JP2762247B2 - ベルト掛け装置 - Google Patents
ベルト掛け装置Info
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- JP2762247B2 JP2762247B2 JP7184569A JP18456995A JP2762247B2 JP 2762247 B2 JP2762247 B2 JP 2762247B2 JP 7184569 A JP7184569 A JP 7184569A JP 18456995 A JP18456995 A JP 18456995A JP 2762247 B2 JP2762247 B2 JP 2762247B2
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- Japan
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- belt
- pulley
- rod
- drive source
- holding
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H7/00—Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members
- F16H7/24—Equipment for mounting belts, ropes, or chains
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば同一面上に回転
面を有する複数のプーリを同期して回転させるために、
これらプーリにベルトを掛けるベルト掛け装置に関す
る。
面を有する複数のプーリを同期して回転させるために、
これらプーリにベルトを掛けるベルト掛け装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、同一面上に回転面を有する複数の
プーリに無端状のVベルト等のベルトを掛けて、各プー
リが同期して回転するようにした動力伝達方式は、極め
て多くの機械に利用されているが、このプーリにベルト
を掛ける作業は一般に手作業により行われている。
プーリに無端状のVベルト等のベルトを掛けて、各プー
リが同期して回転するようにした動力伝達方式は、極め
て多くの機械に利用されているが、このプーリにベルト
を掛ける作業は一般に手作業により行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように複数のプ
ーリにベルトを巻回する作業は手作業により行われてい
るため、特に常時のベルトの周の長さがプーリに掛け終
えた後の周の長さ未満の場合、ベルトを引張って掛ける
など、作業に意外な労力を必要としており、労力的に作
業者の負担となっている等の問題が発生している。ま
た、このように引張ってベルト掛け作業を行う場合、作
業者によって、あるいはベルトの材質などによって必要
以上にベルトを引き延ばすことがあり、これによりベル
トに局部的な変形が生じ、プーリに掛け終えた後に必要
以上の弛みが生じ、動力伝達などに悪影響を及ぼす原因
となっている等の問題が発生している。
ーリにベルトを巻回する作業は手作業により行われてい
るため、特に常時のベルトの周の長さがプーリに掛け終
えた後の周の長さ未満の場合、ベルトを引張って掛ける
など、作業に意外な労力を必要としており、労力的に作
業者の負担となっている等の問題が発生している。ま
た、このように引張ってベルト掛け作業を行う場合、作
業者によって、あるいはベルトの材質などによって必要
以上にベルトを引き延ばすことがあり、これによりベル
トに局部的な変形が生じ、プーリに掛け終えた後に必要
以上の弛みが生じ、動力伝達などに悪影響を及ぼす原因
となっている等の問題が発生している。
【0004】本発明は上記課題に鑑みて創成されたもの
であり、作業者の負担を軽減し、プーリにベルトを良好
に掛け得るベルト掛け装置を提供することを目的とす
る。
であり、作業者の負担を軽減し、プーリにベルトを良好
に掛け得るベルト掛け装置を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】少なくとも2個以上のプ
ーリが同期して回転するよう、各プーリにベルトを掛け
る装置であって、一方のプーリに対応して、昇降駆動源
の作動により昇降可能かつ第一平行移動手段により平行
移動可能な落とし板を設け、この落とし板と一体に動作
可能な保持ブロックを摺動可能に設ける一方、他方のプ
ーリに対応して、前記昇降駆動源の作動により昇降可能
な押し板と保持ロッドとを設け、保持ロッドをその軸線
方向に往復移動可能に構成し、これら押し板と保持ロッ
ドとを回転駆動源に連結して他方のプーリの外形付近に
沿って回転するよう構成されており、この構成に加え、
他方のプーリに対応して、前記昇降駆動源の作動により
昇降可能かつ第二平行移動手段に連結されて平行移動可
能なテンションロッドをその軸線方向に往復移動可能に
設けて構成することもできる。なお、落とし板の形状
は、プーリの外形に沿う形状にしてもよく、さらに回転
駆動源の出力軸の軸心を、対応するプーリの回転中心か
ら偏心させて設けてもよい。
ーリが同期して回転するよう、各プーリにベルトを掛け
る装置であって、一方のプーリに対応して、昇降駆動源
の作動により昇降可能かつ第一平行移動手段により平行
移動可能な落とし板を設け、この落とし板と一体に動作
可能な保持ブロックを摺動可能に設ける一方、他方のプ
ーリに対応して、前記昇降駆動源の作動により昇降可能
な押し板と保持ロッドとを設け、保持ロッドをその軸線
方向に往復移動可能に構成し、これら押し板と保持ロッ
ドとを回転駆動源に連結して他方のプーリの外形付近に
沿って回転するよう構成されており、この構成に加え、
他方のプーリに対応して、前記昇降駆動源の作動により
昇降可能かつ第二平行移動手段に連結されて平行移動可
能なテンションロッドをその軸線方向に往復移動可能に
設けて構成することもできる。なお、落とし板の形状
は、プーリの外形に沿う形状にしてもよく、さらに回転
駆動源の出力軸の軸心を、対応するプーリの回転中心か
ら偏心させて設けてもよい。
【0006】
【作用】保持ブロックおよび保持ロッドを、昇降駆動源
の作動によりベルトに囲まれた位置に下降させて、保持
ブロックを平行移動させて、保持ブロックと保持ロッド
とによりベルトを弛みのない状態に張って保持する。こ
れをプーリの所定位置に移動させて、一方のプーリの外
形に沿う位置の上方に落とし板を位置させて後、ベルト
掛け装置を下降させると、保持ブロックおよび保持ロッ
ドは、それぞれ対応するプーリ上面に当接して摺動す
る。この時、保持ブロックが摺動することにより、落と
し板は下降してベルトを押し出し、これをまず一方のプ
ーリに掛ける。次に回転駆動源が駆動して保持ロッドお
よび押し板を一体に他方のプーリ外形付近に沿って旋回
させると、ベルトは押し板により他方のプーリに掛けら
れる。この時、他方のプーリに対応して平行移動可能な
テンションロッドを設けることにより、他方のプーリ上
でベルトを拡げて保持し、保持ロッドの旋回によるベル
ト掛けを良好になすことができる。また、回転駆動源の
出力軸の軸心を、保持ロッドがテンションロッドに近づ
くにつれて他方のプーリの回転中心に近づく軌跡で旋回
するよう、他方のプーリの回転中心から偏心させておけ
ば、ベルトを引っ張る力点を徐々にテンションロッドに
移管して、ベルト各部に均一な引っ張り力を作用させる
ことができる。
の作動によりベルトに囲まれた位置に下降させて、保持
ブロックを平行移動させて、保持ブロックと保持ロッド
とによりベルトを弛みのない状態に張って保持する。こ
れをプーリの所定位置に移動させて、一方のプーリの外
形に沿う位置の上方に落とし板を位置させて後、ベルト
掛け装置を下降させると、保持ブロックおよび保持ロッ
ドは、それぞれ対応するプーリ上面に当接して摺動す
る。この時、保持ブロックが摺動することにより、落と
し板は下降してベルトを押し出し、これをまず一方のプ
ーリに掛ける。次に回転駆動源が駆動して保持ロッドお
よび押し板を一体に他方のプーリ外形付近に沿って旋回
させると、ベルトは押し板により他方のプーリに掛けら
れる。この時、他方のプーリに対応して平行移動可能な
テンションロッドを設けることにより、他方のプーリ上
でベルトを拡げて保持し、保持ロッドの旋回によるベル
ト掛けを良好になすことができる。また、回転駆動源の
出力軸の軸心を、保持ロッドがテンションロッドに近づ
くにつれて他方のプーリの回転中心に近づく軌跡で旋回
するよう、他方のプーリの回転中心から偏心させておけ
ば、ベルトを引っ張る力点を徐々にテンションロッドに
移管して、ベルト各部に均一な引っ張り力を作用させる
ことができる。
【0007】
【実施例】以下図面に基づき本発明の一実施例を説明す
る。図1ないし図4において1はベルト掛け装置であ
り、X、Y、Z各方向に動作可能な位置決め装置(図示
せず)に連結されて、コンベア(図示せず)等により搬
送されるプーリ2に、別のコンベア(図示せず)等を搬
送されるVベルト等の無端状のベルト3を掛けるように
構成されている。なお、本実施例において、プーリ2
は、同一平面内に回転面を有する大プーリ2aと小プー
リ2bとから成り、各プーリ2a,2bには円周面にベ
ルト3が嵌合するための溝が成形されている。
る。図1ないし図4において1はベルト掛け装置であ
り、X、Y、Z各方向に動作可能な位置決め装置(図示
せず)に連結されて、コンベア(図示せず)等により搬
送されるプーリ2に、別のコンベア(図示せず)等を搬
送されるVベルト等の無端状のベルト3を掛けるように
構成されている。なお、本実施例において、プーリ2
は、同一平面内に回転面を有する大プーリ2aと小プー
リ2bとから成り、各プーリ2a,2bには円周面にベ
ルト3が嵌合するための溝が成形されている。
【0008】本ベルト掛け装置1は、前記位置決め装置
におけるZ方向、すなわち垂直方向への位置決めを担当
するZ方向移動部4に連結されて昇降動作が可能なよう
に構成されており、この位置決め装置におけるZ方向移
動部4が、本ベルト掛け装置1における昇降駆動源とし
て機能するよう構成されている。前記Z方向移動部4に
は、前方に向かって延びるベース板5が取り付けられて
おり、このベース板5後端には、本ベルト掛け装置1の
前後方向に進退するロッド6aを有する第一シリンダ6
が連結されている。この第一シリンダ6は第一平行移動
手段の一例であり、そのロッド6aには、ガイドレール
7に沿って前進後退するブラケット8を介して落とし板
9が、一方のプーリである小プーリ2bに対応するよう
下方に垂下して平行移動可能に連結されている。この落
とし板9は小プーリ2bの円周面に沿う円弧状を成し、
小プーリ2bの後方部分と僅かな隙間を保って垂直移動
するように構成されている。また、ブラケット8の前部
付近には案内軸10がこれも小プーリ2bに対応するよ
う下方に垂下して固定されており、この案内軸10に
は、ばね11が嵌装されるとともに、このばね11の落
下を阻止するばね受け12が摺動可能に挿通されてい
る。このばね受け12は、ばね11の弾性力を受けて常
時下方に付勢されており、その下端には保持ブロック1
3が一体に動作するよう取付けられている。この保持ブ
ロック13は、大円弧部が前記小プーリ2bの半径とほ
ぼ同一半径を有する扇形状を成し、前記落とし板9の前
面に沿って摺動可能に構成されている。
におけるZ方向、すなわち垂直方向への位置決めを担当
するZ方向移動部4に連結されて昇降動作が可能なよう
に構成されており、この位置決め装置におけるZ方向移
動部4が、本ベルト掛け装置1における昇降駆動源とし
て機能するよう構成されている。前記Z方向移動部4に
は、前方に向かって延びるベース板5が取り付けられて
おり、このベース板5後端には、本ベルト掛け装置1の
前後方向に進退するロッド6aを有する第一シリンダ6
が連結されている。この第一シリンダ6は第一平行移動
手段の一例であり、そのロッド6aには、ガイドレール
7に沿って前進後退するブラケット8を介して落とし板
9が、一方のプーリである小プーリ2bに対応するよう
下方に垂下して平行移動可能に連結されている。この落
とし板9は小プーリ2bの円周面に沿う円弧状を成し、
小プーリ2bの後方部分と僅かな隙間を保って垂直移動
するように構成されている。また、ブラケット8の前部
付近には案内軸10がこれも小プーリ2bに対応するよ
う下方に垂下して固定されており、この案内軸10に
は、ばね11が嵌装されるとともに、このばね11の落
下を阻止するばね受け12が摺動可能に挿通されてい
る。このばね受け12は、ばね11の弾性力を受けて常
時下方に付勢されており、その下端には保持ブロック1
3が一体に動作するよう取付けられている。この保持ブ
ロック13は、大円弧部が前記小プーリ2bの半径とほ
ぼ同一半径を有する扇形状を成し、前記落とし板9の前
面に沿って摺動可能に構成されている。
【0009】また、前記ベース板5上面には回転駆動源
14が設置されている。この回転駆動源14は、水平方
向に進退可能なロッド15aを有する第二シリンダ15
と、この第二シリンダ15のロッド15aの進退により
一体に動作するラック16と、このラック16の前面に
成形される歯部16aに噛合するギア17とから構成さ
れるラックピニオン機構であり、第二シリンダ15の作
動によりラック16が水平方向に移動することによって
ギア17が回転し、後記保持ロッドおよび押し板を旋回
駆動するよう構成されている。この回転駆動源14にお
けるギア17には、一体に回転する出力軸17aがベー
ス板5下方に突出して取り付けられており、その軸心C
1は、他方のプーリである大プーリ2aの回転中心C2
から僅かに偏心した位置に配置されている。
14が設置されている。この回転駆動源14は、水平方
向に進退可能なロッド15aを有する第二シリンダ15
と、この第二シリンダ15のロッド15aの進退により
一体に動作するラック16と、このラック16の前面に
成形される歯部16aに噛合するギア17とから構成さ
れるラックピニオン機構であり、第二シリンダ15の作
動によりラック16が水平方向に移動することによって
ギア17が回転し、後記保持ロッドおよび押し板を旋回
駆動するよう構成されている。この回転駆動源14にお
けるギア17には、一体に回転する出力軸17aがベー
ス板5下方に突出して取り付けられており、その軸心C
1は、他方のプーリである大プーリ2aの回転中心C2
から僅かに偏心した位置に配置されている。
【0010】前記回転駆動源14における出力軸17a
のベース板5下方の突出端には、ベース板5の一側面方
向に延びるアーム18が一体に連結され、このアーム1
8先端には、図5に示す保持ロッド19および押し板2
0がそれぞれ大プーリ2aに対応するように連結されて
いる。保持ロッド19は、アーム18下面側に固定され
るスリーブ19aに摺動可能に挿入されており、前記回
転駆動源14の回転中心から偏心した位置である大プー
リ2aの円周部付近にその軸心を置くよう構成されてい
る。この保持ロッド19は、スリーブ19aに形成され
る長穴に沿って移動可能なピンにより、スリーブ19a
から脱落せぬよう支持されるとともに、スリーブ19a
内に収納されたばね19bにより常時下方に付勢されて
いる。また前記押し板20は、アーム18下方に一体に
取り付けられており、その下面は、前記落とし板9の下
面と常時同一面上に位置するように設定されている。な
お、保持ロッド19の下面は常時押し板20の下面より
も下方向に突出するよう構成される。
のベース板5下方の突出端には、ベース板5の一側面方
向に延びるアーム18が一体に連結され、このアーム1
8先端には、図5に示す保持ロッド19および押し板2
0がそれぞれ大プーリ2aに対応するように連結されて
いる。保持ロッド19は、アーム18下面側に固定され
るスリーブ19aに摺動可能に挿入されており、前記回
転駆動源14の回転中心から偏心した位置である大プー
リ2aの円周部付近にその軸心を置くよう構成されてい
る。この保持ロッド19は、スリーブ19aに形成され
る長穴に沿って移動可能なピンにより、スリーブ19a
から脱落せぬよう支持されるとともに、スリーブ19a
内に収納されたばね19bにより常時下方に付勢されて
いる。また前記押し板20は、アーム18下方に一体に
取り付けられており、その下面は、前記落とし板9の下
面と常時同一面上に位置するように設定されている。な
お、保持ロッド19の下面は常時押し板20の下面より
も下方向に突出するよう構成される。
【0011】また、前記ベース板5の他側面下方には、
対向するベース板5一側面下方に向かって水平に伸長す
るロッド21aを有する第三シリンダ21が、第二平行
移動手段の一例として配置されており、この第三シリン
ダ21のロッド21aには、ロッド21aの伸長方向に
延びるガイド22に沿って移動可能なブラケット23が
ばね24を介して連結されている。このブラケット23
は、前記ばね24により常時第三シリンダ21のロッド
21a後退方向に付勢されており、このブラケット23
には、図6に示すように、垂直下方に延びるテンション
ロッド25がその軸線方向に摺動可能に挿入されてい
る。このテンションロッド25は、常時ばねにより下方
に付勢されており、第三シリンダ21の作動により、大
プーリ2aの直径に沿って水平に平行移動するように構
成されている。なお、このテンションロッド25および
前記保持ブロック13、保持ロッド19は、保持ブロッ
ク13が小プーリ2bに、また保持ロッド19およびテ
ンションロッド25が大プーリ2aに対応するよう配置
され、各下端面が常時同一面上にあるよう構成されてい
る。また、保持ロッド19は常時テンションロッド25
にほぼ対向して位置し、回転駆動源14の駆動時、大プ
ーリ2aの円周付近から徐々に内側に入り込むような軌
跡Lを描いて旋回する。
対向するベース板5一側面下方に向かって水平に伸長す
るロッド21aを有する第三シリンダ21が、第二平行
移動手段の一例として配置されており、この第三シリン
ダ21のロッド21aには、ロッド21aの伸長方向に
延びるガイド22に沿って移動可能なブラケット23が
ばね24を介して連結されている。このブラケット23
は、前記ばね24により常時第三シリンダ21のロッド
21a後退方向に付勢されており、このブラケット23
には、図6に示すように、垂直下方に延びるテンション
ロッド25がその軸線方向に摺動可能に挿入されてい
る。このテンションロッド25は、常時ばねにより下方
に付勢されており、第三シリンダ21の作動により、大
プーリ2aの直径に沿って水平に平行移動するように構
成されている。なお、このテンションロッド25および
前記保持ブロック13、保持ロッド19は、保持ブロッ
ク13が小プーリ2bに、また保持ロッド19およびテ
ンションロッド25が大プーリ2aに対応するよう配置
され、各下端面が常時同一面上にあるよう構成されてい
る。また、保持ロッド19は常時テンションロッド25
にほぼ対向して位置し、回転駆動源14の駆動時、大プ
ーリ2aの円周付近から徐々に内側に入り込むような軌
跡Lを描いて旋回する。
【0012】上記構成のベルト掛け装置1において、コ
ンベア等により搬送されてきたプーリ2は、ベルト掛け
装置1の下方の所定位置に停止すろ。一方、別のコンベ
アからは無端形状のベルト3が搬送され、これも所定の
位置において停止する。このようにプーリ2およびベル
ト3の供給が完了すると、続いて位置決め装置がX、Y
各方向に作動して本ベルト掛け装置1をベルト3の停止
位置まで移動させるとともに、Z方向移動部4が駆動し
て保持ブロック13、保持ロッド19およびテンション
ロッド25の各下面がベルト3を搬送するコンベア上面
に当接するまでベルト掛け装置1を下降させる。この
時、第三シリンダ21のロッド21aの伸長によりテン
ションロッド25は保持ロッド19側に位置しており、
また第一シリンダ6のロッド6aの伸長により保持ブロ
ック13は前方側に移動している。したがって、保持ブ
ロック13、保持ロッド19およびテンションロッド2
5はそれぞれ接近した状態にあり、Z方向移動部4が駆
動することによってこれらはベルト3に囲まれるコンベ
ア上に接地することになる。
ンベア等により搬送されてきたプーリ2は、ベルト掛け
装置1の下方の所定位置に停止すろ。一方、別のコンベ
アからは無端形状のベルト3が搬送され、これも所定の
位置において停止する。このようにプーリ2およびベル
ト3の供給が完了すると、続いて位置決め装置がX、Y
各方向に作動して本ベルト掛け装置1をベルト3の停止
位置まで移動させるとともに、Z方向移動部4が駆動し
て保持ブロック13、保持ロッド19およびテンション
ロッド25の各下面がベルト3を搬送するコンベア上面
に当接するまでベルト掛け装置1を下降させる。この
時、第三シリンダ21のロッド21aの伸長によりテン
ションロッド25は保持ロッド19側に位置しており、
また第一シリンダ6のロッド6aの伸長により保持ブロ
ック13は前方側に移動している。したがって、保持ブ
ロック13、保持ロッド19およびテンションロッド2
5はそれぞれ接近した状態にあり、Z方向移動部4が駆
動することによってこれらはベルト3に囲まれるコンベ
ア上に接地することになる。
【0013】その後、第一シリンダ6および第三シリン
ダ21のロッド6a、21aがそれぞれ後退すると、こ
れにともなって保持ブロック13およびテンションロッ
ド25はコンベア上面に沿って移動し、ベルト3の内周
に当接する。この時、保持ロッド19は動作しないた
め、保持ブロック13およびテンションロッド25の移
動によってベルト3は弛みのない状態に3点支持され
る。またこの時、第三シリンダ21はテンションロッド
25の取り付けられるブラケット23をロッド21aの
後退方向に付勢するようばね24を圧縮するまで作動
し、テンションロッド25をばね24の付勢によって圧
力的にベルト3に接触させる。この状態で再度位置決め
装置がX、Y、Z各方向に作動すると、ベルト3は保持
ブロック13、保持ロッド19およびテンションロッド
25に保持されて一体に移動して、プーリ2上方まで搬
送される。
ダ21のロッド6a、21aがそれぞれ後退すると、こ
れにともなって保持ブロック13およびテンションロッ
ド25はコンベア上面に沿って移動し、ベルト3の内周
に当接する。この時、保持ロッド19は動作しないた
め、保持ブロック13およびテンションロッド25の移
動によってベルト3は弛みのない状態に3点支持され
る。またこの時、第三シリンダ21はテンションロッド
25の取り付けられるブラケット23をロッド21aの
後退方向に付勢するようばね24を圧縮するまで作動
し、テンションロッド25をばね24の付勢によって圧
力的にベルト3に接触させる。この状態で再度位置決め
装置がX、Y、Z各方向に作動すると、ベルト3は保持
ブロック13、保持ロッド19およびテンションロッド
25に保持されて一体に移動して、プーリ2上方まで搬
送される。
【0014】本ベルト掛け装置1は、このようにベルト
3を保持して後、続いてこのベルト3をプーリ2へ掛け
る作業を行う。ベルト掛け作業にあたっては、図7
(a)に示すように、保持ブロック13、保持ロッド1
9およびテンションロッド25が対応するプーリ上に位
置するようベルト掛け装置1の位置決めを行って後、ま
ずZ方向移動部4が駆動してベルト掛け装置1を、落と
し板9下面が小プーリ2b上面と同一面上に一致するま
で下降させる。すなわち、保持ブロック13が小プーリ
2b上面に当接し、さらにばね11の付勢に抗して落と
し板9に沿って摺動するまで下降させる。この時、保持
ブロック13の大円弧部は小プーリ2bの円周に一致す
るか、もしくは小プーリ2bの円周から後方側に僅かに
突出しているため、落とし板9は小プーリ2bの円周に
沿って下降し、保持ブロック13からベルト3を押し出
し、これを小プーリ2bに掛ける。これと同時に、保持
ロッド19およびテンションロッド25も大プーリ2a
上で各ばね19b,26の付勢に抗して摺動している。
このことによって押し板20下面は大プーリ2a上面と
同一面上に位置し、移動路上にあるベルト3の一部を大
プーリ2aの溝に嵌合するよう押圧している。なお、常
時におけるベルト3の周囲の長さは、大プーリ2aと小
プーリ2bとに掛けた後の周囲の長さよりも短いため、
押し板20下面が大プーリ2a上面に一致していても、
この状態ではベルト3は大プーリ2aの溝部に全て嵌合
することはできない。
3を保持して後、続いてこのベルト3をプーリ2へ掛け
る作業を行う。ベルト掛け作業にあたっては、図7
(a)に示すように、保持ブロック13、保持ロッド1
9およびテンションロッド25が対応するプーリ上に位
置するようベルト掛け装置1の位置決めを行って後、ま
ずZ方向移動部4が駆動してベルト掛け装置1を、落と
し板9下面が小プーリ2b上面と同一面上に一致するま
で下降させる。すなわち、保持ブロック13が小プーリ
2b上面に当接し、さらにばね11の付勢に抗して落と
し板9に沿って摺動するまで下降させる。この時、保持
ブロック13の大円弧部は小プーリ2bの円周に一致す
るか、もしくは小プーリ2bの円周から後方側に僅かに
突出しているため、落とし板9は小プーリ2bの円周に
沿って下降し、保持ブロック13からベルト3を押し出
し、これを小プーリ2bに掛ける。これと同時に、保持
ロッド19およびテンションロッド25も大プーリ2a
上で各ばね19b,26の付勢に抗して摺動している。
このことによって押し板20下面は大プーリ2a上面と
同一面上に位置し、移動路上にあるベルト3の一部を大
プーリ2aの溝に嵌合するよう押圧している。なお、常
時におけるベルト3の周囲の長さは、大プーリ2aと小
プーリ2bとに掛けた後の周囲の長さよりも短いため、
押し板20下面が大プーリ2a上面に一致していても、
この状態ではベルト3は大プーリ2aの溝部に全て嵌合
することはできない。
【0015】次に大プーリ2aにベルト3を掛けるた
め、回転駆動源14が駆動して、保持ロッド19および
押し板20を旋回させる。すなわち、第二シリンダ15
のロッド15aが伸長してラック16を移動させ、これ
と噛合するギア17を回転させることによりアーム18
と一体に保持ロッド19および押し板20を図7(b)
に示すようにテンションロッド25に向かって旋回させ
る。これにともなってベルト3の各部分は保持ロッド1
9により順次必要最小限引き伸ばされ、保持ロッド19
に追従して旋回する押し板20によって溝に押し込まれ
る。この時、テンションロッド25も第三シリンダ21
のロッド21aが後退することによって移動し、保持ロ
ッド19の旋回にともなって生ずるベルト3の弛みを除
去する。
め、回転駆動源14が駆動して、保持ロッド19および
押し板20を旋回させる。すなわち、第二シリンダ15
のロッド15aが伸長してラック16を移動させ、これ
と噛合するギア17を回転させることによりアーム18
と一体に保持ロッド19および押し板20を図7(b)
に示すようにテンションロッド25に向かって旋回させ
る。これにともなってベルト3の各部分は保持ロッド1
9により順次必要最小限引き伸ばされ、保持ロッド19
に追従して旋回する押し板20によって溝に押し込まれ
る。この時、テンションロッド25も第三シリンダ21
のロッド21aが後退することによって移動し、保持ロ
ッド19の旋回にともなって生ずるベルト3の弛みを除
去する。
【0016】また、保持ロッド19は、回転駆動源14
の出力軸17aの軸心C1が大プーリ2aの回転中心C
2に対して偏心していることによって、大プーリ2aの
円周から徐々に内側に入り込み、テンションロッド25
との間隔が狭まった時には、平面的に見て大プーリ2a
から突出しない状態、すなわちベルト3を支持しない状
態となる。このような旋回軌跡Lをもって保持ロッド1
9を旋回させることにより、ベルト3の弛みを除去する
ために移動するテンションロッド25の移動量を少なく
することができ、また、ベルト3を引っ張る力点をテン
ションロッド25に徐々に移管して、保持ロッド19が
テンションロッド25に徐々に接近する時、ベルト3に
おける一部の短い部分に保持ロッド19およびテンショ
ンロッド25双方から引っ張り力が作用することを防
ぎ、ベルト3の局部的な変形などを防止している。な
お、第三シリンダ21のロッドの後退動作はばねにより
弾力的にテンションロッド25が取り付けられるブラケ
ット23に伝達されるため、ベルト3の弛みを除去する
時のテンションロッド25の動作は極めて滑らかであ
り、したがって、ベルト3に突発的な力が作用するよう
なことはない。
の出力軸17aの軸心C1が大プーリ2aの回転中心C
2に対して偏心していることによって、大プーリ2aの
円周から徐々に内側に入り込み、テンションロッド25
との間隔が狭まった時には、平面的に見て大プーリ2a
から突出しない状態、すなわちベルト3を支持しない状
態となる。このような旋回軌跡Lをもって保持ロッド1
9を旋回させることにより、ベルト3の弛みを除去する
ために移動するテンションロッド25の移動量を少なく
することができ、また、ベルト3を引っ張る力点をテン
ションロッド25に徐々に移管して、保持ロッド19が
テンションロッド25に徐々に接近する時、ベルト3に
おける一部の短い部分に保持ロッド19およびテンショ
ンロッド25双方から引っ張り力が作用することを防
ぎ、ベルト3の局部的な変形などを防止している。な
お、第三シリンダ21のロッドの後退動作はばねにより
弾力的にテンションロッド25が取り付けられるブラケ
ット23に伝達されるため、ベルト3の弛みを除去する
時のテンションロッド25の動作は極めて滑らかであ
り、したがって、ベルト3に突発的な力が作用するよう
なことはない。
【0017】回転駆動源14の駆動、すなわち第二シリ
ンダ15のロッド15aの伸長は、保持ロッド19がテ
ンションロッド25に近接するまで旋回した時点で停止
する。この時テンションロッド25はベルト3の弛みを
除去するため、下端面が大プーリ2aから外れる位置ま
で移動している。この時点で、ベルト3のテンションロ
ッド25に支持されている部分は大プーリ2aに掛けら
れていないが、テンションロッド25が大プーリ2aか
ら外れることによってベルト3は大プーリ2a側面に位
置している。したがって、最終的にテンションロッド2
5に支持される部分を大プーリ2aに掛けるためには、
位置決め装置におけるZ方向移動部4の駆動により本ベ
ルト掛け装置1全体を上昇させるのみでよい。なお、プ
ーリの径によっては、テンションロッド25がプーリか
ら外れない場合があるが、このような場合には、第三シ
リンダ21の作動によりテンションロッド25をプーリ
から外れる位置に移動させて後にベルト掛け装置1の上
昇動作を行えばよい。なお、一般に最後までテンション
ロッド25に支持されるベルト3は、すでに大、小各プ
ーリ2a、2bに掛けられた部分に比して僅かであるた
め、テンションロッド25に支持される部分はベルト全
体が一直線になろうとする力により、テンションロッド
25から滑り落ちて大プーリ2aの溝部に嵌合すること
が多い。
ンダ15のロッド15aの伸長は、保持ロッド19がテ
ンションロッド25に近接するまで旋回した時点で停止
する。この時テンションロッド25はベルト3の弛みを
除去するため、下端面が大プーリ2aから外れる位置ま
で移動している。この時点で、ベルト3のテンションロ
ッド25に支持されている部分は大プーリ2aに掛けら
れていないが、テンションロッド25が大プーリ2aか
ら外れることによってベルト3は大プーリ2a側面に位
置している。したがって、最終的にテンションロッド2
5に支持される部分を大プーリ2aに掛けるためには、
位置決め装置におけるZ方向移動部4の駆動により本ベ
ルト掛け装置1全体を上昇させるのみでよい。なお、プ
ーリの径によっては、テンションロッド25がプーリか
ら外れない場合があるが、このような場合には、第三シ
リンダ21の作動によりテンションロッド25をプーリ
から外れる位置に移動させて後にベルト掛け装置1の上
昇動作を行えばよい。なお、一般に最後までテンション
ロッド25に支持されるベルト3は、すでに大、小各プ
ーリ2a、2bに掛けられた部分に比して僅かであるた
め、テンションロッド25に支持される部分はベルト全
体が一直線になろうとする力により、テンションロッド
25から滑り落ちて大プーリ2aの溝部に嵌合すること
が多い。
【0018】なお、本実施例において、ベルト掛け装置
1は、保持ブロック13、保持ロッド19およびテンシ
ョンロッド25の連動によりプーリ2にベルト3を掛け
るよう構成したが、テンションロッド25を省略した保
持ブロック13および保持ロッド19のみの構成によっ
ても、同様にベルト掛け作業を行うことが可能である。
この場合、回転駆動源14の出力軸17aを大プーリ2
aの回転中心に一致するよう配置し、保持ロッド19お
よび押し板20が大プーリ2a円周から突出した状態で
大プーリ2aに沿って旋回するよう構成することで、上
記同様のベルト掛け作業を行うことができる。また、ベ
ルト掛け装置1は、Z方向移動部4に連結されて垂直方
向に動作するよう構成したが、これを90°回転させ
て、保持ロッド19などが水平方向に摺動するように設
定し、同一垂直面上に回転面を有する少なくとも二個以
上のプーリ2にベルト3を掛けることも容易である。さ
らに、第一、第二平行移動手段としてシリンダを用いた
が、これに回転駆動源14として使用したようなラック
ピニオン機構を使用してもよく、また回転駆動源14も
ラックピニオン機構以外にモータ等を使用しても同様の
効果を得ることができる。
1は、保持ブロック13、保持ロッド19およびテンシ
ョンロッド25の連動によりプーリ2にベルト3を掛け
るよう構成したが、テンションロッド25を省略した保
持ブロック13および保持ロッド19のみの構成によっ
ても、同様にベルト掛け作業を行うことが可能である。
この場合、回転駆動源14の出力軸17aを大プーリ2
aの回転中心に一致するよう配置し、保持ロッド19お
よび押し板20が大プーリ2a円周から突出した状態で
大プーリ2aに沿って旋回するよう構成することで、上
記同様のベルト掛け作業を行うことができる。また、ベ
ルト掛け装置1は、Z方向移動部4に連結されて垂直方
向に動作するよう構成したが、これを90°回転させ
て、保持ロッド19などが水平方向に摺動するように設
定し、同一垂直面上に回転面を有する少なくとも二個以
上のプーリ2にベルト3を掛けることも容易である。さ
らに、第一、第二平行移動手段としてシリンダを用いた
が、これに回転駆動源14として使用したようなラック
ピニオン機構を使用してもよく、また回転駆動源14も
ラックピニオン機構以外にモータ等を使用しても同様の
効果を得ることができる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように本発明のベルト掛け
装置は、小プーリに対応して、Z方向移動部の作動によ
り昇降可能かつ第一シリンダの作動により平行移動可能
な落とし板を設け、この落とし板と一体に昇降可能な保
持ブロックを落とし板に沿って摺動可能に設ける一方、
大プーリに対応して、前記Z方向移動部の作動により前
記落とし板と一体に昇降可能な押し板と、この押し板と
一体に昇降可能かつ軸線方向に摺動可能な保持ロッドと
を設け、これら押し板と保持ロッドとを回転駆動源に連
結して大プーリの円周付近に沿って旋回するよう構成し
ているため、ベルトを保持して、これを2個以上設けら
れたプーリに掛けることができ、一連のベルト掛け作業
を自動化して、作業者の負担を軽減することができると
ともに、プーリに掛けられる前の周の長さがプーリに掛
け終えた後の周の長さ未満のベルトであっても極めて良
好にプーリに掛けることができる。
装置は、小プーリに対応して、Z方向移動部の作動によ
り昇降可能かつ第一シリンダの作動により平行移動可能
な落とし板を設け、この落とし板と一体に昇降可能な保
持ブロックを落とし板に沿って摺動可能に設ける一方、
大プーリに対応して、前記Z方向移動部の作動により前
記落とし板と一体に昇降可能な押し板と、この押し板と
一体に昇降可能かつ軸線方向に摺動可能な保持ロッドと
を設け、これら押し板と保持ロッドとを回転駆動源に連
結して大プーリの円周付近に沿って旋回するよう構成し
ているため、ベルトを保持して、これを2個以上設けら
れたプーリに掛けることができ、一連のベルト掛け作業
を自動化して、作業者の負担を軽減することができると
ともに、プーリに掛けられる前の周の長さがプーリに掛
け終えた後の周の長さ未満のベルトであっても極めて良
好にプーリに掛けることができる。
【0020】また、前記大プーリに対応して、前記Z方
向移動部の作動により昇降可能かつ第三シリンダに連結
されて水平方向に平行移動可能なテンションロッドを設
けることにより、ベルトを広げて保持し、保持ロッドの
旋回を極めて容易なすことができ、ベルト掛け作業の効
率を向上できる。さらに、保持ブロック、保持ロッドお
よびテンションロッドによりベルトを内側から支持し
て、保持ロッドおよび押し板の旋回、およびテンション
ロッドの移動によってベルト掛け作業を行うため、各部
の操作力、駆動力、あるいは保持力などを小さくでき、
このことによって、各部以外に駆動源なども軽量小型化
してロボットなどの先端ユニットとして使用するなど、
自動化に寄与することができる等の利点がある。また、
テンションロッドを設けたベルト掛け装置の構成におい
て、保持ロッドおよび押し板を旋回駆動する回転駆動源
の出力軸軸心を大プーリの回転中心から偏心させて設け
ることにより、保持ロッドおよび押し板を大プーリの円
周付近から内側へ食い込む軌跡を描いて旋回させること
ができ、このことによってベルトを掛ける時、テンショ
ンロッドにベルトを引っ張る力点を徐々に移管してベル
ト各部分に対して均等な張引力を作用させ、これを安定
して引き伸ばし、ベルトの局部的な伸び等の変形を防止
することができる等の利点がある。
向移動部の作動により昇降可能かつ第三シリンダに連結
されて水平方向に平行移動可能なテンションロッドを設
けることにより、ベルトを広げて保持し、保持ロッドの
旋回を極めて容易なすことができ、ベルト掛け作業の効
率を向上できる。さらに、保持ブロック、保持ロッドお
よびテンションロッドによりベルトを内側から支持し
て、保持ロッドおよび押し板の旋回、およびテンション
ロッドの移動によってベルト掛け作業を行うため、各部
の操作力、駆動力、あるいは保持力などを小さくでき、
このことによって、各部以外に駆動源なども軽量小型化
してロボットなどの先端ユニットとして使用するなど、
自動化に寄与することができる等の利点がある。また、
テンションロッドを設けたベルト掛け装置の構成におい
て、保持ロッドおよび押し板を旋回駆動する回転駆動源
の出力軸軸心を大プーリの回転中心から偏心させて設け
ることにより、保持ロッドおよび押し板を大プーリの円
周付近から内側へ食い込む軌跡を描いて旋回させること
ができ、このことによってベルトを掛ける時、テンショ
ンロッドにベルトを引っ張る力点を徐々に移管してベル
ト各部分に対して均等な張引力を作用させ、これを安定
して引き伸ばし、ベルトの局部的な伸び等の変形を防止
することができる等の利点がある。
【図1】本発明に係るベルト掛け装置の実施例の正面要
部切欠断面図である。
部切欠断面図である。
【図2】本発明に係るベルト掛け装置の実施例の平面図
である。
である。
【図3】本発明に係るベルト掛け装置の実施例の底面図
である。
である。
【図4】本発明に係るベルト掛け装置の実施例の側面図
である。
である。
【図5】図2のA−A線断面図である。
【図6】図4のB−B線断面図である。
【図7】本発明に係るベルト掛け装置の一実施例の動作
説明図である。
説明図である。
1 ベルト掛け装置 2 プーリ 2a 大プーリ 2b 小プーリ 3 ベルト 4 Z方向移動部 6 第一シリンダ 9 落とし板 13 保持ブロック 14 回転駆動源 15 第二シリンダ 16 ラック 17 ギア 17a 出力軸 19 保持ロッド 20 押し板 21 第三シリンダ 25 テンションロッド L 旋回軌跡 C1 出力軸の軸心 C2 大プーリの回転中心
Claims (4)
- 【請求項1】 少なくとも2個以上のプーリが同期して
回転するよう、各プーリにベルトを掛ける装置であっ
て、 一方のプーリに対応して、昇降駆動源の作動により昇降
可能かつ第一平行移動手段により平行移動可能な落とし
板および保持ブロックを設け、保持ブロックを落とし板
に沿って摺動可能に構成する一方、 他方のプーリに対応して、前記昇降駆動源の作動により
昇降可能な押し板と保持ロッドとを設け、保持ロッドを
その軸線方向に往復移動可能に構成し、これら押し板と
保持ロッドとを回転駆動源に連結して他方のプーリの外
形付近に沿って旋回するよう構成したことを特徴とする
ベルト掛け装置。 - 【請求項2】 他方のプーリに対応して、前記昇降駆動
源の作動により昇降可能かつ第二平行移動手段に連結さ
れて平行移動可能なテンションロッドをその軸線方向に
往復移動可能に設けたことを特徴とする請求項1に記載
のベルト掛け装置。 - 【請求項3】 落とし板は一方のプーリの外形に沿う形
状を成し、一方のプーリの外形に沿って昇降するよう構
成されることを特徴とする請求項1または請求項2に記
載のベルト掛け装置。 - 【請求項4】 回転駆動源の出力軸の軸心は、他方のプ
ーリの回転中心から偏心した位置に設けられることを特
徴とする請求項2に記載のベルト掛け装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7184569A JP2762247B2 (ja) | 1995-06-16 | 1995-06-16 | ベルト掛け装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7184569A JP2762247B2 (ja) | 1995-06-16 | 1995-06-16 | ベルト掛け装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH094687A JPH094687A (ja) | 1997-01-07 |
JP2762247B2 true JP2762247B2 (ja) | 1998-06-04 |
Family
ID=16155507
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7184569A Expired - Lifetime JP2762247B2 (ja) | 1995-06-16 | 1995-06-16 | ベルト掛け装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2762247B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102004039225A1 (de) * | 2004-08-12 | 2006-02-23 | Psm Drucklufttechnik Vertrieb Gmbh | Verfahren und Vorrichtung zum Aufziehen eines Antriebsriemens |
US9109661B2 (en) | 2010-09-08 | 2015-08-18 | Bando Chemical Industries, Ltd. | Belt detachment preventing jig |
-
1995
- 1995-06-16 JP JP7184569A patent/JP2762247B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH094687A (ja) | 1997-01-07 |
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