JP2772932B2 - 2×2メカニカルバイパス光スイッチ - Google Patents

2×2メカニカルバイパス光スイッチ

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JP2772932B2
JP2772932B2 JP7031062A JP3106295A JP2772932B2 JP 2772932 B2 JP2772932 B2 JP 2772932B2 JP 7031062 A JP7031062 A JP 7031062A JP 3106295 A JP3106295 A JP 3106295A JP 2772932 B2 JP2772932 B2 JP 2772932B2
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知宏 吉川
信雄 鈴木
昭 土谷
清一 田沼
秀夫 間島
雪弥 船浪
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、光通信等に用いられ
る光ファイバ直接駆動型2×2メカニカルバイパス光ス
イッチに関するものである。
【0002】
【従来の技術】第1の従来例として、図5のタイプが挙
げられる。光ファイバ104〜107の4本のうち、2
本づつを、固定ブロック、可動ブロックに設けたV溝上
にそれぞれ固定する。各々のブロックは同じ平面上で高
さだしされ光ファイバ104、105の組と106、1
07組とが互いに対向するようになっている。可動ブロ
ックに組込まれた電磁石機構を駆動させ、各々のブロッ
クに固定された光ファイバからなる光軸に対して垂直方
向に、図5(a),(b)に示すように可動ブロックを
平行移動することで2×2バイパス光スイッチとしての
機能を満たしている。
【0003】図6に示した第2の従来例は、固定ブロッ
ク、可動ブロックに設けたV溝上に光ファイバをそれぞ
れ3本づつ固定し、そのうち図の配置で各々のブロック
に固定された光ファイバ1本づつを接続する。これは1
本のループ光ファイバ108でもよい。図5の説明と同
様の駆動原理で、図6(a)、(b)に示すように動作
させることにより2×2バイパス光スイッチとしての機
能を満たしている。
【0004】また、光ファイバを直接駆動して光路を切
り替える構造のメカニカル光スイッチは、構造が簡単で
あり、低挿入損失、小型化、低駆動電力が得られるとい
う特徴を有しており、例えば1×2の自己保持型の光ス
イッチが特公昭64−11925号公報にこのような構
造が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】例えば従来例1、2の
ような場合、光ファイバを固定したブロックそのものを
電磁石機構によって動かすため、光スイッチの形状が大
きくなってしまう。また、電磁石機構ということで自己
保持機能を実現しずらく消費電力が大きくなる。
【0006】従来例2では、ループ光ファイバを介した
接続ポートは、接続ヵ所が多くなり損失増加の原因にも
なる。また、構成部品も多くなるので構成が複雑にな
る。1×2の自己保持型の光スイッチはこのままでは2
×2光バイパススイッチとはならない。
【0007】
【課題を解決するための手段】2本の心線を円筒管に片
持ち梁状に互いに平行に固定し、各々の心線の先端近傍
に、所望の磁気特性を有する磁性体を心線長手方向に重
なり合わないようなずれた位置にそれぞれ固着した2本
の可動光ファイバと、各々の磁性体両端の磁極をそれぞ
れ単独に反転するために設けられた2つの中空ソレノイ
ドコイルと、各々の磁性体に対して光軸と垂直に磁気吸
引力を付与する2組の永久磁石対と、円柱部材の内部に
設けられた角穴に固定された2本の固定光ファイバと、
2本の可動ファイバからなる面と2本の固定ファイバか
らなる面とが垂直になるように円筒管及び円柱部材を整
列保持し、かつソレノイドコイル及び永久磁石を固定す
る円筒スリーブとにより構成し、2本の可動ファイバを
それぞれ単独に移動させるための2組の永久磁石対のう
ち、一組の永久磁石対は2本の静止光ファイバを結ぶ平
面方向及び該平面と垂直方向に配置し、もう一組の永久
磁石対は2本の静止光ファイバを結ぶ平面方向となるよ
うに配置することで、小型で低損失な2×2メカニカル
バイパス光スイッチを提供する。
【0008】
【作用】2個の磁性体が各々に対応する永久磁石対によ
って、吸引または反発されることにより、2本の可動光
ファイバのうち1本の可動光ファイバの先端は、角穴に
固定された2本の静止光ファイバのうち片方としか対向
せず、もう一本の可動光ファイバは、2本の所望する静
止光ファイバのいづれかとそれぞれ対向することにな
る。
【0009】
【実施例】以下に、この発明の2×2メカニカルバイパ
ス光スイッチの実施例を図に基づいて説明する。図1
は、本発明の2×2バイパス光スイッチの接続形態の一
例を示したものである。図1(a)のスルー状態と、図
1(b)のバイパス状態での接続が可能であり、第1の
ポート81が第3のポート83と接続するとき、第2の
ポート82は第4のポート84と接続し、第1のポート
81が第3のポート83あるいは第4のポート84のい
づれとも接続しないとき、第2のポート82は第3のポ
ート83と接続する。
【0010】図2、図3、図4は、第1および第2の光
ファイバ1、2の2本を1組とする入出力ポ−トと、第
3及び第4の光ファイバ3、4の2本を1組とする入出
力ポ−トとを持ち、第1の光ファイバ1が第3の光ファ
イバ3と接続するとき、第2の光ファイバ2は第4の光
ファイバ4と接続し、また第1の光ファイバ1が第3の
光ファイバ3あるいは第4の光ファイバ4のいづれとも
接続しないとき、第2の光ファイバは第3の光ファイバ
と接続する2×2メカニカルバイパス光スイッチの本発
明の第1の実施例である。
【0011】磁性体11、12をそれぞれ固着した第1
及び第2の光ファイバ1、2の基部を片持ち梁状に固定
した支持部材51と、磁性体11、12の両端の磁極を
反転するために設けられた中空ソレノイドコイル21、
22と、磁性体11、12に対して磁気吸引力を付与す
る2組の永久磁石対31a、31b、32a、32b
と、第3及び第4の光ファイバ3、4を中央の角穴(角
穴としては、通常4辺が等しい4角形のものが用いられ
る)に固定した整列部材52を整列保持し、さらにそれ
ぞれを固定する円筒スリ−ブ61から構成されている。
【0012】図8は、整列部材52の一例である。半円
柱部材52a、52bの平面部の中央に図示のようにV
溝が設けてある。2個の半円柱部材52a,52bを、
外径基準で平面部で合せると、精度の良い角穴53が構
成され、かつ、光ファイバの固定も容易になる。
【0013】図9は、可動ファイバを支持部材に固定し
たときの一例である。可動ファイバである第1及び第2
の光ファイバ1、2は、支持部材51の中央に片持ち梁
状に、間隔97をあけてかつ平行に保持されている。こ
の保持間隔97は、整列部材52を構成する半円柱部材
52a,52bを合わせたときにできる角穴53の間隔
よりも小さく、かつ、磁性体11、12の外径より大き
くする必要がある。さらに、第1及び第2の光ファイバ
1、2の先端近傍に固着された磁性体11、12はそれ
ぞれ光ファイバ1、2の長手方向に重なり合わないよう
にずれた位置に配置されている。すなわち、磁性体11
は永久磁石対31a、31bの磁界内にあり、磁性体1
2はもう一組の永久磁石対32a、32bの磁界内にあ
る。
【0014】図2において、中空ソレノイドコイル21
は磁性体11を、中空ソレノイドコイル12は磁性体1
2をそれぞれ包囲するように配置され、共に同方向に巻
かれている。永久磁石対31a、31bと永久磁石対3
2a、32bとは互いに同磁性方向( NS極が同じ向き
であるのを以下同磁性方向にあると定義する。)となる
ように、かつ磁極が光ファイバ1、2と概略平行になる
ように配置されている。
【0015】また、永久磁石31aは、第3及び第4の
光ファイバ3、4、の整列部材52に固定される部分の
角穴の対角とを結ぶ線方向に配置され、永久磁石31b
は上記対角とは別対角を結んだ線方向に配置されてい
る。永久磁石対32a、32bは第3及び第4の光ファ
イバ3、4の整列部材(中空柱状部材)52に固定され
た部分の角穴の対角を結ぶ線方向に、向かい合う極が互
いに逆磁性(NS極が逆向きであるのを以下逆磁性にあ
るとして表現することにする。) として対向配置されて
いる。第3及び第4の光ファイバ3、4は静止ファイバ
であり、整列部材52の中央を貫通する角穴53に、同
一方向から挿入され、かつ角穴53の対角にあたる2つ
の内角に沿ってそれぞれ固定されている。
【0016】支持部材51は、第1及び第2の光ファイ
バ1、2の支持部材51に固定された部分を含む平面と
第3及び第4の光ファイバ3、4の固定された部分とを
含む平面とが垂直になるように配置されている。すなわ
ち、この位置が第1及び第2の光ファイバに磁石31
a,31b,32a,32bから力を受けていない状態
であり、この位置を第1及び第2の光ファイバの中立の
位置として定義する。
【0017】また、中空ソレノイドコイル21、22
は、芯材71に巻かれている。さらに、芯材71に、支
持部材51と整列部材52を押し付けて固定することに
より、あらかじめ所定の長さで固定されていた第1の光
ファイバ1の先端は第3の光ファイバ3と、第2の光フ
ァイバ2の先端は第3及び第4の光ファイバ3、4の先
端と、角穴53中の内角に沿って所定の間隔を保ち固定
されている。
【0018】このスイッチの動作は以下に示す通りであ
る。中空ソレノイドコイル21、22の左右の端子に互
いに逆向きの電流を流すと、2個の磁性体11、12は
互いに逆方向に磁化され、例えば第1の光ファイバ1は
永久磁石31aの方に引き付けられ、第2の光ファイバ
2は永久磁石32bの方に引き付けられる。互いに逆方
向に引き付けられた第1の光ファイバ1は第3の光ファ
イバ3と、第2の光ファイバ2は第4の光ファイバ4
と、整列部材52の角穴に押し付けられ、角穴53の内
角で安定状態となり、さらに所定の間隔を隔てて対向接
続する。
【0019】さらに、中空ソレノイドコイル21、22
に流す電流の向きをそれぞれ変えると、中空ソレノイド
コイル21、22が発生する磁界の向きが反転し、磁性
体11、12はそれぞれ逆向きに磁化され磁性が反転す
る。それにより、第1の光ファイバ1は永久磁石31b
へ、第2の光ファイバ2は、永久磁石32aの方に引き
付けられ、第1の光ファイバは第3及び第4の光ファイ
バ3、4のいづれとも対向接続せず、第2の光ファイバ
2は第3の光ファイバ3と対向接続することになる。ま
た、電流を供給しない状態においても、磁性体11、1
2は永久磁石31b、32aに磁気的に吸引されている
ため、自己保持型のスイッチング動作を得ることができ
る。このとき、空中ソレノイドコイル21、22の巻く
方向、左右の端子の流す電流の向き、及び永久磁石31
a、31b、32a、32bの磁性及び配置がこの限り
でないことは、言うまでもない。
【0020】例えば、中空ソレノイドコイル21、22
が共に同方向に巻かれ、左右の端子に同方向の電流を流
した場合、永久磁石31a、32aと永久磁石31b、
32bとは互いに逆磁性方向となるように配置すれば同
様に2×2メカニカルバイパス光スイッチとしての動作
を行う。
【0021】また、中空ソレノイドコイル21、22が
共に逆方向に巻かれ、左右の端子に逆方向の電流を流し
た場合、永久磁石31a、32aと永久磁石31b、3
2bとは互いに逆磁性方向となるように配置すれば同様
に2×2メカニカルバイパス光スイッチとしての動作を
行う。
【0022】さらに、中空ソレノイドコイル21、22
が共に逆方向に巻かれ、左右の端子に同方向の電流を流
した場合、永久磁石31a、32aと永久磁石31b、
32bとは互いに同磁性方向となるように配置すれば同
様に2×2メカニカルバイパス光スイッチとしての動作
を行う。
【0023】図10は、永久磁石31a,31b,32
a,32b及び中空ソレノイドコイル21、22からの
磁界の外力を全く受けていないときの第1及び第2の光
ファイバ1、2の対と第3及び第4の光ファイバ3、4
の対との対向接続部の状態を、整列部材52を光ファイ
バの軸方向と垂直に切断したときの切断面である。
【0024】図11(a)は、図10と同じ切断面で、
第3及び第4の光ファイバ3、4側から整列部材52お
よび角穴53からみたものであり、切替動作中の第1及
び第2の光ファイバ1、2それぞれの軌跡92、93を
示している。図11(b)は、第1の光ファイバ1が第
3の光ファイバ3と、第2の光ファイバ2が第4の光フ
ァイバ4と対向接続された状態から、切替動作を開始す
る様子を示している。図11(b)に示すとおり、第1
の光ファイバ1には、永久磁石対からの吸引力、反発
力、及び光ファイバそのものの復元力からなる合力95
が働き、合力95と95との合力98の方へ動こうとす
る。第2の光ファイバ2には、光ファイバそのものの復
元力94、永久磁石対の吸引力、反発力、及び光ファイ
バそのものの復元力からなる合力95が働き、復元力9
4と合力95との合力96の方へ動こうとするので、切
替動作中においても、第1及び第2の光ファイバ1、2
同志が、ぶつかったり、絡まったりすることはない。
【0025】図12、13、14は、本発明の第2の実
施例である。第1および第2の光ファイバ1、2の2本
を1組とする入出力ポ−トと、第3及び第4の光ファイ
バ3、4の2本を1組とする入出力ポ−トとを持ち、第
1の光ファイバ1が第3の光ファイバ3と接続すると
き、第2の光ファイバ2は第4の光ファイバ4と接続
し、また第1の光ファイバ1が第4の光ファイバ4と接
続するとき、第2の光ファイバ2は第3の光ファイバ3
あるいは第4の光ファイバ4のいづれとも接続しない2
×2メカニカルバイパス光スイッチを示しており、永久
磁石31b、32bの配置以外、実施例1と構造は全く
同じである。
【0026】永久磁石31a、32aと永久磁石31
b、32bとは互いに同磁性方向となるように、かつ磁
極は光ファイバ1、2と概略平行になるように配置され
ている。また、永久磁石対31a、31bは第3及び第
4の光ファイバ3、4の整列部材52に固定された部分
の角穴の対角を結ぶ線方向に、向かい合う極が互いに逆
磁性になるように対向配置されている。永久磁石32a
は、第3及び第4の光ファイバ3、4の整列部材52に
固定される部分の角穴の対角とを結ぶ線方向に配置さ
れ、永久磁石32bは上記対角とは別対角を結んだ線方
向に配置されている。
【0027】このスイッチの動作は以下に示す通りであ
る。中空ソレノイドコイル21、22の左右の端子に互
いに逆向きの電流を流すと、2個の磁性体11、12は
互いに逆方向に磁化され、例えば第1の光ファイバ1は
永久磁石31aの方に引き付けられ、第2の光ファイバ
2は永久磁石32bの方に引き付けられる。このよう
に、1対の可動ファイバ1、2は常に、永久磁石対31
a、31bと32a、32bの互いに逆方向に運動する
ようになる。互いに逆方向に引き付けられた第1の光フ
ァイバ1は第3の光ファイバ3と対向接続し、第2の光
ファイバ2は第3及び第4の光ファイバ3、4のいづれ
とも対向接続しないことになる。
【0028】さらに、中空ソレノイドコイル21、22
に流す電流の向きをそれぞれ変えると、中空ソレノイド
コイル21、22が発生する磁界の向きが反転し、磁性
体11、12はそれぞれ逆向きに磁化され磁性が反転す
る。それにより、第1の光ファイバ1は、永久磁石31
bへ第2の光ファイバ2は、永久磁石32aの方に引き
付けられ、第1の光ファイバ1は、第4の光ファイバ4
と、第2の光ファイバ2は第3の光ファイバ3と、整列
部材52の角穴に押し付けられ、角穴53の内角で安定
状態となり、さらに所定の間隔を隔てて対向接続する。
また、電流を供給しない状態においても、磁性体11、
12は永久磁石31b、32aに磁気的に吸引されてい
るため、自己保持型のスイッチング動作を得ることがで
きる。
【0029】このとき、空中ソレノイドコイル21、2
2の巻く方向、左右の端子の流す電流の向き、及び永久
磁石31a、31b、32a、32bの磁性及び配置が
この限りではないことは、言うまでもない。例えば、中
空ソレノイドコイル21、22が共に同方向に巻かれ、
左右の端子に同方向の電流を流した場合、永久磁石31
a、32aと永久磁石31b、32bとは互いに逆磁性
方向となるように配置すれば同様に2×2メカニカルバ
イパス光スイッチとしての動作を行う。
【0030】また、中空ソレノイドコイル21、22が
共に逆方向に巻かれ、左右の端子に逆方向の電流を流し
た場合、永久磁石31a、32aと永久磁石31b、3
2bとは互いに逆磁性方向となるように配置すれば同様
に2×2メカニカルバイパス光スイッチとしての動作を
行う。
【0031】さらに、中空ソレノイドコイル21、22
が共に逆方向に巻かれ、左右の端子に同方向の電流を流
した場合、永久磁石31a、32aと永久磁石31b、
32bとは互いに同磁性方向となるように配置すれば同
様に2×2メカニカルバイパス光スイッチとしての動作
を行う。
【0032】実施例2においても、永久磁石31a,3
1b,32a,32b及び中空ソレノイドコイル21、
22の磁界からの外力を全く受けていないときの第1及
び第2の光ファイバ1、2の対と第3及び第4の光ファ
イバ3、4との対の対向接続部の状態を、整列部材52
を光ファイバの軸方向と垂直に切断した切断面は、図1
0に示すとおりである。
【0033】図15(a)は、図10と同じ切断面で、
第3及び第4の光ファイバ3、4側から整列部材52お
よび角穴53からみたものであり、切替動作中の第1及
び第2の光ファイバ1、2それぞれの軌跡を示してい
る。図15(b)は、第1の光ファイバ1が第4の光フ
ァイバ4と、第2の光ファイバ2が第3の光ファイバ3
と対向接続された状態から、切替動作を開始する様子を
示している。図15(b)に示すとおり、第1の光ファ
イバ1には、光ファイバそのものの復元力94、永久磁
石対の吸引力、反発力、及び光ファイバそのものの復元
力からなる合力95が働き、復元力94と合力95との
合力96の方へ動こうとし、第2の光ファイバ2には、
永久磁石対の吸引力、反発力、及び光ファイバそのもの
の復元力からなる合力95が働き、また合力95と95
との合力98の方へ動こうとするので、切替動作中にお
いても、第1及び第2の光ファイバ1、2同志が、ぶつ
かったり、絡まったりすることはない。
【0034】又、自己保持型の1×2光スイッチ110
を図7のように2個接続するものがある。図7(a),
(b)のように1×2光スイッチを切替え光路を変える
ことで、やはり2×2バイパス光スイッチを構成するこ
とができる。このような構成にしても従来例に比べれば
構成が簡単で消費電力も少なくすることができる。
【0035】2×2メカニカルバイパス光スイッチは、
図16(a)に示すような光ル−プ伝送網100(a)
における障害端末の切り離し用として用いられる。例え
ば、図16(b)のような通常伝送時では、ル−プ伝送
網を伝送してきた矢印で示した光情報A105は、2×
2メカニカルバイパス光スイッチ107を介し端末10
1内の受信器102で受信され、また端末101内の送
信器103から送信された光情報B106は、2×2メ
カニカルバイパス光スイッチ107を介してル−プ伝送
網に新たな情報として伝送される。これに対して、障害
端末切り離し時つまり図16(c)のような光バイパス
時には、ル−プ伝送網を伝送してきた光情報A105
は、2×2メカニカルバイパス光スイッチ107を介し
てそのまま光情報A105のままル−プ伝送網を伝送し
ていく。このとき、端末101内の送信器103からの
光情報B106は、2×2メカニカルバイパス光スイッ
チ107に入るが、2×2メカニカルバイパス光スイッ
チ107からは外へ出ていかないので、101内の受信
器102に直接受信されない構成となっている。
【0036】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、小型で低損失、低消費電力の2×2メカニ
カルバイパス光スイッチを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の2×2バイパス光スイッチの接続形態
を示した説明図である。
【図2】本発明の2×2バイパス光スイッチの代表的な
構成の第一の例における主要部材の配置及び作用を示し
た説明図である。
【図3】本発明の2×2バイパス光スイッチの第一の実
施例の斜視断面図である。
【図4】本発明の2×2バイパス光スイッチの第一の実
施例の斜視外観図である。
【図5】(a),(b)は従来の2×2バイパス光スイ
ッチの簡略構造図である。
【図6】(a),(b)は従来の2×2バイパス光スイ
ッチの簡略構造図である。
【図7】(a),(b)は本発明の2×2バイパス光ス
イッチの構成図である。
【図8】本発明の2×2バイパス光スイッチにおける、
整列部材の実施例を示す斜視図である。
【図9】本発明の2×2バイパス光スイッチにおける、
支持部材の実施例を示す斜視図である。
【図10】図3における第1、第2、第3及び第4の光
ファイバの固定部の配置関係を示した断面図である。
【図11】(a),(b)は整列部材断面を第3及び第
4の光ファイバ側から見た、本発明第1の実施例におけ
る第1及び第2の光ファイバの動作説明図である。
【図12】本発明の2×2バイパス光スイッチの代表的
な構成の第二の例における主要部材の配置及び作用を示
した説明図である。
【図13】本発明の2×2バイパス光スイッチの第二の
実施例の斜視断面図である。
【図14】本発明の2×2バイパス光スイッチの第二の
実施例の斜視外観図である。
【図15】(a),(b)は整列部材断面を第3及び第
4の光ファイバ側から見た、本発明第2の実施例におけ
る第1及び第2の光ファイバの動作説明図である。
【図16】(a),(b),(c)は本発明の2×2バ
イパス光スイッチ使用例を示した説明図である。
【符号の説明】
1 第1の光ファイバ 2 第2の光ファイバ 3 第3の光ファイバ 4 第4の光ファイバ 11 第1の磁性体 12 第2の磁性体 21 第1の中空ソレノイドコイル 22 第2の中空ソレノイドコイル 31a、31b、32a、32b 永久磁石 51 支持部材 52 整列部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田沼 清一 東京都江東区亀戸6丁目31番1号 セイ コー電子工業株式会社内 (72)発明者 間島 秀夫 東京都江東区亀戸6丁目31番1号 セイ コー電子工業株式会社内 (72)発明者 船浪 雪弥 東京都江東区亀戸6丁目31番1号 セイ コー電子工業株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G02B 26/08

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1及び第2の光ファイバの2本を1組
    とする入出力ポートと、第3及び第4の光ファイバの2
    本を1組とする入出力ポートとを持ち、該第1の光ファ
    イバが該第3の光ファイバと接続するとき、該第2の光
    ファイバは該第4の光ファイバと接続し、また該第1の
    光ファイバが該第3の光ファイバあるいは該第4の光フ
    ァイバのいづれとも接続しないとき、該第2の光ファイ
    バは、該第3の光ファイバと接続する2×2メカニカル
    バイパス光スイッチであって、 (a)貫通する角穴を持ち、かつ、該角穴の同一方向か
    ら挿入し該角穴の対角に当たる2つの内角に沿ってそれ
    ぞれ固定した前記第3及び前記第4の光ファイバと、前
    記第3及び前記第4の光ファイバの挿入方向と反対側か
    ら挿入された前記第1及び前記第2の光ファイバとを、
    前記第1の光ファイバの先端については前記第3の光フ
    ァイバの先端と、前記第2の光ファイバの先端について
    は前記第3及び前記第4の光ファイバの対の先端と、所
    定の間隔で該角穴中の内角に沿って対向整列せしめる整
    列部材と、 (b)前記第1及び第2の光ファイバの入出力ポートを
    離間させて片持ち梁状に分岐部を保持し、かつ、前記第
    1及び前記第2の光ファイバを含む平面と前記第3及び
    前記第4の光ファイバの前記整列部材に固定された部分
    を含む平面とが垂直になるように前記第1及び第2の光
    ファイバを中立配置する支持部材と、 (c)前記第1の光ファイバの先端近傍に固着された第
    1の磁性体と、前記第2の光ファイバの先端近傍で、該
    第1の磁性体と光ファイバ長手方向に重ならない位置に
    固着された第2の磁性体と、 (d)前記第1の磁性体を包囲するように配置された第
    1の中空ソレノイドコイルと、 (e)前記第2の磁性体を包囲するように配置された第
    2の中空ソレノイドコイルと、 (f)前記第1の磁性体及び前記第1の中空ソレノイド
    コイルの周囲に設けられ、かつ、向きが前記第1の光フ
    ァイバと概略平行になり、かつ、前記第3及び第4の光
    ファイバが固定される前記角穴の対角を結んだ線方向で
    第3の光ファイバが固定される側に配置された第1の磁
    石と、 (g)前記第1の磁性体及び前記第1の中空ソレノイド
    コイルの周囲に設けられ、かつ、向きが前記第1の光フ
    ァイバと概略平行になり、かつ、前記対角を結んだ線方
    向と別の方向で前記第1の光ファイバの中立位置方向に
    配置され、前記第1の磁石とはNS極の向きが逆である
    第2の磁石と、 (h)前記第2の磁性体及び前記第2の中空ソレノイド
    コイルを間に挟み、かつ、向きが前記第2の光ファイバ
    と概略平行になり、かつ、前記第3及び第4の光ファイ
    バが固定される前記角穴の対角を結んだ線方向にNS極
    の向きを互いに逆にして対向配置された第3、第4の永
    久磁石と、からなることを特徴とする2×2メカニカル
    バイパス光スイッチ。
  2. 【請求項2】 並列してなる第1及び第2の光ファイバ
    と、前記第1及び第2の光ファイバと端面を光軸方向に
    対向して設けられる同じく並列してなる第3及び第4の
    光ファイバとを持ち、該第1の光ファイバが該第3の光
    ファイバと接続するとき、該第2の光ファイバは該第4
    の光ファイバと接続し、また該第1の光ファイバが該第
    3の光ファイバあるいは該第4の光ファイバのいづれと
    も接続しないとき、該第2の光ファイバは、該第3の光
    ファイバと接続する2×2メカニカルバイパス光スイッ
    チであって、 (a)断面形状が4角である貫通穴を持ち、かつ、前記
    第3及び第4の光ファイバの各端部を該貫通穴の対角に
    当たる2つの内角に沿ってそれぞれ固定する中空柱状部
    材と、 (b)前記第1及び第2の光ファイバの端部を離間して
    片持ち梁状に固定し、かつ、前記第1及び前記第2の光
    ファイバを含む平面と前記第3及び前記第4の光ファイ
    バの前記中空柱状部材に固定された部分を含む平面とが
    垂直になるようにして、前記第1及び第2の光ファイバ
    の端部を前記貫通穴内に中立配置する支持部材と、 (c)前記第1の光ファイバの先端近傍に固着された第
    1の磁性体と、前記第2の光ファイバの先端近傍で、該
    第1の磁性体と光ファイバ軸方向に重ならない位置に固
    着された第2の磁性体と、 (d)前記第1、第2の磁性体を包囲するように各々配
    置された第1、第2の中空ソレノイドコイルと、 (e)前記第1の磁性体及び前記第1の中空ソレノイド
    コイルの周囲に設けられNS極の向きが光ファイバの軸
    方向において互いに逆向きの第1、第2の磁石であっ
    て、前記第1の中空ソレノイドに電流を流したとき前記
    対角を結んだ方向の第3の光ファイバのある側に前記第
    1の磁性体を吸引するための第1の磁石と、逆向きに電
    流を流した時前記第1の光ファイバの中立位置側に前記
    第1の磁性体を吸引させるための第2の磁石と、 (f)前記第2の磁性体及び前記第2の中空ソレノイド
    コイルの周囲に設けられNS極の向きが光ファイバの軸
    方向において互いに逆向きである第3、第4の磁石であ
    って、前記第1の光ファイバが前記第3の光ファイバと
    接続されている時は前記第2の中空ソレノイドに電流を
    流したとき前記対角方向の前記第4の光ファイバのある
    側へ前記第2の磁性体に磁気力を加えるように対向配置
    される第3及び第4の永久磁石と、からなることを特徴
    とする2×2メカニカルバイパス光スイッチ。
  3. 【請求項3】 前記第1の中空ソレノイドコイルと前記
    第2の中空ソレノイドコイルとが、同じ向きに巻かれ、
    かつ、連続した1本の線からなる中空ソレノイドコイル
    であり、かつ、前記第1及び第の永久磁石並びに前記
    及び第4の永久磁石とがそれぞれ互いにNS極が逆
    向きの方向となるように配置したことを特徴とする請求
    項1または2記載の2×2メカニカルバイパス光スイッ
    チ。
  4. 【請求項4】 前記第1の中空ソレノイドコイルと前記
    第2の中空ソレノイドコイルとが、中間部を境に逆向き
    に巻かれ、かつ、連続した1本の線からなる中空ソレノ
    イドコイルであり、かつ、第1及び第の永久磁石並び
    前記第及び第4の永久磁石とがそれぞれ互いにNS
    極が同じ向きとなるように配置したことを特徴とする請
    求項1または2記載の2×2メカニカルバイパス光スイ
    ッチ。
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