JP2764624B2 - 軟弱地盤の圧縮による建築工法及び構造体 - Google Patents

軟弱地盤の圧縮による建築工法及び構造体

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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、埋立地等の軟弱地盤の上に建造物を構築
する際に実施される建築工法及び前記建築工法の実施に
おいて軟弱地盤の圧縮により無排土で築造される圧縮地
盤杭又はベタ基礎等の構造体に関する。
従来の技術 従来、軟弱地盤の上に建造物を構築する場合は、ま
ず支持層に到達する支持杭を構築し、この支持杭の上に
建造物の地下階構造を施工するのが一般的なやり方であ
る。
このため従来は軟弱地盤中にケーシングパイプを打ち
込み、このケーシングパイプ内の土を中掘りして排出し
コンクリートに置換して場所打コンクリート杭を施工
し、この場所打コンクリート杭の上に建造物を構築する
建築工法が一般的に実施されている。
特開昭63−277315号公報に記載された軟弱地盤の圧
密沈下促進方法は、盛土載荷法に代わる地盤改良工法の
一種であって、軟弱地盤中にサンドドレンを施工し、さ
らに地盤アンカーを施工してこの地盤アンカーに支持板
とジャッキより成る圧縮装置を設置し、この圧縮装置に
よる地盤の圧縮と一時的放置による圧密の自然進行とを
交互にくり返して所望の圧密沈下量を達成し、こうして
出来た圧密地盤の上に建造物を構築する内容になってい
る。
本発明が解決しようとする課題 (I) 上記の場所打コンクリート杭を支持杭とする
建築工法の場合、ケーシングパイプ内の土を中掘りして
コンクリートと置換する結果、大量の掘削排土が発生す
るので、残土処分が必要とされる。しかしながら、近年
は産業廃棄物の処分、とりわけ残土処分が甚だ難しい社
会情勢となっているので、残土処分が無用であるか極め
て少ない建築工法の開発が要望されているのである。
(II) 上記の地盤改良工法は、盛土載荷法に比する
と合理的で工期の短縮にも大いなる効果は認められる。
しかし、この圧密改良地盤を基礎とする建築工法への展
開にいまだ不満足な点がある他、改良地盤領域より外部
への影響、特に圧密に伴なう排水の水平方向への逃げ
(浸透)による周辺の軟弱地盤の流動化現象等の悪影響
が大いに懸念されるところであり、解決すべき課題とな
っている。
課題を解決するための手段 (第1,2の発明) 上記従来技術の課題を解決するための手段として、こ
の発明に係る軟弱地盤の圧縮による建築工法は、図面に
実施例を示したとおり、 軟弱地盤1の下の支持層3の十分深い位置に到達する
地盤アンカー4a,4bを施工し、この地盤アンカー4bを中
心部に含むフィルター付きケーシングパイプ5をやはり
支持層3に到達する深さまで設置し、軟弱地盤1の地表
面に前記ケーシングパイプの内径と略同径の支圧板6及
び前記アンカー4a,4bに反力をとるジャッキ7等から成
る圧縮装置8を設置し、この圧縮装置8によりケーシン
グパイプ5内の軟弱地盤を支持層3との間で圧縮、圧密
して圧縮地盤杭2を形成する段階と、前記圧縮地盤杭2
の上に建物の地下構造10を構築する段階とより成ること
を特徴とする(第1図〜第6図)。
本発明はまた、軟弱地盤1の下の支持層3に到達する
地下連続壁等の山止め壁20を建物の外周に沿って閉ルー
プ状に施工し、軟弱地盤1の地表面には前記山止め壁20
の内側形状と略同形、同大の支圧版21を設置して、前記
支圧版21の孔22を通じて支持層3に到達するガイド用で
フィルター付の鉄骨23を施工し、前記ガイド用鉄骨23に
沿って支持層3内の十分深い位置に到達する地盤アンカ
ー4a,4bを施工し、前記支圧版21の上面には前記地盤ア
ンカー4a,4bに反力をとるジャッキ7等から成る圧縮装
置8を設置し、支圧版21の上に建物の地下構造24を構築
すること、及び圧縮装置8で支圧版21を介してその下の
軟弱地盤1を支持層3との間で圧縮、圧密すること、並
びに前記ガイド用鉄骨23の部分的な撤去とを段階的に進
め、前記支圧版21及びその下の圧縮地盤25とをベタ基礎
とする建物を構築することを特徴とする。
作用 地盤アンカー4a,4bは、圧縮装置8による軟弱地盤1
の圧縮、圧密に必要な反力を与える。圧縮装置8はおよ
そ100t/m2ぐらいの圧力でケーシングパイプ5内の軟弱
地盤1を急速に圧密し改良する。
ケーシングパイプ5内の軟弱地盤1を圧縮、圧密した
際に絞り出された間隙水及び空気は、ケーシングパイプ
5の内面に設けられたフィルター9を通じて上方に排出
される。かくして水及び空気が排除された体積分だけケ
ーシングパイプ5内の土は例えば1/3ぐらいの体積に圧
密され、強固な圧密土(改良土)による圧縮地盤杭2と
なる。したがって、掘削排土は一切発生しない。かくし
て形成された圧縮地盤杭2は、支持杭としてその上に構
築された建物を支持する能力を十分に備える。のみなら
ず、圧縮地盤杭2に包含された地盤アンカー4a,4bを利
用すると、建物の地下水に対する浮力対策(第5図)や
地震や風荷重に対する高層建物の転倒防止対策(第6
図)、又は根切り工事の盤ぶくれ対策(第7図)にも利
用できる。
(第3,4の発明) 同上の課題を解決するための手段として、この発明に
係る軟弱地盤の圧縮による構造体は、やはり図面に実施
例を示したとおり、 軟弱地盤1の下の支持層3の十分深い位置に到達する
地盤アンカー4a,4bを施工し、この地盤アンカー4bを中
心部に含むフィルター付きケーシングパイプ5をやはり
支持層3に到達する深さまで設置し、軟弱地盤1の地表
面には前記ケーシングパイプ5の内径と略同径の支圧板
6及び前記アンカー4a,4bに反力をとるジャッキ7等か
ら成る圧縮装置8を設置し、この圧縮装置8によりケー
シングパイプ5内の軟弱地盤1を支持層3との間で圧
縮、圧密した上で支圧板6を地盤アンカー4a,4bへ定着
し、ケーシングパイプ5を撤去して構成された圧縮地盤
杭2であることを特徴とする。
本発明はまた、軟弱地盤1の下の支持層3に到達する
地下連続壁等の山止め壁20を建物の外周に沿って閉ルー
プ状に施工し、軟弱地盤1の地表面には前記山止め壁20
の内側形状と略同形、同大の支圧版21を設置して、前記
支圧版21の孔22を通じて支持層3に到達するガイド用で
フィルター付の鉄骨23を施工し、前記ガイド用鉄骨23に
沿って支持層3内の十分深い位置に到達する地盤アンカ
ー4a,4bを施工し、前記支圧版21の上面に前記地盤アン
カー4a,4bに反力をとるジャッキ7等から成る圧縮装置
8を設置し、圧縮装置8により支圧版21を介してその下
の軟弱地盤1を支持層3との間で圧縮、圧密すること、
及び前記ガイド用鉄骨23の部分的な撤去とを段階的に進
め、前記支圧版21及びその下の圧縮地盤25とで構成され
たベタ基礎であることを特徴とする。
作用 地盤アンカー4a、4bは、圧縮装置8による軟弱地盤1
の圧縮、圧密に必要な反力を与えるほか、建物の地下水
に対する浮力対策(第5図)とか地震や風荷重に対する
高層建物の転倒防止対策(第6図)、又は根切り工事の
盤ぶくれ対策(第7図)に必要な反力を与える。
ケーシングパイプ5内又は支圧版21の下の軟弱地盤1
を圧縮、圧密した際に絞り出された間隙水及び空気は、
ケーシングパイプ5のフィルター9又はガイド用鉄骨23
のフィルターを通じて上方に排出される。かくして強固
な圧密土(改良土)となった圧縮地盤杭2又は圧縮地盤
25は、支持杭として又は支持層としてその上に構築され
た建物を支持する性能を発揮する。
実 施 例 次に、図示した本発明の実施例を説明する。
第1図〜第3図は、軟弱地盤1中の支持層3の上に圧
縮地盤杭2を形成する工程図を示している。第1図は、
軟弱地盤1の下の支持層3の十分に深い位置の定着部
(球根部)4aと結合されたPC鋼より線4bとから成る地盤
アンカーが施工され、前記PC鋼より線4bを中心部に含む
配置でケーシングパイプ5が支持層3の表層にまで到達
する深さに設置された段階を示している。ケーシングパ
イプ5は、第1図Bのように内周面に透水性のよいセラ
ミックフイルター管9が付設されたフイルター(水路)
付きである。但し、フイルターは、第1図Cに示したよ
うに多孔構造の内管12と仕切り13とによる二重管の構成
として水路を形成した構造で実施することが出来る。ケ
ーシングパイプ5内の地表面には、同ケーシングパイプ
5の内径(セラミックフイルター管9の内径)とほぼ同
径の支圧板6及び定着金具14が載置され、さらにその上
にはPC鋼より線4bが中心部を貫通するセンターホールジ
ャッキ(ストロングホールジャッキ)7が設置され、も
って圧縮装置8が構成されている。
第2図は、上記の圧縮装置8を働かせてケーシングパ
イプ5内の軟弱地盤1をその直下の支持層3との間で可
能な限り圧縮、圧密して圧縮地盤杭2を形成した段階を
示している。この圧縮装置8は、100t/m2ぐらいの圧力
で地盤を圧縮する。N値が零程度の軟弱地盤は、これに
含まれた水、空気の成分を完全に排除すると、その体積
はおよそ1/3以下になると言われる。圧縮装置8はその
ような体積の圧縮比を目標にして圧縮作用を働かされ
る。かくして地盤の土粒子の間隙から絞り出された水及
び空気の成分は、夫々ケーシンパイプ5の内周面を形成
するセラミックフイルター管9の水路を通って支圧板6
より上方側の自由空間へと排出される。他方、圧縮、圧
密された土粒子はそのまま硬くて強固な支持体となる。
第2図中の符号15は前記圧縮装置8による軟弱地盤の圧
縮において、その直下の支持層3に発生した圧力球根
(圧力影響線)を示している。
第3図は、前記のようにして圧縮地盤杭2が形成され
て後、ケーシングパイプ5及びその内周面のセラミック
フイルター管9の引き抜きを開始し、同時にケーシング
パイプ5の先端部からはグラウト注入を行ない、ケーシ
ングパイプ5が引き抜かれた跡をグラウト材16で密実に
充填している段階を示している。このあと根切り工事に
よって露出されたジャッキ7はPC鋼より線4bの緊張に使
用され、定着金具14の楔機構などによる完全な定着が例
えばストロングホールド工法などによって行なわれる。
その後、ジャッキ7は緩めて外される。また、PC鋼より
線4bは定着金具14からの突き出し長さを所望の寸法にし
て切り揃えられる(第4図を参照)。したがって、上記
のようにして完成される圧縮地盤杭2の形成工程におい
て掘削排土は一切発生しない。この圧縮地盤杭2の上に
建物の地下構造10が構築され、圧縮地盤杭2は建物の鉛
直荷重を支持する支持杭として働くのである(第4
図)。
上記圧縮地盤杭2の具体的な活用法としては、上述し
た単に鉛直荷重を支持する支持杭の用途に止まらない。
第4図のように圧縮地盤杭2の上端に突出された支圧板
6及びPC鋼より線4bと地下構造10とを力の伝達が可能に
結合した関係で構築すると、例えば第5図に示したよう
に地下水位Wが高い場所に地下部分の深い地下構造10を
建設した場合には、地下水位Wに起因する浮力Fに対し
て強く抵抗する浮力対策の十分な建物が出来る。あるい
は第6図のように地上部分の背が高い高層建物17の基礎
として実施した場合には、同建物17に作用する地震力ま
たは風荷重に対して、引き抜き力Qに強く抵抗するの
で、転倒防止の作用効果を奏する。さらに第7図に示し
たように根切り工事の根切り底部分に上記圧縮地盤杭2
が施工されると、同圧縮地盤杭2の周面摩擦Sによる抵
抗が、根切り底に地下水圧Fに起因して発生する所謂盤
ぶくれを抑制することになって盤ぶくれ対策が出来る。
第2の実施例 次に第8図から第11図は、圧縮地盤によるベタ基礎を
施工し、この基礎の上に建物を建設する実施例を示して
いる。
まず第8図は軟弱地盤1の下の支持層3に到達する地
下連続壁等の山止め壁20を建物の外周に沿う配置で完全
な閉ループ状に施工し、軟弱地盤1の地表面には前記山
止め壁20の内側形状と略同形、同大の支圧版21を設置し
た段階を示している。支圧版21は、軟弱地盤の圧縮作用
に耐え、しかも基礎盤ともなり得る一枚のコンクリート
板である。こ支圧板21には、後述するガイド用鉄骨の配
置及び地盤から排除される水などの排出に適正な配置と
大きさで多数の孔22が設けられている。また、山止め壁
20の内側面には必要に応じて透水性のよいセラミックフ
イルター板などのフイルターが設けられる。
第9図は前記支圧版21の孔22を通じて支持層3に到達
するようにフィルター付きのガイド用鉄骨23を各々垂直
に施工し、さらに前記の各ガイド用鉄骨23に沿って支持
層3内の十分深い位置に到達する地盤アンカー4a、4bを
施工し、前記支圧版21の上面には前記地盤アンカー4bに
反力をとるジャッキ等から成る圧縮装置8を設置した段
階を示している。ガイド用鉄骨23は支圧版21の地盤圧縮
に伴う沈下を云わば平行移動として案内するためのもの
であり、通常は鋼管やH形鋼を順次継ぎ足したものが使
用される。このガイド用鉄骨23に附属するフイルター
は、例えばH形鋼の溝部にセラミックフイルター管を付
設した構成などで実施される。地盤アンカーの特にPC鋼
より線4bもやはりH形鋼の溝部に沿って施工される。圧
縮装置8の構成は、基本的には第2図のものと類似す
る。
第10図は、支圧版21の上に建物の地下構造24を構築し
その重量を支圧版21に作用させると共に、一方では圧縮
装置8を働かせ支圧版21を介してその下の軟弱地盤1を
支持層3との間で圧縮、圧密する工程を開始した段階を
示している。したがって、建物の地下構造24の重量が加
算される分だけ圧縮装置8の荷重負担は軽減される。そ
して、圧縮、圧密に伴い、軟弱地盤1から絞り出された
水や空気の成分は、山止め壁20で仕切られた領域の範囲
内でのみ、予め用意されているフイルターを通じて支圧
版21の上方の自由空間へと排出され、山止め壁20の外側
部分へ地盤の圧縮、圧密の悪影響を及ぼす必要はない。
圧縮装置8による軟弱地盤1の圧縮、圧密により支圧版
21の沈下量が増大し、その一方では支圧版21上の地下構
造24の構築が地上レベルにおいて逆打ち工法的に進む。
その結果、支圧版21上に大きく突出することになって邪
魔になったガイド用鉄骨23の上部は、逐次継ぎ足し部分
の結合を解くなどの方法によりガイド用鉄骨23の部分的
な撤去を段階的に進める。
第11図は、前記圧縮装置8により支圧版21を介してそ
の下の軟弱地盤1を目標レベルまで圧縮、圧密して圧縮
地盤25を形成し、ジャッキによる緊張と定着金具による
定着とを行ない、もって支圧版21とその下の圧縮地盤25
とで建物のベタ基礎を完成し、他方では地下構造24及び
その上の地下躯体26の構築を大きく進めた段階を示して
いる。こうして軟弱地盤1について一切の掘削工事を行
なうことなく、従って掘削排土を一切発生させることな
く建物の地下構造24は常に地上レベルにおいて構築する
ことができるのである。無騒音、無振動工法の建築工法
でもある。
本発明が奏する効果 以上に実施例と併せて詳述したとおりであって、この
発明に係る軟弱地盤の圧縮による建築工法及び構造体
は、圧縮地盤杭1(支持杭)の施工においては掘削排土
を一切発生せず、またベタ基礎工法の場合は建物の地下
構造の構築においてさえも掘削排土を一切発生せずに、
しかも無騒音,無振動工法として建築施工ができるの
で、現在公害問題として社会的に大きく取り上げられて
いる残土処分の必要が無用と云うことと併せて、公害の
ない建築施工に寄与する。
また、強固に改良された圧縮地盤杭2を支持杭として
建築に利用することにより、あるいは圧縮地盤25及びそ
の上の支圧版21とからなるベタ基礎を使用することによ
り、軟弱地盤1の上に安定性の高い建物が出来る。とり
わけ建物の浮き上がり防止、転倒防止、あるいは盤ぶく
れ対策の完全な建築施工に寄与する。
【図面の簡単な説明】
第1図Aと第2図及び第3図は圧縮地盤杭の構築に枢要
な工程を示した断面図、第1図BとCはケーシングパイ
プ及びフイルター管の異なる構造の実施例を示した断面
図、第4図は前記圧縮地盤杭を使用して建物を構築した
断面図、第5図〜第7図は前記圧縮地盤杭の異なる使用
例を示した断面図、第8図から第11図はベタ基礎による
建築工法の枢要な工程を示した断面図である。 1……軟弱地盤、3……支持層 4a、4b……地盤アンカー 5……ケーシングパイプ、6……支圧板 7……ジャッキ、8……圧縮装置 10……地下構造 20……山止め壁(地下連続壁) 21……支圧版、23……ガイド用鉄骨

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軟弱地盤の下の支持層の十分深い位置に到
    達する地盤アンカーを施工し、この地盤アンカーを中心
    部に含むフィルター付きケーシングパイプをやはり支持
    層に到達する深さまで設置し、軟弱地盤の地表面に前記
    ケーシングパイプの内径と略同径の支圧板及び前記アン
    カーに反力をとるジャッキ等から成る圧縮装置を設置
    し、この圧縮装置によりケーシングパイプ内の軟弱地盤
    を圧縮、圧密して圧縮地盤杭を形成する段階と、前記圧
    縮地盤杭の上に建物の地下構造を構築する段階とより成
    ることを特徴とする軟弱地盤の圧縮による建築工法。
  2. 【請求項2】軟弱地盤の下の支持層に到達する地下連続
    壁等の山止め壁を建物の外周に沿って閉ループ状に施工
    し、軟弱地盤の地表面には前記山止め壁の内側形状と略
    同形、同大の支圧版を設置し、前記支圧版の孔を通じて
    支持層に到達するガイド用でフィルター付の鉄骨を施工
    し、前記ガイド用鉄骨に沿って支持層内の十分深い位置
    に到達する地盤アンカーを施工し、前記支圧版の上面に
    前記地盤アンカーに反力をとるジャッキ等から成る圧縮
    装置を設置し、支圧版の上に建物の地下構造を構築する
    こと、及び圧縮装置で支圧版を介して軟弱地盤を圧縮、
    圧密すること、並びに前記ガイド用鉄骨の部分的な撤去
    とを段階的に進め、前記支圧版及びその下の圧縮地盤と
    をベタ基礎とする建物を構築することを特徴とする、軟
    弱地盤の圧縮による建築工法。
  3. 【請求項3】軟弱地盤の下の支持層の十分深い位置に到
    達する地盤アンカーを施工し、この地盤アンカーを中心
    部に含むフィルター付きケーシングパイプをやはり支持
    層に到達する深さまで設置し、軟弱地盤の地表面に前記
    ケーシングパイプの内径と略同径の支圧板及び前記アン
    カーに反力をとるジャッキ等から成る圧縮装置を設置
    し、この圧縮装置によりケーシングパイプ内の軟弱地盤
    を圧縮、圧密した上で支圧板を地盤アンカーへ定着し、
    ケーシングパイプを撤去して構成されていることを特徴
    とする軟弱地盤の圧縮による圧縮地盤杭。
  4. 【請求項4】軟弱地盤の下の支持層に到達する地下連続
    壁等の山止め壁を建物の外周に沿って閉ループ状に施工
    し、軟弱地盤の地表面には前記山止め壁の内側形状と略
    同形、同大の支圧版を設置し、前記支圧版の孔を通じて
    支持層に到達するガイド用でフィルター付の鉄骨を施工
    し、前記ガイド用鉄骨に沿って支持層内の十分深い位置
    に到達する地盤アンカーを施工し、前記支圧版の上面に
    前記地盤アンカーに反力をとるジャッキ等から成る圧縮
    装置を設置し、圧縮装置により支圧版を介してその下の
    軟弱地盤を圧縮、圧密すること、及び前記ガイド用鉄骨
    の部分的な撤去とを段階的に進め、前記支圧版及びその
    下の圧縮地盤とで構成されていることを特徴とする軟弱
    地盤の圧縮によるベタ基礎。
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