JP2770468B2 - バックグランド除去装置 - Google Patents
バックグランド除去装置Info
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- JP2770468B2 JP2770468B2 JP22493189A JP22493189A JP2770468B2 JP 2770468 B2 JP2770468 B2 JP 2770468B2 JP 22493189 A JP22493189 A JP 22493189A JP 22493189 A JP22493189 A JP 22493189A JP 2770468 B2 JP2770468 B2 JP 2770468B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sheet
- ion exchange
- substrate
- groove
- exchange membrane
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
- Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Electric Means (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 ＜産業上の利用分野＞ 本発明は、バックグランド除去装置に関し、更に詳し
くは、被測定液中のイオンを分析するイオン分析装置に
装着され分離カラムからの溶出液あるいは試料溶液自身
の導電率バックグランドを減少させるバックグランド除
去装置に関する。
くは、被測定液中のイオンを分析するイオン分析装置に
装着され分離カラムからの溶出液あるいは試料溶液自身
の導電率バックグランドを減少させるバックグランド除
去装置に関する。
＜従来の技術＞ 一般に、被測定液中のイオンを分析するには、低交換
容量のイオン交換樹脂が充填された分離カラムに、移動
相でもって一定量の被測定液を搬送し該被測定液中のイ
オンをクロマトグラフィックに分離させて分析を行う。
また、被測定液中のイオンの検出は、分離カラムよりの
溶出液を直接検出器（例えば導電率検出器）で検出して
上記分析結果たるクロマトグラムを得ることによって行
なわれる。しかし、分離カラムと検出器の間にシート状
のイオン交換膜を利用したサプレッサを置き、該サプレ
ッサに上記移動相（カラムからの溶出液）を通すことに
よってイオン交換膜を介して連続的に移動相を導電率の
低い液にすると共に被測定液中のイオンの対イオンを変
えることにより、移動相の導電率を低下させてS/N比を
向上させながら被測定液中のイオンを測定することが行
われる。この場合、サプレッサの耐久性が低いので構造
が複雑にならずに耐久性を向上させることができれば、
イオン分析装置を利用する上できわめて好都合となる。
容量のイオン交換樹脂が充填された分離カラムに、移動
相でもって一定量の被測定液を搬送し該被測定液中のイ
オンをクロマトグラフィックに分離させて分析を行う。
また、被測定液中のイオンの検出は、分離カラムよりの
溶出液を直接検出器（例えば導電率検出器）で検出して
上記分析結果たるクロマトグラムを得ることによって行
なわれる。しかし、分離カラムと検出器の間にシート状
のイオン交換膜を利用したサプレッサを置き、該サプレ
ッサに上記移動相（カラムからの溶出液）を通すことに
よってイオン交換膜を介して連続的に移動相を導電率の
低い液にすると共に被測定液中のイオンの対イオンを変
えることにより、移動相の導電率を低下させてS/N比を
向上させながら被測定液中のイオンを測定することが行
われる。この場合、サプレッサの耐久性が低いので構造
が複雑にならずに耐久性を向上させることができれば、
イオン分析装置を利用する上できわめて好都合となる。
然るに、シート状のイオン交換膜を利用したサプレッ
サの従来例としては、２枚のイオン交換膜と球状充填物
（例えばイオン交換樹脂）が充填された長い溝を有する
３枚のシートを積層したものや、中央部に長い溝を有す
る粘着性のゴム状物質でシールされたイオン交換膜を積
層したものなどがある。
サの従来例としては、２枚のイオン交換膜と球状充填物
（例えばイオン交換樹脂）が充填された長い溝を有する
３枚のシートを積層したものや、中央部に長い溝を有す
る粘着性のゴム状物質でシールされたイオン交換膜を積
層したものなどがある。
＜発明が解決しようとする問題点＞ 然しながら、シートを積層したり、イオン交換膜を加
工するため製作が容易でなく、液が漏れ易くなったりす
る。更に、イオン交換膜と接触する流路を形成するシー
トは一般的にはゴム状であるために組立の際にゴムシー
トの変形に伴いイオン交換膜がゆがんだりシートの流路
（溝）に落ち込んだりして破損や変形による液漏れが起
き易くなったりするという問題がある。
工するため製作が容易でなく、液が漏れ易くなったりす
る。更に、イオン交換膜と接触する流路を形成するシー
トは一般的にはゴム状であるために組立の際にゴムシー
トの変形に伴いイオン交換膜がゆがんだりシートの流路
（溝）に落ち込んだりして破損や変形による液漏れが起
き易くなったりするという問題がある。
このシート状のイオン交換膜を利用したサプレッサの
欠点を改良した例としては、積層するシートを２枚のイ
オン交換膜と１枚の球状充填物（例えばイオン交換樹
脂）が充填された長い溝を有するスペーサの合計３枚に
して製作を簡単にしたものがあるが、イオン交換膜のゆ
がみや、変形は解消されていない。
欠点を改良した例としては、積層するシートを２枚のイ
オン交換膜と１枚の球状充填物（例えばイオン交換樹
脂）が充填された長い溝を有するスペーサの合計３枚に
して製作を簡単にしたものがあるが、イオン交換膜のゆ
がみや、変形は解消されていない。
本発明は、かかる従来例の欠点に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、入手が容易なシート状のイオン交
換膜，イオン交換樹脂等でなる球状充填物，ナイロン等
でなる織り網状のシート，及び移動相や試料に不活性な
うえ薄くて硬い高分子シートを用いた簡単な構成のバッ
クグランド除去装置を提供することにある。
であり、その目的は、入手が容易なシート状のイオン交
換膜，イオン交換樹脂等でなる球状充填物，ナイロン等
でなる織り網状のシート，及び移動相や試料に不活性な
うえ薄くて硬い高分子シートを用いた簡単な構成のバッ
クグランド除去装置を提供することにある。
＜問題点を解決するための手段＞ 上述のような問題点を解決する本発明の特徴は、被測
定液中のイオンを分析するイオン分析装置に装着され被
測定液の導電率バックグランドを減少させるバックグラ
ンド除去装置において、イオン交換膜でなる第１シート
と、イオン交換膜をサポートするための溝を有する第２
シートと、球状物質が充填された長い溝を有する第３シ
ートと、イオン交換膜をサポートするための溝を有する
第４シートと、イオン交換膜でなる第５シートを積層し
てその上下をイオン交換膜と接する面に長い溝を有する
第１及び第２の基板で狭着し、前記第２及び第４のシー
ト（サポートシート）に挟まれた第３シートの間隙流路
に移動相を流すと共に前記第１及び第５シートの外側に
形成される第１及び第５シートと第１基板及び第２基板
に挟まれた間隙流路（第１基板及び第２基板の長い溝）
に前記移動相と向流方向に除去液を流すことにある。
定液中のイオンを分析するイオン分析装置に装着され被
測定液の導電率バックグランドを減少させるバックグラ
ンド除去装置において、イオン交換膜でなる第１シート
と、イオン交換膜をサポートするための溝を有する第２
シートと、球状物質が充填された長い溝を有する第３シ
ートと、イオン交換膜をサポートするための溝を有する
第４シートと、イオン交換膜でなる第５シートを積層し
てその上下をイオン交換膜と接する面に長い溝を有する
第１及び第２の基板で狭着し、前記第２及び第４のシー
ト（サポートシート）に挟まれた第３シートの間隙流路
に移動相を流すと共に前記第１及び第５シートの外側に
形成される第１及び第５シートと第１基板及び第２基板
に挟まれた間隙流路（第１基板及び第２基板の長い溝）
に前記移動相と向流方向に除去液を流すことにある。
＜作用＞ 本発明は次のように作用する。即ち、イオン交換膜で
なる第１シートと、イオン交換膜をサポートするための
溝を有する第２シートと、球状物質が充填された長い溝
を有する第３シートと、イオン交換膜をサポートするた
めの溝を有する第４シートと、イオン交換膜でなる第５
シートのうち第１シートと第５シートで仕切られて生ず
る部屋、即ち、２枚のイオン交換膜で仕切られて生ずる
３つの部屋C1、C2、C3にイオン交換樹脂のような球状充
填物が充填され無駄体積が少なくなっている。また、部
屋C2には被測定試料（例えばCl-イオン）を含む分離カ
ラムから溶出された溶離液や被測定溶液（例えばNaClを
含むNaOH）が流れ、部屋C1、C3には該溶離液と向流方向
に除去液（例えばH2SO4）が流れている。この状態で、
部屋C2内の分離カラムからの溶離液や被測定溶液（例え
ばNaClを含むNaOH）に含まれている例えばNa+イオン
は、部屋C1、C3内の除去液（例えば2SO4）に含まれてい
る例えばH+イオンとイオン交換膜を介してイオン交換す
る。この時、分離カラムからの溶離液や被測定溶液中の
被測定成分（例えばCl-）は各部屋を仕切るイオン交換
膜と同一の電荷を持つためイオン交換されずに部屋C2中
に残る。このため、部屋C2から溶出する液体は、イオン
交換されて対イオンが例えばH+型となった被測定成分
（例えばHCl）を含む導電率のバックグランドの除去さ
れた液体（例えばH2O）となり、部屋C1、C3から溶出す
る液体は、溶離液や被測定溶液中のイオンとイオン交換
して例えばNa+型になった除去液（例えばNa2SO4）と余
剰の除去液（例えばH2SO4）を含む導電率の高い液体と
なる。
なる第１シートと、イオン交換膜をサポートするための
溝を有する第２シートと、球状物質が充填された長い溝
を有する第３シートと、イオン交換膜をサポートするた
めの溝を有する第４シートと、イオン交換膜でなる第５
シートのうち第１シートと第５シートで仕切られて生ず
る部屋、即ち、２枚のイオン交換膜で仕切られて生ずる
３つの部屋C1、C2、C3にイオン交換樹脂のような球状充
填物が充填され無駄体積が少なくなっている。また、部
屋C2には被測定試料（例えばCl-イオン）を含む分離カ
ラムから溶出された溶離液や被測定溶液（例えばNaClを
含むNaOH）が流れ、部屋C1、C3には該溶離液と向流方向
に除去液（例えばH2SO4）が流れている。この状態で、
部屋C2内の分離カラムからの溶離液や被測定溶液（例え
ばNaClを含むNaOH）に含まれている例えばNa+イオン
は、部屋C1、C3内の除去液（例えば2SO4）に含まれてい
る例えばH+イオンとイオン交換膜を介してイオン交換す
る。この時、分離カラムからの溶離液や被測定溶液中の
被測定成分（例えばCl-）は各部屋を仕切るイオン交換
膜と同一の電荷を持つためイオン交換されずに部屋C2中
に残る。このため、部屋C2から溶出する液体は、イオン
交換されて対イオンが例えばH+型となった被測定成分
（例えばHCl）を含む導電率のバックグランドの除去さ
れた液体（例えばH2O）となり、部屋C1、C3から溶出す
る液体は、溶離液や被測定溶液中のイオンとイオン交換
して例えばNa+型になった除去液（例えばNa2SO4）と余
剰の除去液（例えばH2SO4）を含む導電率の高い液体と
なる。
＜実施例＞ 以下、本発明について図を用いて詳細に説明する。第
１図は本発明実施例の分解構成斜視図であり、図中、１
は例えばアクリル板でなる第１基板、1aは中央に設けら
れた溝、1a1〜1a10は第１基板に設けられた貫通穴、1b1
は貫通穴1a1に挿入されるボルト、1cは溶離液用の導入
口、1dは除去液用の第１導入口、1eは溶離液用の導出
口、1fは除去液用の第１導出口、２はシート状のイオン
交換膜でなる第１シート、第３は中央部に溝3aが設けら
れた例えば厚さ10〜100好ましくは50前後のポリエステ
ルのサポート用高分子シートでなる第２シート、４は中
央部に溝4aが設けられた例えばゴム製のシートでなる第
３シート、５は中央部に溝5aが設けられた例えば厚さ10
〜100μｍ（好ましくは50μｍ前後）のポリエステルの
サポート用高分子シートでなる第４シート、６はシート
状のイオン交換膜でなる第５シート、７は例えばアクリ
ル板でなる第２基板、7aは中央に設けられた溝、7a1〜7
a10は第２基板に設けられた貫通穴、7cは除去液用の第
２導入口、7dは除去液用の第２導出口、8a1はワッシ
ャ、8b1はボルト1b1のネジ部と合うナットである。尚、
第１基板の溝1a、第３シートの溝4a、及び第２基板の溝
7aには、いずれも球状充填物あるいは織り網状のシート
例えばイオン交換樹脂が充填されている。一方、第２図
は基板1,7とシート２〜６の横断面を示す図であり、図
中、第１図と同一記号は同一意味を持たせて使用しここ
での重複説明は省略する。また、第１基板１のサポート
部101,102と第２シート３のサポート部301,302で第１シ
ート（イオン交換膜）を支え、第２基板７のサポート部
701,702と第４シート５のサポート部501,502で第５シー
ト（イオン交換膜）を支えるようになっている。
１図は本発明実施例の分解構成斜視図であり、図中、１
は例えばアクリル板でなる第１基板、1aは中央に設けら
れた溝、1a1〜1a10は第１基板に設けられた貫通穴、1b1
は貫通穴1a1に挿入されるボルト、1cは溶離液用の導入
口、1dは除去液用の第１導入口、1eは溶離液用の導出
口、1fは除去液用の第１導出口、２はシート状のイオン
交換膜でなる第１シート、第３は中央部に溝3aが設けら
れた例えば厚さ10〜100好ましくは50前後のポリエステ
ルのサポート用高分子シートでなる第２シート、４は中
央部に溝4aが設けられた例えばゴム製のシートでなる第
３シート、５は中央部に溝5aが設けられた例えば厚さ10
〜100μｍ（好ましくは50μｍ前後）のポリエステルの
サポート用高分子シートでなる第４シート、６はシート
状のイオン交換膜でなる第５シート、７は例えばアクリ
ル板でなる第２基板、7aは中央に設けられた溝、7a1〜7
a10は第２基板に設けられた貫通穴、7cは除去液用の第
２導入口、7dは除去液用の第２導出口、8a1はワッシ
ャ、8b1はボルト1b1のネジ部と合うナットである。尚、
第１基板の溝1a、第３シートの溝4a、及び第２基板の溝
7aには、いずれも球状充填物あるいは織り網状のシート
例えばイオン交換樹脂が充填されている。一方、第２図
は基板1,7とシート２〜６の横断面を示す図であり、図
中、第１図と同一記号は同一意味を持たせて使用しここ
での重複説明は省略する。また、第１基板１のサポート
部101,102と第２シート３のサポート部301,302で第１シ
ート（イオン交換膜）を支え、第２基板７のサポート部
701,702と第４シート５のサポート部501,502で第５シー
ト（イオン交換膜）を支えるようになっている。
このような構成からなる本発明の実施例は、第１〜第
５のシート２〜６が積層されてのち該シート２〜６が第
１及び第２の基板１及び７で挟まれ、その後ボルト1b1
（及び図示しないボルト1b2〜1b10）が貫通穴1a1（及び
1a2〜1a10）と貫通穴5a1（及び5a2〜5a10）の貫通され
てのちワッシャ8a1（及び図示しないワッシャ8a2〜8a1
0）が入れられ、最後にボルト1b1（及び1b2〜1b10）の
ネジ部にナット8b1（及び図示しないナット8b2〜8b10）
がねじ込まれることによって、本発明実施例たるバック
グランド除去装置の組立が完成する。
５のシート２〜６が積層されてのち該シート２〜６が第
１及び第２の基板１及び７で挟まれ、その後ボルト1b1
（及び図示しないボルト1b2〜1b10）が貫通穴1a1（及び
1a2〜1a10）と貫通穴5a1（及び5a2〜5a10）の貫通され
てのちワッシャ8a1（及び図示しないワッシャ8a2〜8a1
0）が入れられ、最後にボルト1b1（及び1b2〜1b10）の
ネジ部にナット8b1（及び図示しないナット8b2〜8b10）
がねじ込まれることによって、本発明実施例たるバック
グランド除去装置の組立が完成する。
このようにして組み立てられたバックグランド除去装
置は第３図に示すようなイオン分析装置に装着されて使
用される。即ち、第３図は本発明実施例の使用例構成説
明図であり、図中、分離カラム12、サプレッサ13、及び
検出器14は恒温槽15内に収容されて一定温度（例えば45
℃）に保たれている。また、ポンプ10aが駆動すると槽9
a内の溶離液が、例えば1ml/minの流量で、ポンプ10a→
切り換え弁11の第１及び第２の接続口11a、11b→分離カ
ラム12→バックグランド除去装置13の内室13bの導入口1
c→バックグランド除去装置13の内室13b→バックグラン
ド除去装置13の内室13bの導出口1e→検出器14を経て廃
液槽9cへと流れ、ポンプ10bが駆動すると槽9b内の除去
液が、例えば1ml/minの流量で、ポンプ10b→バックグラ
ンド除去装置13の外室13cの第１導入口1d→バックグラ
ンド除去装置13の外室13c→バックグランド除去装置13
の外室13cの第１導出口1f→バックグランド除去装置13
の外室13cの第２導入口7c→バックグランド除去装置13
の外室13c→バックグランド除去装置13の外室13cの第２
導出口7dを経て廃液槽9dへと流れる。このため、バック
グランド除去装置13の内室13b（第１図の溝4a）内を流
れる液体に含まれているイオンはイオン交換膜13a（第
１図の第２シート３及び第４シート５）を介してバック
グランド除去装置13の外室13c（第１図の溝2a及び溝6
a）内を流れる液体に含まれているイオンと交換し究極
的に導電率のバックグランドを低下させることができる
ようになる。
置は第３図に示すようなイオン分析装置に装着されて使
用される。即ち、第３図は本発明実施例の使用例構成説
明図であり、図中、分離カラム12、サプレッサ13、及び
検出器14は恒温槽15内に収容されて一定温度（例えば45
℃）に保たれている。また、ポンプ10aが駆動すると槽9
a内の溶離液が、例えば1ml/minの流量で、ポンプ10a→
切り換え弁11の第１及び第２の接続口11a、11b→分離カ
ラム12→バックグランド除去装置13の内室13bの導入口1
c→バックグランド除去装置13の内室13b→バックグラン
ド除去装置13の内室13bの導出口1e→検出器14を経て廃
液槽9cへと流れ、ポンプ10bが駆動すると槽9b内の除去
液が、例えば1ml/minの流量で、ポンプ10b→バックグラ
ンド除去装置13の外室13cの第１導入口1d→バックグラ
ンド除去装置13の外室13c→バックグランド除去装置13
の外室13cの第１導出口1f→バックグランド除去装置13
の外室13cの第２導入口7c→バックグランド除去装置13
の外室13c→バックグランド除去装置13の外室13cの第２
導出口7dを経て廃液槽9dへと流れる。このため、バック
グランド除去装置13の内室13b（第１図の溝4a）内を流
れる液体に含まれているイオンはイオン交換膜13a（第
１図の第２シート３及び第４シート５）を介してバック
グランド除去装置13の外室13c（第１図の溝2a及び溝6
a）内を流れる液体に含まれているイオンと交換し究極
的に導電率のバックグランドを低下させることができる
ようになる。
＜発明の効果＞ 以上詳しく説明したような本発明の実施例によれば、
入手が容易なシート状のイオン交換膜と球状充填物（例
えば、イオン交換樹脂、ポリマービーズ、ガラス球、金
属球等）及び織り網状のシート（例えば、ふるい等に利
用するスクリーンメッシュで材質はステンレス、ナイロ
ン、ポリエチレン、ポリプロピレン、フッ素樹脂等）及
び移動相及び試料に不活性な、薄くて硬い高分子シート
（例えば厚さ10〜100μｍ好ましくは50μｍ前後のポリ
エステルシート等）を用い、クロマトグラムにおけるピ
ーク形状を損ねることのないデッドボリウムの小さな簡
単な構成のバックグランド除去装置が実現する。また、
イオン交換膜と第１〜第５のシート２〜６（いわゆるス
ペーサ）で形成されている空間（具体的には長溝1a、4
a、7a）に例えばイオン交換樹脂のような充填物が充填
されているため、該イオン交換樹脂がイオン交換膜をバ
ックアップして溶離液が流れる流通系の耐圧を高めてい
るという利点もある。更に、イオン交換膜とスペーサで
形成される空間（具体的には長溝1a、4a、7a）に充填さ
れる充填物が、ポリマービーズ、ガラス球、金属球若し
くは織り網状シートであっても同様の効果が現れて有効
である。また、従来のシート状のイオン交換膜を用いた
サプレッサでは防げなかったイオン交換膜のゆがみや流
路への落込み（溶離液と除去液の短絡、例えば1cから導
入された液が1fから導出されたり、1aを流れてしまった
りすること）は一番起こり易い液の導出入口付近の構造
を次のように変えることにより解消できる。即ち、除去
液が流れる流路をイオン交換膜の変形を起こし易い柔ら
かいシートから第１基板と第２基板に直接流路を彫り込
んだ構造に変えることと、イオン交換膜（第１と第５シ
ート２と６）と第３シート（４）の間にサポート用の移
動相及び試料に不活性な、薄くて硬い高分子シート（例
えば厚さ10〜100μｍ好ましくは50μｍ前後のポリエス
テルシート等）を挟む構造に変えることにより、イオン
交換膜の上下をある程度の硬さを持った面でサポートす
ることになる。この場合、サポート用の第２と第４のシ
ートの厚さを薄くすればデッドボリウムの増加は起こら
ない。
入手が容易なシート状のイオン交換膜と球状充填物（例
えば、イオン交換樹脂、ポリマービーズ、ガラス球、金
属球等）及び織り網状のシート（例えば、ふるい等に利
用するスクリーンメッシュで材質はステンレス、ナイロ
ン、ポリエチレン、ポリプロピレン、フッ素樹脂等）及
び移動相及び試料に不活性な、薄くて硬い高分子シート
（例えば厚さ10〜100μｍ好ましくは50μｍ前後のポリ
エステルシート等）を用い、クロマトグラムにおけるピ
ーク形状を損ねることのないデッドボリウムの小さな簡
単な構成のバックグランド除去装置が実現する。また、
イオン交換膜と第１〜第５のシート２〜６（いわゆるス
ペーサ）で形成されている空間（具体的には長溝1a、4
a、7a）に例えばイオン交換樹脂のような充填物が充填
されているため、該イオン交換樹脂がイオン交換膜をバ
ックアップして溶離液が流れる流通系の耐圧を高めてい
るという利点もある。更に、イオン交換膜とスペーサで
形成される空間（具体的には長溝1a、4a、7a）に充填さ
れる充填物が、ポリマービーズ、ガラス球、金属球若し
くは織り網状シートであっても同様の効果が現れて有効
である。また、従来のシート状のイオン交換膜を用いた
サプレッサでは防げなかったイオン交換膜のゆがみや流
路への落込み（溶離液と除去液の短絡、例えば1cから導
入された液が1fから導出されたり、1aを流れてしまった
りすること）は一番起こり易い液の導出入口付近の構造
を次のように変えることにより解消できる。即ち、除去
液が流れる流路をイオン交換膜の変形を起こし易い柔ら
かいシートから第１基板と第２基板に直接流路を彫り込
んだ構造に変えることと、イオン交換膜（第１と第５シ
ート２と６）と第３シート（４）の間にサポート用の移
動相及び試料に不活性な、薄くて硬い高分子シート（例
えば厚さ10〜100μｍ好ましくは50μｍ前後のポリエス
テルシート等）を挟む構造に変えることにより、イオン
交換膜の上下をある程度の硬さを持った面でサポートす
ることになる。この場合、サポート用の第２と第４のシ
ートの厚さを薄くすればデッドボリウムの増加は起こら
ない。
また、第２及び第４のシートは各々第１及び第２基板
の溝と同じ長さを持ち、第３シートと同じ幅を持ってい
るため従来のサプレッサの機能を妨げることはない。
の溝と同じ長さを持ち、第３シートと同じ幅を持ってい
るため従来のサプレッサの機能を妨げることはない。
第１図は本発明実施例の分解構成斜視図、第２図は基板
とシートの横断面を示す図、第３図は本発明実施例の使
用例構成説明図である。 1,7……基板、２〜６……シート、1a,3a,4a,5a,7a……
溝、9a〜9d……槽、10a,10b……ポンプ、11……切り換
え弁、12……分離カラム、13……サプレッサ、14……検
出器、15……恒温槽
とシートの横断面を示す図、第３図は本発明実施例の使
用例構成説明図である。 1,7……基板、２〜６……シート、1a,3a,4a,5a,7a……
溝、9a〜9d……槽、10a,10b……ポンプ、11……切り換
え弁、12……分離カラム、13……サプレッサ、14……検
出器、15……恒温槽
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平１−217260（ＪＰ，Ａ) 特開 平１−217261（ＪＰ，Ａ) 特開 平１−169353（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) G01N 30/02
Claims (5)
- 【請求項１】被測定液中のイオンを分析するイオン分析
装置に装着され被測定液の導電率バックグランドを減少
させるバックグランド除去装置において、イオン交換膜
でなる第１シートと、イオン交換膜をサポートする第２
シートと、球状物質が充填された長い溝を有する第３シ
ートと、前記イオン交換膜をサポートする第４シート
と、イオン交換膜でなる第５シートを積層してその上下
をイオン交換膜でなる第１シートと接する面に長い溝を
有する第１基板とイオン交換膜でなる第５シートと接す
る面に長い溝を有する第２の基板で狭着し、前記第２及
び第４のシートに挟まれた第３シートの間隙流路に移動
相を流すと共に前記第１及び第５シートの外側に形成さ
れる第１及び第５シートと第１基板及び第２基板に挟ま
れた間隙流路に除去液を流すことを特徴とするバックグ
ランド除去装置。 - 【請求項２】前記第１基板及び第２基板の長い溝に充填
されるものがイオン交換樹脂、ポリマービーズ、ガラス
球、金属球、若しくは織り網状のシートでなる請求項
（１）記載のバックグランド除去装置。 - 【請求項３】前記第３シートに充填されるものが陰イオ
ン交換樹脂、ポリマービーズ、ガラス球、若しくは金属
球でなる請求項（１）記載のバックグランド除去装置。 - 【請求項４】前記第２及び第４シートは移動相及び試料
に不活性な、薄くて硬い高分子シートでなる請求項
（１）記載のバックグランド除去装置。 - 【請求項５】前記第２及び第３及び第４のシートは中央
部に長い溝を有し、第２シートの溝の長さは第１基板の
溝の長さと同じで幅は第３シートの溝の幅と同じであ
り、第４シートの溝の長さは第２基板の溝の長さと同じ
で幅は第３シートの溝の幅と同じであることを特徴とす
る請求項（１）記載のバックグランド除去装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22493189A JP2770468B2 (ja) | 1989-08-31 | 1989-08-31 | バックグランド除去装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22493189A JP2770468B2 (ja) | 1989-08-31 | 1989-08-31 | バックグランド除去装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0387657A JPH0387657A (ja) | 1991-04-12 |
| JP2770468B2 true JP2770468B2 (ja) | 1998-07-02 |
Family
ID=16821423
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22493189A Expired - Lifetime JP2770468B2 (ja) | 1989-08-31 | 1989-08-31 | バックグランド除去装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2770468B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CA2422178A1 (en) * | 2000-09-08 | 2002-03-14 | Dow Global Technologies Inc. | Sequential detection ion chromatography |
| WO2009087751A1 (ja) * | 2008-01-07 | 2009-07-16 | Shimadzu Corporation | サプレッサ及びそれを用いたイオンクロマトグラフ |
-
1989
- 1989-08-31 JP JP22493189A patent/JP2770468B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0387657A (ja) | 1991-04-12 |
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| Noble | Ion Chromatography |