JP2769487B2 - アートミラーパネルの製造方法 - Google Patents
アートミラーパネルの製造方法Info
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- JP2769487B2 JP2769487B2 JP5244003A JP24400393A JP2769487B2 JP 2769487 B2 JP2769487 B2 JP 2769487B2 JP 5244003 A JP5244003 A JP 5244003A JP 24400393 A JP24400393 A JP 24400393A JP 2769487 B2 JP2769487 B2 JP 2769487B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、建築物の壁面や大型
車両の車体の前面あるいは側面、その他種々の面に装着
して装飾効果を上げるために使用するアートミラーパネ
ル(芸術性に富み、しかも鏡面を有するのでアートミラ
ーパネルと称することができる)の製造方法に関するも
のである。
車両の車体の前面あるいは側面、その他種々の面に装着
して装飾効果を上げるために使用するアートミラーパネ
ル(芸術性に富み、しかも鏡面を有するのでアートミラ
ーパネルと称することができる)の製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、図2に示すような所定のモチーフ
22を有する装飾パネル21が、大型車両の車体の前面
あるいは側面等にはめ込まれて使用されているが、上記
装飾パネル21はその背面から照明を当てて夜間等に上
記モチーフ22を浮かび上がらせるようになっている。
22を有する装飾パネル21が、大型車両の車体の前面
あるいは側面等にはめ込まれて使用されているが、上記
装飾パネル21はその背面から照明を当てて夜間等に上
記モチーフ22を浮かび上がらせるようになっている。
【0003】そして上記装飾パネル21は、透明アクリ
ル板に手作業で直接描画したり、シルクスクリーン印刷
等の印刷を施したり等の種々の方法を用いて所定のモチ
ーフを描くことによって得ていた。
ル板に手作業で直接描画したり、シルクスクリーン印刷
等の印刷を施したり等の種々の方法を用いて所定のモチ
ーフを描くことによって得ていた。
【0004】
【解決しようとする問題点】しかしながら上記各手法で
は、光が散乱してはっきりした明暗が得にくく、折角の
モチーフがぼやけてしまうという欠点があった。
は、光が散乱してはっきりした明暗が得にくく、折角の
モチーフがぼやけてしまうという欠点があった。
【0005】また、透明アクリル板に手作業で直接描画
する手法では、作業に熟練を要するという欠点がある。
する手法では、作業に熟練を要するという欠点がある。
【0006】さらに、シルクスクリーン印刷等の印刷を
施す方法では、そのための下絵の作成に手間がかかり、
しかも一品生産的な装飾パネルの製作には不向きである
という欠点があった。
施す方法では、そのための下絵の作成に手間がかかり、
しかも一品生産的な装飾パネルの製作には不向きである
という欠点があった。
【0007】この発明のアートミラーパネルの製造方法
は従来例の上記欠点を解消しようとするもので、はっき
りした明暗を有するモチーフとすることができるため、
装飾効果に優れた商品価値の高い装飾パネルが得られ、
また作業に熟練を有することなく、しかも一品生産的な
装飾パネルの製作に適したアートミラーパネルの製造方
法を提供しようとするものである。
は従来例の上記欠点を解消しようとするもので、はっき
りした明暗を有するモチーフとすることができるため、
装飾効果に優れた商品価値の高い装飾パネルが得られ、
また作業に熟練を有することなく、しかも一品生産的な
装飾パネルの製作に適したアートミラーパネルの製造方
法を提供しようとするものである。
【0008】
【問題点を解決するための手段】すなわちこの発明のア
ートミラーパネルの製造方法は、次の各工程からなるこ
とを特徴としている。 1)透明アクリル板にアルカリ水溶液で腐食可能な鏡面
仕上げを施したアクリル鏡面板に、耐食シートを被覆し
てその表面に所定のモチーフを記入する工程。 2)上記モチーフに沿ってカッターナイフ等で図柄や文
字を切り取る工程。 3)上記処理を施したアクリル鏡面板を苛性ソーダ等の
アルカリ水溶液に漬け込んで、耐食シート等の被覆され
ていない箇所の鏡面部を除去する工程。 4)上記鏡面部を除去された部位にラメ入りの塗料を吹
き付ける工程。 5)さらに上記鏡面部を除去された部位に模様付けする
工程。 6)アクリル鏡面板の上記処理を施した面に透光性のあ
る保護シートを被覆する工程。
ートミラーパネルの製造方法は、次の各工程からなるこ
とを特徴としている。 1)透明アクリル板にアルカリ水溶液で腐食可能な鏡面
仕上げを施したアクリル鏡面板に、耐食シートを被覆し
てその表面に所定のモチーフを記入する工程。 2)上記モチーフに沿ってカッターナイフ等で図柄や文
字を切り取る工程。 3)上記処理を施したアクリル鏡面板を苛性ソーダ等の
アルカリ水溶液に漬け込んで、耐食シート等の被覆され
ていない箇所の鏡面部を除去する工程。 4)上記鏡面部を除去された部位にラメ入りの塗料を吹
き付ける工程。 5)さらに上記鏡面部を除去された部位に模様付けする
工程。 6)アクリル鏡面板の上記処理を施した面に透光性のあ
る保護シートを被覆する工程。
【0009】
【作用】この発明のアートミラーパネルの製造方法によ
れば、はっきりした明暗を有するモチーフとすることが
できるため、装飾効果に優れた商品価値の高い装飾パネ
ルが得られる。
れば、はっきりした明暗を有するモチーフとすることが
できるため、装飾効果に優れた商品価値の高い装飾パネ
ルが得られる。
【0010】また装飾パネルの製造作業に熟練を有する
ことがなく、しかも一品生産的な装飾パネルの製作に適
したアートミラーパネルの製造方法を提供することがで
きる。
ことがなく、しかも一品生産的な装飾パネルの製作に適
したアートミラーパネルの製造方法を提供することがで
きる。
【0011】
【実施例】以下この発明のアートミラーパネルの製造方
法を、図1(a)〜(j)に基いて詳細に説明する。
法を、図1(a)〜(j)に基いて詳細に説明する。
【0012】図1(a)において、1は透明アクリル板
2の背面に、アルカリ水溶液で腐食可能な鏡面仕上げを
施し、鏡面部分3としたアクリル鏡面板である。このア
クリル鏡面板1は通常、鏡の代替品として使用されるこ
とが多い。
2の背面に、アルカリ水溶液で腐食可能な鏡面仕上げを
施し、鏡面部分3としたアクリル鏡面板である。このア
クリル鏡面板1は通常、鏡の代替品として使用されるこ
とが多い。
【0013】上記アクリル鏡面板1には、その鏡面部分
3の表面に、さらに図1(b)のように耐食シート4を
被覆し、図1(c)のように所定のモチーフを描いた原
稿5を、カーボン紙6等を介してその表面に貼り、その
上から原稿5をなぞって図1(d)のように所定のモチ
ーフを耐食シート4上に記入する。
3の表面に、さらに図1(b)のように耐食シート4を
被覆し、図1(c)のように所定のモチーフを描いた原
稿5を、カーボン紙6等を介してその表面に貼り、その
上から原稿5をなぞって図1(d)のように所定のモチ
ーフを耐食シート4上に記入する。
【0014】前記工程で所定のモチーフを記入された耐
食シート4は、カッター7を用いて上記所定のモチーフ
の輪郭に沿って切り込みを入れ、図1(e)のように図
柄や文字の部分8を所定の範囲除去する。なお、上記図
柄や文字の部分8等の細部は白色のペンキ塗料を用いて
仕上げておくことが望ましい。
食シート4は、カッター7を用いて上記所定のモチーフ
の輪郭に沿って切り込みを入れ、図1(e)のように図
柄や文字の部分8を所定の範囲除去する。なお、上記図
柄や文字の部分8等の細部は白色のペンキ塗料を用いて
仕上げておくことが望ましい。
【0015】このようにして得た処理済みのアクリル鏡
面板1は、図1(f)のように苛性ソーダ等のアルカリ
水溶液9に約30分〜1時間漬け込んで、上記耐食シー
ト4や白色のペンキ塗料等の被覆されていない箇所の鏡
面部を除去する。得たアクリル鏡面板1は図1(g)の
ように、上記鏡面部を除去することによって得た図柄や
文字の部分8を露出させたものであった。
面板1は、図1(f)のように苛性ソーダ等のアルカリ
水溶液9に約30分〜1時間漬け込んで、上記耐食シー
ト4や白色のペンキ塗料等の被覆されていない箇所の鏡
面部を除去する。得たアクリル鏡面板1は図1(g)の
ように、上記鏡面部を除去することによって得た図柄や
文字の部分8を露出させたものであった。
【0016】次いで図1(h)のように、上記アクリル
鏡面板1の露出した図柄や文字の部分8に、適宜ラメ入
りの塗料11を吹き付ける。この塗料としては、ウレタ
ンクリア等が好適に使用できる。
鏡面板1の露出した図柄や文字の部分8に、適宜ラメ入
りの塗料11を吹き付ける。この塗料としては、ウレタ
ンクリア等が好適に使用できる。
【0017】その後、図1(i)のように、マスキング
テープ(図示せず)等によって描画作業のためのマスキ
ングをし、各部位に吹き付けや塗布による着色(シンロ
化、蛍光塗料またはウレタン系塗料等を使用)を施す。
なお必要に応じて細かい部分には筆等を使用して着色す
る。上記塗料は剥離やひび割れ等を起こさないように慎
重かつ十分に乾かしておくことが必要である。
テープ(図示せず)等によって描画作業のためのマスキ
ングをし、各部位に吹き付けや塗布による着色(シンロ
化、蛍光塗料またはウレタン系塗料等を使用)を施す。
なお必要に応じて細かい部分には筆等を使用して着色す
る。上記塗料は剥離やひび割れ等を起こさないように慎
重かつ十分に乾かしておくことが必要である。
【0018】最後に、図1(j)のように、アクリル鏡
面板1の上記処理を施した面を含む全体に、透光性のあ
る保護シート12を被覆する。
面板1の上記処理を施した面を含む全体に、透光性のあ
る保護シート12を被覆する。
【0019】得た装飾パネル21は、図2のように鏡面
部分3の部分と、図柄や文字の部分からなるモチーフ2
2の部分とに区分され、モチーフ22部分はラメでより
光輝性が高められたものとなっている。
部分3の部分と、図柄や文字の部分からなるモチーフ2
2の部分とに区分され、モチーフ22部分はラメでより
光輝性が高められたものとなっている。
【0020】上記装飾パネル21は、蛍光灯ユニットを
内蔵した所定のケースに取り付け、建築物の壁面や大型
車両の車体の前面あるいは側面、その他種々の面に装着
して装飾効果を上げるために使用される。
内蔵した所定のケースに取り付け、建築物の壁面や大型
車両の車体の前面あるいは側面、その他種々の面に装着
して装飾効果を上げるために使用される。
【0021】その際、アクリル鏡面板1の除去しないで
残った鏡面部は蛍光灯の光を透過しないためくっきりし
た黒色となり、鏡面部を除去することによって得た図柄
や文字の部分8は蛍光灯の光を透過して非常に明るく見
える。したがって得た装飾パネルは、はっきりした明暗
を有するモチーフとすることができ、装飾効果に優れた
商品価値の高いアートミラーパネルとなる。
残った鏡面部は蛍光灯の光を透過しないためくっきりし
た黒色となり、鏡面部を除去することによって得た図柄
や文字の部分8は蛍光灯の光を透過して非常に明るく見
える。したがって得た装飾パネルは、はっきりした明暗
を有するモチーフとすることができ、装飾効果に優れた
商品価値の高いアートミラーパネルとなる。
【0022】
【発明の効果】この発明のアートミラーパネルの製造方
法によれば、はっきりした明暗を有するモチーフとする
ことができ、またラメで光輝性が高められているため、
装飾性に優れた商品価値の高い装飾パネルが得られる。
法によれば、はっきりした明暗を有するモチーフとする
ことができ、またラメで光輝性が高められているため、
装飾性に優れた商品価値の高い装飾パネルが得られる。
【0023】また装飾パネルの製造作業に熟練を有する
ことがなく、しかも一品生産的な装飾パネルの製作に適
したアートミラーパネルの製造方法を提供することがで
きる。
ことがなく、しかも一品生産的な装飾パネルの製作に適
したアートミラーパネルの製造方法を提供することがで
きる。
【図1】この発明のアートミラーパネルの製造方法の1
実施例を示す工程図である。
実施例を示す工程図である。
【図2】得たアートミラーパネルの1例を説明する概略
平面図である。
平面図である。
1 アクリル鏡面板 2 透明アクリル板 3 鏡面 4 耐食シート 5 原稿 6 カーボン紙 7 カッター 8 図柄や文字の部分 9 アルカリ水溶液 11 ラメ入りの塗料 12 透光性のある保護シート 21 装飾パネル 22 モチーフ
Claims (1)
- 【請求項1】 次の各工程を有するアートミラーパネル
の製造方法。 1)透明アクリル板にアルカリ水溶液で腐食可能な鏡面
仕上げを施したアクリル鏡面板に、耐食シートを被覆し
てその表面に所定のモチーフを記入する工程。 2)上記モチーフに沿ってカッターナイフ等で図柄や文
字を切り取る工程。 3)上記処理を施したアクリル鏡面板を苛性ソーダ等の
アルカリ水溶液に漬け込んで、耐食シート等の被覆され
ていない箇所の鏡面部を除去する工程。 4)上記鏡面部を除去された部位にラメ入りの塗料を吹
き付ける工程。 5)さらに上記鏡面部を除去された部位に模様付けする
工程。 6)アクリル鏡面板の上記処理を施した面に透光性のあ
る保護シートを被覆する工程。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5244003A JP2769487B2 (ja) | 1993-09-02 | 1993-09-02 | アートミラーパネルの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5244003A JP2769487B2 (ja) | 1993-09-02 | 1993-09-02 | アートミラーパネルの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0772813A JPH0772813A (ja) | 1995-03-17 |
JP2769487B2 true JP2769487B2 (ja) | 1998-06-25 |
Family
ID=17112271
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5244003A Expired - Fee Related JP2769487B2 (ja) | 1993-09-02 | 1993-09-02 | アートミラーパネルの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2769487B2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57135973A (en) * | 1981-02-13 | 1982-08-21 | Takashi Nosaka | Indication of sign, illumination and the like |
JPS59174682A (ja) * | 1983-03-25 | 1984-10-03 | Toyo Aerosol Kogyo Kk | エアゾ−ル組成物 |
JPH07107194B2 (ja) * | 1986-06-12 | 1995-11-15 | 筒中プラスチツク工業株式会社 | 鏡面部と透光部を有する表示・装飾用合成樹脂板の製造法 |
-
1993
- 1993-09-02 JP JP5244003A patent/JP2769487B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0772813A (ja) | 1995-03-17 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |