JP2765968B2 - 結晶性シリコン膜の製造方法 - Google Patents

結晶性シリコン膜の製造方法

Info

Publication number
JP2765968B2
JP2765968B2 JP19582289A JP19582289A JP2765968B2 JP 2765968 B2 JP2765968 B2 JP 2765968B2 JP 19582289 A JP19582289 A JP 19582289A JP 19582289 A JP19582289 A JP 19582289A JP 2765968 B2 JP2765968 B2 JP 2765968B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
silicon film
crystal
substrate
crystalline silicon
substrate surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP19582289A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0360026A (ja
Inventor
精一 木山
孝次 荒木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Denki Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Denki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Denki Co Ltd filed Critical Sanyo Denki Co Ltd
Priority to JP19582289A priority Critical patent/JP2765968B2/ja
Publication of JPH0360026A publication Critical patent/JPH0360026A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2765968B2 publication Critical patent/JP2765968B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本発明は多結晶、或いは単結晶で代表される結晶性シ
リコン膜の製造方法に関する。
(ロ)従来の技術 結晶膜の低温成膜要求や大面積化要求を実現する方法
として、基板表面に低温成膜技術であるプラズマCVD
法、熱CVD法、真空蒸着法、或るいはスパッタ法などに
より、非晶質膜や多結晶膜などの非単結晶膜を得、その
非晶質膜を多結晶膜や単結晶膜に変換したり、或いは多
結晶膜を単結晶膜に変換する方法が挙げられる。その一
例として、例えば特開昭63−170976号公報に開示された
先行技術は、予め基板表面にプラズマCVD法により非晶
質膜を低温成膜し、その後にレーザビーム照射によるア
ニーリングを施し、多結晶膜を得る方法がある。
(ハ)発明が解決しようとする課題 然し乍らアニーリングに用いるレーザビームの強度分
布は概して中心部にピークを持つガウス分布を呈するた
めに、レーザビームの中心部と周縁部分とで均一なアニ
ーリングを施すことができず、また多結晶膜の結晶粒径
はアニール時間と温度により決定されるために、再現性
の点で問題があった。
(ニ)課題を解決するための手段 本発明はこのような課題に鑑みて為されたものであっ
て、基板表面近傍にシラン系の反応ガスを漂わせた状態
て、該反応ガスを分解し得るエネルギービームを基板表
面に集光して該基板表面にシリコンの結晶核を形成する
と同時に、不活性イオンビームを照射して配向性が制御
された結晶核を得、その核を基に結晶性シリコン膜を成
長させるものである。
(ホ)作用 本発明によれば、不活性イオンビームによって配向性
が制御された結晶核を結晶成長の核としているので、成
長したシリコン膜の品質は高く、欠陥の少ない結晶性シ
リコン膜が得られる。
(ヘ)実施例 本発明の第1の工程は第1図に示すように、ガラス、
セラミックなどの絶縁性材料からなる基板1を、SiH4
Si2H6などのシラン系反応ガスが0.1〜10Torr程度の圧力
で満たされた反応炉に導入した後、エキシマレーザなど
のハイパワー紫外光レーザ2を基板1表面に集光させて
該基板1表面付近に漂っている反応ガスを分解してその
基板1表面にシリコンの結晶核3・・・を形成すると同
時に、基板1の側方から、Ar、He、Hなどの不活性イオ
ンビーム4を照射してこの結晶核3・・・の配向性を制
御するところにある。ここで、用いられる紫外光レーザ
2はレンズ系5によってレーザビーム径が1μm以下に
集光されて基板1表面におけるパワー密度は、0.1〜100
W/cm2程度である。また、不活性イオンビーム4は、加
速エネルギー数〜数千eV、イオン電流数十μA〜数Aで
所望のシリコン結晶核の配向方向に照射するのが適して
いる。斯る条件下において0.1〜10分間程度紫外光レー
ザ2、並びに不活性イオンビーム4を照射することによ
って、基板状態に依存せず、数μm以下の直径のシリコ
ンの任意の結晶軸に配向した結晶核3・・・が得られ
る。尚、この時の基板1の温度は、その基板1がガラス
であっても変形などすることのない、600℃以下である
ことが望ましい。このような結晶核3を基板1表面に10
4〜106〜cm2程度の密度で散在させておくのが多結晶化
するのに適している。
第2の工程は、結晶核3・・・を表面に有する基板1
表面に該結晶核3・・・も含めてプラズマCVD法、熱CVD
法、真空蒸着法、或るいはスパッタ法などにより、厚さ
0.1〜10μm程度のアモルファスシリコン膜6を成長さ
せるところにある(第2図)。
本発明の最終工程は第3図に示す如く、基板1表面の
アモルファスシリコン膜6にArレーザ、エキシマレーザ
などのハイパワーのレーザビーム7を照射して該アモル
ファスシリコン膜6にレーザアニールを施すところにあ
る。具体的には例えばArレーザを用いた場合、5〜10W/
cm2の出力のものが用いられ、数cm/秒の速度で走査され
る。このレーザアニール処理を施すことによって、アモ
ルファスシリコン膜6は溶融、再結晶化が行われ、各結
晶核3・・・を再結晶化の核として単結晶化が進み、多
結晶シリコン膜8が得られる。
このようにして得られた多結晶シリコン膜8中に作成
したTFTの電子電界効果移動度は、150〜300cm2/V・sを
示し、プラズマCVD法を用いて得た従来品のそれが40〜5
0cm2/V・sであったことに鑑みると、本発明による特性
改善は顕著であろう。
尚、上記した実施例においては、基板1の表面に結晶
核3・・・を散在させた状態でアモルファスシリコン膜
6を成長させ、そのアモルファスシリコン膜6は結晶核
3・・・を再結晶化の核として結晶化していたが、結晶
核3・・・の成長工程を長時間、具体的には0.1〜1時
間程度継続することによって、その結晶核3・・・その
ものを核として0.1〜1μmの厚みの単結晶シリコン膜
にまで拡大成長させることも可能である。
また、上述の核実施例においては基板1全面に多結晶
シリコン膜や単結晶シリコン膜などの結晶性シリコン膜
を形成していたが、この結晶性シリコン膜を基板表面の
限られた個所にのみ設けることも考えられる。例えば液
晶TVのパネルの場合、中央にディスプレイ部、周辺部に
駆動回路部を設けることが多いが、その周辺部にのみ本
発明による結晶性シリコン膜を設ける手法を採用すれ
ば、液晶TV用パネルを有効に活用することができる。
(ト)発明の効果 本発明は以上の説明から明らかなように、基板表面近
傍にシラン系の反応ガスを漂わせた状態で、該反応ガス
を分解し得るエネルギービームを基板表面に集光して該
基板表面にシリコンの結晶核を形成すると同時に、不活
性イオンビームを照射して配向性が制御された結晶核を
得、その核を基に結晶性シリコン膜を成長させているの
で、欠陥の少ない多結晶、或るいは単結晶の結晶性シリ
コン膜が得られる。その結果、本発明によって得た結晶
性シリコン膜中の電子移動度が高いことから、ダイオー
ドやトランジスタなどの素子特性の向上を図ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図は本発明方法の実施例を工程順に示した
断面図である。 1…基板、2…ハイパワー紫外線レーザ、3…結晶核、
4…不活性イオンビーム、6…アモルファスシリコン
膜、7…多結晶シリコン膜。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 21/205 H01L 21/263

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板表面に結晶性シリコン膜を成長させる
    に際し、基板表面近傍にシラン系の反応ガスを漂わせた
    状態で、該反応ガスを分解し得るエネルギービームを基
    板表面に集光して該基板表面にシリコンの結晶核を形成
    すると同時に、不活性イオンビームを照射して配向性が
    制御された結晶核を得、その核を基に結晶性シリコン膜
    を成長させることを特徴とした結晶性シリコン膜の製造
    方法。
JP19582289A 1989-07-27 1989-07-27 結晶性シリコン膜の製造方法 Expired - Fee Related JP2765968B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19582289A JP2765968B2 (ja) 1989-07-27 1989-07-27 結晶性シリコン膜の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19582289A JP2765968B2 (ja) 1989-07-27 1989-07-27 結晶性シリコン膜の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0360026A JPH0360026A (ja) 1991-03-15
JP2765968B2 true JP2765968B2 (ja) 1998-06-18

Family

ID=16347577

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19582289A Expired - Fee Related JP2765968B2 (ja) 1989-07-27 1989-07-27 結晶性シリコン膜の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2765968B2 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5483918A (en) * 1991-02-14 1996-01-16 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Method for producing single-crystal silicon by chemical vapor deposition and method for fractional determination of ultratrace elements present in chlorosilanes as starting materials and single-crystal silicon produced
JP3497198B2 (ja) 1993-02-03 2004-02-16 株式会社半導体エネルギー研究所 半導体装置および薄膜トランジスタの作製方法
JP2642587B2 (ja) * 1993-08-24 1997-08-20 キヤノン販売株式会社 多結晶薄膜の形成方法
TW303526B (ja) * 1994-12-27 1997-04-21 Matsushita Electric Ind Co Ltd
JP3119131B2 (ja) * 1995-08-01 2000-12-18 トヨタ自動車株式会社 シリコン薄膜の製造方法及びこの方法を用いた太陽電池の製造方法
KR100438803B1 (ko) * 1997-05-19 2004-07-16 삼성전자주식회사 폴리실리콘박막의제조방법
JP2000260713A (ja) * 1999-03-05 2000-09-22 Sanyo Electric Co Ltd 多結晶シリコン膜の形成方法
US6713371B1 (en) * 2003-03-17 2004-03-30 Matrix Semiconductor, Inc. Large grain size polysilicon films formed by nuclei-induced solid phase crystallization
JP4527090B2 (ja) * 2006-08-07 2010-08-18 純一 半那 半導体基材の製造方法
JP2007165921A (ja) * 2007-01-19 2007-06-28 Junichi Hanna 半導体基材及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0360026A (ja) 1991-03-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7144793B2 (en) Method of producing crystalline semiconductor material and method of fabricating semiconductor device
JP2765968B2 (ja) 結晶性シリコン膜の製造方法
JP3149450B2 (ja) 薄膜トランジスタの製造方法及び製造装置
JPS5918196A (ja) 単結晶薄膜の製造方法
JP4316149B2 (ja) 薄膜トランジスタ製造方法
JP2740281B2 (ja) 結晶性シリコンの製造方法
JP2792926B2 (ja) 多結晶シリコン膜の製造方法
JPH01248511A (ja) 多結晶膜の形成方法
JPS6147627A (ja) 半導体装置の製造方法
JPH0282519A (ja) 固相エピタキシャル成長方法
JPS58132919A (ja) 半導体装置の製造方法
JP2714109B2 (ja) 結晶膜の製造方法
JP2706770B2 (ja) 半導体基板の製造方法
JP2779033B2 (ja) 多結晶Si薄膜の成長方法
JPH059099A (ja) 結晶の成長方法
JPH02188499A (ja) 結晶粒径の大きい多結晶シリコン膜の製法
JPH0236052B2 (ja)
JPH0284772A (ja) 半導体装置の製造方法
JP2929660B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JPH0442358B2 (ja)
JP2737152B2 (ja) Soi形成方法
JPS58212123A (ja) 単結晶薄膜の製造方法
JP2719409B2 (ja) Si結晶膜の製造方法
JP3208201B2 (ja) 多結晶半導体薄膜の製造方法
JPH059089A (ja) 結晶の成長方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees