JP2764731B2 - 制御装置 - Google Patents

制御装置

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JP2764731B2
JP2764731B2 JP1002650A JP265089A JP2764731B2 JP 2764731 B2 JP2764731 B2 JP 2764731B2 JP 1002650 A JP1002650 A JP 1002650A JP 265089 A JP265089 A JP 265089A JP 2764731 B2 JP2764731 B2 JP 2764731B2
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Description

【発明の詳細な説明】 《発明の分野》 この発明は、例えば温調器のように、制御対象を測定
して得られた入力信号と予め設定しておいた動作範囲と
を比較し、警報等の信号を出力する制御装置に関する。
《発明の概要》 この発明は、警報信号等が出力される制御装置におい
て、警報を出力する動作範囲に連続して比例出力帯を設
定することにより、入力信号の値が警報を出力する動作
範囲に対し、どれくらいの相対レベルであるかを中間値
信号として出力できるようにしたものである。
《従来技術とその問題点》 従来、この種の制御装置では、第5図に示す温調器の
ように、主設定点SPに対して偏差が指定されると、警報
を出力する動作範囲の下限温度がALとして設定される。
そのため動作中に、制御対象を測定して得られた温度信
号の値が、設定された動作範囲内に含まれるか否かによ
り、“1"または“0"の警報信号が出力される。
このように構成した温調器は、測定対象の温度が上下
に頻繁に変動するような場合、単に“1"または“0"の警
報信号が出力されるだけでは、現在温度が動作範囲の上
限または下限温度ALからどれくらい離れているのか、あ
るいは近いのかを直接把握することができない。そのた
め、表示パネルに表示されている測定温度と設定温度を
見比べて、両者の差から状況を把握しなければならない
という使い勝手上不満な点がある。
《発明の目的》 この発明は上記の問題を解消するためになされたもの
で、その目的とするところは、入力信号の値が警報を出
力する動作範囲に対し、どれくらいの相対レベルである
かを信号として出力することのできる制御装置を提供す
ることにある。
《発明の構成と効果》 この発明は上記目的を達成するために、制御対象を測
定して得られた入力信号と、予め設定されている動作範
囲とを比較し、警報等の信号を出力する制御装置におい
て、 入力測定信号の値が警報を出力する動作範囲に対しど
れくらいの相対レベルであるかを中間値信号として出力
するために、 動作範囲に連続して設定される比例出力帯の開始点を
入力する手段と、 この手段から入力された開始点データを記憶する手段
と、 この記憶手段に記憶されている開始点データと測定入
力信号とを比較し、入力信号の値が上記比例出力帯に含
まれる場合は、比例出力帯における入力信号のレベルに
応じた比例信号を出力する手段と、 を備えたことを特徴とする。
この発明によれば、警報を出力する動作範囲に連続し
て設定された比例出力帯と入力された測定信号とが比較
され、入力測定信号の値が比例出力帯に含まれる場合
は、比例出力帯における入力測定信号のレベルに応じた
比例信号が出力されることにより、入力測定信号の値が
警報を出力する動作範囲に対し、どれくらいの相対レベ
ルであるかが中間値信号として出力される。
その結果、制御対象の状態変化を傾向的に把握可能に
なり、表示パネル上の測定値と設定値を見比べる煩わし
さが解消される。
また、出力された中間値信号そのものを出力駆動用の
信号とすることもできる。その場合はより高精度な制御
が可能になる。
《実施例の説明》 以下、この発明を温調器に適用した実施例について説
明する。
第1図は、温調器の電気的構成を示すブロック図であ
る。
図に示すように、この温調器はマイクロコンピュータ
1を中心に構成されている。
図示しない温度センサからの測定信号は、入力回路2
に入力された後、増幅回路3で増幅され、A/D変換回路
4でデジタル信号に変換されてからマイクロコンピュー
タ1に入力される。
キー入力回路7からは、キー操作により設定値の変更
等が入力される。
マイクロコンピュータ1内では、これらの入力データ
に基づき、内蔵されたプログラムを実行することによ
り、温調器としての各種制御動作がおこなわれる。
マイコン1からの出力として、測定温度および設定値
を表す信号が表示駆動回路11へ出力され、表示器12にそ
れらの値がデジタル表示される。
他の出力としては、外部機器の駆動または停止信号が
出力回路5に、およびブザー鳴動、ランプ点灯等の警報
出力のための信号が警報出力回路6に出力される。
さらにマイコン1等を駆動するための電源が、電源回
路9およびリセット電断検出回路10を介して入力されて
いる。
第2図は、表示器12に該当する表示パネル13の配置図
である。
図に示すように、この表示パネル13には、測定した現
在の温度を数値表示する液晶表示部14と、キー操作によ
り入力される設定値を表示する液晶表示部15と、設定値
入力およびその他の操作入力がおこなわれるモードキー
16、アップキー17、ダウンキー18、および中間値警報を
表示する表示灯19が配置されている。
この実施例では、警報の設定値として液晶表示部15に
480度が設定されており、液晶表示部14に表示される現
在温度が480度を越えると警報が出力される。
また表示灯19の左側の2個が点灯しているのは、例え
ば中間値を出力させるため、比例出力帯として480度の
低温側に30度を指定、つまり450度を開始点として480度
までの間を比例出力帯として設定しておくと、入力され
た現在温度のレベルが表示灯19に2個の点灯として表示
される。図では点灯1個が10%に相当するので、現在温
度が比例出力帯において20%のレベルであることをあら
わしている。また、10個全てが点灯した場合は、出力10
0%、すなわち“1"が出力されていることを示し、1個
も点灯していない場合は出力0%、すなわち“0"が出力
されていることを示す。
第3図は、この温調器に設定される動作範囲および比
例出力帯の構成を示す図である。
図では、温度を表す線分上に警報等の信号として“1"
が出力される従来の動作範囲と、0から1までの中間値
を出力する比例出力帯の範囲が斜線により表示されてい
る。
この比例出力帯は、予め開始点ALが入力されることに
より“1"を出力する動作範囲に隣接して設定される。こ
の比例出力帯では、温度センサから入力回路3を介して
入力される現在温度の値が、レベルTh1、Th2、Th3によ
り弁別され、それぞれ25%、50%、75%の中間値として
出力される。
この弁別レベルをさらに細かくし10%ごとに設定して
得られた出力を、装置のパネル上に表示したのが第2図
に示す表示灯19になる。
次に、この温調器の動作を、第4図に示すフローチャ
ートに基づいて説明する。
このフローチャートは、比例出力帯設定モードにおけ
る比例出力帯の開始点データの入力と、動作モードにお
ける警報出力の処理についてのみをあらわしている。
最初に、比例出力帯設定入力モードであるか否かがチ
ェックされ、設定モードであれば(ステップ41Y)、キ
ー操作等により入力された比例出力帯の開始点データが
メモリに格納される(ステップ42〜43)。
設定モードでなく動作モードであれば(ステップ41
N、44Y)、図示しない温度センサから入力回路2を介し
て入力される現在温度が、予め別な入力処理により設定
されている“1"出力の動作範囲内であるか否かがチェッ
クされる(ステップ45)。
現在温度が“1"出力の動作範囲内であれば(ステップ
45Y)、警報出力回路6から警報信号“1"が出力される
(ステップ46)。
現在温度が“1"出力の動作範囲内でなければ(ステッ
プ45N)、現在温度が、ステップ43でメモリに格納され
ている開始点データを参照し、比例出力帯内であるか否
かがチェックされる(ステップ47)。
現在温度が比例出力帯内であれば(ステップ47Y)、
警報出力回路6からそのレベルを中間値であらわした警
報信号が出力される(ステップ48)。
現在温度が比例出力帯内でなければ(ステップ47
N)、警報出力回路6から警報信号“0"が出力される
(ステップ49)。
これらの処理が繰り返されることにより、従来出力さ
れていた“1"、“0"の警報出力以外に、入力された測定
値の動作範囲に対する相対レベルをあらわした中間値出
力が得られる。得られた中間値は第2図に示すの表示灯
19の点灯数等により表示される。
なお、中間値出力の表示方法として、パーセント数値
等を液晶表示部14または15等に直接表示したり、ブザー
の音量、音色等によりも報知することができる。
また、比例出力帯から得られる中間値信号の出力形態
として、上記以外に、比例出力帯における入力値のレベ
ルをデューティ比として表現することもできる。
その場合、出力信号のデューティ比をD、比例出力帯
の開始点をAL、比例出力帯の幅をPA、現在温度PVとする
と、デューティ比は次のようになる。
D=(PV−AL)/PA その結果、出力信号の比例周期をCPAとすると、比例
周期CPAにおいて、CPA×Dの期間がオン出力となり、C
PA×(1−D)の期間がオフ出力となる。
また、他の出力形態として、比例出力帯における入力
値のレベルをアナログ信号として出力することもでき
る。つまり、電流や電圧レベルとして出力されるアナロ
グ信号の最大値、最小値をTA、TBとすると、比例出力帯
において出力されるアナログ信号のレベルTは次のよう
になる。
T=(TA−TB)×D+TB このようにして、種々の形態で得られた温調器の中間
値出力を、制御対象の加熱または冷却用出力信号に用い
ると、より高精度の制御が実現できる。
なお、上記の実施例では、比例出力帯の設定を動作範
囲の下限側としているが、上限側でも同様に設定可能で
ある。
また、実施例は温調器について説明したが、その他温
度測定以外の各種測定手段から得られる測定信号に基づ
き、各種警報等の信号を出力する制御装置についても、
同様に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明を温調器に適用した場合の電気的構成
を示すブロック図、第2図は第1図中の表示器12に該当
する表示パネル13の配置図、第3図は動作範囲および比
例出力帯の構成を示す図、第4図は動作を示すフローチ
ャート、第5図は従来例における動作範囲の構成を示す
図である。 1……マイクロコンピュータ 2……入力回路 3……増幅回路 4……A/D変換回路 5……出力回路 6……警報出力回路 7……キー入力回路 9……電源回路 10……リセット電断検出回路 11……表示駆動回路 12……表示器 13……表示パネル 14……液晶表示部 15……液晶表示部 16……モードキー 17……アップキー 18……ダウンキー

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】制御対象を測定して得られた入力信号と、
    予め設定されている動作範囲とを比較し、警報等の信号
    を出力する制御装置において、 入力測定信号の値が警報を出力する動作範囲に対しどれ
    くらいの相対レベルであるかを中間値信号として出力す
    るために、 動作範囲に連続して設定される比例出力帯の開始点を入
    力する手段と、 この手段から入力された開始点データを記憶する手段
    と、 この記憶手段に記憶されている開始点データと測定入力
    信号とを比較し、入力信号の値が上記比例出力帯に含ま
    れる場合は、比例出力帯における入力信号のレベルに応
    じた比例信号を出力する手段と、 を備えたことを特徴とする制御装置。
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