JP2763113B2 - 情報記憶処理装置 - Google Patents

情報記憶処理装置

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JP2763113B2
JP2763113B2 JP63246106A JP24610688A JP2763113B2 JP 2763113 B2 JP2763113 B2 JP 2763113B2 JP 63246106 A JP63246106 A JP 63246106A JP 24610688 A JP24610688 A JP 24610688A JP 2763113 B2 JP2763113 B2 JP 2763113B2
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志郎 高木
武史 大垣
信久 依田
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) この発明は、たとえば光ディスクを用いてデータを管
理、保管し、かつデータ処理を行う電子ファイリング装
置などに用いられる情報記憶処理装置に関する。
(従来の技術) 現在、オフィスでは、紙等による通常の文書や図面
(画像データ)とともに、ワードプロセッサで作成した
文書(文字コードデータで構成される)、パーソナルコ
ンピュータ図面データ、CAD(computer aided design)
で作成した図面(ベクトルコードデータで構成される)
等がある。これらのワードプロセッサで作成した文書デ
ータ、パーソナルコンピュータ、CADで作成した図面デ
ータは、複数のフロッピーディスク(磁気記憶媒体)に
記憶されるようになっているが、種々の媒体による図面
や文書データが溢れ困っているのが現状である。
そこで、多量に発生する文書、図面などの画像データ
を2次元走査装置(スキャナ)で読取り、この読取った
画像データを光ディスクに記憶し、この記憶されている
任意の画像データを光ディスクから検索して読出す電子
ファイリング装置が実用化されている。
最近、このような電子ファイリング装置においては、
スキャナから読取った画像データばかりでなく、フロッ
ピーディスクに記憶されている文書データ、あるいは図
面データ等のコードデータも取扱うようになっている。
しかしながら、フロッピーディスクに記憶されているデ
ータをそのまま光ディスクで記憶する場合でも、画像デ
ータと同じ管理体系で取扱える装置はなく、フロッピー
ディスクに記憶されている文書データ、図面データを光
ディスクに記憶しようとした場合、取扱う媒体がどのよ
うなものであるかによってシステムを異にするのが一般
的であるため、処理が煩雑であり、しかも効率が悪いと
いう欠点 がある。
そこで、フロッピーディスクに記憶されている文書デ
ータ、図面データも紙の図面と同じように扱えて、管理
することができる電子ファイリング装置が考えられてい
る(特願昭62−230020号)。
ところが、このような装置では、上記した各々の文書
等を一括管理して保管しようとした場合、種々の磁気記
憶媒体にまたがること、およびそれにしたがって各々の
文書等に付加すべきタイトルやキーワード等が多様であ
ること等の理由により、登録の操作が煩雑を極め、多大
な労力と時間が費されるという欠点があった。
したがって、種々の磁気記憶媒体、およびスキャナか
らのデータの登録を行う際に、登録操作が煩雑で、作業
能率が悪いという欠点があった。
(発明が解決しようとする課題) 上記のように、種々の磁気記憶媒体、および読取装置
からのデータの登録を行う際に、登録操作が煩雑で、作
業能率が悪いという欠点を除去するもので、種々の磁気
記憶媒体、および読取装置からのデータの登録を行う際
に、登録操作が簡単で、しかも登録の作業能率を改善で
きる情報記憶処理装置を提供することを目的とする。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) この発明の情報記憶処理装置は、原稿からの画像を読
取り、この画像情報を出力する第1の読取手段、書き換
え可能記憶媒体を挿脱自在であり、この記憶媒体が装着
された時に記憶されている情報を読取り、この情報を出
力する第2の読取手段、上記第1、第2の読取手段によ
って読取られ出力された情報を、複数の管理体系にした
がって記憶する第1の記憶手段、この第1の記憶手段
に、上記第1、第2の読取手段から出力された情報を記
憶するための複数の記憶手順を記憶した第2の記憶手
段、この第2の記憶手段に記憶された複数の記憶手順の
うち所望の記憶手順を指定する指定手段、上記第2の記
憶手段が上記第2の読取手段に装填された時、上記第2
の読取手段によって読出される複数の記憶手順のうち、
上記指定手段により指定された記憶手順を記憶する第3
の記憶手段、およびこの第3の記憶手段に記憶されてい
る記憶手順にしたがって、上記第1の読取手段から出力
される画像情報、および上記第2の記憶手段の記憶内容
が読出された後に上記第2の読取手段に装填された書き
換え可能記憶媒体に記憶されている情報を上記第1の記
憶手段に記憶させる処理手段から構成されている。
この発明の情報記憶処理装置は、原稿からの画像を読
取り、この画像情報を出力する第1の読取手段、書き換
え可能記憶媒体を挿脱自在であり、この記憶媒体が装着
された時に記憶されている情報を読取り、この情報を出
力する第2の読取手段、上記第1、第2の読取手段によ
って読取られ出力された情報を、複数の管理体系にした
がって記憶する第1の記憶手段、この第1の記憶手段
に、上記第1、第2の読取手段から出力された情報を記
憶するための複数の記憶手順を記憶した第2の記憶手
段、この第2の記憶手段に記憶された複数の記憶手順の
うち所望の記憶手順を指定する指定手段、上記第2の記
憶手段が上記第2の読取手段に装填された時、上記第2
の読取手段によって読出される複数の記憶手順のうち、
上記指定手段により指定された記憶手順を記憶する第3
の記憶手段、上記第2の読取手段に装填された書き換え
可能記憶媒体に記憶されている情報のファイル名の一覧
リストを作成し、この作成したファイル名の一覧リスト
を上記第3の記憶手段に記憶させる第1の処理手段、お
よび上記第3の記憶手段に記憶されている記憶手順にし
たがって、上記第1の読取手段から出力される画像情
報、および上記第2の記憶手段の記憶内容が読出された
後に上記第2の読取手段に装填された書き換え可能記憶
媒体に記憶されている情報を上記第1の記憶手段に記憶
させる第2の処理手段から構成されている。
この発明の情報記憶処理装置は、原稿からの画像を読
取り、この画像情報を出力する第1の読取手段、書き換
え可能記憶媒体を挿脱自在であり、この記憶媒体が装着
された時に記憶されている情報を読取り、この情報を出
力する第2の読取手段、上記第1、第2の読取手段によ
って読取られ出力された情報を、この情報を検索するた
めの検索タイトルとともに記憶する第1の記憶手段、こ
の第1の記憶手段に、上記第1、第2の読取手段から出
力された情報を記憶するための複数の記憶手順と上記検
索タイトルの自動付加を定義した指定子が記述された記
憶方法とを記憶した第2の記憶手段、この第2の記憶手
段に記憶された複数の記憶手順のうち所望の記憶手順を
指定する指定手段、上記第2の記憶手段に記憶された上
記検索タイトルの自動付加を定義した指定子が記述され
た記憶方法に基づいて検索タイトルを生成する生成手
段、上記第2の記憶手段が上記第2の読取手段に装填さ
れた時、上記第2の読取手段によって読出される複数の
記憶手順のうち、上記指定手段により指定された記憶手
順を記憶する第3の記憶手段、およびこの第3の記憶手
段に記憶されている記憶手順にしたがって、上記第1の
読取手段から出力される画像情報、および上記第2の記
憶手段の記憶内容が読出された後に上記第2の読取手段
に装填された書き換え可能記憶媒体に記憶されている情
報を上記生成手段により生成された検索タイトルととも
に上記第1の記憶手段に記憶させる処理手段から構成さ
れている。
この発明の情報記憶処理装置は、原稿からの画像を読
取り、この画像情報を出力する第1の読取手段、コード
情報からなる少なくとも1つのファイルが記憶される書
き換え可能記憶媒体を挿脱自在であり、この記憶媒体が
装着された時に記憶されている情報を読取り、この情報
を出力する第2の読取手段、上記第1、第2の読取手段
によって読取られ出力された情報を、複数の管理体系に
したがって記憶する第1の記憶手段、この第1の記憶手
段に、上記第1、第2の読取手段から出力された情報を
記憶するための複数の記憶手順を記憶した第2の記憶手
段、この第2の記憶手段に記憶された複数の記憶手順の
うち所望の記憶手順を指定する指定手段、上記第2の記
憶手段が上記第2の読取手段に装填された時、上記第2
の読取手段によって読出される複数の記憶手順のうち、
上記指定手段により指定された記憶手順を記憶する第3
の記憶手段、およびこの第3の記憶手段に記憶されてい
る記憶手順にしたがって、上記第1の読取手段から出力
される画像情報を上記第1の記憶手段に記憶させ、およ
び上記第2の記憶手段の記憶内容が読出された後に上記
第2の読取手段に装填された書き換え可能記憶媒体に記
憶されているコード情報を画像情報に変換し、この変換
した画像情報を上記第1の記憶手段に記憶させる処理手
段から構成されている。
この発明の情報記憶処理装置は、原稿からの画像を読
取り、この画像情報を出力する第1の読取手段、書き換
え可能記憶媒体を挿脱自在であり、この記憶媒体が装着
された時に記憶されている情報を読取り、この情報を出
力する第2の読取手段、上記第1、第2の読取手段によ
って読取られ出力された情報を、複数の管理体系にした
がって記憶する第1の記憶手段、この第1の記憶手段
に、上記第1、第2の読取手段から出力された情報を記
憶するための複数の記憶手順を記憶した第2の記憶手
段、この第2の記憶手段に記憶された複数の記憶手順の
うち所望の記憶手順を指定する第1の指定手段、上記第
2の記憶手段が上記第2の読取手段に装填された時、上
記第2の読取手段によって読出される複数の記憶手順の
うち、上記第1の指定手段により指定された記憶手順を
記憶する第3の記憶手段、この第3の記憶手段に記憶さ
れている記憶手順の変更を指定する第2の指定手段、こ
の第2の指定手段により指定された変更内容に応じて、
上記第3の記憶手段に記憶されている記憶手順を変更す
る変更手段、およびこの変更手段により変更された記憶
手順にしたがって、上記第1の読取手段から出力される
画像情報、および上記第2の記憶手段の記憶内容が読出
された後に上記第2の読取手段に装填された書き換え可
能記憶媒体に記憶されている情報を上記第1の記憶手段
に記憶させる処理手段から構成されている。
(作用) この発明は、第1の読取手段で原稿からの画像を読取
りこの画像情報を出力し、書き換え可能記憶媒体を挿脱
自在である第2の読取手段でこの記憶媒体が装着された
時に記憶されている情報を読取りこの情報を出力し、上
記第1、第2の読取手段によって読取られ出力された情
報を、複数の管理体系にしたがって第1の記憶手段で記
憶し、この第1の記憶手段に、上記第1、第2の読取手
段から出力された情報を記憶するための複数の記憶手順
を第2の記憶手段で記憶し、この第2の記憶手段に記憶
された複数の記憶手順のうち所望の記憶手順を指定手段
で指定し、上記第2の記憶手段が上記第2の読取手段に
装填された時、上記第2の読取手段によって読出される
複数の記憶手順のうち、上記指定手段により指定された
記憶手順を第3の記憶手段で記憶し、この第3の記憶手
段に記憶されている記憶手順にしたがって、上記第1の
読取手段から出力される画像情報、および上記第2の記
憶手段の記憶内容が読出された後に上記第2の読取手段
に装填された書き換え可能記憶媒体に記憶されている情
報を上記第1の記憶手段に記憶させるようにしたもので
ある。
この発明は、第1の読取手段で原稿からの画像を読取
りこの画像情報を出力し、書き換え可能記憶媒体を挿脱
自在である第2の読取手段でこの記憶媒体が装着された
時に記憶されている情報を読取りこの情報を出力し、上
記第1、第2の読取手段によって読取られ出力された情
報を、複数の管理体系にしたがって第1の記憶手段に記
憶し、この第1の記憶手段に、上記第1、第2の読取手
段から出力された情報を記憶するための複数の記憶手順
を第2の記憶手段で記憶し、この第2の記憶手段に記憶
された複数の記憶手順のうち所望の記憶手順を指定手段
で指定し、上記第2の記憶手段が上記第2の読取手段に
装填された時、上記第2の読取手段によって読出される
複数の記憶手順のうち、上記指定手段により指定された
記憶手順を第3の記憶手段で記憶し、上記第2の読取手
段に装填された書き換え可能記憶媒体に記憶されている
情報のファイル名の一覧リストを作成し、この作成した
ファイル名の一覧リストを上記第3の記憶手段に記憶さ
せ、上記第3の記憶手段に記憶されている記憶手順にし
たがって、上記第1の読取手段から出力される画像情
報、および上記第2の記憶手段の記憶内容が読出された
後に上記第2の読取手段に装填された書き換え可能記憶
媒体に記憶されている情報を上記第1の記憶手段に記憶
させるようにしたものである。
この発明は、第1の読取手段で原稿からの画像を読取
りこの画像情報を出力し、書き換え可能記憶媒体を挿脱
自在である第2の読取手段でこの記憶媒体が装着された
時に記憶されている情報を読取りこの情報を出力し、上
記第1、第2の読取手段によって読取られ出力された情
報を、この情報を検索するための検索タイトルとともに
第1の記憶手段で記憶し、この第1の記憶手段に、上記
第1、第2の読取手段から出力された情報を記憶するた
めの複数の記憶手順と上記検索タイトルの自動付加を定
義した指定子が記述された記憶方法とを第2の記憶手段
で記憶し、この第2の記憶手段に記憶された複数の記憶
手順のうち所望の記憶手順を指定手段で指定し、上記第
2の記憶手段に記憶された上記検索タイトルの自動付加
を定義した指定子が記述された記憶方法に基づいて検索
タイトルを生成手段で生成し、上記第2の記憶手段が上
記第2の読取手段に装填された時、上記第2の読取手段
によって読出される複数の記憶手順のうち、上記指定手
段により指定された記憶手順を第3の記憶手段で記憶
し、この第3の記憶手段に記憶されている記憶手順にし
たがって、上記第1の読取手段から出力される画像情
報、および上記第2の記憶手段の記憶内容が読出された
後に上記第2の読取手段に装填された書き換え可能記憶
媒体に記憶されている情報を上記生成手段により生成さ
れた検索タイトルとともに上記第1の記憶手段に記憶さ
せるようにしたものである。
この発明は、第1の読取手段で原稿からの画像を読取
りこの画像情報を出力し、コード情報からなる少なくと
も1つのファイルが記憶される書き換え可能記憶媒体を
挿脱自在である第2の読取手段でこの記憶媒体が装着さ
れた時に記憶されている情報を読取りこの情報を出力
し、上記第1、第2の読取手段によって読取られ出力さ
れた情報を、複数の管理体系にしたがって第1の記憶手
段に記憶し、この第1の記憶手段に、上記第1、第2の
読取手段から出力された情報を記憶するための複数の記
憶手順を第2の記憶手段に記憶し、この第2の記憶手段
に記憶された複数の記憶手順のうち所望の記憶手順を指
定手段で指定し、上記第2の記憶手段が上記第2の読取
手段に装填された時、上記第2の読取手段によって読出
される複数の記憶手順のうち、上記指定手段により指定
された記憶手順を第3の記憶手段に記憶し、この第3の
記憶手段に記憶されている記憶手順にしたがって、上記
第1の読取手段から出力される画像情報を上記第1の記
憶手段に記憶させ、および上記第2の記憶手段の記憶内
容が読出された後に上記第2の読取手段に装填された書
き換え可能記憶媒体に記憶されているコード情報を画像
情報に変換し、この変換した画像情報を上記第1の記憶
手段に記憶させるようにしたものである。
この発明は、第1の読取手段で原稿からの画像を読取
りこの画像情報を出力し、書き換え可能記憶媒体を挿脱
自在である第2の読取手段でこの記憶媒体が装着された
時に記憶されている情報を読取りこの情報を出力し、上
記第1、第2の読取手段によって読取られ出力された情
報を、複数の管理体系にしたがって第1の記憶手段に記
憶し、この第1の記憶手段に、上記第1、第2の読取手
段から出力された情報を記憶するための複数の記憶手順
を第2の記憶手段で記憶し、この第2の記憶手段に記憶
された複数の記憶手順のうち所望の記憶手順を第1の指
定手段で指定し、上記第2の記憶手段が上記第2の読取
手段に装填された時、上記第2の読取手段によって読出
される複数の記憶手順のうち、上記第1の指定手段によ
り指定された記憶手順を第3の記憶手段に記憶し、この
第3の記憶手段に記憶されている記憶手順の変更を第2
の指定手段で指定し、この第2の指定手段により指定さ
れた変更内容に応じて、上記第3の記憶手段に記憶され
ている記憶手順を変更手段で変更し、この変更手段によ
り変更された記憶手順にしたがって、上記第1の読取手
段から出力される画像情報、および上記第2の記憶手段
の記憶内容が読出された後に上記第2の読取手段に装填
された書き換え可能記憶媒体に記憶されている情報を上
記第1の記憶手段に記憶させるようにしたものである。
(実施例) 以下、この発明の一実施例について図面を参照して説
明する。
第2図はこの発明の情報記憶処理装置たとえば電子フ
ァイリング装置のハードウェアを示すものである。すな
わち、上記電子ファイリング装置は、制御モジュール1
1、メモリモジュール10、画像処理モジュール30、通信
制御モジュール31、スキャナ(読取装置)20、光ディス
ク装置22、キーボード23、CRTディスプレイ装置24、プ
リンタ25、磁気ディスク装置27、磁気ディスク装置(磁
気記憶手段)28、マウス29、システムバス41、および画
像バス42、によって構成されている。
上記制御モジュール11は、各種制御を行うセントラル
・プロセッシング・ユニットとしてのCPU12、および上
記光ディスク装置22、磁気ディスク装置27、磁気ディス
ク装置28と上記CPU12などを接続するためのインターフ
ェース回路17などから構成されている。上記CPU12に
は、上記キーボード23およびマウス29が接続されてい
る。
上記メモリモジュール10は、メインメモリ13、A4サイ
ズの原稿数頁分の画像データに対応する記憶容量を有す
る画像メモリとしてのページメモリ14、および表示用イ
ンターフェースとしての表示メモリ15と表示制御部16さ
らには図示しない文字・図形描画プロセッサなどから構
成されている。
上記ページメモリ14の一部には、バッファメモリ領域
14aが設けられている。このバッファメモリ領域14aは図
示しないカウンタによって書込み、読出し制御されるよ
うになっている。
上記画像処理モジュール30は、画像データの拡大、縮
小を行う拡大縮小回路34、画像データを縦横変更するこ
とにより、回転する縦横変換回路35、画像データの圧縮
(冗長度を少なくする)および伸長(少なくされた冗長
度を元に戻す)を行う圧縮伸長回路(CODEC)36、スキ
ャナ20用のスキャナインターフェース37、プリンタ25用
のプリンタインターフェース38、および拡大縮小回路3
4、縦横変換回路35と、圧縮伸長回路36、スキャナイン
ターフェース37、プリンタインターフェース38とを接続
する内部バス39によって構成されている。
上記通信制御モジュール31は、FCP(ファクシミリ接
続機構)、パソコン等の外部機器とインターフェース
(RS−232C,GPIB,SCSI)を介して接続されるUCP(ユニ
バーサル・コミュニュケーション・プロセッサ)43とLA
N(ローカル・エリア・ネットワーク)と接続されるBCP
(バス・コミュニュケーション・プロセッサ)44とから
構成されている。
上記システムバス41は、制御信号用のバスであり、上
記制御モジュール11と、メモリモジュール10、画像処理
モジュール30、通信制御モジュール31とを接続するよう
になっている。また、画像バス42は画像データ用のバス
であり、メセリモジュール10、画像処理モジュール30を
接続するようになっている。
上記表示メモリ15には、上記CRTディスプレイ装置24
におけるウィンドウ内に実際に表示される画像データつ
まり上記ページメモリ14の画像データに対して拡大、縮
小、回転、挿入、あるいは白黒反転等を行った画像デー
タが記憶されるようになっている。
上記スキャナ20はたとえば2次元走査装置で、原稿
(文書)上をレーザビーム光で2次元走査することによ
り、上記原稿上の画像データに応じた電気信号を得るも
のである。
上記磁気ディスク装置28は、たとえば5.25インチのフ
ロッピーディスク28aを用いるフロッピーディスク装置
であり、図示しないワードプロセッサで作成したテキス
トファイル(文書データ)や図示しないパーソナルコン
ピュータで作成したCAD図面ファイル、ワークシートフ
ァイル(図面データ)等のコードデータファイルをフロ
ッピーディスク28aから読取るためのものである。上記
フロッピーディスク28aとしては、種々のOS(オペレー
ション システム)に対応したものが設定されるように
なっている。
上記光ディスク装置22は、上記スキャナ20で読取られ
た画像データあるいは上記磁気ディスク装置28で読取ら
れたコードデータなどを光ディスク(光記憶手段)19に
順次記憶するものである。
上記キーボード23は、上記光ディスク19に格納するコ
ード情報および画像データ(イメージデータ)に対応す
る固有の検索コードおよび各種動作指令などを入力する
ためのものである。上記CRTディスプレイ装置24は出力
装置たとえば表示装置であるところの陰極線管表示装置
で、スキャナ20で読取られた画像データまたは磁気ディ
スク28から読出されたコードデータ、あるいは光ディス
ク装置22から読出されたコードデータ、あるいは画像デ
ータなどを表示するものである。上記CRTディスプレイ
装置24には、最大4つのウィンドウを用いて4つの文書
を同時に表示することができるようになっている。たと
えば、4つの縦表示の文書データが表示されるようにな
っている。上記各ウィンドウごとに独立して文書データ
の拡大、縮小、回転、スクロール等の編集が行えるよう
になっている。
上記プリンタ25は、スキャナ20で読取られた画像デー
タ、またはフロッピーディスク28aから読出されたコー
ドデータ、光ディスク装置22から読出されたコードデー
タ、画像データ、CRTディスプレイ装置24で表示してい
る画像データなどをプリントアウト(印刷出力)つまり
ハードコピーとして出力するものである。
上記磁気ディスク装置27は、ハードディスク装置であ
り、この磁気ディスク装置27に装着された磁気ディスク
27aには、各種制御プログラムが記憶されるとともに、
上記キーボード23により入力された検索コードとこの検
索コードに対応する1件分のコードデータ、画像データ
が記憶される光ディスク19上の記憶アドレス、データサ
イズ、コードデータか画像データかを識別するフラグな
どからなる検索データ(管理データ)が記憶されてい
る。また、1件分毎のコードデータ、画像データは、光
ディスク19の検索データエリアに記憶されている。
上記記憶アドレスは、論理アドレスであり、アクセス
時にはここから物理トラックアドレスおよび物理セクタ
アドレスが算出されるようになっている。
上記マウス29は、ボインティング装置であり、たとえ
ばCRTディスプレイ装置24上のカーソルを上下方向、左
右方向に任意に移動し、所望の位置で指示を与えること
により、そのカーソルが位置している表示内容(たとえ
ば、種々のモード、編集画像、切り貼りの範囲およびア
イコン等)を選択するものである。
次に、メインメモリ13に記憶される制御プログラムつ
まりソフトウェアの構造を第1図を参照しながら説明す
る。ソフトウェア構造は大きくわけて画像データの管理
・保管及び各入出力モジュールの制御、さらに、ユーザ
とのマンマシンインターフェース制御を司どるファイリ
ング処理モジュール51と、このファイリング処理モジュ
ール51の処理フローを後述するところの一括登録手続記
述情報に基づき制御するPDF解釈処理モジュール52と光
ディスク19に登録されているデータに関する保管情報、
属性情報を管理するデータベース処理モジュール53、フ
ァイリング処理モジュール51の制御のもとに動作する61
〜67の各種入出力・表示・描画制御モジュール61,…67
とからなっている。
まず、ファイリング処理モジュール51について詳説す
る。第3図はその内部構成を示す。図に示されるように
ファイリング処理モジュール51の内部は、さらに5個の
サブモジュールからなっている。
システムフロー管理サブモジュール71は、本発明の電
子ファイリング装置における各業務、たとえば登録業
務、検索業務、印刷出力業務、通信業務などごとに、上
記各種入出力、表示、描画制御モジュール61,…67やフ
ァイリング処理モジュール51内のサブモジュール等に順
次指示を出して動作される制御を行うサブモジュールで
ある。たとえば第4図(a)(b)に示すように各業務
ごとに各種制御モジュール、サブモジュールに指示すべ
きコマンドリストを有し、順次実行して、一連の業務を
実行させる処理を行うものである。各コマンドリスト
は、各コマンドの宛先、コマンド種、及びそのパラメー
タより成り、各業務ごとそれらに相応する情報が記述さ
れている。この詳細は後述する。
マンマシンインターフェース制御サブモジュール72
は、ユーザが本システムとのインタラクションを行う際
の表示制御、キーボード23、マウス29などの入力デバイ
スの制御及び画面管理を行うサブモジュールであり、あ
る画面を提示してユーザからのキーボード23あるいはマ
ウス29による指定を受けるという一般的な処理の場合、
このサブモジュール72内で管理しているところのそれに
該当する画面構造データに基づき画面を描画し、キーボ
ード23の入力や、マウス29の指示を受けつけるとそれに
相当したコマンドを発行し、システムフロー管理サブフ
ローモジュール71に対して処理の実行を依頼するという
処理がなされる。
PDF解釈処理モジュールインターフェース73は、上記P
DF解釈実行処理モジュール52とのインターフェースを司
るサブモジュールである。ここでは、ユーザからマンマ
シンインターフェース制御サブモジュール72を経由し
て、一括登録手続記述ファイル(後述、以下PDFと呼
ぶ)を参照し、それに基づいて一連の処理を行う旨の指
示がされた場合に、PDF解釈実行処理モジュール52に対
しPDFの読み込み、解釈を実行させ、その結果をシステ
ムフロー管理サブモジュール71に指示するという処理を
行う。
データベース処理モジュール74は、データベース処理
モジュール53に対し、文書名や属性情報の登録・検索要
求を行う為のインターフェースモジュールである。
入出力・表示・描画モジュール制御サブモジュール75
は、システムフロー管理サブモジュール72からの指示に
従って、各モジュール61,…67に対して処理の実行を要
求すべくインターフェースを司るサブモジュールであ
る。
PDF解釈処理モジュール52の内部構成を第5図を参照
して説明する。PDF解釈処理モジュール52の全体を制御
するフロー制御部101、ファイリング処理モジュール51
間とのインターフェースを制御する外部インターフェー
ス制御部102、処理開始時にPDFをフロッピーディスク28
aより読込み、PDFの内容をPDFバッファ部104に格納す
る。PDF読込み部103、PDF解釈部105であり、PDFバッフ
ァ部104より入力されたデータから一括管理コマンド列
を生成し、コマンドバッファ106に格納する。PDF解釈部
105によって構成されている。PDFバッファ部104を設け
ることにより、PDFと一括登録するファイルデータが異
なるフロッピーディスク28aに格納されていても処理開
始時にPDFを読み込んでしまうため、その後、一括登録
するファイルの入ったフロッピーディスク28aと交換し
ても良いことになる。
PDF解釈処理モジュール52は上記フロッピーディスク2
8aの処理を、上記FDデータR/W処理モジュール64に指示
を出して制御する。
一方、データベース処理モジュール53は前述の処理を
行うが、ここで管理されるデータは磁気ディスク27a上
に構築、管理されており、FDデータR/W処理モジュール6
5に対して書き込み、読み出し要求をその都度発行して
データの検索や更新等の処理を行うようにしている。
次に、各種入出力・表示・描画処理モジュール61,…6
7について順次説明する。
LAN送受信処理モジュール61は、LANを経由して外部機
器とのデータの受け渡しを行うモジュールである。外部
よりのデータはこのモジュール61により、メインメモリ
13に格納することもできれば、ページメモリ14に格納す
ることもできる。また逆にメインメモリ13のデータを外
部に送信したり、同じようにページメモリ14のデータを
外部に送信したりすることも可能である。
画像入出力処理モジュール62は、画像入力用としての
スキャナ装置20、画像出力用としてのプリンタ装置25の
制御、画像データ転送処理を行うものである。これらは
ページメモリ14に対するデータの入出力となる。
ODデータR/W(リード・ライト)処理モジュール63
は、光ディスク装置22の制御、ならびに光ディスク19上
のデータの読み出し、書き込み処理を行うモジュールで
ある。これはメインメモリ13に対する読み出し、書き込
み処理並びにページメモリ14に対する読み出し、書き込
み処理が可能であり、後者の場合CODEC36を経由して符
号化、信号化の処理を行うことが可能である。
FDデータR/W(リード・ライト)処理モジュール64
は、磁気ディスク装置28の制御ならびにフロッピーディ
スク28a上のデータの読み出し、書き込み処理を行うモ
ジュールである。これはメインメモリ13に対する読み出
し、書き込み処理並びにページメモリ14に対する読み出
し、書き込み処理が可能である。またこのモジュール64
は必要に応じて、ページメモリ14、メインメモリ13に対
して読み出す際に、そのデータの属性情報を第6図に示
す如くヘッダとしてデータに付加したり、また逆にフロ
ッピーディスク28aに対して書き込む際にそのヘッダを
除去したり、さらにはヘッダの内容を更新したりする処
理を行うことができる。
HDデータR/W(リード・ライト)処理モジュール65
は、磁気ディスク装置27の制御ならびに磁気ディスク27
a上のデータの読み出し、書き込み処理を行うモジュー
ルである。これはメインメモリ13に対する読み出し、書
き込み処理並びにページメモリ14に対する読み出し、書
き込み処理が可能である。また、このモジュール65は必
要に応じてページメモリ14、メインメモリ13に対して読
み出す際に、そのデータの属性情報をヘッダとしてデー
タに付加したり、また逆に磁気ディスク27aに対して書
き込む際にそのヘッダを除去したり、さらにはヘッダの
内容を更新したりする処理を行うことができる。
表示制御処理モジュール66は、ページメモリ14上の画
像データを表示メモリ15上に転送し表示させたり、表示
メモリ15上に次に述べる描画処理モジュール67を駆動し
て文字や表・罫線・図形等を描画し、表示させる処理を
行う。ページメモリ14上のデータを表示する際、必要に
応じて拡大縮小回路34、縦横変換回路35を経由させ、種
々サイズで表示させたり、回転して表示させたりする制
御を行うことが可能である。
描画処理モジュール67は、文字の描画、直線の描画、
処理の制御を行う。これはメモリモジュール10上に登録
している図示しない描画手段を制御し実行させるもので
ある。
次に、一括登録手続記述ファイル(PDF)について詳
細に説明する。
PDFは一括登録する際の手続きを記述したファイルで
あり、これにより指定する入力対象データを、指定する
登録先に、一括して登録することができる。PDFは例え
ばパソナルコンピュータ、あるいは本装置により予めフ
ロッピーディスクに記憶しておくようになっている。入
力対象データとはフロッピーディスク28aにより入力さ
れるファイルデータ(コードデータ)、スキャナ20より
入力される画像データ(イメージデータ)、フロッピー
ディスク28aにより入力されたコードデータをイメージ
展開した画像データ等である。これら各種データは光デ
ィスク19上に記憶され、第6図に示す様にキャビネット
(CAB)、バインダ(BIND)、書類(DOC)、頁(PAGE)
という階層構造で管理されている。各種データ(コード
データ及びイメージデータ)はこの頁の階層に対応す
る。
PDF内に記述されている登録先とは、入力対象データ
を前記階層内のどこかということであり、具体的にはキ
ャビネットAのバインダ1に新しく書類として登録する
とか、書類aに頁として追加登録するとか頁の改定版
として登録するということである。
前記階層の書類レベルにタイトル(キーワード)を付
けて登録することができ、このタイトルを用いて必要な
情報を検索することができる。
第7図にPDFの1例を示す。1行目は登録先のキャビ
ネット名を示し、2行目の“{”から15行目の“}”ま
でが“EWS開発資料”キャビネットに対する登録手続き
である。3行目は登録先のバインダ名を示し、4行目の
“{”から14行目の“}”までが“オペレーティングシ
ステム”バインダに対する登録手続きである。同様に7
行目はここから書類に対する記述が始まることを示し、
13行目の“}”までが書類に対する登録手続きである。
8行目は頁に対する登録手続きである。
前記の様にキャビネット、バインダ、書類、頁の階層
を“CAB{…}",“BIND{…}",“DOC{…}",“PAGE
{…}”の入れ子構造で表現し、登録先を決める。
5行目の“PAUSE"はCRTディスプレイ装置24上にメッ
セージを表示し、オペレータの確認指示を待つためのも
のであり、CRTディスプレイ装置上に“OSソフトFDをA
ドライブにセットして下さい”と表示された後、確認キ
ー入力待ちになり、オペレータがキーを押すと、6行目
以後の登録手続きが実行される。この例ではオペレータ
がフロッピーディスク28aをセットし忘れない様にする
ためにこの“PAUSE"が使用されている。
8行目は頁に対する登録手続きであり、“{”
と“}”の間に入力対象に関することが記述される。
“FD"はフロッピーディスク28aからの入力データであ
ることを示し、“A:/SAMPLE1.C"はAドライブにセット
されたフロッピーディスク28a内のルートディレクトリ
下のSAMPLE1.Cなるファイルであることを示す。9行目
から12行目までの記述も8行目と同様である。
第7図に示したPDFを実行することで“EWS開発資料”
キャビネットの“オペレーティングシステム”バインダ
内に、新規書類が作成され、Aドライブにセットされた
フロッピーディスク28a内の“/SAMPLE1.C"から“/SAMPL
E5.C"までの5個のファイルデータがそれぞれ頁データ
として光ディスク19上に登録されることになる。
次に“PAGE{…}”内に記述される項目について述べ
る。ここには頁データとして入力されるデータに関する
項目が記述される。フォーマットは {入力デバイス パラメータ オプション}である。
入力デバイスには、フロッピーディスク28aからファ
イルデータを入力する場合は“FD"とし、スキャナ20よ
り画像データを入力する場合は“SCN"とし、フロッピー
ディスク28a内のディレクトリ情報を入力する場合は“D
IR"とする。フロッピーディスク28aの場合、パラメータ
にはフロッピーディスク28a内のファイル名をフルパス
名で記述する(階層構造のディレクトリにおいてトップ
からファイルがあるディレクトリまでの全てを記述す
る)。オプションとしては以下の記述が可能である。
[−DK 描画種別] コードデータをイメージ展開する際の描画種別を決め
る。描画種別には“TEXT",“DUMP",“PLTDSC1",及び
“その他”等が記述できる。“PLTDSC1"はプロッタデー
タを処理することを示している。“TEXT"の場合は、コ
ードデータがシフトJISコード列の場合であり、このオ
プションを付けて登録することで、検索表示時にシフト
JISコード列を解析してイメージ展開するプログラムが
起動され、内容を確認することができる。このオプショ
ンを付けない場合は“その他”となり、内容表示時は、
単にファイルのパス名(ディレクトリ名、ファイル名)
等のみが表示される。
[−IMG イメージ化書式] このオプション指定がある場合、フロッピーディスク
28aから入力されたファイルデータ(コードデータ)を
前記描画種別により指定される方法でイメージ展開し、
このイメージ展開された画像データを光ディスク19に登
録する。イメージ化書式には“AUTO",“A4/200",“B4R/
400"等の記述ができ、“AUTO"の場合にはファイルデー
タ内に定義された書式で画像サイズを決定し、“A4/20
0"の場合にはA4サイズで密度が200dpi(dot per inch)
である画像サイズとし、“B4R/400"の場合はB4横型サイ
ズで密度が400dpiである画像サイズとし、この画像サイ
ズに合う様にイメージ展開を行う。この指定によりイメ
ージ化された画像データが登録されるため、検索時にイ
メージ展開して表示する場合に比べ、高速に表示するこ
とが可能となる。このオプションを付けない場合は、フ
ァイルデータそのままが光ディスク19上に登録される。
さらにこのイメージ化されたデータに対しては次の指
定が可能である。
[−ENCD 符号化方式] イメージデータの圧縮符号化方式を指定する。“MH",
“MR",“MMR"あるいは符号化しない“NON"の指定が可能
である。イメージデータの場合このオプションがない場
合にはシステムで標準となっている符号化方式が指定さ
れる。
入力デバイスを“SCN"とした場合、オプションには以
下の記述が可能である。
[−PAPER 原稿紙サイズ] スキャナ20にセットする原稿の紙サイズを指定する。
原稿の紙サイズには、前記のイメージ化書式と同様に
“A4/200"の様に記述する。このオプションが指定され
ない場合は、スキャナ20のコントロールパネル(図示せ
ず)で設定した原稿の紙サイズとなる。
[−ADF 入力枚数] スキャナ20のADFカセット(図示せず)より原稿を入
力することを指定する。更に入力枚数により何枚入力す
るかを記述する。入力枚数が省略された場合は1枚とな
り、又ここに“*”と記述した場合は上記ADFカセット
にセットした原稿枚数分入力される。このADF入力指定
をした場合は複数頁の入力がされるため記述中の“PAG
E"を“PAGES"とし、明示的に複数頁である様にする。こ
のADF入力指定オプションを付けない場合はスキャナ20
で設定された方法(BOOK又はADF)で1枚入力する。
[−IATR 画像属性] スキャナ20で入力する画像の属性を指定する。画像属
性には“BINARY",“PHOTO"等の記述をし、“BINARY"の
場合は2値として画像を入力し、“PHOTO"の場合は写真
(階調有)として画像入力する。このオプション指定が
無い場合は、スキャナ20に設定された画像属性で入力さ
れる。
[−ENCD 符号化方式] イメージ化されたデータの場合と同じである。
入力デバイスを“DIR"とした場合、パラメータにはデ
ィレクトリ名を記述する。“A:/*.*”と記述した場
合は、Aドライブにセットされたフロッピーディスク28
a内のルートディレクトリ下の全てのファイル名一覧リ
ストがディレクトリ情報として入力され、“A/*.C"と
記述した場合はファイル名の最後が“C"であるファイル
がAドライブにセットされたフロッピーディスク28a内
のルートディレクトリ下より捜され、これらのファイル
名一覧リストがディレクトリ情報として入力される。
オプション部には以下の記述が可能である。
[−S ソート種別] ファイル名一覧リストをソート種別による方法で並べ
換える。ソート種別には“NAME",“TIME"等が記述で
き、“NAME"の場合はファイル名がアルファベット順に
並べ換えられ、“TIME"の場合にはファイルの作成日付
が早い順に並べ換えられる。このオプションが指定され
ない場合はフロッピーディスク28a内に入っている順に
ファイル名一覧リストが作成される。
第7図に示したPDFの例ではフロッピーディスク28a内
のあらかじめ名前のわかっているファイルデータを入力
するためのものであったが、第8図ではある条件を満た
すファイルをフロッピーディスク28a内より捜し、該当
するファイルを一括して光ディスク19上に登録するPDF
を示す。1行目で登録するキャビネットを“EWS開発資
料”と設定し、3行目でバインダを“オペレーティング
システム”と設定する。5行目でCRTディスプレイ装置2
4上にメッセージが表示され、オペレータの確認待ちと
なる。
6行目から9行目までが書類に関する記述である。
“DOCS"は複数の書類に対する記述(ワイルドカード)
であることを示し、次の“(”から“)”までがそれぞ
れの書類を決めるための記述となる。“(A:/<1>.
C)”はAドライブにセットされているフロッピーディ
スク28aのルートディレクトリ下のファイルの中から最
後が“C"であるファイルを捜し出し、この条件を満たす
ファイル名の前半を“<1>”なる変数に代表させるこ
とを意味する。又“−S NAME"は前記ディレクトリ情報
で述べたオプションと同様に、上の条件を満たすファイ
ル名をアルファベット順に並べ換えることを意味する。
フロッピーディスク28aのルートディレクトリ下にこの
条件を満たすファイルが3個(“TEST1.C",“TEST2.C",
“TEST3.C")存在する場合は、7行目から9行目までの
手続が3回処理され、それぞれの手続きに際し、“<1
>”変数に“TEST1",“TEST2",そして“TEST3"なる値が
代入される。この場合は3件の書類が新規に作成され、
それぞれの書類に対し、“A:/TEST1.C"ファイルデー
タ、“A:/TEST2.C"ファイルデータ及び“A:/TEST3.C"フ
ァイルデータが頁レベルに登録される。
10行目でメッセージ表示、確認待ち後、次の書類登録
に移る13行目で第1頁が登録される。ここではAドライ
ブにセットされているフロッピーディスク28a内の“A:/
*.TXT"の条件を満たすファイル名一覧リストをファイ
ル作成日付順にソートされたものが頁データとして登録
される。第2頁目以後に、前記ファイル名一覧リストさ
れた順に各ファイルが頁データとして登録される。この
様に登録されたデータを検索する場合は、まず第1頁目
のファイル名一覧リストを表示し、この中から必要なフ
ァイルを捜し、リストアップされた番号に「1」を加え
た頁を読み出すことで、必要なファイルを得ることがで
きる。
18行目からは同じキャビネット内の別の“制御部ハー
ドウェア”バインダ内への登録へと移る。まず、20行目
でCRTディスプレイ装置24上にメッセージが表示され、
確認待ち後、書類の登録に移る。
21行目の記述は複数の書類を登録することを示す。ま
ずAドライブにセットされたフロッピーディスク28a内
のルートディレクトリ下から“A:1<1>.CAD"を満たす
ファイルを捜し、これらをファイル名のアルファベット
順にソートし、23行目から28行目までの“<1>”にそ
れぞれのファイル名を代入するとして頁登録処理をファ
イル数分繰り返す。又21行目の“−KEY"はこの書類に対
して<1>で示されるファイル名をタイトル(キーワー
ド)として付けることを示す。
“A:/<1>.CAD"を満たすものが“ABC"と“DEF"の場
合は第1書類に“ABC"なるタイトルが付けられ、頁デー
タとして“A:/ABC.CAD"ファイル、“A:/ABC.SYM"ファイ
ル、そして“A:/ABC.PLT"ファイルをPLTDSC1の描画種別
(プロッタに対応)でイメージ展開した画像データ、及
びスキャナにセットされた“ABCボード”の写真をPHOTO
属性で入力された画像データの4頁分が登録される。
そして第2書類目に“DEF"に関する4頁分のデータが
登録後、このPDF処理を終了する。ここで示した様なPDF
を用いることにより、フロッピーディスク28aの中に入
っているファイルの中なら必要な物を選択し、希望する
順に書類として、又は頁として一括登録することが可能
となる。
ここまでのPDFはデータを新規書類として登録するも
のについて示したが、第9図に既に登録されている書類
に対し、修正登録するPDFについて述べる。
ここでは第7図で示したPDFより登録された書類に対
し、改定されたソースプログラムを登録することを想定
する。
第7図で登録された書類の番号が「100」であったと
する。まず第9図の1行目から3行目で同じキャビネッ
ト、同じバインダを指定し、5行目でCRTディスプレイ
装置24にメッセージを表示し、オペレータの確認待ちと
する。6行目の“MDOC[100]”は100番目の書類に対す
る修正登録であることを示す。“DOC"は新規書類として
の登録となる。第7図、第8図に示したPDFでは、全て
新規書類としての登録手続きであった。
8行目の“MPAGE[1]{…}”は現書類の第1頁目
を改定することを示し、Aドライブにセットされている
フロッピーディスク28a内の“A:/SAMPLE1.NEW"ファイル
が改定版として登録される。9行目から12行目の記述も
同様にそれぞれ現書類の第2頁目から第5頁目にそれぞ
れのファイルデータが改定版として登録される。
オペレータは一括登録業務を行う前に、PDFを作成
し、PDFの入ったフロッピーディスク28aを本装置にセッ
トし、この一括登録業務を開始する。PDFはPDF解釈実行
処理モジュール52により解釈され、ファイリング処理モ
ジュール51へのコマンド列に変換される。このコマンド
列に従って実行することで、一括登録処理が行われる。
次に、登録業務の操作について説明する。
PDF一括登録の操作中に表示される画面について説明
する。まず、装置のスイッチをいれると統合メニューと
呼ばれるメニュー画面が第10図のように表示される。こ
の画面では、この装置で実現できる機能が箇条書きで表
示され、そのうち一機能名が例えば黒白反転等の手段で
常に強調表示されている。PDF一括登録に関連する機能
としては、「光ディスクの装填・取外し」、「一括登
録」が表示されている。
さて、PDF一括登録を実行するために、ユーザはまず
光ディスク19を装填しなければならない。装填機能の指
定方法は次の通りである。まず、CRTディスプレイ装置2
4の画面上に表示されているマウスカーソルをマウス29
をあるいはキーボード23によって移動させて、「光ディ
スク装填・取外し」と表示されている部分を指す。そし
てマウス29あるいはキーボード23により押下して(ピッ
ク)その機能名を強調表示させる。更に予め指定された
「実行」ファンクションキーを押下すると装填が実行さ
れる。もしここで「取消し」ファンクションキーを押下
するとこの機能は実行されず、ユーザは実行したい機能
を再指定することができる。装填実行後、統合メニュー
画面が表示される。
光ディスク19を装填したあと、統合メニューで「一括
登録」項目をマウスカーソルで指してピックする。そし
て「実行」キーを押下すると、第11図に示す画面が表示
される。この画面の目的は、一括登録のモードの指定
と、それぞれのモードを実行する為に必要な「一括登録
手続き記述ファイル」(以下「PDF」)と「タイトル情
報記述ファイル」(以下「TDF」)をユーザに指定させ
るところにある。
画面上には「登録モード選択」と表示され、その下に
「PDF一括」と「PDF・TDF一括」の2種類のモード名が
表示されている。ここで前者のモードはPDFで指定され
た画像情報を指定された通りまとめて光ディスク19に登
録するモードである。一方、後者のモードではPDF一括
モードに加えて、TDF内に記述されたタイトルキー情報
を参照してタイトル自動生成も実行する。ユーザはどち
らかのモードを指定することができ、その指定方法は
「統合メニュー」画面で機能を選択する方法と同様であ
る。つまり、マウス29を動かすかキーボード23を押下し
ながら、画面上に表示されているマウスカーソルを移動
させて希望する機能名を指す。次に、マウス29あるいは
キーボード23によりその機能名を強調表示させる。
登録モードを指定した後、必要なPDFとTDF名を指定す
る。この時、画面では「PDF・TDFを指定して下さい。」
とメッセージが表示される。さらに、画面上には、TDF
とPDF名が記述される項目と、フロッピーディスク28a内
で収納されているファイル名及びそのファイル属性等の
情報を一覧表として表示する部分があり、磁気ディスク
装置28内にフロッピーディスク28aが組込まれている時
はそのフロッピーディスク28a内に収納されているファ
イル名一覧を表示でき、その中の1ファイルは常に例え
ば白黒反転等の手段で強調表示されている。又、このフ
ァイル名一覧表の横には上下方向を指した矢印マークが
あり、それをマウスカーソルで指してマウス29あるいは
キーボード23のキーを押下すると一覧表内で強調表示さ
れているファイル対象を上下に変更することができる。
さらに、上記矢印マークを使わなくても希望するファイ
ル名をマウスカーソルで指してピックすることにより指
定できる。
さて、「PDF・TDF一括」モードでのファイルの指定方
法を以下に説明する。「PDF・TDF一括」モードでは、PD
FとTDFの2個のファイルを必要とする。先ず、PDFを指
定する場合、PDFが入っているフロッピーディスク28aを
フロッピーディスク装置28に差込む。そして、PDFとし
て使用したいファイルの名前をフロッピーディスク28a
内ファイル名一覧表からマウスカーソルでピックして選
びそのファイル名を強調表示させる。続いてそのファイ
ルが該当する種類の項目、つまり「PDF名」の項目をマ
ウスカーソルで指して、マウス29あるいはキーボード23
のキーを押下する。すると、そのファイル名が「PDF
名」項目に表示される。同時に、その項目内にテキスト
カーソルも表示されるので、指定ファイルを変更したい
場合はキーボード23によるテキスト入力が可能となる。
指定したいPDF名を表示させた後、「PDF指定」と指定さ
れたファンクションキーを押下する。すると、「PDF
名」項目内で指定されているファイルがフロッピーディ
スク28aから磁気ディスク27a上にコピーされる。ここ
で、PDFの指定が完了する。
続いてTDFの指定をする。この場合もPDFを指定する場
合とほぼ同様である。先ず、TDFが入っているフロッピ
ーディスク28aをフロッピーディスク装置28に差込む。
そして、TDFとして使用したいファイルの名前をフロッ
ピーディスク28a内のファイル名一覧表からマウスカー
ソルで指してピックして選び、そのファイル名を強調表
示させる。続いて「TDF名」の項目をマウスカーソルで
指して、マウス29あるいはキーボード23のキーを押下す
る。するとそのファイル名が「TDF名」の項目に表示さ
れる。同時にその項目内にテキストカーソルも表示され
て、指定ファイルを変更したい場合はキーボード23によ
るテキスト入力が可能となる。指定したいTDF名を表示
させた後、「TDF指定」と指定されたファンクションキ
ーを押下する。すると、「TDF名」項目内で指定されて
いるファイルがフロッピーディスク28aから磁気ディス
ク27a上にコピーされて、TDFの指定が完了される。
ところで、例えばPDFとTDFを異なるフロッピーディス
ク28a上で保管している場合等、PDFとTDFを指定する段
階でフロッピーディスク28aの差替えが必要な場合は、
フロッピーディスク28aを差替えた後「ファイル名一覧
表示」と指定されたファンクションキーを押下すると、
その時にフロッピーディスク装置28内に差込まれている
フロッピーディスク28aでのファイル名一覧が表示され
る。ただ、PDFの場合は「PDF指定」、TDFの場合は「TDF
指定」ファンクションキーを押下するまでそれぞれのフ
ァイル指定は完了しない。また、「PDF・TDF一括」モー
ドでのPDFとTDFを指定する順序は限定されない。
一方、「PDF一括」モードを指定した場合は、PDFのみ
を指定する必要がある。PDFは上記と同様にまず指定し
たいファイルをフロッピーディスク28a内のファイル一
覧表からマウスカーソルで指してピックして、続いて
「PDF名」項目をピックしてファイル名をその項目内に
表示させる。そして「PDF指定」ファンクションキーを
押下してPDF指定を終える。なお、このモードではTDFを
指定する必要がないということをユーザに知らせる目的
で、「TDF名」項目は例えばかすれ文字など手段を使っ
て差別化表示される。
それぞれの登録モードに必要なファイルを指定した
後、「確認」と指定されたファイクションキーを押下す
る。この動作で登録モードの選択及びPDF・TDF指定手続
きを完了する。もし、「確認」キーを押下した段階で、
一括登録に必要なPDFやTDFを未だ指定していない場合は
画面上に警告、例えば「PDF(TDF)ファイルがまだ指定
されていないので指定して下さい。」等のメッセージが
表示されて入力待ち状態となる。
尚、この画面上で「取消し」と指定されたファンクシ
ョンキーを押下すると前画面、つまり「統合メニュー」
に戻る。
モード設定画面(第11図参照)で一括登録のモードと
PDF・TDF名を指定して「確認」キーを押下すると、登録
業務画面(第12図)が表示される。この画面では指定さ
れたTDFを用いてのタイトルキー一括作成とPDFを用いて
の登録画像の入力およびその登録実行をする。
画面に表示される情報は大きく4つのエリアに分けら
れる。まず、第1に登録先の情報エリアaがある。ここ
では、装填されている光ディスク19のキャビネット名、
これから登録しようとするバインダ名、現在そのバイン
ダ内に登録されている書類数とそのバインダ内に登録で
きる情報の残容量が表示されている。
第2に書類タイトル情報を表示するエリアbがある。
このエリアbでは、これから登録しようとする書類につ
いてのタイトル情報が表示される。もし登録モードが
「PDF・TDF一括モード」と指定されていた場合、指定さ
れているTDF名も表示される。また、タイトル表内で
は、タイトルキーの表示に加えて一書類に複数タイトル
をつける場合に各タイトルに付けるマルチタイトル番号
や、一書類内ですでに登録されている頁数と登録可能な
総頁数が表示される。そして、一括登録モード設定後
(第11図表示後)初めてこの画面が表示される時はTDF
内に記述されている第一番目の書類分に対応するタイト
ル情報が表示される。
第3に入力対象となる情報を表示するエリアcがあ
る。このエリアcでは、指定されたPDFの内容を解釈し
て、入力対象となる情報の一書類分を表示する。エリア
c内には指定された「PDF名」の表示、入力対象カーソ
ルが指す画像が表示される「入力対象表示ウィンド
ウ」、そしてPDFに指定された入力対象名とそれらの属
性や入力オプション等が表示される「入力対象一覧表」
がある。
まず、「入力対象一覧表」について説明する。この一
覧表の目的は、一括登録が実行される情報の確認をユー
ザがするところにある。この一覧表では指定されたPDF
の中の一書類分のプログラムを解釈して入力対象が登録
する順番に上から箇条書きで表示される。項目には、
「No.」、「入力デバイス」、そして「対象指定」があ
る。この画面が第11図のモード設定後最初に表示される
ときには、「入力対象一覧表」には指定されたPDF内の
最初に記述されている一書類分の入力対象情報が表示さ
れる。
「No.」項目では各入力対象がPDFにより指定された順
番の入力対象番号が表示される。「入力デバイス」項目
には各対象が入力されるデバイス名、例えば「3.5″FD
D」、「5.25″FDD」、「8″FDD」や「スキャナ」など
が表示される。そして「対象指定」項目には対象のファ
イル名や属性指定等が記述されている。ここで対象がス
キャナ20から読込まれるイメージ画像である場合、スキ
ャナ20でのADF(オートマチック・ドキュメント・フィ
ーダ)の有無、入力の頁数、画像読取り密度、読取りモ
ード、用紙サイズなどのスキャナ用パラメータを指定す
る。一方、対象がフロッピーディスク28aからの情報で
ある場合には、その情報の種類(テキスト、CADコード
データ等)やイメージ化をして登録するかどうか等の指
定が表示される。
一括登録が開始されると、一覧表で既に光ディスク19
に登録された情報の欄が例えば網掛け等の手段によって
強調表示される。そして、現在登録中の情報、または登
録停止時にはその次に登録する情報について、その行の
横に入力対象カーソルdが表示される。このカーソルd
は対象となる情報が登録されるに従って一覧表上で移動
する。
また、「入力対象表示ウィンドウ」に関連して入力対
象をそのウィンドウ内に表示するかどうかをユーザが指
定できる項目がある。その項目で「する」とマウスカー
ソルでピックして指定すると次に登録されようとしてい
る入力対象の画像、または画像表示できない情報の場合
はその入力対象ファイル名とそのデータ種類や属性がそ
のウィンドウ内に表示される。
第4に各ファンクションキーに指定された機能名を表
示するエリアeがある。このエリアeで指定されるファ
ンクションキーは10種類あり、F1からF10がある。各キ
ーに割当てられる機能は各種のモードで再指定される。
ここで指すモードには、「登録実行モード」、「入力対
象変更:メインモード」、「入力対象変更:ファイル選
択モード」と、「PDF変更モード」の4種類がある。
次に、F6「入力対象変更:ファイル選択モード」につ
いて説明する。このモードではユーザがフロッピーディ
スク28a内のファイルを任意に指定して、入力対象とし
て「入力対象一覧表」内に追加する。この時の画面は第
13図に示す通りであり、画面上に「フロッピー内ファイ
ル名一覧表」が表示されて、その表には、その時に装置
に組込まれているフロッピーディスク28a内に収納され
ているファイル名とそれらの属性たとえばファイルサイ
ズや作成年月日が表示される。そしてユーザが入力対象
に追加すると指定した例えばファイル名が網掛表示など
で強調表示される。またこの一覧表内では複数のファイ
ル名を指定することが可能である。
一方、F9「PDF変更モード」では、第14図の様な画面
が表示される。ここでは、指定されているPDFの内容が
「PDF変更ウィンドウ」内にテキストカーソルfととも
に表示され、ユーザが任意にキーボード23から文字を入
力してPDFの内容を変更することができる。またこのモ
ードでは上記「PDF変更ウィンドウ」と「入力対象一覧
表」とが同画面上に表示されているので、ユーザはPDF
の内容の変更結果をモード内で同時に見ることができ
る。
次に一括登録・登録業務画面(第12図)におけるファ
ンクションキーF1〜F3のもつ機能・操作・内部処理につ
いて説明する。
F1「頁登録実行」は、PDFの記述に従って、登録しよ
うとする書類の各頁に対応する入力対象を、1件ずつ
(1頁ずつ)登録する機能である。後述するF2「書類登
録実行」又はF3「自動登録実行」により自動的に連続登
録を行なっている途中でこれを停止させ、入力対象を入
力画像表示ウィンドウに表示して1件ずつ確認しながら
登録したい場合に有効である。
F1「頁登録実行」を押下すると、「光ディスク登録実
行中」のメッセージが表示され入力画像表示ウィンドウ
に表示されているデータすなわち入力対象一覧表で入力
対象ポインタによって指示されている入力対象が光ディ
スク19に登録されたのち、登録実行の済んだ入力対象の
行は「登録済み」であることを示すため網かけ等の手段
で強調表示される。入力対象ポインタは入力対象一覧表
内の次の入力対象に移動し、この新たに指示された入力
対象が読込まれて入力対象表示ウィンドウに表示され
る。以上がF1「頁登録実行」の一連の処理である。
なお入力対象ポインタが入力対象一覧表の先頭の入力
対象を指示していたときには、まずタイトル一覧表に表
示されているタイトルを付加したのち、登録しようとす
る書類の第1頁の登録を実行する。
また入力対象ポインタが入力対象一覧表の最後の入力
対象を指示していたときには、登録しようとする書類の
最終頁の登録を実行したのち、この書類の登録処理途中
にF4「タイトルキー変更」又はF5「次タイトル表」が実
行された場合に限り当該書類に対してタイトル修正処理
を行なう。
F1「頁登録実行」の一連の処理で、入力画像表示「し
ない」が選択されていたときには、入力対象の内容の表
示は行なわれず、登録処理の高速化がはかられる。
F2「書類登録実行」は、PDFに記述されている1書類
を構成する入力対象データを自動的に連続登録し、TDF
の記述に従ってこの書類にタイトルを付加する。すなわ
ち一括登録・登録業務画面(第12図)の入力対象一覧表
に表示された入力対象を指定されたデバイスから読込
み、光ディスク19に登録する処理を1書類分にわたって
自動的に実行する。なお所定のキーを押下することによ
り途中で停止させることができる。また、停止した状態
から継続して実行を再開することができる。
F2「書類登録実行」を押下すると一括登録・登録業務
画面(第12図)のファンクションキー部が第15図(a)
から同図(c)に示すように更新され「F10が「停止」
となる)、タイトル一覧表に表示されたタイトルがこれ
から登録しようとする書類に対してまず付加され、「光
ディスク登録実行中」のメッセージが表示され、入力対
象一覧表に表示された先頭の入力対象が指定されたデバ
イスから読込まれて光ディスク19に登録される。登録実
行の済んだ入力対象の行は「登録済み」であることを示
すため網かけ等の手段で、強調表示され入力対象ポイン
タが次の入力対象に移動したのち、この新たに指示され
た入力対象が読込まれて、入力画像表示ウィンドウに表
示される。さらに続けて、入力対象ポインタで指示され
た入力対象を指定されたデバイスから読込み、光ディス
ク19に登録する。この一連の処理を入力対象表に表示さ
れているすべての入力対象について実行する。各入力対
象は書類の頁に対応し、1書類分の全頁の登録実行が済
んだらTDFから読込んだタイトル記述上で、登録処理の
済んだ書類に対して「登録済み」マークを記録して未登
録書類と区別できるようにしたのち、ファンクションキ
ー部をもとに戻して、一連の処理を終了する。
「書類登録」実行中に第15図(c)に示すF10「停
止」を押下すると、そのとき登録処理中の頁の登録が終
了した時点で、その入力対象の行は「登録済み」である
ことを示すため網かけ等の手段で強調表示され、F2「書
類登録実行」はF2「書類登録継続実行」に更新されて、
入力対象ポインタが次の入力対象に移動したのち、この
新たに指示された入力対象が読込まれ、入力対象表示ウ
ィンドウに表示されたところでオペレータからの入力待
ちとなる。この状態では、F4〜F10の任意の機能が有効
であり、F1「頁登録実行」、F2「書類登録継続実行」、
F3「自動登録実行」次書類キー、終了キーが入力可能で
ある。「書類登録実行」停止後、F1「頁登録実行」を選
択すると先に述べた頁登録が実行されて、F2「書類登録
継続実行」の表示がF2「書類登録実行」に戻る。
「書類登録実行」停止後、F2「書類登録継続実行」を
選択すると、入力対象一覧表で入力対象ポインタによっ
て指示されている入力対象から継続して書類登録の実行
が再開されて、書類の最後まで終了するとF2「書類登録
継続実行」の表示がF2「書類登録実行」に戻る。
「書類登録実行」停止後、次書類キーを選択すると、
その書類の登録処理中にF4「タイトルキー変更」又はF5
「次タイトル表」が実行された場合に限り当該書類に対
してタイトル修正処理を行ない、当該書類の登録処理を
強制的に終了して、次の書類の登録に備えて画面が更新
される。すなわち、次に登録しようとする書類に付加す
るタイトルをTDFから読込み、一括登録・登録業務画面
のタイトル一覧表に表示し、PDFの記述を解釈してその
書類の各頁に対応する入力対象を入力対象一覧表に表示
する。入力対象ポインタは入力対象一覧表の先頭の入力
対象を指示しており、この入力対象が入力対象表示ウィ
ンドウに表示される。F2「書類登録継続実行」の表示は
F2「書類登録実行」に戻る。
F3「自動登録実行」は入力対象一覧表の入力対象ポイ
ンタにより指示されている登録対象から始めて、その書
類を構成する頁に対応したすべての入力対象と、PDFの
記述中、この書類以降のすべての書類を自動的に連続登
録する。
F3「自動登録実行」を押下すると一括登録:登録業務
画面(第12図)のファンクションキー部が第15図(a)
から同図(c)に示すように更新され(F10が「停止」
となる)、入力対象一覧表の入力対象ポインタにより指
示されている入力対象が光ディスク19に登録される。も
しこの入力対象が入力対象一覧表の先頭にある場合に
は、タイトル一覧表に表示されているタイトルが登録し
ようとする書類に付加される。登録実行の済んだ入力対
象の行は「登録済み」であることを示すため網かけ等の
手段によって強調表示され、入力対象ポインタが次の入
力対象に移動したのち、新たに入力対象ポインタで指示
された入力対象が指定されたデバイスから読込まれて、
入力対象表示ウィンドウに表示される。この一連の処理
を、PDFの記述に従って1書類分の入力対象について行
なったのち、自動的にTDFからその次の1書類に付加す
べきタイトルを読込んでタイトル一覧表に表示し、PDF
からも1書類分の入力対象に関する記述を読込んで、入
力対象一覧表に表示して、引続きこの書類の登録を実行
する。TDFから読込んだタイトル記述上では、登録処理
の済んだ書類に対して「登録済み」マークを記録して未
登録書類と区別できるようにしている。以下同様に登録
しようとする書類へのタイトル自動付加と、その書類を
構成する頁に対応する入力対象の連続登録を、TDF及びP
DFの記述に従って記述の最後まで自動的に実行する。
「自動登録」実行中に第15図(c)に示すF10「停
止」を押下すると、そのとき登録処理中の頁の登録が終
了した時点で、その入力対象の行は「登録済み」である
ことを示すため網かけ等の手段で強調表示されF3「自動
登録実行」はF3「自動登録継続実行」に更新されて、入
力対象ポインタが次の入力対象に移動したのち、この新
たに指示された入力対象が読込まれ、入力対象表示ウィ
ンドウに表示されたところでオペレータからの入力待ち
となる。この状態ではF4〜F10の任意の機能が有効であ
り、F1「頁登録実行」、F2「書類登録実行」、F3「自動
登録継続実行」、次書類キー、終了キーが入力可能であ
る。
「自動登録実行」停止後、F1「頁登録実行」、F2「書
類登録実行」を選択すると、それぞれ先に述べた頁登
録、書類登録が実行されて、F3「書類登録継続実行」の
表示が、F3「書類登録実行」に戻る。
「自動登録実行」停止後、F3「自動登録継続実行」を
選択すると、入力対象一覧表で入力対象ポインタによっ
て指示されている入力対象から継続して自動登録の実行
が再開されて、登録しようとする書類へのタイトル自動
付加と、その書類を構成する頁に対応する入力対象の連
続登録が、TDF及びPDFに記述に従って記述の最後まで自
動的に実行されて、F3「自動登録継続実行」の表示が、
F3「自動登録実行」に戻る。
次に、一括登録の操作例を第16図に示すフローチャー
トを参照しつつ説明する。
まず登録先の光ディスク19をセットして統合メニュー
画面で装填取外しを選択しF9「実行」を押下すると、光
ディスク装填処理ののち統合メニュー画面に戻る。ここ
で、一括登録を選択し、F9「実行」を押下すると、画面
は一括登録・モード設定画面になる。
まずPDFが格納されているフロッピーディスク28aをセ
ットして、F4ファイル名一覧表示を押下するとファイル
名一覧表示エリアにフロッピーディスク28a内のファイ
ル名一覧が表示される。その中からPDFを1つ選択ピッ
クし、続いて画面上の“PDF名”をピックすると、ファ
イル名一覧中から選択したPDF名が画面上の“PDF名”の
右側に表示されるので、ファイル名を確認後F2「PDF指
定」を押下する。PDFはこの時点でフロッピーディスク2
8aから読込まれて磁気ディスク27a上にコピーされる。
次にTDFが格納されているフロッピーディスク28aをセ
ットして、F4ファイル名一覧表示を押下すると、ファイ
ル名一覧エリアにフロッピーディスク28a内のファイル
名一覧が表示される。その中からTDFを1つ選択ピック
し、続いて画面上の“TDF名”をピックすると、ファイ
ル名一覧中から選択したTDF名が画面上の“TDF名”の右
側に表示されるのでファイル名を確認後F3「TDF指定」
を押下する。TDFはこの時点でフロッピーディスク28aか
ら読込まれて磁気ディスク27a上にコピーされる。
こうしてPDFとTDFとが準備できたらF1「確認」を押下
する。画面は一括登録・登録業務画面(第12図)とな
る。装填されている光ディスク19のキャビネット名が登
録先情報、あらかじめ指定されたTDF名と登録しようと
する最初の書類に付加されるタイトルとがタイトル一覧
表、あらかじめ指定されたPDF名と登録しようとする最
初の書類の各頁に対応する入力対象とが入力対象一覧
表、入力対象一覧表の先頭の入力対象(このとき入力対
象ポインタで指示されている)画像データが入力対象表
示ウィンドウにそれぞれ表示される。
これより一括登録に入るがここではPDFの記述2例を
あげ、それぞれについて操作と内部処理のシーケンスを
示す。
典型例 さて、PDF内容が実際どのように登録業務上で反映さ
れるのかを次に説明する。例えばユーザは第17図に示さ
れているPDFを用いて「PDF一括登録」を実行したいとす
る。まず、ユーザは一括登録:登録モード設定画面(第
11図)でこのPDF名を指定して登録業務画面(第12図)
に入る。すると、上記に説明されたように、指定したPD
Fの内容が解析され画面上でもその内容が次のように反
映される。まず、PDFによって指定されている登録先キ
ャビネット名(「EWS開発資料」)とバインダ名(「オ
ペレーティングシステム」)が登録先情報エリアに表示
され、その指定されたキャビネット名が実際に装置に装
填されているキャビネット名と異なる場合には画面上に
エラーメッセージが表示される。また、PDFの内容の最
初の一書類分に対応する入力対象が「入力対象一覧表」
に表示される。第18図は、その一覧表の抜粋を示してい
る。一覧表には「No.」、「入力デバイス」、そして
「対象指定」の項目があり、それぞれ入力対象番号、入
力対象が読込まれるデバイス名、そして入力対象の名及
び属性が記述される項目である。
このPDF例(第17図)では、最初の書類、つまり最初
の「DOC{…}」で囲まれた部分では以下の3種類の入
力対象が指定され、各対象が1頁を成している。まずフ
ロッピーディスク装置28のAドライブ(例として5.25″
FDD)にあるフロッピーディスク28a内の「SOURCE」サブ
ディレクトリから「KERNEL.C」と言う名のファイルをテ
キストというデータ種類として指定している。続いて同
じフロッピーディスク装置28にあるフロッピーディスク
28a内の「OBJECT」サブディレクトリから「KERNEL.OB
J」と呼ばれるファイルを指定している。そして第3項
目としてスキャナ20からADF(オート・ドキュメント・
フィーダ)を起動させてA4サイズのイメージ画像1枚分
を文字画像として精細モードで読取るように指定されて
いる。これらの入力対象情報が「入力対象一覧表」内に
表示される。第18図はこの表を拡大したものである。入
力対象番号は1から3までがあり、順に入力デバイス名
は「5.25FDD」、「5.25FDD」,「スキャナ」となってい
る。そして対指定は1から順に「/SOURCE/KERNEL.C−DK
TEXT」、「/OBJECT/KERNEL.OBJ」、「A4/精細・文字・A
DF(1)」と表示されている。さらに、登録第1頁目と
して表示されている入力対象の左には入力対象カーソル
が表示されていて、登録が実行されるとその入力対象が
まず最初に光ディスク19に登録されることを示してい
る。
一方、指定されたフロッピーディスク装置28内にフロ
ッピーディスク28aが装填されていない場合、または装
填されたフロッピーディスク28a内に指定されたファイ
ルが存在しない場合は画面上にエラーメッセージが表示
されてその旨をユーザに知らせる。
ところでこの例では「PDF一括登録」モードでありTDF
は存在しないので、書類タイトル情報エリアについては
ユーザ自信でタイトルキー変更ファンクションキーを押
してキーボード23から任意にテキストを入力する。
また、この画面で「取消」キーを押下すると登録モー
ド設定画面に戻り、PDF及びTDFを再指定することができ
る。
さらに別のPDFの例を第19図に示す。この例では1行
の記述で実際には複数の入力対象が指示されることにな
る。PDF記述(第19図)を解釈・展開したものがPDF記述
(第20図)である。最初、一括登録・登録業務画面(第
12図)が現われると、第20図のPDFに記述されているキ
ャビネット名「EWS開発資料」、バインダ名「制御部ハ
ードウェア」が表示され、PAUSEに続くメッセージ「制
御部データFDをセットして下さい」が表示される。オペ
レータからの確認応答でPDFのDOC以下が解釈されて、一
括登録・登録業務画面(第12図)の入力対象一覧表では
第21図に示すように表示される。登録実行に先立ってPD
Fに記述されている入力対象に関する情報を確めるためF
7「次入力対象」を押下するとPDFの記述がさらに解釈さ
れて、入力対象一覧表には、(第21図)が更新されて
(第22図)のように表示される。タイトル一覧表との対
応関係をもとに戻すために機能選択キーを押し続けてF7
「次入力対象」を押下する。
さて、一括登録・登録業務画面(第12図)でタイトル
一覧表に表示されたタイトル、入力対象一覧表に表示さ
れた入力対象、及び入力対象表示「する」が選択されて
いるときは入力対象表示ウィンドウに表示されている内
容を確認したのち、F3「自動登録実行」を押下するとフ
ァンクションキー部が第15図(a)から同図(c)に示
すように更新され画面下部に例えば「光ディスク登録実
行中」と表示されて登録処理が開始される。処理の内容
は、タイトル一覧表に表示されたタイトルが登録しよう
とする書類に付加された後、入力対象一覧表に表示され
た入力対象を順次、書類の1頁として指定されたデバイ
スから読込み、光ディスク19に登録してゆく。PDFの記
述に従って1書類分の全頁が登録されたら、自動的にTD
Fからは次の書類に付加すべきタイトル、PDFからは1書
類分の入力対象に関する記述を読込んでそれぞれタイト
ル一覧表、入力対象一覧表に表示したのち、引き続き登
録を実行する。
PDFに記述されたすべての書類について登録処理が正
常に終了したら、「光ディスク登録実行中」の表示が例
えば「自動登録されました」の表示に変わって、ファン
クションキー部がもとに戻る(第15図(a))。
連続登録の途中、タイトル一覧表に表示されたタイト
ルで修正したい箇所を発見した場合には、F10「停止」
(第15図(c))を押下する。登録処理は、現在登録を
実行している頁についての処理が終了した時点で中断さ
れて、画面下部に「中断されました」と表示され、ファ
ンクションキー部がもとに戻る(第15図(a))。ただ
しF3は「自動登録継続実行」となる。この時一括登録・
登録業務画面(第12図)の入力対象一覧表には、中断し
た時点で既に登録された入力対象を明示するため、例え
ば網かけ等の手段で強調表示された部分があり、次に登
録しようとする入力対象を指示する入力対象ポインタは
未登録部分の先頭の入力対象を指示している。
タイトル修正のためにはF4「タイトル変更」を押下し
て、タイトル表の中に現われた文字カーソルを矢印キー
を用いて変更したい箇所に移動して、キーボード23から
タイトル値を修正入力しF1「確認」を押せばよい。
タイトル変更後、「自動登録」を処理の中断した箇所
から再開するには、F3「自動登録継続実行」を押下す
る。入力対象ポインタで指示されている入力対象から再
びPDFの記述に従って登録処理が続行される。
連続登録の途中、入力対象一覧表に表示された入力対
象で修正したい箇所を発見した場合には、F10「停止」
(第15図(c))を押下する。入力対象変更のためには
F6「入力対象変更」を押下して、入力対象一覧表の中に
現われた文字カーソルを矢印キーを用いて変更したい箇
所に移動して(第15図(b))、F3「1行挿入」、F4
「1行削除」やキーボード23から修正入力等の後、F1
「確認」を押せばよい。
入力対象変更後、「自動登録」を処理の中断した箇所
から再開するにはF3「自動登録継続実行」を押下する。
次に、PDFに基づく一括登録業務の処理について詳細
に説明する。
まず、PDF解釈処理モジュール52の内部処理について
詳細に述べる。
第1図に示した様に、PDF解釈処理モジュール52はフ
ァイリング処理モジュール51からの指示に従って実行す
る。第23図にファイリング処理モジュール51とPDF解釈
処理モジュール52間のプロトコルを示す。まず、ファイ
リング処理モジュール51は、PDF解釈処理モジュール53
にPDF名をパラメータとして解釈実行を指示する。この
後PDF解釈処理モジュール52はPDFを読み込み、解釈し、
一括登録コマンド列を生成し、ファイリング処理モジュ
ール51に最初の書類に対する一括登録コマンド列を渡
す。この後ファイリング処理モジュール51はこの一括登
録コマンド列に従って、各入出力モジュール61〜67を起
動して、一括登録処理を実行する。その後、ファイリン
グ処理モジュール51は次の書類に対する一括登録コマン
ド列をPDF解釈処理モジュール52に要求し、PDF解釈処理
モジュール52より一括登録コマンド列を得、次の書類に
対する一括登録処理を実行する。ファイリング処理モジ
ュール51はPDF解釈処理モジュール52より終了コマンド
が渡されるまで、前記処理を繰り返す。
PDF処理モジュール52はまずファイリング処理モジュ
ール51からの指示待ちとなる。外部インターフェース制
御部102より解釈実行コマンドが入力されると、フロー
制御部101はPDF読み込み部103で起動し、解釈実行コマ
ンド入力時のパラメータで示される名前のPDFを読み込
み、PDFバッファ部104に格納させる。その後、フロー制
御部101はPDF解釈部105を起動し、PDFバッファ部104よ
りPDFを取り出し、一括登録コマンド列を生成させ、コ
マンドバッファ部106に一括登録コマンド列を格納させ
る。その後、フロー制御部101は最初の書類に対する一
括登録コマンド列をコマンドバッファ部106より取り出
し、外部インターフェース制御部102を通して、ファイ
リング処理モジュール51に渡す。その後、ファイリング
処理モジュール51からの次一括登録コマンド列要求に従
って、次の書類に対する一括登録コマンド列をコマンド
バッファ部106より取り出して、ファイリング処理モジ
ュール51に渡す処理をコマンドバッファ部106内が空に
なるまで繰り返す。
PDF内にPAUSE文がある場合、PDF解釈部105は一旦コマ
ンド生成処理を中断し、ファイリング処理モジュール51
にメッセージ表示及びオペレータからの確認指示を依頼
し、この処理後、PDF解釈部105はコマンド生成処理を再
開する。
次にPDF解釈部105で生成される一括登録コマンドにつ
いて述べる。
(1)CAB−OPEN(キャビネット名) 指定キャビネットをCAB−CLOSEまでの間オープンす
る。
(2)BIND−OPEN(バインダ名) 現在オープンされているキャビネット内の指定バイン
ダをBIND−CLOSEまでの間オープンする。
(3)CAB−CLOSE キャビネットをクローズする。
(4)BIND−CLOSE バインダをクローズする。
(5)NEW−DOC(タイトル) 現在オープンされているキャビネット、バインダ内に
新規書類を作成し、この書類に指定するタイトルを付け
る。
END−DOCまでの間この書類をオープンする。
(6)MOD−DOC(書類番号) 現在オープンされているキャビネット、バインダ内の
書類番号で指定される書類をEND−DOCまでの間オープン
する。
(7)END−DOC 書類をクローズする。
(8)NEW−PAGE(登録データ) 現在オープンされている書類内に新規の頁データとし
て登録データで記述されるデータを登録する。
登録データの詳細は後述する。
(9)MOD−PAGE(頁番号、登録データ) 現在オープンされている書類内の指定頁に、改定版の
頁データとして登録データで記述されるデータを改定登
録する。
(10)PAUSE(メッセージ) CRTディスプレイ装置24上にメッセージを表示し、オ
ペレータに確認させる。
(11)END 一括登録コマンド列の終りを示す。
これらの一括登録コマンドが、PDF解釈部105により生
成され、ファイリング処理モジュール51により実行され
る。
登録データに記述される項目について述べる。
(1)FDファイル名[オプション] フロッピーディスク28aのファイルデータが登録され
るファイル名にはデバイス名を含むフルパス名を指定す
る。Aドライブ内のルートディレクトリ下の“SAMPLE1.
C"ファイルの場合は“A:/SAMPLE1.C"と指定する。PDFで
はファイル名にワイルドカード指定が可能であったがこ
の登録データにはPDF解釈部105が求めたフルパス名が指
定される。
オプション部にはPDFで述べた描画種別オプション、
イメージ化書式オプションが付けられる。イメージ化書
式オプションが付いている場合は、描画種別オプション
で指定される方法でイメージ化された画像が登録データ
となり、イメージ化書式オプションが無い場合はファイ
ルデータがそのまま登録データとなる。
(2)SCN[オプション] スキャナ20より読み込まれる画像データが登録され
る。オプション部はPDFで述べたものと同じ原稿紙サイ
ズ、ADF指定、画像属性等が指定できる。
(3)DIR ワイルドカード フロッピーディスク28a内のディレクトリ情報データ
が登録される。ディレクトリ情報はワイルドカードで示
される条件を満たすファイル名の一覧リストである。
次に、PDF解釈部105の内部処理について詳細に述べ
る。
第24図(a)〜(d)はPDF解釈部105の動作を説明す
るためのフローチャートを示したものである。
PDF解釈部105はPDFバッファ部104に記憶されている文
字列を順次取り出し、一括登録コマンド列を生成する。
まずスペース等の区切り記号で区切られた文字列(ト
ークン)を抽出し、このトークンが“CAB"か“PAUSE"か
何もないかを判定し、何もない場合はENDコマンドをセ
ット後、コマンドバッファ部106内のデータをファイリ
ング処理モジュール51に渡した後処理を終了し、“PAUS
E"の場合はPAUSE処理を行う。PAUSE処理はまずコマンド
バッファ部106内のデータをファイリング処理モジュー
ル51に渡し、その後、“(",“)”間のメッセージ文字
列を抽出し、このメッセージをパラメータとしてファイ
リング処理モジュール51にPAUSEコマンドを送り、ファ
イリング処理モジュール51からの応答を待つ。ファイリ
ング処理モジュール51から応答が受信されると、再度ト
ークン抽出ステップに戻る。
トークンが“CAB"の場合は以下の処理に移る。
まず“[",“]”で囲まれたキャビネット名を抽出
し、コマンドバッファ部106にCAB−OPENコマンドをセッ
トし、キャビネット処理ルーチンをコールする。その
後、CAB−CLOSEコマンドをコマンドバッファ部106にセ
ットした後、先頭のトークン抽出ステップに戻る。
同図(b)にキャビネット処理ルーチンのフローチャ
ートを示す。
まず“{”を読み飛ばし、次のトークンを抽出する。
トークンが“}”の場合はリターンし、“PAUSE"の場合
はPAUSE処理後、先頭のトークン抽出ステップに戻り、
“BIND"の場合は以下の処理を行なう。
まず“[",“]”で囲まれたバインダ名を抽出し、BI
ND−OPENコマンドをコマンドバッファ部106にセット
し、バインダ処理ルーチンをコールし、その後BIND−CL
OSEコマンドをコマンドバッファ部106にセットし、先頭
のトークン抽出ステップに戻る。
同図(c)にバインダ処理ルーチンのフローチャート
を示す。
まず“{”をスキップし、トークンを抽出する。トー
クンが“}”の場合はリターンし、“PAUSE"の場合はPA
USE処理後、先頭のトークン抽出ステップに戻り、その
他の場合は以下の処理に進む。
“DOCS"の場合は一連の(関連する)複数書類の一括
登録指示であるので、対応する条件を満たすファイルを
フロッピーディスク28aより抽出し、PDFバッファ部104
内、PDF記述内の変数部分を、フロッピーディスク28aよ
り抽出した実際のファイル名に置き換え、“DOCS"から
1件の書類に対する記述である“DOC"に変換し先頭のト
ークン抽出ステップに戻る。“DOC"の場合は新規書類の
登録を示すNEW−DOCコマンドをコマンドバッファ部106
にセット後、書類処理ルーチンをコールし、END−DOCコ
マンドをセットする。この段階で、コマンドバッファ部
106内に貯えられている一括登録コマンド列をファイリ
ング処理モジュール51に渡し、ファイリング処理モジュ
ール51からの応答を待つ。応答を受信後、先頭のトーク
ン抽出ステップに戻る。
抽出されたトークンが“MDOC"の場合は“[",“]”
で囲まれた書類番号を抽出し、書類の修正登録を示すMO
D−DOCコマンドをコマンドバッファ部106にセット後前
記と同様な処理を行う。
同図(d)に書類処理ルーチンのフローチャートを示
す。
まず“{”をスキップし、次のトークンを抽出する、
トークンが“}”の場合はリターンし、“PAUSE"の場合
はPAUSE処理を行ない、その他の場合は、以下の処理を
行う。
“PAGES"の場合は関連する複数頁の一括登録指示であ
るので、対応する条件を満たすファイルをフロッピーデ
ィスク28aより抽出し、PDFバッファ部104内の変数部分
を、フロッピーディスク28aより抽出した実祭のファイ
ル名に置き換え、“PAGES"から1頁に対する登録記述で
ある“PAGE"に変換し、先頭のトークン抽出ステップに
戻る。“PAGE"の場合は登録データ抽出処理を行い、こ
こで得た登録データをパラメータとして新規頁登録を示
すNEW−PAGEコマンドをコマンドバッファ部106にセット
後、先頭のトークン抽出ステップに戻る。
抽出されたトークンが“MPAGE"の場合
は、“[",“]”で囲まれた頁番号を抽出
し、“(",“)”で囲まれた登録データ抽出後、これら
のデータをパラメータとして、改定頁登録を示すMOD−P
AGEコマンドをコマンドバッファ部106内にセット後、先
頭のトークン抽出処理に戻る。
第25図に示すPDFを例にとってPDF解釈部105の動作に
ついて述べる。
PDF解釈部105が動作を開始する前に、ファイリング処
理モジュール51より解釈実行の指示があり、指定される
PDFがPDFバッファ部104に読み込まれているとする。
PDF解釈部105は1行目から5行目を解釈し、CAB−OPE
N(EWS開発資料)、BIND−OPEN(オペレーティングシス
テム)、NEW−DOCコマンドをコマンドバッファ部106に
セットする。その後、10行目まで解釈することでPAGE
(FD A:/SOURCE/KERNEL.C−DK TEXT),PAGE(FD A:/ OBJECT/KERNEL.OBJ), PAGE(SCN−ADF1PAPER−A4/400)コマンド及びEND−DOC
コマンドをセットし、ここまでの一括登録コマンド列を
ファイリング処理モジュール51に渡し、ファイリング処
理モジュール51からの応答を待つ。応答受信後、PDF解
釈部105は11行目から16行目を解釈し、NEW−DOC,PAGE
(FDA/SOURCE/PIPE.C−DK TEXT),PAGE(FD A:/ OBJECT/PIPE.OBJ),PAGE(SCN−ADF1PAPER−A4/400)及
びEND−DOCコマンドをコマンドバッファ部106にセット
後、ファイリング処理モジュール51にこれらの一括登録
コマンド列を渡し、ファイリング処理モジュール51から
の応答を待つ。
応答後、PDF解釈部105は17行目から22行目までを解釈
し、前記と同様な処理を行なう。
その後、PDF解釈部105は23,24行目を解釈し、BIND,CL
OSE,CAB−CLOSE及びENDコマンドをコマンドバッファ部1
06にセット後、これらの一括登録コマンド列をファイリ
ング処理モジュール51に渡し、処理を終了する。
ファイリング処理モジュール51は、これらの一括登録
コマンド列を実行することにより、EWS開発資料キャビ
ネット内のオペレーティングシステムバインダ内に3件
の書類を登録することになる。又各書類には、ソースフ
ァイル、オブジェクトファイル、及び画像データからな
る3頁がそれぞれ登録されることになる。
次に第26図に示すPDFを例にとって、一連の複数文書
に対する登録記述が含まれる場合のPDF解釈部105の動作
について述べる。
PDF解釈部105は1行目から4行目を解釈することで、
CAB−OPEN(EWS開発資料)、BIND−OPEN(制御部ハード
ウェア)コマンドをコマンドバッファ部106内にセット
し、5行目を解釈することで、まず現時点でコマンドバ
ッファ部106内に貯えられている一括登録コマンド列を
ファイリング処理モジュール51に渡し、応答を受信した
後、ファイリング処理モジュール51にPAUSEコマンドを
渡す。ファイリング処理モジュール51からの応答を受信
後、PDF解釈部105は6行目からの解釈処理を再開する。
6行目は一連の複数書類の登録記述であり、まずAドラ
イブ内にセットされているフロッピーディスク28a内のZ
UMEN階層内から、ファイル名の最後で“CAD"であるファ
イルを捜し、ファイル名の前半の文字列を記憶し、この
文字列をアルファベット順にソートする。ソートされた
結果が“BOARD1",“CODEC",“CPU",“LSI",“MEMORY"で
あったとする。この後、PDFバッファ部104内の“DOCS
(…){…}”記述を“DOCS{…}”記述に変更し、第
27図に示す様にする。その後、第27図の6行目から処理
を継続する。
PDF解釈部105は、6行め解釈することで、タイトルと
して“A:/ZUMEN/BOARD1.CAD"を付加するオプションを付
けてNEW−DOCコマンドをコマンドバッファ部106にセッ
トする。その後、11行目まで解釈し、3頁文のPAGEコマ
ンド及びEND−DOCコマンドをセットし、ファイリング処
理モジュール51にコマンドバッファ部内に貯えられてい
る一括登録コマンド列を渡し、応答を待つ。
PDF解釈部105は応答受信後、12行目から解釈を再開
し、4件の書類に対し前記と同様な処理を行ない、最後
にBIND−CLOSE,CAB−CLOSE及びENDコマンドをファイリ
ング処理モジュール51に渡して処理を終了する。
次にファイリング処理モジュール51の内部処理につい
て詳細に述べる。ファイリング処理モジュール51ではTD
Fはあらかじめ読み込まれ第28図に示すように内部管理
されている。従って、PDFと同様に登録実行時に他のフ
ロッピーディスク28aのデータを対象としても読み込み
が可能である。同図のテーブルには登録後のタイトル情
報については済を意味するフラグが付与されて、登録が
実行されるごとに更新されていくようになっている。ま
たTDFがない場合にも登録するバインダのタイトル構造
に従って、空覧よりなるタイトル情報テーブルが設けら
れる。
ファイリング処理モジュール51が、PDF解釈処理モジ
ュール52とから解釈された一連のコマンド列を受け取る
と、まずPDF解釈処理モジュールインターフェース73が
受け取りシステムフロー管理サブモジュール71に伝達す
る。このシステムフロー管理サブモジュール71では、第
29図に示すようにPDF処理に関する内部テーブルを管理
しており、PDFの実行に関する制御を司る。システムフ
ロー管理サブモジュール71では、上記テーブルに受信し
た一連のコマンド列を一担格納するとともに、これを第
12図に示す登録業務画面における入力対象提示覧に反映
すべく、マンマシンインターフェース制御サブモジュー
ル72に、上記コマンド列を表示要求として送信する。次
にシステムフロー管理サブモジュール71は上記テーブル
に記述されているコマンドを順次実行させていく。この
フローチャートを第30図に示す。
各コマンドが実行されていく場合の各制御モジュール
の動作を以下に説明する。一例として第25図に示すとこ
ろの一括登録について述べる。ここでは説明を明確にす
る為、同図記載の記述フォーマットをもって説明する。
まず“CAB[EOS開発資料]”に相当するコマンドが実
行される場合、まず“EOS開発資料”というキャビネッ
トのオープン要求がデータベース処理モジュール53に対
して出力される。この処理が終了するとその旨をシステ
ムフロー管理サブモジュール71に返答する。もし正常終
了ならばポインタを1ステップ移向して次のコマンドの
実行を行う。
“BIND[オペレーティングシステム]”に担当するコ
マンドが実行される場合、“オペレーティングシステ
ム”というバインダのオープン要求が同じく、データベ
ース処理モジュール53に対して出力される。
次に“DOC"が解釈されると、同じくデータベース処理
モジュール53に対して書類登録の旨を知らせ、既指定の
キャビネット・バインダ下にドキュメントをオープンす
る。ここに文書名が記載されている場合は、その指定ド
キュメントのオープンを行い、ない場合には新規登録と
なる。
以上が、登録に際してのデータベース処理サブモジュ
ールに対するオープン処理となる。
次に実際に光ディスク19への登録処理が実行される。
本実施例ではデータの登録・検索にかかる処理は必ず
メモリモジュール10内のページメモリ14ないしはバッフ
ァメモリ14aを介して実行されるようにしている。
まず“PAGE{FD A:/SOURCE/KERNEL.C−DK TEXT}”が
解釈されると、頁として{ }以下に規定されたデータ
の登録が実行される。同記述文間で入力もとがフロッピ
ーディスク28aと記述されている為、まずシステムフロ
ー管理サブモジュール71はFDデータR/W処理モジュール6
4に対し、フロッピーディスク28aの記述で指定されると
ころのファイル名を有するファイルの検索をA:ドライブ
に装填されている該当ディレクトリで行い、もしあれ
ば、上述バッファメモリ14aに対しロードする。本実施
例ではバッファメモリ14aへロードする場合に第31図に
示す構造をもって成される。すなわち、同図に示すよう
に、バッファメモリ14a上にはフロッピーディスク28a上
のデータに加え、そのデータにかかる様々な属性情報を
記述したヘッダ部が付加されてロードされる。フロッピ
ーディスク28aのデータの場合には、そのファイル名、
あるいは該当ファイルが作成されたシステムのオペレー
ティングシステム名、フロッピーディスク28aのボリュ
ーム名、ディレクトリ名、及びこのPAGEコマンドのファ
イル名以後に記述される各種オプション指定に基づく属
性情報がそれに該当する。この第1頁の例では−DKオプ
ションで指定されるところのデータの種類であり、これ
かTEXTすなわちSJは記述になるところのFDデータである
ことが示されている。
上述FDデータR/W処理モジュール64では上述システム
フロー管理サブモジュール71から供給されるヘッダを付
与してロードする旨の指示に従い、ロードする。これが
正常に終了した場合、システムフロー管理サブモジュー
ル71は、このデータの光ディスク19への書き込み処理を
ODデータR/W処理モジュール63に対して指示する。ODデ
ータR/W処理モジュール63は、上述バッファメモリ14aか
ら該当データを読み出し、光ディスク19に書き込み処理
を行う。正常に終了した場合、ODデータR/W処理モジュ
ール63は光ディスク19上の書き込みアドレスを返し、シ
ステムフロー管理サブモジュール71は上述データベース
モジュール53にそれを知らせる。
フロッピーディスク28aからバッファメモリ14a、バッ
ファメモリ14aから光ディスク19へのデータ転送はイン
ターフェース回路17上の、図示しないデータ転送手段、
たとえばダイレクトアクセスメモリ転送ハードウェアに
より、システムバス41を経由して実行される。
以上の処理についてのフローチャートを第32図に示
す。
尚、ここで第12図に示す“入力対象を表示”の覧で
“する”と指定されている場合はFDデータのロード処理
より後の動作が若干異なる。もし対象となるFDデータが
表示可能なデータであった場合、システムフロー管理サ
ブモジュール71は表示制御処理モジュール66に対し、バ
ッファメモリ14a上のデータを表示する旨の要求を指示
する。すると上記表示制御処理モジュール66はこの内容
を解して描画すべく描画処理モジュール67に対し描画処
理を実行する旨を指示する。するとこの描画処理モジュ
ール67は表示メモリ15の該当するエリアにFDデータを解
釈しつつ描画する。これを終了して後、光ディスク19へ
の書き込み処理がなされることとなる。
以上の処理が正常に終了すると次のステップに移行す
る。次もフロッピーディスク28aの登録であり、同様に
実行される。
次は“PAGE"内“SCN"と規定されているため、スキャ
ナ20からの入力画像の登録である為、システムフロー管
理サブモジュール71は、画像入出力処理モジュール62に
対してスキャナ入力要求を出す。このときPDF記述上に
“−ADF2"及び、“−PAPER A4/400"の各オプションが付
与されている為、この要求時に、ADF入力であり、頁数
は1頁でかつA4サイズ画素密度は400dpiで入力するよう
指定される。上述画像入出力処理モジュール62はこの指
示に従って、スキャナインターフェース37を操作しスキ
ャナ20を駆動させ、ページメモリ14に画像を入力し一担
格納する。FDデータの場合と同様に、登録時に入力画像
の表示を行う場合にはこのスキャナ入力が終了した時点
で表示制御モジュール66に対して表示要求を出力する。
表示制御モジュール66では、要求されたデータがイメー
ジデータであると判断すると表示メモリ51に対して上述
のページメモリ14のデータを転送する。このとき、双方
のサイズのマッチングを取る為に拡大縮小回路34、縦横
変換回路35により任意のサイズ、90°ごとの回転処理を
施して実行される。すなわち上記拡大縮小回路34ないし
は縦横変換回路35がページメモリ14からイメージバス42
を経由してスキャナ入力された画像データを読み出し、
内部で交換処理を施した後、上記イメージバス42を経由
して表示メモリ15に書き込むという処理がなされる。
次にシステムフロー管理サブモジュール71はODデータ
R/W処理モジュール63に対して、当画像データの光ディ
スク19への書き込み処理を施すべく指示を出力する。OD
データR/W処理モジュール63は対象とするデータがイメ
ージデータの場合、オプションの指定によっては圧縮符
号化して光ディスク19に登録する。まず、ページメモリ
14からイメージバス42を経由してCODEC36が読み出し、
内部で符号化を施した後、バッファメモリ14aに転送す
る。この時ODデータR/W処理モジュール63は必要に応じ
て上記バッファメモリ14aに格納された符号化データに
対し、第31図に示すフォーマットでヘッダを付与する処
理がなされる。この場合の属性情報としてはPDF上に記
述された登録オプションに関する情報、たとえば画像サ
イズ、密度等がある。
次にODデータR/W処理モジュール63は、上述バッファ
メモリ14aからデータを読み出し、光ディスク19に書き
込み処理を行う。このデータ転送はインターフェース回
路17上の図示しないデータ転送手段による。光ディスク
19に書き込みが終了したらODデータR/W処理モジュール6
3は光ディスク19上の書き込みアドレスを返し、システ
ムフロー管理サブモジュール71は上述データベース処理
モジュール53に対してそれを知らせる。
以上の処理についてのフローチャートを第33図に示
す。同図は表示しない場合の例である。
以上の処理が終了した後、これで一書類分の登録が完
了したため、システムフロー管理サブモジュール71は内
部で管理している最終的なタイトルキー情報(1部はタ
イトル自動付加オプション等によって修正が加わってい
る場合もある)をデータベース処理モジュール53に対し
て登録し、この文書に対するクローズ処理を施す。しか
るのちに第28図に示すところの現登録書類に済フラグを
オンし、ポインタを1書類分更新するとともに上述の処
理をくりかえすこととなる。
また以上の処理は既に述べたように順次、画面に経過
を反映させる為、1頁の登録実行、1書類の登録実行ご
とに、システムフロー管理サブモジュール71は、そのつ
どマンマシンインタラクション制御サブモジュール72に
対して更新要求を新規表示データとともに指示する処理
をあわせて行う。そしてこのマンマシンインタラクショ
ン制御サブモジュール72では、表示制御処理モジュール
66と描画処理モジュール67を用いてこの表示の更新をは
かる。
最後にこの発明の変形例について説明する。上述実施
例ではPDFとTDFは別のファイルとして第11図に示す操作
仕様のもとで別々に指定する。あるいはPDFのみで登録
処理を行うようになっている。ここで述べる変形例と
は、上述PDFとTDFを1つのファイルとし、同一ファイル
上にPDFの手続記述と、書類ごとのタイトル情報とを記
述するようにしたものである。これを統合手続記述ファ
イル(IPDF)と呼ぶ。その場合の一括登録モード指定画
面は第34図のようになる。すなわち登録モードの指定は
なく、指定するファイルIPDFのみとなる。
このファイルが指定されるとPDF部分とTDF部分とを分
割管理し、あとは記述のフローと同様に処理されればよ
い。ここでそれぞれの場合の利点について下記にまとめ
る。
(a)PDFのみ あらかじめタイトルのみを登録しておき、後にデータ
を登録するという処理時に有効 (b)PDFとTDF タイトルとデータをいっしょに登録。PDFとTDFが別々
なので、それぞれを種々組み合わせて使うことにより、
同じ手続で異なるタイトルの登録や、異なる手続で同一
タイトルの登録等、柔軟な扱いが可能 (c)IPDF タイトルとデータをいっしょに登録。タイトルと手続
とを一元管理できる。
この変形例は本実施例として既述したハードウェア、
ソフトウェア構成を何ら変えることなく、このIPDF選択
時の処理を変形することで容易に実現できる。
上記したように、登録の対象とするデータや登録の手
順を文書の管理体系つまりキャビネット、バインダ、書
類、文書という階層構造に沿って規定する記述がなされ
た一括登録手続ファイルを用意し、これを解析し、この
解析した内容に応じて各処理モジュールに対して実行処
理を指示し、登録業務が自動的に遂行されるようにした
ので、種々の磁気記憶媒体、スキャナにまたがるデータ
の登録の際の操作の煩雑さを一挙に解消し、登録業務の
作業能率を著しく改善し、操作性を良くすることができ
る。
[発明の効果] 以上詳述したように、この発明によれば、種々の磁気
記憶媒体、および読取装置からのデータの登録を行う際
に、登録操作が簡単で、しかも登録の作業能率を改善で
きる情報記憶処理装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
図面はこの発明の一実施例を示すもので、第1図はソフ
トウエアの構造を説明するための図、第2図は全体の構
成を概略的に示すブロック図、第3図はファリング処理
モジュールの概略的構成を説明するための図、第4図は
コマンドリストの例を説明するための図、第5図はPDF
解釈処理モジュールの概略的構成を説明するための図、
第6図は文書管理体系を説明するための図、第7図、第
8図、第9図、第17図、第19図、第20図、第25図、第26
図、および第27図は一括登録手続ファイルの構成例を示
す図、第10図、第11図、第12図、第13図、第14図、第18
図、第21図、第22図、および第34図は登録処理における
表示例を説明するための図、第15図は登録処理における
ファンクションキー部の表示例を説明するための図、第
16図および第24図は登録処理を説明するためのフローチ
ャート、第23図はファイリング処理モジュールとPDF解
釈処理モジュールとの間のプロトコルを説明するための
図、第28図はファイリング処理モジュールによって内部
管理されているTDFの例を示す図、第29図はシステムフ
ロー管理サブモジュールで管理するPDF処理に関する内
部テーブルの記憶例を示す図、第30図はシステムフロー
管理サブモジュールの動作を説明するためのフローチャ
ート、第31図はバッファメモリにロードされるデータを
説明するための図、第32図および第33図は光ディスクへ
の登録処理を説明するためのフローチャートである。 10…メモリモジュール、11…制御モジュール、12…CP
U、13…メインメモリ、14…ページメモリ、19…光ディ
スク(光記憶手段)、20…スキャナ(読取手段)、22…
光ディスク装置、23…キーボード、24…CRTディスプレ
イ装置、24a…表示画面、27…磁気ディスク装置、27a…
磁気ディスク、28…フロッピーディスク装置、28a…フ
ロッピーディスク(磁気記憶手段)、29…マウス、51…
ファイリング処理モジュール、52…PDF解釈処理モジュ
ール、53…データベース処理モジュール、61…LAN通信
処理モジュール、62…画像入出力処理モジュール、63…
光ディスクリードライト処理モジュール、64…フロッピ
ーディスクリードライト処理モジュール、65…磁気ディ
スク処理モジュール、66…表示制御処理モジュール、67
…描画処理モジュール、71…システムフロー管理サブモ
ジュール、72…マンマシンインタラクション制御サブモ
ジュール、73…PDF解釈処理モジュールインターフェイ
ス、74…データベース処理モジュールインターフェイ
ス、75…入出力、表示、描画モジュールインターフェイ
ス。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 依田 信久 神奈川県川崎市幸区柳町70番地 株式会 社東芝柳町工場内 (72)発明者 井沢 孝次 神奈川県川崎市幸区柳町70番地 株式会 社東芝柳町工場内 (56)参考文献 特開 昭57−76654(JP,A) 特開 昭63−88679(JP,A) 特開 昭62−150449(JP,A) 特開 昭59−70356(JP,A) 特開 昭63−229679(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G06F 17/30 G06T 1/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿からの画像を読取り、この画像情報を
    出力する第1の読取手段と、 書き換え可能記憶媒体を挿脱自在であり、この記憶媒体
    が装着された時に記憶されている情報を読取り、この情
    報を出力する第2の読取手段と、 上記第1、第2の読取手段によって読取られ出力された
    情報を、複数の管理体系にしたがって記憶する第1の記
    憶手段と、 この第1の記憶手段に、上記第1、第2の読取手段から
    出力された情報を記憶するための複数の記憶手順を記憶
    した第2の記憶手段と、 この第2の記憶手段に記憶された複数の記憶手順のうち
    所望の記憶手順を指定する指定手段と、 上記第2の記憶手段が上記第2の読取手段に装填された
    時、上記第2の読取手段によって読出される複数の記憶
    手順のうち、上記指定手段により指定された記憶手順を
    記憶する第3の記憶手段と、 この第3の記憶手段に記憶されている記憶手順にしたが
    って、上記第1の読取手段から出力される画像情報、お
    よび上記第2の記憶手段の記憶内容が読出された後に上
    記第2の読取手段に装填された書き換え可能記憶媒体に
    記憶されている情報を上記第1の記憶手段に記憶させる
    処理手段と、 を具備することを特徴とする情報記憶処理装置。
  2. 【請求項2】原稿からの画像を読取り、この画像情報を
    出力する第1の読取手段と、 書き換え可能記憶媒体を挿脱自在であり、この記憶媒体
    が装着された時に記憶されている情報を読取り、この情
    報を出力する第2の読取手段と、 上記第1、第2の読取手段によって読取られ出力された
    情報を、複数の管理体系にしたがって記憶する第1の記
    憶手段と、 この第1の記憶手段に、上記第1、第2の読取手段から
    出力された情報を記憶するための複数の記憶手順を記憶
    した第2の記憶手段と、 この第2の記憶手段に記憶された複数の記憶手順のうち
    所望の記憶手順を指定する指定手段と、 上記第2の記憶手段が上記第2の読取手段に装填された
    時、上記第2の読取手段によって読出される複数の記憶
    手順のうち、上記指定手段により指定された記憶手順を
    記憶する第3の記憶手段と、 上記第2の読取手段に装填された書き換え可能記憶媒体
    に記憶されている情報のファイル名の一覧リストを作成
    し、この作成したファイル名の一覧リストを上記第3の
    記憶手段に記憶させる第1の処理手段と、 上記第3の記憶手段に記憶されている記憶手順にしたが
    って、上記第1の読取手段から出力される画像情報、お
    よび上記第2の記憶手段の記憶内容が読出された後に上
    記第2の読取手段に装填された書き換え可能記憶媒体に
    記憶されている情報を上記第1の記憶手段に記憶させる
    第2の処理手段と、 を具備することを特徴とする情報記憶処理装置。
  3. 【請求項3】原稿からの画像を読取り、この画像情報を
    出力する第1の読取手段と、 書き換え可能記憶媒体を挿脱自在であり、この記憶媒体
    が装着された時に記憶されている情報を読取り、この情
    報を出力する第2の読取手段と、 上記第1、第2の読取手段によって読取られ出力された
    情報を、この情報を検索するための検索タイトルととも
    に記憶する第1の記憶手段と、 この第1の記憶手段に、上記第1、第2の読取手段から
    出力された情報を記憶するための複数の記憶手順と上記
    検索タイトルの自動付加を定義した指定子が記述された
    記憶方法とを記憶した第2の記憶手段と、 この第2の記憶手段に記憶された複数の記憶手順のうち
    所望の記憶手順を指定する指定手段と、 上記第2の記憶手段に記憶された上記検索タイトルの自
    動付加を定義した指定子が記述された記憶方法に基づい
    て検索タイトルを生成する生成手段と、 上記第2の記憶手段が上記第2の読取手段に装填された
    時、上記第2の読取手段によって読出される複数の記憶
    手順のうち、上記指定手段により指定された記憶手順を
    記憶する第3の記憶手段と、 この第3の記憶手段に記憶されている記憶手順にしたが
    って、上記第1の読取手段から出力される画像情報、お
    よび上記第2の記憶手段の記憶内容が読出された後に上
    記第2の読取手段に装填された書き換え可能記憶媒体に
    記憶されている情報を上記生成手段により生成された検
    索タイトルとともに上記第1の記憶手段に記憶させる処
    理手段と、 を具備することを特徴とする情報記憶処理装置。
  4. 【請求項4】原稿からの画像を読取り、この画像情報を
    出力する第1の読取手段と、 コード情報からなる少なくとも1つのファイルが記憶さ
    れる書き換え可能記憶媒体を挿脱自在であり、この記憶
    媒体が装着された時に記憶されている情報を読取り、こ
    の情報を出力する第2の読取手段と、 上記第1、第2の読取手段によって読取られ出力された
    情報を、複数の管理体系にしたがって記憶する第1の記
    憶手段と、 この第1の記憶手段に、上記第1、第2の読取手段から
    出力された情報を記憶するための複数の記憶手順を記憶
    した第2の記憶手段と、 この第2の記憶手段に記憶された複数の記憶手順のうち
    所望の記憶手順を指定する指定手段と、 上記第2の記憶手段が上記第2の読取手段に装填された
    時、上記第2の読取手段によって読出される複数の記憶
    手順のうち、上記指定手段により指定された記憶手順を
    記憶する第3の記憶手段と、 この第3の記憶手段に記憶されている記憶手順にしたが
    って、上記第1の読取手段から出力される画像情報を上
    記第1の記憶手段に記憶させ、および上記第2の記憶手
    段の記憶内容が読出された後に上記第2の読取手段に装
    填された書き換え可能記憶媒体に記憶されているコード
    情報を画像情報に変換し、この変換した画像情報を上記
    第1の記憶手段に記憶させる処理手段と、 を具備することを特徴とする情報記憶処理装置。
  5. 【請求項5】原稿からの画像を読取り、この画像情報を
    出力する第1の読取手段と、 書き換え可能記憶媒体を挿脱自在であり、この記憶媒体
    が装着された時に記憶されている情報を読取り、この情
    報を出力する第2の読取手段と、 上記第1、第2の読取手段によって読取られ出力された
    情報を、複数の管理体系にしたがって記憶する第1の記
    憶手段と、 この第1の記憶手段に、上記第1、第2の読取手段から
    出力された情報を記憶するための複数の記憶手順を記憶
    した第2の記憶手段と、 この第2の記憶手段に記憶された複数の記憶手順のうち
    所望の記憶手順を指定する第1の指定手段と、 上記第2の記憶手段が上記第2の読取手段に装填された
    時、上記第2の読取手段によって読出される複数の記憶
    手順のうち、上記第1の指定手段により指定された記憶
    手順を記憶する第3の記憶手段と、 この第3の記憶手段に記憶されている記憶手順の変更を
    指定する第2の指定手段と、 この第2の指定手段により指定された変更内容に応じ
    て、上記第3の記憶手段に記憶されている記憶手順を変
    更する変更手段と、 この変更手段により変更された記憶手順にしたがって、
    上記第1の読取手段から出力される画像情報、および上
    記第2の記憶手段の記憶内容が読出された後に上記第2
    の読取手段に装填された書き換え可能記憶媒体に記憶さ
    れている情報を上記第1の記憶手段に記憶させる処理手
    段と、 を具備することを特徴とする情報記憶処理装置。
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