JP2772908B2 - 防水シート - Google Patents

防水シート

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JP2772908B2
JP2772908B2 JP6071281A JP7128194A JP2772908B2 JP 2772908 B2 JP2772908 B2 JP 2772908B2 JP 6071281 A JP6071281 A JP 6071281A JP 7128194 A JP7128194 A JP 7128194A JP 2772908 B2 JP2772908 B2 JP 2772908B2
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淳吉 相臺
克章 関原
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Nissin Kogyo Co Ltd
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Nissin Kogyo Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建築及び土木構築物等
の防水工事に用いる防水シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、建造物の防水工法として、アスフ
ァルトルーフィング、改質アスファルトルーフィング、
合成高分子シート等をアスファルトやその他の接着剤を
介して建造物に張り付ける工法が一般的に行われてい
る。
【0003】これら従来の防水工法にあって、下地構造
物の挙動により防水シートが破断したり、施工ミスによ
る接着不良により、あるいは防水シートの端末部から雨
水が侵入することにより、漏水を引き起こすことがしば
しば発生している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一旦発生した漏水を補
修するには、欠陥部を見出すための労力、補修の費用な
ど多大なものがある。また、地下防水等においては、欠
陥部の発見は事実上不可能であり、建造物内部から注入
防水材を注入する応急処置で対応しているのが実情であ
る。
【0005】本発明は、上記のような防水層の欠陥によ
る漏水を防止することができる防水シートを提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、不織布等の芯
材の両面にアスファルトを塗覆してアスファルト層を形
成したアスファルトルーフィングの前記アスファルト層
の片面に、繊維自体が吸水膨潤性を有する吸水性繊維を
用いた不織布を、該不織布の厚さの10〜30%前記ア
スファルト層を含浸させて、接着してなる防水シートで
ある。
【0007】 本発明において、アスファルト層は、ア
スファルトルーフィングの構成部分をなす層であり、不
織布等の各種芯材の両面にアスファルトが塗覆されるこ
とによりアスファルト層が形成される。吸水性繊維を用
いた不織布を接着する面と反対側のアスファルト層の表
面には、通常、タルク、珪砂、炭酸カルシウムなどの鉱
物質細粉を付着することが行われる。アスファルト層は
改質アスファルトを用いることもできる。
【0008】 本発明においては繊維自体が吸水膨潤性
を有する吸水性繊維を用いた不織布をアスファルト層に
接着する。吸水性繊維とは、吸水機能を備えた繊維をい
い、繊維に吸水性樹脂を付着ないしコーティングしたも
のと繊維自体が吸水膨潤性を有するものがあるが、本発
明においては繊維自体が吸水膨潤性を有する吸水性繊維
を用いる。不織布の間隙部に吸水性樹脂粉末等を充填す
ることにより吸水機能を与えるものは、吸水によって吸
水性樹脂が移動してしまい、漏水防止効果を持続させる
ことが難しいので不適当である。
【0009】上記観点から、本発明では吸水性繊維を用
いるものであり、さらには、繊維に吸水性樹脂を付着な
いしコーティングしたものよりも繊維自体が吸水膨潤性
を有するものの方が、確実に漏水防止効果を持続させる
ことができるので、より好ましい。このような繊維とし
ては、アクリル繊維の表層を加水分解し、芯層をなすア
クリル繊維の外側に吸水膨潤性を付与した表層をもつ二
層構造をなす吸水性繊維が挙げられる。繊維としての機
能と吸水ポリマーとしての機能との二つの機能をもつ複
合機能繊維であり、吸水により、直径が10倍以上にも
膨張し、吸水した水を充分に保持する。
【0010】本発明において、不織布としては、嵩高不
織布を用いることが好ましい。嵩高不織布は、柔軟で引
張り強さ、耐圧縮性、復元性等に優れ比較的肉厚で嵩高
なものである。乾式で吸水性繊維をランダムに集積して
製造することができ、繊維同士の固定を接着剤やヒート
セットによらず、ニードルパンチ法によることで嵩高な
ものが得られる。接着剤やヒートセットで固定すると不
織布がペーパーライクとなり、吸水膨潤性が阻害される
傾向があるが、嵩高不織布を用いることで吸水膨潤性を
充分に発揮させることができる。
【0011】不織布の目付は特に限定されるものではな
いが、用途(屋根、地下等)及び経済性を考慮すると、
通常、50〜200g/m2 の範囲のものが好ましく使
用できる。前記吸水性繊維に他の繊維を混ぜて不織布を
構成してもよい。
【0012】 本発明において、不織布に対するアスフ
ァルト層の含浸(浸透)は、不織布の厚さ全体に含浸さ
せるものではなく、不織布の厚さの一部に、すなわちア
スファルトが含浸されない厚さ部分を残して、含浸させ
るものである。含浸の程度は、使用する不織布の吸水性
能や目付、接着強度等の条件を考慮し、用途に応じて本
発明の作用効果を奏するべく決定されるものであり、
発明においては不織布の厚さの10〜30%の範囲であ
る。上記範囲より小さいと吸水膨張時にアスファルト層
と剥離するおそれがあり、アスファルト層と不織布とが
接着していないと漏水時の水流で不織布が移動したり、
アスファルト層と不織布の界面を水が浸透し、止水効果
が低下しやすい。また上記範囲より大きいと吸水膨張効
果が低下しやすい。
【0013】不織布に対するアスファルト層の含浸、接
着は、ルーフィング製造時、コーティングしたアスファ
ルトの温度が低下しないうちに、不織布を張り合わせ、
圧着することにより行うことができ、この時の温度を調
整することにより、アスファルト層の不織布に対する含
浸の厚さを容易に調整することができる。
【0014】
【作用】本発明の防水シートは建造物等の防水工事に用
いられ、防水層の欠陥部より浸入した水は吸水性繊維よ
りなる不織布に吸水、保持され、建造物内部への空隙部
は閉塞されて水の浸入が遮られ、また、不織布にアスフ
ァルト層を含浸させて接着したので両者は強固に一体化
されており、吸水により両者が剥離することなく、漏水
を防止できる。
【0015】
【実施例】JIS A6022に規定するストレッチル
ーフィング(AR)と、JISA6013に規定する改
質アスファルトルーフィング(MR)、吸水性不織布と
してアクリル繊維の表層を加水分解し、吸水膨潤性を付
与した二層構造を有する吸水性繊維(東洋紡製、商品名
ランシール)を用いた嵩高不織布(180g/m2 )を
使用し、各種試料を作成した。試料の中央に2cmの十
文字の切れ目を入れ、水圧試験を行い、漏水の有無と、
試験終了後のルーフィングと不織布の剥がれ及び不織布
の吸水の状況を観察した。水圧試験は1kg/cm3
1時間行った。
【0016】AR又はMRと上記嵩高不織布とを張り合
わせてアスファルト含浸厚さを0.2mm(10%)と
したもの並びにARと上記嵩高不織布とを張り合わせて
アスファルト含浸厚さを0.6mm(30%)としたも
のは、いずれも漏水は全く見られず、試験終了後の試料
状況に異状はなく、不織布のきわめて局部的な吸水でと
どまり、漏水防止効果がきわめて高いことが確認され
た。
【0017】ARと上記嵩高不織布とを張り合わせてア
スファルト含浸厚さを0.1mm(5%)としたものは
漏水はないが、ルーフィングと不織布に剥がれの徴候が
みられ、吸水範囲がやや広がっていた。ARと上記嵩高
不織布とを張り合わせてアスファルト含浸厚さを0.7
mm(35%)としたものは試験終了後の試料状況に異
状はなく、不織布のきわめて局部的な吸水でとどまって
いたが、50分経過後にわずかながら漏水がみられた。
したがって、上記の例では不織布に対するアスファルト
層の含浸の厚さは、不織布の厚さの10〜30%の範囲
が好ましい。
【0018】なお、ARと、吸水性樹脂を充填した不織
布(ポリプロピレンニードルパンチ品)とを張り合わせ
てアスファルト含浸厚さを0.6mm(30%)とした
ものは漏水はみられなかったものの、不織布の広い範囲
に吸水があり、前述のとおり吸水による樹脂の移動が生
じるため長期的な効果の持続は期待できない。
【0019】さらに、上記のMRと上記嵩高不織布とを
張り合わせてアスファルト含浸厚さを0.6mm(30
%)とした防水シートについて、その効果を確認するべ
く、日本建築学会「建築工事標準仕様書」JASS 8
「防水工事」に定める性能評価試験方法のうち水密試験
を行った。不織布は改質アスファルトルーフィングの幅
1mに対し、90cm幅のものを使用し、10cmは防
水シートの重ね部とした。この防水シートを水密試験用
箱の内側に張り、通常の防水と同様に、改質アスファル
トシートの重ね部は、トーチバーナーで溶接させながら
接着させた。施工が完了し水を張り、漏水のないことを
確認後、さらに防水シートに傷をつけ漏水が生じるか否
か確認したが、漏水は見られず、本発明による効果が確
認された。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る防水
シートによれば、防水層の欠陥等による漏水を防止する
ことができる。また、その製造も接着剤等を用いる必要
もなく容易であるのでその効果はきわめて大きい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B32B 1/00 - 35/00 E04D 5/00 - 5/14

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不織布等の芯材の両面にアスファルトを
    塗覆してアスファルト層を形成したアスファルトルーフ
    ィングの前記アスファルト層の片面に、繊維自体が吸水
    膨潤性を有する吸水性繊維を用いた不織布を、該不織布
    の厚さの10〜30%前記アスファルト層を含浸させ
    て、接着してなる防水シート。
  2. 【請求項2】 前記不織布は、芯層をなすアクリル繊維
    の外側に吸水膨潤性を備えた表層をもつ二層構造をなす
    吸水性繊維を用いた嵩高不織布である請求項1記載の防
    水シート。
  3. 【請求項3】 アスファルト層が改質アスファルトから
    なる請求項1又は2記載の防水シート
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JPS6136358U (ja) * 1984-07-31 1986-03-06 亀水化学工業株式会社 鋳造装置
NZ216353A (en) * 1985-06-05 1988-05-30 Univ Kentucky Res Found Manufacture of lac + fungi
JPS6428699A (en) * 1987-07-23 1989-01-31 Fujitsu Ltd Continuous voice recognition system
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