JP2767460B2 - 小径管の内面ビード研削装置 - Google Patents

小径管の内面ビード研削装置

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JP2767460B2
JP2767460B2 JP13035189A JP13035189A JP2767460B2 JP 2767460 B2 JP2767460 B2 JP 2767460B2 JP 13035189 A JP13035189 A JP 13035189A JP 13035189 A JP13035189 A JP 13035189A JP 2767460 B2 JP2767460 B2 JP 2767460B2
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雅一 小林
亮 佐藤
晃義 長弘
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Nippon Steel Nisshin Co Ltd
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Nisshin Steel Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 A.産業上の利用分野 本発明は小径管の内面ビード研削装置に関する。
B.従来の技術 従来、長尺物(4m〜7m)小径管の内面ビード研削につ
いては、内径160φ以上のものには“単純ハネ上り式”
方法が採られ、160φ未満については人力による調整が
行われ、非常に低能率であった。
C.発明が解決しようとする課題 従って、非常に能率が悪く、品質が不均一であった。
本発明は上記課題を解決し、作業性・品質画・能率面
で飛躍的な向上が期待できる小径管の内面ビード研削装
置を提供することを目的とする。
D.課題を解決するための手段 この目的を達成するため、本発明の構成は次の通りと
する。
第1構成は、研削砥石を固定した砥石軸が駆動軸を介
してモータで回転されるようにした小径管の内面ビード
研削装置において、前記砥石軸を軸受けを介して支持
し、かつ、軸直角断面形状が軸回りに回り止めされる形
状を呈した軸支持部材と、該軸支持部材に回り止めされ
て取り付けられた流体出入可能な袋本体を持つ砥石反力
受部材とを含むことである。
第2構成は第1構成に加え、前記袋本体は前記軸支持
部材に嵌合される硬質の取付部と、該取付部に接続され
て流体充満時に前記砥石軸線に大略平行なる軸線を中心
とした軟質の半円筒部と、前記取付部と半円筒部に連結
されて砥石軸方向両端に固着された硬質の端平板部とを
含むことである。
第3構成は第2構成に加え、前記袋本体の軸方向両端
に当接された位置決め板と、前記袋本体の外面に砥石軸
線と大略平行に長く設けられた複数の凹部を通り、か
つ、前記位置決め板に貫通してねじ止めされた複数のタ
イロッドとを含むことである。
第4構成は、研削砥石を固定した砥石軸が駆動軸を介
してモータで回転されるようにした小径管の内面ビード
研削装置において、前記砥石軸を軸受けを介して支持
し、かつ、軸直角断面形状が軸回りに回り止めされる形
状を呈した軸支持部材と、該軸支持部材の外面に、前記
砥石の反力をばね部材を介して等分に受けるように、管
円周方向および管軸方向に互いに間隔を存して固定され
た4個以上の砥石反力受部材とを含むことである。
第5構成は第4構成に加え、前記砥石反力受部材は、
被研削管の内面に接触させた半球頭部の基端から同心に
延設されたねじ棒からなる当接部材と、前記ねじ棒を貫
通して前記頭部の基端に接して設けられた円板を持つ第
1ばね受けと、前記ねじ棒に遊貫通された有底短円筒状
の第1抜止めと、該第1抜止めに対向して前記ねじ棒に
螺合されてた第2抜止めと、前記ねじ棒の先端から間隔
を存して挿入され、前記第2抜止めに対し融通嵌入し、
かつ、前記第1抜止めの短円筒に螺合された円筒状進退
ガイドと、前記進退ガイドの先端から融通挿入された圧
縮コイルばねと、該ばねの基端を受けるように前記進退
ガイドの先端から融通挿入された第2ばね受けと、該第
2ばね受けを抜止めするように前記進退ガイドの中間ね
じに螺合固定されたナットとを含むことである。
第6構成は第4構成に加え、前記砥石反力受部材は、
被研削管の内面に接触させた半球頭部の基端から同心に
延設されたねじ棒からなる当接部材と、前記ねじ棒を貫
通して前記頭部の基端に接して設けられた円板を持つ第
1ばね受けと、前記ねじ棒に遊貫通された有底短円筒状
の第1抜止めと、該第1抜止めに対向して前記ねじ棒に
螺合されてた第2抜止めと、前記ねじ棒の先端から間隔
を存して挿入され、前記第2抜止めに対し融通嵌入し、
かつ、前記第1抜止めの短円筒に螺合された円筒状進退
ガイドと、前記進退ガイドの先端から融通挿入された圧
縮コイルばねと、該ばねの基端を受けるように前記進退
ガイドの先端から融通挿入された第2ばね受けと、該第
2ばね受けを抜止めするように前記進退ガイドの中間ね
じに螺合されたナットと、少なくとも該ナットを覆って
回すような内面を持つ外筒とを含むことである。
第7構成は、研削砥石を固定した砥石軸が駆動軸を介
してモータで回転されるようにした小径管の内面ビード
研削装置において、前記砥石軸を軸受けを介して支持
し、かつ、軸直角断面形状が軸回りに回り止めされる形
状を呈した軸支持部材と、該軸支持部材に回り止めして
箱本体内に収容し、かつ、該箱本体底と前記軸支持部材
との間に介在された圧縮ばねにより、前記軸支持部材を
円管内面に押圧させ、更に、前記箱本体外面に前記ばね
の反力を等分に受けるように、互いに管円周方向および
管軸方向に間隔を存した4個以上脚部が設けられてなる
砥石反力受部材とを含むことである。
第8構成は第7構成に加え、前記箱本体は砥石軸線に
平行に長い大略舟形を呈し、前記軸支持部材の一部が嵌
合するように舟底には砥石軸線に同心なる軸線を持つ半
角筒穴が形成され、その砥石軸方向両側に砥石軸線に同
心なる軸線を持つ半円筒穴が設けられ、かつ、砥石軸方
向両端部に砥石軸線と同心なる円筒切欠が形成され、前
記半角筒穴の底に前記圧縮ばねが介在されることであ
る。
第9構成は第7構成に加え、前記脚部は前記箱本体の
外側面に形成された半球凹所と、該凹所の周囲に同心に
固定された円環第1座金と、該第1座金に同心で固定さ
れた円環第2座金と、前記凹所にその底に接して介在さ
れた多数の小球と、これら小球に接し、かつ、前記第2
座金に抜け止めされて回転自在とされた1個の大球とを
含むことである。
E.作用 第1ないし第3構成において、管を水平状態で固定し
た台車が砥石に向かって進み、砥石と砥石反力受部材が
管内に侵入したとき、台車は停止する。次いで、袋本体
が圧縮空気の導入を受けて膨らみ、所定圧力となったと
き、空気の導入が止まる。次に、モータが起動され砥石
軸を介して砥石が回転する。砥石反力受部材が管内面の
広範囲にわたって押圧力を及ぼし、砥石はビートを研削
する。台車は一定速度で砥石に向かって進行し、ビート
が除去される。
第4ないし第9構成において、台車が進行して、砥石
と砥石反力受部材が管内に侵入したとき、台車は停止す
る。次にモータが起動され、砥石軸を介して砥石が回転
する。砥石反力受部材が管内面の広範囲にわたる4点以
上で押圧力を及ぼし、砥石はビートを研削する。
F.実施例 以下本発明の実施態様を図面に示す一実施例に基づき
説明する。
第1,2図のごとく、本装置は大略的に研削砥石1を固
定した砥石軸2が自在継手4,中間軸5,駆動軸6を介して
モータ8で回転されるようにしてある。3は砥石軸の軸
支持部材,7は保護管である。
しかして、軸支持部材3は、第2図のごとく、筒本体
3aを有して、内側で前記砥石軸2を軸受け3b,軸押え3c
を介して支持し、軸直角断面形状が軸回りに回り止めさ
れる正四角形状を呈した角筒部3a1およびその両端の円
筒部3a2からなる。
砥石反力受部材10は、第3図ないし6図のごとく、袋
本体11,位置決め板12およびタイロッド13からなる。
袋本体11はゴムからなり、軸支持部材3に回り止めさ
れて取り付けられ、流体が出入可能とされ、前記軸支持
部材3に嵌合される硬質の溝型鋼状取付部11aと、該取
付部11aに連結部11cを介して接続されて、砥石軸線に大
略平行なる軸線を中心とした軟質の半円筒部11bと、前
記取付部11aと半円筒部11bに連結されて軸方向両端に固
着された硬質の端平板部11dとを含む。この端平板部の
モータ8側のものに流体口11eが設けられる。半円筒部1
1bの外表面にはセラミック溶射などによる耐摩耗性被覆
が付着される。
位置決め板12,12が前記袋本体11の軸方向両端に当設
され、かつ、前記袋本体の外面に砥石軸と大略平行に長
く設けられた複数の凹部11fを通って、複数のタイロッ
ド13が位置決め板12を貫通しねじ止めされる。前記凹部
11fは、取付部11aの隅角部に各1つ、半円筒部11bの砥
石軸線に対する円周上で大略等分割する位置に2つ、連
結部11cに各1つ設けられる。
以上において、第1発明の一実施例の作動状態を説明
する。第1図において、管Aを水平状態で固定した台車
Bが砥石1に向かって進み、砥石1と砥石反力受部材10
が管A内に侵入したとき、台車Bは停止する。次いで、
袋本体11が圧縮空気の導入を受けて膨らみ、所定圧力と
なったとき、空気の導入が止まる。次に、モータ8が起
動され砥石軸2を介して砥石1が回転する。砥石反力受
部材10が管内面の広範囲にわたって押圧力を及ぼし、砥
石1はビートA1を研削する。台車Bは一定速度で砥石1
に向かって進行し、ビートA1が除去される。
以上の第1発明の一実施例の効果は次の通りである。
(a)袋本体11の管内面への押付力・管円周方向振れ防
止力・管軸方向振れ防止力は袋本体の空気圧力の調整に
よりコントロールできる。
(b)砥石1の摩耗・管内径の微小な変化に対し袋本体
11は安定して応答する。
(c)管内径変更に対し、同一袋本体11で相当範囲まで
対応できる。
(d)軸支持部材3の軸断面形状を角型にし、それに接
触する袋本体取付部11aのゴム質を硬質にすることによ
り、均一で安定した管内面押付力と管円周方向振れ防止
力が得られる。
(e)袋本体11の両端に位置決め板12を配置したことに
より、袋本体11の管押付力と管軸方向振れ防止力が安定
する。
次に、第2発明の実施態様を図面に示す一実施例に基
づき説明する。
第7ないし10図のごとく、4組の砥石反力受部材20が
第1発明のものと異なり、当接部材21,第1ばね受け22,
第1抜止め23,第2抜止め24,進退ガイド25,圧縮ばね26,
第2ばね受け27,ナット28およびピン29とよりなる。
当接部材21は、被研削管Aの内面に頂部を接触させた
半球頭部21aの基端から同心に延設されたねじ棒21bから
なる。第1ばね受け22は前記ねじ棒を貫通して前記頭部
の基端に接触された円板22aと短円筒22bを持つ有底短円
筒体からなる。
第1抜止め23は前記ねじ棒に底を遊貫通された有底短
円筒状を呈す。第2抜止め24は該第1抜止め23に対向し
て前記ねじ棒に螺合される。
円筒状の進退ガイド25は、前記ねじ棒の先端から間隔
を存して挿入され、前記第2抜止め24に対し融通嵌入
し、かつ、前記第1抜止め23の短円筒22bに螺合され
る。該進退ガイド25は、円筒状本体25a外周面において
基端に前記第1抜止め23の内ねじに螺合する基端ねじ25
b、軸方向中途部に中間ねじ25cおよび先端に先端ねじ25
dが設けられている。
圧縮コイルばね26は前記進退ガイド25の先端から融通
挿入される。該ばねの基端を受けるように、第2ばね受
け27は前記進退ガイド25の先端から融通挿入される。そ
して、ナット28が中間ねじ25cに螺合してピン29により
固定される。
以上において、第2発明の一実施例の作動状態を説明
する。第7図において、台車Bが進行して、砥石1と砥
石反力受部材20が管内に侵入したとき、台車Bは停止す
る。次にモータ8が起動され、砥石軸2を介して砥石1
が回転する。4組の砥石反力受部材20が管内面の広範囲
にわたる4点で押圧力を及ぼし、砥石1はビートA1を研
削する。
次に第2発明の第2実施例(第10図)では、ナット28
が進退ガイド25に螺合され、このナットを回すため外筒
29aが外嵌される。
以上の第2発明の実施例の効果は次の通りである。
(a)砥石反力を、圧縮ばね26で管円周方向2点で設
け、これらの力関係を円周方向3点で釣り合わせたの
で、管押付力および管円周方向振れ防止力が安定して得
られる。
(b)管軸方向に2個のばね26を配置することにより、
管軸方向振れ防止力が安定して得られ、前(a)項とあ
わせて全押付力を増すことが出来た。
(c)砥石反力をばねが受けているため、砥石の摩耗、
管内径の微小な変化に対しても連続的に安定して応答す
る。
(d)ばね26の先端に半球頭部21aを取り付けることに
より、ばね力と相和して砥石軸の軸支持部材3の管軸方
向移動が円滑となった。
(e)管径の変更に対し、第9図示ではナット28を回す
ことにより、進退ガイドの先端ねじ25dのねじ込み深さ
が調整される。第10図示では外筒29aを回すことにより
ナット28の螺合位置が調整される。
(f)ねじ棒21b、進退ガイド25、ばね26などの高さの
違ったものを使用することにより、広範囲の管径の内面
ビード処理が可能となる。
次に第3発明の実施態様を図面に示す一実施例に基づ
き説明する。
第11,12図で示す砥石反力受部材30が第1,第2発明と
異なり、軸支持部材3を回り止めし箱本体31内に収容
し、かつ、該箱体底と前記軸支持部材3との間に介在さ
れた圧縮ばね32により、前記軸支持部材3を管A内面に
押圧させ、更に、前記箱体外面に前記ばねの反力を等分
に受ける4個以上脚部33が設けられてなる。
第13,14図で、前記箱本体31は、舟形を呈し、砥石軸
線に同心なる中心線を持つ半矩形穴31aの砥石軸方向両
側に砥石軸線に同心なる軸線を持つ半円筒穴31bが設け
られ、かつ、両端部に砥石軸線と同心なる半円筒切欠31
cが形成され、前記半矩形穴31aの底に前記圧縮ばね32が
介在されている。
前記脚部33は前記箱本体31の外側面に形成された半球
凹所33aと、該凹所の周囲に同心に固定された円環第1
座金33bと、該第1座金に同心で固定された円環第2座
金33cと、前記凹所33a内にその底に接して介在された多
数の小鋼球33dと、これら小球に接し、かつ、前記第2
座金33cに抜け止めされて回転自在とされた1個の大鋼
球33eとからなる。
以上において、第3発明の一実施例の作動状態を説明
する。第11図において、台車Bが進行して、砥石1と砥
石反力受部材30が管内に侵入したとき、台車Bは停止す
る。次にモータ8が起動され、砥石軸2を介して砥石1
が回転する。4組の砥石反力受部材30が管内面の広範囲
にわたる4点で押圧力を及ぼし、砥石1は管内面の上部
に位置したビートA1を研削する。
(a)砥石反力に対する力関係の釣合関係は前記第2発
明(a)項と同様である。
(b)砥石軸の軸支持部材3の軸断面が角型としている
ため力の方向が安定している。
(c)管軸方向に2個の脚部33を設けたことにより、管
軸方向振れ防止になお一層の効果がある。
(d)脚部に球が用いられたため、管軸方向の管移動が
円滑に行える。
(e)砥石反力をばねで受けているため、砥石の摩耗や
管内径の微小な変化に対し安定して応答する。
(f)箱本体31は砥石軸の軸支持部材3に対し着脱を容
易にしたので、管径の大幅変更や砥石の摩耗に対し、ば
ね32の取り替えまたはばね32と箱本体31の底との間に別
体のライナー(高さ調節平板)を介在・取り替えること
により、簡単に対応出来る。
本発明は前記した実施例や実施態様に限定されず、特
許請求の範囲の精神および範囲を逸脱せずに種々の変形
を含む。
G.発明の効果 本発明の第1構成により、1人か、せいぜい2人の作
業となり、大幅な省力と能率向上が期待出来る。また、
袋本体の管内面への押付力・管円周方向振れ防止力・管
軸方向振れ防止力は袋本体の空気圧力の調整によりコン
トロールできる。しかも、砥石の摩耗・管内径の微小な
変化に対し袋本体は安定して応答する。
そのうえ、管内径変更に対し、同一袋本体で相当範囲
まで対応できる。これらから、数種類の大きさの袋本体
を用意することにより、140φ以下の管の90%以上が処
理可能となる。、 第2構成により、前記効果に加え、軸支持部材の軸断
面形状を角型にし、それに接触する袋本体取付部のゴム
質を硬質にすることにより、均一で安定した管内面押付
力と管円周方向振れ防止力が得られる。
第3構成により、前記第2構成の効果に加え、袋本体
の両端に位置決め板を配置したことにより、袋本体の管
押付力と管円周方向振れ防止力が安定する。
第4構成により、1人かせいぜい2人の作業となり、
大幅な省力と能率向上が期待出来る。また砥石反力を、
圧縮ばねで管円周方向2点で設け、これらの力関係を円
周方向3点釣り合わせたので、管押付力および管円周方
向振れ防止力が安定して得られる。また、管軸方向に2
個以上のばねを配置することにより、管軸方向振れ防止
力が安定して得られ、全押付力を増すことが出来た。し
かも、砥石反力をばねが受けているため、砥石の摩耗、
管内径の微小な変化に対しても連続的に安定して応答す
る。これらから、140φ以下の管の処理が可能となり、
かつ、160φ以上のものに適用すれば大幅な能率向上と
なる。
第5,第6構成により、前記第4構成の効果に加え、ば
ねの先端に半球頭部を取り付けることにより、ばね力と
相和して頭部軸の軸支持部材の管軸方向移動が円滑とな
った。また、管径の変更に対し、第9図示ではナットを
回すことにより、進退ガイドの先端ねじのねじ込み深さ
が調整される。第10図示では外筒を回すことによりナッ
トの螺合位置が調整される。しかも、ねじ棒,進退ガイ
ド,ばねなどの高さの違ったものを使用することによ
り、広範囲の管径の内面ビード処理が可能となる。
第7構成により、1人かせいぜい2人の作業となり、
大幅な省力と能率向上が期待出来る。また、砥石反力に
対する力関係の釣合関係は前記第2発明と同様である。
しかも、砥石軸の軸支持部材の軸断面が角型としている
ため力の方向が安定している。そのうえ、管軸方向に2
個以上の脚部を設けたことにより、管軸方向振れ防止に
より一層の効果がある。
また、砥石反力をばねで受けているため、砥石の摩耗
や管内径の微小な変化に対し安定して応答する。更に、
箱本体は砥石軸の軸支持部材に対し着脱を容易にしたの
で、管径の大幅変更や砥石の摩耗に対し、ばね32の取り
替え又はばね32と箱本体の底との間に別体のライナー
(高さ調節平板)を介在・取り替えることにより、簡単
に対応出来る。これらにより、数種類の箱本体とばねを
用意することにより、140φ以下の管の90%以上が処理
可能となる。
第8構成により、第7構成の効果に加え、箱本体の製
作が容易である。
第9構成により、第7構成の効果に加え、脚部に球が
用いられたため、管軸方向の管移動が円滑に行える。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第6図は本第1発明の一実施例を示し、第
1図は概略正面図、第2図は砥石軸受部材まわりの一部
切欠正面図、第3図は袋本体まわりの正面図、第4図は
第3図のIII−III断面図、第5図は位置決め板まわりの
正面図、第6図はその左側面図である。 第7図ないし第10図は第2発明の一実施例を示し、第7
図は概略正面図、第8図は第7図のVIII−VIII断面図、
第9図は砥石反力受部材の一部切欠正面図、第10図は同
じく他の実施例の一部切欠正面図である。 第11図ないし第14図は第3発明の一実施例を示し、第11
図は概略正面図、第2図はそのXII−XII断面図、第13図
は箱本体の断片斜視図、第14図は脚部の一部切欠断面図
である。 A……被研削管、B……管固定・移動台車 1……研削砥石、2……砥石軸 3……軸支持部材 3a……筒本体 3a1……筒角部 3a2……円筒部 3b……軸受け 3c……軸受押え 4……自在継手、5……中間軸、6……駆動軸、 7……保護管、8……モータ 10……砥石反力受部材 11……袋本体 11a……取付部 11b……半円筒部 11c……連結部 11d……端平板部 11e……流体口 11f……凹所 12……位置決め板 13……タイロッド 20……砥石反力受部材 21……当接部材 21a……半球頭部 21b……ねじ棒 22……第1ばね受け 22a……円板 22b……円筒 23……第1抜止め 24……第2抜止め 25……進退ガイド 25a……円筒本体 25b……基端ねじ 25c……中間ねじ 25d……先端ねじ 26……圧縮ばね 27……第2ばね受け 28……ナット 29……ピン、29a……外筒 30……砥石反力受部材 31……箱本体 31a……半角筒穴 31b……半円筒穴 31c……半円筒切欠 32……圧縮ばね 33……脚部 33a……半球凹所 33b……円環第1座金 33c……円環第2座金 33d……小球 33e……大球
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−118463(JP,A) 特開 昭60−263658(JP,A) 特開 昭58−34749(JP,A) 特開 昭51−58790(JP,A) 実開 昭50−125191(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B24B 5/40

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】研削砥石を固定した砥石軸が駆動軸を介し
    てモータで回転されるようにした小径管の内面ビード研
    削装置において、前記砥石軸を軸受けを介して支持し、
    かつ、軸直角断面形状が軸回りに回り止めされる形状を
    呈した軸支持部材と、該軸支持部材に回り止めされて取
    り付けられた流体出入可能な袋本体を持つ砥石反力受部
    材とを含むことを特徴とする小径管の内面ビード研削装
    置。
  2. 【請求項2】前記袋本体は前記軸支持部材に嵌合される
    硬質の取付部と、該取付部に接続されて流体充満時に前
    記砥石軸線に大略平行なる軸線を中心とした軟質の半円
    筒部と、前記取付部と半円筒部に連結されて砥石軸方向
    両端に固着された硬質の端平板部とを含むことを特徴と
    する請求項1記載の小径管の内面ビード研削装置。
  3. 【請求項3】前記袋本体の軸方向両端に当接された位置
    決め板と、前記袋本体の外面に砥石軸線と大略平行に長
    く設けられた複数の凹部を通り、かつ、前記位置決め板
    に貫通してねじ止めされた複数のタイロッドとを含むこ
    とを特徴とする請求項2記載の小径管の内面ビード研削
    装置。
  4. 【請求項4】研削砥石を固定した砥石軸が駆動軸を介し
    てモータで回転されるようにした小径管の内面ビード研
    削装置において、前記砥石軸を軸受けを介して支持し、
    かつ、軸直角断面形状が軸回りに回り止めされる形状を
    呈した軸支持部材と、該軸支持部材の外面に、前記砥石
    の反力をばね部材を介して等分に受けるように、互いに
    管円周方向および管軸方向に間隔を存して固定された4
    個以上の砥石反力受部材とを含むことを特徴とする小径
    管の内面ビード研削装置。
  5. 【請求項5】前記砥石反力受部材は、被研削管の内面に
    接触させた半球頭部の基端から同心に延設されたねじ棒
    からなる当接部材と、前記ねじ棒を貫通して前記頭部の
    基端に接して設けられた円板を持つ第1ばね受けと、前
    記ねじ棒に遊貫通された有底短円筒状の第1抜止めと、
    該第1抜止めに対向して前記ねじ棒に螺合されてた第2
    抜止めと、前記ねじ棒の先端から間隔を存して挿入さ
    れ、前記第2抜止めに対し融通嵌入し、かつ、前記第1
    抜止めの短円筒に螺合された円筒状進退ガイドと、前記
    進退ガイドの先端から融通挿入された圧縮コイルばね
    と、該ばねの基端を受けるように前記進退ガイドの先端
    から融通挿入された第2ばね受けと、該第2ばね受けを
    抜止めするように前記進退ガイドの中間ねじに螺合固定
    されたナットとを含むことを特徴とする請求項4記載の
    小径管の内面ビード研削装置。
  6. 【請求項6】前記砥石反力受部材は、被研削管の内面に
    接触させた半球頭部の基端から同心に延設されたねじ棒
    からなる当接部材と、前記ねじ棒を貫通して前記頭部の
    基端に接して設けられた円板を持つ第1ばね受けと、前
    記ねじ棒に遊貫通された有底短円筒状の第1抜止めと、
    該第1抜止めに対向して前記ねじ棒に螺合されてた第2
    抜止めと、前記ねじ棒の先端から間隔を存して挿入さ
    れ、前記第2抜止めに対し融通嵌入し、かつ、前記第1
    抜止めの短円筒に螺合された円筒状進退ガイドと、前記
    進退ガイドの先端から融通挿入された圧縮コイルばね
    と、該ばねの基端を受けるように前記進退ガイドの先端
    から融通挿入された第2ばね受けと、該第2ばね受けを
    抜止めするように前記進退ガイドの中間ねじに螺合され
    たナットと、少なくとも該ナットを覆って回すような内
    面を持つ外筒とを含むことを特徴とする請求項4記載の
    小径管の内面ビード研削装置。
  7. 【請求項7】研削砥石を固定した砥石軸が駆動軸を介し
    てモータで回転されるようにした小径管の内面ビード研
    削装置において、前記砥石軸を軸受けを介して支持し、
    かつ、軸直角断面形状が軸回りに回り止めされる形状を
    呈した軸支持部材と、該軸支持部材に回り止めして箱本
    体内に収容し、かつ、該箱本体底と前記軸支持部材との
    間に介在された圧縮ばねにより、前記軸支持部材を円管
    内面に押圧させ、更に、前記箱本体外面に前記ばねの反
    力を等分に受けるように、互いに管円周方向および管軸
    方向に間隔を存した4個以上脚部が設けられてなる砥石
    反力受部材とを含むことを特徴とする小径管の内面ビー
    ド研削装置。
  8. 【請求項8】前記箱本体は砥石軸線に平行に長い大略舟
    形を呈し、前記軸支持部材の一部が嵌合するように舟底
    には砥石軸線に同心なる軸線を持つ半角筒穴が形成さ
    れ、その砥石軸方向両側に砥石軸線に同心なる軸線を持
    つ半円筒穴が設けられ、かつ、砥石軸方向両端部に砥石
    軸線と同心なる円筒切欠が形成され、前記半角筒穴の底
    に前記圧縮ばねが介在されてなる請求項7記載の小径管
    の内面ビード研削装置。
  9. 【請求項9】前記脚部は前記箱本体の外側面に形成され
    た半球凹所と、該凹所の周囲に同心に固定された円環第
    1座金と、該第1座金に同心で固定された円環第2座金
    と、前記凹所にその底に接して介在された多数の小球
    と、これら小球に接し、かつ、前記第2座金に抜け止め
    されて回転自在とされた1個の大球とを含むことを特徴
    とする請求項7記載の小径管の内面ビード研削装置。
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