JP2772176B2 - 磁気ヘッドのアジマス調整方法 - Google Patents
磁気ヘッドのアジマス調整方法Info
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- JP2772176B2 JP2772176B2 JP24761391A JP24761391A JP2772176B2 JP 2772176 B2 JP2772176 B2 JP 2772176B2 JP 24761391 A JP24761391 A JP 24761391A JP 24761391 A JP24761391 A JP 24761391A JP 2772176 B2 JP2772176 B2 JP 2772176B2
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- Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は磁気ヘッドのアジマス調
整方法に係り、特に往復両方向に走行する磁気テープを
再生するステレオテープレコーダの磁気ヘッドのアジマ
ス調整方法に関する。
整方法に係り、特に往復両方向に走行する磁気テープを
再生するステレオテープレコーダの磁気ヘッドのアジマ
ス調整方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来より、図４に示す往復両方向再生用
のステレオテープレコーダの磁気ヘッドが知られてい
る。図４において、１は磁気ヘッド、２，３，４，５は
ヘッドコアである。２ａ，３ａ，４ａ，５ａ夫々はヘッ
ドギャップを示している。磁気テープ６は、図中Ａ，
Ａ’で示す往復両方向に走行する。Ａで示す方向を正方
向、Ａ’で示す方向を逆方向とする。
のステレオテープレコーダの磁気ヘッドが知られてい
る。図４において、１は磁気ヘッド、２，３，４，５は
ヘッドコアである。２ａ，３ａ，４ａ，５ａ夫々はヘッ
ドギャップを示している。磁気テープ６は、図中Ａ，
Ａ’で示す往復両方向に走行する。Ａで示す方向を正方
向、Ａ’で示す方向を逆方向とする。
【０００３】ヘッドコア２，３は正方向の２チャンネル
トラック再生用、ヘッドコア４，５は逆方向の２チャン
ネルトラック再生用である。ヘッドギャップ２ａにて再
生するチャンネルトラックをＣＨ１，ヘッドギャップ３
ａにて再生するチャンネルトラックをＣＨ２，ヘッドギ
ャップ４ａにて再生するチャンネルトラックをＣＨ３，
ヘッドギャップ５ａにて再生するチャンネルトラックを
ＣＨ４とする。
トラック再生用、ヘッドコア４，５は逆方向の２チャン
ネルトラック再生用である。ヘッドギャップ２ａにて再
生するチャンネルトラックをＣＨ１，ヘッドギャップ３
ａにて再生するチャンネルトラックをＣＨ２，ヘッドギ
ャップ４ａにて再生するチャンネルトラックをＣＨ３，
ヘッドギャップ５ａにて再生するチャンネルトラックを
ＣＨ４とする。
【０００４】磁気ヘッド１の磁気テープ６の正方向走行
時の供給側には、テープガイド７が磁気ヘッド１と一体
に配設され、磁気テープ６の走行位置を規制している。
また、磁気ヘッド１の磁気テープ６の逆方向走行時の供
給側には、テープガイド８が磁気ヘッド１と一体に配設
され、磁気テープ６の走行位置を規制している。
時の供給側には、テープガイド７が磁気ヘッド１と一体
に配設され、磁気テープ６の走行位置を規制している。
また、磁気ヘッド１の磁気テープ６の逆方向走行時の供
給側には、テープガイド８が磁気ヘッド１と一体に配設
され、磁気テープ６の走行位置を規制している。
【０００５】磁気ヘッド１は、ヘッドギャップ２ａ，３
ａ，４ａ，５ａがＡ，Ａ’で示す磁気テープ６の走行方
向に対して略直角となるよう、テープガイド７，８に対
してＢ，Ｂ’方向に傾きを可変調整（アジマス調整）出
来る構成とされている。磁気テープ６は、テープの全ト
ラック幅に対して単一のヘッドギャップにて、例えば１
０〔ｋＨｚ〕の音声信号が一定振幅で記録されている。
以下、これをテストテープと称する。
ａ，４ａ，５ａがＡ，Ａ’で示す磁気テープ６の走行方
向に対して略直角となるよう、テープガイド７，８に対
してＢ，Ｂ’方向に傾きを可変調整（アジマス調整）出
来る構成とされている。磁気テープ６は、テープの全ト
ラック幅に対して単一のヘッドギャップにて、例えば１
０〔ｋＨｚ〕の音声信号が一定振幅で記録されている。
以下、これをテストテープと称する。
【０００６】各チャンネルのヘッドギャップ２ａ，３
ａ，４ａ，５ａは直線性が整って形成されることが理想
であるが、一般には、図示の如く破線で示すような円弧
状に歪んで形成されることが多い。
ａ，４ａ，５ａは直線性が整って形成されることが理想
であるが、一般には、図示の如く破線で示すような円弧
状に歪んで形成されることが多い。
【０００７】図５は、従来の磁気ヘッドのアジマス調整
方法を行うための構成図である。以下、図５及び図５の
構成による従来の磁気ヘッドのアジマス調整方法につい
て説明する。
方法を行うための構成図である。以下、図５及び図５の
構成による従来の磁気ヘッドのアジマス調整方法につい
て説明する。
【０００８】図５に示す如く、ＣＨ１，ＣＨ２の再生出
力はフィルタアンプ９に供給される。フィルタアンプ９
は１０〔ｋＨｚ〕の周波数を選択増幅しレベルメータ１
０に出力する。レベルメータ１０は入力信号のレベルを
直読出来るよう構成されており、モニタ信号を出力し、
位相計１１に供給している。位相計１１は、入力信号の
位相差を直読出来るよう構成されている。
力はフィルタアンプ９に供給される。フィルタアンプ９
は１０〔ｋＨｚ〕の周波数を選択増幅しレベルメータ１
０に出力する。レベルメータ１０は入力信号のレベルを
直読出来るよう構成されており、モニタ信号を出力し、
位相計１１に供給している。位相計１１は、入力信号の
位相差を直読出来るよう構成されている。
【０００９】先ず、１０〔ｋＨｚ〕の信号が記録された
マスターテープ６をＡで示す正方向に走行させる。マス
ターテープ６の正方向（Ａ方向）に対応するＣＨ１，Ｃ
Ｈ２の再生信号のフィルタアンプ９の出力レベルをレベ
ルメータ１０により観測し、同時に夫々の再生信号の位
相の位相差を位相計１１により観測しながら、磁気ヘッ
ド１のマスターテープ６の走行方向に対する傾きを可変
調整（アジマス調整）する。
マスターテープ６をＡで示す正方向に走行させる。マス
ターテープ６の正方向（Ａ方向）に対応するＣＨ１，Ｃ
Ｈ２の再生信号のフィルタアンプ９の出力レベルをレベ
ルメータ１０により観測し、同時に夫々の再生信号の位
相の位相差を位相計１１により観測しながら、磁気ヘッ
ド１のマスターテープ６の走行方向に対する傾きを可変
調整（アジマス調整）する。
【００１０】ＣＨ１の出力レベルは、ヘッドコア２の図
示しないヘッドギャップの磁気テープ６走行方向に対す
る角度が９０〔ｄｅｇ〕の時最大となり、９０〔ｄｅ
ｇ〕からずれる程減少する。ＣＨ２についても同様であ
る。
示しないヘッドギャップの磁気テープ６走行方向に対す
る角度が９０〔ｄｅｇ〕の時最大となり、９０〔ｄｅ
ｇ〕からずれる程減少する。ＣＨ２についても同様であ
る。
【００１１】また、ＣＨ１，ＣＨ２の再生信号の位相差
は、磁気ヘッド１のアジマス調整によりヘッドコア２，
３の図示しないヘッドギャップのマスターテープ走行方
向に対する相対位置が１０〔ｋＨｚ〕の信号のマスター
テープ上での波長に相当する分だけずれる毎に０〔ｄｅ
ｇ〕から３６０〔ｄｅｇ〕まで連続して変化する。
は、磁気ヘッド１のアジマス調整によりヘッドコア２，
３の図示しないヘッドギャップのマスターテープ走行方
向に対する相対位置が１０〔ｋＨｚ〕の信号のマスター
テープ上での波長に相当する分だけずれる毎に０〔ｄｅ
ｇ〕から３６０〔ｄｅｇ〕まで連続して変化する。
【００１２】磁気ヘッド１のアジマスを可変調整しなが
らレベルメータ１０、位相計１１を観測し、ＣＨ１，Ｃ
Ｈ２夫々の再生信号の出力レベルが略最大となり、各Ｃ
Ｈの位相差が最小となる位置に磁気ヘッド１の傾きを調
整し設定する。アジマス調整が終了すると、磁気ヘッド
１とガイド７，８を接着剤で接着し固定する。
らレベルメータ１０、位相計１１を観測し、ＣＨ１，Ｃ
Ｈ２夫々の再生信号の出力レベルが略最大となり、各Ｃ
Ｈの位相差が最小となる位置に磁気ヘッド１の傾きを調
整し設定する。アジマス調整が終了すると、磁気ヘッド
１とガイド７，８を接着剤で接着し固定する。
【００１３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の磁
気ヘッドのアジマス調整方法では、テストテープの走行
方向に対応した２チャンネルのヘッドギャップによる再
生出力の位相差を検出し、この位相差が最小となるよう
に磁気ヘッドのテストテープの走行方向に対する傾きを
調整している。
気ヘッドのアジマス調整方法では、テストテープの走行
方向に対応した２チャンネルのヘッドギャップによる再
生出力の位相差を検出し、この位相差が最小となるよう
に磁気ヘッドのテストテープの走行方向に対する傾きを
調整している。
【００１４】従って、各チャンネルのヘッドギャップが
円弧状に歪んで形成されていると、従来方法によれば、
テストテープの走行方向とは逆方向再生用の２チャンネ
ルのヘッドギャップはアジマス角がずれて、その再生出
力の位相差が拡大する方向に調整されてしまうことにな
る。また、逆方向再生用の２チャンネルに対してアジマ
ス調整を行えば正方向のアジマス角がずれてしまう。
円弧状に歪んで形成されていると、従来方法によれば、
テストテープの走行方向とは逆方向再生用の２チャンネ
ルのヘッドギャップはアジマス角がずれて、その再生出
力の位相差が拡大する方向に調整されてしまうことにな
る。また、逆方向再生用の２チャンネルに対してアジマ
ス調整を行えば正方向のアジマス角がずれてしまう。
【００１５】このように、正逆両方向の各２チャンネル
の再生出力の位相差を共に少なく調整することが出来
ず、正方向の２チャンネルの再生出力の位相差と、逆方
向の２チャンネルの再生出力の位相差との差を少なく調
整することが出来ない問題があった。
の再生出力の位相差を共に少なく調整することが出来
ず、正方向の２チャンネルの再生出力の位相差と、逆方
向の２チャンネルの再生出力の位相差との差を少なく調
整することが出来ない問題があった。
【００１６】図６は、従来の磁気ヘッドのアジマス調整
方法を適用した磁気ヘッドの、正方向の２チャンネルの
再生出力の位相差と、逆方向の２チャンネルの再生出力
の位相差との差の一例の度数分布図である。図６におい
て、横軸は度数、縦軸は位相差の差を示している。
方法を適用した磁気ヘッドの、正方向の２チャンネルの
再生出力の位相差と、逆方向の２チャンネルの再生出力
の位相差との差の一例の度数分布図である。図６におい
て、横軸は度数、縦軸は位相差の差を示している。
【００１７】図６は、ＣＨ１，ＣＨ２の再生信号の位相
差が最小となるようにアジマス調整を行った場合の、Ｃ
Ｈ１，ＣＨ２の再生信号の位相差とＣＨ３，ＣＨ４の再
生信号の位相差との差を示している。この時、平均値は
−２１．１５〔ｄｅｇ〕、最大値は１００〔ｄｅｇ〕、
最小値は−９０〔ｄｅｇ〕、標準偏差値は２９．８４
〔ｄｅｇ〕であった。標本数は１００〔ｐｃｓ〕であ
る。
差が最小となるようにアジマス調整を行った場合の、Ｃ
Ｈ１，ＣＨ２の再生信号の位相差とＣＨ３，ＣＨ４の再
生信号の位相差との差を示している。この時、平均値は
−２１．１５〔ｄｅｇ〕、最大値は１００〔ｄｅｇ〕、
最小値は−９０〔ｄｅｇ〕、標準偏差値は２９．８４
〔ｄｅｇ〕であった。標本数は１００〔ｐｃｓ〕であ
る。
【００１８】また、アジマス角がずれるとアジマス損失
の増大により高周波領域の再生周波数特性が劣化する。
この再生周波数特性の劣化を補うために記録時のバイア
ス電流を少なくすると、記録時の歪特性が損なわれる問
題がある。
の増大により高周波領域の再生周波数特性が劣化する。
この再生周波数特性の劣化を補うために記録時のバイア
ス電流を少なくすると、記録時の歪特性が損なわれる問
題がある。
【００１９】従って、正逆両方向再生用のステレオテー
プレコーダに対しては、両方向の特性を均一に調整出来
ない欠点があった。
プレコーダに対しては、両方向の特性を均一に調整出来
ない欠点があった。
【００２０】上記の点に鑑み本発明では、往復両方向再
生用のステレオテープレコーダに対しても、磁気テープ
の正逆両走行方向に対して再生周波数特性と歪特性を損
なうことなく均一な音質に調整可能な、磁気ヘッドのア
ジマス調整方法を提供することを目的とする。
生用のステレオテープレコーダに対しても、磁気テープ
の正逆両走行方向に対して再生周波数特性と歪特性を損
なうことなく均一な音質に調整可能な、磁気ヘッドのア
ジマス調整方法を提供することを目的とする。
【００２１】
【課題を解決するための手段】上記の問題を解決するた
めに本発明では、図１に示す原理工程図によった。
めに本発明では、図１に示す原理工程図によった。
【００２２】即ち、磁気ヘッドの２チャンネル以上の幅
に相当するトラック幅に単一のヘッドギャップにて可聴
周波数で振幅一定の信号が第１及び第２のチャンネルト
ラックに記録された磁気テープを走行させる工程２１
と、磁気テープの第１及び第２のチャンネルトラックを
磁気ヘッドにより同時に再生する工程２２と、第１及び
第２のチャンネルの再生信号の信号レベルが略最大とな
り第１のチャンネルの再生信号の位相と第２のチャンネ
ルの再生信号の位相との位相差が略最小となるよう磁気
ヘッドの磁気テープの走行方向に対する角度を可変調整
する工程２３とを具備してなる磁気ヘッドのアジマス調
整方法において、第１のチャンネルトラックは磁気テー
プの正方向走行時に記録再生されるトラックに設定し、
第２のチャンネルトラックは磁気テープの逆方向走行時
に記録再生されるトラックに設定してアジマス調整する
よう構成したものである。
に相当するトラック幅に単一のヘッドギャップにて可聴
周波数で振幅一定の信号が第１及び第２のチャンネルト
ラックに記録された磁気テープを走行させる工程２１
と、磁気テープの第１及び第２のチャンネルトラックを
磁気ヘッドにより同時に再生する工程２２と、第１及び
第２のチャンネルの再生信号の信号レベルが略最大とな
り第１のチャンネルの再生信号の位相と第２のチャンネ
ルの再生信号の位相との位相差が略最小となるよう磁気
ヘッドの磁気テープの走行方向に対する角度を可変調整
する工程２３とを具備してなる磁気ヘッドのアジマス調
整方法において、第１のチャンネルトラックは磁気テー
プの正方向走行時に記録再生されるトラックに設定し、
第２のチャンネルトラックは磁気テープの逆方向走行時
に記録再生されるトラックに設定してアジマス調整する
よう構成したものである。
【００２３】
【作用】上記の本発明によれば、磁気テープの正方向走
行時に記録再生される第１のチャンネルトラックと磁気
テープの逆方向走行時に記録再生される第２のチャンネ
ルトラックの再生信号の位相差により磁気ヘッドの磁気
テープの走行方向に対する角度の可変調整を行うので、
磁気テープの走行方向に対応した２チャンネルの再生信
号の位相差と、磁気テープの走行方向と逆方向に対応し
た２チャンネルの再生信号の位相差夫々の差とを少なく
することが出来る。
行時に記録再生される第１のチャンネルトラックと磁気
テープの逆方向走行時に記録再生される第２のチャンネ
ルトラックの再生信号の位相差により磁気ヘッドの磁気
テープの走行方向に対する角度の可変調整を行うので、
磁気テープの走行方向に対応した２チャンネルの再生信
号の位相差と、磁気テープの走行方向と逆方向に対応し
た２チャンネルの再生信号の位相差夫々の差とを少なく
することが出来る。
【００２４】
【実施例】次に本発明の実施例について図面と共に説明
する。
する。
【００２５】図２は、本発明の一実施例を行うための構
成図である。以下、図２及び図２の構成による従来の磁
気ヘッドのアジマス調整方法について説明する。同図
中、図５と同一構成部分には同一符号を付し、その説明
は省略する。
成図である。以下、図２及び図２の構成による従来の磁
気ヘッドのアジマス調整方法について説明する。同図
中、図５と同一構成部分には同一符号を付し、その説明
は省略する。
【００２６】図２に示す如く、マスターテープ６（磁気
テープ）の正方向（Ａ方向）走行に対応するＣＨ１（第
１のチャンネルトラック）の出力と、マスターテープ６
の逆方向走行に対応するＣＨ４（第２のチャンネルトラ
ック）の出力とがフィルタアンプ９に供給されている。
テープ）の正方向（Ａ方向）走行に対応するＣＨ１（第
１のチャンネルトラック）の出力と、マスターテープ６
の逆方向走行に対応するＣＨ４（第２のチャンネルトラ
ック）の出力とがフィルタアンプ９に供給されている。
【００２７】マスターテープ６をＡで示す正方向に走行
させ（工程２１）、ＣＨ１，ＣＨ４夫々の再生信号を出
力し（工程２２）、磁気ヘッド１のアジマスを可変調整
しながらレベルメータ１０、位相計１１を観測し、ＣＨ
１，ＣＨ４夫々の再生信号の出力レベルが略最大とな
り、各ＣＨの位相差が最小となる位置に磁気ヘッド１の
傾きを調整し設定する（工程２３）。
させ（工程２１）、ＣＨ１，ＣＨ４夫々の再生信号を出
力し（工程２２）、磁気ヘッド１のアジマスを可変調整
しながらレベルメータ１０、位相計１１を観測し、ＣＨ
１，ＣＨ４夫々の再生信号の出力レベルが略最大とな
り、各ＣＨの位相差が最小となる位置に磁気ヘッド１の
傾きを調整し設定する（工程２３）。
【００２８】図３は、本発明の一実施例を適用した磁気
ヘッドの、正方向の２チャンネルの再生出力の位相差
と、逆方向の２チャンネルの再生出力の位相差との差の
度数分布図である。図３において、横軸は度数、縦軸は
位相差の差を示している。
ヘッドの、正方向の２チャンネルの再生出力の位相差
と、逆方向の２チャンネルの再生出力の位相差との差の
度数分布図である。図３において、横軸は度数、縦軸は
位相差の差を示している。
【００２９】図３は、ＣＨ１，ＣＨ４の再生信号の位相
差が最小となるようにアジマス調整を行った場合の、Ｃ
Ｈ１，ＣＨ２の再生信号の位相差とＣＨ３，ＣＨ４の再
生信号の位相差との差を示している。この時、平均値は
−２１．７０〔ｄｅｇ〕、最大値は５５〔ｄｅｇ〕、最
小値は−９０〔ｄｅｇ〕、標準偏差値は２４．１８〔ｄ
ｅｇ〕であった。標本数は１００〔ｐｃｓ〕である。
差が最小となるようにアジマス調整を行った場合の、Ｃ
Ｈ１，ＣＨ２の再生信号の位相差とＣＨ３，ＣＨ４の再
生信号の位相差との差を示している。この時、平均値は
−２１．７０〔ｄｅｇ〕、最大値は５５〔ｄｅｇ〕、最
小値は−９０〔ｄｅｇ〕、標準偏差値は２４．１８〔ｄ
ｅｇ〕であった。標本数は１００〔ｐｃｓ〕である。
【００３０】以上のように、従来のアジマス調整方法に
比べると標準偏差値が約２０〔％〕減少し、最大値も約
半分になっている。
比べると標準偏差値が約２０〔％〕減少し、最大値も約
半分になっている。
【００３１】上記のとおり本実施例によれば、マスター
テープ６の正方向走行方向に対応するチャンネル（ＣＨ
１）とマスターテープ６の逆方向走行方向に対応するチ
ャンネル（ＣＨ４）の再生信号の位相差により磁気ヘッ
ドの磁気テープの走行方向に対する角度の可変調整を行
うことにより、マスターテープ６の正方向走行方向に対
応した２チャンネル（ＣＨ１，ＣＨ２）の再生信号の位
相差と、マスターテープ６の逆方向走行に対応した２チ
ャンネル（ＣＨ３，ＣＨ４）の再生信号の位相差夫々の
差を少なくすることが出来る。
テープ６の正方向走行方向に対応するチャンネル（ＣＨ
１）とマスターテープ６の逆方向走行方向に対応するチ
ャンネル（ＣＨ４）の再生信号の位相差により磁気ヘッ
ドの磁気テープの走行方向に対する角度の可変調整を行
うことにより、マスターテープ６の正方向走行方向に対
応した２チャンネル（ＣＨ１，ＣＨ２）の再生信号の位
相差と、マスターテープ６の逆方向走行に対応した２チ
ャンネル（ＣＨ３，ＣＨ４）の再生信号の位相差夫々の
差を少なくすることが出来る。
【００３２】尚、上記実施例ではマスターテープ６の走
行方向に対応するＣＨ１とマスターテープ６の走行方向
と逆方向に対応するＣＨ４の再生信号のレベルと位相差
により磁気ヘッドの角度の可変調整を行っているが、Ｃ
Ｈ２とＣＨ３の再生信号の位相差により可変調整を行っ
ても同様の効果が得られることは言うまでもない。
行方向に対応するＣＨ１とマスターテープ６の走行方向
と逆方向に対応するＣＨ４の再生信号のレベルと位相差
により磁気ヘッドの角度の可変調整を行っているが、Ｃ
Ｈ２とＣＨ３の再生信号の位相差により可変調整を行っ
ても同様の効果が得られることは言うまでもない。
【００３３】また、ＣＨ１，ＣＨ２，ＣＨ３，ＣＨ４の
再生信号のレベルと位相差を同時に観測出来るように構
成し、ＣＨ１，ＣＨ２の再生信号の位相差と、ＣＨ３，
ＣＨ４の再生信号の位相差双方が最小となるように磁気
ヘッドの傾きを調整し設定しても構わない。
再生信号のレベルと位相差を同時に観測出来るように構
成し、ＣＨ１，ＣＨ２の再生信号の位相差と、ＣＨ３，
ＣＨ４の再生信号の位相差双方が最小となるように磁気
ヘッドの傾きを調整し設定しても構わない。
【００３４】
【発明の効果】上述の如く本発明によれば、磁気テープ
の往復両走行方向に対して再生周波数特性と歪特性を損
なうことなく磁気ヘッドのアジマス調整を行うことが出
来るので、これを往復両方向再生用のステレオテープレ
コーダに適用すれば、磁気テープの往復両方向の再生特
性をどちらも損なうことなく均一の音質に調整出来る特
長がある。
の往復両走行方向に対して再生周波数特性と歪特性を損
なうことなく磁気ヘッドのアジマス調整を行うことが出
来るので、これを往復両方向再生用のステレオテープレ
コーダに適用すれば、磁気テープの往復両方向の再生特
性をどちらも損なうことなく均一の音質に調整出来る特
長がある。
【図１】本発明の原理工程図である。
【図２】本発明の一実施例を行うための構成図である。
【図３】本発明の一実施例を適用した磁気ヘッドの位相
差の差の度数分布図である。
差の差の度数分布図である。
【図４】従来の往復両方向再生用のステレオテープレコ
ーダの磁気ヘッドを示す図である。
ーダの磁気ヘッドを示す図である。
【図５】従来の磁気ヘッドのアジマス調整方法を行うた
めの構成図である。
めの構成図である。
【図６】従来の磁気ヘッドのアジマス調整方法を適用し
た磁気ヘッドの位相差の差の一例の度数分布図である。
た磁気ヘッドの位相差の差の一例の度数分布図である。
１ 磁気ヘッド ２，３，４，５ ヘッドコア ２ａ，３ａ，４ａ，５ａ ヘッドギャップ ６ マスターテープ（磁気テープ） １０ レベルメータ １１ 位相計 ２１，２２，２３ 工程
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) G11B 5/58
Claims (1)
- 【請求項１】 磁気ヘッドの２チャンネル以上の幅に相
当するトラック幅に単一のヘッドギャップにて可聴周波
数で振幅一定の信号が第１及び第２のチャンネルトラッ
クに記録された磁気テープを走行させる工程と、 前記磁気テープの第１及び第２のチャンネルトラックを
前記磁気ヘッドにより同時に再生する工程と、 前記第１及び第２のチャンネルの再生信号の信号レベル
が略最大となり、前記第１のチャンネルの前記再生信号
の位相と前記第２のチャンネルの前記再生信号の位相と
の位相差が略最小となるよう、前記磁気ヘッドの前記磁
気テープの走行方向に対する角度を可変調整する工程と
を具備してなる磁気ヘッドのアジマス調整方法におい
て、 前記第１のチャンネルトラックは前記磁気テープの正方
向走行時に記録再生されるトラックに設定し、前記第２
のチャンネルトラックは前記磁気テープの逆方向走行時
に記録再生されるトラックに設定してアジマス調整する
ことを特徴とする磁気ヘッドのアジマス調整方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24761391A JP2772176B2 (ja) | 1991-09-26 | 1991-09-26 | 磁気ヘッドのアジマス調整方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24761391A JP2772176B2 (ja) | 1991-09-26 | 1991-09-26 | 磁気ヘッドのアジマス調整方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0589443A JPH0589443A (ja) | 1993-04-09 |
| JP2772176B2 true JP2772176B2 (ja) | 1998-07-02 |
Family
ID=17166116
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24761391A Expired - Fee Related JP2772176B2 (ja) | 1991-09-26 | 1991-09-26 | 磁気ヘッドのアジマス調整方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2772176B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0658409U (ja) * | 1992-12-30 | 1994-08-12 | 日本ビクター株式会社 | スキュー測定装置 |
-
1991
- 1991-09-26 JP JP24761391A patent/JP2772176B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0589443A (ja) | 1993-04-09 |
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