JP2769233B2 - 流量測定方法 - Google Patents

流量測定方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、流体の流量を測定し、この測定値から流量
の異常を判定したり、積算値を演算して流体の消費量を
測定したりする流量測定方法に関するものである。
〔従来の技術〕
流体の流量を一定の時間間隔ごとに積算してこの積算
値の変化量を見ながらその時々の流量を測定し、異常流
量を判定記録する方法としては、特開昭64-12652が公知
である。
〔従来技術の課題〕
しかし、この公知例は一定の時間間隔毎に流量を積算
してこの積算値を求めているが、都市ガスの消費量(器
具の使用状況)を一戸単位でみても、時間間隔とは全く
非同期的に変化している。このため、更に細かい流量変
化を測定記録したい場合には適用できないという問題が
ある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は斯る点に鑑みて提案されるもので、その流量
測定方法は次のとおりである。
流量演算積算部により単位積算流量信号を発生させ、
この単位積算流量信号の発生時間間隔を単位積算流量信
号判定部において計測し、この値と直近において異常が
あると判定した値とを比較し、この値の差があらかじめ
定めた範囲以上又は以下の場合に異常流量があると判定
して警報信号を出力する流量測定方法。
〔作用〕
流量センサから入力された流量信号は、流量積算演算
部において積算され、単位積算流量に達する毎に単位流
量信号を出力する。単位積算流量信号判定部は単位流量
信号の発生時間間隔を計測し、直近に異常判定結果が正
常から異常もしくは異常から正常に切り替った時点での
値と今回値を比較し、この差があらかじめ定めた範囲以
上又は以下の場合に、異常流量があると判定して警報或
いはこの異常の時刻等を記録する。
〔実施例〕
第1図に本発明の実施例を示す。符号の1は流量セン
サからの信号を基に流量を積算演算して一定の単位流量
信号を発生する流量積算演算部である。
2は前記流量積算演算部1から出力される単位流量信
号の発生時間間隔を測定する単位積算流量信号判定部で
ある。
3はカレンダ・タイマ回路にして、前記単位積算流量
信号判定部2に対して時間を出力し、かつ異常と判定し
た場合の年月日時刻を出力する。
4は単位積算流量信号判定部2で判定した異常の事実
を年月日時刻と共に記録する記録部である。
5は流量積算演算部2に対する設定を行い、この積算
値及び記録部4内の内容を読み取る設定・読取器であ
る。
第2図に基づいて本発明を説明する。先ず、単位積算
流量信号発生時間間隔T1及びT2は同一時間間隔である。
したがって、この間に流量変化はない。ところが、単位
積算流量T3の時間間隔t2−t3とt0−t1の時間間隔を比較
すると、t2−t3の時間間隔が小さいことが判る。つま
り、ここで流量変化すなわち流量の増大があったことが
判る。以下T3、T4、T5、T6、T7までは同じ流量が測定さ
れ、T8の時間間隔t7−t8と直近に正常から異常に切り替
った(流量の増大があった)時の時間間隔t2−t3を比較
すると、t7−t8の時間間隔は大きいことが判る。つま
り、ここで異常から正常に切り替った(流量の減少があ
った)ことが判る。
流量変化が一度発生した場合、以降次の流量変化が発
生する時刻まで単位流量信号の発生した数を記憶してお
く(第2図の場合t3からt7までの5パルス)。また、各
パルスがくる毎にその時刻を記憶し、流量変化が認めら
れた時点t8でその一時刻前の時刻t7と記憶した5パルス
を記録部4に記録する。この操作を繰り返すことによ
り、流量変化(使用状況)を正確に記録することにな
る。さらに、信号が長時間発生しない場合には流量を零
とみなす処理を行う。
第3図は等時間間隔(21秒)の流量変化をグラフで示
したものである。
設定・読取器5は次の項目を設定することができる。
1.単位積算演算値(たとえば0.1、10lなど) 2.周期判定基準(たとえば変化率3%など) 3.流量ゼロ判定時間(たとえば10分、30分など) 4.記録データの消去 5.記録されたデータの読出し。
〔本発明の効果〕
本発明は、単位流量信号の発生時間間隔を監視するこ
とにより極めて正確に使用状況を測定記録することがで
きる。
さらに単位積算流量値、周期判定基準流量ゼロ判定時
間を任意に設定可能としたことにより使用パターンの変
化速度、安定性等が異なる場合にも適切な判定を行うこ
とができ、常に正確な測定が可能である。
また、記録する情報が時刻と信号発生数の2種類だけ
で使用状況が正確に記録できるため、最小限の容量の記
録部で最大限のデータが効率的に記録できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例図、第2図は本発明の説明図、
第3図は流量変化(使用状況)説明用グラフである。 1……流量積算演算部 2……単位積算流量信号判定部 3……カレンダ、タイマ回路 4……記録部、5……設定・読取部
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01F 1/00 G08C 19/00 301

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】流量演算積算部により単位積算流量信号を
    発生させ、この単位積算流量信号の発生時間間隔を単位
    積算流量信号判定部において計測し、この値と直近にお
    いて異常があると判定した値とを比較し、この値の差が
    あらかじめ定めた範囲以上又は以下の場合に異常流量が
    あると判定して警報信号を出力する流量測定方法。
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