JP2761825B2 - 電気接続箱への接続端子の固定構造 - Google Patents
電気接続箱への接続端子の固定構造Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両等における電気機
器の短絡故障等により発生する過大電流から電源回路を
保護のために用いられる螺着型ヒュージブルリンク等を
収納する電気接続箱への接続端子の固定構造に関する。
器の短絡故障等により発生する過大電流から電源回路を
保護のために用いられる螺着型ヒュージブルリンク等を
収納する電気接続箱への接続端子の固定構造に関する。
【0002】
【従来技術】自動車の電気配線に使用される従来の電気
接続箱本体は、図5の斜視図で示すように、複数のヒュ
ージブルリンク3の挿着用ハウジング部24を備えてい
る。この電気回路の保護用ヒュージブルリンクは定格電
流により形式が異なり、30〜50Aと低い電流特性で
よいものには端子嵌合型のヒュージブルリンク3bが使
用され、60〜100Aと高い電流特性が要求されるも
のには螺着型のヒュージブルリンク3aが使用される。
この螺着型のヒュージブルリンク3aは下端に締付け用
のボルト孔を有する電気接触部5aが形成されている。
この電気接触部5aが電気接続箱本体の外側壁20aに
設けた切欠凹部27内に露出するようにヒュージブルリ
ンク3aはハウジング部24aに挿着されている。この
ヒュージブルリンク3aと外部電源等との電気接続構造
を、図6に示した図5のB−B断面図の電源側の接続構
造(図中左側)で説明する。ナット28aは螺着型ヒュ
ージブルリンク3aのハウジング部24a下部に設けら
れた隔壁20bに当接した状態でナットガイド溝20d
に沿って隔壁20bの上部に設けられたナット当り部2
0cに圧入される。次に、ヒュージブルリンク3aがハ
ウジング部24aに挿着され、切欠凹部27内に露出し
た電気接触部5aはナット28aに当接した状態で位置
決めされる。その後、更に端子嵌合型のヒュージブルリ
ンク3bのハウジング部24bに嵌挿される分岐端子1
2のボルト孔付き端子接続部18がヒュージブルリンク
3aの電気接触部5aのボルト孔に一致するような位置
に重ねてから、外部電源端子である丸形端子10a等と
一体にボルト11aがナット28aに螺着することで組
付け作業が完了する。尚、ヒュージブルリンク3aの負
荷側への接続は他方の電気接触部5bに丸形端子10b
等を重ねてボルト11bをボルト孔を貫通してナット2
8bに螺着することにより行われる。
接続箱本体は、図5の斜視図で示すように、複数のヒュ
ージブルリンク3の挿着用ハウジング部24を備えてい
る。この電気回路の保護用ヒュージブルリンクは定格電
流により形式が異なり、30〜50Aと低い電流特性で
よいものには端子嵌合型のヒュージブルリンク3bが使
用され、60〜100Aと高い電流特性が要求されるも
のには螺着型のヒュージブルリンク3aが使用される。
この螺着型のヒュージブルリンク3aは下端に締付け用
のボルト孔を有する電気接触部5aが形成されている。
この電気接触部5aが電気接続箱本体の外側壁20aに
設けた切欠凹部27内に露出するようにヒュージブルリ
ンク3aはハウジング部24aに挿着されている。この
ヒュージブルリンク3aと外部電源等との電気接続構造
を、図6に示した図5のB−B断面図の電源側の接続構
造(図中左側)で説明する。ナット28aは螺着型ヒュ
ージブルリンク3aのハウジング部24a下部に設けら
れた隔壁20bに当接した状態でナットガイド溝20d
に沿って隔壁20bの上部に設けられたナット当り部2
0cに圧入される。次に、ヒュージブルリンク3aがハ
ウジング部24aに挿着され、切欠凹部27内に露出し
た電気接触部5aはナット28aに当接した状態で位置
決めされる。その後、更に端子嵌合型のヒュージブルリ
ンク3bのハウジング部24bに嵌挿される分岐端子1
2のボルト孔付き端子接続部18がヒュージブルリンク
3aの電気接触部5aのボルト孔に一致するような位置
に重ねてから、外部電源端子である丸形端子10a等と
一体にボルト11aがナット28aに螺着することで組
付け作業が完了する。尚、ヒュージブルリンク3aの負
荷側への接続は他方の電気接触部5bに丸形端子10b
等を重ねてボルト11bをボルト孔を貫通してナット2
8bに螺着することにより行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述の固定構造では、
分岐端子12の端子接続部18とナット28aを個別に
電気接続箱20に組付けるため、組付誤差によってナッ
ト28aのネジ孔が分岐端子12の端子接続部18のボ
ルト孔とズレてしまう。また、ナット28aは圧入によ
って電気接続箱20に組付けるため電気接続箱の熱収縮
による寸法変化などで十分に圧入されず、ボルト締めす
る前に脱落してしまいヒュージブルリンク3aや丸形端
子10aを取付けるためのボルト11aが容易に螺着で
きない場合があった。そのため、図7に示すような圧入
したナット28aの位置決めと脱落防止のためのナット
ロック片20eを設ける構造が一般に採用されている。
しかし、ナット28aの圧入時にこのナットロック片2
0eが削れてしまい、その機能が十分に働かなくなって
しまい前述したようなナット28aのネジ孔と分岐端子
12のボルト孔とのズレ等が生じてしまうという問題が
あった。
分岐端子12の端子接続部18とナット28aを個別に
電気接続箱20に組付けるため、組付誤差によってナッ
ト28aのネジ孔が分岐端子12の端子接続部18のボ
ルト孔とズレてしまう。また、ナット28aは圧入によ
って電気接続箱20に組付けるため電気接続箱の熱収縮
による寸法変化などで十分に圧入されず、ボルト締めす
る前に脱落してしまいヒュージブルリンク3aや丸形端
子10aを取付けるためのボルト11aが容易に螺着で
きない場合があった。そのため、図7に示すような圧入
したナット28aの位置決めと脱落防止のためのナット
ロック片20eを設ける構造が一般に採用されている。
しかし、ナット28aの圧入時にこのナットロック片2
0eが削れてしまい、その機能が十分に働かなくなって
しまい前述したようなナット28aのネジ孔と分岐端子
12のボルト孔とのズレ等が生じてしまうという問題が
あった。
【0004】本発明の目的は、上記問題点を解決して電
気接続箱への端子の組付け精度を向上させ、組付け作業
を容易にする電気接続箱への接続端子の固定構造を提供
することにある。
気接続箱への端子の組付け精度を向上させ、組付け作業
を容易にする電気接続箱への接続端子の固定構造を提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題は、電気接続箱
に嵌挿された螺着型ヒュージブルリンクの電気接触部に
分岐端子を介して外部電源用端子等をボルト締め接続す
る電気接続箱への接続端子の固定構造において、前記分
岐端子のボルト孔付き端子接続部にナット挿入ガイド部
またはナット側端保持部とナットストップ片を有するナ
ット保持部を設け、該ナット保持部にナットを保持させ
ることで前記端子接続部のボルト孔と前記ナットのネジ
孔を一致させ、前記分岐端子を前記電気接続箱の隔壁に
設けたナット当り部に前記ナットの上端部が当接するよ
うに組み付けることで、前記電気接続箱へのナットの取
付けと分岐端子の組付けを一括して行うと共に前記ヒュ
ージブルリンクの前記電気接触部のボルト孔と前記ネジ
孔を一致させるようにしたことを特徴とする電気接続箱
への接続端子の固定構造により解決される。
に嵌挿された螺着型ヒュージブルリンクの電気接触部に
分岐端子を介して外部電源用端子等をボルト締め接続す
る電気接続箱への接続端子の固定構造において、前記分
岐端子のボルト孔付き端子接続部にナット挿入ガイド部
またはナット側端保持部とナットストップ片を有するナ
ット保持部を設け、該ナット保持部にナットを保持させ
ることで前記端子接続部のボルト孔と前記ナットのネジ
孔を一致させ、前記分岐端子を前記電気接続箱の隔壁に
設けたナット当り部に前記ナットの上端部が当接するよ
うに組み付けることで、前記電気接続箱へのナットの取
付けと分岐端子の組付けを一括して行うと共に前記ヒュ
ージブルリンクの前記電気接触部のボルト孔と前記ネジ
孔を一致させるようにしたことを特徴とする電気接続箱
への接続端子の固定構造により解決される。
【0006】
【作用】本発明の電気接続箱へのナットの固定構造で
は、分岐端子のボルト孔付き端子接続部にナット挿入ガ
イド部またはナット側端保持部とナットストップ片を有
するナット保持部を設け、該ナット保持部にナットを保
持させることで端子接続部のボルト孔とナットのネジ孔
を一致させ、分岐端子を電気接続箱の隔壁に設けたナッ
ト当り部にナットの上端部が当接するように組み付ける
ことで、電気接続箱へのナットの取付けと分岐端子の組
付けを一括して行うと共にヒュージブルリンクの電気接
触部のボルト孔とネジ孔を一致させるようにした。従っ
て、ナットが端子接続部のボルト孔に対応して形成され
たナット保持部内に保持され、分岐端子が電気接続箱の
下方より隔壁とヒュージブルリンクの電気接触部との間
隙に挿着される。この時、隔壁に設けたナット当り部に
ナットの上端部が当接して位置決めが行われ、ヒュージ
ブルリンクの電気接触部のボルト孔とナットのネジ孔が
略一致した状態で当接する。すなわち、この固定構造で
は、分岐端子の端子接続部のナット保持部内にナットが
そのネジ孔と分岐端子のボルト孔とを一致させた状態で
一体的に保持されているため、ナットの取り付けと分岐
端子の挿着作業を一括して行うことができる。しかも、
隔壁の上方に設けたナット当り部によってヒュージブル
リンクの電気接触部のボルト孔とナットのネジ孔との位
置決めが容易にできる。よって、電気接続箱側にナット
の取付け構造が不要となり、電気接続箱の構造が簡略化
され、しかも螺着型ヒュージブルリンクの電気接触部の
ボルト孔と分岐端子の端子接続部のボルト孔とを簡単に
一致させることができるため、ボルトによる組付け作業
が容易にかつ確実に行うことができる。
は、分岐端子のボルト孔付き端子接続部にナット挿入ガ
イド部またはナット側端保持部とナットストップ片を有
するナット保持部を設け、該ナット保持部にナットを保
持させることで端子接続部のボルト孔とナットのネジ孔
を一致させ、分岐端子を電気接続箱の隔壁に設けたナッ
ト当り部にナットの上端部が当接するように組み付ける
ことで、電気接続箱へのナットの取付けと分岐端子の組
付けを一括して行うと共にヒュージブルリンクの電気接
触部のボルト孔とネジ孔を一致させるようにした。従っ
て、ナットが端子接続部のボルト孔に対応して形成され
たナット保持部内に保持され、分岐端子が電気接続箱の
下方より隔壁とヒュージブルリンクの電気接触部との間
隙に挿着される。この時、隔壁に設けたナット当り部に
ナットの上端部が当接して位置決めが行われ、ヒュージ
ブルリンクの電気接触部のボルト孔とナットのネジ孔が
略一致した状態で当接する。すなわち、この固定構造で
は、分岐端子の端子接続部のナット保持部内にナットが
そのネジ孔と分岐端子のボルト孔とを一致させた状態で
一体的に保持されているため、ナットの取り付けと分岐
端子の挿着作業を一括して行うことができる。しかも、
隔壁の上方に設けたナット当り部によってヒュージブル
リンクの電気接触部のボルト孔とナットのネジ孔との位
置決めが容易にできる。よって、電気接続箱側にナット
の取付け構造が不要となり、電気接続箱の構造が簡略化
され、しかも螺着型ヒュージブルリンクの電気接触部の
ボルト孔と分岐端子の端子接続部のボルト孔とを簡単に
一致させることができるため、ボルトによる組付け作業
が容易にかつ確実に行うことができる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を詳細に説明する。な
お、本発明は本実施例に限定されるものではないことは
言うまでもない。図1は本発明の電気接続箱への接続端
子の固定構造を示す斜視図である。複数のヒュージブル
リンク3の挿着用ハウジング部4を備えており、定格電
流が30〜50Aと低い電流特性の端子嵌合型ヒュージ
ブルリンク3bがハウジング部4bに、60〜100A
と高い電流特性が要求される螺着型ヒュージブルリンク
3aがハウジング部4aに挿着されている。この螺着型
ヒュージブルリンク3aは下端に締付け用のボルト孔を
有する電気接続用の電気接触部5aが形成されている。
この電気接触部5aが電気接続箱本体の外側壁1aに設
けた切欠凹部7から露出するようにハウジング部4aに
挿着される。次に、外部電源等との電気接続のためにナ
ット6をナット保持部8内に保持し、螺着型ヒュージブ
ルリンク3aの電気接触部5aが接続されるボルト孔付
き端子接続部9を有する分岐端子2を電気接続箱1の下
方より挿着する。次に、電源端子である丸形端子10a
と一体にボルト11aを切欠凹部7からヒュージブルリ
ンク3aの電気接触部5aに設けたボルト孔を貫通して
端子接続部9のナット保持部8内に保持したナット6に
螺着される。
お、本発明は本実施例に限定されるものではないことは
言うまでもない。図1は本発明の電気接続箱への接続端
子の固定構造を示す斜視図である。複数のヒュージブル
リンク3の挿着用ハウジング部4を備えており、定格電
流が30〜50Aと低い電流特性の端子嵌合型ヒュージ
ブルリンク3bがハウジング部4bに、60〜100A
と高い電流特性が要求される螺着型ヒュージブルリンク
3aがハウジング部4aに挿着されている。この螺着型
ヒュージブルリンク3aは下端に締付け用のボルト孔を
有する電気接続用の電気接触部5aが形成されている。
この電気接触部5aが電気接続箱本体の外側壁1aに設
けた切欠凹部7から露出するようにハウジング部4aに
挿着される。次に、外部電源等との電気接続のためにナ
ット6をナット保持部8内に保持し、螺着型ヒュージブ
ルリンク3aの電気接触部5aが接続されるボルト孔付
き端子接続部9を有する分岐端子2を電気接続箱1の下
方より挿着する。次に、電源端子である丸形端子10a
と一体にボルト11aを切欠凹部7からヒュージブルリ
ンク3aの電気接触部5aに設けたボルト孔を貫通して
端子接続部9のナット保持部8内に保持したナット6に
螺着される。
【0008】図2は図1のA−A断面図であり接続端子
の固定構造を更に詳細に説明する。電気接続箱1の上面
部に設けられたハウジング4aに挿着された螺着型ヒュ
ージブルリンク3aと外部電源側の接続端子10aを容
易に接続するために、ナット6が複数の分岐端子2の端
子接続部9に形成されたボルト孔に対応して形成された
ナット保持部8内に保持される。この分岐端子2は電気
接続箱1の下方より隔壁1bとヒュージブルリンク3a
の電気接触部5aとの間隙に挿着される。この時、隔壁
1bに設けたナット当り部1cにナット6の上端部が当
接して位置決めが行われ、ヒュージブルリンク3aの電
気接触部5aのボルト孔とナット6のネジ孔が略一致し
た状態で当接する。次に、電源側の接続端子である丸形
端子10aと一体にボルト11aを電気接触部5aのボ
ルト孔を貫通してナット6に螺着することにより接続が
完了する。この固定構造では、分岐端子2の端子接続部
9のナット保持部8内にナット6がそのネジ孔と分岐端
子2のボルト孔とを一致させた状態で一体的に保持され
ているため、従来行っていたナットの取り付けと分岐端
子の挿着作業を一括して行うことができ、しかも隔壁1
bの上方に設けたナット当り部1cによってボルト11
aが貫通するヒュージブルリンク3aの電気接触部5a
のボルト孔とナット6のネジ孔との位置決めが容易にで
きる。なお、図中右側のヒュージブルリンク3aの電気
接触部5bの負荷側接続端子10bへの接続は電源側の
固定構造と同じであるため説明を省略する。
の固定構造を更に詳細に説明する。電気接続箱1の上面
部に設けられたハウジング4aに挿着された螺着型ヒュ
ージブルリンク3aと外部電源側の接続端子10aを容
易に接続するために、ナット6が複数の分岐端子2の端
子接続部9に形成されたボルト孔に対応して形成された
ナット保持部8内に保持される。この分岐端子2は電気
接続箱1の下方より隔壁1bとヒュージブルリンク3a
の電気接触部5aとの間隙に挿着される。この時、隔壁
1bに設けたナット当り部1cにナット6の上端部が当
接して位置決めが行われ、ヒュージブルリンク3aの電
気接触部5aのボルト孔とナット6のネジ孔が略一致し
た状態で当接する。次に、電源側の接続端子である丸形
端子10aと一体にボルト11aを電気接触部5aのボ
ルト孔を貫通してナット6に螺着することにより接続が
完了する。この固定構造では、分岐端子2の端子接続部
9のナット保持部8内にナット6がそのネジ孔と分岐端
子2のボルト孔とを一致させた状態で一体的に保持され
ているため、従来行っていたナットの取り付けと分岐端
子の挿着作業を一括して行うことができ、しかも隔壁1
bの上方に設けたナット当り部1cによってボルト11
aが貫通するヒュージブルリンク3aの電気接触部5a
のボルト孔とナット6のネジ孔との位置決めが容易にで
きる。なお、図中右側のヒュージブルリンク3aの電気
接触部5bの負荷側接続端子10bへの接続は電源側の
固定構造と同じであるため説明を省略する。
【0009】図3は本発明の電気接続箱への接続端子の
固定構造に使用される分岐端子の斜視図である。従来の
分岐端子は平板状であるのに対して、本発明の分岐端子
2は、コ字状に折り曲げて形成したボルト孔8cを有す
る端子接続部9が一体的に形成されている。この端子接
続部9の上端部を折り曲げてナット挿入ガイド部8bを
形成すると共に、ボルト孔8c下部の一部を略直角に切
り起してナットストップ片8aが形成されており、この
ナットストップ片8aとナット挿入ガイド部8bとでナ
ット保持部8が構成されている。そして、ナット6を分
岐端子2の上方からナット挿入ガイド部8bに挿入する
とナットストップ片8aにナット下端部が当接してナッ
ト6の分岐端子2への保持と同時に、ボルト孔8cとナ
ット6のネジ孔とが一致する所定位置への位置決めが完
了する。よって、従来生じていた組付誤差や部品精度の
バラ付きによるボルト孔8cとナット6のネジ孔とのズ
レを最小限に抑えることができる。更には、従来の取付
治具を使用してナット6を電気接続箱本体に圧入してい
た工程を省くことができ、従来設けていたナットのガイ
ド溝を省くことができるので電気接続箱本体の構造を簡
略化することができる。
固定構造に使用される分岐端子の斜視図である。従来の
分岐端子は平板状であるのに対して、本発明の分岐端子
2は、コ字状に折り曲げて形成したボルト孔8cを有す
る端子接続部9が一体的に形成されている。この端子接
続部9の上端部を折り曲げてナット挿入ガイド部8bを
形成すると共に、ボルト孔8c下部の一部を略直角に切
り起してナットストップ片8aが形成されており、この
ナットストップ片8aとナット挿入ガイド部8bとでナ
ット保持部8が構成されている。そして、ナット6を分
岐端子2の上方からナット挿入ガイド部8bに挿入する
とナットストップ片8aにナット下端部が当接してナッ
ト6の分岐端子2への保持と同時に、ボルト孔8cとナ
ット6のネジ孔とが一致する所定位置への位置決めが完
了する。よって、従来生じていた組付誤差や部品精度の
バラ付きによるボルト孔8cとナット6のネジ孔とのズ
レを最小限に抑えることができる。更には、従来の取付
治具を使用してナット6を電気接続箱本体に圧入してい
た工程を省くことができ、従来設けていたナットのガイ
ド溝を省くことができるので電気接続箱本体の構造を簡
略化することができる。
【0010】図4は図3の実施例とは別の分岐端子の斜
視図である。上述の実施例と本実施例との相違点は、ナ
ット挿入ガイド部の代わりにナット側端部分を保持する
ナット側端保持部8dとボルト孔8c下部に設けたナッ
トストップ片8aとでナット保持部8Aが構成されてい
る点である。すなわち、ナット側端保持部8dとナット
ストップ片8aによってナットを保持してからボルト孔
8cの上端部を切り起して形成したかしめ部8eによっ
てナットを端子接続部9に圧着固定するものである。こ
の固定構造では図2に示したナット当り部1cを省くこ
とも可能であり、電気接続箱本体の構造を更に簡略化す
ることができる。また、ナットの固定方法としては上述
の他に、半田付け等の溶着や接着剤等によって固定する
ことも可能である。
視図である。上述の実施例と本実施例との相違点は、ナ
ット挿入ガイド部の代わりにナット側端部分を保持する
ナット側端保持部8dとボルト孔8c下部に設けたナッ
トストップ片8aとでナット保持部8Aが構成されてい
る点である。すなわち、ナット側端保持部8dとナット
ストップ片8aによってナットを保持してからボルト孔
8cの上端部を切り起して形成したかしめ部8eによっ
てナットを端子接続部9に圧着固定するものである。こ
の固定構造では図2に示したナット当り部1cを省くこ
とも可能であり、電気接続箱本体の構造を更に簡略化す
ることができる。また、ナットの固定方法としては上述
の他に、半田付け等の溶着や接着剤等によって固定する
ことも可能である。
【0011】
【発明の効果】以上説明したように本発明による電気接
続箱への接続端子の固定構造では、分岐端子のボルト孔
付き端子接続部にナット挿入ガイド部またはナット側端
保持部とナットストップ片を有するナット保持部を設
け、該ナット保持部にナットを保持させることで端子接
続部のボルト孔とナットのネジ孔を一致させ、分岐端子
を電気接続箱の隔壁に設けたナット当り部にナットの上
端部が当接するように組み付けることで、電気接続箱へ
のナットの取付けと分岐端子の組付けを一括して行うと
共にヒュージブルリンクの電気接触部のボルト孔とネジ
孔を一致させるようにした。よって、ヒュージブルリン
クの電気接触部のボルト孔と分岐端子の端子接続部のボ
ルト孔とを簡単に一致させることができるため、組付精
度が向上すると共に、組付工程の簡略化を実現できるの
で組付作業の効率アップが実現する。また、電気接続箱
側にナットの取付け構造が不要となり、電気接続箱の構
造が簡略化されるので成形用金型や電気接続箱の製造コ
スト等の低減も達成できる。
続箱への接続端子の固定構造では、分岐端子のボルト孔
付き端子接続部にナット挿入ガイド部またはナット側端
保持部とナットストップ片を有するナット保持部を設
け、該ナット保持部にナットを保持させることで端子接
続部のボルト孔とナットのネジ孔を一致させ、分岐端子
を電気接続箱の隔壁に設けたナット当り部にナットの上
端部が当接するように組み付けることで、電気接続箱へ
のナットの取付けと分岐端子の組付けを一括して行うと
共にヒュージブルリンクの電気接触部のボルト孔とネジ
孔を一致させるようにした。よって、ヒュージブルリン
クの電気接触部のボルト孔と分岐端子の端子接続部のボ
ルト孔とを簡単に一致させることができるため、組付精
度が向上すると共に、組付工程の簡略化を実現できるの
で組付作業の効率アップが実現する。また、電気接続箱
側にナットの取付け構造が不要となり、電気接続箱の構
造が簡略化されるので成形用金型や電気接続箱の製造コ
スト等の低減も達成できる。
【図1】本発明の一実施例である電気接続箱への接続端
子の固定構造を示す斜視図である。
子の固定構造を示す斜視図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】本発明の一実施例に使用される分岐端子の斜視
図である。
図である。
【図4】図3とは別構造の分岐端子の斜視図である。
【図5】従来の電気接続箱への接続端子の固定構造を示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図6】図5のB−B断面図である。
【図7】図5の接続箱にナットの脱落防止用のロック片
を設けた従来の接続箱の断面図である。
を設けた従来の接続箱の断面図である。
1 電気接続箱 1b 隔壁 1c ナット当り部 2 分岐端子 3a 螺着型ヒュージブルリンク 4a ハウジング 5a ヒュージブルリンクの接触部 6 ナット 7 切欠凹部 8、8A ナット保持部 8a ナットストップ片 8b ナット挿入ガイド 8c ボルト孔 8d ナット側端保持部 8e ナットかしめ部9 端子接続部 10a 丸形端子 11a ボルト
Claims (1)
- 【請求項1】 電気接続箱に嵌挿された螺着型ヒュージ
ブルリンクの電気接触部に分岐端子を介して外部電源用
端子等をボルト締め接続する電気接続箱への接続端子の
固定構造において、前記分岐端子のボルト孔付き端子接
続部にナット挿入ガイド部またはナット側端保持部とナ
ットストップ片を有するナット保持部を設け、該ナット
保持部にナットを保持させることで前記端子接続部のボ
ルト孔と前記ナットのネジ孔を一致させ、前記分岐端子
を前記電気接続箱の隔壁に設けたナット当り部に前記ナ
ットの上端部が当接するように組み付けることで、前記
電気接続箱へのナットの取付けと分岐端子の組付けを一
括して行うと共に前記ヒュージブルリンクの前記電気接
触部のボルト孔と前記ネジ孔を一致させるようにしたこ
とを特徴とする電気接続箱への接続端子の固定構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4273454A JP2761825B2 (ja) | 1992-09-18 | 1992-09-18 | 電気接続箱への接続端子の固定構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4273454A JP2761825B2 (ja) | 1992-09-18 | 1992-09-18 | 電気接続箱への接続端子の固定構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06103883A JPH06103883A (ja) | 1994-04-15 |
JP2761825B2 true JP2761825B2 (ja) | 1998-06-04 |
Family
ID=17528142
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4273454A Expired - Fee Related JP2761825B2 (ja) | 1992-09-18 | 1992-09-18 | 電気接続箱への接続端子の固定構造 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2761825B2 (ja) |
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---|---|---|---|---|
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JP2017091608A (ja) * | 2015-11-02 | 2017-05-25 | 住友電装株式会社 | コネクタ |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6314366U (ja) * | 1986-07-14 | 1988-01-30 | ||
JPS63109453U (ja) * | 1987-01-09 | 1988-07-14 | ||
JPS63127055U (ja) * | 1987-02-12 | 1988-08-19 |
-
1992
- 1992-09-18 JP JP4273454A patent/JP2761825B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06103883A (ja) | 1994-04-15 |
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