JP2771868B2 - コンクリート擁壁用化粧パネル施工方法 - Google Patents
コンクリート擁壁用化粧パネル施工方法Info
- Publication number
- JP2771868B2 JP2771868B2 JP30060589A JP30060589A JP2771868B2 JP 2771868 B2 JP2771868 B2 JP 2771868B2 JP 30060589 A JP30060589 A JP 30060589A JP 30060589 A JP30060589 A JP 30060589A JP 2771868 B2 JP2771868 B2 JP 2771868B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- decorative panel
- retaining wall
- panel
- pedestal
- anchor plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
- Retaining Walls (AREA)
Description
本発明は、既設コンクリート擁壁表面の主として審美
性を高めることを目的とした化粧パネルの貼設のための
施工方法に関するものである。
性を高めることを目的とした化粧パネルの貼設のための
施工方法に関するものである。
既設のコンクリート擁壁の表面が古くなって見苦しく
なったり、あるいは通常のコンクリート表面が露出した
ままでは美観を損ねる等の理由から、審美性を高めるた
めに擁壁表面へ化粧パネルが貼設される例が多い。化粧
パネルの例としては鉄平石や玉石を表面に貼ったコンク
リート板が挙げられる。その場合、従来は擁壁面に対し
て化粧パネルを直接接着させたり、擁壁へボルト孔を有
した締着金具を埋設しておいて、化粧パネルに設けた段
付ボルト挿通孔と合わせて締結ボルトで固定する等の施
工法がとられていた。
なったり、あるいは通常のコンクリート表面が露出した
ままでは美観を損ねる等の理由から、審美性を高めるた
めに擁壁表面へ化粧パネルが貼設される例が多い。化粧
パネルの例としては鉄平石や玉石を表面に貼ったコンク
リート板が挙げられる。その場合、従来は擁壁面に対し
て化粧パネルを直接接着させたり、擁壁へボルト孔を有
した締着金具を埋設しておいて、化粧パネルに設けた段
付ボルト挿通孔と合わせて締結ボルトで固定する等の施
工法がとられていた。
しかし、古くなったコンクリート表面への化粧パネル
の接着は容易でないし、安定性もよくない。そこで、一
般にはボルト止めが行なわれるが、化粧パネルのボルト
挿通孔に見合う位置へ締着金具を埋設する作業が高精度
を要求され、締着金具のボルト孔と化粧パネルのボルト
挿通孔が合わない場合も多くて能率的ではないし、据付
精度もよくない。また、擁壁面によっては水の浸透流出
がみられるが、従来は擁壁面と化粧パネル間が密着状態
となっているため、水が化粧パネル表面を伝って見苦し
いものとなったり、貼設された化粧パネルの寿命を短く
する要因となっていた。
の接着は容易でないし、安定性もよくない。そこで、一
般にはボルト止めが行なわれるが、化粧パネルのボルト
挿通孔に見合う位置へ締着金具を埋設する作業が高精度
を要求され、締着金具のボルト孔と化粧パネルのボルト
挿通孔が合わない場合も多くて能率的ではないし、据付
精度もよくない。また、擁壁面によっては水の浸透流出
がみられるが、従来は擁壁面と化粧パネル間が密着状態
となっているため、水が化粧パネル表面を伝って見苦し
いものとなったり、貼設された化粧パネルの寿命を短く
する要因となっていた。
そこで、本発明者は方形化粧パネル（１）の背面に上
下方向の台座（２）を設け、その台座に対して取付けプ
レート（３）をパネル上縁（４）から上方へ突出して設
け、擁壁面（５）に対して前記アンカープレート（３）
をアンカーボルト等で固定し、順次下方から上方へ向け
て擁壁面（５）とパネル背面（６）との間に間隙を設け
ながら、前記アンカープレート（３）により化粧パネル
を貼設していくことを特徴とするコンクリート擁壁用化
粧パネル施工方法を開発して上記課題を解決したのであ
る。 ここにいう台座（２）は、擁壁面（５）とパネル背面
（６）との間に間隙を設けることのできる厚み（断面高
さ）を有し、取付けプレートにより擁壁面（５）へ固定
され、かつ、化粧パネル（１）の取付け座となるボルト
孔等を設けたもので、最も好ましいのはチャンネル形断
面を有し、化粧パネルの上下幅とほぼ等しい長さを有し
たものである。 方形化粧パネル（１）は、その表面に鉄平石、御影
石、玉石、タイル等が貼られたコンクリートパネルであ
る。
下方向の台座（２）を設け、その台座に対して取付けプ
レート（３）をパネル上縁（４）から上方へ突出して設
け、擁壁面（５）に対して前記アンカープレート（３）
をアンカーボルト等で固定し、順次下方から上方へ向け
て擁壁面（５）とパネル背面（６）との間に間隙を設け
ながら、前記アンカープレート（３）により化粧パネル
を貼設していくことを特徴とするコンクリート擁壁用化
粧パネル施工方法を開発して上記課題を解決したのであ
る。 ここにいう台座（２）は、擁壁面（５）とパネル背面
（６）との間に間隙を設けることのできる厚み（断面高
さ）を有し、取付けプレートにより擁壁面（５）へ固定
され、かつ、化粧パネル（１）の取付け座となるボルト
孔等を設けたもので、最も好ましいのはチャンネル形断
面を有し、化粧パネルの上下幅とほぼ等しい長さを有し
たものである。 方形化粧パネル（１）は、その表面に鉄平石、御影
石、玉石、タイル等が貼られたコンクリートパネルであ
る。
このような本発明の施工方法によると、擁壁面へ固着
された台座（２）へ化粧パネル（１）を組付けるので、
設計通りに化粧パネルを精度良くかつ高能率で貼設施工
できる。そして、擁壁面（５）とパネル背面（６）との
間に間隙が設けられるので、その間に排水空間が確保さ
れる。また、ライナー使用により高さ調整も可能である
から、この施工方法を実施した擁壁面には、高精度な化
粧面が形成される。
された台座（２）へ化粧パネル（１）を組付けるので、
設計通りに化粧パネルを精度良くかつ高能率で貼設施工
できる。そして、擁壁面（５）とパネル背面（６）との
間に間隙が設けられるので、その間に排水空間が確保さ
れる。また、ライナー使用により高さ調整も可能である
から、この施工方法を実施した擁壁面には、高精度な化
粧面が形成される。
以下図面によって本発明の実施例を詳細に説明する。 第１図は本発明のコンクリート擁壁用化粧パネル施工
方法を実施している様子を示す側面図である。第２図は
化粧パネルの例を示す正面図である。第３図は同化粧パ
ネルを貼設した際の底面図である。第４図は最下段に用
いられた化粧パネルの例を示す正面図である。第５図は
第2,4図中Ａ−Ａ部拡大断面図である。第６図は台座の
例を示す正面図である。第７図は最下段に用いられた台
座の例を示す正面図である。 第１図に示したように、本発明の施工方法は既設のコ
ンクリート擁壁へ少し浮かせて方形化粧パネル（１）を
貼設する方法に関する。そのために、本発明では予め化
粧パネル（１）の背面に上下方向の台座（２）を設けて
いる。台座（２）はこの例では第２〜４図にみられるよ
うに２本のものが上下方向かつ平行に設けられている。
方形の化粧パネル（１）は台座（２）に対してボルト
（８）止めされている。第４図に示した方形化粧パネル
（１）は第１図における最下部に示したものである。そ
の台座（２）は方形化粧パネル（１）の上下両縁から突
出させており、第７図に示したように、アンカープレー
ト（３）（３）をその部分へ固着している。このパネル
上縁（４）から上方へ突出しているアンカープレート
（３）とパネル下縁から突出したアンカープレート
（３）を本実施例では擁壁面（５）に対してアンカーボ
ルト（７）によって固定している。この固定方法では擁
壁面（５）とパネル背面（６）との間に間隙が設けられ
る。第５図にその様子を詳細に示した。このとき、パネ
ルのレベルを出すために化粧パネルの下縁部が当るよう
に既設擁壁に同一水準方向へアングルを取付け固定する
とよい。次に、第１図にみられるように、順次上方へ向
けて擁壁面（５）とパネル背面（６）との間に間隙を設
けながら、前記アンカープレート（３）により化粧パネ
ル（１）を貼設していく。その際に用いられる台座
（２）は、第６図に示したように上部にのみアンカープ
レート（３）が固着されている。このアンカープレート
（３）のボルト挿通孔を利用してクレーン等のフックで
吊る。左右２点吊りにすることにより作業がおこなわれ
る。アンカープレート（３）のボルト止め時に高さ調整
ライナーを噛ませながら平面を出す。方形化粧パネル
（１）の様子は第2,3図に示した。この化粧パネル
（１）の上縁部にはさね継ぎのためのさね（突条）が設
けられており、下縁部には溝が設けられ、一段下の化粧
パネルの上縁部（４）のさねへ上段の化粧パネルの溝が
上方より嵌まる。左右縁部は相欠き継ぎ構造となってお
り、隣合うパネル同士で重ね継ぎが可能である。
方法を実施している様子を示す側面図である。第２図は
化粧パネルの例を示す正面図である。第３図は同化粧パ
ネルを貼設した際の底面図である。第４図は最下段に用
いられた化粧パネルの例を示す正面図である。第５図は
第2,4図中Ａ−Ａ部拡大断面図である。第６図は台座の
例を示す正面図である。第７図は最下段に用いられた台
座の例を示す正面図である。 第１図に示したように、本発明の施工方法は既設のコ
ンクリート擁壁へ少し浮かせて方形化粧パネル（１）を
貼設する方法に関する。そのために、本発明では予め化
粧パネル（１）の背面に上下方向の台座（２）を設けて
いる。台座（２）はこの例では第２〜４図にみられるよ
うに２本のものが上下方向かつ平行に設けられている。
方形の化粧パネル（１）は台座（２）に対してボルト
（８）止めされている。第４図に示した方形化粧パネル
（１）は第１図における最下部に示したものである。そ
の台座（２）は方形化粧パネル（１）の上下両縁から突
出させており、第７図に示したように、アンカープレー
ト（３）（３）をその部分へ固着している。このパネル
上縁（４）から上方へ突出しているアンカープレート
（３）とパネル下縁から突出したアンカープレート
（３）を本実施例では擁壁面（５）に対してアンカーボ
ルト（７）によって固定している。この固定方法では擁
壁面（５）とパネル背面（６）との間に間隙が設けられ
る。第５図にその様子を詳細に示した。このとき、パネ
ルのレベルを出すために化粧パネルの下縁部が当るよう
に既設擁壁に同一水準方向へアングルを取付け固定する
とよい。次に、第１図にみられるように、順次上方へ向
けて擁壁面（５）とパネル背面（６）との間に間隙を設
けながら、前記アンカープレート（３）により化粧パネ
ル（１）を貼設していく。その際に用いられる台座
（２）は、第６図に示したように上部にのみアンカープ
レート（３）が固着されている。このアンカープレート
（３）のボルト挿通孔を利用してクレーン等のフックで
吊る。左右２点吊りにすることにより作業がおこなわれ
る。アンカープレート（３）のボルト止め時に高さ調整
ライナーを噛ませながら平面を出す。方形化粧パネル
（１）の様子は第2,3図に示した。この化粧パネル
（１）の上縁部にはさね継ぎのためのさね（突条）が設
けられており、下縁部には溝が設けられ、一段下の化粧
パネルの上縁部（４）のさねへ上段の化粧パネルの溝が
上方より嵌まる。左右縁部は相欠き継ぎ構造となってお
り、隣合うパネル同士で重ね継ぎが可能である。
以上のような本発明のコンクリート擁壁用化粧パネル
施工方法によると、既設のコンクリート擁壁の表面へ容
易に方形化粧パネルを貼設することができ、審美性を高
めることができる。据付精度もよくなる。また、擁壁面
によっては水の浸透流出がみられるが、その排水空間が
擁壁面（５）とパネル背面（６）との間の間隙によって
確保され、貼設された化粧パネルの寿命も長くなり、見
苦しさも解消されたものとなっている。
施工方法によると、既設のコンクリート擁壁の表面へ容
易に方形化粧パネルを貼設することができ、審美性を高
めることができる。据付精度もよくなる。また、擁壁面
によっては水の浸透流出がみられるが、その排水空間が
擁壁面（５）とパネル背面（６）との間の間隙によって
確保され、貼設された化粧パネルの寿命も長くなり、見
苦しさも解消されたものとなっている。
第１図は本発明のコンクリート擁壁用化粧パネル施工方
法を実施している様子を示す側面図である。第２図は化
粧パネルの例を示す正面図である。第３図は同化粧パネ
ルを貼設した際の底面図である。第４図は最下段に用い
られた化粧パネルの例を示す正面図である。第５図は第
2,4図中Ａ−Ａ部拡大断面図である。第６図は台座の例
を示す正面図である。第７図は最下段に用いられた台座
の例を示す正面図である。 （１）方形化粧パネル、（２）台座 （３）アンカープレート、（４）パネル上縁 （５）擁壁面、（６）パネル背面 （７）（８）ボルト
法を実施している様子を示す側面図である。第２図は化
粧パネルの例を示す正面図である。第３図は同化粧パネ
ルを貼設した際の底面図である。第４図は最下段に用い
られた化粧パネルの例を示す正面図である。第５図は第
2,4図中Ａ−Ａ部拡大断面図である。第６図は台座の例
を示す正面図である。第７図は最下段に用いられた台座
の例を示す正面図である。 （１）方形化粧パネル、（２）台座 （３）アンカープレート、（４）パネル上縁 （５）擁壁面、（６）パネル背面 （７）（８）ボルト
Claims (1)
- 【請求項１】方形化粧パネル（１）の背面に上下方向の
台座（２）を設け、該台座に対してアンカープレート
（３）をパネル上縁（４）から上方へ突出して設け、擁
壁面（５）に対して前記アンカープレート（３）をアン
カーボルト等で固定し、順次下方から上方へ向けて擁壁
面（５）とパネル背面（６）との間に間隙を設けなが
ら、前記アンカープレート（３）により化粧パネルを貼
設していくことを特徴とするコンクリート擁壁用化粧パ
ネル施工方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30060589A JP2771868B2 (ja) | 1989-11-18 | 1989-11-18 | コンクリート擁壁用化粧パネル施工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30060589A JP2771868B2 (ja) | 1989-11-18 | 1989-11-18 | コンクリート擁壁用化粧パネル施工方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03161617A JPH03161617A (ja) | 1991-07-11 |
| JP2771868B2 true JP2771868B2 (ja) | 1998-07-02 |
Family
ID=17886863
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30060589A Expired - Lifetime JP2771868B2 (ja) | 1989-11-18 | 1989-11-18 | コンクリート擁壁用化粧パネル施工方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2771868B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH06322780A (ja) * | 1993-05-17 | 1994-11-22 | Sansho:Kk | 擁壁等の各種コンクリート面の化粧張り構造及びその工法 |
| JPH07102581A (ja) * | 1993-10-08 | 1995-04-18 | Masashi Yukimoto | 既存の土木構造物の前面リフォーム工法 |
| JPH07138967A (ja) * | 1993-11-19 | 1995-05-30 | Okaichi Kako Kk | 擁壁等の改築構造及びその工法 |
-
1989
- 1989-11-18 JP JP30060589A patent/JP2771868B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH03161617A (ja) | 1991-07-11 |
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