JP2761665B2 - マガジンホルダ - Google Patents

マガジンホルダ

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JP2761665B2 JP2035459A JP3545990A JP2761665B2 JP 2761665 B2 JP2761665 B2 JP 2761665B2 JP 2035459 A JP2035459 A JP 2035459A JP 3545990 A JP3545990 A JP 3545990A JP 2761665 B2 JP2761665 B2 JP 2761665B2
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清人 梶原
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、例えばマルチタイプCDプレーヤに使用され
るCD収納マガジンなどのマガジンが挿入されるマガジン
ホルダに関し、詳しくは、マガジンの挿入を円滑、確実
にするマガジンホルダの構造に関する。
[従来の技術] 家庭用のCDプレーヤ等の機器は、水平位置に置かれる
ことを前提として設定されている。これに対し車載用の
機器は、それを設置するスペースの関係から、車両のト
ランクの内部空間や他の装備品との位置の取合い等に応
じて設置形態を適宜横或いは縦置きに変更して設置して
いる。
この点に関し、本件出願人は、横置き及び縦置きの何
れもが可能であり、且つ設置姿勢に適合したビックアッ
プを行うことができるマルチプルタイプCDプレーヤを開
発し、例えば第5図に示すような構造をもつ装置を特願
平1−109666号で紹介している。
このディスク再生装置1は、外装としての外側ケーシ
ング2をもっており、この外側ケーシング2内で支持フ
レーム3を四隅に設けたダンパ4,4……によってフロー
ティング支持している。ダンパ4は、シリコンオイル等
の粘性オイルが充填されたものである。ダンパ4に一端
が挿入されている支持棒4aが支持フレーム3に設けられ
た支持板3bに取り付けられており、ダンパ4の後部は外
側ケーシング2に固定されている。
支持フレーム3内にはマガジンMが収納されている。
マガジンMには、複数のトレイtがが上下に積層され、
これらトレイtの中央にコンパクトディスクdが収納さ
れている。
マガジンMが前面の開口5を通って支持フレーム3内
に収納された後、蹴り出し機構でマカジンM内の所定の
トレイtが一枚ずつ蹴り出される。蹴り出されたトレイ
tは、図示した位置に位置決めされる。この位置で、コ
ンパクトディスクdが保持されて所定の回転速度で回転
され、コンパクトディスクd上の情報がピックアップ30
によって読み取られるようになっている。
このディスク再生装置1は、車載用に開発されたもの
であるので、第5図に示すように横置きにされたり、或
いは第5図の状態から90度垂直方向に起こして縦置きと
されて、通常車の後部にあるトランク内に収納される。
そして、運転室の操作パネルでの操作によって、所望の
ディスクdがトレイtと共に第5図に示すような位置に
蹴り出され、コンパクトディスクd上の情報がピックア
ップ30によって読み取られる。
横置き及び縦置きの両方を可能とするため、支持フレ
ーム3の側面3aと外側ケーシング2の側面2aとの間で、
一対の防振バネ11をディスク再生装置1本体の両側に配
置している。
なお、側面2a,3aとしては、ディスク再生装置1が横
置き或いは縦置きの何れの状態にあっても、天地の関係
にならない面を選んでいる。
防振バネ11は、ダンパ4と協働して、走行時等に車輛
から伝えられる衝撃や振動等を吸収するものである。こ
の防振バネ11は、その下端が支持フレーム3の側面3aに
固着された支持軸10に回動自在に取り付けられており、
上端が外側ケーシング2の側面2aに回動自在に取り付け
られた回動板12の突出端部12aに固着されている。
回動板12は、支持軸13によって外側ケーシング2の側
面2aに枢着されており、また支持軸13を中心として点対
称に円弧状の開口14,15が設けられている。
これら円弧状の開口14,15は、支持軸13を中心として9
0度の角度範囲にわたって形成されている。そして、円
弧状の開口14,15に、外側ケーシング2の側面2aに固着
されたガイド軸16,17がそれぞれ係合している。
第5図に示した横置き状態からディスク再生装置1を
縦置き状態に変えるときには、外側ケーシング2の両側
内面に設けた合計4個の回動板12を同一方向に90度回転
させる。そして、それぞれの防振バネ11を外側ケーシン
グ2の奥行き方向に一致させ、外側ケーシング2内で奥
行き方向に支持フレーム3を吊り下げる。
[発明が解決しようとする課題] この形式のマルチプルタイプCDプレーヤにあっては、
マガジンMが支持フレーム3前面の開口5から支持フレ
ーム3(マガジンホルダ)内に挿入されるものであり、
その際、マガジンはその下面に形成されたガイド溝がマ
ガジンホルダ側のガイドレールに嵌合して挿入方向に案
内されるのが一般的である。
ところで、上記ガイド溝は、ガイドレールの上方に外
れることも可能な構造であり、例えば、マガジンホルダ
への挿入初段でマガジンの後端部が自重などにより下方
に傾くと、マガジンの前端部が上方に持ち上がってガイ
ド溝がガイドレールから外れることがある。このような
事情はマルチプルタイプCDプレーヤなどの装置が縦置き
の場合も同様である。
ここで、マガジンをカイド溝から左右方向にずれた位
置で片押し状態で押込むと、ガイドレールから外れたマ
ガジンの前端部がモーメントを受けてガイドレールとの
間にこじれを生じるものであり、マガジンを円滑に挿入
できないという問題があった。このような問題は、マル
チタイプCDプレーヤ用のCD収納マガジンに限らず、他の
装置に使用するマガジンにも共通することである。
そこで本発明は、マガジンを片押し状態で押し込んで
もガイドレールから外れるないようにしてマガジンの挿
入を円滑、確実に行えるようにすることを目的とする。
[課題を解決するための手段] この目的のため本発明は、マガジンが挿入されるマガ
ジンホルダであって、前記マガジンの所定面に形成され
ている被ガイド部に嵌合して前記マガジンを挿入方向へ
ガイドするガイド部材と、前記ガイド部材と前記被ガイ
ド部との嵌合状態を保持するように、前記マガジンの前
記被ガイド部が形成された面に対向する面から前記マガ
ジンを位置規制する規制手段とを備えたことを特徴とす
る。
[作用] このような手段では、マガジンホルダにマガジンを挿
入する際、マガジンは下面などの所定の面に形成された
ガイド溝がガイド部材に嵌合し、被ガイド部が形成され
た面に対向する面からマガジが規制手段により位置規制
される。従って、マガジンを片押し状態で押し込んで
も、マガジンがガイド部材から外れることなく、円滑に
且つ確実に挿入方向に案内されて挿入される。
[実施例] 以下、図面を参照しながら、実施例によって本発明を
具体的に説明する。
本発明が適用される一実施例のマルチプルタイプCDプ
レーヤは、その全体を第1図に示すように、マガジン10
0が装填されるマガジン装填機構200と、マガジン100か
ら所定のCD収納トレイを選んでターンテーブル側に送り
出す蹴り出し機構300と、送り出されたCD収納トレイか
らCDをクランプしてターンテーブルに装着させるクラン
プ機構400と、クランプされたCDに記録されている上方
を読み取る再生機構500と、これらの各機構の間の運動
を連繋させる動力伝達系600とを備えている。
また各機構は、第2図(A)、第2図(B)にも示す
ように支持フレーム700の所定箇所に取り付けられてお
り、支持フレーム700はゴムダンパ701及び防振バネ702
を介して外側ケージング(図示せず)にフローティング
支持されている。
マガジン100にはCD収納トレイ101が多段に収容されて
いる。このマガジン100の側面には、収容されたCD収納
トレイ101の段数に応じて押出し窓102が穿設されてお
り、これらの押出し窓102の何れかに蹴り出し機構300の
押出しレバー301を押し込むことによって、選択されたC
D収納トレイ101が回転中心103を中心として矢印方向に
旋回するようになっている。また、マガジン100の挿入
方向前端部には、上記回転中心103と反対側に位置して
上下一対の突出部107が形成され、各CD収納トレイ101の
旋回端部を保護するようになっている。
マガジン100の側面に設けた凹部104は、マガジン装填
機構200のマガジンホルダ216の側面にある係合部201が
嵌まり込む係合凹部であり、この係合凹部104と係合部2
01との嵌合によって、マガジンホルダ216の所定位置に
マガジン100が装填される。また、マガジン100の下面に
は、マガジン100の挿入方向左側に寄った箇所に位置し
て挿入方向に沿って延びるガイド溝105が形成されてい
る。
なお、押出し窓102の反対側では、CD収納トレイ101を
手でマガジン100から引き出すための引出し突起106がそ
れぞれのCD収納トレイ101に形成されている。
マガジンホルダ216は、マガジン100のサイズに対応し
た収納空間202をマガジン挿入口205に連続してもってい
る。そしてマガジン100の下面に対面するマガジンホル
ダ216の下側内面の一側には、マガジン100のガイド溝10
5が嵌まり込むガイドレール203が設けられており、他側
にはマガジン100の下面が摺接する樹脂製のガイドリブ2
04が設けられている。
ここで、マガジン100の上面に対面するマガジンホル
ダ216の上側内面には、マガジン100の上面に当接する規
制リブ217,218が規制突部として形成されている。これ
らの規制リブ217,218は、前記マガジン挿入口205付近に
おいて、マガジン100の挿入方向に沿って互いに平行に
延びており、一方の規制リブ217はガイドレール203に略
対向した位置に、また他方の規制リブ218はガイドリブ2
04に略対向した位置に、それぞれ形成されている。な
お、これらの規制リブ217,218は連続したものでもよ
く、また不連続のものでもよい。
前記マガジン挿入口205の上下の縁部には、手前側が
開いたテーパ状のガイド部206がそれぞれ形成され、マ
ガジン100の挿入の際、その前端部を案内して挿入を容
易にしている。さらに、マガジン挿入口205の下縁部に
は、マガジン100の突出部107に対応した箇所に切欠き部
207が形成され、この切欠き部207にも上記ガイド部206
と同様のガイド部208がガイド部206より後退した位置に
形成されている。これにより、マガジン100が多少の挿
入角度をもって挿入される場合にも、マガジン100には
その突出部107がマガジン挿入口205に引掛けることなく
ガイド部208に案内される。
次に、マガジン装填機構200は、一対のスライド板210
及び220を備えている。これらのスライド板210,220は、
支持フレーム700の側板703の内側に取り付けられてお
り、互いに逆方向に移動するように支持フレーム700の
下部に設けたシーソーレバー(図示せず)によって連結
されている。
上記スライド板210には、支持フレーム700の側面内部
に突設したピン714が嵌まり込むガイド溝211と、マガジ
ンホルダ216を昇降させる階段溝212が刻設されている。
この階段溝212には、マカジン100に収容されたCD収納ト
レイ101の枚数に対応した段部213が形成されている。図
示の実施例では、6枚のCD収納トレイ101を収容したマ
カジン100を使用しているので、6個の段部213が階段溝
212に設けられている。この階段溝212には、マカジンホ
ルダ216の一側に設けたアーム214の先端にある係合ピン
215が嵌まり込むようになっている。
スライド板220にも同様な段数をもった階段溝222が設
けられている。この階段溝222には、マカジンホルダ216
の他側に設けたアーム224の先端にある係合ピン225が嵌
まり込む。階段溝212及び階段溝222は、スライド板210
及びスライド板220がそれぞれ逆方向に移動するため、
一方を前上がり、他方を前下がりにしている。
一方のスライド板210には、位置検出部230が突設され
ている。位置検出部230には、選択されたCD収納トレイ1
01の取出し位置に対応させてスリット231,231…が形成
されている。マカジンホルダ216が昇降すると、位置検
出部230がフォトセンサ232の凹部233を通過する。この
とき、位置検出部230の凹凸で光が遮られる回数をフォ
トセンサ232がカウントすることによって、CD収納トレ
イ101の位置を検出することができる。
また位置検出部230の手前側には、突出片234がスライ
ド板210から内向きに形成されている。この突出片234
は、支持フレーム700側に固定された制御パネル715に設
けられている検出スイッチ716のレバーを奥側に押し付
けられるものであり、これによってマカジンホルダ216
の最上位位置が検出される。
マガジンホルダ216の上面には、回動部材240が軸241
を中心として回動可能に取り付けられている。この回動
部材240は、バネ242によって常時反時計方向に付勢され
ている。この反時計方向の回転は、マカジンホルダ216
の上面に設けた突設片243に回動部材240の凹部244が係
合することによって規制される。また、回動部材240の
上方への移動は、押え部材245によって規制される。
回動部材240の側面に形成されたギヤ部246には、ダン
パ247のギヤ248が噛み合っている。このダンパ247は、
ギヤ248の回転速度が大きくなるほど抵抗が増加し、バ
ネ242の弾溌力で回動部材240が反時計方向に回動すると
きの速度を一定に保つものである。
また、回動部材240には、前記収容空間202内に臨むマ
ガジン係合部256が設けられている。このマガジン係合
部256の近傍には、回動プレート250が軸251を中心とし
て回転自在に設けられている。回動プレート250は、バ
ネ252によって常時時計方向の力が付勢されており、先
端にはマガジン着脱検知スイッチ253が設けられてい
る。検出スイッチ253は、回動部材240の凹部244近傍に
設けたスイッチ係合部254によってオンオフされる。
回動プレート250には、長孔255が設けられている。こ
の長孔255には、回動プレート250の下方に配置したマガ
ジンストッパ260の係合軸261が挿入される。マガジンス
トッパ260は、係合部201及び係合軸261を備えており、
軸262を中心として回転可能になっている。
マガジンストッパ260の係合部201は、スライド板220
に設けた突出片226のテーパ部227で側面外方に押され
る。これによって、回動プレート250は、係合軸261を中
心として反時計方向に回転し、その結果、マガジンホル
ダ216に対するマカジン100の係合状態が解除される。
スライド板210の奥側部分にはギヤ部606が形成されて
いる。このギヤ部606は、歯車群607を介して駆動モータ
608のギヤ609に動力的に接続されている。すなわち、駆
動モータ608の出力は、歯車群607を介してスライド板21
0に伝わり、スライド板210は前進又は後進させる。他方
のスライド板220は、シーソーレバー(図示せず)を介
してスライド板210から動力伝達され、スライド板210と
は反対方向に後進又は前進する。
前記駆動モータ608の近傍には、CD収納トレイ101の取
出しや返送及びCDのクランプ動作等に必要な動力を与え
る駆動モータ601が配置されている。駆動モータ601から
延びたウォームギヤ602の先端部近傍には、ウォームギ
ヤ602の移動を規制するストップネジ603が設けられてい
る。このストップネジ603を調節することによって、ス
トップネジ603の先端部とウォームギヤ602の先端部との
距離を任意に設定することができる。
ウォームギヤ602の近傍に、ウォームギヤ602と噛み合
うギヤ604が設けられている。このギヤ604は、小ギヤ60
5及びギヤ606を介して回転カム610に動力的に接続され
ている。
回転カム610はその下部周面にギヤ部611が形成されて
おり、軸612を中心として回転自在になっている。回転
カム610の上面側には、複数のカム溝613,614,615及びカ
ム部616が形成されている。カム溝613,614には、支持軸
617を中心として回転可能に取り付けられた回動レバー6
18,619の係合突起(図示せず)が係合している。また、
カム溝615に、スライドレバー620の係合ピン(図示せ
ず)が係合している。このスライドレバー620は、奥行
き方向に関して移動自在になっている。
回転カム610の上方には、基板630がネジ631で軸612に
取り付けられている。基板630には、選択されたCD収納
トレイ101を所定の位置まで移動させる際にスタート時
点及びエンド時点を知らせるため、レバー633を備えた
トレイポジション検出スイッチ632が設けられている。
また、検出スイッチ632の近傍には、CDの位置を知らせ
るレバー635を備えたCD位置検出スイッチ634が配置され
ている。
マガジン100からCD収納トレイ101が取り出される前の
状態では、検知スイッチ632のレバー633は、回動レバー
618の先端部で右側に押し付けられている。他方の検知
スイッチ634のレバー635は、回動レバー619の先端部と
非接触の状態に保たれている。
駆動モータ601からの動力により回転カム610が時計方
向に回転すると、回動レバー618の先端部は、回転カム6
10の回転開始直後に検出スイッチ632のレバー633から離
れ、回転終了直前になると再びレバー633を右側に押
す。他方、回動レバー619の先端部は、回転カム610が約
1/3回転したときに検出スイッチ634のレバー635を右側
に押し付け、その直後にレバー635から離れる。更に、
回転カム610が約2/3回転したとき、レバー635を再び右
側に押し付け、その直後にレバー635が離れる。この一
連の動作は、回転カム610が時計方向に1回転する間に
行われる。回転カム610が反時計方向に逆回転した場合
には、同様な動作が逆の手順で行われる。また、スライ
ドレバー620は、回転カム610が時計方向に回転するとき
前側に移動し、反時計方向に回転するとき奥側に移動す
る。
スライドレバー620の先端部下方には、回動部材401が
軸402に回転自在に取り付けられている。回動部材401に
対して、バネによってCD側に付勢されるCD押えレバー40
3の一端部が近接している。CD押えレバー403の他端部に
は、L字型のCD押え部404が設けられており、その押え
面側にフェルト405が張り付けられている。このCD押え
レバー403によって、トレイをけり出すときのCDのガタ
ツキを防止することができる。なお、CD押えレバー403
の反対方向への移動は、クランプ動作に同期して行われ
る。
スライドレバー620の近傍には、クランプ解除レバー4
10が軸417を中心として回転自在に設けられている。こ
のクランプ解除レバー410には、スライドレバー620が前
方に沿って下降するようにガイド溝411が形成されてい
る。また、クランプ解除レバー410の端部には、係合溝4
12を備えた解除板413が回動自在に取り付けられてい
る。そしてクランプ解除レバー410の近傍には、スライ
ドレバー620の移動方向と平行にガイド溝414が形成され
たガイドプレート415が配置されている。
スライドレバー620が前方に移動し、係合ピン656がガ
イドプレート415のガイド溝414に案内されて移動する
と、クランプ解除レバー410は、その端部が軸417を中心
として時計方向に回転する。
回転カム610の下方には、リンクレバー660が軸661を
中心として回転自在に設けられている。このリンクレバ
ー660には、回転カム610の下面に形成したカム溝(図示
せず)に係合する係合突起662が形成されている。リン
クレバー660の端部には中間リンクレバー663が取り付け
られており、この中間リンクレバー663の他端には支持
軸664を介してC字型のトレイ押出しレバー301の中間部
が取り付けられている。
トレイ押出しレバー301の下方に配置されたシャーシ3
70には、C字型のガイド溝371,372が刻設されており、
一方のガイド溝371に支持軸664が嵌挿されている。そし
て、トレイ押出しレバー301の端部に取り付けられた係
合ピン302は、他方のガイド溝372に嵌挿されている。
回転カム610が時計方向に回転すると、リンクレバー6
60が反時計方向に回転し、中間リンクレバー663を前方
に移動させる。この移動により中間リンクレバー663の
前方端部は、ガイド溝371に沿って移動する支持軸664に
案内され、トレイ押出しレバー301の中間部に前方方向
の力を加える。そして、トレイ押出しレバー301の端部
にある係合ピン302が他方のガイド溝372に案内されて、
反時計方向に回転する。この回転によって、トレイ押出
しレバー301と同じ高さに位置しているCD収納トレイ101
がマカジン100から押し出される。
回転カム610の近傍には、回動片420が支持軸421と中
心として上下方向に回動自在に設けられている。回動片
420に刻設された係合溝(図示せず)には、バネ等によ
って下方に付勢された可動軸422の一端部が係合されて
いる。可動軸422の他端部には、CD収納トレイ101から取
り出されたCDの中央部を抑える馬蹄形の押えリング423
が取り付けられている。押えリング423のCD接触側表面
には、フェルトが張り付けられている。
押えリング423の上方にはターンテーブル501を備えた
モータ502が設けられている。このモータ502の近傍に
は、小プーリ503を備えたステッピングモータ504が配置
されている。そして小プーリ503と大プーリ505との間に
は、ベルト506が掛け渡されている。回転軸507は、その
周面にネジ部508が切られており、支持板509に対して回
転自在に取り付けられている。そして、この回転軸507
の端部に、大プーリ505が固着されている。
モータ502を中心として、ステッピングモータ504とは
反対側に、ピックアップ510が配置されている。このピ
ックアップ510は、ガイドレール511に沿って案内され、
開口方向に移動可能になっている。ピックアップ510に
は、回転軸507のネジ部508に噛み合う噛合部が設けられ
ており、回転軸507の時計方向或いは反対時計方向の回
転に従って左右に移動するようになっている。
次いで、以上のCDプレーヤの動作を説明する。
マカジン100が装填されていないときには、マカジン
ホルダ216は、係合ピン215,225が階段溝212,222の最上
位の段部213,223に係合された最上位位置にある。この
とき、スライド板210の突出片234が検知スイッチ716の
レバーを奥側に押し付けているので、装填されたマガジ
ン100の位置を検出することができる状態にある。
そこでこの状態から、マカジン100をマカジンホルダ2
16の収容空間202に挿入する。そしてマカジン100がほぼ
半分押し込まれると、マカジン100の前端が回動部材240
のマガジン係合部258に当接する。更に、マガジン100を
押し込むと、回動部材240がバネ242の力に抗して時計方
向に回転する。そして、マガジンストッパ260は、マカ
ジン100の側面に当り、僅かに奥側に回転する。この回
転に伴って、回動プレート250が僅かに反時計方向に回
転する。
マカジン100が収容空間202内に完全に押し込まれる直
前では、マガシンストッパ260の係合部201がマカジン10
0の係合凹部104に係合する。そしてマカジン100の装填
が完了する。装填完了時には、回動部材240のスイッチ
係合部254がマガジン着脱検知スイッチ253のレバー257
を回転させるので、装填完了が検知される。
装填されたマカジン100から、CD収納トレイ102を選び
出してターンテーブル501にかけようとするときには、
車輛等のダッシュボードに組み込まれているコントロー
ル装置を操作する。
コントロール装置によって再生しようとするCDが収納
されているCD収納トレイ101の選択を指示すると、駆動
モータ608が駆動する。駆動モータ608の動力は、歯車群
607を介してスライド板210に伝えられ、スライド板210
を前方に移動させる。また、スライド板210とシーソー
レバーを介して連結されたスライド板220は、奥側に移
動する。このとき、スライド板210の突出片234が検知ス
イッチ716のレバー717が外れるので、マカジンホルダ21
6が最上位位置から下降したことが検出される。
マカジンホルダ216は、選択されたCD収納トレイ101が
所定の送出し位置に合致するので、スライド板210,220
の動きによって下降する。このとき、スライド板210に
設けた位置検出部230の凹凸でフォトセンサ232の光強度
が変化するため、その変化の回数をカウントすることに
よって、選択されたCD収納トレイ101の位置を検出する
ことができる。
本実施例では、マカジンホルダ216が最上位にあると
きマガジン101内の最下位のCD収納トレイ101が取出し位
置にあり、逆にマカジンホルダ216が最下位にあるとき
マカジン100の最上位のCD収納トレイ101が取出し位置に
ある。したがって、たとえば最上位のCD収納トレイ101
を取り出そうとするときには、マカジンホルダ216を最
下位まで下降させる。
選択されたCD収納トレイ101が取出し位置に合致した
後、駆動モータ601の駆動が開始される。駆動モータ601
の動力は、ギヤ604および小ギヤ605を介して回転カム61
0に伝えられ、回転カム610を時計方向に回転させる。
回転カム610の回転によって、そのカム溝に係合して
いるリンクレバー660を介して、中間リンクレバー663が
前方に移動する。そして、中間リンクレバー663の端部
は、ガイド溝371に沿って移動する支持軸664に案内さ
れ、トレイ押出しレバー301の中間部に前方向の力を加
える。その結果、トレイ押出しレバー301の端部にある
係合ピン302がガイド溝372に案内され、他端部が反時計
方向に回転してマガジン100の押出し窓102に進入する。
更に、押出しレバー301が回転すると、その先端部と同
じ位置にあるCD収納トレイ101がマカジン100から押し出
される。押し出されたCD収納トレイ101は、回転中心103
を中心として反時計方向に回転し、支持フレーム700の
情報部723及び下方部724にそれぞれ形成したストッパ72
1,722の間を通って、ターンテーブル501側に送り込まれ
る。
このとき、回転カム610の回転直後には、回動レバー6
18の先端部が検出スイッチ632のレバー633から離れる。
回転カム610の回転終了直前になると、回動レバー618の
先端部がレバー633を反時計方向に押し付ける。これに
よって、マガジン100から取り出されたCD収納トレイ101
がクランプ位置に達したことが検知される。
押し出されたCD収納トレイ101がクランプ位置に達す
ると、スライドレバー620が前方に移動する。移動した
スライドレバー620は、回動部材401の後部に当接し、回
転部材401に押圧力を加える。回転部材401は、この押圧
力でCD押えレバー403の一端を下方に押し下げる。その
ため、CD押えレバー403は、支点645を中心として反時計
方向に回動する。
押出しレバー301の動作と同期してスライドレバー620
が前方に移動し、係合イン656がガイドプレート415のガ
イド溝414に案内されて移動し、クランプ解除レバー410
が時計方向に回転する。これによって、クランプアーム
690がバネの付勢力で回転し、クランパ691がターンテー
ブル501に接近する。このとき、クランパ691は、CDの中
央部に当接した状態でターンテーブル501側にCDを持ち
上げる。その結果、CDの中央部が、クランパ691とター
ンテーブル501との間に挟持される。
クランプ691の動作に同期して、回動片420の先端部が
徐々に上方に回動し、バネの付勢力に抗して可動軸422
の一端部を持ち上げる。そして、馬蹄形の押えリング42
3がCDと一定の僅かな間隔を保った状態で上昇する。
クランプ動作が完了すると、モータ502が駆動され、
ターンテーブル501が回転し、CDを回転させる。
このとき、ステッピングモータ504も同時に駆動され
る。ステッピングモータ504の動力は、小プーリ503、ベ
ルト506及び大プーリ505を介して回転軸507に伝えられ
る。そして回転軸507が回転すると、そのネジ部508との
噛合いでピックアップ510は、ガイドレール511にガイド
されながら右側に徐々に移動する。そして、ピックアッ
プ510のピックアップヘッドでCDのTOCエリアの情報が読
み取られた後、所定のエリアに移動し、そのエリアに記
録されている情報が読み出される。このようにして、CD
に記録されている音楽等の情報が再生される。
情報の読出しを終了する場合には、ダッシュボードに
組み込まれているコントロール装置の終了ボタンを操作
する。この操作で、先ずモータ502の駆動が停止され、
次いで駆動モーダ601が駆動して回転カム610を反時計方
向に回転させる。これによって、各部分は、以上とは逆
の手順で作動し、所定の位置に復帰する。そして、CD
は、クランプ状態が解除された後、CD収納トレイ101に
移され、マガジン100内の所定位置に収容される。
また、コントロール装置のイジェクトボタンが押され
ると、マガジン100にCD収納トレイ101が収容された後
で、駆動モータ608が装填時とは逆方向に駆動される。
駆動モータ608の逆方向の回転は、歯車群607を介してギ
ヤ部606に伝えられ、スライド板210を奥側に移動させ
る。他方のスライド板220は、シーソーレバーを介して
スライド板210と連結されているので、逆方向、すなわ
ち前方に移動する。
スライド板210,220の移動によって、係合ピン215,225
が階段溝212,222で押し上げられる。係合ピン215,225が
最上位の段部213,323に達すると、マカジンホルダ216は
最上位に位置する。
係合ピン215,225が更に進行すると、回動プレート250
の長孔2455に嵌挿されている係合軸261は、スライド板2
20の突出片226のテーパ部227によって、反時計方向に押
され、係合部201が反時計方向に回転する。その結果、
マガジン100の係合状態が解除される。
係合状態が解除されると、回動部材240は、バネ242の
段撥力で反時計方向に回転する。このとき、回動部材
は、ギヤ部246と噛み合うダンパ247の負荷によって、一
定した回転運動を行う。そして、マガジン100は、回動
部材240のマガジン係合部256によって、マガジンホルダ
216の収容空間202から押し出される。
ここで本実施例においては、前述のようにマガジン10
0の上面に対面するマガジンホルダ216の上側内面に、マ
ガジン100の上面に当接する規制リブ217,218が、マガジ
ン挿入口205付近からマガジン100の挿入方向に沿って形
成されている。
このため、マガジン100をマガジンホルダ216の収納空
間202に挿入する際、その初段でマガジン100は第3図に
示すようにその下面のガイド溝105がガイドレール203に
接合し、その上面が規制リブ217,218に当接してガイド
レール203との嵌合状態が保持される。
従って、マガジン100は、第4図に示すようにガイド
溝105と反対側の位置で片押し状態で押し込んでも、ガ
イドレール203から外れてこじれることがなく、円滑か
つ確実に挿入方向に案内されて収容空間202内に挿入さ
れる。
このようにマガジン100のガイド溝105とマガジンホル
ダ216のガイドレール203との嵌合状態が保持されるの
で、マルチプルタイプCDプレーヤが横置きされる場合は
勿論のこと、縦置きされる場合にも、マガジン100を円
滑かつ確実にマガジンホルダ216の収容空間202に挿入す
ることができる。
なお、前記実施例においては、マガジンホルダ216に
ガイドレール203を設け、マガジン100にガイド溝105を
設けたが、ガイドレール203をマガジン100に設け、ガイ
ド溝105をマガジンホルダ216に設けてもよい。
また、マガジンホルダ216に設けられる規制リブ217,2
18は、これに代えて複数の半球状の突起で構成してもよ
い。
また、本発明は、ガイドレールとガイド溝との嵌合で
マガジンを挿入方向に案内するマガジンホルダには全て
適用できるものであり、前記実施例のようにCD収納マガ
ジンが挿入されるマルチタイプCDプレーヤのマガジンホ
ルダに限らず、他のマガジンを使用するマガジンホルダ
にも適用できる。
[発明の効果] 以上説明した通り本発明によれば、マガジンホルダに
マガジンを挿入する際、マガジンは下面などの所定の面
に形成されたガイド溝がガイド部材に嵌合し、被ガイド
部が形成された面に対向する面からマガジンが規制手段
により位置規制される。従って、マガジンを片押し状態
で押し込んでも、マガジンがガイド部材から外れること
なく、円滑に且つ確実に挿入方向に案内されて挿入する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を説明するためのマルチタイ
プCDプレーヤの内部構造を示す斜視図、 第2図(A)および第2図(B)はそれぞれ第1図に対
応した部分斜視図、 第3図はマガジン挿入時の作用を説明する断面図、 第4図は同、作用を説明する平面図、 第5図は従来例を説明するためのマルチタイプCDプレー
ヤの概略構成を示す斜視図である。 100……マガジン、105……ガイド溝、 203……ガイドレール、216……マガジンホルダ、 217,218……規制リブ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北沢 修 埼玉県川越市大字山田字西町25番地1 パイオニア株式会社川越工場内 (72)発明者 森川 清司 埼玉県川越市大字山田字西町25番地1 パイオニア株式会社川越工場内 合議体 審判長 川名 幹夫 審判官 矢崎 賀子 審判官 犬飼 宏 (56)参考文献 特開 昭63−204543(JP,A) 実開 昭61−203456(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マガジンが挿入されるマガジンホルダであ
    って、前記マガジンの所定面に形成されている被ガイド
    部に嵌合して前記マガジンを挿入方向へガイドするガイ
    ド部材と、前記ガイド部材と前記被ガイド部との嵌合状
    態を保持するように、前記マガジンの前記被ガイド部が
    形成された面に対向する面から前記マガジンを位置規制
    する規制手段とを備えたことを特徴とするマガジンホル
    ダ。
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