JP2767733B2 - コネクタ - Google Patents

コネクタ

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JP2767733B2
JP2767733B2 JP5047187A JP4718793A JP2767733B2 JP 2767733 B2 JP2767733 B2 JP 2767733B2 JP 5047187 A JP5047187 A JP 5047187A JP 4718793 A JP4718793 A JP 4718793A JP 2767733 B2 JP2767733 B2 JP 2767733B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被覆のままの電線を圧
接刃に接続導通する圧接端子をコネクタハウジング内に
装着したコネクタに関するものであり、更に詳しくは前
記電線に懸かる引き抜き力を担持して前記圧接端子との
接触不良等の事故を未然に防止するためのコネクタ構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】各種電子機器はもとより、エレクトロニ
クス化された近年の自動車においてワイヤーとワイヤー
との接続、電子機器との接続にコネクタが多用されてい
る。コネクタは、一般的に電線を接続した端子をハウジ
ング内に装着した構成になっているが、電線と端子との
接続を半田付けや圧着によらず圧接により行うようにし
たものがある。
【0003】以下、図8及び図9を参照して従来の多段
コネクタの一例を説明する。1はコネクタハウジングで
あり、上段に複数の端子収容室2が形成され、該端子収
容室2の端壁及び上壁の端縁部は切り欠きされて開口部
3になっている。該開口部3には図9について後述する
圧接端子16が設けられるものであり、後述する電線を
開口部3より図示しない自動機によって挿通し、圧接接
続可能にしてある。4、5はスライドハウジングであ
り、コネクタハウジング本体1の中段及び下段に対しス
ライド嵌合可能に構成されている。また、コネクタハウ
ジング本体1の一端は径大部1aに形成されているが、
これは図9に示すように雌コネクタの嵌合部になるもの
である。
【0004】スライドハウジング4、5の側壁には、ス
ライド嵌合方向アに固定用突起6と係止突起7とを設け
てあり、コネクタハウジング本体1の側壁にスライド嵌
合方向アに、係止突起7に係合する仮係止窓8と本係止
窓9とを設けてある。なお、6aはコネクタハウジング
本体1に設けた固定用突起である。従って、コネクタハ
ウジング本体1にスライドハウジング4、5を挿入した
場合、固定用突起6a、6とが縦に並ぶようになる。ハ
ウジングカバー12はコ字状に形成され、両側壁に固定
用係止窓13が設けられている。係止窓13を前記固定
用突起6a、6に係合させるとともに、上壁12でコネ
クタハウジング本体1の上側開口部3、言い換えれば端
子収容室2の上側を閉塞するようになっている。
【0005】次に、組み立てについて説明すると、例え
ばスライドハウジング5について端子収容室内に圧接
端子16を収容する。この結果、圧接端子16の先端に
設けた雄タブ端子16aが、スライドハウジング5の先
端閉塞部に形成した図示略の挿通孔から突出した状態に
なる。次いで圧接端子16を収容したスライドハウジン
グ5を、コネクタハウジング本体1の下段に仮係止(係
止突起7を仮係止窓8に係合)状態にセットする。そし
て、電線15を上方から図示しない自動機で端子16に
圧接接続し、スライドハウジング5をコネクタハウジン
グ本体1内に押し込み、係止突起7を本係止窓9に係合
させる。
【0006】次に、圧接端子16を収容したスライドハ
ウジング4をコネクタハウジング本体1の中段に仮係止
(係止突起7を仮係止窓8に係合)状態にし、電線15
を上方より図示しない自動機で圧接端子16の圧接接続
部16bに圧接接続する。そして、スライドハウジング
の係止突起7を本係止窓9に係合させ、更にコネクタ
ハウジング本体1の収容室2に収容した圧接端子16に
ついて前記同様に電線15を圧接接続する。この結果、
各圧接端子16に設けた雄タブ端子16aが径大部1a
内に突出して図示を省略したコネクタを接続し得るよ
うになり、多段コネクタが完成する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図8及び図9を参照し
て説明した多段コネクタは、電線15を圧接端子16に
圧接接続しているものの、これは通電のための接続であ
り、電線15と圧接端子16とを固着する手段はない。
更に、電線15とコネクタハウジング本体1またはスラ
イドハウジング4、5とを固定する手段も設けられてい
ない。このため、仮に電線15を引き出すような力が作
用すると、この力が直に圧接接続部16bにかかり、接
触不良が生じるようになる。即ち、電線15に懸かる力
が圧接接続部16bまでの間に担持されないので接触不
良等が発生しやすく、これがコネクタの信頼性低下の一
因になっていた。
【0008】また、スライドハウジング4、5は、ハウ
ジングカバー12によりコネクタハウジング1に係止さ
れるが、電線15を引くような力が作用した場合、スラ
イドハウジング4、5にも同様の力が作用して抜け出し
方向、即ち矢印ア方向とは逆方向に移動しようとする。
この場合、雄タブ端子16aも抜け出し方向に移動しよ
うとするので、雌端子との接触不良が生じやすい。更
に、電線を別部材を用いて押さえ込むように構成したも
のもあるが、部品点数や作業工数が増加するので好まし
くない。本発明の目的は、圧接端子に接続された電線を
別部材を用いることなく、且つスライドハウジングをコ
ネクタハウジングに装着することによって構造的に電線
に懸かる力を担持して接触不良等を未然に防止し得るよ
うに構成したコネクタを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る前記目的
は、電線を圧接接続した圧接端子を収容したスライドハ
ウジングをコネクタハウジング内に挿入してなるコネク
タにおいて、前記コネクタハウジングの側面に前記スラ
イドハウジングを挿入する空間に連通する開放部と、前
記スライドハウジングの一端から引き出される電線を折
り曲げ状になす電線押え部とを形成し、且つ前記スライ
ドハウジングの一端に前記電線を折り曲げ状に引き出す
電線支持部を形成したコネクタにより達成される。
【0010】
【作用】即ち、前記圧接端子に前記電線を圧接接続した
前記スライドハウジングを前記開放部から前記コネクタ
ハウジング内にスライド挿入するとともに、前記電線を
前記スライドハウジングの一端、例えば後端側から前記
電線押え部により折り曲げ状に引き出すように構成した
ので、前記電線に不所望に懸かる抜き出し力は、前記電
線押え部と折り曲げ位置とで担持され、電線と圧接端子
との接触不良や圧接端子の抜け等を防止することができ
る。
【0011】次に、図1〜図7を参照して本発明の第1
実施例を説明する。図1は多段コネクタの斜視図、図2
は内部構造を示す断面図、図3はコネクタハウジングの
斜視図、図4及び図5はスライドハウジングの斜視図、
図6は蓋体の斜視図である。多段コネクタ21(以下、
単にコネクタという)において、コネクタハウジング2
2及び蓋体23は合成樹脂を一体成型したものであり、
コネクタハウジング22内には上段及び中段用スライド
ハウジング24と下段用スライドハウジング25に収容
された圧接端子26が、横3列、縦3段に収容されてい
る。圧接端子26の圧接接続部26aに接続された電線
27は、コネクタハウジング22外に引き出される。な
お、圧接端子26の端子部26bは、本実施例において
は雌端子の形態になっているが、従来例で示したような
雄タブ端子に構成されたものを適用してもよい。そし
て、本実施例に示すコネクタ21は、スライドハウジン
グ24、25をコネクタハウジング22の側面からスラ
イド挿入させるとともに、電線27に懸かる力を担持さ
せるものであり、従来のものとは発想が全く異なってい
る。このため、コネクタハウジング22及びスライドハ
ウジング24、25には、電線27に懸かった力を担持
するための注目すべき工夫がなされている。
【0012】次に、コネクタハウジング22の構成につ
いて説明すると、図3に示すように基本的には箱体であ
るが正面側22aに雄端子を差し込み接続するための9
個の開口部31が形成されている。又、前記コネクタハ
ウジング22の一側面22bは前記スライドハウジング
24、25を挿入する空間と連通しかつ開口した開放部
に形成されると共に、後端側22cが電線27を引き出
すため前記一側面22bの開放部に連通して開放されて
いる。なお、図3には図示されていないが、前記一側面
22bの反対側側面は側部材により閉塞されている。
天板32の上面は水平面に形成されているが、下面の後
端側には傾斜面32aを有する肉厚の電線押え部(スト
レインリリーフ)33が一体に形成されている。また、
天板32には側面から上面に抜けるようにして係止孔3
4が形成され、後述する蓋体23を係止するようになっ
ている。
【0013】底板35には肉厚部35aと肉薄部35b
とが形成され、肉薄部35bは後述するスライドハウジ
ング25とともに、電線27の抜け止めを行うものであ
る。なお、肉厚部35aには側面から下面に抜けるよう
にして係止孔36が形成され、後述する蓋体23を係止
できるようになっている。そして、天板32と底板35
との間が同一形状の2枚の仕切り板37により3層に仕
切られ、3層の空間のうち上段と中段とに図4に示すス
ライドハウジング24が側面から挿入され、下段の空間
に図5に示すスライドハウジング25が挿入されるよう
になっている。なお、仕切り板37及び底板35の基部
に凹状の溝38が形成され、上面側には凸状の突起39
が形成されている。これらの溝38及び突起39は、ス
ライドハウジング24、25を挿入する際はガイド部材
として作用し、挿入後は抜け出しと持ち上がりとの防
止、更にがたつき防止作用を有するものである。
【0014】次に、図4を参照してスライドハウジング
24について説明する。底板41の厚さは凹状の溝38
に嵌合し得るように設定され、底板41の先端から凹状
の溝38内に嵌合するだけの間隙gを空けて上面側に衝
立状の4枚の仕切り壁42が形成されている。各仕切り
壁42は圧接端子26を収容し得る間隔で形成されたも
のであり、仕切られた空間が圧接端子26の収容室43
になる。また、底板41の底面には、凹状のガイド溝4
4が形成されている。間隙gの部分と凹状のガイド溝4
4は、スライドハウジング24をコネクタハウジング2
2の側面からスライド挿入する際に仕切り板37に形成
した凹状の溝38と凸状の突起39に嵌合させてガイド
を行うものである。ガイド溝44の上部は、各収容室4
3を横切るようにして突部45に形成され、各収容室4
3に収容される圧接端子26の抜け止めを行うようにな
っている。スライドハウジング24の後端側は下方に傾
斜し、その先端が肉厚の電線押え部46に形成されてい
る。
【0015】次に、図5を参照してスライドハウジング
25について説明する。スライドハウジング25は、後
端側の形状を除きスライドハウジング24と同一構造で
ある。即ち、底板51の厚さは凹状の溝38に嵌合し得
るように設定され、底板51の先端から凹状の溝38内
に嵌合するだけの間隙gを空けて上面側に衝立状の4枚
の仕切り壁52が形成されている。各仕切り壁52は圧
接端子26を収容し得る間隔で形成されたものであり、
仕切られた空間が圧接端子26の収容室53になる。ま
た、底板51の底面には、凹状のガイド溝54が形成さ
れている。間隙gの部分と凹状のガイド溝54は、スラ
イドハウジング25をコネクタハウジング22の側面か
らスライド挿入する際に底板35に形成した凹状の溝3
8と凸状の突起39に嵌合させてガイドを行うものであ
る。ガイド溝54の上部は、各収容室53を横切るよう
にして突部55に形成され、各収容室53に収容される
圧接端子26の抜け止めを行うようになっている。スラ
イドハウジング25の後端側は下方に傾斜し、その先端
は肉薄の電線支持部56に形成されている。底板51の
底面は底板35の肉厚部35aに対応する位置が平面に
形成され、肉薄部35bに対応する位置が一段下がって
平面に形成されている。
【0016】次に、組み立て方法について説明する。組
み立てに際しては、各スライドハウジング24、25の
収容室43、53に圧接端子26を収容し、電線27を
圧接接続する。次にスライドハウジング25をコネクタ
ハウジング22を構成する底板35の上部空間、言い換
えれば最下段の空間に側面からスライド挿入する。この
際、底板51の先端部、即ち間隙gで示した部分は底板
35の基部に形成した凹状の溝38に嵌め込まれ、ガイ
ド溝54には凸状の突起39が嵌め込まれる。この状態
でスライドハウジング25を押すことにより、圧接端子
26を収容し、且つ電線27を圧接接続したスライドハ
ウジング25が第3の空間内に装着される。そして、電
線27は電線支持部56に沿って斜めに下がり、外部に
引き出される形態になる。
【0017】次に、第2の空間、即ち本実施例では中間
の空間にスライドハウジング24を装着するのである
が、この場合も収容室43に圧接端子26を収容し、電
線27を圧接した状態で、底板41の先端部、即ち間隙
gで示した部分を仕切り板37の基部に形成した凹状の
溝38に嵌め込み、ガイド溝44に凸状の突起39を嵌
め込んだ状態でスライドハウジング24を押し込む。そ
して、電線27は電線押え部46に沿って引き出すよう
にする。更に、最上段の空間についても、収容室43に
圧接端子26を収容し、且つ電線27を圧接接続したス
ライドハウジング24を前記同様にスライド挿入する。
最上段の空間に装着されたスライドハウジング24から
引き出される電線は、天板32の後端側に形成された電
線押え部33の下面とスライドハウジング24に形成さ
れた電線押え部46の上面との間の隙間から外部に引き
出される。
【0018】ここで注目すべきは、先に装着したスライ
ドハウジング25から引き出された電線27が中段にス
ライドハウジング24を装着することにより抜け止めさ
れ、中段に装着されたスライドハウジング25から引き
出された電線27が上段にスライドハウジング24を装
着することにより抜け止めされ、上段のスライドハウジ
ング24から引き出される電線は天板32に形成された
電線押え部33により抜け止めされることである。即
ち、各段の電線27は直線状に引き出されるのではな
く、図2に示すように先ず横方向に配線され、次いで下
方に傾斜し、更に横方向に配線されてハウジング外に引
き出されている。言わば、狭い配線経路に沿って縦方向
に折れ曲った状態で引き出されることになる。
【0019】次に、電線27の抜け止め作用について説
明する。一例として、最上段にある電線27に引き抜く
ような力が作用したとする。その電線27は直線状にな
ろうとするが、天板32に形成した電線押え部33の下
面に当たり、直線状には変形できず、引き抜こうとする
力がこの傾斜部分への接触で担持される。従って、引き
抜く力が圧接端子26と電線27との圧接接続部26a
に伝達されない。この結果、圧接接続部26aにおけ
る、電線27の抜けや接触不良の発生を未然に防止でき
るようになる。
【0020】前記した電線27の抜け防止構造は、スラ
イドハウジング24、25をコネクタハウジング22に
スライド挿入することにより自動的に構成される。従っ
て、電線27の抜け防止のための特別の部材は不要であ
り、スライドハウジング24、25をスライド挿入して
から電線27を圧接接続する必要もなく、部品点数のの
削減と作業効率の向上とを図ることができる。
【0021】なお、スライドハウジング24、25をス
ライド挿入してから、蓋体23でコネクタハウジング2
2の側面を閉塞する。蓋体23には、図6に示すように
係止爪23aが形成されている。なお、図6には図示の
便宜のためコネクタハウジング22の側面上部に形成し
た係止孔34に係止する係止爪23aを図示している
が、蓋体22の下側にも係止孔36に係止する係止爪が
形成されている。そして、係止孔34、36に係止爪2
3aを係止することにより、図1に示すようにコネクタ
ハウジング22の側面が閉塞されるとともに、蓋体23
の側面によりスライドハウジング24、25が押さえ込
まれ、横方向へのずれ、即ちスライド挿入した向きのず
れ防止が行われる。このように組込みが終了した段階で
は、スライドハウジング24、25は凸状の突起39の
作用により長手方向への位置規制が行われ、凹状の溝3
8の作用により上下方向への位置規制が行われるうえ
に、蓋体23により横方向への位置規制が行われること
になる。この結果、開口部31と圧接端子26とは位置
ずれすることなく連通し、しかもその位置がずれないの
で、例えば雄タブ端子をスムーズに且つ安定に接続し得
るようになる。
【0022】ところで、コネクタの端子数は回路構成に
対応して増減するものであり、共通部品を用いて端子数
の増減に対処できればコスト低減、部品数や作業工数の
削減等のいずれから見ても好都合である。以下に説明す
る第2実施例はこのような見地からなされたものであ
り、図7を参照しながら説明する。即ち、図7は蓋体の
斜視図であり、本実施例に係る蓋体61は前方側に例え
ば縦2列に開口部31が形成されている。但し、蓋体6
1の内側は、切り欠き部から明らかなように、仕切り板
37等は形成されていないが、天板62の後端側に、図
2及び図3に示した電線押え部33と同一構造、但しこ
の場合は対称構造になる、電線押え部を形成することが
望ましい。
【0023】この蓋体61は、下記のような場合に好適
なものである。第1実施例で説明したコネクタハウジン
グ22は端子数が9個であるが、例えば15個に増加し
たい場合がある。この場合、前記コネクタハウジング2
2に、5個の圧接端子26を並列に収容したスライドハ
ウジング24、25を前記同様にスライド挿入する。し
かし、コネクタハウジング22内には3個の圧接端子2
6しか収納されないので、各段のスライドハウジング2
4、25につき2個の圧接端子26がコネクタハウジン
グ22外に露呈することになる。
【0024】一方、本実施例に示す蓋体61は、2個の
圧接端子26を収納するスペースに設定されている。従
って、前記段階でのコネクタハウジング22の側面から
前記同様に蓋体61を係止すると、コネクタハウジング
22外に露呈していた2個の圧接端子26が蓋体61に
収納される。しかも係止爪61aが係止孔34、36に
係止するので、蓋体61とコネクタハウジング22とが
一体化され、端子数15個の多段コネクタが完成する。
なお、本実施例においても、天板62の後端側には図示
を省略しているが電線押え部が形成され、スライドハウ
ジング24、25は電線押え部46と電線支持部56と
を延長した形状であるから、電線27の抜け防止作用等
は前記同様に行われる。
【0025】以上に本発明の実施例を説明したが、本発
明は前記実施例に限定されず、種々の変形が可能であ
る。例えば、スライドハウジングの積層段数、横方向の
配列数等は自在に変更できる。また、多段に限定され
ず、1段に構成してもよい。更に、第2実施例で説明し
た蓋体内にも仕切り板を形成してスライドハウジングを
収納し、言わば一対のコネクタハウジングを係止して一
体にする構成にしてもよい。
【0026】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明に係るコ
ネクタは、収容室内に収容した圧接端子に電線を圧接接
続したスライドハウジングをコネクタハウジングの側面
に形成した開放部から前記コネクタハウジング内にスラ
イド挿入するとともに、前記電線を前記スライドハウジ
ングの一端、例えば後端側から、前記スライドハウジン
グと前記コネクタハウジングの後端側とに形成した電線
押え部により折り曲げ状に引き出すように構成した。従
って、前記電線に不所望に抜き出し力が懸かった場合、
前記電線押え部と折り曲げ位置とで担持され、電線と圧
接端子との接触不良や圧接端子の抜け等を防止すること
ができる。また、前記電線の押さえ構造は、スライドハ
ウジングをコネクタハウジングにスライド挿入すること
によって言わば自動的に構成されるので、別部材が不要
である上に構造も簡単であり、大幅なコスト低減を図る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す多段コネクタの斜視
図である。
【図2】多段コネクタの内部構造を示す断面図である。
【図3】コネクタハウジングの構造を示す斜視図であ
る。
【図4】スライドハウジングの斜視図である。
【図5】他のスライドハウジングの斜視図である。
【図6】蓋体の斜視図である。
【図7】第2実施例を示す蓋体の斜視図である。
【図8】従来の多段コネクタの構成を示す分解斜視図で
ある。
【図9】従来の多段コネクタの構造を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
21 コネクタ 22 コネクタハウジング 23、61 蓋体 24、25 スライドハウジング 26 圧接端子 26a 接続部 27 電線 31 開口部 32 天板 33、46 電線押え部 34、36 係止孔 37 仕切り板 38 凹状の溝 39 凸状の突起 41、51 底板 42、52 仕切り壁 43、53 端子収容室 44、54 ガイド溝 45、55 突部 56 電線支持部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電線を圧接接続した圧接端子を収容した
    スライドハウジングをコネクタハウジング内に挿入して
    なるコネクタにおいて、前記コネクタハウジングの側面
    に前記スライドハウジングを挿入する空間に連通する開
    放部と、前記スライドハウジングの一端から引き出され
    る電線を折り曲げ状になす電線押え部とを形成し、且つ
    前記スライドハウジングの一端に前記電線を折り曲げ状
    に引き出す電線支持部を形成し、前記スライドハウジン
    グを前記開放部から前記コネクタハウジング内にスライ
    ド挿入するとともに、前記電線を前記スライドハウジン
    グの一端から前記電線押え部により折り曲げ状に引き出
    し、前記電線に不所望に懸かる抜き出し力を担持するよ
    うに構成したことを特徴とするコネクタ。
JP5047187A 1993-02-15 1993-02-15 コネクタ Expired - Lifetime JP2767733B2 (ja)

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CN102047503B (zh) * 2008-06-02 2013-06-26 古河电气工业株式会社 电连接器

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