ群136aを有しており、後述するキーボード
15又はマウス16によって指示されたカラー画像に対応す
る240エントリのカラーマップをカレントカラーマップ
としてレジスタ群13aのレジスタにセットすると共に、
画面の大きさを示すフルスクリーン情報を他のレジスタ
にセットしており、上記レジスタの情報に応じてカラー
ディスプレイ装置14のカラー表示制御を行う。なお、上
記カレントカラーマップは、256のエントリからなり、
上記エントリのうち、０から15の16エントリを白黒16階
調としてシェアし、16から255の240エントリを上記カラ
ーマップの240色のカラーに使用する。

キーボード15又はマウス16は、カーソルの移動とマウ
スボタンのクリック又はメニューのクリックを行ってカ
ラー表示を行うカラー画像を指示している。

中央処理装置（CPU）17は、カラー表示用の制御プロ
グラムに基づき、上記各機器の動作制御を行っている。

次にCPU17のカラー表示制御の動作について第３図の
フローチャートに基づき説明する。なお、この実施例で
は、第４図に示すように、カラーディスプレイ装置の画
面上に表示されるカラー画像Ｂからカラー画像Ａにカラ
ー表示の指定を変更した場合について説明する。

上記カラー画像Ａ、Ｂに対しては、第５図に示すよう
に、実メモリ12にそれぞれカラービットマップ21a、31
b、白黒16階調ビットマップ21a、31b、240エントリのカ
ラーマップ22a、32b、上記カラーマップに対応した白黒
16階調の対応表23a、33bの情報が記憶されており、上記
各情報は、カラー表示制御での指示に応じたそれぞれの
カラー画像のデータ構造40中のポインタ機能の情報によ
って、指定することができるようになっている。

第３図において、まず、マウス16の移動に連動するカ
ーソルとマウスボタンによるカラー画像の指示或いはメ
ニューのクリックによるカラー画像の指示が検出される
と（ステップ101）、CPU17は上記指示された画像が新し
いカラー画像Ａに対するものかどうか判断する（ステッ
プ102）。なお、上記指示の検出は、例えばカラーディ
スプレイ装置14の画面上に表示されているカラー画像の
位置情報とカーソルの位置情報等を比較して行うことが
できる。

ここで、上記指示された画像が新しいカラー画像Ａで
ない場合には、再びステップ101に戻って、カラー画像
の指示の検出を行う。また、指示された画像が新しいカ
ラー画像Ａの場合には、カラー画像Ｂの白黒16階調のビ
ットマップ30b（第２図（ｂ）参照）が実メモリ12内に
あるかどうか判断する（ステップ103）。

ここで、上記カラー画像Ｂの白黒16階調のビットマッ
プ30bが実メモリ12内にある場合には、上記白黒16階調
のビットマップ30bは１ピクセル４ビットの圧縮された
情報で表現されているので、上記ビットマップ30bに対
して第２図（ｃ）に示すように、新たに４ビットを補完
して上記カラー画像Ｂの白黒による表示画像を生成する
（ステップ104）。そして、カラーディスプレイ制御部1
3は、上記補完された白黒16階調の情報のアドレスをレ
ジスタに取り込み、上記アドレスに応じて表示されてい
る上記カラー画像Ｂと上記補完された白黒16階調の表示
画像とを入れ替えて（ステップ105）、上記カラー画像
Ｂを白黒16階調の表示画像としてカラーディスプレイ装
置14の画面上に表示させる。次にCPU17は、新しいカラ
ー画像Ａが保持している240エントリカラーマップをカ
レントカラーマップにセットする（ステップ106）。す
なわち、240エントリカラーマップのアドレスをカラー
ディスプレイ制御部13のレジスタに格納させて、上記ア
ドレス応じてカラー画像Ａをカラーディスプレイ装置14
の画面上に表示させ、ステップ101に戻って、カラー画
像の指示に検出を行う。

また、ステップ103において、上記カラー画像Ｂの白
黒16階調のビットマップ30bが実メモリ12内に存在しな
い場合には、240エントリのカラーマップ32bに対応する
白黒16階調の対応表33bがあるかどうか判断する（ステ
ップ107）。

ここで、240エントリのカラーマップ32bに対応する白
黒16階調の対応表33bが実メモリ12内に存在する場合に
は、上記白黒16階調の対応表33bよって白黒16階調のビ
ットマップ30bを生成し（ステップ108）、ステップ104
に至って４ビットの補完を行い、上記動作を繰り返して
カラー画像Ａをカラーディスプレイ装置14の画面上に表
示させる。

また、ステップ107において、240エントリのカラーマ
ップ32bに対応する白黒16階調の対応表33bがない場合に
は、CPU17は上記カラー画像Ｂの240エントリのカラーマ
ップ32bを輝度、すなわち各エントリの３原色であるレ
ッド、グリーン及びブルーの色階調の組み合わせ、に応
じて白黒16階調に振り分け対応表33bを作成する（ステ
ップ105）。次に、上記対応表の作成が終了すると、ス
テップ108に至って上記作成した白黒16階調の対応表33b
によって白黒16階調のビットマップ30bを生成し、上記
動作を繰り返してカラー画像Ａをカラーディスプレイ装
置14の画面上に表示させる。

なお、実施例では、カラーマップの一部を白黒階調と
してシェアーして、指示されたカラー画像以外は常に白
黒表示しているが、本発明はこれのみに限らず、例えば
カラーマップの２色を白と黒でシェアーして、指示され
たカラー画像以外は常に白黒、すなわち“0"、“1"の２
値データにより、カラーイメージを白黒及び上記“0"、
“1"の２値データが交互に現れる中間色の場合には白黒
のメッシュによって表示することも可能である。この場
合には、白黒表示にカラーマップの２エントリだけを使
用すれば済むので、残りの254エントリを254色のカラー
に使用することができ、カラー表示により高画質にする
ことができる。

したがって、本発明では、実メモリに各カラー画像の
個々に対応するカラーマップを適切な表現可能色を使用
して作成、格納し、上記カラーマップをユーザ等の所望
のカラー画像指示に応じて当該指示されたカラー画像に
対応するカラーマップをカレントカラーマップにセット
することができるので、指示された特定のカラー画像の
みカラー表示し、その他の画像は白黒表示することがで
き、適切なカラーマップの表現可能色を使用して特定画
像をカラー表示させることができる。このため、表示可
能色の色数に制約のあるパソコン等でドキュメントレイ
アウトを行う場合等、必要なグラフィックのみをカラー
表示しながらドキュメントレイアウトを進めることがで
き、カラー写真やグラフィックを挿入してのドキュメン
トレイアウトが可能になる。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明では、カラーマップがカ
ラー画像に対応して配設されるので、全てのカラー画像
が共通のカレントカラーマップに限定されることなく、
適切なカラーマップの表現可能色を使用して表示させる
ことができ、カラー表示の操作性を向上させることがで
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係るカラー表示装置の概略構成を示す
ブロック図、第２図はビットマップのデータ構成を示す
図、第３図はカラー表示制御の動作を説明するためのフ
ローチャート、第４図はカラーディスプレイ装置の画面
を示す図、第５図は第１図で示した実メモリの記憶内容
を示す図である。 11……フレームバッファメモリ、12……実メモリ、13…
…カラーディスプレイ制御部、13a……レジスタ群、14
……カラーディスプレイ装置、15……キーボード、16…
…マウス、17……中央処理装置（CPU）、20a,30b……白
黒ビットマップ、21a,31b……カラービットマップ、22
a,32b……カラーマップ、23a,33b……白黒16階調の対応
表。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】表示手段で表現可能な複数の表現可能色の
   中から所望の表示可能色を選択してカレントカラーマッ
   プに登録し、前記表示手段に表示する画像を前記カレン
   トカラーマップに登録された表示可能色を用いてカラー
   表示するカラー表示装置において、 前記表示手段に表示される各画像に対応してそれぞれ所
   望の表示可能色を設定する複数のカラーマップを記憶す
   るカラーマップ記憶手段と、 前記表示手段の所望の画像表示領域を選択指定する選択
   指定手段と、 前記選択指定手段による所望の画像表示領域の選択指定
   に対応して前記カラーマップ記憶手段に記憶された該選
   択指定された領域に表示された画像に対応するカラーマ
   ップを読み出し、該読み出したカラーマップで前記カレ
   ントカラーカラーマップを更新するカレントカラーマッ
   プ更新手段と を具備することを特徴とするカラー画像表示装置。