JP2763538B2

JP2763538B2 - 湯水混合装置

Info

Publication number: JP2763538B2
Application number: JP63015507A
Authority: JP
Inventors: 修筒井; 努原田
Original assignee: TOTO KIKI KK
Current assignee: TOTO KIKI KK
Priority date: 1988-01-25
Filing date: 1988-01-25
Publication date: 1998-06-11
Anticipated expiration: 2013-06-11
Also published as: JPH01189432A

Description

【発明の詳細な説明】（イ）産業上の利用分野本発明は、使用者に、高温使用時に、予め使用意思を
確認させることができる湯水混合装置に関する。

（ロ）従来の技術従来の湯水混合装置の混合温度一定コントロールは、
第４図に示すように、湯側流路1aと水側流路1bに設けた
湯側バルブ1cと水側バルブ1dと、両バルブ1c,1dを駆動
するバルブ駆動装置1eとからなる温度調節バルブ１の後
に連設した混合湯水流路Ｆに温度センサ２を設け、この
温度センサ２から混合湯水の温度を一定にするため、混
合湯水検出温度値Tmを制御装置３に取り入れ、同検出温
度値Tmを、混合湯水温度設定器８で設定した混合湯水設
定温度値Tsと比較して、その温度偏差値に基づいて、温
度調節バルブ１のモータ駆動をPID制御により実施し、
温度一定コントロールを行っている。

なお、図中、４は制御装置３を各種制御信号を送るた
めの操作盤、５は温度調節バルブ１の上流側に配設し、
吐出金具流路６とシャワー流路７に選択的に混合湯水を
供給する流量調節・止水・切換バルブである。

（ハ）発明が解決しようとする問題点しかし、かかる従来の湯水混合装置による湯温制御
は、未だ、以下の問題点を有していた。

即ち、使用に際して、使用者が、不注意等によって、
混合湯水設定温度値Tsを火傷を生じるおそれのある高温
（例えば、50℃）に設定したバルブであっても、制御装
置３は、混合湯水検出温度値Tmを速やかに混合湯水設定
温度Tsに近づけながら出湯を開始することになり、使用
者は火傷する可能性がある。

本発明は、上記問題点を解決することができる湯水混
合装置を提供することを目的とする。

（ニ）問題点を解決するための手段本発明は、湯側流路と水側流路とを温度調節バルブを
介して連通した混合湯水流路と、混合湯水設定温度値を
設定する混合湯水温度設定器と、高温側基準温度値を予
め記憶させた制御装置と、混合湯水設定温度値が高温側
基準温度値より高い場合に出湯指示を行うと作動する高
温表示器と、高温表示器が作動した後、操作した場合に
のみ出湯が開始する出湯確認ボタンとよりなる湯水混合
装置に係るものである。

（ホ）作用及び効果上記した構成により、本発明は、以下の効果を奏す
る。

即ち、使用に際して、不注意等の原因によって、使用
者が、混合湯水設定器によって、混合湯水設定温度値を
火傷のおそれのある高温（例えば、50℃）設定した場合
に、出湯指示のため出湯開始ボタンを押すと、まず高温
表示器によって混合湯水設定温度値が高温であることを
使用者に確認させることができる。そして確認後、上記
温度設定が誤っていると判断した場合は、使用者は再度
混合湯水温度設定器を操作して適正な温度にすることが
でき、その後出湯確認ボタンを作動すると適温の出湯を
開始することができる。

従って、使用者は、不注意で混合湯水温度値を高温に
設定した場合であっても、高温出湯確認の機会をもつこ
とができ、その後、混合湯水設定温度値を変えることが
できるので、火傷等の不慮の事故を未然に防止すること
ができる。

また、浴槽への差し湯や浴室等の洗浄のため、混合湯
水温度設定値を、意識的に高温設定した場合は、出湯確
認ボタンを押すことによって出湯を速やかに開始するこ
とができる。

（ヘ）実施例以下、添付図に示す実施例に基づいて、本発明を具体
的に説明する。

第１図に、本発明に係る湯水混合装置Ａの概念的全体
構成を示しており、図中、10,11は湯側流路と水側流路
であり、両流路10,11には、それぞれ流量調整弁12,13が
設けられている。そして、両流路10,11間には、モータ
等の弁駆動装置14が介設されており、同弁駆動装置14に
よって流量調整弁12,13を駆動・開閉して、上流側に位
置する混合湯水流路15に混合湯水を流すことができると
ともに、弁開閉度を変えることによって湯と水の混合比
を変え、温度調節を行うことができる。

なお、上記構成において、流量調整弁12,13及び弁駆
動装置14とによって、温度調節バルブＢが形成されるこ
とになる。

また、混合湯水流路15の下流側には、それぞれカラン
流路16とシャワー流路17とに分岐しており、分岐部に
は、切換弁18,19が設けられており、両切換弁18,19は、
モータ等の弁駆動装置20によって駆動され、混合湯水の
シャワーもしくはカランへの選択・流量調整・止水を行
うことができる。

なお、切換弁18,19及び弁駆動装置20によって、流量
調整・止水・切換バルブＣが形成されることになる。

さらに、第１図において、21は混合湯水流路15に設け
た混合湯水温度センサであり、混合湯水流路15内を流れ
る混合湯水の混合湯水検出温度値Tmを検出し、その検出
温度値Tmと、後述する混合湯水温度設定器ｂによって設
定した混合湯水設定温度値Tsの温度偏差値に基づいて、
制御器23はPID制御を行い、適当な駆動出力を発生して
温度調節バルブＢを駆動し、同駆動によって、混合湯水
の温度調節を図ることができる。

また、第１図において、24は制御装置23に接続した操
作盤であり、同操作盤24上には、出湯開始・停止ボタン
ａ、混合湯水温度設定器ｂ、流量調整・止水・切換ボタ
ンｃ等が設けられており、これらを操作することによっ
て、制御器23、温度調節バルブＢや流量調整・止水・切
換バルブＣを作動可能な状態とするとともに、弁駆動装
置20を駆動して、シャワー流路17とカラン流路16の流路
選択や流量調整等を行うことができる。

また、第２図に制御装置23の構成を示しており、図示
するように、制御装置23は、マイクロプロセッサ25と、
入出力インターフェース26,27と、温度調節バルブＢ等
をPID制御させるに必要なプログラム及び高温側基準温
度Thを記憶させたメモリ28とから構成される。

また、第１図及び第２図において、29は混合湯水設定
温度値Tsが高温側基準温度値Thより高い場合に作動する
高温表示器、30は操作盤24上に設けた出湯確認ボタンで
あり、同出湯確認ボタン30を押した場合のみ、出湯が開
始されることになる。

なお、高温表示器29は、可視可聴の警報装置とするこ
とができ、具体的には、点滅する警報ランプや、ブザー
或いは「コウオンノユガデマス」等の合成音をだす音声
装置等が考えられる。

以下、上記構成を有する湯水混合装置Ａによる混合湯
水の適温制御を、第３図に示すフローチャートを参照し
て説明する。

電源を入れて、制御装置23,各種センサ、各種駆動装
置を初期状態にする（100）。

混合湯水温度設定器ｂを操作して、混合湯水設定温度
値Tsを予め設定する（101）。

操作盤24上の出湯開始・停止ボタンａを押して、出湯
指示を、制御装置23に送る（102）。

そして、混合湯水設定温度値Tsが制御装置23内にセッ
トした高温側基準温度値Thより低い場合は（103y）、そ
のまま出湯を開始し（104）、混合湯水温度センサ21
が、混合湯水検出温度値Tmを検出した（105）後、温度
偏差差（Tm−Ts）に基づいてPID制御を行い、混合湯水
検出温度値Tmを可及的に混合湯水設定温度値Tsに近づ
け、適温の混合湯水を出湯することができる（106）。

しかし、混合湯水設定温度値Tsが制御装置23内にセッ
トした高温側基準温度値Thより高い場合は（103n）、高
温表示器29がオンし（107）、使用者に出湯されようと
している混合湯水が高温であることを知らせる。

そして、確認後、使用者が出湯確認ボタン30を押した
場合（108）は、使用者が高温出湯でもよいことを確認
したことになるので、出湯を開始し（104）、混合湯水
温度センサ21が、混合湯水検出温度値Tmを検出した（10
5）後、温度差（Tm−Ts）に基づいてPID制御を行い、混
合湯水検出温度値Tmを可及的に混合湯水設定温度値Tsに
近づけ、適温の混合湯水を出湯することができる（10
6）。

以上述べてきた如く、本実施例は、以下の効果を奏す
る。

即ち、使用に際して、不注意等の原因によって混合湯
水設定温度値Tsを火傷を生じるおそれのある高温（例え
ば、50℃）に設定した場合、まず高温表示器29によっ
て、同設定温度値Tsが高温であることを使用者に確認さ
せることができる。そして確認後、温度設定が誤ってい
ると判断した場合は、使用者は再度温度設定器ｂを操作
して適正な温度にすることができ、その後、適温の出湯
を開始することができる。

従って、使用者は、不注意で高温に設定した場合であ
っても、高温出湯確認の機会をもつことができ、混合湯
水設定温度値Tsを変えることができるので、火傷等の不
慮の事故を未然に防止することができる。

また、使用者が、浴槽への差し湯や浴室洗浄等を目的
として、意識的に高温設定した場合は、出湯確認ボタン
30を押すことによって出湯を速やかに開始することがで
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る湯水混合装置の概念的構成説明
図、第２図は制御装置の構成説明図、第３図は湯水混合
装置の作動を説明するフローチャート、第４図は従来の
湯水混合装置の概念的構成説明図である。図中、 A:湯水混合装置 B:温度調節バルブ C:流量調整・止水・切換バルブ 10:湯側流路、11:水側流路 15:混合湯水流路、23:制御器 29:高温表示器、30:出湯確認ボタン

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】湯側流路（10）と水側流路（11）とを温度
調節バルブ（Ｂ）を介して連通した混合湯水流路（15）
と混合湯水設定温度値（Ts）を設定する混合湯水温度設定
器（ｂ）と、高温側基準温度値（Th）を予め記憶させた制御装置（2
3）と、混合湯水設定温度値（Ts）が高温側基準温度値（Th）よ
り高い場合に出湯指示を行うと作動する高温表示器（2
9）と、高温表示器（29）が作動した後、操作した場合にのみ出
湯が開始する出湯確認ボタン（30）とよりなる湯水混合
装置。