JP2768695B2 - 成形用樹脂組成物 - Google Patents

成形用樹脂組成物

Info

Publication number
JP2768695B2
JP2768695B2 JP63211120A JP21112088A JP2768695B2 JP 2768695 B2 JP2768695 B2 JP 2768695B2 JP 63211120 A JP63211120 A JP 63211120A JP 21112088 A JP21112088 A JP 21112088A JP 2768695 B2 JP2768695 B2 JP 2768695B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
resin composition
releasability
molding
conhch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP63211120A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0258572A (ja
Inventor
俊逸 宮下
一郎 斎藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kaneka Corp
Original Assignee
Kaneka Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kaneka Corp filed Critical Kaneka Corp
Priority to JP63211120A priority Critical patent/JP2768695B2/ja
Publication of JPH0258572A publication Critical patent/JPH0258572A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2768695B2 publication Critical patent/JP2768695B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は成形時の型からの離型性を改善し、作業性の
向上、生産性の向上を図った成形用樹脂組成物に関す
る。とくにポリエチレンテレフタレートなどの離型しに
くい結晶性樹脂の射出成形時の金型からの離型性を著し
く向上させ、自動成形を可能にした成形用樹脂組成物に
関する。
[従来の技術・発明が解決しようとする課題] 熱可塑性樹脂を射出成形するばあい、金型からの離型
性を改善する目的で離型剤を添加することは、ごく一般
に行なわれていることである。このばあい、エチレン・
ビス・ステアロアマイド、部分酸化ポリエチレン、低分
子量ポリエチレンなどのワックス類が一般に用いられて
いる。
ポリエチレンテレフタレートなどの結晶性熱可塑性樹
脂のばあい、結晶化をコントロールして離型性を改善す
るのが一般的である。
たとえば、特公昭48−4097号公報、同62−49310号公
報、同62−51300号公報などには、モンタンワックスエ
ステル、脂肪族カルボン酸金属塩などを配合する方法が
提案されている。また、特公昭46−38707号公報、同47
−3027号公報、同44−7542号公報などには、タルク、グ
ラファイト、マイカ、クレーなどの無機粉末を単独また
は有機カルボン酸金属塩、ポリエーテル化合物などと併
用してポリエステル樹脂の結晶化特性をコントロール
し、離型性を改善する方法が提案されている。
しかし、これらの方法に用いられる離型剤は、成形品
の表面にブリードし、金型表面を汚染したり、相溶性不
足のために成形品の表面部分に剥離層を形成したりし
て、成形品の表面性を低下させたりする。また有機カル
ボン酸金属塩を用いたばあいには、ポリエステル樹脂、
ポリアミド樹脂などの離型性改善には大きな効果がある
が、同時に該樹脂組成物の機械的強度を大きく低下さ
せ、使用量が制限されるという問題がある。さらに無機
粉末を用いたばあいには、離型性改善効果が小さく、金
型の構造によっては充分な効果がえられないばあいもあ
るうえ、えられる成形品の機械的強度を大きく低下さ
せ、事実上使用不可能になることもある。
[課題を解決するための手段] 本発明は、上記のごとき実情に鑑み、成形品の表面性
と機械的強度を大きく低下せず、金型汚染が少なく、離
型性改善効果の大きな離型剤を含有する成形用樹脂組成
物をうることを目的としてなされたものであり、分子量
500以上で軟化点150℃以上の一般式(A): R1CONHCH2CH2NHOC(CH2nCONHCH2− −CH2NHCOR2 (A) (式中、R1、R2は炭素数40以下の炭化水素基、nは30以
下の整数である)で示されるビスアミドを0.01〜10%
(重量%、以下同様)含有してなる成形用樹脂組成物に
関する。
[実施例] 本発明においては、分子量500以上で軟化点150℃以上
の一般式(A): R1CONHCH2CH2NHOC(CH2nCONHCH2− −CH2NHCOR2 (A) (式中、R1、R2は炭素数40以下の炭化水素基、nは30以
下の整数である)で示されるビスアミドが、成形品の表
面性と機械的強度を大きく低下させず、金型汚染が少な
く、離型性改善効果が大きい離型剤として使用される。
前記ビスアミドの分子量が500未満または軟化点が150
℃未満になるとブリードしやすくなる。
前記一般式(A)におけるR1、R2は炭素数40以下の炭
化水素基であるが、離型性の効果、経済性、製造の容易
さなどから11〜32のものが好ましく、天然に産するもの
を原料として用いるのが経済的である。R1、R2の好まし
い具体例としては、たとえば炭素数が11、15、17のよう
にラウリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン
酸などに由来するものがあげられる。
また前記一般式(A)におけるnは30以下の整数であ
るが、経済性の点から12までの整数のものが好ましく、
好ましい具体例としては、nが4や8のようにアジピン
酸やセバシン酸に由来するばあいがあげられる。
本発明に用いる一般式(A)で示されるビスアミドは
本発明の樹脂組成物中に0.01〜10%の割合で含有せしめ
られる。該割合が0.01%未満では離型性改善効果が充分
えられず、10%をこえると機械的強度の低下が著しくな
る。離型性、金型汚染、機械的強度のバランスの点から
好ましい添加量は0.05〜5%、とくに好ましくは0.1〜
3%である。
前記ビスアミドと成形用樹脂との混合方法にはとくに
限定はなく、たとえば押出機などを用いて樹脂中に溶融
混合してもよく、樹脂にまぶした形態で用いてもよい。
本発明の組成物には、他の離型剤を本発明の効果が著
しく損なわれない範囲で併用してもよい。
前記ビスアミドを用いることにより離型性が改善され
る樹脂としては、たとえばポリスチレン(GP、HIPS)、
ABS樹脂、AS樹脂、PVC樹脂、ポリエチレンテレフタレー
ト樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリアミド
樹脂、ポリカーボネート樹脂、PPS樹脂などがあげられ
るが、これらに限定されるものではない。中でも結晶性
樹脂、とくにポリエチレンテレフタレート樹脂への効果
が大きい。
本発明でいうポリエチレンテレフタレート樹脂とはテ
レフタル酸とエチレングリコールとからなる線状飽和ポ
リエステルをいうが、75%未満の範囲で他の成分を共重
合もしくは配合したものであってもよい。とくに、一般
式(B): (式中、R3、R4はC2〜C4の2価の炭化水素基、Xは−C
(CH3−、−CH2−、−S−、−SO2−、CO−などの
2価の結合基または直接結合、m、nはそれぞれ5〜20
の整数)で示されるジオールを1〜30%ブロック共重合
したものに対して、本発明の離型性改善効果がとくに大
きい。
この他、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネ
ート、ポリアミド、エチレン系熱可塑性エラストマーな
どを75%未満の範囲でブレンドしたものも本発明にいう
ポリエチレンテレフタレート樹脂に含まれるが、これら
に限定されるものではない。
本発明の樹脂組成物には、上記成分の他、成形用樹脂
に一般的に使用される添加剤、充填材などが含まれてい
てもよい。これらの例としては、安定剤、難熱剤、着色
剤、ガラス繊維・炭素繊維・チタン酸カリなどの強化
材、炭酸カルシウム、タルク、マイカなどの充填材など
があげられる。
つぎに本発明に用いる一般式(A)で示される化合物
の製法について説明する。
前記一般式(A)で示される化合物は、たとえばエチ
レンジアミンのモノカルボン酸アミドと脂肪族ジカルボ
ン酸とを反応させることによりえられる。
反応方法、反応条件などは従来から知られている方法
と同様の方法により行なえばよい。
つぎに、実施例および比較例に基づき本発明の組成物
をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらにより何
ら制限されるものではない。
実施例1〜4および比較例1〜7 第1表に示す樹脂および第1表に示す離型剤を第1表
に示す量からなる合計量が100部になる成形材料を射出
成形機(東芝機械(株)製のIS75E)を用いて射出成形
し、離型性、表面性、機械的強度を評価した。結果を第
1表に示す。
離型性は、第1表に示す型温で第1図に示すL形筺状
のコーナー用成形品(肉厚1mm)(1)を射出成形し、
冷却時間を変えてノックピン跡のない成形品がえられる
冷却時間を求めた。
表面性は50ショット目の成形品の表面を目視観察し、
曇りのないものを○、曇りのあるのを×、表面光沢の判
別できないものを△として評価した。
また、機械的強度はASTMにしたがって測定した。
なお第1表中のカネエースMUHは鐘淵化学工業(株)
製の耐熱ABS樹脂、パンライトG3115は帝人化成(株)製
のガラス繊維(15%)強化ポリカーボネート樹脂、CM30
01G30は東レ(株)製のガラス繊維(30%)強化ポリア
ミド樹脂、強化PET樹脂はビスフェノールAのエチレン
オキシド付加重合物(平均分子量1000)8%とエチレン
テレフタレートオリゴマー92%とを減圧下で溶融混練し
て共重合させた改質ポリエチレンテレフタレート(IV
0.60)70%とガラス繊維30%とからなる強化樹脂であ
る。
また第1表中の離型剤(1)は軟化点(ASTM D566に
よる)230℃のCH3(CH216CONHCH2CH2− −NHOC(C
H28CONHCH2CH2NHCO(CH216CH3、離型剤(2)は軟
化点220℃のCH3(CH216CONHCH2CH2− −NHOC(CH2
4CONHCH2CH2NHCO(CH216CH3、離型剤(3)は軟化点1
40℃のエチレンビスステアロアマイド(CH3(CH216CO
NHCH2CH2NHOC− −(CH216CH3)、離型剤(4)は軟
化点80℃のモンタン酸ワックス(ヘキストワックスE、
ヘキスト社製)である。
さらに第1表中の混合方法(イ)は二軸押出機で溶融
混合する方法、混合方法(ロ)はタンブラーで樹脂ペレ
ットにまぶす方法である。
[発明の効果] 本発明の樹脂組成物は、成形品の表面性、機械的強度
を低下させることなく離型性を改善しており、複雑な形
状の成形品の成形も容易であり、サイクルタイムを短縮
しうる。とくにエンジニアリングプラスチックの成形に
効果が大であり、産業上有用な樹脂組成物である。
【図面の簡単な説明】
第1図は離型性を評価するために射出成形したL形筺状
のコーナー用成形品に関する説明図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08L 101/00 - 101/14 C08K 5/20 C08L 67/00 - 67/08 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】分子量500以上で軟化点150℃以上の一般式
    (A): R1CONHCH2CH2NHOC(CH2nCONHCH2− −CH2NHCOR2 (A) (式中、R1、R2は炭素数40以下の炭化水素基、nは30以
    下の整数である)で示されるビスアミドを0.01〜10重量
    %含有してなる成形用樹脂組成物。
  2. 【請求項2】前記樹脂組成物が結晶性熱可塑性樹脂組成
    物である請求項1記載の成形用樹脂組成物。
  3. 【請求項3】前記樹脂組成物における樹脂がポリエチレ
    ンテレフタレート樹脂である請求項1記載の成形用樹脂
    組成物。
JP63211120A 1988-08-25 1988-08-25 成形用樹脂組成物 Expired - Fee Related JP2768695B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63211120A JP2768695B2 (ja) 1988-08-25 1988-08-25 成形用樹脂組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63211120A JP2768695B2 (ja) 1988-08-25 1988-08-25 成形用樹脂組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0258572A JPH0258572A (ja) 1990-02-27
JP2768695B2 true JP2768695B2 (ja) 1998-06-25

Family

ID=16600732

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63211120A Expired - Fee Related JP2768695B2 (ja) 1988-08-25 1988-08-25 成形用樹脂組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2768695B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20090223409A1 (en) * 2008-03-07 2009-09-10 Xerox Corporation Compounds suitable for use in inks and inks having such compounds

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52105957A (en) * 1976-03-02 1977-09-06 Mitsubishi Chem Ind Ltd Polycarbonate resin composition
JPS5525457A (en) * 1978-08-11 1980-02-23 Unitika Ltd Thermoplastic polymer composition
JPS5662841A (en) * 1979-10-29 1981-05-29 Sekisui Chem Co Ltd Ethylene-vinyl acetate copolymer composition
JPS6162516A (ja) * 1984-09-05 1986-03-31 Sumitomo Bakelite Co Ltd 半導体封止用樹脂組成物
JPS63264667A (ja) * 1987-04-22 1988-11-01 Mitsui Toatsu Chem Inc 芳香族ポリスルホン樹脂成形材料

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0258572A (ja) 1990-02-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0057415B1 (en) Polyester resin composition
EP0391981B1 (en) Reinforced molding compositions based on poly(1,4-cyclohexylene dimethylene terephthalate) having improved crystallization characteristics
JPS59135142A (ja) セルロ−ス質充填剤を充填したエチレン共重合体から製造した木材類似製品
JPS61502060A (ja) 安定化ポリカ−ボネ−ト−ポリエステル組成物
JPH0475259B2 (ja)
EP0631602B1 (en) High impact polyester/ethylene copolymer blends
US4894404A (en) Molding compositions based on poly(1,4-cyclohexylene dimethylene terephthalate) containing an amide crystallization aid
JPH0254382B2 (ja)
JP2009185244A (ja) 樹脂組成物およびそれを成形してなる成形体
US4161498A (en) Blends of low molecular weight polyalkylene terephthalate resins and organopolysiloxane-polycarbonate block copolymers
JP2768695B2 (ja) 成形用樹脂組成物
JP4191287B2 (ja) 熱可塑性成形用組成物
EP0249134A1 (en) Polyethylene terephthalate resin composition
USH1987H1 (en) Non-volatile plasticizers and flow aids for polyesters
CA1261996A (en) Polyester composition improved in fluidity
JPS6241256B2 (ja)
EP0402385B1 (en) Reinforced polyester molding compositions
US4271063A (en) Thermoplastic molding compositions
US4157997A (en) Polyalkylene terephthalate and organopolysiloxane-polycarbonate block copolymer blends
JPS6215582B2 (ja)
JPH0231113B2 (ja)
JPS6358181B2 (ja)
JPH0130859B2 (ja)
EP0288398A2 (en) Fiber-reinforced polyester of improved strength
JPH02248460A (ja) 高結晶性ポリエステル樹脂組成物

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees